JP2013213730A - 方位測定装置、および、方位測定方法 - Google Patents

方位測定装置、および、方位測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡略した構成で、電波の到来方位を適切に測定することのできる方位測定装置等を得る。
【解決手段】受信部2−1〜2−nは、アンテナ1−1〜1−nから出力された受信信号それぞれについて、方位測定処理が実施できるようにデジタル信号に変換する。アンテナパターン記録部3は、事前に測定等された複数の異なるアンテナパターン3−1〜3−mを記録している。方位測定処理部4−1〜4−mは、受信部2−1〜2−nから供給された各受信信号に対して、それぞれが異なるアンテナパターン3−1〜3−mを用いて方位測定処理を行い、複数組の方位測定値及び評価値を出力する。方位測定値選択部5は、方位測定処理部4−1〜4−mからそれぞれ出力された方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡略した構成で、電波の到来方位を測定する方位測定装置、および、方位測定方法に関するものである。
複数のアンテナを組合せてアレイ化し、各アンテナで受信した受信信号の位相等を用いて、到来する電波の方位を測定する方位測定装置が知られている。このような方位測定装置は、アンテナで受信した信号から到来する電波の経路差による位相差等を算出し、それら位相差等の情報を用いて演算を行い電波の到来方位を測定している。ところで、アンテナは、一般的に利得、位相特性に関し、アンテナパターンと呼ばれる指向特性を有している。また、アンテナパターンは、電波の偏波によって異なることも知られている。そのため、従来の方位測定装置では、予め、特定の偏波におけるアンテナパターンを実測や計算等により求めて記録装置等に記録しておき、方位測定の演算過程において記録したアンテナパターンを用いて補正処理を行うなどにより、精度の高い到来方位を測定している。それでも、記録装置等に記録したアンテナパターンの偏波と、実際に到来した電波の偏波とが異なると、方位測定値に誤差が生じてしまう。
特許文献1には、偏波を測定するために、個別に回転するアンテナと信号強度を測定するハードウエアを備えており、アンテナを回転させることで到来する電波の偏波を測定した後、測定した偏波に一致するように方位測定用のアンテナを回転させ、到来方位を測定する技術が開示されている。
特開2006−242761号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、アンテナの信号強度を測定する機構、及び、アンテナを回転させる機構が必要であり、ハードウエアが大型化し、コストがアップしてしまう。また、アンテナを回転させて偏波を測定した後、測定した偏波にあわせて方位測定用のアンテナを回転させる必要があるため、処理に長時間を要してしまう。更に、対象を直線偏波に限定しているため、円偏波が到来した場合には、方位測定精度が大幅に劣化してしまうなどの問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、簡略した構成で、電波の到来方位を適切に測定することのできる方位測定装置、および、方位測定方法を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る方位測定装置は、複数のアンテナ、複数の受信部、複数の方位測定処理部、及び、方位測定値選択部を備えている。
各アンテナは、異なる位置に設置され、到来する電波をそれぞれ受信する。各受信部は、各アンテナにより受信されたそれぞれの電波を、受信信号として出力する。
また、アンテナパターン数と同じ個数の方位測定処理部は、偏波の異なるアンテナパターンをそれぞれ用いて、複数の受信部から出力された全ての受信信号に対して、それぞれ方位測定処理を行い方位測定値及び評価値を出力する。そして、方位測定値選択部は、各方位測定処理部からそれぞれ得られたアンテナパターン数の方位測定値及び評価値に基づいて、到来する電波の方位を示す方位測定値を選択する。
本発明によれば、簡略した構成で、電波の到来方位を適切に測定することができる。
本発明の実施形態1に係る方位測定装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る方位測定装置が実行する方位測定処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る方位測定装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る方位測定装置が実行する方位測定処理の一例を示すフローチャートである。 (a),(b)共に、本発明の他の実施形態に係る方位測定装置の構成例を示すブロック図である
