JP2017062053A - ボイラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ボイラシステム1が第1状態から第2状態への変化時に、必要以上のボイラが燃焼し、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐ。【解決手段】ヘッダ圧力値に基づいてボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部4を備えるボイラシステム1において、台数制御部4は、ヘッダ圧力値がゼロ又は第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラの運転スイッチがオフの状態である第1状態から台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラの運転スイッチがオンの状態である第2状態への変化を検出する台数制御始動検出部41と、台数制御始動検出部41により変化が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象とする始動時台数制御部42と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、複数のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに関する。
従来、複数のボイラからなるボイラ群を燃焼させて生成された蒸気を蒸気ヘッダに集合させて、蒸気ヘッダの内部の蒸気圧(以下「ヘッダ圧力」ともいう)であるヘッダ蒸気圧値(以下「ヘッダ圧力値」ともいう)に基づいてボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御装置を備えるボイラシステムが知られている。
このようなボイラシステムにおいて、例えば工場停止等によりボイラ全台が停止し、かつヘッダ圧力が無圧状態でボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御を始動させた場合、始動時は暖気運転のため、数台の燃焼で十分な蒸気供給が賄える状態であったとしても、ヘッダ圧力が所定の設定圧力を大幅に下回っているため、台数制御装置から全ボイラに対して燃焼指示が行われることがある。
このため、必要以上のボイラが燃焼してしまうことで、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力安定性が悪化することがある。また、本来は、燃焼が不要なボイラが燃焼することにより、システム効率も悪化することがある。
例えば、特許文献1には、ボイラシステムの初起動時に運転するボイラの台数を制限するようにしておき、初起動時から設定時間が経過後、若しくは燃焼指令が減少した後に、運転ボイラの台数制限を解除する制御を行う多缶設置ボイラが記載されている。
このようなボイラシステムにおいて、例えば工場停止等によりボイラ全台が停止し、かつヘッダ圧力が無圧状態でボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御を始動させた場合、始動時は暖気運転のため、数台の燃焼で十分な蒸気供給が賄える状態であったとしても、ヘッダ圧力が所定の設定圧力を大幅に下回っているため、台数制御装置から全ボイラに対して燃焼指示が行われることがある。
このため、必要以上のボイラが燃焼してしまうことで、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力安定性が悪化することがある。また、本来は、燃焼が不要なボイラが燃焼することにより、システム効率も悪化することがある。
例えば、特許文献1には、ボイラシステムの初起動時に運転するボイラの台数を制限するようにしておき、初起動時から設定時間が経過後、若しくは燃焼指令が減少した後に、運転ボイラの台数制限を解除する制御を行う多缶設置ボイラが記載されている。
ところで、特許文献1に記載されたボイラシステムでは、ボイラシステムの初起動時に運転するボイラの台数を制限することは記載されているものの、どのような状態を「初起動時」というのか、その具体的な状態については言及されていない。
また、特許文献1に記載されたボイラシステムでは、初起動時から設定時間が経過後、若しくは燃焼指令が減少した後に、運転ボイラの台数制限を解除することが記載されているに過ぎず、それ以外の具体的な条件については言及されていない。
また、特許文献1に記載されたボイラシステムでは、初起動時から設定時間が経過後、若しくは燃焼指令が減少した後に、運転ボイラの台数制限を解除することが記載されているに過ぎず、それ以外の具体的な条件については言及されていない。
本発明は、予め設定された所定の条件を満たす状態で、ボイラシステムの台数制御を始動させた場合においても、始動時の台数制御を実行することで、必要以上のボイラが燃焼し、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐとともに、本来は、燃焼が不要なボイラを燃焼させないことにより省力化を図り、システム効率を向上させるボイラシステムを提供することを目的とする。
(1)本発明は、複数のボイラからなるボイラ群と、前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記台数制御部は、前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラの運転スイッチがオフの状態である第1状態から台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラの運転スイッチがオンの状態である第2状態への変化を検出する台数制御始動検出部と、前記台数制御始動検出部により前記変化が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象とする始動時台数制御部と、前記始動時台数制御部が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させた後、予め設定された基準燃焼時間を経過しても、前記ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない圧力未達状態を検出する圧力未達状態検出部と、を備え、前記始動時台数制御部は、前記圧力未達状態検出部により前記圧力未達状態が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加するボイラシステムに関する。
(2)(1)記載の発明における前記台数制御部は、さらに、前記始動時台数制御部による前記ボイラ群の燃焼状態の制御が開始された後、予め設定された第1時間が経過した第1検出状態を検出する第1検出部と、前記第1検出部により前記第1検出状態が検出された場合に前記始動時台数制御部による制御を終了させる始動時制御停止部と、を備えることが好ましい。
(3)(1)記載の発明における前記台数制御部は、さらに、前記始動時台数制御部による前記ボイラ群の燃焼状態の制御が開始された後、前記ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後前記ヘッダ圧力値が前記台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間継続する第2検出状態を検出する第2検出部を備え、前記始動時制御停止部は、さらに、前記第2検出部により前記第2検出状態が検出された場合に前記始動時台数制御部による制御を終了させることが好ましい。
