JP2013199209A - 車両用空調装置及びその組付方法 - Google Patents

車両用空調装置及びその組付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013199209A
JP2013199209A JP2012068945A JP2012068945A JP2013199209A JP 2013199209 A JP2013199209 A JP 2013199209A JP 2012068945 A JP2012068945 A JP 2012068945A JP 2012068945 A JP2012068945 A JP 2012068945A JP 2013199209 A JP2013199209 A JP 2013199209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
shaft
rack gear
air conditioner
door body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012068945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5977974B2 (ja
Inventor
Takaomi Ito
孝臣 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2012068945A priority Critical patent/JP5977974B2/ja
Publication of JP2013199209A publication Critical patent/JP2013199209A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5977974B2 publication Critical patent/JP5977974B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】車両用空調装置において、シャフトをスライドドア機構のドア本体に対して容易且つ確実に組み付け、該ドア本体を円滑に作動させる。
【解決手段】車両用空調装置10を構成するケーシング12には、ガイド部30に沿って上方又は下方へと移動可能に設けられるエアミックスダンパ18を備え、前記エアミックスダンパ18に設けられた一組のラックギア38には、シャフト26の第1及び第2ピニオンギア48、50がそれぞれ噛合される。この第1及び第2ピニオンギア48、50には、複数のギア歯46の他に幅広な第1及び第2厚歯54、56をそれぞれ備える。また、第1及び第2厚歯54、56には、貫通孔58が一直線上となるように設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置及びその組付方法に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、送風機によって内外気を内部に空気通路を形成したケーシングへと取り込み、冷却手段であるエバポレータにより冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とを前記ケーシング内で所望の混合比率で混合した後、前記ケーシングに設けられた複数の開口部から送風ダクトを通じて車室内に設けられた吹出口から送風することによって前記車室内の温度及び湿度の調整を行っている。
本出願人は、例えば、特許文献1に開示されるように、ケースの内部に設けられガイドレールに沿ってスライドするスライドダンパを備え、前記スライドダンパがピニオンギアを有したシャフトに噛合されることで、該シャフトの回転によってスライドダンパを変位させるスライドダンパ装置を提案している。これにより、スライドダンパの下流側に設けられる複数の流路の開口面積を調節し、ケースから前記流路へと流通するエアの流量又は流通状態を調整している。
また、特許文献2には、上述したようなスライドダンパを有した空気通路開閉装置が開示されている。この空気通路開閉装置は、ケーシングの内部にスライドドアがスライド自在に設けられると共に、前記スライドドアのドア本体に形成されたラックには、前記ケーシングに対して回転自在に設けられたシャフトのピニオンが噛合される。このピニオンは、周面に沿って凹凸状に形成された複数のギア歯を有すると共に、前記ギア歯の間に欠歯部が形成されている。そして、シャフトとスライドドアとを組み付ける際、欠歯部がスライドドアにおけるラックの端部となるように噛み合わせることで互いの位置決めを行っている。
特開2011−57044号公報 特開2009−274708号公報
しかしながら、上述した特許文献2の従来技術においては、ピニオンの欠歯部が、スライドドアをスライド変位させる際の噛合範囲内に設けられているため、例えば、前記スライドドアを変位させる際、前記ピニオンの欠歯部とラックとの噛合が不十分となり、それに伴って、前記スライドドアの変位を円滑に行うことができないという問題が生じる。