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る方位測定装置の構成を示すブロック図である。図示するように、本発明の実施形態1に係る方位測定装置は、アンテナ1−1〜1−nと、受信部2−1〜2−nと、アンテナパターン記録部3と、方位測定処理部4−1〜4−mと、方位測定値選択部5とを含んで構成されている。
アンテナ1−1〜1−nは、到来する電波を受信する。例えば、異なる位置に設置されたn個のアンテナからなり、それぞれが到来する電波を受信する。
受信部2−1〜2−nは、受信した信号の周波数変換やデジタル信号に変換する処理を実施する。つまり、n個の受信部からなり、対応するアンテナ(アンテナ1−1〜1−n)が受信した信号に対して、周波数変換やデジタル信号への変換を行う。受信部2−1〜2−nは、変換したそれぞれの受信信号を、m個の方位測定処理部4−1〜4−mにそれぞれ出力する。つまり、各受信部2−1〜2−nにより変換された受信信号は、それぞれ全て、方位測定処理部4−1〜4−mに供給されることになる。
アンテナパターン記録部3は、事前に測定等されたm個の異なるアンテナパターン(指向特性)3−1〜3−mを記録している。ここで、mとは、測定対象とする偏波でのアンテナパターンの種類数である。例えば、アンテナパターン記録部3は、垂直偏波、水平偏波、及び、円偏波の3種類を測定対象とし、事前にこれら3種類のアンテナパターンを、記録している。なお、直線偏波に関しては垂直偏波や水平偏波以外に、任意の角度の斜め偏波におけるアンテナパターンを用いてもよい。そして、これらアンテナパターン3−1〜3−mを、対応するm個の方位測定処理部4−1〜4−mに出力する。つまり、各方位測定処理部4−1〜4−mには、それぞれ異なるアンテナパターン3−1〜3−mが個々に供給されることになる。
方位測定処理部4−1〜4−mは、各受信信号に対して、異なるアンテナパターン3−1〜3−mをそれぞれ用いて方位測定処理を行う。すなわち、本発明の実施形態1に係る方位測定装置は、測定対象とする偏波のアンテナパターン種類数mだけ、方位測定処理部を備えている。各方位測定処理部(4−1〜4−m)は、それぞれ、n個のアンテナ(1−1〜1−n)及び受信部(2−1〜2−n)を介して受けたn個の受信信号すべてを受信して、方位測定処理を実施し、それぞれ方位測定値及び評価値を出力する。例えば、方位測定処理部4−1〜4−mは、ビームフォーマ(Beamformer)法を用いて、方位測定を行う。すなわち、方位測定処理部4−1〜4−mは、異なるアンテナパターン3−1〜3−mをそれぞれ用いて、ビームフォーマ法による方位測定処理を実施する。このビームフォーマ法では、方位測定値と共に、評価値としてビームフォーマスペクトルが得られる。この場合、ビームフォーマスペクトルのピーク位置から到来方向が求められる。
方位測定値選択部5は、m個の方位測定処理部(4−1〜4−m)が出力したm組の方位測定値及び評価値から、最も評価値が大きい方位測定値を選択し、これに対応するアンテナパターン及び偏波も認識できる。すなわち、方位測定値選択部5は、出力されたm個(m組)の方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択する。これにより、方位測定値が得られる。また、選択された方位測定値に用いたアンテナパターンから、到来した電波の偏波(例えば、垂直偏波、水平偏波、及び、円偏波の何れか)も認識することができる。
次に、本発明の実施形態1に係る方位測定装置の動作について、図2を参照して説明する。図2は、実施形態1に係る方位測定装置が実行する方位測定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、各アンテナ1−1〜1−nは、到来する電波を受信し、受信信号を受信部2−1〜2−nに出力する(ステップS11−1〜S11−n)。
受信部2−1〜2−nは、アンテナ1−1〜1−nから出力された受信信号それぞれについて、方位測定処理が実施できるようにデジタル信号に変換する(ステップS12−1〜S12−n)。すなわち、受信部2−1〜2−nは、対応するアンテナ(アンテナ1−1〜1−n)が受信した信号に対して、周波数変換やデジタル信号への変換を行う。そして、受信部2−1〜2−nは、変換したそれぞれの受信信号を、m個の方位測定処理部4−1〜4−mにそれぞれ出力する。