(4)(2)記載の発明における前記台数制御部は、さらに、前記始動時台数制御部による前記ボイラ群の燃焼状態の制御が開始された後、前記ヘッダ圧力値が予め設定された台数制御圧力帯域に到達し、その後前記ヘッダ圧力値が前記台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間継続する第2検出状態を検出する第2検出部と、前記第2検出部により前記第2検出状態が検出された場合に前記始動時台数制御部による制御を終了させる始動時制御停止部と、を備えることができる。
(5)本発明は、複数のボイラからなるボイラ群と、前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、を備えるボイラシステムであって、前記台数制御部は、前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラの運転スイッチがオフの状態である第1状態から台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラの運転スイッチがオンの状態である第2状態への変化を検出する台数制御始動検出部と、前記台数制御始動検出部により前記変化が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象とする始動時台数制御部と、前記始動時台数制御部が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させてから予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達せず、かつ前記ヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である圧力未達状態を検出する圧力未達状態検出部と、を備え、前記始動時台数制御部は、前記圧力未達状態検出部により前記圧力未達状態が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加するボイラシステムに関する。
本発明のボイラシステムによれば、例えば、工場停止等によりボイラ全台が停止し、かつヘッダ圧力が無圧状態でボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御を始動させた場合において、まず1台のボイラを燃焼させ、その後、予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態が検出された場合、又は予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である状態が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象に追加するように構成することで、必要以上のボイラが燃焼してしまうことにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力安定性が悪化することを防止できるとともに、本来は、燃焼が不要なボイラが燃焼することによるシステム効率の悪化についても抑止することができる。
以下、本発明のボイラシステムの好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1の全体構成につき、図1を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1の全体構成につき、図1を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
ボイラシステム1は、複数(6台)のボイラ20を含むボイラ群2と、これら複数のボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力を測定する蒸気圧センサ7と、ボイラ群2の燃焼状態を制御する台数制御部4を有する台数制御装置3と、を備える。
ボイラシステム1は、複数(6台)のボイラ20を含むボイラ群2と、これら複数のボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダ6と、この蒸気ヘッダ6の内部の圧力を測定する蒸気圧センサ7と、ボイラ群2の燃焼状態を制御する台数制御部4を有する台数制御装置3と、を備える。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20に接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20に接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御装置3に電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧値(「ヘッダ圧力値」)を測定し、測定した蒸気圧値に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して台数制御装置3に送信する。
台数制御装置3は、信号線16を介して、複数のボイラ20と電気的に接続されている。この台数制御装置3は、蒸気圧センサ7により測定されるヘッダ圧力値に基づいて、各ボイラ20の燃焼状態を制御する。
以上のボイラシステム1は、ボイラ群2で発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気使用設備18に供給可能とされている。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御装置3は、この蒸気消費量の変動に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(「ヘッダ圧力」)の変動を、蒸気圧センサ7が測定するヘッダ圧力値(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御装置3は、この蒸気消費量の変動に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(「ヘッダ圧力」)の変動を、蒸気圧センサ7が測定するヘッダ圧力値(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
具体的には、蒸気使用設備18の需要の増大により要求負荷(蒸気消費量)が増加し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が不足すれば、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が減少することになる。一方、蒸気使用設備18の需要の低下により要求負荷(蒸気消費量)が減少し、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が過剰になればヘッダ圧力が増加することになる。従って、ボイラシステム1は、蒸気圧センサ7により測定されたヘッダ圧力値の変動に基づいて、要求負荷の変動をモニターすることができる。そして、ボイラシステム1は、ヘッダ圧力値に基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量を算出する。
ここで、本実施形態のボイラシステム1を構成する複数のボイラ20について説明する。
ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20は、段階値制御ボイラ又は連続制御ボイラにより構成することができる。また、ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20として、段階値制御ボイラと連続制御ボイラとが混在してもよい。
ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20は、段階値制御ボイラ又は連続制御ボイラにより構成することができる。また、ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20として、段階値制御ボイラと連続制御ボイラとが混在してもよい。
段階値制御ボイラとは、燃焼を選択的にオン/オフしたり、炎の大きさを調整すること等により燃焼量を制御して、選択された燃焼位置に応じて燃焼量を段階的に増減可能なボイラである。図2においては、ボイラ20を4位置(燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置及び高燃焼位置)制御ボイラとしている。
なお、段階値制御ボイラは、4位置制御に限定されない。段階値制御ボイラは、Nを任意の整数として、N位置制御すなわち、段階値制御ボイラの燃焼量を、燃焼停止状態を含めてN位置に段階的に制御可能なボイラ20とすることができる。例えば、燃焼位置の個数は、2位置(つまり、オン/オフのみ)、3位置(燃焼停止位置、低燃焼位置、及び高燃焼位置)、又は5位置以上でもよい。
また、ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20が段階値制御ボイラの場合、各段階値制御ボイラにおいては、それぞれ、燃焼位置の段階数、各燃焼位置における燃焼量及び燃焼能力(高燃焼状態における燃焼量)は、異なることとしてもよい。
なお、段階値制御ボイラの燃焼又はその停止は、仮想ボイラ単位で扱うこともできる。仮想ボイラとは、ボイラにおける燃焼位置(燃焼量)の違い(低燃焼位置、中燃焼位置、高燃焼位置等)をそれぞれ独立したボイラとみなし、それぞれの出力蒸気量をボイラに仮想したものである。例えば、オン/オフボイラ(2位置ボイラ)であれば、仮想ボイラは、1台であり、実際の物理的なボイラ数と一致する。また、3位置ボイラは、物理的に1台であっても、低燃焼量ボイラと、(高燃焼量−低燃焼量)ボイラとの2台であると、仮想的に数えることができる。4位置ボイラは、低燃焼量ボイラ、(中燃焼量−低燃焼量)ボイラ、(高燃焼量−中燃焼量)ボイラの3台であると、仮想的に数えることができる。よって、3位置ボイラが低燃焼状態であれば、その低燃焼量ボイラに対して燃焼指示を行っていると、制御上扱うことができ、一方、その(高燃焼量−低燃焼量)ボイラに対して燃焼停止指示を行っていると、制御上扱うことができる。
また、連続制御ボイラとは、燃焼率を連続的に変更して燃焼可能なボイラである。図3に示すように、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼率の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。連続制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するバルブの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
連続制御ボイラは、連続制御ボイラの燃焼停止状態S0と最小燃焼状態S1との間の燃焼状態の変更については、連続制御ボイラ(バーナ)の燃焼をオン/オフすることで制御される。そして、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、燃焼量が連続的に制御可能となっている。
なお、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、連続制御ボイラの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
なお、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、連続制御ボイラの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
より具体的には、連続制御ボイラには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量Uが設定されている。これにより、連続制御ボイラは、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、単位蒸気量U単位で、蒸気量を変更可能となっている。
ここで、単位蒸気量Uは、連続制御ボイラの最大燃焼状態S2における蒸気量(最大蒸気量)に応じて適宜設定できるが、ボイラシステムにおける出力蒸気量の必要蒸気量に対する追従性を向上させる観点から、連続制御ボイラの最大蒸気量の0.1%〜20%に設定されることが好ましく、1%〜10%に設定されることがより好ましい。
ここで、単位蒸気量Uは、連続制御ボイラの最大燃焼状態S2における蒸気量(最大蒸気量)に応じて適宜設定できるが、ボイラシステムにおける出力蒸気量の必要蒸気量に対する追従性を向上させる観点から、連続制御ボイラの最大蒸気量の0.1%〜20%に設定されることが好ましく、1%〜10%に設定されることがより好ましい。
なお、ボイラシステム1を構成する複数のボイラ20が連続制御ボイラの場合、各連続制御ボイラにおいては、すべて同一のボイラ容量としてもよいが、連続制御ボイラ毎にその最小燃焼量、単位蒸気量、最大燃焼量としての燃焼能力が異なってもよい。
複数のボイラ20のそれぞれは、信号線16を介して台数制御装置3と電気的に接続され、台数制御装置3の制御により燃焼状態(燃焼量)が制御される。
以上説明したボイラ20は、図1に示すように、燃焼が行われるボイラ本体21と、ボイラ20の燃焼状態を制御するローカル制御部22と、を備える。
ローカル制御部22は、蒸気消費量に応じてボイラ20の燃焼状態を変更させる。具体的には、ローカル制御部22は、信号線16を介して台数制御装置3から送信される制御信号又は運転者の手動操作により入力された制御信号に基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する。また、ローカル制御部22は、台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16を介して台数制御装置3に送信する。台数制御装置3で用いられる信号としては、ボイラ20の実際の燃焼状態、及びその他のデータ等が挙げられる。
ローカル制御部22は、蒸気消費量に応じてボイラ20の燃焼状態を変更させる。具体的には、ローカル制御部22は、信号線16を介して台数制御装置3から送信される制御信号又は運転者の手動操作により入力された制御信号に基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する。また、ローカル制御部22は、台数制御装置3で用いられる信号を、信号線16を介して台数制御装置3に送信する。台数制御装置3で用いられる信号としては、ボイラ20の実際の燃焼状態、及びその他のデータ等が挙げられる。
以上のように構成されたボイラシステム1では、ボイラ群2で発生させた蒸気が、蒸気ヘッダ6を介して蒸気使用設備18に供給される。
次に、台数制御装置3の詳細について説明する。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、台数制御部4と、記憶部5と、を備える。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、台数制御部4と、記憶部5と、を備える。
