JP2013214407A - 燃料電池とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス拡散層と電極触媒層とを撥水性と接着性を両立させた上で接合する新たな手法を提供する。
【解決手段】単セル15は、アノード側ガス拡散層23を、撥水性を呈するPTFEを用いて形成された多孔質層23aを備えるものとし、この多孔質層23aをアノード21に接合する。多孔質層23aは、アノード21とカソード22とが電解質膜20を挟んで向き合う範囲の電極面領域FCrより広く形成され、電極面領域FCrが投影した内部領域23acを、これを取り囲む周辺領域23arより高い撥水性を有するようにした。これに加え、多孔質層形成用のMPLペーストに配合された界面活性剤の残存程度に内部領域23acと周辺領域23arとで差を持たせ、界面活性剤を周辺領域23arに多く残存させた。
【選択図】図2

Description

本発明は、電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体を有する燃料電池とその製造方法に関する。
燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池がエネルギー源として注目されている。燃料電池では、プロトン伝導性を有する電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体(MEA:Membrane-Electrode Assembly)が用いられ、このMEAには、ガス拡散層が接合される。ガス拡散層は、導電性とガス拡散性を有するカーボンクロスやカーボンペーパー等のガス拡散層基材を用いて形成され、電極触媒層に到るガス流路を形成する。
ガス拡散層から電極触媒層に、ガスはこの両者の界面を超えて拡散することから、その拡散性を高める上では、ガス拡散層と電極触媒層とを高い接着性で接合することが要請される。こうした要請に応える技術が種々提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献では、結着剤を含む結着剤層の表面に直接、電極触媒層を積層して形成することで、上記の接着性を高めている。
特開2007−317391号公報
ところで、燃料電池は、多種多様な環境で運転され得ることから、低温時の始動性や発電性能の確保が求められ、そのためには、電極触媒層に接合するガス拡散層の界面側に撥水性を付与してフラッディングを回避することが有効である。撥水性は、これを呈する樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を適宜な溶媒、例えば水に分散してこれを塗布・乾燥することで比較的、簡便にガス拡散層に付与できる。こうした手法を上記の特許文献での密着性の向上と組み合わることも可能であるが、上記の特許文献では、PTFEはその性状により触媒層との解離を起こし、ガス拡散層と電極触媒層の接着性には寄与しないとしていることから、その改善が求められるに至った。
本発明は、上記した課題を踏まえ、ガス拡散層と電極触媒層とを、撥水性と接着性を両立させた上で接合する新たな手法を提供することをその目的とする。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態または適用例として実施することができる。
[適用例1:燃料電池]
電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体の前記電極触媒層に、該電極触媒層に到るガス流路を形成するガス拡散層を接合した燃料電池であって、前記ガス拡散層の少なくとも一方は、撥水性を呈する樹脂を用いて多孔質に形成された多孔質層を前記電極触媒層に接合して備え、前記多孔質層は、前記触媒電極層が前記電解質膜を挟んで向き合う範囲の電極面領域より広く形成され、前記電極面領域の周辺の周辺領域と該周辺領域に囲まれた内部領域とで前記撥水性に差があり、前記内部領域は前記周辺領域より高い撥水性を有し、多孔質層形成の際に前記樹脂と共に配合され前記電極触媒層との接着性に関与する性状の薬剤の残存程度に、前記内部領域と前記周辺領域とで差があり、前記周辺領域は前記内部領域より多くの前記薬剤を残存させていることを要旨とする。