方位測定処理部4−1〜4−mは、受信部2−1〜2−nから供給された各受信信号に対して、異なるアンテナパターン3−1〜3−mをそれぞれ用いて方位測定処理を行う(ステップS13−1〜S13−n)。一例として、アンテナパターン記録部3には、上述したように、垂直偏波、水平偏波、及び、円偏波の3種類を測定対象とし、事前にこれら3種類のアンテナパターンが記録されている。そのため、方位測定処理部4−1〜4−mは、3種類の異なるアンテナパターンをそれぞれ用いて、方位測定処理を実施し、それぞれ方位測定値及び評価値を出力する。
例えば、方位測定処理部4−1〜4−mは、3種類の異なるアンテナパターンをそれぞれ用いて、ビームフォーマ法による方位測定処理を実施する。このビームフォーマ法では、方位測定値と共に、評価値としてビームフォーマスペクトルが得られる。このため、方位測定処理部4−1〜4−mは、3種類の方位測定値と3種類の評価値(ビームフォーマスペクトル)を得る。
このビームフォーマスペクトルについて、以下、具体的に説明する。アンテナ1−1で受信した信号をx11(t)、また、アンテナ1−2で受信した信号をx12(t) として、全てのアンテナ(1−1〜1−n)で受信した信号は、下記の数式1のように表される。
Figure 2013213730
ここでATは、ベクトルAの転置を表す。このとき、θ方向について、アンテナパターンkを用いた場合のビームフォーマスペクトルPBEAM,kを下記の数式2のように定義される。
Figure 2013213730
ここでg11,k(θ)は、アンテナ1−1におけるアンテナパターンkのθ方向の値、g12,k(θ)は、アンテナ1−2におけるアンテナパターンkのθ方向の値、g1n,k(θ)は、アンテナ1−nにおけるアンテナパターンkのθ方向の値とする。また、p11は、アンテナ1−1の位置ベクトル、p12は、アンテナ1−2の位置ベクトル、p1nは、アンテナ1−nの位置ベクトルとする。また、q(θ)は、θ方向の単位ベクトルで、p11・q(θ)は、ベクトルp11とq(θ)の内積を表す。また、λは、方位測定処理する電波の波長を表す。またAHは、ベクトルAの共役転置を表し、A*は、ベクトルAの複素共役を表す。
また、上記数式2に示したビームフォーマスペクトルPBEAM,kは、時刻tにおけるビームスペクトルを表しているが、複数時刻のビームフォーマスペクトルを加算したものを用いてもよい。
方位測定値選択部5は、方位測定処理部4−1〜4−mが出力したm組の方位測定値及び評価値から、最も評価値が大きい方位測定値を選択する(ステップS14)。具体的に方位測定値選択部5は、方位測定処理部4−1〜4−mが出力した3種類の方位測定値について、それぞれに付随して出力された評価値(ビームフォーマスペクトル)を基に、最も評価値が大きい方位測定値を選択し、出力する。ビームフォーマ法をはじめとする方位測定処理では、処理に用いたアンテナパターンと到来した電波のアンテナパターンが一致した場合に、方位測定値の評価値が大きくなる。そのため、複数の偏波のアンテナパターンを用いて方位測定処理を実施し、その結果から評価値が最も高い方位測定値を選択することで、到来電波の正しい方位を測定することができる。また、評価値が最も大きいアンテナパターンの偏波(例えば、垂直偏波、水平偏波、及び、円偏波の何れか)から、到来した電波の偏波を選択することもできる。
上記では、方位測定処理としてビームフォーマ法を用いた場合について説明したが、方位測定処理として、CAPON法を用いてもよい。この場合、方位測定処理部4−1〜4−mは、評価値としてCAPONスペクトルを得る。このため、方位測定値選択部5は、CAPONスペクトルを用いて複数の方位測定値を選択する。これにより、上記のビームフォーマ法を用いた構成と同等の効果を得ることができる。なお、CAPON法の詳細は、「"Two Decades of Array Signal Processing Research. The Parametric Approach.",KRIM H - VIBERG M,IEEE SP Magazine 13(4),P67-P94,1996」に開示されている。そして、当該文献における数式(32)が、CAPONスペクトルの一般的な算出式になる。
また、方位測定処理として、MUSIC法を用いてもよい。この場合、方位測定処理部4−1〜4−mは、評価値としてMUSICスペクトルを得る。このため、方位測定値選択部5は、MUSICスペクトルを用いて複数の方位測定値を選択する。これにより、上記に記載したビームフォーマ法等を用いた構成と同等の効果を得ることができる。なお、MUSIC法の詳細は、同「"Two Decades of Array Signal Processing Research. The Parametric Approach.",KRIM H - VIBERG M,IEEE SP Magazine 13(4),P67-P94,1996」に開示されている。そして、当該文献における数式(36)が、CAPONスペクトルの一般的な算出式になる。
