JP2000275975A - 廃トナー回収手段、及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

廃トナー回収手段、及びこれを備えた画像形成装置

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JP2000275975A
JP2000275975A JP11080501A JP8050199A JP2000275975A JP 2000275975 A JP2000275975 A JP 2000275975A JP 11080501 A JP11080501 A JP 11080501A JP 8050199 A JP8050199 A JP 8050199A JP 2000275975 A JP2000275975 A JP 2000275975A
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Hiroshi Kawamura
浩 川村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体クリーナユニットから漏れ出た廃
トナーが、転写材搬送路や転写材を汚すことを防止す
る。 【解決手段】 二次転写部T2における二次転写時に、
転写材Pに転写されないで中間転写ベルト9上に残った
トナーを中間転写体クリーナユニット14で廃トナーと
して除去する。このとき中間転写体クリーナユニット1
4から漏れ出る廃トナーを廃トナー回収部材15によっ
て回収する。廃トナー回収部材15は、二次転写後の転
写材Pを熱定着装置17に導く転写材搬送路Aの上方
で、かつ中間転写体クリーナユニット14の下方に配置
する。また、廃トナー回収部材15を、トレイ状に形成
して廃トナー溜め16を設け、さらに電界カット部材と
しても利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】4色フルカラーの画像形成装置や、多重
画像形成機能を有する画像形成装置においては、中間転
写ベルトや中間転写ドラム等の中間転写体がよく使用さ
れる。
【0003】例えば、4色フルカラーの、中間転写ベル
トを有する画像形成装置では、像担持体上に順次に形成
したトナー像を中間転写ベルト上に順次に一次転写して
中間転写体上で一旦、4色のトナー像を重ね合わせ、そ
の後、これら4色のトナー像を紙等の転写材に一括で二
次転写するものである。
【0004】図5に、上述の画像形成装置における中間
転写ベルトのクリーナを示す。このクリーナ106は、
二次転写後の中間転写ベルト(中間転写体)101の表
面に付着しているトナー(二次転写残トナー)を回収す
るためのものである。
【0005】同図において、104は矢印R101方向
に回転する中間転写ベルト101表面のトナーの電荷を
除去するファーブラシであり、103は除電後のトナー
を掻き落とすクリーニングブレードである。クリーニン
グブレード103は中間転写ベルト101に密着させる
ため、可撓性を有する材質、例えばウレタンゴムを使用
する。また、二次転写後の転写材102と中間転写ベル
ト101との間には、両者間に作用する電界による吸引
力を遮断するための電界遮断板105が設けられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置によると、クリーナ106によって回収し
た廃トナーが、中間転写ベルト101とクリーナ106
との間隙Gから漏れることがあり、この場合には、以下
のような問題が発生する。 クリーナ106から飛散又は落下したトナーが、転写
材搬送路A、又はトナー像が転写された転写材102上
に堆積してしまい、画質を悪化させたり、転写材102
を汚してしまう。 また、定着器107が近くに配置されているため、定
着器107から発生した熱により中間転写ベルト101
表面が昇温しトナーが融着してしまう。 さらに、クリーナ106の容器内部に回収された廃ト
ナーも昇温されるため、廃トナーが固着したり、クリー