適用例1の燃料電池では、膜電極接合体の電極触媒層に接合するガス拡散層の少なくとも一方を、撥水性を呈する樹脂を用いて多孔質に形成された多孔質層を備えるものとし、この多孔質層を電極触媒層に接合する。そして、この多孔質層を、前記触媒電極層が前記電解質膜を挟んで向き合う範囲の電極面領域より広く形成した上で、前記電極面領域の周辺の周辺領域に囲まれた内部領域を、周辺領域より高い撥水性を有するようにした。これに加え、多孔質層形成の際に前記樹脂と共に配合され前記電極触媒層との接着性に関与する性状の薬剤(以下、接着関与薬剤と称する)の残存程度に内部領域と周辺領域とで差を持たせ、前記周辺領域を前記内部領域より多くの接着関与薬剤を残存させた。従って、上記の適用例1の燃料電池によれば、電極触媒層に拡散したガス中の燃料と酸化剤(酸素)の電気化学反応が実質的に進行する電極面領域では、高い撥水性を有する多孔質層を介在させて、ガス拡散層と電極触媒層とを高い撥水性を持って接合できる。しかも、内部領域を取り囲む周辺領域では、多く残存した接着関与薬剤により、ガス拡散層と電極触媒層とを高い接着性を持って接合できる。
この場合、周辺領域は、内部領域を囲んで電極面領域の周辺領域であることから、電気化学反応は実質的に起きないので、撥水性が低くても、燃料電池の発電性能の低下をもたらす大きな要因とはならない。そして、内部領域では、接着関与薬剤の残存が少ないために内部領域自体での接着性は高くないとはいえ、内部領域を囲む周辺領域でガス拡散層と電極触媒層とが高い接着性で接合しているので、内部領域にあっても、ガス拡散層と電極触媒層との接着性もしくは密着性は高まる。
上記した適用例1の燃料電池は、次のような態様とすることができる。例えば、前記内部領域を前記電極面領域が投影した領域とでき、こうすれば、内部領域のほぼ全てを電気化学反応が進行する領域とできる。
また、前記多孔質層を、前記膜電極接合体におけるアノードの側の前記電極触媒層に接合されるものとできる。アノードの側の電極触媒層への燃料ガス供給に際しては、燃料ガスは水蒸気を含有した加湿状態で供給されることが多々ある。このため、上記の態様の燃料電池であれば、アノードの側のガス拡散層における多孔質層では、その電極面領域に相当する或いは当該領域が投影した内部領域での高い撥水性により、ガス供給当初から水蒸気成分を留め置かないようにできる。
また、前記多孔質層を、前記周辺領域の厚みが前記内部領域より厚くされているものとでき、こうすれば、周辺領域に接着関与薬剤を簡便に多く残存できる。
[適用例2:燃料電池の製造方法]
電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体を有する燃料電池の製造方法であって、前記電極触媒層との接着性に関与する性状の薬剤と撥水性を呈する樹脂とを溶媒に分散させたペーストを、前記電極触媒層に到るガス流路を形成するガス拡散層基材の表面に塗布する工程(1)と、該塗布されたペーストを乾燥させて前記溶媒を蒸発させて、前記ガス拡散層基材の表面に、撥水性を有する多孔質層を形成し、該多孔質層を前記膜電極接合体の前記電極触媒層に対向させて、前記多孔質層の形成済みの前記ガス拡散層基材を前記電極触媒層に接合する工程(2)とを備え、前記工程(1)では、前記ペーストを、前記電極触媒層が前記電解質膜を挟んで向き合う範囲の電極面領域より広く塗布し、前記工程(2)では、前記電極面領域の周辺の周辺領域と該周辺領域に囲まれた内部領域とで、前記ペーストの乾燥程度に差を持たせ、前記内部領域の乾燥を前記周辺領域より進めることを要旨とする。
適用例2の燃料電池の製造方法では、電極触媒層に拡散したガス中の燃料と酸化剤(酸素)の電気化学反応が実質的に進行する電極面領域では、ガス拡散層と電極触媒層とが高い撥水性を持って接合し、電極面領域が投影した内部領域を取り囲む周辺領域では、ガス拡散層と電極触媒層とが高い接着性を持って接合した燃料電池を、容易に製造できる。
実施例の燃料電池10を構成する単セル15を断面視して概略的に示す説明図である。 構成部材の寸法状態を模式的に示す説明図である。 燃料電池10の製造手順を示す説明図である。 準備するMEAとガス拡散層の形態を模式的に示す説明図である。 アノード側ガス拡散層23における多孔質層23aの形成の様子を模式的に示す説明図である。 MEGA製造装置100の構成を模式的に示す説明図である。 変形例におけるアノード側ガス拡散層23への多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。 また別の変形例におけるアノード側ガス拡散層23への多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。 他の変形例におけるアノード側ガス拡散層23での多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。 また別の変形例におけるアノード側ガス拡散層23での多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は実施例の燃料電池10を構成する単セル15を断面視して概略的に示す説明図、図2は構成部材の寸法状態を模式的に示す説明図である。本実施例の燃料電池10は、図1に示す構成の単セル15を対向するセパレーター25、26で挟持して、この単セル15を複数積層したスタック構造の固体高分子型燃料電池である。