また、方位測定処理として、最尤推定法を用いてもよい。この場合、方位測定処理部4−1〜4−mは、評価値として尤度関数を得る。このため、方位測定値選択部5は、尤度関数を用いて複数の方位測定値を選択する。これにより、上記に記載したビームフォーマ法等を用いた構成と同等の効果を得ることができる。なお、最尤推定法の詳細は、同「"Two Decades of Array Signal Processing Research. The Parametric Approach.",KRIM H - VIBERG M,IEEE SP Magazine 13(4),P67-P94,1996」に開示されている。そして、当該文献における数式(54)が、CAPONスペクトルの一般的な算出式になる。ただし、数式(54)では、最小のものが最適値となる。
また、方位測定処理として、VEPSA法を用いてもよい。この場合、方位測定処理部4−1〜4−mは、評価値としてアンテナパターンとの相関性を得る。このため、方位測定値選択部5は、アンテナパターンとの相関性を用いて方位測定値を選択する。これにより、上記に記載したビームフォーマ法等を用いた構成と同等の効果を得ることができる。なお、VEPSA法の詳細は、「"Applications of Cumulants to Array Processing Part II:Non-Gaussian Noise Suppression", DOGAN M C - MENDEL J M,IEEE Trans Signal Process,43(7),P1663-P1676,1995」に開示されている。そして、当該文献における数式(26)が、VEPSAスペクトルの一般的な算出式になる。
上記に記載した方位測定処理以外についても、方位測定処理部4−1〜4−mから方位測定値と共に評価値が得られるのであれば、方位測定値選択部5は、評価値を基に方位測定値を選択することができる。これにより、上記に記載したビームフォーマ法等を用いた構成と同等の効果を得ることができる。
さらに上記では、アンテナパターンとして、3種類を用いる場合について説明したが、アンテナパターンの種類等は任意であり、適宜変更可能である。例えば、直線偏波に関しては垂直偏波や水平偏波以外に、更に、任意の角度の斜め偏波におけるアンテナパターンを用いてもよい。つまり、アンテナパターン記録部3には、任意の角度の斜め偏波におけるアンテナパターンを更に含めた4種類のアンテナパターンを記録しておく。また、記録したアンテナパターンの種類(4種類)と同数の方位測定処理部4−1〜4−mにより、アンテナパターンの種類と同数と方位測定値及び評価値を得るようにする。そして、方位測定値選択部5は、評価値を基に、最も評価値が大きい方位測定値を選択し、出力する。
このように、本発明の実施形態1に係る方位測定装置では、簡略した構成で、電波の到来方位を適切に測定することができる。
(実施形態2)
上記の実施形態1では、アンテナパターンの種類と同数の方位測定処理部4−1〜4−mを有する構成について説明した。それでも、方位測定処理部の数を1つにして、アンテナパターンの種類と同数の数だけ方位測定処理を実施するようにしてもよい。以下、図3を参照して、本発明の実施形態2に係る方位測定装置を説明する。
図3に示すように、本発明の実施形態2に係る方位測定装置は、アンテナ1−1〜1−nと、受信部2−1〜2−nと、アンテナパターン記録部3と、方位測定処理部7と、方位測定値選択部8とを含んで構成されている。
アンテナ1−1〜1−n、及び、受信部2−1〜2−nは、上記の実施形態1と同様の構成である。なお、受信部2−1〜2−nは、アンテナ1−1〜1−nが受信した信号に対して、周波数変換等を行って変換した各受信信号を、1つの方位測定処理部7に出力する。
方位測定処理部7は、異なるアンテナパターンを順次切り替えながら、各受信信号に対して方位測定処理を、複数回にわたって行う。すなわち、受信部2−1〜2−nから出力された全ての受信信号に対して、アンテナパターン記録部3から順次出力されたアンテナパターンを用いた方位測定処理を、合計m回にわたって実施し、m個(m組)の方位測定値及び評価値を出力する。この場合、方位測定処理部7は、上記の実施形態1と同様に、ビームフォーマ法等を適宜用いて、方位測定を行う。すなわち、方位測定処理部7は、ビームフォーマ法の他に、CAPON法、MUSIC法、最尤推定法、及び、VEPSA法等の何れを用いてもよい。
