JP2014228170A - ボイラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】過度な燃焼状態の変化を生じさせることなく、圧力安定性を維持できるボイラシステムを提供すること。【解決手段】複数のボイラ20を備えるボイラ群2と制御部4とを備えるボイラシステム1であって、複数のボイラ20には単位蒸気量Uが設定され、制御部4は、必要蒸気量と出力蒸気量との偏差量を算出する偏差算出部43と、ボイラ選択部44と、偏差量が最初に選択されるボイラの単位蒸気量U以上であるかを判定する第1判定部45と、偏差残量を算出する偏差残量算出部46と、偏差残量が次に選択されるボイラの単位蒸気量U以上であるかを判定する第2判定部47と、第1判定部45及び第2判定部47の判定結果に基いて蒸気量を変動させるボイラ20を決定する変動ボイラ決定部48と、変動ボイラ決定部48により決定されたボイラ20の蒸気量を変動させる出力制御部49と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ボイラシステムに関する。より詳しくは、燃焼状態の制御を比例制御で行うボイラシステムに関する。
従来、複数のボイラを燃焼させて蒸気を発生させるボイラシステムとして、ボイラの燃焼量を連続的に増減させて蒸気の発生量を制御する、いわゆる比例制御方式のボイラシステムが提案されている。
例えば、特許文献1には、燃焼している複数のボイラを均等な負荷率で運転させ、また、燃焼しているボイラの台数が変動が生じた場合には、変動後に燃焼しているすべてのボイラを均等な負荷率で運転させる比例制御ボイラの制御方法が提案されている。
特開平11−132405号公報
しかしながら、特許文献1で提案された手法では、必要とされる蒸気量(必要蒸気量)に変動がある度に燃焼しているすべてのボイラの負荷率を変動させる。そのため、燃焼しているすべてのボイラの燃焼状態を頻繁に変更することとなる。また、必要蒸気量の変動量が少ない場合には、各ボイラの燃焼量の変動量は非常に微小なものとなる。その結果、ボイラを構成する部品の摩耗や消耗が生じやすくなってしまうと共に、ボイラシステムの圧力安定性を維持しにくい。
従って、本発明は、複数のボイラの過度な燃焼状態の変化を生じさせることなく、圧力安定性を維持できるボイラシステムを提供することを目的とする。
本発明は、負荷率を連続的に変更して燃焼可能な複数のボイラを備えるボイラ群と、要求負荷に応じて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、複数の前記ボイラには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量が設定されており、前記制御部は、前記要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量と、前記ボイラ群により出力される出力蒸気量との偏差量を算出する偏差算出部と、前記複数のボイラを負荷率の低い順又は負荷率の高い順に選択するボイラ選択部と、前記偏差量が前記ボイラ選択部により最初に選択されたボイラの単位蒸気量以上であるか否かを判定する第1判定部と、前記第1判定部により、前記偏差量が前記最初に選択されたボイラの単位蒸気量以上であると判定された場合に、該偏差量から該単位蒸気量を減じて偏差残量を算出する偏差残量算出部と、前記偏差残量算出部により算出された偏差残量が前記ボイラ選択部により次に選択されたボイラの単位蒸気量以上であるか否かを判定する第2判定部と、前記第1判定部及び前記第2判定部の判定結果に基いて、蒸気量を変動させるボイラを決定する変動ボイラ決定部と、前記変動ボイラ決定部により蒸気量を変動させるボイラに決定されたボイラの蒸気量を前記単位蒸気量分変動させる出力制御部と、を備えるボイラシステムに関する。
また、前記ボイラ選択部は、前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも大きい場合、前記複数のボイラを負荷率の低い順に選択し、前記出力制御部は、前記変動ボイラ決定部により蒸気量を変動させるボイラに決定されたボイラの蒸気量を前記単位蒸気量分増加させることが好ましい。
また、前記ボイラ選択部は、前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも小さい場合、前記複数のボイラを負荷率の高い順に選択し、前記出力制御部は、前記変動ボイラ決定部により蒸気量を変動させるボイラに決定されたボイラの蒸気量を前記単位蒸気量分減少させることが好ましい。
また、前記複数のボイラには、優先順位が設定されており、前記ボイラ選択部は、前記複数のボイラの負荷率が等しい場合、前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも大きいと、優先順位の高いボイラを優先して選択し、前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも小さいと、優先順位の低いボイラを優先して選択することが好ましい。
また、前記単位蒸気量は、前記複数のボイラそれぞれに対して個別に設定されていてもよい。
また、前記単位蒸気量は、前記ボイラの最大蒸発量の0.1%〜20%に設定されることが好ましい。
本発明のボイラシステムによれば、複数のボイラの過度な燃焼状態の変化を生じさせることなく、圧力安定性を維持できる。
本発明の一実施形態に係るボイラシステムの概略を示す図である。 本発明の一実施形態に係るボイラ群の概略を示す図である。 制御部の構成を示す機能ブロック図である。 ボイラシステムの動作を示すフローチャートである。 ボイラ群の燃焼状態の一例を示す図である。 ボイラシステムの動作の一例を示す図であり、必要蒸気量が増加した場合におけるボイラシステムの動作を示す図である。 ボイラシステムの動作の一例を示す図であり、図6に示す状態から1秒経過後のボイラシステムの燃焼状態を示す図である。 ボイラシステムの動作の一例を示す図であり、図7に示す状態から1秒経過後のボイラシステムの燃焼状態を示す図である。 ボイラシステムの動作の一例を示す図であり、図8に示す状態から1秒経過後のボイラシステムの燃焼状態を示す図である。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明のボイラシステム1の全体構成につき、図1を参照しながら説明する。
