JP2013204942A - ボイラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の範囲において要求負荷が繰り返し変動した場合等であっても、ボイラから供給される蒸気の乾き度が低下しにくいボイラシステムを提供すること。
【解決手段】ベース燃焼位置(M)、高位燃焼位置(H)、及び低位燃焼位置(L)を含む複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラ20を複数備えるボイラ群2と、要求負荷に応じてボイラ群2の燃焼状態を制御する制御部4と、を備えるボイラシステム1であって、制御部4は、ボイラ群2のうちのいずれかのボイラ20において、ベース燃焼位置(M)と高位燃焼位置(H)との間で燃焼位置の変更が所定時間に所定回数行われた場合、燃焼位置の変更が行われたボイラ20を高位燃焼位置(H)に維持させ、ボイラ群2のうちベース燃焼位置(M)に位置するボイラの燃焼位置をベース燃焼位置(M)と低位燃焼位置(L)との間で切り替えてボイラ群2の燃焼状態を制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラを複数有するボイラ群を備えるボイラシステムに関する。
従来、複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラを複数有するボイラ群と、要求される負荷に応じてボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムが提案されている。
例えば、特許文献1には、複数のボイラを高効率燃焼位置に移行させた後に、いずれかのボイラを高効率燃焼位置よりも高い燃焼位置に移行させるボイラシステムが提案されている。
特開2010−48533号公報
ところで、複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラでは、燃焼位置に応じて、ボイラ内に保持される水(缶水)の設定水位は異なる。即ち、缶水が穏やかに沸騰して蒸発する低い燃焼位置では、缶水の水位は高く設定される。一方、缶水が激しく沸騰して蒸発する高い燃焼位置では、缶水の水位は低く設定される。
ここで、ボイラは、蒸気を生成する缶体と、この缶体で生成された蒸気中の水分を分離するセパレータと、を備えて構成される。そのため、例えば、要求負荷の変動により、低い燃焼位置から高い燃焼位置に移行した場合に、缶水の水位が高い状態で蒸発量が増加することにより、缶水の一部がセパレータに持ち出されてしまったとしても、セパレータにより蒸気中の水分は分離され、ボイラから供給される蒸気の乾き度の低下は防げる。
しかしながら、燃焼位置の変更を伴う範囲での要求負荷の変動等が繰り返された場合には、低い燃焼位置から高い燃焼位置への燃焼位置の移行の回数も増加する。すると、缶体からセパレータに持ち出される缶水の量が多くなることで、セパレータにおいて蒸気中の水分を十分に分離できなくなり、その結果、ボイラから供給される蒸気の乾き度が低下してしまう。
従って、本発明は、複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラを複数有するボイラ群を備えるボイラシステムにおいて、所定の範囲において要求負荷が繰り返し変動した場合等であっても、ボイラから供給される蒸気の乾き度が低下しにくいボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、ベース燃焼位置、該ベース燃焼位置よりも高い燃焼位置である高位燃焼位置、及び前記ベース燃焼位置よりも低い燃焼位置である低位燃焼位置を含む複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラを複数備えるボイラ群と、要求負荷に応じて該ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記制御部は、前記ボイラ群のうちのいずれかのボイラにおいて、前記ベース燃焼位置と前記高位燃焼位置との間で燃焼位置の変更が所定時間に所定回数行われた場合、該燃焼位置の変更が行われたボイラを高位燃焼位置に維持させ、前記ボイラ群のうち前記ベース燃焼位置に位置するボイラの燃焼位置を該ベース燃焼位置と前記低位燃焼位置との間で切り替えて前記ボイラ群の燃焼状態を制御するボイラシステムに関する。
また、前記制御部は、前記要求負荷が、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置しているボイラの前記ベース燃焼位置における燃焼量と、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置していないボイラの前記低位燃焼位置における燃焼量との和を下回った場合に、前記高位燃焼位置に維持させたボイラの燃焼位置を前記ベース燃焼位置に移行させることが好ましい。