方位測定値選択部8は、方位測定処理部7からm回にわたる方位測定処理により出力されたm個の方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択し出力する。これにより、方位測定値が得られる。また、選択された方位測定値に用いたアンテナパターンから、到来した電波の偏波も認識することができる。しかも、実施形態2の構成の場合には、1つの方位測定処理部7が複数回にわたって方位測定処理を実施するため、実施形態1の構成よりもシンプルな構成となり、方位測定装置を小型化することが可能となる。なお、1つの方位測定処理部7が複数回にわたって方位測定処理を実施するため、その分、処理時間が長くなる。
次に、本発明の実施形態2に係る方位測定装置の動作について、図4を参照して説明する。図4は、実施形態2に係る方位測定装置が実行する方位測定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、各アンテナ1−1〜1−nは、到来する電波を受信し、受信信号を受信部2−1〜2−nに出力する(ステップS21−1〜S21−n)。
受信部2−1〜2−nは、アンテナ1−1〜1−nから出力された受信信号それぞれについて、方位測定処理が実施できるようにデジタル信号に変換する(ステップS22−1〜S22−n)。すなわち、受信部2−1〜2−nは、対応するアンテナ1−1〜1−nが受信した信号に対して、周波数変換やデジタル信号への変換を行う。そして、受信部2−1〜2−nは、変換したそれぞれの受信信号を、m個の方位測定処理部7に出力する。
方位測定処理部7は、アンテナパターンの個数をカウントするための変数iに初期値の1をセットする(ステップS23)。
方位測定処理部7は、各受信信号に対して、i個目のアンテナパターン3−1〜3−m(3−i)を用いて方位測定処理を行う(ステップS24)。すなわち、受信部2−1〜2−nから出力された全ての受信信号に対して、アンテナパターン記録部3から読み出したi個目のアンテナパターンを用いて方位測定処理を行う。この際、方位測定処理部7は、求めたi個目の方位測定値及び評価値を、方位測定値選択部8に出力する。
方位測定処理部7は、変数iに1を加算し(ステップS25)、変数iの値がmよりも大きいか否かを判別する(ステップS26)。
すなわち、方位測定処理部7は、m回にわたる方位測定処理を終えたかどうかを判別する。
方位測定処理部7は、変数iの値がm以下であると判別した場合に(ステップS26;No)、ステップS24に処理を戻し、上述したステップS24〜S26の処理を繰り返し実行する。
一方、変数iの値がmよりも大きいと判別した場合に(ステップS26;Yes)、方位測定値選択部8は、方位測定処理部7からそれぞれ出力された方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択する(ステップS27)。
すなわち、方位測定値選択部8は、方位測定処理部7からm回にわたる方位測定処理により出力されたm個の方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択し出力する。これにより、方位測定値が得られる。また、選択された方位測定値に用いたアンテナパターンから、到来した電波の偏波も認識することができる。
このように、本発明の実施形態2に係る方位測定装置でも、簡略した構成で、電波の到来方位を適切に測定することができる。
(他の実施形態)
上記の実施形態1,2では、アンテナパターン記録部3に、事前に測定等されたアンテナパターンが記録されており、この記録されたアンテナパターンを用いて、方位測定処理部4−1〜4−m,7が、方位測定処理を実施する構成について説明した。それでも、記録したアンテナパターンを用いる代わりに、その都度計算したアンテナパターンを用いて、方位測定処理を実施するようにしてもよい。
以下、図5(a),(b)を参照して、本発明の他の実施形態に係る方位測定装置を説明する。
まず、図5(a)は、上記の実施形態1を変形したもので、アンテナパターン記録部3の代わりに、アンテナパターン計算部9を備えている。また、図5(b)は、上記の実施形態2を変形したもので、アンテナパターン記録部3の代わりに、アンテナパターン計算部9を備えている。
すなわち、図5(a),(b)のアンテナパターン計算部9は、例えば、異なるm個のアンテナパターンを逐次計算する。
具体的にアンテナパターン計算部9は、方位測定処理部4−1〜4−m,7がビームフォーマ法を用いる場合に、垂直偏波のアンテナパターン、水平偏波のアンテナパターン、及び、円偏波のアンテナパターンの3種類のアンテナパターンを逐次計算する。
そして、図5(a)の方位測定処理部4−1〜4−mでは、受信部2−1〜2−nから出力された全ての受信信号に対して、アンテナパターン計算部9から計算された対応するアンテナパターン(アンテナパターン3−1〜3−mの何れか1つ)を用いて方位測定処理を実施し、m個(m組)の方位測定値及び評価値を出力する。
また、図5(b)の方位測定処理部7では、受信部2−1〜2−nから出力された全ての受信信号に対して、アンテナパターン計算部9から逐次計算されたアンテナパターンを用いた方位測定処理をm回にわたって実施し、m個(m組)の方位測定値及び評価値を出力する。
そして、図5(a)の方位測定値選択部5では、方位測定処理部4−1〜4−mからそれぞれ出力されたm個の方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択する。
また、図5(b)の方位測定値選択部で8は、方位測定処理部7からm回にわたる方位測定処理により出力されたm個の方位測定値及び評価値に対して、最も評価値が大きい方位測定値を選択し出力する。
このように、本発明の他の実施形態に係る方位測定装置でも、簡略した構成で、電波の到来方位を適切に測定することができる。
1−1〜1−n アンテナ
2−1〜2−n 受信部
3 アンテナパターン記録部
4−1〜4−m,7 方位測定処理部
5,8 方位測定値選択部
9 アンテナパターン計算部
3−1〜3−m アンテナパターン

Claims (6)

  1. 異なる位置に設置され、到来する電波をそれぞれ受信する複数のアンテナと、
    前記各アンテナにより受信されたそれぞれの電波を、受信信号として出力する複数の受信部と、
    偏波の異なるアンテナパターンをそれぞれ用いて、前記複数の受信部から出力された全ての受信信号に対して、それぞれ方位測定処理を行い方位測定値及び評価値を出力する、前記アンテナパターン数と同じ個数の方位測定処理部と、
    前記各方位測定処理部からそれぞれ得られた前記アンテナパターン数の前記方位測定値及び評価値に基づいて、到来する電波の方位を示す方位測定値を選択する方位測定値選択部と、
    を備えることを特徴とする方位測定装置。
  2. 異なる位置に設置され、到来する電波をそれぞれ受信する複数のアンテナと、
    前記各アンテナにより受信されたそれぞれの電波を、受信信号として出力する複数の受信部と、
    偏波の異なるアンテナパターンを順次切り替えながら、前記複数の受信部から出力された全ての受信信号に対して、それぞれ方位測定処理を前記アンテナパターン数と同じ回数にわたって行い方位測定値及び評価値を出力する方位測定処理部と、
    前記方位測定処理部から得られた前記アンテナパターン数の前記方位測定値及び評価値に基づいて、到来する電波の方位を示す方位測定値を選択する方位測定値選択部と、
    を備えることを特徴とする方位測定装置。
  3. 偏波の異なるアンテナパターンを記録したアンテナパターン記録部を更に備え、
    前記方位測定処理部は、前記アンテナパターン記録部に記録されたアンテナパターンを用いて方位測定処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方位測定装置。
  4. 偏波の異なるアンテナパターンを逐次計算するアンテナパターン計算部を更に備え、
    前記方位測定処理部は、前記アンテナパターン計算部により計算されたアンテナパターンを用いて方位測定処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方位測定装置。
  5. 異なる位置に設置され、到来する電波をそれぞれ受信する複数のアンテナにより受信されたそれぞれの電波を、受信信号として出力する複数の受信ステップと、
    偏波の異なるアンテナパターンをそれぞれ用いて、前記複数の受信ステップから出力された全ての受信信号に対して、それぞれ方位測定処理を行い方位測定値及び評価値を出力する、前記アンテナパターン数と同じ数の方位測定処理ステップと、
    前記各方位測定処理ステップにてそれぞれ得られた前記アンテナパターン数の前記方位測定値及び評価値に基づいて、到来する電波の方位を示す方位測定値を選択する方位測定値選択ステップと、
    を備えることを特徴とする方位測定方法。
  6. 異なる位置に設置され、到来する電波をそれぞれ受信する複数のアンテナにより受信されたそれぞれの電波を、受信信号として出力する複数の受信ステップと、
    偏波の異なるアンテナパターンを順次切り替えながら、前記複数の受信ステップにて出力された全ての受信信号に対して、それぞれ方位測定処理を前記アンテナパターン数と同じ回数にわたって行うい方位測定値及び評価値を得る方位測定処理ステップと、
    前記方位測定処理ステップにて得られた前記アンテナパターン数の前記方位測定値及び評価値に基づいて、到来する電波の方位を示す方位測定値を選択する方位測定値選択ステップと、
    を備えることを特徴とする方位測定方法。
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