ボイラシステム1は、複数(5台)のボイラ20を含むボイラ群2と、これら複数のボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力を測定する蒸気圧センサ7と、ボイラ群2の燃焼状態を制御する制御部4を有する台数制御装置3と、を備える。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20に接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御装置3に電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(ボイラ群2で発生した蒸気の圧力)を測定し、測定した蒸気圧に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して台数制御装置3に送信する。
台数制御装置3は、信号線16を介して、複数のボイラ20と電気的に接続されている。この台数制御装置3は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧に基づいて、各ボイラ20の燃焼状態を制御する。台数制御装置3の詳細については、後述する。
以上のボイラシステム1は、ボイラ群2で発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気使用設備18に供給可能とされている。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御装置3は、この蒸気消費量の変動に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
具体的には、蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷(蒸気消費量)が増加し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量(後述の出力蒸気量)が不足すれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷(蒸気消費量)が減少し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が過剰になれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が増加することになる。従って、ボイラシステム1は、蒸気圧センサ7により測定された蒸気圧の変動に基づいて、要求負荷の変動をモニターすることができる。そして、ボイラシステム1は、蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量を算出する。
ここで、本実施形態のボイラシステム1を構成する複数のボイラ20について説明する。
ボイラ20は、図1に示すように、燃焼が行われるボイラ本体21と、ボイラ20の燃焼状態を制御するローカル制御部22と、を備える。
ローカル制御部22は、要求負荷に応じてボイラ20の燃焼状態を変更させる。具体的には、ローカル制御部22は、信号線16を介して台数制御装置3から送信される台数制御信号に基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する。
また、ローカル制御部22は、台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16を介して台数制御装置3に送信する。台数制御装置3で用いられる信号としては、ボイラ20の実際の燃焼状態、及びその他のデータが挙げられる。
図2は、本実施形態に係るボイラ群2の概略を示す図である。本実施形態のボイラ20は、負荷率を連続的に変更して燃焼可能な比例制御ボイラからなる。
比例制御ボイラとは、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。比例制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するダンパの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
また、燃焼量を連続的に制御するとは、上述のローカル制御部22における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、ボイラ20の出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
本実施形態では、ボイラ20の燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更は、ボイラ20(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、燃焼量が連続的に制御可能となっている。
より具体的には、複数のボイラ20それぞれには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量Uが設定されている。これにより、ボイラ20は、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、単位蒸気量U単位で、蒸気量を変更可能となっている。
単位蒸気量Uは、ボイラ20の最大燃焼状態S2における蒸気量(最大蒸気量)に応じて適宜設定できるが、ボイラシステム1における出力蒸気量の必要蒸気量に対する追従性を向上させる観点から、ボイラ20の最大蒸気量の0.1%〜20%に設定されることが好ましく、1%〜10%に設定されることがより好ましい。また、同様の観点から、単位蒸気量Uは、最大蒸気量が2000kg/hの2tボイラの場合であれば、20kg/h〜200kg/hに設定されることが好ましい。
尚、出力蒸気量とは、ボイラ群2により出力される蒸気量を示し、この出力蒸気量は、複数のボイラ20それぞれから出力される蒸気量の合計値により表される。