ナ容器内の廃トナー搬送用のスクリューの回転が妨げら
れたりする。
【0007】本発明は、上述事情に鑑みてなされたもの
であり、クリーナから漏れ出た廃トナーによる画質の低
下や転写材の汚染を防止し、さらに、溶融した廃トナー
が中間転写体、クリーナ容器、廃トナー搬送用スクリュ
ーに融着することを防止するようにしたトナー回収手
段、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1に係る本発明は、トナー像転写後に中間転
写体上のトナーを除去する中間転写体クリーニング手段
から漏れ出た廃トナーを回収する廃トナー回収手段にお
いて、転写部にて前記中間転写体からトナー像が静電的
に転写された転写材を熱定着装置に導く転写材搬送路の
上方で、かつ前記中間転写体クリーニング手段の下方に
配置された廃トナー回収部材を備え、該廃トナー回収部
材は、転写電界を規制する、ことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る本発明は、請求項1の廃ト
ナー回収手段において、前記廃トナー回収部材は、前記
転写部近傍に配置される先端部が低くなるように傾斜さ
れるとともに、該先端部近傍に前記廃トナー溜めを有す
る、ことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る本発明は、請求項2の廃ト
ナー回収手段において、前記廃トナー回収部材は、断熱
手段を有する、ことを特徴とする。
【0011】請求項4に係る本発明は、請求項2又は請
求項3の廃トナー回収手段において、前記廃トナー回収
部材が、前記中間転写体を支持する中間転写ユニットに
取り付けられている、ことを特徴とする。
【0012】請求項5に係る本発明は、請求項2又は3
の廃トナー回収手段において、前記廃トナー回収部材
が、画像形成装置本体に取り付けられている、ことを特
徴とする。
【0013】請求項6に係る本発明は、請求項2又は請
求項3の廃トナー回収手段において、前記廃トナー回収
手段が、前記中間転写体クリーニング手段に取り付けら
れている、ことを特徴とする。
【0014】請求項7に係る本発明は、中間転写体上に
形成したトナー像を転写部にて転写材に転写し転写材搬
送路を介して熱定着装置に搬送し、該熱定着装置にて表
面にトナー像を定着させる画像形成装置において、前記
転写時に前記転写材に転写されないで前記中間転写体表
面に残ったトナーを除去する中間転写体クリーニング手
段と、該中間転写体クリーニング手段によって回収した
廃トナーが前記転写材搬送経路に落下するのを防止する
廃トナー回収手段と、を備え、該廃トナー回収手段が、
請求項1、2、3、4、5、又は6に記載の廃トナー回
収手段である、ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0016】〈実施の形態1〉[画像形成装置の全体の
説明]図1に、本発明に係る画像形成装置の一例を示
す。同図に示す画像形成装置は4色フルカラーのレーザ
プリンタであり、同図はその概略構成を示す縦断面図で
ある。
【0017】同図に示す画像形成装置は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色ごとに、一定速度で回転する像担持体とし
てのドラム型の電子写真感光体1Y、1M、1C、1K
(以下「感光ドラム」という。なお、色を区別する必要
がない場合には単に「感光ドラム1」という。以下の他
の部材についても同様とする。)と、カラー現像器を有
する画像形成部と、画像形成部で現像され多重転写され
た複数色のトナー像を担持して、給送部から給送された
転写材Pにさらに転写する中間転写ベルト(中間転写
体)9とを備えている。4色のトナー像が転写された転
写材Pを次いで熱定着装置17へ搬送して4色のトナー
像を転写材Pに定着し、排出ローラ22によって画像形
成装置本体50上面の排出部23へ排出するものであ
る。なお、上述の4色のカラー現像器は、画像形成装置