台数制御部4は、信号線16を介して各ボイラ20に各種の指示を行ったり、各ボイラ20から各種のデータを受信したりして、6台のボイラ20の燃焼状態を制御する。各ボイラ20は、台数制御装置3から燃焼状態の変更指示の信号を受けると、その指示に従って当該ボイラ20を制御する。
本実施形態では、台数制御部4は、ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された所定の圧力値未満の状態で、台数制御を停止した状態又は全ボイラ20の運転スイッチがオフの状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化した場合に、ボイラ群2に対して、始動時の台数制御を実行することで、必要以上のボイラ20が燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐとともに、本来は、燃焼が不要なボイラが燃焼することによるシステム効率の悪化についても抑止するものである。
このため、台数制御部4は、図4に示すように、台数制御始動検出部41と、始動時台数制御部42と、圧力未達状態検出部43、第1検出部44と、第2検出部45と、始動時制御停止部46と、を備える。
[台数制御始動検出部41]
台数制御始動検出部41は、ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラ20の運転スイッチがオフの状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したことを検出する。
台数制御始動検出部41は、ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラ20の運転スイッチがオフの状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したことを検出する。
[始動時台数制御部42]
始動時台数制御部42は、ボイラ群2に対して、始動時の台数制御を実行する。
より具体的には、始動時台数制御部42は、台数制御始動検出部41により、ボイラシステムの状態が第1状態から第2状態に変化したことが検出された場合、1台のボイラ20を燃焼制御対象とする。
その後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態(後述する「圧力未達状態」)が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。
こうすることで、始動時台数制御部42は、ボイラ群2の始動時に、必要以上のボイラ20が燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐ。
始動時台数制御部42は、ボイラ群2に対して、始動時の台数制御を実行する。
より具体的には、始動時台数制御部42は、台数制御始動検出部41により、ボイラシステムの状態が第1状態から第2状態に変化したことが検出された場合、1台のボイラ20を燃焼制御対象とする。
その後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態(後述する「圧力未達状態」)が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。
こうすることで、始動時台数制御部42は、ボイラ群2の始動時に、必要以上のボイラ20が燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐ。
[圧力未達状態検出部43]
圧力未達状態検出部43は、圧力未達状態を検出する。
ここで、圧力未達状態とは、前述したように、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させた後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態をいう。
なお、圧力未達状態検出部43は、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させた後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過したか否かを測定するために、所定のタイマを備えるようにしてもよい。
圧力未達状態検出部43は、圧力未達状態を検出する。
ここで、圧力未達状態とは、前述したように、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させた後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態をいう。
なお、圧力未達状態検出部43は、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させた後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過したか否かを測定するために、所定のタイマを備えるようにしてもよい。
[第1検出部44]
第1検出部44は、第1検出状態を検出する。
ここで、第1検出状態とは、始動時台数制御部42によるボイラ20の燃焼が開始された後、予め設定された第1時間(T1)が経過した状態をいう。
なお、第1検出部44は、第1検出状態を検出するために、所定のタイマを備えるようにしてもよい。
第1検出部44は、第1検出状態を検出する。
ここで、第1検出状態とは、始動時台数制御部42によるボイラ20の燃焼が開始された後、予め設定された第1時間(T1)が経過した状態をいう。
なお、第1検出部44は、第1検出状態を検出するために、所定のタイマを備えるようにしてもよい。
[第2検出部45]
第2検出部45は、第2検出状態を検出する。
ここで、第2検出状態とは、始動時台数制御部42によるボイラ20の燃焼が開始された後、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間(T2)継続する状態をいう。
なお、第2検出部45は、第2検出状態を測定するために、所定のタイマを備えるようにしてもよい。
第2検出部45は、第2検出状態を検出する。
ここで、第2検出状態とは、始動時台数制御部42によるボイラ20の燃焼が開始された後、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間(T2)継続する状態をいう。
なお、第2検出部45は、第2検出状態を測定するために、所定のタイマを備えるようにしてもよい。
[始動時制御停止部46]
始動時制御停止部46は、第1検出部44が第1検出状態を検出した場合、又は第2検出部45が第2検出状態を検出した場合、始動時台数制御部42による制御を終了させる。そうすることで、台数制御部4は、通常の台数制御に戻る。
始動時制御停止部46は、第1検出部44が第1検出状態を検出した場合、又は第2検出部45が第2検出状態を検出した場合、始動時台数制御部42による制御を終了させる。そうすることで、台数制御部4は、通常の台数制御に戻る。
記憶部5は、台数制御装置3(台数制御部4)の制御により各ボイラ20に対して行われた指示の内容や、各ボイラ20から受信した燃焼状態等の情報、前述した第1圧力値、台数制御圧力帯域、第1時間(T1)、第2時間(T2)、基準燃焼時間(T3)等を記憶する。