また、前記制御部は、前記要求負荷が、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置しているボイラの燃焼量と、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置していないボイラの前記ベース燃焼位置における燃焼量との和を上回った場合に、前記ベース燃焼位置に位置するボイラのうちのいずれかのボイラの燃焼位置を前記高位燃焼位置に移行させることが好ましい。
また、前記ボイラは、燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置及び高燃焼位置の4位置において燃焼可能に構成され、前記ベース燃焼位置は、前記中燃焼位置に対応し、前記高位燃焼位置は、前記高燃焼位置に対応し、前記低位燃焼位置は、前記低燃焼位置に対応することが好ましい。
本発明のボイラシステムによれば、所定の範囲において要求負荷が繰り返し変動した場合等であっても、ボイラから供給される蒸気の乾き度が低下しにくい。
本発明の一実施形態に係るボイラシステムの概略を示す図である。 本発明の一実施形態に係るボイラ群の概略を示す図である。 本発明の一実施形態に係る各ボイラの燃焼パターン及び優先順位と、蒸気圧制御範囲における蒸気圧帯との関係を示す図である。 図3に示すボイラ群の燃焼パターンから変更された変更後のボイラ群の燃焼パターンを示す図である。 本発明の一実施形態に係るボイラシステムの動作を示す図であり、制御部によるボイラ群の燃焼パターンの変更の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係るボイラシステムの動作を示す図であり、燃焼パターンの変更後に要求負荷が低下した場合の動作を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係るボイラシステムの動作を示す図であり、燃焼パターンの変更後に要求負荷が増加した場合の動作を示すフロー図である。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明のボイラシステム1の全体構成につき、図1を参照しながら説明する。
ボイラシステム1は、複数(3台)のボイラ20を含むボイラ群2と、これら複数のボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力を測定する蒸気圧センサ7と、ボイラ群2の燃焼状態を制御する制御部4を有する台数制御装置3と、を備える。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20に接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御装置3に電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(ボイラ群2で発生した蒸気の圧力)を測定し、測定した蒸気圧に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して台数制御装置3に送信する。
台数制御装置3は、信号線16を介して、複数のボイラ20と電気的に接続されている。この台数制御装置3は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧に基づいて、各ボイラ20の燃焼状態を制御する。台数制御装置3の詳細については、後述する。
以上のボイラシステム1は、ボイラ群2で発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気使用設備18に供給可能とされている。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御装置3は、この蒸気消費量の変動に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
具体的には、蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷(蒸気消費量)が増加し、供給蒸気量が不足すれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷(蒸気消費量)が減少し、供給蒸気量が過剰になれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が増加することになる。従って、ボイラシステム1は、蒸気圧センサ7により測定された蒸気圧の変動に基づいて、要求負荷の変動をモニターすることができる。そして、ボイラシステム1は、蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じた目標蒸発量を算出する。