また、複数のボイラ20には、それぞれ優先順位が設定されている。優先順位は、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラ20を選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。図2に示すように、ボイラ20の1号機〜5号機のそれぞれに「1」〜「5」の優先順位が割り当てられている場合、1号機の優先順位が最も高く、5号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、後述の制御部4の制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
以上のボイラ群2には、所定の燃焼パターンが設定されている。ボイラ群2の燃焼パターンとしては、例えば、優先順位の高いボイラ20から燃焼させると共に、燃焼しているボイラ20の負荷率が所定の閾値を上回った場合に、次に優先順位の高いボイラ20を燃焼させるといった燃焼パターンが挙げられる。
次に、本実施形態のボイラシステム1による複数のボイラ20の燃焼状態の制御の詳細について説明する。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、記憶部5と、制御部4と、を備える。
記憶部5は、台数制御装置3(制御部4)の制御により各ボイラ20に対して行われた指示の内容や、各ボイラ20から受信した燃焼状態等の情報、複数のボイラ20の燃焼パターンの設定条件等の情報、複数のボイラ20に設定する単位蒸気量Uについての情報、複数のボイラ20の優先順位の設定の情報、優先順位の変更(ローテーション)に関する設定の情報等を記憶する。
制御部4は、信号線16を介して各ボイラ20に各種の指示を行ったり、各ボイラ20から各種のデータを受信したりして、5台のボイラ20の燃焼状態や優先順位を制御する。各ボイラ20は、台数制御装置3から燃焼状態の変更指示の信号を受けると、その指示に従って当該ボイラ20を制御する。
図3は、制御部4の構成を示す機能ブロック図である。本実施形態では、制御部4は、要求負荷に変動があった場合、複数のボイラ20それぞれの負荷率に基いて負荷率を変動させるボイラ20を選択し、この選択されたボイラ20の負荷率を単位蒸気量U単位で変動させる。また、制御部4は、特定のボイラ20の負荷率が急激に変動しないように、ボイラ群2の燃焼状態を制御する。
以上の機能を実現するために、制御部4は、必要蒸気量算出部41と、出力蒸気量算出部42と、偏差算出部43と、ボイラ選択部44と、第1判定部45と、偏差残量算出部46と、第2判定部47と、変動ボイラ決定部48と、出力制御部49と、を備える。
必要蒸気量算出部41は、蒸気ヘッダ6の蒸気圧に基づいて、要求負荷に応じた必要蒸気量を算出する。
出力蒸気量算出部42は、ローカル制御部22から送信される各ボイラ20の燃焼状態に基いて、ボイラ群2により出力される蒸気量である出力蒸気量を算出する。
偏差算出部43は、必要蒸気量と出力蒸気量との偏差量を算出する。
ボイラ選択部44は、必要蒸気量に変動があった場合に蒸気量を変更させるボイラ20を選択する。具体的には、ボイラ選択部44は、複数のボイラ20を負荷率の低い順又は高い順に選択する。より詳細には、ボイラ選択部44は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きい場合、複数のボイラ20を負荷率の低い順に選択し、必要蒸気量が出力蒸気量よりも小さい場合、複数のボイラ20を負荷率の高い順に選択する。
また、ボイラ選択部44は、2以上のボイラ20の負荷率が等しい場合、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きいと優先順位の高いボイラ20を優先して選択し、必要蒸気量が出力蒸気量よりも小さいと優先順位の低いボイラ20を優先して選択する。
第1判定部45は、偏差算出部43により算出された偏差量が単位蒸気量U以上であるかを判定する。より詳細には、第1判定部45は、偏差量が、ボイラ選択部44により最初に選択されるボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。
また、第1判定部45は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きいか小さいかを判定する。
偏差残量算出部46は、第1判定部45により、偏差量が最初に選択されるボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定された場合に、偏差量から当該選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量を算出する。また、偏差残量算出部46は、後述の第2判定部47により、偏差残量が選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定された場合には、偏差残量から選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量の値を更新する。
第2判定部47は、偏差残量算出部46により算出された偏差残量が、次に選択されるボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。この第2判定部47による判定は、偏差残量が、選択されるボイラ20の単位蒸気量Uを下回るまで行われる。
尚、ボイラ群2を構成する複数のボイラ20すべてについて第1判定部45又は第2判定部47による判定が行われた場合には、第2判定部47は、偏差残量とボイラ選択部44により最初に選択されるボイラ20の単位蒸気量Uとを比較する。
変動ボイラ決定部48は、第1判定部45及び第2判定部47の判定結果に基いて蒸気量を変動させるボイラ20を決定する。具体的には、変動ボイラ決定部48は、第1判定部45により、偏差量が単位蒸気量U以上であると判定されたボイラ20、及び第2判定部47により、偏差残量が単位蒸気量U以上であると判定されたボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。
