JP2014085434A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置を、鉛直方向に離間して配置される複数の連結部を有する直線状の現像剤回収流路と、連結部に挿入されることにより現像剤回収流路内に露出した状態で配置される係合部を有し、係合部に形成された現像剤排出口から現像剤回収流路に廃棄現像剤を排出する複数の現像剤排出部と、を備え、複数の現像剤排出部のうち上方から二段目以降の現像剤排出部が、現像剤回収流路に対して着脱可能に接続される構成とする。そして、現像剤回収流路に、廃棄現像剤の流下する領域を制限し、下方に位置する現像剤排出部の係合部に廃棄現像剤が衝突するのを防止する流路規制部を設ける。
【選択図】図9
Description
また、図3に示すように、現像装置412M、412Cの一端側には、攪拌搬送部材(現像剤搬送スクリュー、図示略)を内包し、現像剤排出口89M、89Cを有するパイプ状の係合部87M、87Cが設けられる。係合部87M、87Cを連結部171M、171Cに挿入して現像装置412M、412Cを現像剤回収流路170に取り付けたとき、現像剤排出口89M、89Cは現像剤回収流路170内に位置することとなる。他の現像装置412Y、412Kも、同様にして現像剤回収流路170に接続される。
すなわち、図3に示すように、二段目以降の現像装置412M、412Cの係合部87M、87Cは、現像剤回収流路170内に露出しているため、上方から流下してくる廃棄現像剤Tが衝突する。廃棄現像剤Tが堆積しにくいように現像装置412M、412Cの係合部87M、87Cはパイプ状に形成されているが、経時的な廃棄現像剤Tの堆積を防止することは困難である。四段目の現像装置412Kについても同様である。
そして、係合部87M、87Cに堆積した廃棄現像剤Tは、メンテナンス作業など現像装置412Y、412M、412C、412Kを脱着する際に飛散する虞がある。飛散した廃棄現像剤は、用紙搬送路等に落下して画像不良を引き起こす要因となる。
前記連結部に挿入されることにより前記現像剤回収流路内に露出した状態で配置される係合部を有し、前記係合部に形成された現像剤排出口から前記現像剤回収流路に廃棄現像剤を排出する複数の現像剤排出部と、を備え、
前記複数の現像剤排出部のうち上方から二段目以降の前記現像剤排出部が、前記現像剤回収流路に対して着脱可能に接続され、
前記現像剤回収流路が、前記廃棄現像剤の流下する領域を制限し、下方に位置する前記現像剤排出部の前記係合部に前記廃棄現像剤が衝突するのを防止する流路規制部を有することを特徴とする。
図4は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。図4に示す画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。
すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に転写(一次転写)し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙Sに転写(二次転写)することにより、画像を形成する。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
電荷発生層は、電荷発生材料(例えばフタロシアニン顔料)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネイト)に分散させた有機半導体からなり、露光装置411による露光により一対の正電荷と負電荷を発生する。電荷輸送層は、正孔輸送性材料(電子供与性含窒素化合物)を樹脂バインダー(例えばポリカーボネート樹脂)に分散させたものからなり、電荷発生層で発生した正電荷を電荷輸送層の表面まで輸送する。
制御部100が感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413は一定の周速度で回転する。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成されることとなる。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも一つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。駆動ローラーとなる支持ローラー423が回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラー422によって中間転写ベルト421が感光体ドラム413に圧接されることにより、中間転写ベルト421に各色トナー像が順次重ねて一次転写される。
中間転写ベルト421及び二次転写ベルト432を介して、二次転写ローラー431Aがバックアップローラー423Aに圧接されることにより、転写ニップが形成される。この転写ニップを用紙Sが通過する際、中間転写ベルト421に担持されているトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、トナーと逆極性の電圧(転写バイアス)を二次転写ローラー431Aに印加することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは二次転写ベルト432によって、定着部60に向けて搬送される。
給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
そして、画像形成部40において、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
現像容器86は、現像剤を補給するための現像剤補給口86a(図5では攪拌搬送部材84の略上方)を有する。トナー供給部(図示略)から供給されたトナーと、キャリアー供給部(図示略)から供給されたキャリアーが混合され、現像剤補給口86aを介して現像容器86に補給される。
正極性に帯電したキャリアーの周囲に、負極性に帯電したトナーが、主として両者の電気的な吸引力により付着する。そして、現像剤は、攪拌搬送部材83によって搬送される過程で、搬送ローラー82に供給される。