単セル15は、電解質膜20の両側にアノード21とカソード22の両電極を備える。電解質膜20は、固体高分子材料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。アノード21およびカソード22は、例えば白金、あるいは白金合金等の触媒を担持した導電性粒子、例えばカーボン粒子(以下、触媒担持カーボン粒子と称する)を、プロトン伝導性を有するアイオノマーで被覆して形成された電極触媒層であり、電解質膜20の両膜面に接合され電解質膜20と共に膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を形成する。通常、アイオノマーは、電解質膜20と同質の固体高分子材料である高分子電解質樹脂(例えばフッ素系樹脂)であり、その有するイオン交換基によりプロトン伝導性を有する。
この他、単セル15は、電極形成済みの電解質膜20を両側から挟持するアノード側ガス拡散層23とカソード側ガス拡散層24とセパレーター25,26を備え、両ガス拡散層は、対応する電極(アノード21またはカソード22)に接合されている。アノード側ガス拡散層23とカソード側ガス拡散層24は、ガス透過性を有する導電性部材、例えば、カーボンペーパーやカーボンクロス等のカーボン多孔質体や、金属メッシュや発泡金属等の金属多孔質体によって形成される。本実施例では、アノード21に接合するアノード側ガス拡散層23については、アノード21に接合する多孔質層(MPL:Micro Porous Layer)23aを有するものとした。多孔質層23aは、アノード側ガス拡散層23よりも微細な気孔を有しており、導電性部材としてのカーボンブラックと、撥水性を呈する樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とを用いて形成され、撥水性を呈する。本実施例では、電解質膜20とアノード21およびカソード22で形成されるMEAを、アノード側ガス拡散層23とカソード側ガス拡散層24で挟持した状態で単セル15の基幹部位を製造する。よって、MEAに上記の両ガス拡散層を含めた物をMEGA(Membrane-Electrode&Gas. Diffusion Layer Assembly)と、適宜、称することとする。なお、多孔質層23aの形成の様子、および単セル15の製造方法については後述する。
図2に示すように、アノード側ガス拡散層23とカソード側ガス拡散層24は、ほぼ同寸法の矩形形状とされ、電解質膜20を挟んで向き合うアノード21とカソード22については、アノード21の方が縦横とも長くされている。アノード側ガス拡散層23は、アノード21より縦横ともやや短くされており、カソード22が電解質膜20を挟んで向き合う範囲の電極面領域FCrより、縦横とも長くされている。この電極面領域FCrは、アノード21とカソード22とに供給された水素と酸素の電気化学反応が実質的に進行する領域である。そして、このアノード側ガス拡散層23は、アノード21の側の面に有する多孔質層23aについて、電極面領域FCrが投影した内部領域23acと、この内部領域23acを取り囲む周辺領域23arとを異なる性状とする。この性状についても、その付与の様子を含めて後述する。なお、アノード21、アノード側ガス拡散層23等は上記のようにその寸法が相違するが、単セル15としての組み付け状態では、これらはその周囲において図示しないシール部材にて気密にシールされる。
セパレーター25は、アノード側ガス拡散層23の側に、水素を含有する燃料ガスを流すセル内燃料ガス流路47を備える。セパレーター26は、カソード側ガス拡散層24の側に、酸素を含有する酸化ガス(本実施例では、空気)を流すセル内酸化ガス流路48を備える。なお、図には記載していないが、隣り合う単セル15間には、例えば、冷媒が流れるセル間冷媒流路を形成することができる。これらセパレーター25,26は、ガス不透過な導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボンや、焼成カーボン、あるいはステンレス鋼などの金属材料により形成されている。