また、スライドドアは、ケーシングの幅方向に大きく形成されることが多いため、該スライドドアを安定的にスライドさせるためには、ドア本体に設けられるラック、該ラックに噛合されるシャフトのピニオンをそれぞれ複数設けることが望ましい。しかしながら、単一のシャフトに対して複数のピニオンを設けた場合、互いの位相が一致しているかどうかを確認する必要があり、その確認作業が難しく、且つ、煩雑であるという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、シャフトをスライドドア機構のドア本体に対して容易且つ確実に組み付け、該ドア本体を円滑に作動させることが可能な車両用空調装置及びその組付方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空気通路を内部に有するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置において、
前記ケーシングに形成され、前記スライドドア機構と係合して該スライドドア機構を案内するガイド部と、
前記スライドドア機構に設けられ、ラックギアを有すると共に前記空気通路を遮蔽するドア本体と、
前記ケーシングに回転自在に設けられ、前記ラックギアと噛合するピニオンギアを有し前記ドア本体に対して駆動力を伝達するシャフトと、
前記ケーシングに形成され、前記ガイド部に沿った前記ドア本体の移動を規制する規制部と、
前記ピニオンギアに形成され、前記ラックギアに対する該ピニオンギアの噛合位置を位置決めする位置決め部と、
を備え、
前記規制部によって前記ドア本体の移動が規制された状態において、前記ピニオンギアを前記ラックギアに噛合させ、且つ、前記位置決め部を、前記規制部による前記ドア本体の規制部位とは反対側となる前記ラックギアの端部に係合させることで、前記ピニオンギアと前記ラックギアとの噛合位置が位置決めされることを特徴とする。
本発明によれば、空気通路を内部に有するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置において、前記ケーシングのガイド部に、前記スライドドア機構を構成するドア本体が移動自在に係合されると共に、前記ケーシングには前記ドア本体の移動を規制可能な規制部が設けられる。一方、シャフトが、ケーシングに対して回転自在に設けられ、そのピニオンギアが前記ドア本体のラックギアに対して噛合される。
そして、ドア本体とシャフトをケーシングに対して組み付ける際、前記ドア本体の移動が規制部によって規制された状態で、ピニオンギアをラックギアに対して噛合させると共に、前記ピニオンギアに形成された位置決め部を、前記規制部による規制部位とは反対側となるラックギアの端部に係合させる。
これにより、ラックギアを有したドア本体がケーシングに対して移動することがない状態で、位置決め部によってピニオンギアを前記ラックギアに対して噛合させてシャフトを組み付けることができる。その結果、スライドドア機構を構成するドア本体とシャフトとを互いに位置決めされた状態で簡便且つ確実に組み付けることができる。また、位置決め部が、ラックギアに対して噛合することがないため、ドア本体を移動させる際に、位置決め部に相当する部位とラックギアとが一部で噛合しないため、前記ドア本体の移動が円滑に行われないという従来技術の課題が解消され、前記ドア本体のラックギアとシャフトのピニオンギアとを互いに確実に噛合させ、該ドア本体の作動領域において円滑に作動させることが可能となる。
さらに、位置決め部は、ラックギアに噛合不可な厚歯とするとよい。
さらにまた、シャフトには、ピニオンギアが一体的、且つ、軸方向に沿って複数設けられ、厚歯に、前記軸方向と平行に貫通した貫通孔をそれぞれ形成するとよい。
またさらに、規制部は、ガイド部がドア本体の移動方向に対して屈曲させることで形成するとよい。
また、本発明は、空気通路を内部に有し幅方向に分割するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置の組付方法において、
前記ケーシングに前記スライドドア機構に装着し、該ケーシングに形成されたガイド部に前記スライドドア機構のドア本体に係合させる工程と、
前記ドア本体の移動方向に沿った端部を、前記ガイド部に形成され該ドア本体の移動を規制する規制部に当接させる工程と、
前記ドア本体に形成されたラックギアに、前記ケーシングに回転自在に設けられたシャフトのピニオンギアを噛合させ、且つ、前記シャフトにおいて前記ラックギアに噛合不可に形成された位置決め部を該ラックギアの端部に係合させる工程と、
を有することを特徴とする。
さらに、スライドドア機構を、分割自在なケーシングのいずれか一方のケーシングに対して装着した後、他方のケーシングを前記一方のケーシングに対して組み付けるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、ラックギアを有したドア本体が規制部によって規制され、ケーシングに対して移動することがない状態で、位置決め部によってピニオンギアを前記ラックギアに対して噛合させた状態でシャフトを組み付けることにより、スライドドア機構を構成するドア本体とシャフトとを互いに位置決めされた状態で簡便且つ確実に組み付けることができる。また、位置決め部が、ラックギアに対して噛合することがないため、ドア本体の作動領域において、該ドア本体のラックギアとシャフトのピニオンギアとを互いに確実に噛合させ、円滑に作動させることができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置におけるケーシングの側面図である。 図1の車両用空調装置においてエアミックスダンパ及びシャフト近傍を示す拡大斜視図である。 図3Aは、シャフトに対してケーシングに設けられた第1及び第2リンクアームが組み付けられた状態を示す一部断面拡大側面図であり、図3Bは、エアミックスダンパの下端部近傍を示す拡大側面図である。 図2のエアミックスダンパ及びシャフトを第1及び第2分割ケーシングの内部に組み付ける場合を示す分解斜視図である。