本体50に対して個別に着脱可能に構成されている。
【0018】次に上述の画像形成装置の各部の構成につ
いて順次詳細に説明する。
【0019】[像担持体]像担持体としての感光ドラム
1(1Y、1M、1C、1K)は、現像器のホルダーの
容器3(3Y、3M、3C、3K)に一体的に組み込ま
れて現像ユニット4(4Y、4M、4C、4K)を構成
している。この現像ユニット4は、画像形成装置本体5
0に対して着脱自在に装着され、感光ドラム1の寿命に
合わせて容易にユニット交換できるように構成されてい
る。本実施の形態の感光ドラム1は、アルミシリンダの
外側に有機光導電体層を塗布して構成し、感光ドラム1
のホルダーとなる容器3により回転自在に支持されてい
る。感光ドラム1は、その軸方向の一方の端部に駆動モ
ータ(不図示)の駆動力が伝達されることにより、画像
形成動作に応じて、同図中の反時計回りに所定のプロセ
ススピード(周速度)で回転駆動されるようになってい
る。
【0020】[帯電手段]帯電手段5(5Y、5M、5
C、5K)としては磁気ブラシ帯電器を利用することが
できる。磁気ブラシ帯電器は、帯電スリーブの表面に、
帯電剤としてのキャリヤを担持して構成され、現像スリ
ーブに印加された帯電バイアスにより、キャリヤを介し
て感光ドラム1表面を所定の極性、所定の電位に一様に
帯電する。
【0021】[露光手段]感光ドラム1への露光は、露
光手段としてのスキャナ部6(6Y、6M、6C、6
K)から行われる。すなわち、画像信号がレーザダイオ
ードに与えられると、このレーザダイオードは画像信号
に対応する画像光をポリゴンミラー6a(6Ya、6M
a、6Ca、6Ka)へ照射する。このポリゴンミラー
6aはスキャナモータによって高速回転されており、ポ
リゴンミラー6aで反射された画像光は、結像レンズ6
b(6Yb、6Mb、6Cb、6Kb)を介して、一定
速度で回転する感光ドラム1表面を選択的に露光し、そ
の結果、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。
【0022】[現像手段]現像手段は、上述の静電潜像
を可視像化するために、イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックの各色現像を可能とする4個の現像ユニット4
(4Y、4M、4C、4K)によって構成されている。
4色の各現像ユニット4Y、4M、4C、4Kは、感光
ドラム1に対向した位置に現像スリーブ3S(3YS、
3MS、3CS、3KS)が、感光ドラム1に対し微小
間隔をもって対向するように配置されており、感光ドラ
ム1に各色トナーによるトナー像(可視像)を形成す
る。
【0023】各色の現像ユニット4は容器3内のトナー
を送り機構によって送り込み、現像スリーブ3Sの外周
に非磁性のトナーと磁性のキャリヤとを混合させた粉末
の現像剤を、図中の時計回りに回転する現像スリーブ3
Sの外周にコートし、その後、現像剤の中のトナーを感
光ドラム1上の静電潜像に供給して、静電潜像をトナー
像として現像する。
【0024】[中間転写体]中間転写体としての中間転
写ベルト9は、カラー画像形成動作時には、各現像ユニ
ット4によって現像された感光ドラム1上のトナー像を
多重転写するため、感光ドラム1の回転と同期して、矢
印R9方向に回転する。矢印R9方向に回転駆動された
中間転写ベルト9は、各感光ドラム1上のトナー像が、
一次転写部T1(T1Y、T1M、T1C、T1K)に
て順次に一次転写されて重ね合わされる。多重転写を受
けた中間転写ベルト9は、二次転写バイアスを印加され
た二次転写ローラ10とによって転写材Pを挟み込み搬
送することにより、転写材Pに4色のトナー像を二次転
写部(転写部)T2にて一括で転写材P上に二次転写す
る。
【0025】本実施の形態の中間転写ベルト9は、周長
約1000mmの樹脂ベルトで構成されていて、駆動ロー
ラ9a、二次転写対向ローラ9b、テンションローラ9
cの3軸で張架され、全体として中間転写ユニット9A