出力制御部49は、変動ボイラ決定部48により蒸気量を変動させるボイラ20に決定されたボイラ20の蒸気量を単位蒸気量U分変動させる。より具体的には、出力制御部49は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きい場合、変動ボイラ決定部48により蒸気量を変動させるボイラ20に決定されたボイラ20の蒸気量を、単位蒸気量U分増加させる。また、出力制御部49は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも小さい場合、変動ボイラ決定部48により蒸気量を変動させるボイラ20に決定されたボイラ20の蒸気量を、単位蒸気量U分減少させる。
尚、出力制御部49は、偏差量が大きく一台のボイラ20が蒸気量を変動させるボイラ20として複数回選択された場合には、この選択されたボイラ20の蒸気量を、単位蒸気量Uに選択された回数を乗じた蒸気量分変動させる。
本実施形態では、以上の制御を所定の時間間隔で(例えば、1秒毎に)実施している。
次に、本実施形態のボイラシステム1の動作につき、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態のボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップST1において、偏差算出部43は、必要蒸発量と出力蒸発量との偏差量を算出し、処理はステップST2に進む。
ステップST2において、制御部4(第1判定部45)は、必要蒸発量と出力蒸発量とを比較する。制御部4による比較の結果、必要蒸発量が出力蒸発量よりも大きかった場合、処理は、ステップST3に進む。必要蒸発量が出力蒸発量よりも小さかった場合、処理は、ステップST8に進む。また、必要蒸発量と出力蒸発量が等しかった場合、処理は、ステップST1に戻る。
ステップST3において、ボイラ選択部44は、複数のボイラ20を負荷率の低い順に選択し、処理は、ステップST4に進む。尚、このステップST3において、負荷率の等しいボイラ20が複数あった場合には、ボイラ選択部44は、優先順位の高いボイラ20を優先して選択する。
ステップST4において、第1判定部45は、ステップST1において算出された偏差量がボイラ選択部44により最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。第1判定部45により、偏差量が最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定された場合、処理は、ステップST5に進む。第1判定部45により、偏差量が最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U未満であると判定された場合、処理は終了する。
ステップST5において、変動ボイラ決定部48は、第1判定部45により偏差量が単位蒸気量U以上であると判定されたボイラ20を、蒸気量を増加させるボイラ20に決定する。また、出力制御部49は、変動ボイラ決定部48において蒸気量を増加させるボイラ20に決定されたボイラ20の蒸気量を、ボイラ20の単位蒸気量U分増加させる。そして、処理はステップST6に進む。
ステップST6において、偏差残量算出部46は、偏差量から最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量を算出し、処理は、ステップST7に進む。
ステップST7において、第2判定部47は、偏差残量算出部46により算出された偏差残量が、次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。第2判定部47により、偏差残量が次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定された場合、処理は、ステップST5に戻る。
この場合、ステップST5においては、変動ボイラ決定部48は、第2判定部47により偏差残量が単位蒸気量U以上であると判定されたボイラ20を蒸気量を増加させるボイラ20に決定する。そして、ステップST6において、偏差残量算出部46は、偏差残量から次に選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量を更新する。
第2判定部47により、偏差残量が次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U未満であると判定された場合には、処理は終了する。
一方、ステップST2において、必要蒸発量が出力蒸発量よりも小さいと判定された場合、ステップST8において、ボイラ選択部44は、複数のボイラ20を負荷率の高い順に選択し、処理は、ステップST9に進む。尚、このステップST8において、負荷率の等しいボイラ20が複数あった場合には、ボイラ選択部44は、優先順位の低いボイラ20を優先して選択する。
ステップST9において、第1判定部45は、ステップST1において算出された偏差量がボイラ選択部44により最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。第1判定部45により、偏差量が最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定された場合、処理は、ステップST10に進む。第1判定部45により、偏差量が最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U未満であると判定された場合、処理は終了する。
ステップST10において、変動ボイラ決定部48は、第1判定部45により偏差量が単位蒸気量U以上であると判定されたボイラ20を、蒸気量を減少させるボイラ20に決定する。また、出力制御部49は、変動ボイラ決定部48において蒸気量を減少させるボイラ20に決定されたボイラ20の蒸気量を、ボイラ20の単位蒸気量U分減少させる。そして、処理はステップST11に進む。