本発明に係る車両用空調装置及びその組付方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成するケーシング12と、前記ケーシング12の内部に配設され、空気を冷却するエバポレータ14と、前記空気を加熱するヒータコア16と、前記ケーシング12内に導入された空気を、エバポレータ14及びヒータコア16によって熱交換を行い、調温された冷風及び温風を所定の混合比率で混合して混合風とするエアミックスダンパ(スライドドア機構)18と、前記ケーシング12の側面に設けられた駆動源や乗員による駆動力を前記エアミックスダンパ18へと伝達し、回動変位させる駆動力伝達機構20とを含む。
このケーシング12は、略対称形状の第1及び第2分割ケーシング22、24からなり、該第1分割ケーシング22の側部には、図示しない送風機によって前記ケーシング12内へ空気が導入されるダクト(図示せず)が装着される。
また、ケーシング12の内部には、空気の流通方向における上流側(矢印A1方向)となる位置にエバポレータ14が設けられ、前記エバポレータ14に対して下流側(矢印A2方向)となる位置にヒータコア16が設けられる。このエバポレータ14とヒータコア16との間には、該エバポレータ14によって冷却された空気を、ケーシング12内において下流へと流通させる際、その流通量及び流通状態を調整するエアミックスダンパ18が設けられる。
さらに、ケーシング12には、エアミックスダンパ18に対して上流側(矢印A1方向)となる位置に、例えば、図示しない操作レバーによる駆動力が伝達され前記エアミックスダンパ18を移動させるシャフト26が回転自在に設けられる。なお、シャフト26は、第1及び第2分割ケーシング22、24の内壁面に対して回転自在に支持される。なお、シャフト26は、例えば、ステッピングモータ等の回転駆動源の駆動力が伝達されるようにしてもよい。
一方、ケーシング12には、エアミックスダンパ18に対して下流側(矢印A2方向)となる位置に、後述するエアミックスダンパ18のシール部36a、36bが当接し、通路を分割する分割壁28が設けられる。
エアミックスダンパ18は、図1及び図2に示されるように、ケーシング12の幅方向(図2中、矢印B方向)に沿って設けられ、その両側部が、第1及び第2分割ケーシング22、24の内壁面に設けられた一対のガイド部30に沿って案内される。ガイド部30は、ヒータコア16側(矢印A2方向)に向かって凸状となる大きな半径で断面円弧状に形成される。
また、ガイド部30の下端部には、該ガイド部30の湾曲形状に対して反対方向(矢印A2方向)に屈曲したストッパ(規制部)32が形成される。そして、エアミックスダンパ18における幅方向両端に設けられたガイド溝35の下端が前記ストッパ32に当接することにより(図2及び図3B参照)、前記ガイド部30によって案内される前記エアミックスダンパ18の下方(矢印C方向)への移動を規制する。
このエアミックスダンパ18は、図1〜図3Aに示されるように、大きな半径で形成された断面円弧状のプレートであり、エバポレータ14から離間する方向、すなわち、ヒータコア16側(図1中、矢印A2方向)に向かって凸状となるように形成される。
このエアミックスダンパ18は、例えば、樹脂製材料からプレート状に形成されるドア本体34と、ゴム等の弾性材料からなり、前記ドア本体34の端部に形成される一対のシール部36a、36bとから形成される。このドア本体34には、凹状に窪んだ内周面に沿って一組のラックギア38が設けられる。ラックギア38は、ドア本体34の内周面においてエアミックスダンパ18のスライド方向に沿ってそれぞれ一直線状に形成され、該スライド方向と直交した幅方向(矢印B方向)の両端部に形成されるガイド部30と係合するガイド溝35近傍に設けられた凹部内に形成される。これにより、ラックギア38と第1及び第2ピニオンギア48、50との幅方向(矢印B方向)への相対的な移動が規制され、噛合状態が解除されてしまうことがない。
なお、一組のラックギア38は、ドア本体34の幅方向に所定間隔離間して平行に設けられる。
駆動力伝達機構20は、エアミックスダンパ18のラックギア38に噛合されるシャフト26と、ケーシング12の外部に設けられ、例えば、操作レバー(図示せず)から伝達される駆動力によって前記シャフト26を所定角度だけ回動させる第1及び第2リンクアーム40、42とを含む。
このシャフト26は、断面矩形状で軸方向(矢印B方向)に沿って延在する軸部44と、前記軸部44に対して半径外方向に拡径し、外周面にギア歯46が刻設される一対の第1及び第2ピニオンギア48、50と、前記軸部44の両端部において軸方向に突出した円筒状の筒部52とを有する。そして、シャフト26は、両端部に設けられた筒部52が第1及び第2分割ケーシング22、24の内壁面にそれぞれ形成された孔部(図示せず)に挿入されることで回転自在に支持される。