を構成している。この中間転写ユニット9Aは、駆動ロ
ーラ9aを支点としてほぼ上下方向に揺動可能なように
画像形成装置本体50によって支持されている。中間転
写ベルト9は、駆動ローラ9aの回転によって矢印R9
方向に回転する。さらに、この中間転写ベルト9は中間
転写ユニット9Aごと、簡単に着脱することができるよ
うになっている。
【0026】[給紙部]給紙部は、画像形成部へ転写材
Pを給送するものであり、複数枚の転写材Pを収納した
給紙カセット7と、給紙ローラ8a、給送ローラ8b、
重送防止のリタードローラ8c、給紙ガイド8d、レジ
ストローラ8e等によって構成されている。画像形成時
には、転写材Pは、給紙ローラ8aが画像形成動作に応
じて駆動回転することにより、給紙カセット7内から1
枚ずつ分離給送されるとともに、給紙ガイド8dによっ
てガイドされ、搬送ローラを経由してレジストローラ8
eに搬送される。画像形成動作中にレジストローラ8e
は、転写材Pを静止待機させる非回転の動作と、転写材
Pを二次転写部T2に向けて搬送する回転の動作とを所
定のシーケンスで行い、次工程である二次転写工程時の
中間転写ベルト9上のトナー像と、転写材Pとの位置合
わせを行う。
【0027】[転写部]二次転写部T2には、揺動可能
な転写ローラ10が配置されている。転写ローラ10
は、金属軸を中抵抗発泡弾性体で巻いてあり、ほぼ上下
方向に揺動可能で、かつ駆動回転される。上述の中間転
写ベルト9上に4色のトナー像を形成している間、すな
わち中間転写ベルト9上の4色のトナー像が二次転写部
T2に至るまではそのトナー像を乱さぬよう、中間転写
ベルト9から離間されて図中の点線で示す待機位置に配
置される。その後、転写材Pに中間転写ベルト9上の4
色のトナー像を二次転写するタイミングに合わせて、転
写ローラ10は、カム部材(不図示)により実線で示す
上方の動作位置、すなわち転写材Pを介して中間転写ベ
ルト9に所定の圧で押しつけられる位置に配置される。
このとき同時に転写ローラ10には二次転写バイアスが
印加され、中間転写ベルト9上の4色のトナー像は、一
括で転写材P表面に二次転写される。ここで、中間転写
ベルト9と転写ローラ10とはそれぞれ駆動されている
ため、両者に挟まれた状態の転写材Pは二次転写工程が
行われると同時に、同図の左方に所定の速度で搬送さ
れ、次工程の定着を行なう定着器17に向けて搬送され
る。
【0028】[中間転写体クリーニング部]中間転写体
クリーニング手段としての中間転写体クリーナユニット
14は、クリーニングブレード12aと、クリーニング
ブレード12aを中間転写ベルト9に押し当てるための
加圧ばね(不図示)と、ファーブラシ13と、これらを
保持するクリーナ容器14aとを備えている。 ファー
ブラシ13はレーヨンの糸で形成されていて、二次転写
時に転写材Pに転写されないで中間転写ベルト9上に残
ったトナー(二次転写残トナー)を除電する。このファ
ーブラシ13は中間転写ベルト9に対し逆方向(時計周
り)に中間転写ベルト9と等速の周速度で回転してい
る。
【0029】クリーニングブレード12aは、材質的に
は、ウレタンゴムで形成されており、金属板12bに貼
り付けられている。この金属板12bは、クリーナ容器
14aに保持された軸(不図示)を回転中心とし回転可
能に支持されるとともに、加圧ばねによって中間転写ベ
ルト9に向けて付勢されている。これにより、クリーニ
ングブレード12aは、中間転写ベルト9に所定の角度
をもって押し当てられている。クリーニングブレード1
2aの対向部にはバックアップローラ12cが配置され
ていて、クリーニングブレード12aを中間転写ベルト
9に対し所定の当接圧で押し付けることができる。クリ
ーニングブレード12aは、ファーブラシ13により除
電された二次転写残トナーを中間転写ベルト9から掻き
落とし、中間転写ベルト9をクリーニングする。
【0030】クリーニングブレード12aにより掻き落
とされた二次転写残トナーは、廃トナーとなって、クリ
ーナ容器14a内に配置されているスクリュー(不図
