JP2019059410A - 車両用空調装置及び回動部材の製造方法 - Google Patents

車両用空調装置及び回動部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回動部材の筒体内部に回転可能に内側シャフトを配置しても、がたつきを抑えて内側シャフトを回動することのできる回動部材を提供すること。【解決手段】回動部材20は、側面に側面孔24を有する円筒形状の円筒部23を備え、側面孔は、円筒形状の軸方向に垂直な断面視において、円筒形状の内壁面上で直径を成す2つの位置から、同じ方向に延びる2つの接線又は2つの接線より側面に向かって拡開される線で開口する。回動部材は樹脂により形成されていてもよい。【選択図】図3

Description

本発明は、たとえば車両用空調装置及び回動部材の製造方法に係り、特に空調ユニットのドア駆動部材を有する車両用空調装置及び回動部材の製造方法に関する。
例えば、車両用空調装置においては、複数の乗車者それぞれの好みに合わせて、運転席、助手席及び複数の後部座席等より多くの座席に対して個別的に異なる温度の空気を送れるように制御したい場合がある。このような場合には、冷気と暖気との混合気体を、その送付先ごとに適合させるべく、各々独立して冷気と暖気との混合割合を変更することが必要となる。これを実現するために車両用空調装置においては、同軸の回動軸を有し、互いに独立に回動する複数のシャフトが用いられる。
特許文献1は、車室内に供給される空気が流通する空気通路を内部に有する空調ケースと、前記空調ケースに一体に形成される板、または前記空調ケースとは別部品の板であって、前記空調ケース内の前記空気通路を第1区画通路と第2区画通路とに仕切る仕切り板と、前記第1区画通路に設けられて前記第1区画通路を開閉する第1ドアと、前記第1ドアと軸方向に並ぶように前記第2区画通路に設けられて前記第2区画通路を開閉する第2ドアと、前記空調ケース及び前記仕切り板に、軸方向において少なくとも2箇所で回転可能に支持されて、前記第1ドアを駆動する第1回転軸部と、前記第1回転軸部と同軸で前記第1回転軸部とは独立して回転可能に前記空調ケースに支持されて、前記第2ドアを駆動する筒体状の第2回転軸部と、当該第2回転軸部の筒体内部に挿入配置されるシャフトであって、軸方向の一端側で前記第1回転軸部の他端部と結合して同軸に一体となって回転し前記第1回転軸部を回転させる第1ドア駆動用シャフトと、を備え、前記第1回転軸部の他端部は、前記第2回転軸部の前記筒体内部にまで延びており、かつ前記第2回転軸部と回転可能に嵌合することを特徴とする車両用空調装置について開示している。
特開2013−043470号公報
上述の特許文献1の図3のような構成は、同軸の回動軸を有する2つのドア駆動用シャフトを実現することができる。しかしながら、このような構成においては、外側シャフトの射出成型時において回動軸の軸方向に型抜きを行うため、内側シャフトを通す穴の径が一様でなくなる。そのため、使用時において内側のシャフトの軸心がずれやすく、がたつきの原因となる恐れがあった。また、穴内部での接続が必要となる場合には、組み立て工程の増加・複雑化の恐れもあった。
本発明は、上述した従来の問題点の解決を企図してなされたものであり、外側シャフトの筒体内部に回転可能に内側シャフトを配置しても、がたつきを抑えて内側シャフトを回動することのできる車両用空調装置及び回動部材の製造方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の第1態様に係る車両用空調装置は、内部に空気通路を有するケースと、前記空気通路を第1通路と第2通路とに区画する仕切板であって前記ケースと一体にもしくは前記ケースとは別体として形成される仕切板と、前記第1通路の内部にスライド可能に配置されて前記第1通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第1ドアと、前記第2通路の内部にスライド可能に配置されて前記第2通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第2ドアと、前記第1通路の内部に回転可能に配置されて、前記第1ドアのスライド方向における位置を変更する第1回転体と、前記第2通路の内部に回転可能かつ前記第1回転体と同軸に配置されて、前記第2ドアのスライド方向における位置を変更する第2回転体と、前記第1回転体を回転駆動する第1回転体駆動部と、前記第2回転体を回転駆動する第2回転体駆動部と、前記第1回転体の内部に配置され前記第2回転体駆動部の回転力を前記第2回転体へ伝達する回転力伝達部であって前記第2回転体と一体にもしくは前記第2回転体とは別体として形成される回転力伝達部と、前記第1回転体の側面の少なくとも一部に穿設された側面孔とを備えて構成される。