第1及び第2ピニオンギア48、50は、軸部44の両端部近傍にそれぞれ設けられ、周方向に沿って複数のギア歯46が凹凸状に形成されると共に、前記第1ピニオンギア48と前記第2ピニオンギア50は、軸部44を介して同軸上に形成される。
また、第1及び第2ピニオンギア48、50には、ギア歯46に対して周方向に幅広に形成された第1及び第2厚歯(位置決め部)54、56がそれぞれ形成される。第1及び第2厚歯54、56は、例えば、略矩形状で同一形状に形成されると共に、その略中央部にはそれぞれ貫通孔58が前記軸部44の軸方向に沿って貫通して形成される。
この第1及び第2厚歯54、56は、軸部44の軸方向に沿って一直線状となる位置に形成されると共に、前記第1厚歯54の貫通孔58と前記第2厚歯56の貫通孔58とが、前記軸方向と略平行な一直線上に形成される。
一方、シャフト26の一端部には、図3Aに示されるように、ケーシング12の外側に突出した部位に駆動ギア60が形成され、前記駆動ギア60には、断面略扇状に形成された第1リンクアーム40の歯部62が噛合される。この第1リンクアーム40は、ケーシング12の側面に対して回動自在に設けられる。また、第1リンクアーム40には、ケーシング12の側面に回動自在に設けられた第2リンクアーム42が係合され、前記第2リンクアーム42が、例えば、図示しない乗員が操作レバーを操作することでワイヤーを介して引張され、所定角度だけ回動する。
すなわち、エアミックスダンパ18は、第1及び第2リンクアーム40、42がそれぞれ回動することで、該第2リンクアーム42に噛合されたシャフト26が所定角度だけ回動し、第1及び第2ピニオンギア48、50とラックギア38との噛合作用下にガイド部30に沿って上方(矢印D方向)又は下方(矢印C方向)へと移動する。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、ケーシング12に対してエアミックスダンパ18とシャフト26とを組み付ける場合について説明する。
先ず、エアミックスダンパ18及びシャフト26の組み付けを行う前に、該シャフト26における第1ピニオンギア48と第2ピニオンギア50の位相が一致しているか否かを予め確認する。この確認作業は、例えば、図示しない三次元測定機等を用いて、第1ピニオンギア48における貫通孔58と、第2ピニオンギア50における貫通孔58とが一直線上に配置されているか否かを確認することで行われる。
そして、第1及び第2ピニオンギア48、50の貫通孔58が一直線上に形成されていることが確認された場合、第1ピニオンギア48と第2ピニオンギア50の位相が一致し、組み付けに問題がないと判断される。一方、第1及び第2ピニオンギア48、50の貫通孔58が一直線上に形成されておらず、例えば、一方の貫通孔58と他方の貫通孔58とがずれていると確認された場合には、別の新たなシャフト26へと交換し、再度、位相の確認を行う。換言すれば、貫通孔58は、第1ピニオンギア48と第2ピニオンギア50の位相を確認するための基準点として機能する。
このように、第1及び第2ピニオンギア48、50の位相が一致していることが確認されたシャフト26を用いて、エアミックスダンパ18と共にケーシング12に対して組み付けを行う。
先ず、図4に示されるように、ケーシング12を構成する第1及び第2分割ケーシング22、24が互いに分割された状態で、例えば、前記第2分割ケーシング24の内部にエアミックスダンパ18を挿入し、その側面をガイド部30に対して係合させる。このように、エアミックスダンパ18を一方のガイド部30に沿って移動可能な状態とした後、該エアミックスダンパ18を前記ガイド部30に沿って下方(矢印C方向)へと移動させ、その下端部をストッパ32に対して当接させた状態とする(図2及び図3B参照)。これにより、エアミックスダンパ18は、さらなる下方への移動が規制された状態となる。
次に、シャフト26の一端部に形成された筒部52を第2分割ケーシング24に形成された孔部に挿入すると同時に、図2及び図3Aに示されるように、前記シャフト26の第1及び第2厚歯54、56がラックギア38の上方(矢印D方向)となるように第1及び第2ピニオンギア48、50のギア歯46をエアミックスダンパ18のラックギア38に対してそれぞれ噛合させる。この場合、エアミックスダンパ18は、ストッパ32によって下方(矢印C方向)への移動が規制されているため、移動することがなく位置決めされた状態にあり、一方、シャフト26は、第1及び第2厚歯54、56がラックギア38に対して噛合不可な断面形状で形成されているため、前記シャフト26が反時計回り(図2中、矢印E方向)に回転してしまうことがない。すなわち、図2に示されるようなエアミックスダンパ18が下方(矢印C方向)へと移動し、且つ、シャフト26の第1及び第2ピニオンギア48、50の第1及び第2厚歯54、56がラックギア38の上部に係止された状態で保持される。
これにより、エアミックスダンパ18及びシャフト26は、それぞれのラックギア38と第1及び第2ピニオンギア48、50とが予め設定された噛合状態となるように互いに位置決めされた状態で第2分割ケーシング24に組み付けられる。
