JP2013206932A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート電極給電コンタクトプラグとピラー下部拡散層とのショートを回避して、縦型トランジスタの信頼性を向上させる。安定したトランジスタ特性を得る。
【解決手段】半導体基板、半導体基板内に設けられた活性領域、半導体基板内に側面を介して前記活性領域と接するように設けられた素子分離領域、複合ピラー、ゲート電極、トランジスタおよびコンタクトプラグを有する半導体装置。複合ピラーは、活性領域に配置されたシリコンピラーと、素子分離領域に配置され側面を介してシリコンピラーと接する絶縁膜ピラーとを有する。トランジスタは、複合ピラーの周囲側面を覆うゲート電極およびシリコンピラーを有する。コンタクトプラグは、絶縁膜ピラーの側面上に位置するゲート電極に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置およびその製造方法に関し、特に、シリコンピラーを用いた縦型トランジスタおよびその製造方法に関する。
これまで、半導体装置の集積度の向上は、主にトランジスタの微細化によって達成されてきた。トランジスタの微細化はもはや限界に近づいており、これ以上トランジスタサイズを縮小すると、短チャネル効果などによって正しく動作しないおそれが生じている。
このような問題を根本的に解決する方法として、半導体基板を立体加工し、これによりトランジスタを3次元的に形成する方法が提案されている。中でも、半導体基板の主面に対して垂直方向に延びるシリコンピラーをチャネルとして用いるタイプの3次元構造からなる縦型トランジスタは、占有面積が小さく且つ完全空乏化によって大きなドレイン電流が得られるという利点を有している。
図24A、Bは、特許文献1に記載された縦型トランジスタの主要部の模式図を示している。図24Aは平面図を、図24BはA図のB−B断面を示している。シリコン半導体基板50内に形成された素子分離領域51と、素子分離領域51で囲まれたシリコン基板50からなる活性領域52を有し、活性領域52内に、活性領域52のシリコン基板50を表面から掘り下げることによって形成された第1シリコンピラー53と第1シリコンピラー53に隣接する第2シリコンピラー54が配置されている。
第1シリコンピラー53と第2シリコンピラー54以外の活性領域52の上面にはピラー下部酸化膜56が形成されている。ピラー下部酸化膜56の下にはピラー下部拡散層57が各々のシリコンピラー53、54を囲むように形成されている。第1シリコンピラー53の上端部にはLDD拡散層58が形成され、LDD拡散層58上には積み上げシリコン層からなる積み上げ拡散層60が配置されている。積み上げ拡散層60の周囲側面には絶縁膜59が形成されている。LDD拡散層58と積み上げ拡散層60はピラー上部拡散層を構成している。第1シリコンピラー53の周囲側面にはゲート絶縁膜(図示していない)を介して第1ゲート電極55aが形成されている。
一方、第2シリコンピラー54の上面には絶縁膜61が配置されており、ピラー上部拡散層は形成されていない。第2シリコンピラー54の側面にはゲート絶縁膜(図示していない)を介して第2ゲート電極55bが形成されている。第2ゲート電極55bと第1ゲート電極55aは各々のピラー53と54との間の空間を埋設して接続されている。第2シリコンピラー54にはピラー上部拡散層が形成されていないのでトランジスタとしては機能しない。第1シリコンピラー53および第2シリコンピラー54を覆うように、第1層間絶縁膜62が形成され、第1層間絶縁膜62上にさらに第2層間絶縁膜63が形成されている。
第2層間絶縁膜63および第1層間絶縁膜62を貫通して下部拡散層57に接続するコンタクトプラグ64が形成されている。また、第2層間絶縁膜63を貫通して上部拡散層に接続するコンタクトプラグ65が形成されている。さらに、第2層間絶縁膜63および第1層間絶縁膜62の一部を貫通して第2ゲート電極55bに接続するコンタクトプラグ66が形成されている。各々のコンタクトプラグの上面に配線が接続されることにより、ピラー下部拡散層56、ピラー上部拡散層58(60)、周囲側面を、ゲート絶縁膜を介して覆うゲート電極55aからなる縦型トランジスタが開示されている。
特開2008−300623号公報
上記特許文献1に記載された縦型トランジスタは、トランジスタとして機能する第1シリコンピラー53の第1ゲート電極55aへの給電を、隣接する第2シリコンピラー54の周囲に形成した第2ゲート電極55bを介して、コンタクトプラグ66および配線と接続することにより行なっている。コンタクトプラグ66は、第2層間絶縁膜63および第1層間絶縁膜62の一部に第2ゲート電極55bの上端面が露出するようにコンタクトホールを形成し、そのコンタクトホールを導体で埋設することにより形成される。コンタクトホールの形成はドライエッチング法により行なう。この時、ドライエッチングのマスクとなるコンタクトホールパターンが第2ゲート電極55b上端面からずれてしまうと、図24Bに示しているように、第1層間絶縁膜62を突き抜けてピラー下部拡散層57に到達するコンタクトホールが形成されてしまう。結果的にコンタクトプラグ66はピラー下部拡散層57とショートした状態となりトランジスタ動作は不可となる問題が生じる。
したがって、本発明は、ゲート電極給電コンタクトプラグとピラー下部拡散層とのショートを回避する縦型トランジスタを有する改良された半導体装置およびその製造方法を提供する。
また、本発明は、シリコンピラーを用いた縦型トランジスタを有する半導体装置であって、安定したトランジスタ特性を得ることが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
一実施形態は、
半導体基板と、
前記半導体基板内に設けられた活性領域と、
前記半導体基板内に、側面を介して前記活性領域と接するように設けられた素子分離領域と、
前記活性領域に配置されたシリコンピラーと、前記素子分離領域に配置され前記側面を介して前記シリコンピラーと接する絶縁膜ピラーと、を有する複合ピラーと、
複合ピラーの周囲側面を覆うゲート電極と、
前記シリコンピラーおよびゲート電極を有するトランジスタと、
絶縁膜ピラーの側面上に位置するゲート電極に接続されたコンタクトプラグと、
を有することを特徴とする半導体装置に関する。
他の実施形態は、
半導体基板と、
前記半導体基板内に設けられた素子分離領域と、
前記素子分離領域で囲まれた活性領域と、
前記活性領域に配置される第1のシリコンピラーと、素子分離領域に配置される第1の絶縁膜ピラーと、が前記素子分離領域の側面上で合体した第1の複合ピラーと、
前記第1の複合ピラーの周囲側面を覆う第1のゲート電極と、
前記第1のシリコンピラーおよび第1のゲート電極を有する第1のトランジスタと、
前記第1の絶縁膜ピラーの側面に位置する第1のゲート電極に接続される第1のコンタクトプラグと、
前記活性領域に配置される第2のシリコンピラーと、素子分離領域に配置される第2の絶縁膜ピラーと、が前記素子分離領域の側面上で合体した第2の複合ピラーと、
前記第2の複合ピラーの周囲側面を覆う第2のゲート電極と、
前記第2のシリコンピラーおよび第2のゲート電極を有する第2のトランジスタと、
前記第2の絶縁膜ピラーの側面に位置する第2のゲート電極に接続される第2のコンタクトプラグと、
を有し、
前記第1の複合ピラーと第2の複合ピラーは同一方向に延在し、
前記第1および第2のトランジスタは、トランジスタ対を構成することを特徴とする半導体装置に関する。
他の実施形態は、
半導体基板内に活性領域、および側面を介して前記活性領域と接するように素子分離領域を形成する工程と、
前記活性領域内にシリコンピラーと、前記素子分離領域に配置され前記側面を介して前記シリコンピラーと接する絶縁膜ピラーとを有する複合ピラーを形成する工程と、
前記複合ピラーの周囲側面を覆うようにゲート電極を形成することにより、前記シリコンピラーおよびゲート電極を有するトランジスタを設ける工程と、
前記絶縁膜ピラーの側面上に位置するゲート電極に接続されるようにコンタクトプラグを形成する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法に関する。
本発明によれば、一つの活性領域の対向する二つの側面に接する二つの縦型トランジスタを同一方向に延在させて配置し、二つの縦型トランジスタで直列もしくは並列となる一つのトランジスタを構成している。したがって、個々の縦型トランジスタの延在方向の幅にばらつきが生じても、二つの縦型トランジスタを対向する位置に配置しているので、互いにばらつきを補償するように働き、一つのトランジスタとして機能させることにより常に安定した特性を得ることが可能となる。
ゲート電極給電コンタクトプラグとピラー下部拡散層とのショートを回避して縦型トランジスタの信頼性を向上させることができる。また、二つの縦型トランジスタを一つの縦型トランジスタとして用いることにより安定したトランジスタ特性を得ることが可能となる。