上記第1態様には、主として、スライドドアに使用可能な形態が包摂される。かかるスライドドアとは、典型的には、調和空気を生成する際におけるエバポレータと加熱器との間に配置されるいわゆるミックスドアを含むものであるが、このミックスドアに限定されることなく、たとえば、調和済空気の吹出部に設けられる開閉ドアに用いる態様をも含めてよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2態様に係る車両用空調装置は、内部に空気通路を有するケースと、前記空気通路を第1通路と第2通路とに区画する仕切板であって前記ケースと一体にもしくは前記ケースとは別体として形成される仕切板と、前記第1通路の内部に回転可能に配置されて前記第1通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第1ダンパであって、第1回転体と、前記第1回転体から径方向に延出する第1板部とを少なくとも有する第1ダンパと、前記第2通路の内部に回転可能に配置されて前記第2通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第2ダンパであって、前記第1回転体と同軸に配置される第2回転体と、前記第2回転体から径方向に延出する第2板部とを少なくとも有する第2ダンパと、前記第1回転体を回転駆動する第1回転体駆動部と、前記第2回転体を回転駆動する第2回転体駆動部と、前記第1回転体の内部に配置され前記第2回転体駆動部の回転力を前記第2回転体へ伝達する回転力伝達部であって前記第2回転体と一体にもしくは前記第2回転体とは別体として形成される回転力伝達部と、前記第1回転体の側面の少なくとも一部に穿設された側面孔とを備えて構成される。
上記第2態様には、主として、いわゆる片持ち式ドアもしくはバタフライ式ドアに使用可能な形態が包摂される。かかる片持ち式ドアもしくはバタフライ式ドアとして、いわゆるミックスドア、調和済空気の吹出部に設けられる開閉ドアに用いる態様が含まれる。
上記第1態様、第2態様において、「空気通路を有するケース」とは、典型的にはHVAC(Heating, Ventilation, Air Conditioning)ユニットによって実現されるが、これに限定されるものではなく、車両用空調装置に係る筐体もしくはその機能を果たすものであればすべて含まれる概念である。
同じく両態様において、「ケースと一体にもしくは別体として形成される仕切板」とは、典型的には運転席と助手席とで空調を分けたい場合に左右で空調を分けるための分別板をいうが、これに限定されることなく、空調機内部において空気流を左右、上下等何らかの方向を持った複数の空気流に分断させるための機能を果たすものであればよい。また、この場合に、かかる仕切板が「ケースと一体にもしくは別体として形成される」としたのは、仕切板が筐体と一体的に形成されてもよいし、別部品として構成されたものを組み合わせ必要に応じて接合されたものであってもよい趣旨である。
第1態様において、上記第1ドア、第2ドアは、たとえば空気の流路に対向するように立設するように構成されることで、上流の空気の流れを変動させ、或いは上流の空気の一部のみ通流させることで空気流を制限する機能を実現するものであればよく、そのためのメカニズムとして公知のあらゆる態様が採用され得、そのすべてが本願の技術思想に包摂される。たとえば、その一態様として、ラックアンドピニオン形式が典型的に含まれるが、その場合には、たとえば、ドア側にラックを刻設し、このラックと噛合し得るピニオンを回転軸周りに配置する形態をとることができる。
第1態様、第2態様において、「第1回転体を回転駆動する第1回転体駆動部」、「第2回転体を回転駆動する第2回転体駆動部」はそれぞれ、回転体に対して回転力を与えるために十分なアクチュエータ機能を持つものすべてが含まれ、典型的には、モータによって実現される。また、この第1回転体駆動部、第2回転体駆動部は、典型的には「空気通路を有するケース」の外部に配置されるが、配置位置としては特にかかる外部に限定されるものではない。
両態様において、「回転力伝達部」とは、典型的には、第2回転体の略半分が第1回転体の内部を挿通するように配置され、第1回転体及び第2回転体が同軸で、互いに独立に回転するように制御できる機構をいう。
両態様において、典型的には、第1回転体は略円柱状の回動部材により、第12回転体は当該回動部材の内部を通り第1回転体より長く延びる内側同軸回動部材により、それぞれ実現することができる。この場合、回動部材及び内側同軸回動部材を含むものを、空気流量調整機構と定義することができる。この場合、空気流量調整機構において、回動部材は、円筒形状の半径方向に延びる第1扉部を有し、内側同軸回動部材は、回転軸の延伸方向における前記回動部材と重ならない位置において、円筒形状の半径方向に延びる第2扉部を有し、第1扉部及び第2扉部は、回動部材及び内側同軸回動部材が独立に回動動作することにより、互いに独立に動作することが可能となる。
両態様において、「第1回転体の側面の少なくとも一部に穿設された側面孔」とは、典型的には、第1回転体たる略円柱状の回動部材の側面の一部に設けられた開口であって、長手方向における抜き勾配の影響を排除できるものすべてを含む概念である。
また、上記第1態様において、本開示の空気流量調整機構は、前記第1ドアには該ドアをスライド移動させるための第1ラック及び前記第2ドアには該ドアをスライド移動させるための第2ラックが備えられ、前記第1回転体は前記第1ラックと噛合する第1ピニオンを有し、前記第2回転体は前記第2ラックと噛合する第2ピニオンを有し、前記第1ドア及び第2ドアは、前記第1回転体及び第2回転体が互いに独立に回動動作することにより、互いに独立に動作することにより、互いに独立に動作する、とする第3態様をとることとしてもよい。