示)により画像形成装置本体50内に別途配置されてい
る廃トナーボックス(不図示)に送られて回収される。
【0031】[定着部]熱定着装置17は、二次転写部
T2にて転写材P上に二次転写された4色のトナー像を
混色させて定着させるものである。転写部17は、図1
に示すように、転写材Pに熱を加えるための定着ローラ
18と転写材Pを定着ローラ18に圧接させるための加
圧ローラ19とを備えており、各ローラは中空ローラで
あり内側にそれぞれヒータ(不図示)を有しいて、回転
駆動される同時に転写材Pを搬送するよう構成されてい
る。すなわち、表面に4色のトナー像を担持した転写材
Pは、定着ローラ18と加圧ローラ19とにより搬送さ
れるとともに熱及び圧力が加えられることにより、表面
に4色のトナー像が混色されて定着される。
【0032】[画像形成動作]次に、上述構成の画像形
成装置の動作について説明する。
【0033】まず、図1に示す給紙ローラ8aを回転し
て給紙カセット7内の転写材Pを1枚分離し、レジスト
ローラ8eへと搬送する。
【0034】一方、感光ドラム1は反時計回りに、また
中間転写ベルト9は矢印R9方向に、それぞれ所定のプ
ロセススピードで回転される。
【0035】中間転写ベルト9表面の任意の点Sが図1
中の位置S1 、S2 、S3 、S4 の位置にきたときに、
帯電手段5(5Y、5M、5C、5K)によって表面を
均一に帯電された感光ドラム1(1Y、1M、1C、1
K)上の任意の点Eが露光位置EY、EM、EC、EK
でレーザ露光を受けて静電潜像が形成される。感光ドラ
ム1の露光位置EY、EM、EC、EKから反時計回り
に中間転写ベルト9との一次転写部T1(T1Y、T1
M、T1C、T1K)までの距離と、中間転写ベルト9
の点Sから一次転写部T1までの距離は等しく設定され
ている。したがって、所定時間経過後にはトナー像の描
き初めの感光ドラム1上の点Eと中間転写ベルト9上の
点Sとは一次転写部T1の位置で一致する。すなわち中
間転写ベルト9に対してトナー像は点Sを先端に反時計
回りに形成される。 (1) イエローのトナー像の形成 スキャナ部6Yによりイエロー画像のレーザ照射を行
い、感光ドラム1Y上にイエローの静電潜像を形成す
る。この静電潜像形成と同時にイエローの現像ユニット
4Yを駆動し、感光ドラム1Y上の静電潜像にイエロー
トナーが付着するように感光ドラム1Yの帯電極性と同
極性でほぼ同電位の電圧を印加してイエローのトナー像
の現像を行う。そして、現像部の少し下流の一次転写部
T1Yで感光ドラム1Y上のイエロートナー像を中間転
写ベルト9の表面に一次転写する。このとき中間転写ベ
ルト9にはイエロートナーと逆極性の一次転写バイアス
を印加して一次転写を行う。 (2) マゼンタのトナー像の形成 次いで、中間転写ベルト9表面の点S(イエロートナー
像の先端)が、位置S2 にきたとき、スキャナ部6Mに
よりマゼンタ画像のレーザ照射がスタートされて静電潜
像が形成される。この感光ドラム1M上の静電潜像は、
イエローと同様にしてマゼンタトナー像として現像さ
れ、このマゼンタトナー像は、一次転写部T1Mで中間
転写ベルト9上のイエロートナー像に重ねて転写され
る。 (3) シアンのトナー像の形成 次いで、中間転写ベルト9表面の点S(イエロー及びマ
ゼンタトナー像の先端)が、位置S3 にきたとき、スキ
ャナ部6Cによりシアン画像のレーザ照射がスタートさ
れて静電潜像が形成される。この感光ドラム1C上の静
電潜像は、マゼンタと同様にしてシアントナー像として
現像され、このシアントナー像は、一次転写部T1Cで
中間転写ベルト9上のイエロー及びマゼンタのトナー像
に重ねて転写される。 (4) ブラックのトナー像の形成 次いで、中間転写ベルト9表面の点S(イエロー、マゼ
ンタ、及びシアントナー像の先端)が、位置S4 にきた
とき、スキャナ部6Kによりブラック画像のレーザ照射
がスタートされて静電潜像が形成される。この感光ドラ
ム1K上の静電潜像は、シアンと同様にしてブラックト
ナー像として現像され、このブラックトナー像は、一次