次に、本実施形態のボイラシステム1の動作を実現するための処理の流れについて、図5を参照して説明する。図5は、ボイラシステム1の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ボイラシステム1のヘッダ圧力値は、ゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、台数制御を停止した状態又は全ボイラ20の運転スイッチがオフの状態である第1状態にあるとする。
ST1において、台数制御始動検出部41は、第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したか否かを検出する。第2状態に変化したことを検出した場合(Yes)、ST2に進む。第2状態に変化したことを検出しない場合(No)、ST1に戻る。
ST2において、始動時台数制御部42は、待機ボイラが存在するか否かを検出する。待機ボイラが存在する場合(Yes)、ST3に進む。待機ボイラが存在しない場合(No)、ST8に進む。
ここで、待機ボイラとは、始動時台数制御部42の制御対象ボイラであって、燃焼待機中のボイラを指す。
ここで、待機ボイラとは、始動時台数制御部42の制御対象ボイラであって、燃焼待機中のボイラを指す。
ST3において、始動時台数制御部42は、待機ボイラ20を1台選択し燃焼制御対象ボイラとして、燃焼を開始する。
ST4において、圧力未達状態検出部43は、基準燃焼時間測定のために、タイムカウントを開始する。
ST5において、第1検出部44は、始動時台数制御部42による台数制御運転を開始してから、第1時間(T1)が経過したか否か(第1検出状態)を検出する。第1検出状態を検出した場合(Yes)、ST8に進む。第1検出状態を検出しない場合(No)、ST6に進む。
ST6において、第2検出部45は、始動時台数制御部42による台数制御運転を開始してから、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域の範囲内で第2時間(T2)継続したか否か(第2検出状態)を検出する。第2検出状態を検出した場合(Yes)、ST8に進む。第2検出状態を検出しない場合(No)、ST7に進む。
ST7において、圧力未達状態検出部43は、基準燃焼時間測定のためのタイムカウントを開始してから、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過して、かつ、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態(圧力未達状態)であるか否かを検出する。圧力未達状態である場合(Yes)、ST2に戻る。圧力未達状態でない場合(No)、ST5に戻る。
ST8において、始動時制御停止部46は、始動時台数制御部42による制御を終了させる。
ST9において、台数制御部4は、通常の台数制御に復帰する。
以上のフローチャートにしたがって、ボイラシステム1による処理が実行される。
以上のフローチャートにしたがって、ボイラシステム1による処理が実行される。
次に、図6及び図7を参照して、本発明適用時の台数制御始動検出時の台数制御始動時の動作について、本発明非適用時の台数制御始動時の動作と比較して説明する。ここで、図6は、本発明非適用時の従来のボイラシステムの台数制御始動時の動作を示す図である。図7は、本発明適用時のボイラシステム1の台数制御始動検出時の台数制御始動時の動作を示す図である。
図6及び図7に示すように、6台のボイラ20からなるボイラ群を備え、各ボイラ20の最大出力蒸気量(最大出力)が2000kg/hとして予め設定された、ボイラシステム1をモデルとしている。
最初に、図6を参照して、本発明非適用時の従来のボイラシステムの台数制御始動時の動作を説明する。
図6に示すように、時間t1において、ヘッダ圧力値がゼロの状態において、台数制御を停止した状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化した。
そうすると、図6に示すように、時間t1において、ヘッダ圧力値が所定の設定圧力値を大幅に下回っているため、この段階で、蒸気使用量が1.5台相当(3000kg/h)であっても、台数制御装置から全ボイラ20に対して燃焼指示が行われる。その結果、全ボイラ20が燃焼状態となる。
その後、蒸気使用量が依然として1.5台相当であることから、ヘッダ圧力値が上昇する。そして、蒸気ヘッダ6に供給される蒸気量が過剰となると、時間t2において、台数制御装置から、3号機〜6号機を待機状態とする指示が行われる。
その後、蒸気使用量が1.5台相当(3000kg/h)から3.5台相当(7000kg/h)と増加すると、時間t3において、台数制御装置から、3号機及び4号機に対して燃焼指示が行われ、1号機〜4号機が燃焼状態に、5号機、6号機は、依然として待機状態のままとなる。
このように、本発明非適用時の台数制御始動時においては、本来は、燃焼が不要なボイラである5号機、6号機も燃焼することになる。このため、5号機、6号機は無駄に燃焼することとなり、システム効率が悪化する。
なお、図6には、ボイラ20が全台燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になる動作を図示していないが、本発明非適用時の台数制御始動時には、ボイラ20が全台燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になる可能性もある。
なお、図6には、ボイラ20が全台燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になる動作を図示していないが、本発明非適用時の台数制御始動時には、ボイラ20が全台燃焼することにより、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になる可能性もある。
図7は、本発明適用時のボイラシステム1の台数制御始動検出時の台数制御始動時の動作を示す図である。
次に、図7を参照して、本発明適用時の台数制御始動検出時の台数制御始動時の動作を説明する。
図7に示すように、台数制御始動検出部41は、時間t1において、ヘッダ圧力値がゼロの状態において、台数制御が停止された状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したことを検出する。
図7に示すように、台数制御始動検出部41は、時間t1において、ヘッダ圧力値がゼロの状態において、台数制御が停止された状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したことを検出する。
そうすると、図7に示すように、時間t1において、始動時台数制御部42が起動され、この段階で、蒸気使用量は3000kg/h(すなわち、1.5台相当)であっても、始動時台数制御部42から、1台のボイラ20(1号機)に対して燃焼指示が行われる。
その後、ヘッダ圧力値は上昇を続け、時間t2において基準燃焼時間(T3)が経過する。
時間t2においてもヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しないことから、始動時台数制御部42は、時間t2において、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。
その後、ヘッダ圧力値は上昇して、時間t3において台数制御圧力帯域に到達し、その後、ヘッダ圧力値は台数制御圧力帯域の範囲内で変動し、時間t4において、第2検出部45は、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達した時間t3から予め設定された第2時間(T2)を経過したことを検出する。