最後に、図4に示されるように、エアミックスダンパ18及びシャフト26が第2分割ケーシング24の内部に仮組みされた状態で、該第2分割ケーシング24の側方から第1分割ケーシング22を組み付ける。この際、第1分割ケーシング22は、その開口部が第2分割ケーシング24側となるように接近させて組み付ける。これにより、シャフト26の他端部に形成された筒部52が、第1分割ケーシング22の孔部(図示せず)へと挿入されると共に、エアミックスダンパ18が前記第1分割ケーシング22のガイド部30に係合される。
そして、図示しない固定手段(ボルト等)で互いに固定すると共に、シャフト26の端部に対して駆動ギア60を連結し、第1リンクアーム40と噛合させると共に、該第1リンクアーム40と第2リンクアーム42とを係合させることで、車両用空調装置10におけるエアミックスダンパ18及びシャフト26の組み付けが完了する。
以上のように、本実施の形態では、シャフト26に設けられた一対の第1及び第2ピニオンギア48、50において、外周面に沿って形成された複数のギア歯46の中に、該ギア歯46に対して周方向に幅広な第1及び第2厚歯54、56を設けることにより、前記シャフト26とエアミックスダンパ18とを組み付ける際、前記第1及び第2厚歯54、56が前記エアミックスダンパ18のラックギア38に噛合されることがないため、前記第1及び第2厚歯54、56が前記ラックギア38の上部に係止された状態で保持することが可能となる。
その結果、エアミックスダンパ18とシャフト26とを組み付ける際に、第1及び第2ピニオンギア48、50をラックギア38へとそれぞれ噛合させた状態で、第1及び第2厚歯54、56をラックギア38の上部にそれぞれ係止させることにより、前記エアミックスダンパ18に対するシャフト26の位置決めを簡便且つ確実に行うことが可能となる。
また、第1及び第2ピニオンギア48、50とラックギア38との噛合作用下にエアミックスダンパ18が移動する際、第1及び第2厚歯54、56が前記ラックギア38に対して噛合されることがない。そのため、エアミックスダンパ18の作動領域において、該エアミックスダンパ18とシャフト26とが確実且つ十分に噛合され、円滑に作動させることが可能となる。
さらに、エアミックスダンパ18を案内するガイド部30の下端部には、その延在方向に対して屈曲したストッパ32が形成されているため、前記エアミックスダンパ18の移動をガイド部30の下端部において規制することができる。その結果、ケーシング12に対してエアミックスダンパ18を組み付ける際、該エアミックスダンパ18を重力作用下にガイド部30に係合させた状態で下端部に保持しておくことができる。そのため、エアミックスダンパ18に対してシャフト26を組み付ける際、作業者が、前記エアミックスダンパ18を位置決めして保持しておく必要がなく、簡便且つ確実にシャフト26を組み付けることができる。
なお、第1及び第2ピニオンギア48、50に設けられる第1及び第2厚歯54、56の代わりに、組み付けを行う作業者が視認しやすいように、例えば、着色するようにしてもよいし、マークや溝等の目印となるものを設けるようにしてもよいが、ラックギア38と噛合不可な厚歯を設けた方が、さらに組付作業を確実且つ容易に行うことができるため最も望ましい。
また、上述した着色、マーク、厚歯形状を、例えば、同一製造ラインで組み立てられる異なる機種毎に変えることで、前記機種によってシャフト26の形状が若干異なる場合でも誤組付け等を防止するための識別用として用いるようにしてもよい。
またさらに、一対の第1及び第2ピニオンギア48、50の第1及び第2厚歯54、56にそれぞれ貫通孔58を形成し、該貫通孔58同士がシャフト26の軸部44と略平行な一直線上に配置されているため、一方の貫通孔58と他方の貫通孔58とを、三次元測定機等で確認することにより、前記第1ピニオンギア48と第2ピニオンギア50の位相が一致しているか否かを確実且つ高精度に確認することが可能となる。その結果、第1及び第2ピニオンギア48、50の位相がずれているシャフト26を誤って組み付けてしまうことが回避される。
次に、上述したようにエアミックスダンパ18及びシャフト26の組み付けられた車両用空調装置10の動作について簡単に説明する。
先ず、図示しない乗員が、車両用空調装置10の搭載された車両の車室内に配置された操作レバーを操作することで、該操作レバーの操作に応じて第1及び第2リンクアーム40、42が回動し、該第1リンクアーム40に噛合されたシャフト26が所定角度だけ回動する。これにより、シャフト26の第1及び第2ピニオンギア48、50に噛合されたエアミックスダンパ18が、一対のガイド部30のガイド作用下に上方又は下方へと所定距離だけスライドする。その結果、エアミックスダンパ18が移動することで、ケーシング12内の通路における空気の流通状態が制御され、該通路から車室内へと供給される空気の送風量、送風温度が制御される。
なお、本発明に係る車両用空調装置及びその組付方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…ケーシング
14…エバポレータ 16…ヒータコア
18…エアミックスダンパ 20…駆動力伝達機構