転写部T1Kで中間転写ベルト9上のイエロー、マゼン
タ、及びシアンのトナー像に重ねて転写される。
【0036】以上イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの順で静電潜像形成及び現像及び中間転写ベルト9へ
のトナー像転写をそれぞれの一次転写位置T1Y、T1
M、T1C、T1Kで行い、中間転写ベルト9の表面に
イエロー、マゼンター、シアン、ブラックの4色のトナ
ー像を重ね合わせる。
【0037】ブラックトナーの中間転写ベルト9への一
次転写が終了する前に、すなわち4色目のブラックトナ
ーの一次転写を終えて4色のトナー像が形成された中間
転写ベルト9のトナー像先端Sが二次転写部T2へ到達
する前に、前述のレジストローラ8eで待機させておい
た転写材Pをタイミングを合わせて搬送スタートさせ
る。上述の4色トナー像の中間転写ベルト9上への一次
転写時には下方に待機して中間転写ベルト9とは非接触
状態であった転写ローラ10を上方ヘ移動させ、転写材
Pを中間転写ベルト9の二次転写部T2で圧接すると同
時に転写ローラ10にトナーと逆極性の二次転写バイア
スを印加する。これにより、中間転写ベルト9上の4色
のトナー像を、転写材P表面に一括で二次転写する。二
次転写後の転写材Pは、中間転写ベルト9から剥離さ
れ、熱定着装置17へ搬送され、ここで、表面に4色の
トナー像が定着された後、排出ローラ対20、21、2
2を介して、画像形成装置本体50上面の排出トレイ2
3上へ画像面を下向きにして排出される。これで、4色
フルカラーの画像形成が終了する。
【0038】次に、図2、図3を参照して、本発明の特
徴部分について詳述する。
【0039】図2に示すように、二次転写部T2から熱
定着装置17へ転写材Pを導く転写材搬送路Aと、中間
転写ベルト9及び中間転写体クリーナユニット14との
間の空間を二次転写後の転写材Pの先端Psが通過する
とき、中間転写ベルト9から一旦、剥離された転写材P
は、二次転写バイアスによってその先端Psが引き寄せ
られて再び中間転写ベルト9に吸着する現象が発生す
る。この現象が発生すると転写材Pが中間転写体クリー
ナユニット14に到達してジャム(紙詰まり)が発生し
てしまう。そこで、この現象の発生を防止するために、
二次転写後の転写材Pと中間転写ベルト9との間の空間
を分離し、二次転写バイアスによる電界を遮断するため
の壁となる電界カット板(電界カット部材)15を設け
ている。電界カット板15の材質としては、例えば、金
属板を使用することができる。
【0040】本実施の形態では、図2に示す電界カット
板15を、画像形成装置本体50、又は中間転写ユニッ
ト9Aに固定し、中間転写ベルト9に対して位置決めし
ている。
【0041】ところで、図2に示すように、中間転写ベ
ルト9と中間転写体クリーナユニット14との間には構
成上必ず間隙14bができてしまう。この間隙14bか
ら、回収した廃トナーが漏れて転写材搬送路A及び転写
材P上にトナーが堆積し、画質を低下させたり、転写材
Pを汚したりしてしまう。電界カット板15により、中
間転写体クリーナユニット14から漏れたトナーが直
接、転写材搬送路Aや転写材P上に落下することは防止
できる。しかし、電界カット板15が平板であった場
合、その上面に溜まった廃トナーがいずれは滑り落ちて
しまうことが考えられる。そこで、本実施の形態におい
ては、この電界カット板15をトレイ状に形成して廃ト
ナー回収部材(廃トナー回収手段)としての作用するよ
うにした。電界カット板15の基板15aを、中間転写
体クリーナユニット14の下方のほぼ全体を覆う大きさ
の長方形状に形成するとともに、その4辺に枠部15b
を立設して、基板15aの上方が凹部となるようなトレ
イ状に形成した。このトレイ状の電界カット板15は、
基板15aの先端を中間転写ベルト9側(二次転写部T
2側)が下方になるように傾斜させて配置し、中間転写
ベルト9に対向する枠部15bが中間転写ベルト9とほ
ぼ平行となるようにする。このとき中間転写ベルト9と