そうすると、図7に示すように、時間t4において、始動時制御停止部46は、始動時台数制御部42を停止することで、台数制御部4は、通常の台数制御に復帰する。
その後、時間t5において、蒸気使用量が3000kg/h(1.5台相当)から7000kg/h(3.5台相当)に増加すると、台数制御装置から、3号機及び4号機に対して燃焼指示が行われ、1号機〜4号機が燃焼状態になる。なお、5号機、6号機は、依然として待機状態のままとなる。
このように、本発明適用時の台数制御始動時においては、例えば、工場停止等によりボイラ全台が停止し、かつヘッダ圧力が無圧状態でボイラ群2の燃焼状態を制御する台数制御を始動させた場合において、1台のボイラ20を燃焼制御対象として燃焼させる。
その後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態(圧力未達状態)が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。そうすることで、必要以上のボイラが燃焼し、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐとともに、本来は、燃焼が不要なボイラを燃焼させないことにより省力化を図り、システム効率を向上させることが可能となる。
その後、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない状態(圧力未達状態)が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。そうすることで、必要以上のボイラが燃焼し、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力が不安定になることを防ぐとともに、本来は、燃焼が不要なボイラを燃焼させないことにより省力化を図り、システム効率を向上させることが可能となる。
なお、図7においては、ヘッダ圧力値がゼロの状態において、台数制御始動検出部41が第1状態から第2状態への変化を検出した以降のボイラシステム1の動作を説明したが、ヘッダ圧力値が予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御始動検出部41が第1状態から第2状態への変化を検出した以降のボイラシステム1の動作についても同様に説明される。
以上説明した第1実施形態のボイラシステム1によれば、以下のような効果を奏する。
台数制御部4は、ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラの運転スイッチがオフの状態である第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラの運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したことを検出する台数制御始動検出部41と、台数制御始動検出部41により変化が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象として燃焼させ、その後予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない場合にさらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する始動時台数制御部42と、を備える。
始動時台数制御部42は、始動時に制御台数を決めて、その後、制御台数を増やす条件を明確にすることで実現する。
これにより、例えば、工場停止等によりボイラ全台が停止し、かつヘッダ圧力が無圧状態でボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御を始動させた場合において、必要以上のボイラが燃焼してしまうことで、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力安定性が悪化することを防止できるとともに、本来は、燃焼が不要なボイラが燃焼することによるシステム効率の悪化についても抑止することができる。
また、始動時台数制御部42は、制御台数の範囲内においては、通常の台数制御を行い、格別な制御を必要としない。
始動時台数制御部42は、始動時に制御台数を決めて、その後、制御台数を増やす条件を明確にすることで実現する。
これにより、例えば、工場停止等によりボイラ全台が停止し、かつヘッダ圧力が無圧状態でボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御を始動させた場合において、必要以上のボイラが燃焼してしまうことで、ヘッダ圧力がオーバーシュートし、圧力安定性が悪化することを防止できるとともに、本来は、燃焼が不要なボイラが燃焼することによるシステム効率の悪化についても抑止することができる。
また、始動時台数制御部42は、制御台数の範囲内においては、通常の台数制御を行い、格別な制御を必要としない。
また、台数制御部4は、始動時台数制御部42による、ボイラ群2の制御運転を開始した後、予め設定された第1時間が経過した第1検出状態を検出する第1検出部44と、第1検出部44により第1検出状態が検出された場合に、始動時台数制御部42による制御を終了させる始動時制御停止部46と、を備える。
また、台数制御部4は、始動時台数制御部42による、ボイラ群2の制御運転を開始した後、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間継続する第2検出状態を検出する第2検出部45と、第2検出部45により第2検出状態が検出された場合に始動時台数制御部42による制御を終了させる始動時制御停止部46と、を備える。
また、台数制御部4は、第1検出部44と、第2検出部45と、第1検出部44により第1検出状態が検出された場合又は第2検出部45により第2検出状態が検出された場合に、始動時台数制御部42による制御を終了させる始動時制御停止部46と、を備える。
これにより、始動時台数制御部42による必要最小台数のボイラ群の燃焼から、通常台数のボイラ群の燃焼へと移行することが可能となる。そして、燃焼が不要なボイラについては、通常運転移行後においても、待機のまま維持可能となるため、システム効率の向上が可能となる。また、ヘッダ圧力を安定したまま、通常運転に移行することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るボイラシステム1について説明する。
なお、第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
次に、第2実施形態に係るボイラシステム1について説明する。
なお、第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
第2実施形態に係るボイラシステム1の台数制御部4Aは、図8に示すように、台数制御始動検出部41と、始動時台数制御部42Aと、圧力未達状態検出部43A、第1検出部44と、第2検出部45と、始動時制御停止部46と、を備える。
[始動時台数制御部42A]
第2実施形態に係る始動時台数制御部42Aは、台数制御始動検出部41により、ボイラシステムの状態が第1状態から第2状態に変化したことが検出された場合、1台のボイラ20を燃焼制御対象とする。
始動時台数制御部42Aは、その後、予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達せず、かつヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である状態が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。