図1では図示していないが、セパレーター25,26の外周近傍の所定の位置には、複数の孔部が形成されている。これらの複数の孔部は、セパレーター25,26が他の部材と共に積層されて燃料電池10が組み立てられたときに互いに重なって、燃料電池10内を積層方向に貫通する流路を形成する。すなわち、上記したセル内燃料ガス流路47やセル内酸化ガス流路48、あるいはセル間冷媒流路に対して、燃料ガスや酸化ガス、あるいは冷媒を給排するためのマニホールドを形成する。
本実施例の燃料電池10は、セパレーター25のセル内燃料ガス流路47からの水素ガスを、アノード側ガス拡散層23で拡散ししつつ、多孔質層23aを経てアノード21に供給する。空気については、セパレーター26のセル内酸化ガス流路48からの空気を、カソード側ガス拡散層24で拡散ししつつカソード22に供給する。こうしたガス供給を受けて、燃料電池10は、発電し、その発電電力を外部の負荷に与える。
次に、燃料電池10の製造方法について説明する。図3は燃料電池10の製造手順を示す説明図である。図示するように、燃料電池10を製造するに当たっては、まず、その構成単位である単セル15を作成する。
単セル15の作成に当たり、その構成部材を準備する(ステップS100)。図4は準備するMEAとガス拡散層の形態を模式的に示す説明図である。図示するように、MEAについては、ロール状にされたMEAシート体MEARとして用意する。このMEAシート体MEARは、電解質膜20の構成材料にてシート状に形成済みの電解質膜シートである。そして、MEAシート体MEARは、その表裏面に上記した大小関係を持ってアノード21とカソード22とを接合して備え、ロール状に巻き取られている。アノード側およびカソード側の拡散層については、導電性で多孔質の基材、例えば上記のカーボンクロスCcを上記の矩形サイズで一枚ずつ準備する。セパレーター25、26については、それぞれセル内燃料ガス流路47、48を有する形態で準備される(図示略)。
上記のステップS100に続いて、或いは、これと並行して、多孔質層23aの形成のためのMPLペーストを準備する(ステップS110)。MPLペーストは、導電性を有するカーボン粉末と、撥水性を呈する樹脂であるPTFEと界面活性剤とを、水(溶媒)に分散させたペーストとして用意できる。用いる界面活性剤は、アノード21の原材料に合わせて適宜選択でき、水分蒸発を経て残存した場合に、アノード21に対する接着性を発揮する。本実施例では、炭化水素系等の界面活性剤を用いた。
次に、アノード側ガス拡散層23にMPLペーストを用いて多孔質層23aを形成する(ステップS120)。図5はアノード側ガス拡散層23における多孔質層23aの形成の様子を模式的に示す説明図である。図示するように、多孔質層23aの形成に際しては、まず、アノード側ガス拡散層23として用意したカーボンクロスCcの一表面の全域に、MPLペーストを適宜な塗布機器にて塗布する(図5(a))。その後、図2で説明した内部領域23acを取り囲む周辺領域23arの形状が反映したマスクMを、MPLペースト塗布面に重ね、塗布済みMPLペーストをマスキングする(図5(b))。次いで、マスキングのまま、塗布済みのMPLペーストを図示しないヒーター等に乾燥させる(図5(c))。この乾燥は、マスクMにてマスキングされていない領域、即ち内部領域23acに相当する領域では、MPLペーストの界面活性剤が蒸発して消失するまで継続される。本実施例では、上記の界面活性剤を用いるので、MPLペースト塗布済みのアノード側ガス拡散層23を、マスキングのまま約290℃で7〜10分程度の乾燥に処せば、マスキングされていない内部領域23acにおいて、界面活性剤をほぼ消失できる。このように乾燥を進めても、周辺領域23arに相当する領域では、ヒーター等の熱を遮蔽するマスクMによるマスキングにより乾燥が進まないので、界面活性剤は残存し、その残存程度は内部領域23acよりも高くなる。こうしたペースト乾燥により、カーボンクロスCc、即ちアノード側ガス拡散層23の一表面には、導電性を備えた多孔質層23aが形成される。
アノード側ガス拡散層23の基材であるカーボンクロスCcは、図2に示したように電極面領域FCrより大きいことから、多孔質層23aは、この電極面領域FCrより広く形成されることになる。そして、この多孔質層23aは、界面活性剤の消失した周辺領域23arにおいて、PTFEによる撥水性を備え、界面活性剤の残存した周辺領域23arでは、その残存した界面活性剤によるアノード21への接着性を発揮する。ペースト乾燥後には、マスクMを取り外し(図5(d))、後述のMEGAの作成に用いる。