ステップST11において、偏差残量算出部46は、偏差量から最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量を算出し、処理は、ステップST12に進む。
ステップST12において、第2判定部47は、偏差残量算出部46により算出された偏差残量が、次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。第2判定部47により、偏差残量が次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定された場合、処理は、ステップST10に戻る。
この場合、ステップST10においては、変動ボイラ決定部48は、第2判定部47により偏差残量が単位蒸気量U以上であると判定されたボイラ20を蒸気量を減少させるボイラ20に決定する。そして、ステップST11において、偏差残量算出部46は、偏差残量から次に選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量を更新する。
第2判定部47により、偏差残量が次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U未満であると判定された場合には、処理は終了する。
次に、本実施形態のボイラシステム1の動作の具体例につき、図5〜図9を参照しながら説明する。
ここでは、図5に示すように、ボイラシステム1は、5台のボイラ20からなるボイラ群2を有し、それぞれのボイラ20の単位蒸気量Uは、図5に示す一目盛分に設定されている。また、ボイラ20の1号機〜5号機のそれぞれには、「1」〜「5」の優先順位が割り当てられている。尚、ここでは、1号機ボイラ20〜5号機ボイラ20の単位蒸気量Uは、すべて同一であるとする。
そして、5台のボイラ20がそれぞれ図5に示す負荷率で燃焼している状態において、単位時間(1秒)毎に、単位蒸気量Uの4倍の偏差量に相当する必要蒸気量の増加があった場合(要求負荷が増加した場合)におけるボイラシステム1の動作につき説明する。
まず、初めの1秒間におけるボイラシステム1の動作につき説明する。図6は、図5に示す状態から1秒が経過した場合のボイラ群2の燃焼状態を示す図である。
この場合、まず、第1判定部45は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きいと判定する。
次いで、ボイラ選択部44は、5台のボイラ20を、負荷率の低い順に選択する。ここでは、ボイラ選択部44は、5号機ボイラ20、4号機ボイラ20、1号機ボイラ20、2号機ボイラ20、3号機ボイラ20の順にボイラ20を選択する。尚、図5に示す状態では、1号機ボイラ20〜3号機ボイラ20の負荷率が等しいため、ボイラ選択部44は、優先順位に基づいて、1号機ボイラ20、2号機ボイラ20、3号機ボイラ20の順にボイラ20を選択する。
次いで、第1判定部45は、偏差量(単位蒸気量U×4)が、最初に選択した5号機ボイラ20の単位蒸気量Uよりも大きいと判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、5号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差量(単位蒸気量U×4)から選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(単位蒸気量U×3)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×3)が、次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。ここでは、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×3)が2番目に選択された4号機ボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、4号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差残量(単位蒸気量U×3)から4号機ボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(単位蒸気量U×2)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×2)が、次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。ここでは、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×2)が3番目に選択された1号機ボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、1号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差残量(単位蒸気量U×2)から1号機ボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(単位蒸気量U×1)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×1)が、次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。ここでは、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×1)が4番目に選択された2号機ボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、2号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差残量(単位蒸気量U×1)から2号機ボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(0)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(0)が次に選択される3号機ボイラ20の単位蒸気量以下でないと判定する。すると、出力制御部49は、図6に示すように、これまでに変動ボイラ決定部48により蒸気量を変動させるボイラ20に決定された5号機ボイラ20、4号機ボイラ20、1号機ボイラ20及び2号機ボイラ20の蒸気量を、それぞれ、単位蒸気量U分増加させる。