上記第1〜第3態様のいずれかの態様においては、第4態様として、前記側面孔が穿設される位置における前記第1回転体の軸方向に垂直な断面は、一部が欠損された略リング形状を形成し、前記リング形状は、肉厚を形成する内面から外面に向かって開口面が拡開しているようにすることができる。
また、上記第1〜第3態様のいずれかの態様においては、第5態様として、前記側面孔が穿設される位置における前記第1回転体の軸方向に垂直な断面は、一部が欠損された略リング形状を形成し、前記リング形状は、該リング形状の内壁面上で前記欠損をなす2つの位置から、同じ方向に延びる2つの接線又は前記2つの接線より前記側面に向かって拡開する線で開口するようにすることができる。
さらに、上記第1〜第5態様のいずれかの態様においては、第6態様として、前記側面孔は、前記第1回転体の軸方向に所定の間隔を隔てて複数穿設され、前記複数の側面孔の間には、円周方向において前記複数の側面孔とは異なる位置に前記複数の側面孔とは別の側面孔が穿設された態様をとることができる。
またさらに、上記第1〜第6態様のいずれかの態様においては、第7態様として、前記第1回転体は、樹脂からなるとすることが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本願に係る回動部材の製造方法は、上記第1〜第7態様のいずれかの態様に係る車両用空調装置に用いられる前記第1回転体を形成する回動部材を製造するための回動部材の製造方法において、凸の半円筒形状を有する金型を、前記半円筒形状が形成する半円の端部から延びる接線方向に抜く工程と、略円錐台形状を有する金型を、前記円錐台形状の軸と前記半円筒形状の軸とを略一致させた位置に配置し、前記円錐台形状の軸の方向に抜く工程とを有して構成される。
本発明に係る車両用空調装置及び回動部材の製造方法によれば、外側シャフトの筒体内部に回転可能に内側シャフトを配置しても、がたつきを抑えて内側シャフトを回動することができる。
本実施形態に係る車両用空調装置について示す概略断面図である。 空気流量調整機構の概略正面図である。 図2における、回動部材20と内側同軸回動部材30との取り合いの詳細を説明するための断面図である。 回動部材の概略を示す側面図である。 主に円筒部について示す断面側面図である。 図3のV−V線における断面図である。 図3のVI−VI線における断面図である。 回動部材の第1変形例の概略を示す側面図である。 第1変形例の主に円筒部について示す断面側面図である。 図7のIX−IX線における断面図である。 第1変形例の主に円筒部について示す斜視図である。 回動部材の円筒部を射出成型により形成するための金型の例を示す概略断面図である。 回動部材の第2変形例の概略を示す側面図である。 第2変形例の主に円筒部について示す断面側面図である。 図12のXIV−XIV線における断面図である。 図12のXV−XV線における断面図である。 回動部材の円筒部を射出成型により形成するための金型の例を示す概略断面図である。 空気流量調整機構の他の例を示す概略図である。 図17の回動部材に側面孔を複数とする円筒部を適用した場合について示す図である。 バタフライドアに用いた場合の回動部材の例を示す斜視図である。 バタフライドアに用いた場合の回動部材の例を示す斜視図である。 変形バタフライドアに用いた場合の回動部材の例を示す斜視図である。 変形バタフライドアに用いた場合の回動部材の例を示す斜視図である。
以下に、本開示の実施形態について図面を参照しつつ説明する。説明において同様の要素には同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置1について示す概略断面図である。この車両用空調装置1は、図示しない送風ユニットと、HVAC(Heating, Ventilation, Air Conditioning)ユニット2とを備えて成るセミ一体型のものであり、例えば車両の(図示しない)センターコンソール部に収納・配置される。送風ユニットとしては公知のものを採用することができて、モータによりファンを回転して、内気導入口から導入される内気と外気導入口から導入される外気とのうちの一方もしくは双方を、HVACユニット2に送風することができる。また、この送風ユニットは、HVACユニット2に対し車両の左右方向のいずれかに配置されている。
HVACユニット2は、内部に空気流路4が形成されたケース3と、空気流路4に配置される冷却用熱交換器5、加熱用熱交換器6、エアミックスドア7を有する。冷却用熱交換器5としては公知のものを採用することができ、送風ユニットから送られてきた空気を冷却するエバポレータ等であってよく、空気流路4を流れる空気が略全て通過するように立設されている。冷却用熱交換器5は、例えばコルゲート状のフィンとチューブとを交互に複数段積層して形成されるものであって、チューブの長手方向端にタンクを有するもので、図示しない他の空調機器と配管等を介して適宜接合されて冷凍サイクルを構成しているものとすることができる。