枠部15bとの間に形成される間隙14dは中間転写ベ
ルト9の回転を妨げない限り狭いほうがよい。電界カッ
ト板15を上述のように構成し、また配置することによ
り、電界カット板15における中間転写ベルト9側に
は、廃トナー溜め16が形成される。この廃トナー溜め
16によって、中間転写体クリーナユニット14から漏
れ出た廃トナーを溜めることができ、したがって、廃ト
ナーが画質を低下させたり、転写材Pを汚したりするこ
とを防止することができる。この廃トナー溜め16の容
量は、中間転写ベルト9の寿命、又は画像形成装置本体
寿命までに発生する廃トナーを十分に溜められる容量に
設定するとよい。
【0042】〈実施の形態2〉図3に、実施の形態2を
示す。本実施の形態においては、廃トナー回収部材を兼
用する電界カット板(電界カット部材)24を、中間転
写体クリーナユニット14と一体に構成している。
【0043】電界カット板24は、分解斜視図である図
4に示すように、長手方向両端部近傍の2箇所の位置決
め孔24aを、中間転写体クリーナユニット14のクリ
ーナ容器14aの下部の2個所のボス14cに合わせて
差し込み、2本のビス24cでクリーナ容器14aに固
定する。このようにして、電界カット板24を中間転写
体クリーナユニット14と一体化することにより、中間
転写ベルト9に対して中間転写体クリーナユニット14
を位置決めすることで、電界カット板24も中間転写ベ
ルト9に対して精度よく位置決めされる。これにより、
中間転写体クリーナユニット14と電界カット板24と
の間にできる隙間をなくして密閉性を高めることがで
き、廃トナーを溜めるトレーとしての効果を高めること
ができる。また、中間転写体クリーナユニット14を単
独で着脱可能にし、ユニット交換できるように構成すれ
ば、電界カット板24も同時に交換することになるので
廃トナー溜め16の容量を中間転写体クリーナユニット
14の寿命に合わせて設定すれば良く、小さくすること
ができる。
【0044】また、この電界カット板24は、近傍にあ
る熱定着装置17の放熱により約60度位に昇温する。
さらに、電界カット板24は、中間転写体クリーナユニ
ット14と中間転写ベルト9との間の間隙14bから漏
れた廃トナーが画像形成装置本体50内に落下しないよ
うにするため、中間転写ベルト9との間隙14dをでき
るだけ小さく、例えば2mm以下にしなければならず、そ
の上、二次転写部T2に近いほど電界カット板24とし
ての効果があるので、熱定着装置17の放熱により熱変
形しない材料を選ぶ必要がある。本実施の形態では、耐
熱温度が80度以上の材質、例えば、耐熱温度100度
以上のPC(ポリカーボネート)を選ぶようにした。さ
らに、電界カット板24の材質としては断熱性に優れて
いるとさらに効果的である。なお、ここでいう断熱性に
優れた材料とは、熱伝導率λが1×10-6≦λ≦2.5
×10-4cal/cm・sec・ ℃の値を有している材料であり、
例えばセラミックファイバーとガラスファイバーとを混
合させた無機繊維をベースにした断熱材(断熱手段)が
有効である。
【0045】さらに、電界カット板24は、熱定着装置
17から発生する熱が中間転写ベルト9に伝播するのを
遮断することができるため、中間転写ベルト9表面にト
ナーが融着するなど、昇温による弊害を防ぐことができ
る。また、本実施の形態においては、電界カット板24
は、中間転写体クリーナユニット14と一体的に構成さ
れていて、熱定着装置17とクリーナ容器14aとの間
に配置されているので、熱定着装置17で発生した熱が
クリーナ容器14aに伝達されることを防止することが
できる。これにより、クリーナ容器14a内の廃トナー
が融着したり、廃トナーを搬送するスクリュー(不図
示)の回転を妨げたりするのを防止することができる。
【0046】以上説明した実施の形態1、及び実施の形
態2では、中間転写体としてベルト状の中間転写ベルト
9を使用した例を説明したが、本発明における中間転写
体はこれに限定されるものではなく、例えばドラム状の
中間転写ドラムを使用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
中間転写体クリーニング手段から漏れ出た廃トナーによ
って、転写材搬送路や転写材が汚されることを防止する
ことができる。
【0048】また、熱定着装置で発生する熱によって中
間転写体の表面にトナーが融着したり、クリーナ容器内
に回収された廃トナーが融着したり、溶融した廃トナー
により廃トナーを搬送するスクリューの回転が妨げられ
たりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図。
【図2】実施の形態1における廃トナー回収部材(電界
カット板)の構成を示す縦断面図。
【図3】実施の形態2における廃トナー回収部材(電界
カット板)の構成を示す縦断面図。
【図4】実施の形態2において、クリーナ容器に対する
廃トナー回収部材の取り付けを示す分解斜視図。
【図5】従来の電界カット板の構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
9 中間転写体(中間転写ベルト) 9A 中間転写ユニット 14 中間転写体クリーニング手段(中間転写体
クリーナユニット) 15、24 廃トナー回収手段(廃トナー回収部材、電
界カット板) 16 廃トナー溜め 17 熱定着装置 50 画像形成装置本体 A 転写材搬送路 P 転写材 T2 転写部(二次転写部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像転写後に中間転写体上のトナー
    を除去する中間転写体クリーニング手段から漏れ出た廃
    トナーを回収する廃トナー回収手段において、 転写部にて前記中間転写体からトナー像が静電的に転写
    された転写材を熱定着装置に導く転写材搬送路の上方
    で、かつ前記中間転写体クリーニング手段の下方に配置
    された廃トナー回収部材を備え、 該廃トナー回収部材は、転写電界を規制する、 ことを特徴とする廃トナー回収手段。
  2. 【請求項2】 前記廃トナー回収部材は、前記転写部近
    傍に配置される先端部が低くなるように傾斜されるとと
    もに、該先端部近傍に前記廃トナー溜めを有する、 ことを特徴とする請求項1に記載の廃トナー回収手段。
  3. 【請求項3】 前記廃トナー回収部材は、断熱手段を有
    する、 ことを特徴とする請求項2に記載の廃トナー回収手段。
  4. 【請求項4】 前記廃トナー回収部材が、前記中間転写
    体を支持する中間転写ユニットに取り付けられている、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の廃トナー回収
    手段。
  5. 【請求項5】 前記廃トナー回収部材が、画像形成装置
    本体に取り付けられている、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の廃トナー回収
    手段。
  6. 【請求項6】 前記廃トナー回収手段が、前記中間転写
    体クリーニング手段に取り付けられている、 ことを特徴とする請求項2又は3に記載の廃トナー回収
    手段。
  7. 【請求項7】 中間転写体上に形成したトナー像を転写
    部にて転写材に転写し転写材搬送路を介して熱定着装置
    に搬送し、該熱定着装置にて表面にトナー像を定着させ
    る画像形成装置において、 前記転写時に前記転写材に転写されないで前記中間転写
    体表面に残ったトナーを除去する中間転写体クリーニン
    グ手段と、 該中間転写体クリーニング手段によって回収した廃トナ
    ーが前記転写材搬送経路に落下するのを防止する廃トナ
    ー回収手段と、を備え、 該廃トナー回収手段が、請求項1、2、3、4、5、又
    は6に記載の廃トナー回収手段である、 ことを特徴とする画像形成装置。
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