次に、図6に示す状態から更に1秒が経過する場合におけるボイラシステム1の燃焼状態の変化につき説明する。図7は、図6に示す状態から1秒が経過した場合のボイラ群2の燃焼状態を示す図である。
この場合、まず、第1判定部45は、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きいと判定する。
次いで、ボイラ選択部44は、5台のボイラ20を、負荷率の低い順に選択する。ここでは、ボイラ選択部44は、5号機ボイラ20、4号機ボイラ20、3号機ボイラ20、1号機ボイラ20、2号機ボイラ20の順にボイラ20を選択する。
次いで、第1判定部45は、偏差量(単位蒸気量U×4)が、最初に選択した5号機の単位蒸気量Uよりも大きいと判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、5号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差量(単位蒸気量U×4)から選択されたボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(単位蒸気量U×3)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×3)が、次に選択されるボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。ここでは、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×3)が2番目に選択された4号機ボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、4号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差残量(単位蒸気量U×3)から4号機ボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(単位蒸気量U×2)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×2)が、次に選択されるボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。ここでは、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×2)が3番目に選択された3号機ボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、3号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差残量(単位蒸気量U×2)から3号機ボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(単位蒸気量U×1)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×1)が、次に選択されるボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定する。ここでは、第2判定部47は、偏差残量(単位蒸気量U×1)が4番目に選択された1号機ボイラ20の単位蒸気量U以上であると判定する。
次いで、変動ボイラ決定部48は、1号機ボイラ20を、蒸気量を変動させるボイラ20に決定する。そして、偏差残量算出部46は、偏差残量(単位蒸気量U×1)から1号機ボイラ20の単位蒸気量Uを減じて偏差残量(0)を算出する。
次いで、第2判定部47は、偏差残量(0)が次に選択される2号機ボイラ20の単位蒸気量以下でないと判定する。すると、出力制御部49は、図7に示すように、これまでに変動ボイラ決定部48により蒸気量を変動させるボイラ20に決定された5号機ボイラ20、4号機ボイラ20、3号機ボイラ20及び1号機ボイラ20の蒸気量を、それぞれ、単位蒸気量U分増加させる。
同様にして、図7に示す状態から更に2秒が経過すると、図8及び図9に示すように、1秒毎に、負荷率の低い4台のボイラ20の負荷が単位蒸気量Uずつ増加していく。そして、図5に示す状態から4秒が経過する間に、ボイラ群2を構成する5台のボイラ20の燃焼状態は、徐々に均等化されていく。
以上説明した本実施形態のボイラシステム1によれば、以下のような効果を奏する。
蒸気量を増加させるボイラを決定する場合に、最も負荷率の低いボイラを選択し、選択されたボイラの蒸気量を増加させることで、複数のボイラ20の負荷率を均等化できる。この場合、他のボイラと比べて大きく負荷率の低いボイラが存在すると、この負荷率の低いボイラのみ蒸気量を増加させ続けることとなる。
しかしながら、このような場合において、要求負荷が短時間に大きく増加すると、出力蒸気量の増加量が要求負荷の増加量に追従できず、要求負荷の増加に対する応答遅れを生じてしまう。即ち、例えば、1秒間に増加可能な蒸気量が単位蒸気量Uの3倍であるボイラに対して、1秒毎に単位蒸気量Uの4倍の燃焼量増加要求があった場合には、ボイラ20は、蒸気量の増加要求に対応できなくなってしまう。
そこで、必要蒸気量が出力蒸気量よりも大きかった場合に、ボイラ選択部44に、複数のボイラ20を負荷率の低い順に選択させ、第1判定部45に、偏差量が、最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定させた。そして、偏差量が、最初に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であった場合には、偏差残量算出部46に偏差残量を算出させ、第2判定部47に、偏差残量が次に選択されたボイラ20の単位蒸気量U以上であるかを判定させた。更に、変動ボイラ決定部48に、第1判定部45及び第2判定部47の判定結果に基いて蒸気量を変動させるボイラ20を決定させ、出力制御部49に、蒸気量を変動させるボイラ20に決定されたボイラ20の蒸気量を単位蒸気量U分変動させた。