ここで、本実施形態のボイラシステム1を構成する複数のボイラ20について説明する。図2は、本実施形態に係るボイラ群2の概略を示す図である。
本実施形態のボイラ20は、複数の段階的な燃焼位置を有する段階値制御ボイラからなる。段階値制御ボイラとは、燃焼を選択的にオン/オフしたり、炎の大きさを調整したりすること等により燃焼量を制御して、選択された燃焼位置に応じて燃焼量を段階的に増減可能なボイラである。
ボイラ20の各燃焼位置における燃焼量は、制御対象とされる蒸気ヘッダ6における蒸気圧の圧力差に対応する量の蒸気を発生するように設定されている。段階値制御ボイラからなる3台のボイラ20においては、それぞれ、各燃焼位置における燃焼量及び燃焼能力は、等しく設定されていてもよく、あるいは、異なって設定されていてもよい。
本実施形態におけるボイラ20は、図2に示すように、燃焼停止位置(0%)、低位燃焼位置としての低燃焼位置(20%)、ベース燃焼位置としての中燃焼位置(60%)、及び高位燃焼位置としての高燃焼位置(100%)の4段階の燃焼位置で燃焼可能とされるいわゆる4位置制御のボイラ20により構成される。この場合、例えば、一台のボイラ20の高燃焼位置における燃料状態(高燃焼状態)の燃焼量が3000kg/hであった場合、中燃焼位置における燃焼量は1800kg/hとなり、低燃焼位置における燃焼量は600kg/hとなる。
尚、N位置制御とは、段階値制御ボイラの燃焼量を、燃焼停止位置を含めてN位置に段階的に制御可能なことを表す。燃焼位置の個数は、3位置(燃焼停止位置、低燃焼位置、及び高燃焼位置)、又は5位置以上でもよい。
以上のボイラ群2には、各ボイラ20とその各燃焼位置との組み合わせからなる複数の燃焼パターンが設定されている。図3は、本実施形態に係る各ボイラ20の燃焼パターン及び優先順位と、蒸気圧制御範囲における蒸気圧帯との関係を示す図である。
本実施形態においては、図3に示すように、燃焼パターンは、ボイラを高燃焼位置で燃焼させる状態(高燃焼状態)にする場合を「H」、中燃焼位置で燃焼させる状態(中燃焼状態)にする場合を「M」、低燃焼位置で燃焼させる状態(低燃焼状態)にする場合を「L」、燃焼停止状態にする場合を「−」として示す。
燃焼パターンは、要求負荷が小さくなるほど、つまり蒸気圧センサ7にて検出される蒸気圧が高くなるほど燃焼量が小さいパターンが選択される。また、要求負荷が大きくなるほど、つまり蒸気圧が低下するほど燃焼量が大きいパターンが選択される。図3に示すように、本実施形態では、蒸気圧制御範囲は、a〜jの10つの蒸気圧帯に区分される。そして、ボイラシステム1は、蒸気圧帯ごとに、対応する燃焼パターン、即ち、燃焼状態(燃焼位置)を設定しておき、蒸気圧がどの圧力帯に対応するかによって燃焼量を決定する。燃焼パターンは、10の蒸気圧帯に対応して、10パターン設定される。
より具体的には、図3に示すように、最上位の蒸気圧帯a(要求負荷が小さい場合)においては、すべてのボイラ20が燃焼停止位置(−)に位置し、最下位の蒸気圧帯j(要求負荷が大きい場合)においては、すべてのボイラ20が高燃焼位置(H)に位置する。
複数のボイラ20には、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラを選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。図2及び図3に示すように、ボイラ20の1号機〜3号機のそれぞれに「1」〜「3」の優先順位が割り当てられている場合、1号機の優先順位が最も高く、3号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、後述の制御部4の制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
本実施形態では、図3に示すように、最上位の蒸気圧帯aから最下位の蒸気圧帯jに向けて蒸気圧が低下していく場合、通常の制御においては、最も優先順位が高いボイラ(ここでは1号ボイラ)が燃焼停止状態(−)から低燃焼状態(L)に変更された後に、次に順位が高いボイラ(ここでは2号ボイラ)が燃焼停止状態(−)から低燃焼状態(L)に変更される。そして、すべてのボイラ20が低燃焼状態(L)に変更された後、最も優先順位が高いボイラ20(ここでは1号ボイラ)から順に中燃焼状態(M)に変更される。また、すべてのボイラ20が中燃焼位置(M)に変更された後に、最も優先順位の高いボイラから順に高燃焼位置(H)に変更される。
次に、本実施形態のボイラシステム1による複数のボイラ20の燃焼状態の制御の詳細について説明する。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼位置(燃焼状態)を算出し、各ボイラ20(後述のローカル制御部25)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、記憶部5と、制御部4と、を備える。
記憶部5は、台数制御装置3(制御部4)の制御により各ボイラ20に対して行われた指示の内容や、各ボイラ20から受信した燃焼状態(燃焼位置)等の情報、複数のボイラ20の燃焼パターンの設定条件等の情報、複数のボイラ20の優先順位の設定の情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報等を記憶する。
制御部4は、信号線16を介して各ボイラ20に各種の指示を行ったり、各ボイラ20から各種のデータを受信したりして、3台のボイラ20の燃焼状態(燃焼位置)や優先順位を制御する。各ボイラ20は、台数制御装置3から燃焼位置の変更指示の信号を受けると、その指示に従って当該ボイラ20を制御する。
ボイラ20は、図1に示すように、燃焼が行われるボイラ本体21と、ボイラ20の内部の蒸気圧を測定するローカル蒸気圧測定部27と、ボイラ20の燃焼位置(燃焼状態)を制御するローカル制御部25と、を備える。
ローカル蒸気圧測定部27は、蒸気圧センサから構成され、ボイラ20の内部の蒸気圧を測定する。
ローカル制御部25は、要求負荷に応じてボイラ20の燃焼位置(燃焼状態)を変更させる。具体的には、ローカル制御部25は、信号線16を介して台数制御装置3から送信される台数制御信号に基づいて、又はローカル蒸気圧測定部27により測定されたボイラ20の内部の蒸気圧に基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する。
また、ローカル制御部25は、台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16を介して台数制御装置3に送信する。台数制御装置3で用いられる信号としては、ボイラ20の内部の蒸気圧、ボイラ20の実際の燃焼状態、及びその他のデータが挙げられる。
本実施形態では、制御部4は、ボイラ群2のうちのいずれかのボイラ20において、ベース燃焼位置としての中燃焼位置(M)と、高位燃焼位置としての高燃焼位置(L)と、の間で燃焼位置の変更が所定時間(例えば、10分間)に所定回数(例えば、5回)行われた場合、燃焼位置の変更が行われたボイラ20を高燃焼位置(H)に維持させる。そして、この場合、制御部4は、その後の要求負荷の変動等に対しては、ボイラ群2のうち中燃焼位置(M)に位置するボイラ20の燃焼位置を中燃焼位置(M)と、低位燃焼位置としての低燃焼位置(L)と、の間で切り替えてボイラ群2の燃焼状態を制御する。
具体的には、例えば、図3に示すボイラ群2において、要求負荷が65%付近で安定している場合には、2号ボイラ及び3号ボイラが中燃焼位置(M)で燃焼し、1号ボイラが高燃焼位置(H)で燃焼する状態が継続することで、ボイラ群2により生成される蒸気量が蒸気使用設備18で使用される蒸気量を上回るので、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値は、徐々に上昇する。そして、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの上限値(gの下限値)を上回ると、制御部4は、1号ボイラを中燃焼位置(M)で燃焼させる指示を出す。
一方、要求負荷が65%付近で安定している場合に、1号ボイラが中燃焼位置(M)で燃焼する状態(つまり1号ボイラ〜3号ボイラがいずれも中燃焼位置(M)で燃焼する状態)が継続すると、ボイラ群2により生成される蒸気量が蒸気使用設備18で使用される蒸気量を下回るので、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が徐々に低下する。そして、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの上限値(gの下限値)を下回ると、制御部4は、1号ボイラを高燃焼位置(H)で燃焼させる指示を出す。
このように、要求負荷がある特定の範囲(ここでは、65%)で安定している場合には、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が、所定のボイラ20(ここでは、1号ボイラ)の燃焼位置をベース燃焼位置である中燃焼位置(M)と、高位燃焼位置である高燃焼位置(H)との間で変更させる閾値(ここでは、蒸気圧帯hの上限値)をまたいで繰り返し上下することとなる。その結果、所定のボイラ20が中燃焼位置(M)と高燃焼位置(H)との間で繰り返し燃焼位置の変更を行うこととなる。
そこで、本実施形態では、制御部4は、記憶部5に記憶された1号ボイラを高燃焼位置(H)で燃焼させる指示の回数が所定時間内に所定回数に達すると、図4に示すように、ボイラ群2の燃焼パターンを変更して、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの上限値(gの下限値)を上回った場合であっても1号ボイラが高燃焼位置(H)を維持するようにボイラ群2の燃焼状態を制御する。
この場合、制御部4は、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの上限値(gの下限値)を上回った場合(要求負荷が60%を下回った場合を含む)に、中燃焼位置(M)に位置するボイラ20のうち、優先順位の低い3号ボイラを中燃焼位置(M)から低燃焼位置(L)に移行させる。また、制御部4は、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯gの上限値を上回った場合(要求負荷が47%を下回った場合)、2号ボイラを中燃焼位置(M)から低燃焼位置(L)に移行させる。
つまり、燃焼パターンの変更後においては、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの上限値をまたいで繰り返し上下した場合には、2号ボイラを中燃焼位置(M)と高燃焼位置(H)との間で位置変更させることで、ボイラ群2の燃焼状態を制御することとなる。これにより、1号ボイラが中燃焼位置(M)と高燃焼位置(H)との間で繰り返し燃焼位置の変更を起こすことを防げる。
また、制御部4は、要求負荷が、ボイラ群2のうち高燃焼位置(H)に位置しているボイラ20の中燃焼位置(M)における燃焼量と、ボイラ群2のうち高燃焼位置(H)に位置していないボイラ20の低燃焼位置(L)における燃焼量との和を下回った場合に、高燃焼位置(H)に維持させたボイラ20の燃焼位置を中燃焼位置(M)に移行させる。そして、この場合、制御部4は、ボイラ群2の燃焼パターンを変更前の燃焼パターン(図3参照)に戻す。
具体的には、図3に示すボイラ群2においては、要求負荷が、高燃焼位置(H)に位置している1号ボイラの中燃焼位置(M)における燃焼量(1800kg/h)と、2号ボイラ及び3号ボイラの低燃焼位置(L)における燃焼量(600kg/h+600kg/h)との和である3000kg/hを下回った場合(要求負荷が33%を下回った場合)には、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯fの上限値を上回る。そして、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯fの上限値を上回ると、制御部4は、1号ボイラを中燃焼位置(M)で燃焼させる指示を出す。また、制御部4は、燃焼パターンを図3に示す変更前の燃焼パターンに戻す。
また、制御部4は、燃焼パターンを変更した後、要求負荷が、ボイラ群2のうち高燃焼位置(H)に位置しているボイラ20の燃焼量と、ボイラ群2のうち高燃焼位置(H)に位置していないボイラ20の中燃焼位置(M)における燃焼量との和を上回った場合に、中燃焼位置(M)に位置するボイラ20のうちのいずれかのボイラ20の燃焼位置を高燃焼位置(H)に移行させる。そして、この場合も、制御部4は、ボイラ群2の燃焼パターンを変更前の燃焼パターン(図3参照)に戻す。
具体的には、図3に示すボイラ群2においては、要求負荷が、高燃焼位置(H)に位置している1号ボイラの燃焼量(3000kg/h)と、2号ボイラ及び3号ボイラの中燃焼位置(M)における燃焼量(1800kg/h+1800kg/h)との和である6600kg/hを上回った場合(要求負荷が73%を上回った場合)には、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの下限値を下回る。そして、蒸気ヘッダ6で測定される蒸気圧の値が蒸気圧帯hの下限値を下回ると、制御部4は、2号ボイラ及び3号ボイラのうち、優先順位の高いボイラ20である2号ボイラを高燃焼位置(H)で燃焼させる指示を出す。また、制御部4は、燃焼パターンを図3に示す変更前の燃焼パターンに戻す。
次に、本実施形態のボイラシステム1の動作につき、図3〜図7を参照しながら説明する。図5〜図7は、いずれもボイラシステム1の動作を示すフロー図である。
ここでは、まず、図3に示すように、ボイラ20の1号機から3号機のそれぞれに「1」〜「3」の優先順位が割り当てられている場合において、1号機のボイラ20から3号機のボイラ20がいずれもベース燃焼位置としての中燃焼位置(M)で燃焼している状態で、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が蒸気圧帯gの下限値(hの上限値)をまたいで上下を繰り返した場合のボイラシステム1の動作について説明する。この状態では、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧は、図3に示す蒸気圧帯gの範囲に位置している。