その後、図4のMEAシート体MEAR、上記の多孔質層23a形成済みのアノード側ガス拡散層23およびカソード側ガス拡散層24とからMEGAを作成する(ステップS130)。図6はMEGA製造装置100の構成を模式的に示す説明図である。このMEGA製造装置100は、MEA供給系110と、アノード側ガス拡散層供給系120と、カソード側ガス拡散層供給系130と、拡散層接着機構140とを備える。MEA供給系110は、図4に示したMEAシート体MEARからMEAシートを拡散層接着機構140に送り出す。アノード側ガス拡散層供給系120は、ローラーコンベヤ状の搬送機構121に一枚ずつ設置されたアノード側ガス拡散層23を拡散層接着機構140に送り出す。アノード側ガス拡散層23は、形成済みの多孔質層23aが図において上面側となるようにして、搬送機構121に載置される。カソード側ガス拡散層供給系130は、ローラーコンベヤ状の搬送機構131に一枚ずつ設置されたカソード側ガス拡散層24を拡散層接着機構140に送り出す。
拡散層接着機構140は、MEA供給系110から送り出されたMEAシートを上下の2対のローラー対141、142で挟持しつつ、下流のローラー143に搬送する。この両ローラー対は、ホットプレスを行いつつワークを下流に搬送するよう構成されている。そして、拡散層接着機構140は、上流側のローラー対141の手前にて、アノード側ガス拡散層供給系120からアノード側ガス拡散層23を受け取り、その受け取ったアノード側ガス拡散層23をMEAシートの下面側、即ちアノード21(図4(1)参照)に重ねる。アノード側ガス拡散層23は、アノード21に重なったままローラー対141にて加熱されながら押し付け力を受けるので、多孔質層23aをアノード21に接合させ、アノード21と一体となる。
また、拡散層接着機構140は、ローラー対141とローラー対142の経路途中で、カソード側ガス拡散層供給系130からカソード側ガス拡散層24を受け取り、その受け取ったカソード側ガス拡散層24をMEAシートの上面側、即ちアノード側ガス拡散層23(図4(1)参照)に重ねる。カソード側ガス拡散層24は、アノード側ガス拡散層23に重なったままローラー対142にて加熱されながら押し付け力を受けるので、カソード22に直接接合して一体となる。そして、MEGA製造装置100のローラー143の下流において、MEAシートを切断して、MEAをその両側でアノード側ガス拡散層23とカソード側ガス拡散層24で挟持した矩形状のMEGAを得る。
次いで、このMEGAをセパレーター25とセパレーター26とで挟持して単セル15を作成し(ステップS140)、所定数の単セル15を積層してスタック状に組み立て、これを積層方向に締結する(ステップS150)。これにより、図1に示した燃料電池10が得られる。
以上説明したように、本実施例の燃料電池10、詳しくはその発電単位である単セル15は、電解質膜20の両膜面にアノード21とカソード22とを接合したMEAにおけるアノード21に、アノード側ガス拡散層23を接合して備える。このアノード側ガス拡散層23は、カーボン粉末と撥水性を呈するPTFEと界面活性剤とを含むMPLペーストを用いて、電極面領域FCrより広く形成された多孔質層23aをアノード21に接合すると共に、電極面領域FCrに相当する内部領域23acにおいては、ペースト乾燥の際に、界面活性剤を消失させる。これにより、アノード側ガス拡散層23は、水素と酸素の電気化学反応が実質的に進行する電極面領域FCrに対応した多孔質層23aの内部領域23acにおいて、界面活性剤が少ないことにより接着性は低いものの、PTFEによる高い撥水性を発揮する。しかも、アノード側ガス拡散層23は、内部領域23acを取り囲む周辺領域23arでは、マスキングにより乾燥を控えることで界面活性剤を多く残存させる。これにより、アノード側ガス拡散層23は、その多孔質層23aの周辺領域23arにおいて、アノード21と高い接着性で接合すると共に、周辺領域23arで取り囲んだ内部領域23acにおいても、その周囲での高い接着性により、多孔質層23aとアノード21との接着性もしくは密着性を高める。この結果、本実施例の燃料電池10によれば、周辺領域23arでの高い撥水性を発揮することで、低温時の始動性や発電性能の維持もしくは向上を図ることができると共に、アノード21とアノード側ガス拡散層23との接合強度も確保できる。