加熱用熱交換器6は公知のものを採用することができて、冷却用熱交換器5で冷却された空気を加熱する温水式のヒータコア等であってよい。加熱用熱交換器6は、例えばコルゲート状のフィンとチューブとを交互に複数段積層して形成されチューブの長手方向端にタンクを有するものとすることができ、図示しない他の機器と配管等を介して適宜接合されて放熱サイクルを構成している。
エアミックスドア7は、例えば冷却用熱交換器5と加熱用熱交換器6との間に配置されて加熱用熱交換器6を通過する空気と加熱用熱交換器6を通過せずに迂回する空気との比率を調整する。エアミックスドア7は、本実施形態では、例えば第1スライドドア40が第1ピニオン21の回転により上下に変位するスライドドア式のものが示されている。エアミックスドア7は、スライドドア式のものに限定されず、例えばロータリ式、片持ちドア式、バタフライドア式と称されるものを用いてもよい。
また、HVACユニット2は、空気流路4の一部として、加熱用熱交換器6で加熱された空気(温風)が通過する温風流路8、加熱用熱交換器6を迂回した空気(冷風)が通過する冷風流路9、および温風流路8および冷風流路9の下流側に設けられて温風と冷風とが合流するエアミックスチャンバ10を有する。空気流路4を通流した空気が吹出される吹出口として、いずれもエアミックスチャンバ10の下流側と連通される、デフロスト吹出口11、ベント吹出口12、およびフット吹出口16を有する。
なお、本実施形態では、ケース3は、エアミックスドア7の上下方向略中央部から加熱用熱交換器6の上方に亘ってエアガイド中壁13を有しており、このエアガイド中壁13により、温風流路8と冷風流路9とが仕切られて、エアミックスチャンバ10よりも上流側で温風と冷風とが意図せずに混合するのを防止している。
デフロスト吹出口11は、HVACユニット2の上方に形成され、デフロスト吹出口11の近傍に配置されたデフロストドア17により開度が調整される。デフロスト吹出口11を通過した空気は、必要に応じて接続されるダクトを介し、車両のフロントガラスに向けて吹き出される。
ベント吹出口12は、HVACユニット2の上方に形成され、ベント吹出口12の近傍に配置されたベントドア18により開度が調整される。ベント吹出口12を通過した空気は、必要に応じて接続されるダクトを介し、車両に搭乗した乗員の上半身に向けて吹き出される。
フット吹出口16は、HVACユニット2の下方に形成され、フット吹出口16の近傍に配置されたフットドア14により開度が調整される。フット吹出口16を通過した空気は、必要に応じて接続されるダクトを介し、車両に搭乗した乗員の足元や下半身に向けて吹き出される。なお、フット吹出口16は、本実施形態では、エアミックスチャンバ10と連通するフット用流路15の下端に形成されている。フット用流路15は、仕切壁32により温風流路8から仕切られている。
そして、デフロストドア17、ベントドア18、フットドア14の位置を適宜調整することにより、さまざまな吹出モードを実現できる。なお、本実施形態では、ベントドア18を片持ち式ドア、デフロストドア17及びフットドア14をバタフライ式ドアとして示したが、それぞれ、バタフライ式ドア、ロータリ式ドア及び片持ち式ドアその他のドアのいずれを用いてもよい。
このような構成を採用したことにより、送風ユニット(図示せず)からHVACユニット2に送風された空気は、冷却用熱交換器5の上流側に至り、この冷却用熱交換器5を通過する際に冷却され、エアミックスドア7の開度に応じて加熱用熱交換器6を通過する空気と加熱用熱交換器6を迂回する空気との比率が調整され、エアミックスドア7の下流側となるエアミックスチャンバ10において適宜混合された後、吹出モードに応じて開放されたデフロスト吹出口11、ベント吹出口12、フット吹出口16のいずれかを介して車室内に吹き出される。
なお、本実施形態においては、エアミックスドア7の下流側は、例えば仕切板19により、図1の紙面垂直方向の手前側と奥側とで分けられている。これにより、ベント吹出口12およびフット吹出口16は、例えば運転席用及び助手席用等の複数に区切られ、それぞれ運転席用及び助手席用等それぞれ独立に温度調節及び風量調節可能(以下、「温度調節等可能」ともいう。)となっている。
複数独立に温度調節及び風量調節可能とするために、エアミックスドア7は、後述する空気流量調整機構61を備えて構成され、ベントドア18及びフットドア14は、空気流量調整機構62を備えて構成されていてもよい。ここで、本実施形態においては、仕切板19は1枚とし、例えば運転席及び助手席のような2種類の送風について温度調節等可能としたが、例えば仕切板19を2枚以上等とすることにより、後部座席等3種類以上の箇所にそれぞれ温度調整等可能に送風できるような態様であってもよい。