第2実施形態に係る始動時台数制御部42Aは、台数制御始動検出部41により、ボイラシステムの状態が第1状態から第2状態に変化したことが検出された場合、1台のボイラ20を燃焼制御対象とする。
始動時台数制御部42Aは、その後、予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達せず、かつヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である状態が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加する。
第2実施形態における「圧力未達状態」は、第1実施形態における「圧力未達状態」とは、少し異なる。
第2実施形態における「圧力未達状態」とは、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させてから予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達せず、かつヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である状態を意味する。
以下、第1実施形態における「圧力未達状態」と区別するために、第2実施形態における「圧力未達状態」を第2圧力未達状態と仮称する。
圧力未達状態検出部43Aは、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラの第2圧力未達状態を検出する。
第2実施形態における「圧力未達状態」とは、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させてから予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達せず、かつヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である状態を意味する。
以下、第1実施形態における「圧力未達状態」と区別するために、第2実施形態における「圧力未達状態」を第2圧力未達状態と仮称する。
圧力未達状態検出部43Aは、始動時台数制御部42が燃焼制御対象として追加したボイラの第2圧力未達状態を検出する。
次に、第2実施形態に係るボイラシステム1の動作を実現するための処理の流れについて、図9を参照して説明する。図9は、第2実施形態に係るボイラシステム1の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ボイラシステム1のヘッダ圧力値は、ゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態であって、台数制御を停止した状態又は全ボイラ20の運転スイッチがオフの状態である第1状態にあるとする。
ST21において、台数制御始動検出部41は、第1状態から、台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラ20の運転スイッチがオンの状態である第2状態に変化したか否かを検出する。第2状態に変化したことを検出した場合(Yes)、ST22に進む。第2状態に変化したことを検出しない場合(No)、ST21に戻る。
ST22において、始動時台数制御部42Aは、待機ボイラが存在するか否かを検出する。、待機ボイラが存在する場合(Yes)、ST23に進む。待機ボイラが存在しない場合(No)、ST28に進む。
ST23において、始動時台数制御部42Aは、待機ボイラ20を1台選択し、燃焼制御対象ボイラとして、燃焼を開始する。
ST24において、圧力未達状態検出部43Aは、基準燃焼時間測定のために、タイムカウントを開始する。
ST25において、第1検出部44は、始動時台数制御部42Aによる台数制御運転を開始してから、第1時間(T1)が経過したか否か(第1検出状態)を検出する。第1検出状態を検出した場合(Yes)、ST28に進む。第1検出状態を検出しない場合(No)、ST26に進む。
ST26において、第2検出部45は、始動時台数制御部42Aによる台数制御運転を開始してから、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域の範囲内で第2時間(T2)継続したか否か(第2検出状態)を検出する。第2検出状態を検出した場合(Yes)、ST28に進む。第2検出状態を検出しない場合(No)、ST27に進む。
ST27において、圧力未達状態検出部43Aは、基準燃焼時間測定のためのタイムカウントを開始してから、予め設定された基準燃焼時間(T3)を経過して、第2圧力未達状態であるか否かを検出する。第2圧力未達状態である場合(Yes)、ST22に戻る。第2圧力未達状態でない場合(No)、ST25に戻る。
ST28において、始動時制御停止部46は、始動時台数制御部42による制御を終了させる。
ST29において、台数制御部4は、通常の台数制御に復帰する。
以上説明した第2実施形態のボイラシステム1によれば、第1実施形態のボイラシステムと同様の効果を奏する。
以上、本発明のボイラシステム1の好ましい実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
[変形例1]
本実施形態では、優先順位について触れなかったが、複数のボイラ20に、それぞれ優先順位を設定するように構成することができる。ここで、優先順位は、台数制御装置3が、それぞれ、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラ20を選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。各ボイラに設定される優先順位は、記憶部5に記憶される。
優先順位が設定される場合、始動時台数制御部42又は始動時台数制御部42Aは、優先順位にしたがってボイラ20を選択するように構成することができる。
より具体的には、第1実施形態に係るボイラシステム1の処理の流れを示すフローチャート(図5)のST3において、始動時台数制御部42は、もっとも優先順位の高い待機ボイラ20を燃焼制御対象ボイラとして、燃焼を開始するように構成することができる。
同様に、第2実施形態に係るボイラシステム1の処理の流れを示すフローチャート(図9)のST23において、始動時台数制御部42Aは、もっとも優先順位の高い待機ボイラ20を燃焼制御対象ボイラとして、燃焼を開始するように構成することができる。
本実施形態では、優先順位について触れなかったが、複数のボイラ20に、それぞれ優先順位を設定するように構成することができる。ここで、優先順位は、台数制御装置3が、それぞれ、燃焼指示や燃焼停止指示を行うボイラ20を選択するために用いられる。優先順位は、例えば整数値を用いて、数値が小さいほど優先順位が高くなるよう設定することができる。各ボイラに設定される優先順位は、記憶部5に記憶される。
優先順位が設定される場合、始動時台数制御部42又は始動時台数制御部42Aは、優先順位にしたがってボイラ20を選択するように構成することができる。
より具体的には、第1実施形態に係るボイラシステム1の処理の流れを示すフローチャート(図5)のST3において、始動時台数制御部42は、もっとも優先順位の高い待機ボイラ20を燃焼制御対象ボイラとして、燃焼を開始するように構成することができる。
同様に、第2実施形態に係るボイラシステム1の処理の流れを示すフローチャート(図9)のST23において、始動時台数制御部42Aは、もっとも優先順位の高い待機ボイラ20を燃焼制御対象ボイラとして、燃焼を開始するように構成することができる。
[変形例2]
本実施形態では、本発明を、6台のボイラ20からなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、2台〜5台、又は7台以上のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
本実施形態では、本発明を、6台のボイラ20からなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、2台〜5台、又は7台以上のボイラからなるボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
[変形例3]
本実施形態では、本発明を、6台の段階値制御ボイラ又は6台の連続制御ボイラからなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、段階値制御ボイラと連続制御ボイラとが混在するボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
本実施形態では、本発明を、6台の段階値制御ボイラ又は6台の連続制御ボイラからなるボイラ群2を備えるボイラシステム1に適用したが、これに限らない。すなわち、本発明を、段階値制御ボイラと連続制御ボイラとが混在するボイラ群を備えるボイラシステムに適用してもよい。
1 ボイラシステム
2 ボイラ群
20 ボイラ
3 台数制御装置
4 台数制御部
4A 台数制御部
41 台数制御始動検出部
42 始動時台数制御部
42A 始動時台数制御部
43 圧力未達状態検出部
43A 圧力未達状態検出部
44 第1検出部
45 第2検出部
46 始動時制御停止部
5 記憶部
6 蒸気ヘッダ
7 蒸気圧センサ
2 ボイラ群
20 ボイラ
3 台数制御装置
4 台数制御部
4A 台数制御部
41 台数制御始動検出部
42 始動時台数制御部
42A 始動時台数制御部
43 圧力未達状態検出部
43A 圧力未達状態検出部
44 第1検出部
45 第2検出部
46 始動時制御停止部
5 記憶部
6 蒸気ヘッダ
7 蒸気圧センサ
Claims (5)
- 複数のボイラからなるボイラ群と、
前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記台数制御部は、
前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラの運転スイッチがオフの状態である第1状態から台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラの運転スイッチがオンの状態である第2状態への変化を検出する台数制御始動検出部と、
前記台数制御始動検出部により前記変化が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象とする始動時台数制御部と、
前記始動時台数制御部が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させた後、予め設定された基準燃焼時間を経過しても、前記ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達しない圧力未達状態を検出する圧力未達状態検出部と、を備え、
前記始動時台数制御部は、前記圧力未達状態検出部により前記圧力未達状態が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加するボイラシステム。 - 前記台数制御部は、さらに、
前記始動時台数制御部による前記ボイラ群の燃焼状態の制御が開始された後、予め設定された第1時間が経過した第1検出状態を検出する第1検出部と、
前記第1検出部により前記第1検出状態が検出された場合に前記始動時台数制御部による制御を終了させる始動時制御停止部と、を備える請求項1に記載のボイラシステム。 - 前記台数制御部は、さらに、
前記始動時台数制御部による前記ボイラ群の燃焼状態の制御が開始された後、前記ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後前記ヘッダ圧力値が前記台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間継続する第2検出状態を検出する第2検出部を備え、
前記始動時制御停止部は、さらに、
前記第2検出部により前記第2検出状態が検出された場合に前記始動時台数制御部による制御を終了させる請求項2に記載のボイラシステム。 - 前記台数制御部は、さらに、
前記始動時台数制御部による前記ボイラ群の燃焼状態の制御が開始された後、前記ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達し、その後前記ヘッダ圧力値が前記台数制御圧力帯域の範囲内で予め設定された第2時間継続する第2検出状態を検出する第2検出部と、
前記第2検出部により前記第2検出状態が検出された場合に前記始動時台数制御部による制御を終了させる始動時制御停止部と、を備える請求項1に記載のボイラシステム。 - 複数のボイラからなるボイラ群と、
前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
前記ヘッダ圧力値に基づいて前記ボイラ群の燃焼状態を制御する台数制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記台数制御部は、
前記ヘッダ圧力値がゼロ又は予め設定された第1圧力値未満の状態において、台数制御を停止した状態又は全ボイラの運転スイッチがオフの状態である第1状態から台数制御が停止しておらずかつ少なくとも1台のボイラの運転スイッチがオンの状態である第2状態への変化を検出する台数制御始動検出部と、
前記台数制御始動検出部により前記変化が検出された場合、1台のボイラを燃焼制御対象とする始動時台数制御部と、
前記始動時台数制御部が燃焼制御対象として追加したボイラを燃焼させてから予め設定された基準燃焼時間を経過しても、ヘッダ圧力値が台数制御圧力帯域に到達せず、かつ前記ヘッダ圧力値の変化上昇勾配が所定の値以下である圧力未達状態を検出する圧力未達状態検出部と、を備え、
前記始動時台数制御部は、前記圧力未達状態検出部により前記圧力未達状態が検出された場合、さらに1台のボイラを燃焼制御対象に追加するボイラシステム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63148003A (ja) * | 1986-12-08 | 1988-06-20 | 株式会社荏原製作所 | ボイラシステムの制御装置 |
JPH11101402A (ja) * | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Miura Co Ltd | 蒸気供給制御方法 |
JP2013088106A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-13 | Samson Co Ltd | 多缶設置ボイラ |
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2015
- 2015-09-24 JP JP2015186529A patent/JP2017062053A/ja active Pending
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