これにより、要求負荷(必要蒸気量)が増加した場合に、負荷率の低いボイラ20から順に、それぞれのボイラ20の単位蒸気量U分ずつ負荷率を増加させて出力蒸気量を増加させられるので、要求負荷が短時間に大きく増加した場合であっても、要求負荷の増加に対する応答性を良好に保てる。また、複数のボイラ20の負荷率を単位蒸気量U単位で増加させるので、要求負荷(必要蒸気量)が増加した場合に、複数のボイラ20の過度な燃焼状態の変化を生じさせずに、ボイラシステム1の圧力安定性を維持できる。
尚、上記においては、必要蒸気量が増加した場合について説明したが、本実施形態のボイラシステム1によれば、必要蒸気量が減少していく場合においても、必要蒸気量が増加していく場合と同様に、要求負荷の減少に対する応答性を良好に保てる。また、複数のボイラ20の過度な燃焼状態の変化を生じさせずに、ボイラシステム1の圧力安定性を維持できる。
以上、本発明のボイラシステム1の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、本発明を、5台のボイラ20からなるボイラ群2を備えるボイラシステムに適用したが、これに限らない。即ち、本発明を、6台以上のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよく、また、4台以下のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
また、本実施形態では、ボイラ20を、燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更をボイラ20の燃焼をオン/オフすることで制御し、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては燃焼量を連続的に制御可能な比例制御ボイラ20により構成したが、これに限らない。即ち、ボイラを、燃焼停止状態から最大燃焼状態の範囲すべてにおいて、燃焼量を連続的に制御可能な比例制御ボイラにより構成してもよい。
また、本実施形態では、ボイラ群2を、単位蒸気量Uの等しい複数のボイラ20により構成したが、これに限らない。即ち、ボイラ群を、単位蒸気量の異なる複数のボイラにより構成してもよい。
また、本実施形態では、複数のボイラ20それぞれから出力される蒸気量の合計値をボイラ群2の出力蒸気量としたが、これに限らない。即ち、台数制御装置3(制御部4)から複数のボイラ20に送信される燃焼指示信号から算出される蒸気量である指示蒸気量の合計値をボイラ群2の出力蒸気量として扱ってもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
4 制御部
20 ボイラ
44 ボイラ選択部
45 第1判定部
46 偏差残量算出部
47 第2判定部
48 変動ボイラ決定部
49 出力制御部

Claims (6)

  1. 負荷率を連続的に変更して燃焼可能な複数のボイラを備えるボイラ群と、要求負荷に応じて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、を備えるボイラシステムであって、
    複数の前記ボイラには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量が設定されており、
    前記制御部は、
    前記要求負荷に応じて必要とされる必要蒸気量と、前記ボイラ群により出力される出力蒸気量との偏差量を算出する偏差算出部と、
    前記複数のボイラを負荷率の低い順又は負荷率の高い順に選択するボイラ選択部と、
    前記偏差量が前記ボイラ選択部により最初に選択されたボイラの単位蒸気量以上であるか否かを判定する第1判定部と、
    前記第1判定部により、前記偏差量が前記最初に選択されたボイラの単位蒸気量以上であると判定された場合に、該偏差量から該単位蒸気量を減じて偏差残量を算出する偏差残量算出部と、
    前記偏差残量算出部により算出された偏差残量が前記ボイラ選択部により次に選択されたボイラの単位蒸気量以上であるか否かを判定する第2判定部と、
    前記第1判定部及び前記第2判定部の判定結果に基いて、蒸気量を変動させるボイラを決定する変動ボイラ決定部と、
    前記変動ボイラ決定部により蒸気量を変動させるボイラに決定されたボイラの蒸気量を変動させる出力制御部と、を備えるボイラシステム。
  2. 前記ボイラ選択部は、前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも大きい場合、前記複数のボイラを負荷率の低い順に選択し、
    前記出力制御部は、前記変動ボイラ決定部により蒸気量を変動させるボイラに決定されたボイラの蒸気量を増加させる請求項1に記載のボイラシステム。
  3. 前記ボイラ選択部は、前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも小さい場合、前記複数のボイラを負荷率の高い順に選択し、
    前記出力制御部は、前記変動ボイラ決定部により蒸気量を変動させるボイラに決定されたボイラの蒸気量を減少させる請求項1又は2に記載のボイラシステム。
  4. 前記複数のボイラには、優先順位が設定されており、
    前記ボイラ選択部は、前記複数のボイラの負荷率が等しい場合、
    前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも大きいと、優先順位の高いボイラを優先して選択し、
    前記必要蒸気量が前記出力蒸気量よりも小さいと、優先順位の低いボイラを優先して選択する請求項1〜3のいずれかに記載のボイラシステム。
  5. 前記単位蒸気量は、前記複数のボイラそれぞれに対して個別に設定される請求項1〜4のいずれかに記載のボイラシステム。
  6. 前記単位蒸気量は、前記ボイラの最大蒸発量の0.1%〜20%に設定される請求項1〜5のいずれかに記載のボイラシステム。
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