図2は、冷却用熱交換器5側からの視点による、空気流量調整機構61の概略立面図である。この図に示されるように、空気流量調整機構61は、略円筒形の回動部材20と、回動部材20の円筒部23の内部を通り、回動部材20より長く延びる略円筒形の内側同軸回動部材30とを有して構成されている。第1回転体たる回動部材20は回転体駆動部(アクチュエータであって、HVACユニット2の外部に配置されても良い)の一態様であるモータM1によって駆動されることができ、第2回転体たる内側同軸回動部材30は回転体駆動部(アクチュエータであって、HVACユニット2の外部に配置されても良い)の一態様であるモータM2によって駆動されることができる。また空気流量調整機構61は流路を閉じたり開けたりする第1ドアたる第1スライドドア40及び第2ドアたる第2スライドドア50を有している。第1スライドドア40及び第2スライドドア50は仕切板19を挟んで配置されていてもよい。また、第1スライドドア40は第1ラック41を有し、回動部材20は、第1スライドドア40の第1ラック41に対応する第1ピニオン21を有し、第1ラック41と第1ピニオン21とが互いに噛合する。第2スライドドア50は第2ラック51を有し、内側同軸回動部材30は、回転軸の延伸方向における回動部材20と重ならない位置において、第2スライドドア50の第2ラック51に対応する第2ピニオン31を有し、第2ラック51と第2ピニオン31とが互いに噛合する。これにより、第1スライドドア40及び第2スライドドア50は、回動部材20及び内側同軸回動部材30が互いに独立に回動動作することにより、互いに独立に動作することができる。
図2Aは、図2における、回動部材20と内側同軸回動部材30との取り合いの詳細を説明するための断面図である。同図(a)では、内側同軸回動部材30Aの延長材であって回動部材20に挿通される部分30Bが内側同軸回動部材30Aと一体として形成される態様が表されている。同図(b)では、内側同軸回動部材30Aの延長材であって回動部材20に挿通される部分30Bが内側同軸回動部材30Aとは別体として形成される態様が表されている。同図(b)の場合には、内側同軸回動部材30Aと内側同軸回動部材30Bとがたとえばコネクタ部Cによって同軸で取り合うように接続される。内側同軸回動部材30Aと内側同軸回動部材30Bとの接続はコネクタ部Cによる態様には限定されず、同軸で接続するための公知のあらゆる態様を採用することができ、そのいずれも本願の技術思想の範囲内のものである。
図3は、回動部材20の概略を示す側面図である。図4は、回動部材20の主に円筒部23について、長手方向に平行な縦断面で切った面の一部を示す断面図である。図5は、図3のV−V線における断面図である。図6は、図3のVI−VI線における断面図である。ここで回動部材20は樹脂により形成されていることが好ましい。
これらの図に示されるように、回動部材20は、側面に側面孔24を有する円筒形状の円筒部23を有している。ここで、側面孔24は、円筒形状の軸方向に垂直な断面視(図5)において、円筒形状の内壁面上で直径Dを成す2つの点Y1、Y2から、同じ方向に延びる2つの接線l1、l2で、又はその2つの接線より側面に向かってわずかに拡開した(図示しない)線で開口している。つまり、図5において、側面孔24の側面での開口幅Wは、l1、l2間の距離に等しい直径Dと等しく形成されているか、又は直径Dよりもわずかながら大きく形成されていて(図示しない)もよい。
図7は、第1変形例に係る回動部材201の概略を示す側面図である。図8は、第1変形例の主に円筒部231について、長手方向に平行な縦断面で切った面の一部を示す断面図である。図9は、図7のIX−IX線における断面図である。図10は、第1変形例の主に円筒部231について示す概略斜視図である。これらの図に示されるように、第1変形例に係る回動部材201は、側面に側面孔241を有する円筒形状の円筒部231を有し、側面孔241は、円筒形状の軸方向に垂直な断面視(図9)において、円筒形状の内壁面上で直径Dを成す2つの点Y1、Y2から、同じ方向に延びる2つの接線よりはそれぞれ拡開した線で開口している構成をとることができる(図9においては、Y1、Y2とそれぞれ拡開した線とが略一直線に並ぶ、すなわち180°拡開した態様が示されている)。つまり、図9において、側面孔241は、直径Dを成す2つの位置から同一直線状を互いに側面に向かって延びる線により開口を形成し、側面孔241の側面での開口幅Wは、内壁面の直径Dよりも大きくなっている。
図11は、本実施形態の回動部材20及び第1変形例に係る回動部材20及び201の主に円筒部23及び231を射出成型により形成するための金型80の例を示す概略断面図である。この図に示されるように金型80はキャビ型81と、コア型82と、スライド型83及び84とで構成されている。キャビ型81は円筒部23の外壁面の形状を規定する型である。コア型82は円筒部23の内壁面の形状を規定する型であり、凸の半円筒形状88を有している。スライド型83及び84はそれぞれ、円錐台形状89を有している。このような金型80を使用した回動部材20の製造工程においては、金型80に樹脂が充填された後、コア型82の半円筒形状88が形成する半円の端部から延びる接線方向に抜く工程SBと、円錐台形状89の軸と半円筒形状88の軸とを一致させた位置に配置し、その軸の方向に抜く工程SAとを有することができる。なお、第1ピニオンについても、周知の技術を用い工程SA及び/または工程SBによって回動部材20と一体的に形成することもできる。