搬送ローラー82の略上方には、搬送スリーブ822から所定距離だけ離間して、現像剤規制部材85が対向配置される。現像剤規制部材85は、ステンレス鋼材等の磁性体で形成された板状の部材であり、搬送ローラー82と平行に延在する。
搬送スリーブ822に供給された現像剤は、磁石体821によって形成された磁力線に沿って穂立ちし、いわゆる磁気ブラシを形成する。そして、現像剤は、搬送スリーブ822の回転に伴い反時計周りに搬送され、現像剤規制部材85とのギャップを通過することで一定厚に規制される。
現像ローラー81と搬送ローラー82との間に電界を形成することにより、搬送スリーブ822で搬送されている現像剤からトナーだけが脱離して、現像ローラー81に供給される。現像ローラー81は、感光体ドラム413にトナーを供給して、感光体ドラム413上の静電潜像を可視化する。
図6、7に示すように、現像剤回収流路70は、鉛直方向に離間して配置される4つの連結部71Y、71M、71C、71Kを有する直線状の流路である。ここでは、現像剤回収流路70は角筒形状を有する。連結部71Y、71M、71C、71Kに、現像装置412Y、412M、412C、412Kの一端側(後述する係合部87)が収容され、脱落不能に支持される。上下に位置する連結部71Y、71Mの間、連結部71M、71Cの間、連結部71C、71Kの間に配置される流路が中間流路72となる。
また、傾斜部72bは、Y方向基端側から見たときの流路幅Wが、下方に向かって狭くなるように傾斜して形成されるのが好ましい。これにより、廃棄現像剤は確実に係合部87Cの側方に案内されるので、係合部87Cに廃棄現像剤が堆積するのを効果的に防止できる。
複数の現像装置412のうち上方から二段目以降の現像装置412M、412C、412K)は、現像剤回収流路70に対して着脱可能に接続される。
そして、現像剤回収流路70は、廃棄現像剤の流下する領域を制限し、下方に位置する現像装置412(例えば現像装置412Mに対して現像装置412C)の係合部87に廃棄現像剤が衝突するのを防止する流路規制部(例えば中間流路72)を有する。
この場合は、現像剤排出口89Mから排出された廃棄現像剤が連結部71Mの下部に堆積する虞がある。しかし、この堆積した廃棄現像剤は現像装置412Mを脱着する際に飛散しないので、多少堆積しても問題はない。
なお、Y方向基端側から見たときの流路幅Wが下方に向かって広くなる傾斜部72bと、直線部(図示略)を組み合わせて中間流路72を構成するようにしてもよい。
また、庇部73を形成する位置は中間流路72上であればよく、例えば中間流路72の下端部であってもよいし(図13参照)、中間流路72の中間部であってもよい。ただし、廃棄現像剤が係合部87Cに堆積するのを効果的に防止するためには、下方に位置する現像装置412Cの係合部87Cの近傍に庇部73を形成するのが好ましい。
このように、流路規制部として庇部73を形成する場合も、庇部73によって、下方に位置する現像装置412Cの係合部87Cの上面が全部覆われるようにするのが好ましい。
すなわち、本発明は、現像装置412やドラムクリーニング装置415等のように現像剤排出部が多段に配置され、これらが現像剤回収流路70に対して着脱可能に接続される場合に好適である。
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
70 現像剤回収流路
71、71Y、71M、71C、71K 連結部
72 中間流路
72a 直線部
72b 傾斜部
73 庇部
83、84 攪拌搬送部材
87、87Y、87M、87C、87K 係合部
88 シャッター部材
89 現像剤排出口
100 制御部
412、412Y、412M、412C、412K 現像装置
415 ドラムクリーニング装置
Claims (7)
- 鉛直方向に離間して配置される複数の連結部を有する直線状の現像剤回収流路と、
前記連結部に挿入されることにより前記現像剤回収流路内に露出した状態で配置される係合部を有し、前記係合部に形成された現像剤排出口から前記現像剤回収流路に廃棄現像剤を排出する複数の現像剤排出部と、を備え、
前記複数の現像剤排出部のうち上方から二段目以降の前記現像剤排出部が、前記現像剤回収流路に対して着脱可能に接続され、
前記現像剤回収流路が、前記廃棄現像剤の流下する領域を制限し、下方に位置する前記現像剤排出部の前記係合部に前記廃棄現像剤が衝突するのを防止する流路規制部を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記流路規制部は、下方に位置する前記現像剤排出部の前記係合部の上面を全部覆うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記流路規制部は、上下に位置する2つの前記連結部の間に配置される中間流路の形状によって形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記中間流路は、上部の流路幅よりも下部の流路幅が狭くなるように一部又は全部が傾斜して形成されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記流路規制部は、上下に位置する2つの前記連結部の間に配置される中間流路に突出して形成される庇部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤排出部が、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像装置であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記現像剤排出部が、感光体ドラムに残存するトナーを清掃するクリーニング装置であることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
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