ここで、内部領域23acにおける撥水性と、周辺領域23arにおける接着性の実証について説明する。表1は、拡散層サンプル品について得た接着力評価と撥水性評価とを示している。この拡散層サンプル品は、接着力と撥水性を別個に求めるためのものであり、一面に上記の界面活性剤を含むMPLペーストを塗布したカーボンクロスCcである(図4(2)参照)。この拡散層サンプル品を表1に示す温度の熱処理に処してMPLペーストを乾燥させ、上記の多孔質層23aを形成した。そして、各拡散層サンプル品をその多孔質層23aをアノード21に接合した場合の接着力と、撥水性の程度とを個別に求めた。
Figure 2013214407
この表1から、290℃の温度で7〜10分程度の乾燥に処せば、その熱を受けた拡散層サンプル品の多孔質層23aでは、良好な撥水性を確保できることが判る。このように撥水性が高まるのは、撥水性を阻害する界面活性剤が消失もしくはほぼ消失したことによる。その一方、285℃の温度で6〜10分程度の乾燥では、その熱を受けた拡散層サンプル品の多孔質層23aでは、良好な接着力を確保できることが判る。このように接着力が高まるのは、界面活性剤が残存していることによる。この結果から、図5で説明したマスキング下での加熱乾燥は、既述したように、約290℃で7〜10分程度であれば、内部領域23acにおいて、界面活性剤をほぼ消失させて、撥水性を高まることができる。そして、マスキングされた周辺領域23arでは、290℃より低い温度でしか乾燥が起きないので、界面活性剤を残存させて、アノード21に対する接着力を確保できることになる。
また、本実施例の燃料電池10では、撥水性の有無と界面活性剤の残存程度とが相違する内部領域23acと周辺領域23arとを有する多孔質層23aを、アノード側ガス拡散層23に形成した。このため、水蒸気を含有した状態で当初からアノード21に水素ガスが供給されても、内部領域23acでの高い撥水性により、ガス供給当初から水蒸気成分を多孔質層23aに留め置かないようにできる。よって、始動性の向上を図ることができる。
また、本実施例の燃料電池の製造法によれば、アノード21に拡散した水素とカソード22に拡散した酸素の電気化学反応が実質的に進行する電極面領域FCrでは、アノード21とアノード側ガス拡散層23とが高い撥水性を持って接合し、電極面領域FCrが投影した内部領域23acを取り囲む周辺領域23arでは、アノード21とアノード側ガス拡散層23とが高い接着性を持って接合した燃料電池10を、容易に製造できる。
次に、変形例について説明する。図7は変形例におけるアノード側ガス拡散層23への多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。この変形例では、アノード側ガス拡散層23についても、MEA供給系110から送り出されるMEAシート体MEARと同様に、シート状とした点に特徴がある。即ち、図7に示すように、アノード側ガス拡散層23をシート状のガス拡散層シート体23sとし、MPLペーストをシート上面に塗布する。マスクMについても、周辺領域23arに相当する窓部位waをMEAシート体MEARにおけるアノード21とカソード22の形成ピッチに合わせて有するマスクシートMsとする。そして、マスクシートMsをガス拡散層シート体23sに重ねた状態のまま搬送し、その搬送過程で、ヒーター等による加熱・乾燥を図る。こうしても、内部領域23acについては、界面活性剤を残さないようにしてPTFEによる高い撥水性を発揮し、周辺領域23arについては、残存した界面活性剤による高い接着性を発揮した多孔質層23aをアノード側ガス拡散層23に形成できる。なお、MEGA製造装置100のアノード側ガス拡散層供給系120におけるアノード側ガス拡散層搬送は、周辺領域23arにて取り囲まれた内部領域23acが点在形成されたガス拡散層シート体23sのまま、拡散層接着機構140に送り出すこともできる。この他、点在形成された内部領域23acとこれを取り囲む周辺領域23arごとに一枚ずつ切り取った状態で、図6のように一枚ずつ拡散層接着機構140に送り出すことができる。
図8はまた別の変形例におけるアノード側ガス拡散層23への多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。この変形例では、マスクMを用いることなく、内部領域23acでは界面活性剤を消失させる点に特徴がある。即ち、図8に示すように、MPLペーストの塗布済みアノード側ガス拡散層23を、その全面において半乾燥とする。半乾燥とするには、アノード側ガス拡散層23の全面に熱輻射が可能な図示しないヒーター等を用い、そのヒーターによる加熱状況を、界面活性剤が約1〜5%程度残存するように設定すればよい。その後、MPLペーストが半乾燥済みのアノード側ガス拡散層23に、局部乾燥ヒーターKHを押し当て、局所的に乾燥を進める。