ここで、円筒部23の内壁面のうち工程SBで形成される内壁面は、回動部材20の長手方向(回転軸が延伸する方向)に沿って、直径Dが一定となるよう形成されることが好ましい。内壁面を、長手方向に沿って、円筒部23を工程SAのみで形成すると、いわゆる金型の抜き勾配を確保する必要から、内壁面の直径Dは、長手方向において円筒部23の端部に近接するほど大きくなる。円筒部23を工程SAのみで形成した回動部材20の内部に内側同軸回動部材30を配置し、回転すると、内側同軸回動部材30は円筒部23の内壁の抜き勾配に応じて回転して、回動部材20と内側同軸回動部材30とで、回転軸の延伸方向にずれが生じるおそれがある。これに対し、円筒部23の内壁面のうち工程SBで形成される内壁面を直径Dが一定となるよう形成することで、回動部材20と内側同軸回動部材30とのそれぞれの回転軸の延伸方向を一致させることが容易となる。これにより、回動部材20と内側同軸回動部材30とのそれぞれの回転が円滑に行われ、ひいては空気流調整機構61の作動の円滑化および低振動化を実現することができる。当然、第1変形例についても同様である。
このように本実施形態及びその変形例に係る回動部材20及び201は、円筒部23及び231において径を一様とする略半円の内壁を有しているため、回動部材20及び201の内部に内側同軸回動部材30を配置しても、互いのがたつきを抑えて回動することができる。また、回動部材20、201、及び、内側同軸回動部材30はそれぞれ一部品として成形することができるため、製造工程及びこれらそれぞれの組み立て工程の工程数の削減と共に簡易化を行うことができる。
図12は、第2変形例に係る回動部材202の概略を示す側面図である。図13は、第2変形例の主に円筒部232について、長手方向に平行な縦断面で切った面の一部を示す断面図である。図14は、図12のXIV−XIV線における断面図である。図15は、図12のXV−XV線における断面図である。これらの図に示されるように、第2変形例に係る回動部材202は、側面に側面孔242a及び242bを長手方向交互に有する円筒形状の円筒部232を有し、側面孔242a及び242bは、円筒形状の軸方向に垂直な断面視において、円筒形状の内壁面上で直径Dを成す2つの点Y1、Y2から、同じ方向に延びる2つの接線で又はその2つの接線より側面に向かってわずかに拡開した(図示しない)線で開口している。つまり、図14及び図15において、側面孔242の側面での開口幅Wは、直径Dと等しく形成されているか、又は直径Dよりもわずかながら大きく形成されていてもよい(図示していない)。
また、円筒部232の側面において、例えば、円筒形状の軸方向に並んだ2つの側面孔242aの間には、円周方向において2つの側面孔242aとは異なる位置(たとえば側面孔242aに対して反対側に限定されない)に配置された他の側面孔を有していてもよい(図示していない)。また、側面孔242aの位置及び形状、側面孔242bの形状も図12は一例であり、これに限定されるものではない。
図16は、本実施形態の第2変形例に係る回動部材202の主に円筒部232を射出成型により形成するための金型90の例を示す概略断面図である。この図に示されるように金型90はキャビ型91と、コア型92と、スライド型93及び94とで構成されている。キャビ型91及びコア型92は、それぞれ円筒部232の外壁面の形状を規定する型であると共に、円筒部232の内壁面の形状を規定する。内壁面の形状を規定する部分は、凸の半円筒形状98を有している。スライド型93及び94はそれぞれ、円錐台形状99を有している。このような金型90を使用した回動部材202の製造工程においては、金型90に樹脂が充填された後、キャビ型91及びコア型92の半円筒形状98が形成する半円の端部から延びる接線方向に抜く工程SBと、円錐台形状99の軸と半円筒形状98の軸とを一致させた位置に配置し、その軸の方向に抜く工程SAとを有していてもよい。なお、第1ピニオンについても、周知の技術を用い工程SA及び/または工程SBによって回動部材202と一体的に形成することもできる。
本実施形態においても、円筒部232の内壁面のうち工程SBで形成される内壁面は、回動部材202の長手方向(回転軸が延伸する方向)に沿って、直径Dが一定となるよう形成されることが好ましい。回動部材202と内側同軸回動部材30とで、回転軸の延伸方向を一致させることが容易となる。
このように本実施形態の変形例に係る回動部材202は、円筒部232において径を一様とする略半円の内壁を有しているため、回動部材202の内部に内側同軸回動部材30を配置しても、互いのがたつきを抑えて回動することができる。また、回動部材202及び内側同軸回動部材30はそれぞれ一部品として成形することができるため、製造工程及びこれらそれぞれの組み立て工程の工程数の削減と共に簡易化を行うことができる。
上述の実施形態及び各変形例においては、回動部材20(もしくは回動部材201、202)について、スライドドア式の空気流量調整機構61における回動部材20(もしくは回動部材201、202)として説明したが、回動部材20(もしくは回動部材201、202)は、他の方式のドアにも適用することができる。また、エアミックスドアだけでなく、例えばベントドア18やフットドア14等にも適用することができる。