この場合、図5に示すように、まず、ステップST1において、制御部4は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧を監視する。ここで、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が図3に示す蒸気圧帯gの下限値である第1閾値を下回っていない場合、処理はステップST1に戻る。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第1閾値を下回った場合、処理はステップST2に進む。
ステップST2において、制御部4は、中燃焼位置(M)で燃焼しているボイラ20のうち最も優先順位の高い1号ボイラ20のローカル制御部25に、1号ボイラ20を高燃焼位置(H)に移行させる指示(高燃焼移行指示)を出す。1号ボイラ20のローカル制御部25は、1号ボイラ20を高燃焼位置(H)で燃焼させる。そして、処理は、ステップST3に進む。
ステップST3において、制御部4は、1号ボイラ20に出した指示の内容及び指示を出した時間を記憶部5に記憶させる。そして、処理は、ステップST4に進む。
ステップST4において、制御部4は、1号ボイラ20を高燃焼位置(H)に移行させる指示を出した頻度が所定の頻度を上回っているかを判定する。具体的には、制御部4は、記憶部5に記憶された情報に基づいて、n回前(例えば、4回前)の高燃焼移行指示から今回の高燃焼移行指示までの時間がT1時間(例えば10分)未満であるかを判定する。制御部4により、n回前の高燃焼移行指示から今回の高燃焼移行指示までの時間がT1時間未満であると判定された場合、処理はステップST5に進む。制御部4により、n回前の高燃焼移行指示から今回の高燃焼移行指示までの時間がT1時間未満であると判定されなかった場合、本処理のフローを終了する。
ステップST5において、制御部4は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第1閾値を上回った場合に1号ボイラ20の燃焼位置が高燃焼位置(H)に維持され、3号ボイラ20の燃焼位置が中燃焼位置(M)から低燃焼位置(L)に移行されるように、ボイラ群2の燃焼パターンを変更し、本フローの処理を終了する。具体的には、制御部4は、ボイラ群2の燃焼パターンを、図3に示す燃焼パターンから図4に示す燃焼パターンに変更する。
次に、制御部4によりボイラ群2の燃焼パターンが変更された後に、要求負荷が減少した場合のボイラシステム1の動作につき、図6を参照しながら説明する。
この場合、まず、ステップST11において、制御部4は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第1閾値を上回ったかを判定する。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第1閾値を上回ったと判定された場合、処理はステップST12に進む。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第1閾値を上回らなかったと判定された場合、処理はステップST11に戻る。
ステップST12において、制御部4は、3号ボイラ20のローカル制御部25に、3号ボイラ20を低燃焼位置(L)に移行させる指示を出す。3号ボイラ20のローカル制御部25は、3号ボイラ20を低燃焼位置(L)で燃焼させる。そして、処理は、ステップST13に進む。
ステップST13において、制御部4は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が、図4に示す蒸気圧帯gの上限値である第2閾値を上回ったかを判定する。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第2閾値を上回ったと判定された場合、処理はステップST14に進む。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第2閾値を上回らなかったと判定された場合、処理はステップST13に戻る。
ステップST14において、制御部4は、2号ボイラ20のローカル制御部25に、2号ボイラ20を低燃焼位置(L)に移行させる指示を出す。2号ボイラ20のローカル制御部25は、2号ボイラ20を低燃焼位置(L)で燃焼させる。そして、処理は、ステップST15に進む。
ステップST15において、制御部4は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が、図4に示す蒸気圧帯fの上限値である第3閾値を上回ったかを判定する。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第3閾値を上回ったと判定された場合、処理はステップST16に進む。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第3閾値を上回らなかったと判定された場合、処理はステップST15に戻る。ここで、第3閾値は、1号ボイラ20を中燃焼位置(M)で燃焼させ、2号ボイラ20及び3号ボイラ20を低燃焼位置(L)で燃焼させた場合に対応する蒸気圧の値に相当する。
ステップST16において、制御部4は、1号ボイラ20のローカル制御部25に、1号ボイラ20を中燃焼位置(M)に移行させる指示を出す。1号ボイラ20のローカル制御部25は、1号ボイラ20を中燃焼位置(M)で燃焼させる。そして、処理は、ステップST17に進む。
ステップST17において、制御部4は、ボイラ群2の燃焼パターンを、変更前の燃焼パターンに戻して、本フローの処理を終了する。
次に、制御部4によりボイラ群2の燃焼パターンが変更された後に、要求負荷が更に増加した場合のボイラシステム1の動作につき、図7を参照しながら説明する。
この場合、まず、ステップST21において、制御部4は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が、図4に示す蒸気圧帯hの下限値である第4閾値を下回ったかを判定する。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第4閾値を下回ったと判定された場合、処理はステップST22に進む。蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の蒸気圧が第4閾値を下回らなかったと判定された場合、処理はステップST21に戻る。ここで、第4閾値は、1号ボイラ20を高燃焼位置(H)で燃焼させ、2号ボイラ20及び3号ボイラ20を中燃焼位置(M)で燃焼させた場合に対応する蒸気圧の値に相当する。
ステップST22において、制御部4は、2号ボイラ20のローカル制御部25に、2号ボイラ20を高燃焼位置(H)に移行させる指示を出す。2号ボイラ20のローカル制御部25は、2号ボイラ20を高燃焼位置(H)で燃焼させる。そして、処理は、ステップST23に進む。
ステップST23において、制御部4は、ボイラ群2の燃焼パターンを、変更前の燃焼パターンに戻して、本フローの処理を終了する。
以上説明した本実施形態のボイラシステム1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ボイラシステム1においては、低い燃焼位置から高い燃焼位置への燃焼位置の変更が短時間の間に繰り返されると、缶体からセパレータに持ち出される缶水の量が多くなることで、セパレータにおいて蒸気中の水分を十分に分離できなくなる。その結果、ボイラ20から供給される蒸気の乾き度が低下してしまう。そこで、制御部4に、いずれかのボイラ20(本実施形態では1号ボイラ20)においてベース燃焼位置である中燃焼位置(M)と、高位燃焼位置である高燃焼位置(H)と、の間で燃焼位置の変更が所定時間に所定回数行われた場合、この1号ボイラ20を高燃焼位置(H)に維持させ、中燃焼位置(M)に位置するボイラ20(本実施形態では2号ボイラ20及び3号ボイラ20)の燃焼位置を中燃焼位置(M)と低位燃焼位置である低燃焼位置(L)との間で切り替えてボイラ群2の燃焼状態を制御させた。これにより、中燃焼位置(M)と高燃焼位置(H)との間で繰り返し燃焼位置が変更されることを防げるので、中燃焼位置(M)から高燃焼位置(H)への燃焼位置の変更が繰り返されることに起因する蒸気の乾き度の低下を防げる。よって、要求負荷が繰り返し変動した場合等であっても、ボイラ20から供給される蒸気の乾き度が低下することを防げる。
(2)制御部4に、要求負荷が、高燃焼位置(H)に位置しているボイラ20の中燃焼位置(M)における燃焼量と、高燃焼位置(H)に位置していないボイラ20の低燃焼位置(L)における燃焼量との和を下回った場合に、高燃焼位置(H)に維持させたボイラ20の燃焼位置を中燃焼位置(M)に移行させた。これにより、要求負荷が十分に低下した場合には、高燃焼位置(H)に位置するボイラ20をベース燃焼位置である中燃焼位置(M)で燃焼させられるので、ボイラシステム1の燃焼効率を向上させられる。
(3)ボイラシステム1を、4位置制御のボイラ20に適用し、ベース燃焼位置を中燃焼位置(M)に、高位燃焼位置を高燃焼位置(H)に、低位燃焼位置を低燃焼位置(L)にそれぞれ対応させた。これにより、中燃焼位置(M)から、缶水が激しく沸騰して蒸発する高燃焼位置(H)への燃焼位置の変更が頻繁に繰り返されることを防げるので、ボイラ20から供給される蒸気の乾き度の低下効果をより向上させられる。
以上、本発明のボイラシステム1の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、本発明のボイラシステム1を、4位置制御のボイラ20に適用したが、これに限らない。即ち、本発明のボイラシステム1を、3位置制御のボイラに適用してもよく、複数の中燃焼位置を有する5位置制御以上のボイラに適用してもよい。本発明のボイラシステムを3位置制御のボイラに適用した場合、ベース燃焼位置は低燃焼位置に対応し、高位燃焼位置は高燃焼位置に対応する。また、低位燃焼位置は燃焼停止位置(給蒸準備状態であるパイロット運転状態又はパージ運転状態を含む)に対応する。また、ボイラシステムを5位置制御のボイラに適用した場合、ベース燃焼位置は、複数の中燃焼位置のうちの最もボイラ効率のよい燃焼位置に対応させられる。
また、本実施形態では、制御部4に、ベース燃焼位置である中燃焼位置(M)から高位燃焼位置である高燃焼位置(H)への燃焼位置の変更の頻度に基づいてボイラ群2の燃焼状態を制御させたが、これに限らない。即ち、制御部に、高位燃焼位置からベース燃焼位置への燃焼位置の変更の頻度に基づいてボイラ群の燃焼状態を制御させてもよい。
また、本実施形態では、要求負荷が、高燃焼位置(H)に位置している1号ボイラの中燃焼位置(M)における燃焼量(1800kg/h)と、2号ボイラ及び3号ボイラの低燃焼位置(L)における燃焼量(600kg/h+600kg/h)との和である3000kg/hを下回った場合(要求負荷が33%を下回った場合)に1号ボイラ20を高燃焼位置(H)から中燃焼位置(M)に移行させたが、これに限らない。即ち、要求負荷が3000kg/hを下回った場合(要求負荷が33%を下回った場合)、1号ボイラを中燃焼位置(M)に移行させずに、低燃焼位置(L)に位置している2号ボイラ又は3号ボイラを燃焼停止位置(−)に移行させてもよい。
また、本実施形態では、本発明を、3台のボイラ20からなるボイラ群2を備えるボイラシステムに適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、4台以上のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよく、また、2台のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
4 制御部
20 ボイラ
L 低燃焼位置(低位燃焼位置)
M 中燃焼位置(ベース燃焼位置)
H 高燃焼位置(高位燃焼位置)

Claims (4)

  1. ベース燃焼位置、該ベース燃焼位置よりも高い燃焼位置である高位燃焼位置、及び前記ベース燃焼位置よりも低い燃焼位置である低位燃焼位置を含む複数の段階的な燃焼位置で燃焼可能なボイラを複数備えるボイラ群と、要求負荷に応じて該ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、
    前記制御部は、
    前記ボイラ群のうちのいずれかのボイラにおいて、前記ベース燃焼位置と前記高位燃焼位置との間で燃焼位置の変更が所定時間に所定回数行われた場合、該燃焼位置の変更が行われたボイラを高位燃焼位置に維持させ、前記ボイラ群のうち前記ベース燃焼位置に位置するボイラの燃焼位置を該ベース燃焼位置と前記低位燃焼位置との間で切り替えて前記ボイラ群の燃焼状態を制御するボイラシステム。
  2. 前記制御部は、前記要求負荷が、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置しているボイラの前記ベース燃焼位置における燃焼量と、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置していないボイラの前記低位燃焼位置における燃焼量との和を下回った場合に、前記高位燃焼位置に維持させたボイラの燃焼位置を前記ベース燃焼位置に移行させる請求項1に記載のボイラシステム。
  3. 前記制御部は、前記要求負荷が、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置しているボイラの燃焼量と、前記ボイラ群のうち前記高位燃焼位置に位置していないボイラの前記ベース燃焼位置における燃焼量との和を上回った場合に、前記ベース燃焼位置に位置するボイラのうちのいずれかのボイラの燃焼位置を前記高位燃焼位置に移行させる請求項1又は2に記載のボイラシステム。
  4. 前記ボイラは、燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置及び高燃焼位置の4位置において燃焼可能に構成され、
    前記ベース燃焼位置は、前記中燃焼位置に対応し、
    前記高位燃焼位置は、前記高燃焼位置に対応し、
    前記低位燃焼位置は、前記低燃焼位置に対応する請求項1〜3のいずれかに記載のボイラシステム。
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