実施例1の半導体装置を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例1の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例2の半導体装置を表す図である。 実施例2の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例2の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例2の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例2の半導体装置の製造方法を表す図である。 実施例2の半導体装置の製造方法を表す図である。 トランジスタを並列に接続した状態を表す図である。 トランジスタを直列に接続した状態を表す図である。 トランジスタの配置の一例を表す図である。 トランジスタの配置の一例を表す図である。 実施例3の半導体装置を表す図である。 実施例4の半導体装置を表す図である。 実施例5の半導体装置を表す図である。 特許文献1の半導体装置を表す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。なお、これらの実施例は、本発明のより一層の深い理解のために示される具体例であって、本発明は、これらの具体例に何ら限定されるものではない。なお、以下では、複合ピラーの延在方向25をX方向、複合ピラーの延在方向25と垂直な方向をY方向とする。
(実施例1)
図1A〜図1Dは、本発明の好ましい実施例による半導体装置の構造を示す図であり、図1Aは平面図、図1Bは図1AのB−B断面図、図1Cは図1AのC−C断面図、図1Dは図1AのD−D断面図である。
図1A〜図1Dに示すように、本実施例による半導体装置はシリコンピラー6と絶縁膜ピラー7を合体させた複合ピラー8を用いた縦型トランジスタであり、素子分離領域2に囲まれた活性領域3が配置される。活性領域3はX方向に対向する側面3a、3cと、Y方向に対向する側面3b、3dを有する矩形としているが、矩形である必要はない。活性領域3内のシリコン基板1には、活性領域3の一側面3aに接して第1のシリコンピラー6が配置される。第1のシリコンピラー6はX方向に対向する側面6a、6cとY方向に対向する側面6b、6dを有する矩形としているが、矩形である必要はない。
活性領域3の一側面3aに接する素子分離領域2上には、素子分離領域2を構成する絶縁膜からなる第1の絶縁膜ピラー7が配置される。第1の絶縁膜ピラー7はX方向に対向する側面7a、7cとY方向に対向する側面7b、7dを有する矩形としているが、矩形である必要はない。第1の絶縁膜ピラー7は、活性領域の一側面3a上において、第1のシリコンピラー6の側面6aと接している。これにより、活性領域3と素子分離領域2に跨って、第1のシリコンピラー6と第1の絶縁膜ピラー7が合体した第1の複合ピラー8が構成される。第1の絶縁膜ピラー7のY方向(複合ピラーの延在方向25と垂直な方向)の幅W2は第1のシリコンピラー6のY方向の幅W3と同じとしているが、これに限るものではなく、広くても良いし、狭くてもよい。第1の絶縁膜ピラー7のX方向の幅は、特に制限されるものではないが、ゲート電極13上に形成されるコンタクトプラグ23がシリコンピラー6と接触しない幅、すなわちコンタクトプラグ23のX方向の幅の半分を確保することが好ましい。また、第1のシリコンピラー6のY方向の幅W3は、活性領域3の一側面3aの長さ、すなわち活性領域3のY方向の幅W1より狭い構成となっているが、これに限るものではなく、同じであっても良い。
第1のシリコンピラー6以外の活性領域3の上面にはピラー下部酸化膜10が形成されている。さらに、ピラー下部酸化膜10の下に位置するシリコン基板1の表面には、縦型トランジスタのソース/ドレイン拡散層の一方を構成するピラー下部拡散層11が形成されている。
第1のシリコンピラー6の上端部にはLDD拡散層15が形成され、LDD拡散層15の上面には積み上げシリコン層からなる積み上げ拡散層17が設けられている。LDD拡散層15および積み上げ拡散層17は、縦型トランジスタのソース/ドレイン拡散層の他の一方を構成するピラー上部拡散層17cを構成している。
第1の複合ピラー8の周囲側面には第1のゲート電極13が配置されている。第1のシリコンピラー6に注目すると、X方向に対向する一方の側面6cと、Y方向に対向する2つの側面6b、6dからなる3側面を覆うように、ゲート絶縁膜12を介して第1のゲート電極13が配置されている。第1のゲート電極13と積み上げ拡散層17とは、サイドウォール絶縁膜16により絶縁されている。これにより、ピラー下部拡散層11と、ピラー上部拡散層17cと、第1のシリコンピラー6側面6b、6c、6dを覆うゲート絶縁膜12および第1のゲート電極13と、で第1の縦型トランジスタTr1が構成されている。
複合ピラー8の周囲には、第1層間絶縁膜14が形成され、さらに全面を覆うように第2層間絶縁膜19が形成されている。第2層間絶縁膜19、第1層間絶縁膜14、およびピラー下部酸化膜10を貫通して、ピラー下部拡散層11への給電用となるコンタクトプラグ21が形成されている。また、第2層間絶縁膜19を貫通して、ピラー上部拡散層17cへの給電用となるコンタクトプラグ22が形成されている。さらに、第2層間絶縁膜19および第1層間絶縁膜14の一部を貫通して、第1のゲート電極13への給電用としてコンタクトプラグ23が形成されている。各コンタクトプラグ21〜23に接続されるように、層間絶縁膜19上には配線24が形成されている。
以上説明したように、本実施例によれば、縦型トランジスタTr1となる第1のシリコンピラー6を第1の絶縁膜ピラー7と合体させた第1の複合ピラー8とすることにより、第1の複合ピラー8の周囲側面に形成される第1のゲート電極13の一部を素子分離領域2上に配置することが可能となる。これによって第1のゲート電極13への給電用となるコンタクトプラグ23を素子分離領域2上に設けることが可能となる。したがって、コンタクトプラグ23が配置される平面位置が第1のゲート電極13の位置に対してずれてしまい、コンタクトプラグ21と同じ深さまで形成された場合であっても、コンタクトプラグ23の下には素子分離領域2を構成する絶縁膜が存在しており、シリコン基板1とのショートを回避することができる。
以下、図1Aの平面図および図2〜図10を用いて、図1に示した半導体装置の製造方法について説明する。図2〜図10は、図1AにおけるB−B断面図を示している。
まず、図2に示すように、p型単結晶シリコン基板(以下、「基板」と記載する)1の上面に、周知のSTI法により、酸化シリコン膜からなる絶縁膜で埋設された深さD1が250nmの素子分離領域2を形成する。これにより、素子分離領域2で囲まれ、基板1からなる活性領域3が形成される。活性領域3はX方向に対向する第1の側面3aと第3の側面3c、および第1の側面3aと第3の側面3cとの間に位置しY方向に対向する第2の側面3b、第4の3d(図2中には、第2の側面3bおよび第4の3dを示していない)とを有する矩形の平面形状とするが、これに限るものではない。次に、基板1上全面に厚さ5nmの酸化シリコン膜からなるパッド酸化膜4および厚さ100nmの窒化シリコン膜5を形成する。
次に、図3に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて窒化シリコン膜5および酸化シリコン膜4をエッチングしてマスク窒化膜5aを形成する。マスク窒化膜5aは活性領域3と素子分離領域2とに跨り、活性領域3の一側面と重なる位置に形成する。本実施例では第1の側面3aと重なる位置に形成しているが、これに限るものではなく、他の一側面に形成しても良い。次にマスク窒化膜5aをマスクとして活性領域3を構成する基板1と素子分離領域2を構成する酸化シリコン膜を同時にエッチングして活性領域3に位置する第1のシリコンピラー6と素子分離領域に位置する第1の絶縁膜ピラー7を形成する。
第1のシリコンピラー6は、X方向に対向する第1の側面6aと第3の側面6c、および第1の側面6aと第3の側面6cの間に位置しY方向に対向する第2の側面6bと第4の側面6d(図2中には、第2の側面6bおよび第4の側面6dを示していない)を有する矩形の平面形状となっている。一方、第1の絶縁膜ピラー7は、X方向に対向する第1の側面7aと第3の側面7c、および第1の側面7aと第3の側面7cの間に位置しY方向に対向する第2の側面7bと第4の側面7d(図2中には、第2の側面7bおよび第4の側面7dを示していない)を有する矩形の平面形状となっている。第1のシリコンピラー6と第1の絶縁膜ピラー7は、各々第1の側面6aと第3の側面7cが活性領域3の第1の側面3aの位置で接触しており、一体化された第1の複合ピラー8を構成する。
第1のシリコンピラー6のY方向の幅W3は活性領域3のY方向の幅W1よりも小さくなるように形成する。すなわち、第1のシリコンピラー6のY方向に対向する第2の側面6bと第4の側面6dとが活性領域内に位置するように形成する。また、第1の絶縁膜ピラー7のY方向の幅W2は、シリコンピラー6のY方向の幅W3と同じでも良いし、異なっていても良い。本実施例では第1のシリコンピラー6の高さ、すなわち基板表面1aから第1のシリコンピラー6の底面6eまでの深さD2は例えば150nmとする。なお、本実施例では活性領域3を構成する基板1と素子分離領域2を構成する酸化シリコン膜を、フッ素含有プラズマを用いて同時にエッチングしているが、別々にエッチングしても良い。すなわち、酸化シリコン膜をエッチングする条件で素子分離領域2の酸化シリコン膜を先にエッチングし、シリコンをエッチングする条件で活性領域3の基板シリコンを後でエッチングしても良い。いずれの場合も第1のシリコンピラー6の底面の位置6eとエッチングされた素子分離領域2の上面2eの位置とが面一となるように形成する。
次に、図4に示すように、厚さが例えば10nmの窒化シリコン膜を全面に形成する。窒化シリコン膜は、原料ガスにジクロロシラン(SiH2Cl2)とアンモニア(NH3)を用い、温度750℃、圧力60Paを条件とするLPCVD法により形成する。LPCVD法で形成する窒化シリコン膜は段差被覆性に優れており、第1のシリコンピラー6の側面においても一様な膜厚の窒化シリコン膜を形成することができる。次に、フッ素含有プラズマを用いたドライエッチング法により、窒化シリコン膜を全面エッチバックして、第1のシリコンピラー6および第1の絶縁膜ピラー7からなる第1の複合ピラー8の全側面に第1サイドウォール窒化膜9を形成する。次に、熱酸化法を用いて、活性領域3内に露出している基板表面6eに厚さが例えば20nmの酸化シリコン膜からなるピラー下部絶縁膜10を選択的に形成する。
次に、全面にリンおよび砒素などのn型不純物をイオン注入し、活性領域3内に形成されているピラー下部絶縁膜10の下の基板1の表面にピラー下部絶縁膜10の底面と接するピラー下部拡散層11を形成する。イオン注入した後、例えば1000℃、10秒の熱処理を施して不純物を活性化させ、n型半導体領域とする。ピラー下部拡散層11はシリコンピラー6をチャネルとする縦型トランジスタのソースもしくはドレインの一方の拡散層となる。ピラー下部拡散層11の不純物濃度は1×1020〜1×1021atoms/cm3となるようにする。この注入においては、シリコンピラー6の側壁を第1サイドウォール窒化膜9で被覆しているので、ピラー内部にリンや砒素が注入されることを回避できる。
次に、図5に示すように、第1のシリコンピラー6および第1の絶縁膜ピラー7からなる第1の複合ピラー8の側面に形成した第1サイドウォール窒化膜9を例えば150℃に加熱した燐酸液に浸漬して除去する。この時、マスク窒化膜5aも上面から10nm程度エッチングされるが、元の厚さが100nmと厚いので、十分な厚さとなる90nm程度残すことができる。これにより、第1のシリコンピラー6を構成する第2の側面6b、第3の側面6c、第4の側面6d(図5中には、第2の側面6bおよび第4の側面6dを示していない)に基板シリコンが露出する。
次に、図6に示すように、熱酸化法によりシリコンピラー6の側面に酸化シリコン膜からなる厚さが例えば5nmのゲート絶縁膜12を形成する。これにより基板シリコンが露出していた第1のシリコンピラー6を構成する第2の側面6b、第3の側面6c、第4の側面6dにゲート絶縁膜が形成される。次に、全面に、リンを5×1020atoms/cm3含有する非晶質シリコン膜を、LPCVD法により形成する。非晶質シリコン膜の膜厚は5〜20nmとする。原料ガスにはモノシラン(SiH4)もしくはジシラン(Si26)とホスフィン(PH3)とを用い、温度530℃、圧力60Paの条件で形成する。次に、臭素と塩素と酸素を含有するプラズマを用いたドライエッチング法により非晶質シリコン膜を全面エッチバックしてゲート絶縁膜12の表面を含む複合ピラー8の全側面に、リンを含有する非晶質シリコン膜をサイドウォールとして残存させる。この時、サイドウォール非晶質シリコン膜13aの上端面13bがマスク窒化膜5aの上面5bとパッド酸化膜4の上面との間の位置でマスク窒化膜5aの側壁と接するようにする。非晶質シリコン膜13aの上端面13bがパッド酸化膜4の上面より下に位置すると、エッチバックしている間にシリコンピラー6の肩部に位置するゲート絶縁膜12が露出してしまい、後の工程で実施される洗浄でエッチングされて消失するので好ましくない。
次に、例えば1000℃、10秒の熱処理を施して非晶質シリコン膜13aを多結晶シリコン膜に変換させると同時に膜中に含有される不純物のリンを活性化させn型導体に変換させ第1のゲート電極13とする。次に、回転塗布法により、マスク窒化膜5aを覆うように第1層間絶縁膜14を形成し、その後、第1層間絶縁膜14を、CMP技術を用いてマスク窒化膜5aの上面5bが露出するように平坦化する。マスク窒化膜5aはCMPのストッパー膜として機能する。これにより、マスク窒化膜5aの上面5bと第1層間絶縁膜14の上面14aとが面一の状態となる。
次に、図7に示すように、マスク窒化膜5aを例えば150℃に加熱した燐酸液に浸漬して除去する。これにより第1層間絶縁膜14の一部と第1のゲート電極13の一部で構成される側壁5cとパッド酸化膜4で構成される底面を有する開口5dが複合ピラー8の上面に一致する平面形状で形成される。この後、全面にリンをイオン注入することにより第1のシリコンピラー6の上端部表面にLDD拡散層15を形成する。LDD拡散層の不純物濃度は1×1018〜1×1019atoms/cm3とする。
次に、図8に示すように、パッド酸化膜4をフッ酸含有溶液により除去し、LDD拡散層15の上面を露出させる。その後、全面に、前述のLPCVD法により厚さが例えば10nmの窒化シリコン膜を形成する。次に、ドライエッチングにより全面エッチバックして側壁5cに第2サイドウォール窒化膜16を形成する。次に、選択エピタキシャル成長法により、露出しているLDD拡散層15の上面に単結晶の積み上げシリコン層からなる積み上げ拡散層17を形成する。選択エピタキシャル成長法はLDD拡散層15を構成する単結晶シリコン基板の表面に露出している結晶を種として成長するので成長したシリコン膜は必然的に単結晶状態となっている。選択エピタキシャル成長により単結晶シリコンを成長させるには、大気圧以下の水素雰囲気中で原料ガスとしてジクロロシラン(SiH2Cl2)と塩化水素(HCl)を用い、温度750〜900℃の範囲の条件を用いればよい。また、原料ガス中にホスフィン(PH3)を導入すれば、リンを含有するn型単結晶シリコンを形成することができる。この方法では成膜段階で単結晶となって導電性を有している。したがって、後の活性化のための熱処理は不要となる。
一方、積み上げ拡散層17は、多結晶シリコンで形成しても良い。この場合には、上記条件の内、水素に加えて窒素を含有する雰囲気を用いれば良い。窒素を導入することによりLDD拡散層15を構成する単結晶シリコン基板1の表面に露出している結晶が窒素で終端されてしまうため種として機能しなくなり、エピタキシャル成長にはならず多結晶状態のシリコンが形成される。多結晶シリコンであってもLDD拡散層上にのみ選択的に形成することが可能である。単結晶シリコンの成長では種々の結晶面が成長膜の上面に現れるために成長した膜の表面に凹凸を有することとなる。しかし、多結晶状態で形成したシリコン膜の凹凸は極めて小さく、より平坦な表面を有する積み上げシリコン膜17を形成することができる。この場合も原料ガス中にホスフィン(PH3)を導入すれば、リンを含有するn型多結晶シリコンを形成することができる。
積み上げ拡散層17は第1層間絶縁膜14の上面より低い厚さ、すなわち開口5dの深さを超えない厚さで形成する。なお、成膜中に不純物を導入せずノンドープのシリコン膜として形成した後、イオン注入法を用いてリンや砒素を導入することもできる。この場合には、イオン注入後に不純物を活性化させるための熱処理を行なう必要がある。積み上げ拡散層17中の不純物濃度は1×1020〜1×1021atoms/cm3となるようにする。LDD拡散層15と積み上げシリコン膜17とは、ピラー上部拡散層18として機能する。
次に、図9に示すように、全面に、CVD法、もしくは回転塗布法により酸化シリコン膜を形成した後、CMP法により表面を平坦化して第1層間絶縁膜14上の厚さが例えば80nmとなる第2層間絶縁膜19を形成する。次に、リソグラフィとドライエッチング法により、第1コンタクトホール20a、第2コンタクトホール20b、第3コンタクトホール20cを同時に形成する。第1コンタクトホール20aは、第2層間絶縁膜19、第1層間絶縁膜14、ピラー下部絶縁膜10を貫通して形成され、底面にピラー下部拡散層11の上面が露出している。第2コンタクトホール20bは、第2の層間絶縁膜19を貫通して形成され、底面にピラー上部拡散層18を構成する積み上げシリコン膜17が露出している。第3コンタクトホール20cは、第2層間絶縁膜19と第1層間絶縁膜14の一部を貫通して形成され、底面にゲート電極13が露出している。第3コンタクトホール20cの形成において、図24に示した従来技術のように、同一の活性領域52内にピラー53と隣接して形成したダミーピラー54の端部にゲート電極給電用のコンタクトホールを形成すると、パターンの合わせズレに起因して下部拡散層57が露出してしまい、コンタクトプラグ66を形成した段階でゲート電極55bと下部拡散層57がショートする問題が発生する。
しかし、本実施例では、ゲート給電コンタクトホールを深い絶縁膜で構成される素子分離領域2内に形成しているのでコンタクトプラグを形成しても第1のゲート電極13とピラー下部拡散層11がショートする問題は発生しない。図1Aの平面図に示すように、第3コンタクトホール20cは、第1の絶縁膜ピラー7の一側面7aに重なる位置に形成されているが、これに限るものではなく、Y方向に対向する側面7b、7dのいずれかに重なる位置に形成しても良い。また、第1コンタクトホール20aは、活性領域3のY方向における中央に形成されているが、活性領域3内で第1のゲート電極13に接触しない位置であれば良い。
次に、図10に示すように、全面にコバルト膜をスパッタ法で形成した後、500〜800℃の温度で熱処理する。これにより、第1コンタクトホール20aの底面に露出するピラー下部拡散層11上、第2コンタクトホール20bの底面に露出する積み上げシリコン膜17上、および第3コンタクトホール20cの底面に露出するゲート電極13上に形成されたコバルト膜は露出表面を構成しているシリコンと反応しコバルトシリサイド膜に変換される。コバルトシリサイド膜はコンタクトプラグの接触抵抗の低減に寄与する。次に、各々のコンタクトホールの側壁、および第2層間絶縁膜19の上面に形成されている未反応のコバルト膜を硫酸液により除去する。
次に、CVD法によりチタン(Ti)と窒化チタン(TiN)からなるバリヤ層を各々のコンタクトホールが埋設されない厚さで順次に形成する。コバルトシリサイド膜とTiNの接触は抵抗が増大するが、間にTiを介在させることにより低抵抗を維持することができる。次に、CVD法により、各々のコンタクトホールを埋設する厚さでタングステン(W)を全面に形成する。その後、CMP法により第2層間絶縁膜19上に形成されているW/TiN/Ti積層膜を除去する。これにより、底面のコバルトシリサイド膜を有し、W/TiN/Ti積層膜で埋設されたコンタクトプラグ21、コンタクトプラグ22、コンタクトプラグ23が形成される。コンタクトプラグ21はピラー下部拡散層11への給電用、コンタクトプラグ22はピラー上部拡散層17への給電用、コンタクトプラグ23は縦型トランジスタの第1ゲート電極13への給電用として機能する。以下、図1Bに示すように、各々のコンタクトプラグに接続する配線24を形成することにより第1のシリコンピラー6と第1の絶縁膜ピラー7の複合ピラー8からなる縦型トランジスタTr1が形成される。
以上説明したように、本実施例の半導体装置の製造方法によれば、縦型トランジスタTr1となる第1のシリコンピラー6を第1の絶縁膜ピラー7と合体させた第1の複合ピラー8として形成している。したがって、第1の複合ピラー8の周囲側面に形成される第1のゲート電極13の一部を素子分離領域2上に形成することが可能となる。これによって第1のゲート電極13への給電用となるコンタクトプラグ23を素子分離領域2上に形成することが可能となる。したがって、コンタクトプラグ23が形成される平面位置が第1のゲート電極13の位置に対してずれてしまい、コンタクトプラグ21と同じ深さまで形成された場合であっても、コンタクトプラグ23の下には素子分離領域2を構成する絶縁膜が存在しており、シリコン基板1とのショートを回避することができる。
また、活性領域内に形成する第1のシリコンピラーと素子分離領域上に形成する第1の絶縁膜ピラーを分離して、各々独立した状態で隣接させ、第1のシリコンピラーを囲むゲート電極と第1の絶縁膜ピラーを囲むゲート電極とを、第1のシリコンピラーと第1の絶縁膜ピラーとの間の空間に共有ゲート電極を埋設することによって接続する場合がある。しかし、この場合、絶縁膜ピラーが独立しているために、ゲート酸化膜形成前の前洗浄等の洗浄工程で、絶縁膜ピラーの全周囲側面がエッチングされて全体が細ってしまい、第1のシリコンピラーと第1の絶縁膜ピラーとの間の距離が拡大してゲート電極を接続できなくなる問題が発生する。本実施例の半導体装置の製造方法では、第1のシリコンピラーと第1の絶縁膜ピラーを合体した状態で形成しているので、合体面は洗浄に曝されることがなく、離間した状態にならない。したがって、上記のような問題を回避することができる。
(実施例2)
図11A、Bは、実施例2の構成を示している。図1に示した半導体装置の構成では一つの活性領域3に一つのシリコンピラー6からなる縦型トランジスタTr1が示されているが、本実施例では一つの活性領域3において対向する側面の各々に接する一対のシリコンピラー6a1および6b1からなる縦型トランジスタの構成について説明する。本実施例における一対の縦型トランジスタは直列接続、もしくは並列接続することによって一つの縦型トランジスタとして機能するものである。なお、図11Aは平面図、図11Bは図11AのB−B断面を示している。
図11A,Bに示すように、シリコン基板1の表面に素子分離領域2で囲まれた活性領域3が設けられる。実施例1と同様に、活性領域3はX方向に対向する側面3a、3cと、Y方向に対向する側面3b、3dを有する矩形としている。活性領域3内のシリコン基板1には、活性領域3の一側面3aに接して第1のシリコンピラー6a1が配置される。また、一側面3aに対向する他の一側面3cに第2のシリコンピラー6b1が配置される。第1のシリコンピラー6a1はX方向に対向する側面6aa(絶縁膜ピラー7a1の第1の側面と一致する)、6acとY方向に対向する側面6ab、6adを有する矩形となっている。一方、第2のシリコンピラー6b1はX方向に対向する側面6ba(絶縁膜ピラー7b1の第2の側面と一致する)、6bcとY方向に対向する側面6bb、6bdを有する矩形となっている。第1のシリコンピラー6a1および第2のシリコンピラー6b1はシリコンピラー対を構成する。
活性領域3の一側面3aに接する素子分離領域2上には、素子分離領域2を構成する絶縁膜からなる第1の絶縁膜ピラー7a1が配置される。また、一側面3aに対向する他の一側面3cに接する素子分離領域2上には、第2の絶縁膜ピラー7b1が配置される。第1の絶縁膜ピラー7a1は、活性領域の一側面3a上において、第1のシリコンピラー6a1の側面6aaと接している。これにより、活性領域3と素子分離領域2に跨って、第1のシリコンピラー6a1と第1の絶縁膜ピラー7a1が合体した第1の複合ピラー8aが構成される。一方、第2の絶縁膜ピラー7b1は、活性領域の一側面3c上において、第2のシリコンピラー6b1の側面6baと接している。これにより、活性領域3と素子分離領域2に跨って、第2のシリコンピラー6b1と第2の絶縁膜ピラー7b1が合体した第2の複合ピラー8bが構成される。第1の複合ピラー8aおよび第2の複合ピラー8bは複合ピラー対を構成する。第1の複合ピラー8aと第2の複合ピラー8bはいずれもX方向に延在する構成となっている。第1の複合ピラー8aと第2の複合ピラー8bはいずれも同一の方向に延在する必要がある。ただし、Y方向に同じ位置である必要はない。図11Aでは、第1の複合ピラー8aと第2の複合ピラー8bはいずれもY方向の中心がB−B線に一致して同じ位置となるように記載されているが、その必要はなくY方向にずれていても構わない。なお、各々の複合ピラー8a、8bの基本的構成は実施例1と同じであるので重複する説明は省略する。
第1のシリコンピラー6a1、第2のシリコンピラー6b1以外の活性領域3の上面にはピラー下部酸化膜10が形成されている。さらに、ピラー下部酸化膜10の下に位置するシリコン基板1の表面には、縦型トランジスタのソース/ドレイン拡散層の一方を構成するピラー下部拡散層11が形成されている。ピラー下部拡散層11は、対向する二つの縦型トランジスタTr1、Tr2の共通の下部拡散層となっている。
第1のシリコンピラー6a1の上端部には第1のLDD拡散層15aが形成され、LDD拡散層15aの上面には積み上げシリコン層からなる積み上げ拡散層17aが設けられている。また、第2のシリコンピラー6b1の上端部には第2のLDD拡散層15bが形成され、LDD拡散層15bの上面には積み上げシリコン層からなる積み上げ拡散層17bが設けられている。LDD拡散層15aと積み上げ拡散層17a、およびLDD拡散層15bと積み上げ拡散層17bは、それぞれ縦型トランジスタのソース/ドレイン拡散層の他の一方を構成するピラー上部拡散層17c、17dを構成している。
第1の複合ピラー8aの周囲側面には第1のゲート電極13a1が配置されている。第1のゲート電極13a1と第1のシリコンピラー6aの間には第1のゲート絶縁膜12aが設けられている。また、第2の複合ピラー8bの周囲側面には第2のゲート電極13b1が配置されている。第2のゲート電極13b1と第2のシリコンピラー6bの間には第2のゲート絶縁膜12bが設けられている。
これにより、ピラー下部拡散層11と、ピラー上部拡散層17cと、第1のシリコンピラー6a1の側面6ab、6ac、6adを覆う第1のゲート絶縁膜12aおよび第1のゲート電極13a1と、で第1の縦型トランジスタTr1が構成されている。また、ピラー下部拡散層11と、ピラー上部拡散層17dと、第2のシリコンピラー6b1の側面6bb、6bc、6bdを覆う第2のゲート絶縁膜12bおよび第2のゲート電極13b1と、で第2の縦型トランジスタTr2が構成されている。第1の縦型トランジスタTr1および第2の縦型トランジスタTr2はトランジスタ対を構成する。ピラー下部拡散層11は、第1の縦型トランジスタTr1と第2の縦型トランジスタTr2で共有される。
第1の複合ピラー8a、および第2の複合ピラー8bの周囲には、第1層間絶縁膜14が形成され、さらに全面を覆うように第2層間絶縁膜19が形成されている。第2層間絶縁膜19、第1層間絶縁膜14、およびピラー下部酸化膜10を貫通して、ピラー下部拡散層11への給電用となるコンタクトプラグ21が形成されている。また、第2層間絶縁膜19を貫通して、ピラー上部拡散層17cおよび17dへの給電用となるコンタクトプラグ22aおよび22bが形成されている。さらに、第2層間絶縁膜19および第1層間絶縁膜14の一部を貫通して、第1のゲート電極13a1および第2のゲート電極13b1への給電用としてそれぞれ、第1のコンタクトプラグ23aおよび第2のコンタクトプラグ23bが形成されている。各コンタクトプラグ21、22a、22b、23aおよび23bに接続されるように、層間絶縁膜19上には配線24が形成されている。
以上説明したように、本実施例によれば、第1の縦型トランジスタTr1および第2の縦型トランジスタTr2は共に、実施例1と同様に絶縁膜ピラー7a1、7b1を有しており、ゲート電極給電用の第1および第2のコンタクトプラグ23aおよび23bを素子分離領域2に形成された絶縁膜ピラー7a1、7b1の周囲側面に位置するゲート電極13a1、13b1と重なる位置に設けている。したがって、ゲート電極給電用の第1および第2のコンタクトプラグ23aおよび23bとシリコン基板1とのショートを回避することができる。
また、本実施例によれば、第1の縦型トランジスタTr1を構成する第1のシリコンピラー6a1を活性領域3の一側面3aに接するように設けると共に、第2の縦型トランジスタTr2を構成する第2のシリコンピラー6b1を同じ活性領域3の一側面3aに対向する位置にある他の一側面3cに接するように設けている。したがって、複合ピラー8aおよび8bを形成する時、活性領域3に対してX方向にパターンずれが生じたとしても、第1のシリコンピラー6aのX方向(複合ピラーの延在方向25)の幅W4と第2のシリコンピラー6bのX方向の幅W5との合計幅は常に一定に保持することができる。例えば、パターンずれのない理想的状態におけるW4およびW5が各々30nmとする。この時、合計幅は60nmである。複合ピラー8a、8bの形成時にパターンがX方向左側に5nmずれたと仮定すると、W4は25nmとなり、W5は35nmとなる。しかし、合計幅は60nmでずれない場合と同じとなる。したがって、第1の縦型トランジスタTr1と第2の縦型トランジスタTr2を直列に接続した一つの縦型トランジスタ、もしくは並列に接続した一つの縦型トランジスタとして用いれば、シリコンピラーの合計幅が常に一定となる縦型トランジスタを得ることができる。
以下、図11Aの平面図および図12〜図16を用いて、図11に示した半導体装置の製造方法について説明する。図12〜図16は、図11AにおけるB−B断面図を示している。なお、本実施例の製造方法は、対向する二つの複合ピラーを配置する工程以外の工程は実施例1の製造方法と同じなので、重複する説明は省略する。
まず、図12に示すように、p型単結晶シリコン基板(以下、「基板」と記載する)1の上面に、絶縁膜で埋設された基板1表面からの深さD1が250nmの素子分離領域2で囲まれ、基板1からなる活性領域3が形成される。次に、基板1上全面にパッド酸化膜4および厚さ100nmの窒化シリコン膜5を形成する。次に、公知のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて窒化シリコン膜5および酸化シリコン膜4をエッチングしてマスク窒化膜5aを形成する。マスク窒化膜5aは活性領域3と素子分離領域2とに跨り、活性領域3の対向する各々の一側面と重なる二つの位置に形成される。次に、マスク窒化膜5aをマスクとして活性領域3を構成する基板1と素子分離領域2を構成する酸化シリコン膜をエッチングして二つの複合ピラー8a、8bを形成する。第1の複合ピラー8aは、第1のシリコンピラー6a1と第1の絶縁膜ピラー7a1が合体して形成され、第2の複合ピラー8bは、第2のシリコンピラー6b1と第2の絶縁膜ピラー7b1が合体して形成される。各々の複合ピラー8a、8bの基板1表面からの深さD2は150nmとする。
次に、図13に示すように、厚さが例えば10nmの窒化シリコン膜を全面に形成する。次に、窒化シリコン膜を全面エッチバックして第1の複合ピラー8aおよび第2複合ピラー8bの全側面に第1サイドウォール窒化膜9を形成する。次に、熱酸化法を用いて、活性領域3内に露出している基板表面(ピラーの底面位置に相当)に厚さが例えば20nmのピラー下部絶縁膜10を選択的に形成する。次に、全面にリンおよび砒素などのn型不純物をイオン注入し、活性領域3内に形成されているピラー下部絶縁膜10の下の基板1の表面にピラー下部絶縁膜10の底面と接するピラー下部拡散層11を形成する。
次に、図14に示すように、各々の複合ピラー8a、8bの側面に形成した第1サイドウォール窒化膜9を除去して、第1シリコンピラー6a1の側面6ab、6ac、6ad、および第2シリコンピラー6b1の側面6bb、6bc、6bdの基板シリコンを露出させる(図14中には、側面6ab、6ad、6bb、6bdを示していない)。次に、基板シリコンが露出したシリコンピラー6a1、6b1の側面にゲート絶縁膜12a、12bを各々形成する。次に、不純物含有非晶質シリコン膜を全面に形成する。次に、全面エッチバックしてゲート絶縁膜12a、12bの表面を含む複合ピラー8a、8bの全側面に、不純物含有非晶質シリコン膜をサイドウォールとして残存させる。次に、例えば1000℃、10秒の熱処理を施して非晶質シリコン膜を多結晶シリコン膜に変換させると同時に、膜中に含有される不純物のリンを活性化させn型導体に変換させ第1のゲート電極13a1および第2のゲート電極13b1とする。次に、回転塗布法により、マスク窒化膜5aを覆うように第1層間絶縁膜14を形成し、その後第1層間絶縁膜14をCMP技術を用いてマスク窒化膜5aの上面5bが露出するように平坦化する。
次に、図15に示すように、マスク窒化膜5aを燐酸液に浸漬して選択的に除去する。これにより第1層間絶縁膜14の一部と第1のゲート電極13a1および第2のゲート電極13b1の一部で構成される側壁とパッド酸化膜4で構成される底面を有する開口が複合ピラー8a、8bの上面に一致する平面形状で形成される。この後、全面にリンをイオン注入することによりシリコンピラー6a1、6b1の上端部表面にそれぞれLDD拡散層15aおよび15bを形成する。次に、パッド酸化膜4をフッ酸含有溶液により除去し、LDD拡散層15a、15bの上面を露出させる。その後、全面に、前述のLPCVD法により厚さが例えば10nmの窒化シリコン膜を形成する。次に、ドライエッチングにより全面エッチバックして側壁に第2サイドウォール窒化膜16を形成する。次に、選択エピタキシャル成長法により、露出しているLDD拡散層15a、15bの上面にそれぞれ単結晶の積み上げシリコン層からなる積み上げ拡散層17aおよび17bを形成する。LDD拡散層15aと積み上げシリコン膜17aはピラー上部拡散層17c、LDD拡散層15bと積み上げシリコン膜17bはピラー上部拡散層17d、としてそれぞれ機能する。
次に、図16に示すように、全面に、第2層間絶縁膜19を形成する。次に、第2層間絶縁膜19、第1層間絶縁膜14およびピラー下部酸化膜10を貫通してピラー下部拡散層に接続するコンタクトプラグ21と、第2層間絶縁膜19を貫通してピラー上部拡散層17c、17dにそれぞれ接続するコンタクトプラグ22a、22bと、第2層間絶縁膜19および第1層間絶縁膜14の一部を貫通して第1のゲート電極13a1および第2のゲート電極13b1にそれぞれ接続する第1のコンタクトプラグ23a、第2のコンタクトプラグ23bが形成される。コンタクトプラグ21は、第1の縦型トランジスタTr1および第2の縦型トランジスタTr2に共有される構成となる。次に、図11Bに示すように、各々のコンタクトプラグ上面に接続される配線24を形成して第1の縦型トランジスタTr1および第2の縦型トランジスタTr2が形成される。
図17Aは、一対の縦型トランジスタとなるTr1およびTr2を並列トランジスタとして用いる場合の配線例を示している。一つの入力配線31は、二つに分割され、コンタクトプラグ22aおよび22bを介して各々のトランジスタのピラー上部拡散層17c、17d(図17A中には、示していない)に各々接続されている。上部拡散層17cは第1のシリコンピラー6a1を介してピラー下部拡散層11に接続され、上部拡散層17dは第2のシリコンピラー6b1を介してピラー下部拡散層11に接続される。ピラー下部拡散層11から一つのコンタクトプラグ21を介して一つの出力配線32に接続される。一つの入力配線31と一つの出力配線32との間で二つの縦型トランジスタに分割されている並列トランジスタとなる。前述のように二つの複合ピラーがX方向にずれた場合、各々のシリコンピラーを独立したトランジスタとして用いると幅が異なることに起因してトランジスタ特性がばらつくことになる。しかし、図17Aのように、二つのトランジスタTr1およびTr2を並列接続された一つのトランジスタとして用いることにより、二つのシリコンピラー6a1、6b1の幅、すなわち断面積の合計は常に一定となり、トランジスタ特性を安定化させることができる。
図17Bは、図17Aに示した並列トランジスタをさらに直列に多段化した例を示している。この場合、一つの配線31aは、二つに分割され、活性領域3c1の各々のトランジスタのピラー上部拡散層17c、17d(図17B中には、示していない)に各々接続される。ピラー上部拡散層17cおよび17dはそれぞれピラー下部拡散層11に接続される。ピラー下部拡散層11は一つの配線31bに接続される。配線31bは、二つに分割され、活性領域3d1の各々のトランジスタのピラー上部拡散層17c、17d(図17B中には、示していない)に各々接続される。以下、同様にして、複数の活性領域内に設けられた並列トランジスタを直列に接続する。なお、並列多段化も可能である。なお、図17Aおよび17Bの場合、コンタクトプラグ21はB−B断面には存在しない。従って、図17Aおよび17Bの例では、B−B断面は、図16からコンタクトプラグ21を除いた構造として表される。
図18Aは、一対の縦型トランジスタとなるTr1およびTr2を直列トランジスタとして用いる場合の配線例を示している。一つの入力配線33は、コンタクトプラグ22aを介して第1の縦型トランジスタTr1のピラー上部拡散層17c(図18A中には、示していない)に接続されている。ピラー上部拡散層17cは第1のシリコンピラー6a1を介してピラー下部拡散層11に接続され、ピラー下部拡散層11を共有する第2のシリコンピラー6b1および上部拡散層17d(図18A中には、示していない)を介してコンタクトプラグ22bに接続される。コンタクトプラグ22bは一つの出力配線34に接続される。この場合には下部拡散層11自体が二つの縦型トランジスタの接点となるのでコンタクトプラグ21は不要となる。図18Aのように、二つのトランジスタTr1およびTr2を、直列接続された一つのトランジスタとして用いることにより、二つのシリコンピラー6a1、6b1の幅、すなわち断面積の違いが相殺されるように各々の縦型トランジスタTr1およびTr2が機能するのでトランジスタ特性を安定化させることができる。直列トランジスタの場合、二つのトランジスタTr1およびTr2を流れる電流の向きは逆になるので、より平均化された特性を得ることができる。
図18Bは、図18Aに示した直列トランジスタをさらに直列に多段化した例を示している。この場合、一つの配線33aは、活性領域3e1上のコンタクトプラグ22aを介して第1の縦型トランジスタTr1のピラー上部拡散層17c(図18B中には、示していない)に接続される。ピラー上部拡散層17cはピラー下部拡散層11に接続され、ピラー下部拡散層11を共有する第2の縦型トランジスタTr2を介してコンタクトプラグ22bに接続される。コンタクトプラグ22bは一つの配線33bに接続される。配線33bは、活性領域3f1上のコンタクトプラグ22aを介して第1の縦型トランジスタTr1のピラー上部拡散層17c(図18B中には、示していない)に接続される。以下、同様にして、複数の活性領域以内に設けられた並列トランジスタを直列に接続する。なお、並列多段化も可能である。
図19は一つの活性領域内に図11に示した一対の縦型トランジスタを垂直方向に2対配置した例を示している。この例では、1つの活性領域内に2対のシリコンピラー対が配置され、この2対のシリコンピラー対を備えた2対の複合ピラー対が形成される。また、2対のシリコンピラー対をそれぞれ備えた2対の縦型トランジスタが設けられている。この場合、一対の縦型トランジスタを一つの縦型トランジスタとして二つの縦型トランジスタを構成することができる。また、4つの縦型トランジスタからなる一つの並列トランジスタとして用いることができる。この場合、より大電流が必要な回路に好適となる。あるいは、4つの縦型トランジスタからなる一つの直列トランジスタとして用いることができる。この場合、より高耐圧が必要な回路に好適となる。なお、図19は1つの活性領域に対して2対の縦型トランジスタを設けた例を示したが、これに限定されるわけではない。すなわち、1つの活性領域内にシリコンピラーを設けるスペースがある限り、1つの活性領域に対して同一方向に延在する1対の複合ピラーを有する1対の縦型トランジスタを3対以上、形成しても良い。
図20は一つの活性領域内の角を含む領域に一対の縦型トランジスタを配置する例を示している。図11、図18、図19に示した配置では一対の複合ピラーが延在する方向の各々の複合ピラーの中心線が一致している必要はないが、図20の配置では各々の複合ピラーの延在方向の中心線が一致していることが望ましい。このように、活性領域の角を含み、X方向およびY方向のいずれにも傾斜する方向に延在するように、対向する複合ピラーを配置した場合であっても、二つの縦型トランジスタを直列もしくは並列接続とすることにより、パターンずれの影響を二つの複合ピラー間でお互いに補償するように機能させ、安定した特性を有する一つの縦型トランジスタとすることができる。
(実施例3)
図21は、図1Aに示した実施例1の態様において、シリコンピラー6a1、6b1のY方向(複合ピラーの延在方向25と垂直な方向)の幅W3が活性領域3のY方向の幅W1と同じ場合の例を示している。実施例1と同様に、活性領域3はX方向に対向する側面3a、3cおよびY方向に対向する側面3b、3dを有している。第1の複合ピラー8aは、活性領域3の一側面3aに接する第1のシリコンピラー6a1と第1の絶縁膜ピラー7a1とが合体して構成されている。第1のシリコンピラー6a1は、X方向に対向する側面6aa、6acおよびY方向に対向する側面6ab、6adを有し、側面6aaは活性領域3の一側面3aに一致している。Y方向に対向する側面6ab、6adは活性領域3の側面3b、3dと重なっている。本実施例では第1の絶縁膜ピラー7a1は、Y方向の最大幅W2が第1のシリコンピラー6a1のY方向の幅W3よりも大きくなっている。したがって、第1のシリコンピラー6a1の3つの側面6aa、6ab、6adは、第1の絶縁膜ピラー7a1と接する構成となっている。第1の複合ピラー8aの周囲側面には第1のゲート電極13a1が配置されているが、第1のシリコンピラー6a1は側面6acからなる一側面のみでゲート絶縁膜(図示していない)を介して第1のゲート電極13a1と対向する構成となる。上記構成の第1の複合ピラー8aを左右反転させて、活性領域の一側面3aに対向する他の一側面3cに第2の複合ピラー8bを配置することにより、一対の縦型トランジスタが構成される。
この構成であっても、ゲート電極給電用の第1のコンタクトプラグ23a、第2のコンタクトプラグ23bは素子分離領域2上の第1の絶縁膜ピラー7a1の周囲側壁に位置して形成されるので、半導体基板1とのショートを回避することができる。
本実施例では、シリコンピラー6a1、6b1の一側面にのみゲート電極13a1、13b1を配置する構成となっているが、このような構成は図11Aに示したシリコンピラーのX方向の幅W4が縮小され、Y方向の幅W3より小さくなる場合に有効となる。すなわち、X方向の幅W4はトランジスタのチャネルとなるシリコンピラー6a1、6b1の厚みを示しており、W4の縮小はチャネル領域の厚みが薄くなることを意味する。したがって、一側面に形成されたゲート電極13a1、13b1だけであっても容易にトランジスタ特性を制御することが可能となる。
(実施例4)
図22は、素子分離領域2を挟む二つの活性領域3a1、3b1を有し、中央に位置する絶縁膜ピラー7を共有して両側に位置する二つのシリコンピラー6a1、6b1からなる複合ピラー8の構成を示している。他の基本的構成は図1に示した構成と同じなので重複する説明は省略する。
素子分離領域2を挟んで、第1の活性領域3a1と第2の活性領域3b1を有し、第1の活性領域3a1の一側面3acと第2の活性領域3b1の一側面3baとが対向するように配置される。第1の活性領域3a1には一側面3acに接する第3のシリコンピラー6a1が配置される。第2の活性領域3b1には、第1の活性領域3a1の一側面3acに対向する一側面3baに接する第4のシリコンピラー6b1が配置される。さらに、第1の活性領域3a1と第2の活性領域3b1の間に位置し、X方向の一端が第1の活性領域3a1の一側面3acに接し、他の一端が第2活性領域3b1の一側面3baに接する第3の絶縁膜ピラー7が配置されている。第3のシリコンピラー6a1、第3の絶縁膜ピラー7、第4のシリコンピラー6b1は、合体されて一つの複合ピラー8を構成する。すなわち、共有される第3の絶縁膜ピラー7を中央に有し、第3の絶縁膜ピラー7の両端に二つのシリコンピラー6a1、6b1が配置された構成となっている。一つの複合ピラー8の周囲側面にはゲート電極13が配置される。ゲート電極給電用のコンタクトプラグ23は共有される第3の絶縁膜ピラー7の周囲側面に位置するゲート電極13に対して1箇所設けられる。
このように配置した二つの第3および第4の縦型トランジスタTr1およびTr2であっても、ゲート電極給電用のコンタクトプラグ23は素子分離領域2上の共有される第3の絶縁膜ピラー7の周囲側壁に位置して形成されるので、半導体基板1とのショートを回避することができる。また、二つの縦型トランジスタTr1およびTr2を直列接続もしくは並列接続とすることによって、パターンずれの影響を二つの複合ピラー間でお互いに補償するように機能させ、安定した特性を有する一つの縦型トランジスタとすることができる。なお、図22は2つの活性領域3a1、3b1に対して1対の縦型トランジスタTr1、Tr2を設けた例を示したが、これに限定されるわけではない。例えば、3つ以上の活性領域内にそれぞれ設けられた3つ以上のシリコンピラーと、これらのシリコンピラー間に設けられた絶縁膜ピラーとを有する複合ピラーを設ける。この複合ピラーの周囲を覆うゲート電極を設けることによって、絶縁膜ピラーが共有化された3つ以上のトランジスタを形成しても良い。
図22Bは、図21に示した第3実施例の態様を本実施例に反映させた構成例を示している。
図22Aおよび図22Bに示すように、本実施例のゲート電極13は素子分離領域2を介して隣接する二つの第1および第2の活性領域3a1、3b1に各々設けられる縦型トランジスタTr1、Tr2に共有される構成となっている。言い換えれば、ゲート電極13は、二つの半導体素子を接続する配線として機能させることができる。すなわち、第1の活性領域3a1と第2の活性領域3b1の間に位置する素子分離領域2にも第3の絶縁膜ピラー7を配置することにより、第3の絶縁膜ピラー7の対向する二つの側面に形成されるゲート電極13を、第1の活性領域3a1に設けられる半導体素子と第2の活性領域3b1に設けられる半導体素子を接続する配線として用いることができる。ゲート電極13は、エッチバック法を用いて形成するので、第3の絶縁膜ピラー7の側面に自己整合で形成される。したがってリソグラフィによる配線用のパターニングが不要となり、ゲート電極13の平面的な幅は成膜時の膜厚で制御することができるので、最小加工寸法で形成される第3および第4のシリコンピラー6a1、6b1および第3の絶縁膜ピラー7の幅に比べて狭く形成することができる。また、ゲート電極13は、上記のように第3の絶縁膜ピラー7の側面に自己整合で形成されるので、第3の絶縁膜ピラー7がどのような平面形状であっても形成することができる。すなわち、図22Aでは、各々の活性領域3a1、3b1がX方向の直線上に配置されているので、第3の絶縁膜ピラー7の平面形状が長方形で構成されているが、活性領域3a1、3b1がY方向にずれて配置されていても第3の絶縁膜ピラー7を折り曲げて配置すればゲート電極13からなる配線で各々の活性領域3a1、3b1に形成された半導体素子を接続することができる。つまり、複数の活性領域3a1、3b1がどのようにレイアウトされていてもその間に第3の絶縁膜ピラー7を配置することによりゲート電極13からなる配線で複数の半導体素子を接続することができる。
(実施例5)
図23は、実施例5の構成を示している。実施例2の図11では平面視で矩形となる複合ピラー8a、8bを示したが、本実施例では複合ピラー8a、8bが平面視で円形となる。本実施例のように、複合ピラー8a、8bの平面視形状が円形の場合であっても、実施例2と同様の効果を有することができる。すなわち、ゲート電極給電用の第1のコンタクトプラグ23aおよび第2のコンタクトプラグ23bをそれぞれ、素子分離領域2に形成された絶縁膜ピラー7a1、7b1の周囲側面に位置するゲート電極13a1、13b1と重なる位置に設けている。したがって、ゲート電極給電用の第1および第2のコンタクトプラグ23aおよび23bとシリコン基板とのショートを回避することができる。また、第1の縦型トランジスタTr1を構成する第1のシリコンピラー6a1を活性領域3の一側面3aに接するように設けると共に、第2の縦型トランジスタTr2を構成する第2のシリコンピラー6b1を同じ活性領域3の一側面3aに対向する位置にある他の一側面3cに接するように設けている。したがって、複合ピラー8aおよび8bを形成する時、活性領域3に対してX方向にパターンずれが生じたとしても、第1のシリコンピラー6aのX方向(複合ピラーの延在方向25)の幅W4と第2のシリコンピラー6bのX方向の幅W5との合計幅は常に一定に保持することができる。したがって、第1の縦型トランジスタTr1と第2の縦型トランジスタTr2を直列に接続した一つの縦型トランジスタ、もしくは並列に接続した一つの縦型トランジスタとして用いれば、シリコンピラーの合計幅が常に一定となる縦型トランジスタを得ることができる。
以上、説明したように、本発明の実施例によれば、ゲート電極給電コンタクトプラグとピラー下部拡散層とのショートを回避して縦型トランジスタの信頼性を向上させることができる。また、二つの縦型トランジスタを直列接続もしくは並列接続した一つの縦型トランジスタとして用いることにより安定したトランジスタ特性を得ることが可能となる。なお、上記複数の実施例では、複合ピラーを矩形として説明したが、図23に示すように、楕円状の複合ピラーであっても同様の効果を得ることができる。
なお、図11以降の図面において2つのトランジスタが示されるとき、左側のトランジスタを第1の縦型トランジスタ、右側のトランジスタを第2の縦型トランジスタとした。しかし、図11以降の図面では便宜上、第1および第2の縦型トランジスタを決定したものであって、右側のトランジスタを第1の縦型トランジスタ、左側のトランジスタを第2の縦型トランジスタとしても良い。第3および第4の縦型トランジスタについても同様である。また、各図において、平面図と断面図のハッチングが異なる場合がある。
上記実施例に示したように、トランジスタとして機能させるために、シリコンピラーの少なくとも1つの側面上には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成される必要がある。
1 シリコン基板
1a 基板表面
2 素子分離領域
2e 素子分離領域の上面
3、3a1、3b1、3c1、3d1、3e1、3f1 活性領域
3a、3b、3c、3d、3ac、3ba 活性領域の側面
4 パッド酸化膜
5 窒化シリコン膜
5a マスク窒化膜
5b マスク窒化膜の上面
5c 側壁
5d 開口
6、6a1、6b1 シリコンピラー
6a、6b、6c、6d、6aa、6ab、6ac、6ad、6ba、6bb、6bc、6bd シリコンピラーの側面
6e シリコンピラーの底面
7、7a1、7b1 絶縁膜ピラー
7a、7b、7c、7d 絶縁膜ピラーの側面
8、8a、8b 複合ピラー
9 第1サイドウォール窒化膜
10 ピラー下部酸化膜
11 ピラー下部拡散層
12、12a、12b ゲート絶縁膜
13、13a1、13b1 ゲート電極
13a サイドウォール非晶質シリコン膜
13b サイドウォール非晶質シリコン膜の上端面
14 第1層間絶縁膜
14a 第1層間絶縁膜の上面
15、15a、15b LDD拡散層
16 サイドウォール絶縁膜
17、17a、17b 積み上げ拡散層
17c、17d ピラー上部拡散層
18 ピラー上部拡散層
19 第2層間絶縁膜
20a 第1コンタクトホール
20b 第2コンタクトホール
20c 第3コンタクトホール
21、22、22a、22b、23、23a、23b コンタクトプラグ
24 配線
25 複合ピラーの延在方向
31、33 入力配線
31a、31b、33a、33b 配線
32、34 出力配線
50 シリコン半導体基板
51 素子分離領域
52 活性領域
53 第1シリコンピラー
54 第2シリコンピラー
55a 第1ゲート電極
55b 第2ゲート電極
56 ピラー下部酸化膜
57 ピラー下部拡散層
58 LDD拡散層
59、61 絶縁膜
60 積み上げ拡散層
62 第1層間絶縁膜
63 第2層間絶縁膜
64。65、66 コンタクトプラグ
D1 素子分離領域の深さ
D2 基板表面からシリコンピラーの底面までの深さ
Tr1 第1の縦型トランジスタ
Tr2 第2の縦型トランジスタ
W1 活性領域のY方向の幅
W2 絶縁膜ピラーのY方向の幅
W3 シリコンピラーのY方向の幅
W4 第1のシリコンピラーのX方向の幅
W5 第2のシリコンピラーのX方向の幅

Claims (20)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板内に設けられた活性領域と、
    前記半導体基板内に、側面を介して前記活性領域と接するように設けられた素子分離領域と、
    前記活性領域に配置されたシリコンピラーと、前記素子分離領域に配置され前記側面を介して前記シリコンピラーと接する絶縁膜ピラーと、を有する複合ピラーと、
    複合ピラーの周囲側面を覆うゲート電極と、
    前記シリコンピラーおよびゲート電極を有するトランジスタと、
    絶縁膜ピラーの側面上に位置するゲート電極に接続されたコンタクトプラグと、
    を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 1つの前記活性領域内に1つのシリコンピラーが配置され、
    前記1つのシリコンピラーを有する1つのトランジスタを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 1つの前記活性領域内に、第1および第2のシリコンピラーからなるシリコンピラー対が配置され、
    前記第1のシリコンピラーと前記第1のシリコンピラーに接する第1の絶縁膜ピラーとを有する第1の複合ピラー、および前記第2のシリコンピラーと前記第2のシリコンピラーに接する第2の絶縁膜ピラーとを有する第2の複合ピラーからなる複合ピラー対を有し、
    前記第1および第2の複合ピラーは同一方向に延在し、
    前記第1のシリコンピラーを有する第1のトランジスタおよび前記第2のシリコンピラーを有する第2のトランジスタからなるトランジスタ対を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 1つの前記活性領域内に、複数の前記シリコンピラー対が配置され、
    前記複数のシリコンピラー対を備えた複数の前記複合ピラー対を有し、
    前記複数のシリコンピラー対を備えた複数の前記トランジスタ対を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1のトランジスタは、前記活性領域内に第1のピラー上部拡散層と、第1のピラー下部拡散層と、を有し、
    前記第2のトランジスタは、前記活性領域内に第2のピラー上部拡散層と、第2のピラー下部拡散層と、を有し、
    前記第1および第2のピラー上部拡散層に接続された入力配線と、
    前記第1および第2のピラー下部拡散層に接続された出力配線と、
    を有することを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1のトランジスタは、前記活性領域内に第1のピラー上部拡散層と、第1のピラー下部拡散層と、を有し、
    前記第2のトランジスタは、前記活性領域内に第2のピラー上部拡散層と、第2のピラー下部拡散層と、を有し、
    前記第1のピラー下部拡散層と前記第2のピラー下部拡散層は接続され、
    前記第1のピラー上部拡散層に接続された入力配線と、
    前記第2のピラー上部拡散層に接続された出力配線と、
    を有することを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置。
  7. 複数の前記活性領域を有し、
    各活性領域には、1以上の前記シリコンピラー対が配置され、
    前記1以上のシリコンピラー対を備えた1以上の前記複合ピラー対を有し、
    前記1以上のシリコンピラー対を備えた1以上の前記トランジスタ対を有することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  8. 各トランジスタ対を構成する前記第1のトランジスタは、前記活性領域内に第1のピラー上部拡散層と、第1のピラー下部拡散層と、を有し、
    各トランジスタ対を構成する前記第2のトランジスタは、前記活性領域内に第2のピラー上部拡散層と、第2のピラー下部拡散層と、を有し、
    隣り合う活性領域において、一方の活性領域内の第1および第2のピラー下部拡散層と、他方の活性領域内の第1および第2のピラー上部拡散層が接続されることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 各トランジスタ対を構成する前記第1のトランジスタは、前記活性領域内に第1のピラー上部拡散層と、第1のピラー下部拡散層と、を有し、
    各トランジスタ対を構成する前記第2のトランジスタは、前記活性領域内に第2のピラー上部拡散層と、第2のピラー下部拡散層と、を有し、
    隣り合う活性領域において、一方の活性領域内の第2のピラー上部拡散層と他方の活性領域内の第1のピラー上部拡散層は接続され、
    前記一方の活性領域内の第1のピラー下部拡散層と第2のピラー下部拡散層は接続され、
    前記他方の活性領域内の第1のピラー下部拡散層と第2のピラー下部拡散層は接続されることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  10. 1つのトランジスタ対を構成する前記第1のトランジスタの第1のピラー下部拡散層と、前記第2のトランジスタの第2のピラー下部拡散層は共通化された1つのピラー下部拡散層を構成することを特徴とする請求項5、6、8または9に記載の半導体装置。
  11. 前記素子分離領域を挟むように互いに対向して設けられた第1および第2の活性領域と、
    前記第1の活性領域内に配置された第3のシリコンピラーと、
    前記第2の活性領域内に配置された第4のシリコンピラーと、
    前記第3および第4のシリコンピラーに接するように前記素子分離領域内に配置された第3の絶縁膜ピラーと、
    前記第3および第4のシリコンピラーと、前記第3の絶縁膜ピラーとを有する複合ピラーと、
    前記複合ピラーの側面を覆うように設けられたゲート電極と、
    前記第3のシリコンピラーおよび前記ゲート電極を有する第3のトランジスタと、
    前記第4のシリコンピラーおよび前記ゲート電極を有する第4のトランジスタと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  12. 前記シリコンピラーおよび絶縁膜ピラーにおける、前記複合ピラーの延在方向と垂直な方向の幅は等しいことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の半導体装置。
  13. 前記複合ピラーの延在方向と垂直な方向において、前記絶縁膜ピラーの幅は前記シリコンピラーの幅よりも大きいことを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の半導体装置。
  14. 半導体基板と、
    前記半導体基板内に設けられた素子分離領域と、
    前記素子分離領域で囲まれた活性領域と、
    前記活性領域に配置される第1のシリコンピラーと、素子分離領域に配置される第1の絶縁膜ピラーと、が前記素子分離領域の側面上で合体した第1の複合ピラーと、
    前記第1の複合ピラーの周囲側面を覆う第1のゲート電極と、
    前記第1のシリコンピラーおよび第1のゲート電極を有する第1のトランジスタと、
    前記第1の絶縁膜ピラーの側面に位置する第1のゲート電極に接続される第1のコンタクトプラグと、
    前記活性領域に配置される第2のシリコンピラーと、素子分離領域に配置される第2の絶縁膜ピラーと、が前記素子分離領域の側面上で合体した第2の複合ピラーと、
    前記第2の複合ピラーの周囲側面を覆う第2のゲート電極と、
    前記第2のシリコンピラーおよび第2のゲート電極を有する第2のトランジスタと、
    前記第2の絶縁膜ピラーの側面に位置する第2のゲート電極に接続される第2のコンタクトプラグと、
    を有し、
    前記第1の複合ピラーと第2の複合ピラーは同一方向に延在し、
    前記第1および第2のトランジスタは、トランジスタ対を構成することを特徴とする半導体装置。
  15. 半導体基板内に活性領域、および側面を介して前記活性領域と接するように素子分離領域を形成する工程と、
    前記活性領域内にシリコンピラーと、前記素子分離領域に配置され前記側面を介して前記シリコンピラーと接する絶縁膜ピラーとを有する複合ピラーを形成する工程と、
    前記複合ピラーの周囲側面を覆うようにゲート電極を形成することにより、前記シリコンピラーおよびゲート電極を有するトランジスタを設ける工程と、
    前記絶縁膜ピラーの側面上に位置するゲート電極に接続されるようにコンタクトプラグを形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 前記複合ピラーを形成する工程において、
    1つの前記活性領域内に1つのシリコンピラーと、前記素子分離領域内に前記1つのシリコンピラーと接する1つの絶縁膜ピラーとを有する前記複合ピラーを形成することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記複合ピラーを形成する工程において、
    1つの前記活性領域内に第1および第2のシリコンピラーからなるシリコンピラー対が配置されるように、前記第1のシリコンピラーと前記第1のシリコンピラーに接する第1の絶縁膜ピラーとを有する第1の複合ピラー、および前記第2のシリコンピラーと前記第2のシリコンピラーに接する第2の絶縁膜ピラーとを有する第2の複合ピラーからなる複合ピラー対を形成し、
    前記第1および第2の複合ピラーは同一方向に延在し、
    前記トランジスタを設ける工程において、
    前記第1のシリコンピラーを有する第1のトランジスタおよび前記第2のシリコンピラーを有する第2のトランジスタからなるトランジスタ対を形成することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記活性領域および素子分離領域を形成する工程において、
    前記素子分離領域を挟むように互いに対向する第1および第2の活性領域を形成し、
    前記複合ピラーを形成する工程において、
    前記第1の活性領域内に配置された第3のシリコンピラーと、前記第2の活性領域内に配置された第4のシリコンピラーと、前記第3および第4のシリコンピラーに接する第3の絶縁膜ピラーとを有する複合ピラーを形成し、
    前記トランジスタを設ける工程において、
    複合ピラーの周囲側面を覆うようにゲート電極を形成することにより、前記第3のシリコンピラーおよび前記ゲート電極を有する第3のトランジスタと、前記第4のシリコンピラーおよび前記ゲート電極を有する第4のトランジスタを形成することを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記シリコンピラーおよび絶縁膜ピラーの、前記複合ピラーの延在方向と垂直な方向の幅は等しいことを特徴とする請求項15〜18の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記複合ピラーの延在方向と垂直な方向において、前記絶縁膜ピラーの幅は前記シリコンピラーの幅よりも大きいことを特徴とする請求項15〜18の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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