図17は、例えばベントドア18及びフットドア14に適用される空気流量調整機構62の一例を示す概略図である。この図に示されるように、空気流量調整機構62は、略円筒形の回動部材70と、回動部材70の円筒部23の内部を挿通し、回動部材70より長く延びる略円筒形の内側同軸回動部材75とを有している。第1ダンパ101は、第1回転体たる回動部材70と、円筒形状の半径方向に延びる第1扉部71とを有する。第2ダンパ102は、第2回転体たる内側同軸回動部材75と、回転軸の延伸方向における回動部材70と重ならない位置において、円筒形状の半径方向に延びる第2扉部76とを有する。これにより、第1扉部71及び第2扉部76は、回動部材70及び内側同軸回動部材75が互いに独立に回動動作することにより、互いに独立に動作することができる。なお、円筒部23は、上述の回動部材20と同様の構成とすることができる。また、図17においては、回動部材70の円筒部23は、図3〜図6に示されるような側面孔24を一つとする円筒部23として説明したが、円筒部23に換えて、第1変形例もしくは第2変形例に係る円筒部231もしくは円筒部232を採用することができる。この図17に示す形態においても、上述した図2Aにおける説明が適用される。すなわち、ベントドア18及びフットドア14に適用される空気流量調整機構62においても、回動部材70及び内側同軸回動部材75の関係において、内側同軸回動部材75Aの延長材であって回動部材70に挿通される部分75Bが内側同軸回動部材75Aと一体として形成されていても(図2A(a)参照)、或いは、内側同軸回動部材75Aの延長材であって回動部材70に挿通される部分である内側同軸回動部材75Bが内側同軸回動部材75Aとは別体として形成されていて(図2A(b)参照)もよい。
図18は、図17の回動部材70に、図12〜図15に示された側面孔242を複数とする円筒部232を適用した場合について示す図である。図19は、側面孔24を一つとする場合で、円筒部23を介して2つの第1扉部71を有するバタフライドアに用いた場合の回動部材70を示す斜視図である。図20は、側面孔24を複数とする場合で、円筒部23を介して2つの第1扉部71を有するバタフライドアに用いた場合の回動部材70を示す斜視図である。図21は、側面孔24を一つとする場合で、円筒部23を介して3つの第1扉部71を有する変形バタフライドアに用いた場合の回動部材70を示す斜視図である。図22は、側面孔24を複数とする場合で、円筒部23を介して3つの第1扉部71を有する変形バタフライドアに用いた場合の回動部材70を示す斜視図である。
上述したように本実施形態に係る回動部材70は、円筒部23において径を一様とする半円の内壁を有しているため、回動部材70の内部に内側同軸回動部材75を配置しても、互いのがたつきを抑えて回動することができる。また、回動部材70及び内側同軸回動部材75はそれぞれ一部品として成形することができるため、製造工程及びこれらそれぞれの組み立て工程の工程数の削減と共に簡易化を行うことができる。
本願発明に係る技術思想の外延は、上述した各実施形態/態様に限定されることはなく、各種拡大、縮小、置換等を許容するもので、すべて本願の技術思想に包摂される。例えば、図17〜図22に示された空気流量調整機構62を、エアミックスドア7に適用してもよい。
上記の次第であるから、本願は、空気調和機産業、特に空調を備えた自動車産業において、大いなる利用可能性を有する。
1 車両用空調装置,5 冷却用熱交換器,6 加熱用熱交換器,7 エアミックスドア,12 ベント吹出口,14 フットドア,16 フット吹出口,18 ベントドア,19 仕切板,20 回動部材,21 第1ピニオン,23 円筒部,24 側面孔,30 内側同軸回動部材, 31 第2ピニオン,40 第1スライドドア,41 第1ラック,50 第2スライドドア,51 第2ラック,61,62 空気流量調整機構,70 回動部材,71,76 扉部,75 内側同軸回動部材
両態様において、典型的には、第1回転体は略円柱状の回動部材により、第2回転体は当該回動部材の内部を通り第1回転体より長く延びる内側同軸回動部材により、それぞれ実現することができる。この場合、回動部材及び内側同軸回動部材を含むものを、空気流量調整機構と定義することができる。この場合、空気流量調整機構において、回動部材は、円筒形状の半径方向に延びる第1扉部を有し、内側同軸回動部材は、回転軸の延伸方向における前記回動部材と重ならない位置において、円筒形状の半径方向に延びる第2扉部を有し、第1扉部及び第2扉部は、回動部材及び内側同軸回動部材が独立に回動動作することにより、互いに独立に動作することが可能となる。
また、上記第1態様において、本開示の空気流量調整機構は、前記第1ドアには該ドアをスライド移動させるための第1ラック及び前記第2ドアには該ドアをスライド移動させるための第2ラックが備えられ、前記第1回転体は前記第1ラックと噛合する第1ピニオンを有し、前記第2回転体は前記第2ラックと噛合する第2ピニオンを有し、前記第1ドア及び第2ドアは、前記第1回転体及び第2回転体が互いに独立に回動動作することにより、互いに独立に動作する、とする第3態様をとることとしてもよい。

Claims (8)

  1. 内部に空気通路(4)を有するケース(3)と、
    前記空気通路を第1通路と第2通路とに区画する仕切板であって前記ケースと一体にもしくは前記ケースとは別体として形成される仕切板(19)と、
    前記第1通路の内部にスライド可能に配置されて前記第1通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第1ドア(40)と、
    前記第2通路の内部にスライド可能に配置されて前記第2通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第2ドア(50)と、
    前記第1通路の内部に回転可能に配置されて、前記第1ドアのスライド方向における位置を変更する第1回転体(20)と、
    前記第2通路の内部に回転可能かつ前記第1回転体と同軸に配置されて、前記第2ドアのスライド方向における位置を変更する第2回転体(30)と、
    前記第1回転体を回転駆動する第1回転体駆動部(M1)と、
    前記第2回転体を回転駆動する第2回転体駆動部(M2)と、
    前記第1回転体の内部に配置され前記第2回転体駆動部の回転力を前記第2回転体へ伝達する回転力伝達部であって前記第2回転体と一体にもしくは前記第12回転体とは別体として形成される回転力伝達部(30B)と、
    前記第1回転体の側面の少なくとも一部に穿設された側面孔(24、241、242a、242b)と
    を備えることを特徴とする車両用空調装置(1)。
  2. 内部に空気通路(4)を有するケース(3)と、
    前記空気通路を第1通路と第2通路とに区画する仕切板であって前記ケースと一体にもしくは前記ケースとは別体として形成される仕切板(19)と、
    前記第1通路の内部に回転可能に配置されて前記第1通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第1ダンパであって、第1回転体(70)と、前記第1回転体から径方向に延出する第1板部(71)とを少なくとも有する第1ダンパ(101)と、
    前記第2通路の内部に回転可能に配置されて前記第2通路を通流する空気の流れもしくは流量を変更可能な第2ダンパであって、前記第1回転体と同軸に配置される第2回転体(75)と、前記第2回転体から径方向に延出する第2板部(76)とを少なくとも有する第2ダンパ(102)と、
    前記第1回転体を回転駆動する第1回転体駆動部(M1)と、
    前記第2回転体を回転駆動する第2回転体駆動部(M2)と、
    前記第1回転体の内部に配置され前記第2回転体駆動部の回転力を前記第2回転体へ伝達する回転力伝達部であって前記第2回転体と一体にもしくは前記第2回転体とは別体として形成される回転力伝達部(75B)と、
    前記第1回転体の側面の少なくとも一部に穿設された側面孔(24、241、242a、242b)と
    を備えることを特徴とする車両用空調装置(1)。
  3. 前記第1ドア(40)には該ドアをスライド移動させるための第1ラック(41)及び前記第2ドア(50)には該ドアをスライド移動させるための第2ラック(51)が備えられ、
    前記第1回転体は前記第1ラックと噛合する第1ピニオン(21)を有し、
    前記第2回転体は前記第2ラックと噛合する第2ピニオン(31)を有し、
    前記第1ドア及び第2ドアは、前記第1回転体及び第2回転体が互いに独立に回動動作することにより、互いに独立に動作する、ことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置(1)。
  4. 前記側面孔が穿設される位置における前記第1回転体の軸方向に垂直な断面は、一部が欠損された略リング形状を形成し、前記リング形状は、肉厚を形成する内面から外面に向かって開口面が拡開していることを特徴とする請求項1〜3のうち1項記載の車両用空調装置(1)。
  5. 前記側面孔が穿設される位置における前記第1回転体の軸方向に垂直な断面は、一部が欠損された略リング形状を形成し、前記リング形状は、該リング形状の内壁面上で前記欠損をなす2つの位置から、同じ方向に延びる2つの接線又は前記2つの接線より前記側面に向かって拡開する線で開口することを特徴とする請求項1〜3のうち1項記載の車両用空調装置(1)。
  6. 前記側面孔は、前記第1回転体の軸方向に所定の間隔を隔てて複数穿設され、前記複数の側面孔の間には、円周方向において前記複数の側面孔とは異なる位置に前記複数の側面孔とは別の側面孔が穿設されたことを特徴とする請求項1〜5のうち1項記載の車両用空調装置(1)。
  7. 前前記第1回転体は、樹脂からなることを特徴とする請求項1〜6のうち1項記載の車両用空調装置(1)。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1項記載の車両用空調装置(1)に用いられる前記第1回転体を形成する回動部材を製造するための回動部材の製造方法において、
    凸の半円筒形状を有する金型(88、98)を、前記半円筒形状が形成する半円の端部から延びる接線方向に抜く工程(SB)と、
    略円錐台形状を有する金型(89、99)を、前記円錐台形状の軸と前記半円筒形状の軸とを略一致させた位置に配置し、前記円錐台形状の軸の方向に抜く工程(SA)と
    を有することを特徴とする回動部材の製造方法。
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