22…第1分割ケーシング 24…第2分割ケーシング
26…シャフト 30…ガイド部
32…ストッパ 38…ラックギア
40…第1リンクアーム 42…第2リンクアーム
44…軸部 46…ギア歯
48…第1ピニオンギア 50…第2ピニオンギア
54…第1厚歯 56…第2厚歯
58…貫通孔

Claims (6)

  1. 空気通路を内部に有するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置において、
    前記ケーシングに形成され、前記スライドドア機構と係合して該スライドドア機構を案内するガイド部と、
    前記スライドドア機構に設けられ、ラックギアを有すると共に前記空気通路を遮蔽するドア本体と、
    前記ケーシングに回転自在に設けられ、前記ラックギアと噛合するピニオンギアを有し、前記ドア本体に対して駆動力を伝達するシャフトと、
    前記ケーシングに形成され、前記ガイド部に沿った前記ドア本体の移動を規制する規制部と、
    前記ピニオンギアに形成され、前記ラックギアに対する該ピニオンギアの噛合位置を位置決めする位置決め部と、
    を備え、
    前記規制部によって前記ドア本体の移動が規制された状態において、前記ピニオンギアを前記ラックギアに噛合させ、且つ、前記位置決め部を、前記規制部による前記ドア本体の規制部位とは反対側となる前記ラックギアの端部に係合させることで、前記ピニオンギアと前記ラックギアとの噛合位置が位置決めされることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記位置決め部は、前記ラックギアに噛合不可な厚歯であることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2記載の車両用空調装置において、
    前記シャフトには、前記ピニオンギアが一体的、且つ、軸方向に沿って複数設けられ、前記厚歯には、前記軸方向と平行に貫通した貫通孔がそれぞれ形成されることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記規制部は、前記ガイド部が前記ドア本体の移動方向に対して屈曲することで形成されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 空気通路を内部に有し幅方向に分割するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置の組付方法において、
    前記ケーシングに前記スライドドア機構に装着し、該ケーシングに形成されたガイド部に前記スライドドア機構のドア本体に係合させる工程と、
    前記ドア本体の移動方向に沿った端部を、前記ガイド部に形成され該ドア本体の移動を規制する規制部に当接させる工程と、
    前記ドア本体に形成されたラックギアに、前記ケーシングに回転自在に設けられたシャフトのピニオンギアを噛合させ、且つ、前記シャフトにおいて前記ラックギアに噛合不可に形成された位置決め部を該ラックギアの端部に係合させる工程と、
    を有することを特徴とする車両用空調装置の組付方法。
  6. 請求項5記載の組付方法において、
    前記スライドドア機構は、分割自在なケーシングのいずれか一方のケーシングに対して装着された後、他方のケーシングが前記一方のケーシングに対して組み付けられることを特徴とする車両用空調装置の組付方法。
JP2012068945A 2012-03-26 2012-03-26 車両用空調装置及びその組付方法 Expired - Fee Related JP5977974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068945A JP5977974B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 車両用空調装置及びその組付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012068945A JP5977974B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 車両用空調装置及びその組付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013199209A true JP2013199209A (ja) 2013-10-03
JP5977974B2 JP5977974B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=49519787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012068945A Expired - Fee Related JP5977974B2 (ja) 2012-03-26 2012-03-26 車両用空調装置及びその組付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5977974B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110654197A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 株式会社京滨 门驱动装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0225763U (ja) * 1988-08-05 1990-02-20