局部乾燥ヒーターKHは、図8に示すように、ヒーターHを内蔵するヒーターヘッドHDを備える。このヒーターヘッドHDは、その縦横寸法が既述した内部領域23acと同寸とされており、アノード側ガス拡散層23のMPLペースト塗布面に押し当てられる。これにより、内部領域23acについてのみヒーターHの輻射熱が伝熱して、内部領域23acでは、界面活性剤がほぼ消失するまで乾燥が進むことになる。よって、この変形例によっても、内部領域23acについては、界面活性剤を残さないようにしてPTFEによる高い撥水性を発揮し、周辺領域23arについては、残存した界面活性剤による高い接着性を発揮した多孔質層23aをアノード側ガス拡散層23に形成できる。
図9は他の変形例におけるアノード側ガス拡散層23での多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。この変形例では、マスクMを用いずシート状のアノード側ガス拡散層23に多孔質層23aを形成する点に特徴がある。この変形例では、図9に示すように、MEA供給系110から送り出されるMEAシート体MEARと同様に、アノード側ガス拡散層23をシート状のガス拡散層シート体23sとする。そして、このガス拡散層シート体23sに対して、その一面にMPLペーストを塗布する。その上で、ペースト塗布箇所より下流で、MPLペーストの塗布済みアノード側ガス拡散層23を、既述したように、その全面において半乾燥とする。その後、MPLペーストが半乾燥済みのガス拡散層シート体23sをローラー対126で押圧搬送しつつ、その局部乾燥ヒーターローラーKHrを押し当てる。
局部乾燥ヒーターローラーKHrは、ヒーターHを内蔵し、ローラー表面の凹所を除くローラー形状はローラー中心軸周りの展開寸法が内部領域23acと同じにされている。また、凹所幅は、隣り合う内部領域23acの間と同じ寸法とされている。よって、局部乾燥ヒーターローラーKHrを回転させつつローラー表面をアノード側ガス拡散層23のMPLペースト塗布面に押し当てることで、内部領域23acについてのみ、ヒーターHの輻射熱を伝熱し、内部領域23acでは界面活性剤がほぼ消失するまで乾燥が進むことになる。よって、この変形例によっても、内部領域23acについては、界面活性剤を残さないようにしてPTFEによる高い撥水性を発揮し、周辺領域23arについては、残存した界面活性剤による高い接着性を発揮した多孔質層23aをアノード側ガス拡散層23(ガス拡散層シート体23s)に形成できる。この変形例におけるMEGA製造装置100のアノード側ガス拡散層供給系120でのアノード側ガス拡散層搬送は、図7で説明したように、ガス拡散層シート体23sのまま、或いは一枚ずつ切り取った状態で拡散層接着機構140に送り出すことができる。
図10はまた別の変形例におけるアノード側ガス拡散層23での多孔質層23aの形成手法を模式的に示す説明図である。この変形例では、周辺領域23arにおいてMPLペーストを重ね塗りする点に特徴がある。即ち、図10に示すように、まず、MPLペーストをアノード側ガス拡散層23の全面に塗布し(図10(a))、マスクMにて塗布済みMPLペーストをマスキングする(図10(b))。このマスクMは、内部領域23acと周辺領域23arの周囲とをマスクするものであり、周辺領域23arに倣った形状の枠状窓を有し、内部領域23acに倣ったプレートmpをワイヤwにて枠状窓内に支持する。次いで、マスキングのまま、再度、MPLペーストを塗布し(図10(c))、周辺領域23arにおいて、MPLペーストを2度塗りする。これにより、周辺領域23arのMPLペーストの厚みは、内部領域23acのほぼ2倍の厚みとなる。その後、マスクMを取り除いた状態で、塗布済みのMPLペーストを図示しないヒーター等に乾燥させる(図10(d))。この乾燥は、内部領域23acに相当する領域では、MPLペーストの界面活性剤が蒸発して消失するまで継続される。このように乾燥を進めても、周辺領域23arに相当する領域では、MPLペーストが2度塗りされてその厚みが増していることから、界面活性剤は残存し、その残存程度は内部領域23acよりも高くなる。よって、この変形例によっても、内部領域23acについては、界面活性剤を残さないようにしてPTFEによる高い撥水性を発揮し、周辺領域23arについては、残存した界面活性剤による高い接着性を発揮した多孔質層23aをアノード側ガス拡散層23に形成できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、上記の実施例では、アノード21に接合するアノード側ガス拡散層23について、内部領域23acと周辺領域23arで性状の異なる多孔質層23aを形成したが、カソード22に接合するカソード側ガス拡散層24に多孔質層23aと同様の多孔質層を形成することもできる。
また、上記の実施例では、多孔質層23aの内部領域23acを、電極面領域FCrが投影した領域としたが、この投影は1対1の比率での投影に限らず、内部領域23acが電極面領域FCrに相当する領域であれば良い。周辺領域23arについては、内部領域23acの周囲全てを枠状に取り囲むようにしたが、内部領域周囲の一部部位で周辺領域23arが切れているようにすることもできる。
10…燃料電池
15…単セル
20…電解質膜
21…アノード
22…カソード
23…アノード側ガス拡散層
23a…多孔質層
23s…ガス拡散層シート体
23ac…内部領域
23ar…周辺領域
FCr…電極面領域
24…カソード側ガス拡散層
25〜26…セパレーター
47…セル内燃料ガス流路
48…セル内酸化ガス流路
100…MEGA製造装置
110…MEA供給系
120…アノード側ガス拡散層供給系
121…搬送機構
126…ローラー対
130…カソード側ガス拡散層供給系
131…搬送機構
140…拡散層接着機構
141…ローラー対
142…ローラー対
143…ローラー
MEAR…MEAシート体
M…マスク
Ms…マスクシート
H…ヒーター
w…ワイヤ
HD…ヒーターヘッド
KH…局部乾燥ヒーター
Cc…カーボンクロス
mp…プレート
KHr…局部乾燥ヒーターローラー

Claims (7)

  1. 電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体の前記電極触媒層に、該電極触媒層に到るガス流路を形成するガス拡散層を接合した燃料電池であって、
    前記ガス拡散層の少なくとも一方は、撥水性を呈する樹脂を用いて多孔質に形成された多孔質層を前記電極触媒層に接合して備え、
    前記多孔質層は、
    前記触媒電極層が前記電解質膜を挟んで向き合う範囲の電極面領域より広く形成され、
    前記電極面領域の周辺の周辺領域と該周辺領域に囲まれた内部領域とで前記撥水性に差があり、前記内部領域は前記周辺領域より高い撥水性を有し、
    多孔質層形成の際に前記樹脂と共に配合され前記電極触媒層との接着性に関与する性状の薬剤の残存程度に、前記内部領域と前記周辺領域とで差があり、前記周辺領域は前記内部領域より多くの前記薬剤を残存させている
    燃料電池。
  2. 前記内部領域は、前記電極面領域が投影した領域とされている請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記多孔質層は、前記膜電極接合体におけるアノードの側の前記電極触媒層に接合されている請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
  4. 前記多孔質層は、前記周辺領域の厚みが前記内部領域より厚くされている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料電池。
  5. 電解質膜の両膜面に電極触媒層を接合した膜電極接合体を有する燃料電池の製造方法であって、
    前記電極触媒層との接着性に関与する性状の薬剤と撥水性を呈する樹脂とを溶媒に分散させたペーストを、前記電極触媒層に到るガス流路を形成するガス拡散層基材の表面に塗布する工程(1)と、
    該塗布されたペーストを乾燥させて前記溶媒を蒸発させて、前記ガス拡散層基材の表面に、撥水性を有する多孔質層を形成し、該多孔質層を前記膜電極接合体の前記電極触媒層に対向させて、前記多孔質層の形成済みの前記ガス拡散層基材を前記電極触媒層に接合する工程(2)とを備え、
    前記工程(1)では、前記ペーストを、前記電極触媒層が前記電解質膜を挟んで向き合う範囲の電極面領域より広く塗布し、
    前記工程(2)では、前記電極面領域の周辺の周辺領域と該周辺領域に囲まれた内部領域とで、前記ペーストの乾燥程度に差を持たせ、前記内部領域の乾燥を前記周辺領域より進める
    燃料電池の製造方法。
  6. 前記工程(2)では、前記内部領域において前記薬剤が消失するまで前記ペーストを乾燥させる請求項5に記載の燃料電池の製造方法。
  7. 前記工程(2)では、前記周辺領域をマスキングして前記ペーストを乾燥させる請求項5または請求項6に記載の燃料電池の製造方法。
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