JPH11240321A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JPH11254941A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JPH11254944A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Denso Corp 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2000355212A (ja) * 1999-04-13 2000-12-26 Calsonic Kansei Corp 自動車用空気調和装置のドア駆動用歯車
JP2009274708A (ja) * 2008-04-15 2009-11-26 Denso Corp 空気通路開閉装置
JP2012002335A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Keihin Corp スライドドア装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0225763U (ja) * 1988-08-05 1990-02-20
JPH11240321A (ja) * 1998-02-25 1999-09-07 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JPH11254941A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Calsonic Corp 自動車用空気調和装置
JPH11254944A (ja) * 1998-03-13 1999-09-21 Denso Corp 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2000355212A (ja) * 1999-04-13 2000-12-26 Calsonic Kansei Corp 自動車用空気調和装置のドア駆動用歯車
JP2009274708A (ja) * 2008-04-15 2009-11-26 Denso Corp 空気通路開閉装置
JP2012002335A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Keihin Corp スライドドア装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110654197A (zh) * 2018-06-29 2020-01-07 株式会社京滨 门驱动装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5977974B2 (ja) 2016-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5977975B2 (ja) 車両用空調装置
JP5502409B2 (ja) 車両用空調装置
JP5614963B2 (ja) 駆動力伝達機構
JP2013203168A (ja) 車両用空調装置
JP2005324778A (ja) 車両用空調装置
JP6211293B2 (ja) 車両用空調装置
JP6051074B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2014234936A (ja) 送風装置
JP2020001603A (ja) ドア駆動装置
US10967708B2 (en) Door drive device
JP5977974B2 (ja) 車両用空調装置及びその組付方法
JP2019162993A (ja) ドア駆動装置
JP7049554B2 (ja) ドア駆動装置
JP5965172B2 (ja) 車両用空調装置
JP6773592B2 (ja) 車両用空調装置
JP6310660B2 (ja) 車両用空調装置
JP2017128153A (ja) 車両用空調装置のダンパ駆動構造
JP2013071484A (ja) 車両用空調装置に用いられるリンク構造
JP2014237404A (ja) 車両用空調装置
JP2019043299A (ja) 車両用空調装置
JP2014220891A (ja) アクチュエータ
JP2019162992A (ja) ドア駆動装置
JP2019014319A (ja) 車両用空調装置のリンク機構
JP2019059410A (ja) 車両用空調装置及び回動部材の製造方法
JP2006298265A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5977974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees