JP2013203168A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用空調装置において、シャフトとドア本体とを所望の位置関係で確実且つ容易に組み付けることができると共に前記ドア本体を円滑に駆動させる。
【解決手段】車両用空調装置10を構成するケーシング12には、スライドドア機構18が設けられ、前記スライドドア機構18を構成するエアミックスダンパ24の内周面には、一対の突部38a、38bが設けられる。一方、エアミックスダンパ24のラックギア36a、36bに噛合されるシャフト26には、ピニオンギア44a、44bの内側となる位置に、突部38a、38bの係合される位置決め用リング46a、46bが設けられる。そして、シャフト26とエアミックスダンパ24とを組み付ける際、ピニオンギア44a、44bをラックギア36a、36bに噛合させた状態で、突部38a、38bを位置決め用リング46a、46bの凹部52に対してそれぞれ係合させることで位置決めがなされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、送風機によって内外気を内部に空気通路を形成したケーシングへと取り込み、冷却手段であるエバポレータにより冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とを前記ケーシング内で所望の混合比率で混合した後、前記ケーシングに設けられた複数の開口部から送風ダクトを通じて車室内に設けられた吹出口から送風することによって前記車室内の温度及び湿度の調整を行っている。
本出願人は、例えば、特許文献1に開示されるように、ケースの内部に設けられガイドレールに沿ってスライド変位するスライドダンパを備え、前記スライドダンパがピニオンギアを有したシャフトに噛合されることで、該シャフトの回転によってスライドダンパを変位させるスライドダンパ装置を提案している。これにより、スライドダンパの下流側に設けられる複数の流路の開口面積を調節し、ケースから前記流路へと流通するエアの流量又は流通状態を調整している。
また、特許文献2には、上述したようなスライドダンパを有した空気通路開閉装置が開示されている。この空気通路開閉装置は、ケーシングの内部にスライドドアがスライド自在に設けられると共に、前記スライドドアのドア本体に形成された一組のラックには、前記ケーシングに対して回転自在に設けられたシャフトのピニオンがそれぞれ噛合される。このピニオンは、周面に沿って凹凸状に形成された複数のギア歯を有すると共に、前記ギア歯の間に欠歯部が形成されている。そして、シャフトとスライドドアとを組み付ける際、欠歯部がスライドドアにおけるラックの端部となるように噛み合わせることで互いの位置決めを行っている。
特開2011−57044号公報 特開2009−274708号公報
しかしながら、上述した特許文献2に示されるようなピニオンとラックとを噛合させる構造では、一般的に、前記ピニオンとラックとの間に若干の隙間が設けられた状態で噛合されているため、一組のラックに対してそれぞれピニオンを噛合させる際に、それぞれのラックに対してピニオンの位相がずれた状態で誤って組み付けられてしまうことが懸念される。また、ラックに対してピニオンを予め決められた位置で噛合させる必要があり、この位置が所望位置からずれてしまった場合、スライドドアの所望の移動量で移動させることができないという問題が生じる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、シャフトとドア本体とを所望の位置関係で確実且つ容易に組み付けることができると共に、前記ドア本体を円滑に駆動させることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空気通路を内部に有するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置において、
前記スライドドア機構は、前記空気通路を遮蔽するドア本体と、
前記ドア本体の移動方向に沿って形成され、該移動方向と直交する幅方向に並列に設けられた複数のラックギアと、
前記ラックギアと噛合する複数のピニオンギアを有し、前記ピニオンギアを介して前記ドア本体へ駆動力を伝達して駆動するシャフトと、
を備え、
前記ドア本体及び前記シャフトのいずれか一方には、前記ドア本体の幅方向に延在し、且つ、他方側へ突出する突部が設けられ、他方には前記ラックギアと前記ピニオンギアが噛合した際に前記突部が挿入される凹部と、前記突部が挿入不可能な挿入規制部とが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ケーシングにおける空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構を有した車両用空調装置において、前記スライドドア機構を構成するドア本体、又は、前記ドア本体のラックギアに噛合されるピニオンギアを有したシャフトのいずれか一方に、該ドア本体の幅方向に延在し、且つ、他方側へ突出する突部を設ける。また、突部の設けられたドア本体又はシャフトの他方には、前記ラックギアと前記ピニオンギアが噛合した際に前記突部が挿入される凹部と、前記突部の挿入不可能な挿入規制部とが設けられる。
従って、スライドドア機構のドア本体とシャフトとを組み付ける際、いずれか一方に設けられた突部を、他方に形成された凹部に挿入することで、ラックギアとピニオンギアとが所望の位置で噛合された状態で位置決めして組み付けることができる。その結果、一方に設けられた突部を他方の凹部へと挿入するという簡便な作業で、ドア本体とシャフトとを所望の位置関係で確実且つ容易に組付可能となる。また、ピニオンギアやラックギアに位置決めを行うための欠歯部等を設ける必要がないため、該欠歯部等を設けた場合に懸念される噛合不足に起因した動作不良が防止され、前記ドア本体を円滑に移動させることが可能となる。さらに、突部は、挿入規制部によって凹部以外へ挿入されることが防止されているため、誤った位置関係でドア本体とシャフトとが組み付けられることが防止される。
さらにまた、突部をドア本体に形成し、挿入規制部をシャフトに円盤状に形成し、凹部を前記挿入規制部の外周面を切り欠くことで形成するとよい。
またさらに、突部をシャフトに形成し、挿入規制部をドア本体に対して移動方向に沿って延在するリブ状に形成し、凹部を挿入規制部を切り欠くことで形成するとよい。
また、凹部は、少なくとも底部を断面曲面状に形成するとよい。
さらに、突部には、ドア本体の幅方向又はシャフトの軸方向に沿って高さが異なる部位を有しているとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、スライドドア機構のドア本体とシャフトとを組み付ける際、いずれか一方に設けられた突部を、他方に形成された凹部に挿入することで、ラックギアとピニオンギアとが所望の位置で噛合された状態で位置決めして組み付けることができる。その結果、一方に設けられた突部を他方の凹部へと挿入するという簡便な作業で、ドア本体とシャフトとを所望の位置関係で確実且つ容易に組付可能となる。また、ピニオンギアやラックギアに位置決めを行うための欠歯部等を設ける必要がないため、該欠歯部等を設けた場合に懸念される噛合不足に起因した動作不良が防止され、前記ドア本体を円滑に移動させることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置におけるケーシングの側面図である。 図2Aは、図1の車両用空調装置を構成するエアミックスダンパの外観斜視図であり、図2Bは、図1のスライドドア機構を構成するエアミックスダンパ及びシャフトの平面図であり、図2Cは、図2BのIIC−IIC線に沿った断面図である。 図3Aは、第1変形例に係るスライドドア機構を構成するエアミックスダンパの外観斜視図であり、図3Bは、第2変形例に係るスライドドア機構を構成するエアミックスダンパ及びシャフトの平面図であり、図3Cは、第3変形例に係るスライドドア機構を構成するエアミックスダンパの外観斜視図であり、図3Dは、第4変形例に係るスライドドア機構を構成するエアミックスダンパ及びシャフトの平面図である。 図4Aは、第2の実施の形態に係る車両用空調装置を構成するエアミックスダンパの外観斜視図であり、図4Bは、図4Aのエアミックスダンパ及びシャフトの平面図であり、図4Cは、図4BのIVC−IVC線に沿った断面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成するケーシング12と、前記ケーシング12の内部に配設され、空気を冷却するエバポレータ14と、前記空気を加熱するヒータコア16と、前記ケーシング12内に導入された空気を、エバポレータ14及びヒータコア16によって熱交換を行い、調温された冷風及び温風を所定の混合比率で混合して混合風とするスライドドア機構18とを含む。
このケーシング12は、略対称形状の第1及び第2分割ケーシング20、22からなり、該第1分割ケーシング20の側部には、図示しない送風機によって前記ケーシング12内へ空気が導入されるダクト(図示せず)が装着される。
また、ケーシング12の内部には、空気の流通方向における上流側(矢印A1方向)となる位置にエバポレータ14が設けられ、前記エバポレータ14に対して下流側(矢印A2方向)となる位置にヒータコア16が設けられる。このエバポレータ14とヒータコア16との間には、該エバポレータ14によって冷却された空気を、ケーシング12内において下流へと流通させる際、その流通量及び流通状態を調整するスライドドア機構18が設けられる。
さらに、ケーシング12には、スライドドア機構18を構成するエアミックスダンパ24に対して上流側(矢印A1方向)となる位置に、駆動力が伝達され前記エアミックスダンパ24を移動させるシャフト26が回転自在に設けられる。なお、シャフト26は、第1及び第2分割ケーシング20、22の内壁面に対して回転自在に支持される。
また、ケーシング12には、エアミックスダンパ24に対して下流側(矢印A2方向)となる位置に、後述するエアミックスダンパ24のシール部34a、34bが当接し、通路を分割する分割壁28が設けられる。
スライドドア機構18は、ケーシング12の内部において上方及び下方へとスライド自在に設けられたエアミックスダンパ24と、該エアミックスダンパ24に駆動力を伝達することで移動させるシャフト26とを含む。
エアミックスダンパ24は、図1及び図2Aに示されるように、大きな半径で形成された断面円弧状のプレートであり、エバポレータ14から離間する方向、すなわち、ヒータコア16側(図1中、矢印A2方向)に向かって凸状となるように形成されると共に、ケーシング12の幅方向(図2A中、矢印B方向)に沿って設けられる。そして、エアミックスダンパ24の両側部が、第1及び第2分割ケーシング20、22の内壁面に設けられた一対のガイド部30に沿って案内される。
このエアミックスダンパ24は、例えば、樹脂製材料からプレート状に形成されるドア本体32と、ゴム等の弾性材料からなり、前記ドア本体32の端部に形成される一対のシール部34a、34bとから形成される。このドア本体32には、凹状に窪んだ内周面に沿って一対のラックギア36a、36bが設けられる。ラックギア36a、36bは、ドア本体32の内周面においてエアミックスダンパ24のスライド方向に沿ってそれぞれ一直線状に形成され、該スライド方向と直交した幅方向(矢印B方向)の両端部近傍に設けられる。すなわち、一対のラックギア36a、36bは、ドア本体32の幅方向に所定間隔離間して並列に設けられる。
また、ドア本体32の内周面には、図2A〜図2Cに示されるように、スライド方向に沿った略中央部に一対の突部38a、38bが設けられる。この突部38a、38bは、例えば、断面略矩形状に形成され、ドア本体32の内周面に対して所定高さだけ突出すると共に、ラックギア36a、36bに対してそれぞれ幅方向内側に所定間隔離間した位置に設けられる。すなわち、一対の突部38a、38bは、ドア本体32の幅方向(矢印B方向)に沿って所定長さで形成され、互いに離間して配置されている。
シャフト26は、図1及び図2Bに示されるように、断面矩形状で軸方向(矢印B方向)に沿って延在する軸部40と、前記軸部40に対して半径外方向に拡径し、外周面にギア歯が刻設される一対のピニオンギア44a、44bと、該ピニオンギア44a、44bの間に設けられ、ドア本体32の突部38a、38bに係合される一対の位置決め用リング46a、46bと、前記シャフト26の両端部において、前記ピニオンギア44a、44bから軸方向(矢印B方向)に突出した円筒状の筒部48を有する。
そして、シャフト26は、両端部に設けられた筒部48が第1及び第2分割ケーシング20、22の内壁面にそれぞれ形成された孔部(図示せず)に挿入されることで回転自在に支持される。なお、一方の筒部48には、図示しないギアに噛合され回動するリンクアーム等に挿通されたピン(図示せず)が挿入され、前記リンクアームが回動することでシャフト26が所定角度だけ回動する。
位置決め用リング46a、46bは、例えば、断面略円形状で所定厚さを有した円盤状に形成され、その中心に形成された角孔50に軸部40が挿通される(図2C参照)ことで、該軸部40に対して固定されると共に一体的に回転する。なお、位置決め用リング46a、46bは、角孔50と軸部40とがそれぞれ断面矩形状に形成されているため、互いの相対的な回転変位が規制され、常に一体的に回転する。
また、位置決め用リング46a、46bには、図2Cに示されるように、外周面の一部が半径内方向に窪んだ凹部52が形成され、前記凹部52には、シャフト26とエアミックスダンパ24とを組み付ける際に該エアミックスダンパ24の突部38a、38bが係合される。凹部52は、角孔50及び軸部40の外面と略平行な平面部54と、該平面部54に対して所定角度で外周側に向かって延在する一対の傾斜部56a、56bとからなり、例えば、前記位置決め用リング46a、46bの外周面を切り欠くことで形成される。
さらに、位置決め用リング46a、46bは、シャフト26のピニオンギア44a、44bがエアミックスダンパ24のラックギア36a、36bにそれぞれ噛合された状態で、一対の突部38a、38bと対向する位置にそれぞれ配置される。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、エアミックスダンパ24とシャフト26とを組み付ける場合について説明する。
先ず、ケーシング12を構成する第1及び第2分割ケーシング20、22が互いに分割された状態で、例えば、前記第2分割ケーシング22の内部に、スライドドア機構18を構成するエアミックスダンパ24を挿入する。そして、エアミックスダンパ24におけるドア本体32の側部をガイド部30に対して係合させる。
次に、シャフト26を第2分割ケーシング22の内部に移動させ、その一端部に形成された筒部48を前記第2分割ケーシング22に形成された孔部に挿入すると共に、前記シャフト26のピニオンギア44a、44bをエアミックスダンパ24のラックギア36a、36bに対してそれぞれ噛合させる。
次に、シャフト26に設けられた位置決め用リング46a、46bの凹部52と、エアミックスダンパ24の突部38a、38bとが互いに対向するように、前記シャフト26を所定方向に回転させると共に、前記エアミックスダンパ24をガイド部30に沿って所定方向へ移動させた後、前記凹部52に対して前記突部38a、38bを係合させる。
詳細には、図2Cに示されるように、突部38a、38bが凹部52の平面部54に対して略直交した状態となるように位置決めする。これにより、ピニオンギア44a、44bとラックギア36a、36bとが予め設定された所望の位置で噛合された状態で、シャフト26及びエアミックスダンパ24が第2分割ケーシング22に対して組み付けられる。
最後に、エアミックスダンパ24及びシャフト26を含むスライドドア機構18が第2分割ケーシング22の内部に仮組みされた状態で、該第2分割ケーシング22の側方から第1分割ケーシング20を組み付ける。この際、第1分割ケーシング20は、その開口部が第2分割ケーシング22側となるように接近させて組み付ける。そして、図示しない固定手段(ボルト等)で互いに固定することにより、車両用空調装置10を構成する第1及び第2分割ケーシング20、22に対するエアミックスダンパ24及びシャフト26(スライドドア機構18)の組み付けが完了する。
以上のように、第1の実施の形態では、シャフト26とエアミックスダンパ24とを組み付ける際、前記エアミックスダンパ24に設けられた一対の突部38a、38bと、前記シャフト26に設けられた一対の位置決め用リング46a、46bの凹部52とを係合させることにより、ラックギア36a、36bとピニオンギア44a、44bとを所望の噛合状態とした状態で容易且つ確実に組み付けることができる。すなわち、簡便な作業で、シャフト26とエアミックスダンパ24とを所望の位置関係で位置決めして組み付けることが可能となる。
また、突部38a、38bの係合される凹部52は、平面部54と該平面部54に対して傾斜した傾斜部56a、56bとから構成されているため、シャフト26とエアミックスダンパ24とが前記突部38a、38b及び凹部52によって組み付けられた後、前記シャフト26の回転作用下に前記エアミックスダンパ24を移動させる際に、前記突部38a、38bを前記凹部52から好適に離脱させることが可能となる。
すなわち、突部38a、38bと凹部52との係合状態が、エアミックスダンパ24を移動させる際の支障となることがなく、該エアミックスダンパ24を円滑に移動させることができる。換言すれば、シャフト26とエアミックスダンパ24とを組み付けた後に、突部38a、38bと凹部52との係合状態を解除する必要がないため好適である。
さらに、位置決め用リング46a、46bは、外周面に対して半径内方向に切り欠かれた凹部52のみがエアミックスダンパ24の突部38a、38bと係合可能であり、前記凹部52以外の部位(挿入規制部)は、前記突部38a、38bに対して係合できない形状となっているため、前記シャフト26とエアミックスダンパ24とが誤った位置で位置決めされ組み付けられることが防止される。
さらにまた、従来技術で設けられていたピニオンの欠歯部を設ける必要がないため、該欠歯部に起因したエアミックスダンパ24の動作不良が回避され、前記エアミックスダンパ24を常に円滑に作動させることができる。
またさらに、一対の突部38a、38bと一対の位置決め用リング46a、46bの凹部52とをそれぞれ係合させることで、一対のピニオンギア44a、44bとラックギアとがずれて噛合されてしまうことを確実に防止することができる。
次に、上述したようにエアミックスダンパ24及びシャフト26の組み付けられた車両用空調装置10の動作について簡単に説明する。
先ず、図示しない乗員が、車両用空調装置10の搭載された車両の車室内に配置された操作レバーを操作することで、該操作レバーの操作に応じて駆動力がシャフト26へと伝達され、該シャフト26が所定角度だけ回動する。これにより、シャフト26のピニオンギア44a、44bに噛合されたエアミックスダンパ24が、ガイド部30のガイド作用下に上方又は下方へと所定距離だけスライドする。この際、エアミックスダンパ24に設けられた突部38a、38bは、シャフト26の位置決め用リング46a、46bの凹部52から離脱するため、前記シャフト26が回転自在な状態となる。
その結果、エアミックスダンパ24が移動することで、ケーシング12内の通路における空気の流通状態が制御され、該通路から車室内へと供給される空気の送風量、送風温度が制御される。
なお、上述したスライドドア機構18では、エアミックスダンパ24を構成するドア本体32の内周面に、一対の突部38a、38bを所定間隔離間して配置する構成について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図3Aに示される第1変形例に係るスライドドア機構70のように、エアミックスダンパ24を構成するドア本体32の内周面に一直線上に形成された単一の突部72を備えるようにしてもよい。この場合、突部72は、例えば、ドア本体32の幅方向(矢印B方向)に沿って所定長さで形成され、シャフト26に設けられた一対の位置決め用リング46a、46bの凹部52に対して係合される。なお、突部72の長さは、例えば、上述した第1の実施の形態における一対の突部38a、38b同士を一体で形成した長さで形成される。
これにより、エアミックスダンパ24とシャフト26とを組み付ける際、その突部72と凹部52とを容易且つ確実に係合させ、前記エアミックスダンパ24とシャフト26との相対的な位置決めをして組み付けることが可能となる。
また、図3Bに示される第2変形例に係るスライドドア機構80のように、シャフト26における軸部40の外面に一直線上に形成された突部82を備えるようにしてもよい。この場合に、突部82は、エアミックスダンパ24の内周面に形成された一対の位置決め用凹部84a、84bに係合されることで、前記エアミックスダンパ24とシャフト26との位置決めがなされる。
また、図3Cに示される第3変形例に係るスライドドア機構90のように、突出高さの異なる第1及び第2凸部94、96を有した一対の第1突部92a、92bをエアミックスダンパ24の内周面に設け、シャフト26に設けられた第2突部(図示せず)に対して係合させることで、前記シャフト26と前記エアミックスダンパ24との位置決めを行うようにしてもよい。具体的には、第1突部92a、92bは、例えば、ドア本体32の幅方向(矢印B方向)においてラックギア36a、36b側に形成される第1凸部94と、該第1凸部94に対して幅方向内側に形成される第2凸部96とを備え、前記第1凸部94のドア本体32の内周面に対する突出高さが、前記第2凸部96の突出高さに対して高く形成される。
一方、図3Dに示される第4変形例に係るスライドドア機構100のように、シャフト26において、突出高さの異なる第1及び第2凸部104、106を有した一対の第2突部102a、102bを設け、エアミックスダンパ24の内周面に形成された第1突部92a、92bに係合させることで、前記シャフト26と前記エアミックスダンパ24との位置決めを行うようにしてもよい。
すなわち、エアミックスダンパ24の内周面において、突出高さの異なる第1及び第2凸部94、96を有した第1突部92a、92bを設け、シャフト26の外面に突出高さの異なる第1及び第2凸部104、106を有した第2突部102a、102bを設け、前記第1突部92a、92bと第2突部102a、102bとをそれぞれ係合させることにより、ピニオンギア44a、44bとラックギア36a、36bとが予め設定された状態で噛合され、その状態でシャフト26とエアミックスダンパ24とを位置決めして容易且つ確実に組み付けることができる。
また、シャフト26とエアミックスダンパ24とが、第1及び第2突部92a、92b、102a、102bの第1凸部94、104同士によってシャフト26の軸方向(矢印B方向)及びエアミックスダンパ24の幅方向(矢印B方向)にも互いに位置決めされるため、前記シャフト26とエアミックスダンパ24とをより高精度に組み付けることができる。
次に、第2の実施の形態に係る車両用空調装置のスライドドア機構110を図4A〜図4Cに示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る車両用空調装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係るスライドドア機構110では、エアミックスダンパ24を構成するドア本体32に窪み部114a、114bを有した一対のリブ112a、112bを設けると共に、シャフト26の外面に前記窪み部114a、114bに係合可能な一対の突部116a、116bを備えている点で、第1の実施の形態に係る車両用空調装置10と相違している。
このリブ112a、112bは、図4Aに示されるように、ドア本体32の内周面に対して所定高さだけ突出して形成され、その長手方向に沿った略中央部には該内周面側に向かって切り欠かれた窪み部114a、114bがそれぞれ形成される。
この窪み部114a、114bは、図4A及び図4Cに示されるように、例えば、断面半円状に形成され、シャフト26の外面に設けられ板状に形成された一対の突部116a、116bがそれぞれ係合される。これにより、窪み部114a、114bと突部116a、116bとを係合させることで、シャフト26とエアミックスダンパ24を容易且つ確実に位置決めして組み付けることが可能となる。なお、窪み部114a、114bは、挿入規制部となるリブ112a、112bの端部を切り欠くことで形成されているため、突部116a、116bは前記リブ112a、112bにおいて前記窪み部114a、114b以外に誤って係合されることがない。その結果、突部116a、116bと窪み部114a、114bとを係合させることで、シャフト26とエアミックスダンパ24とが誤った位置で位置決めされ組み付けられることが回避される。
また、窪み部114a、114bが、断面半円状、すなわち、断面円弧状に形成されているため、シャフト26の回転作用下に突部116a、116bが前記窪み部114a、114bから離脱する際、該窪み部114a、114bに対する引っ掛かり等が生じることが防止され、円滑に離脱させることができる。換言すれば、窪み部114a、114bの断面形状を、突部116a、116bの回転軌跡に応じた形状とすることで、リブ112a、112bに対して窪み部114a、114bを形成する際に、該窪み部114a、114bを最小限の大きさで形成することができ、その作業性を向上させることが可能となる。
さらに、ドア本体32に対して一対のリブ112a、112bが設けられるため、該ドア本体32の剛性を向上させることができ、それに伴って、前記ドア本体32の反り等を抑制することが可能となる。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…ケーシング
14…エバポレータ 16…ヒータコア
18、70、80、90、100、110…スライドドア機構
24…エアミックスダンパ 26…シャフト
32…ドア本体 36a、36b…ラックギア
38a、38b、72、82、116a、116b…突部
40…軸部 44a、44b…ピニオンギア
46a、46b…位置決め用リング 52…凹部
54…平面部 56a、56b…傾斜部
92a、92b…第1突部 94、104…第1凸部
96、106…第2凸部 102a、102b…第2突部
112a、112b…リブ 114a、114b…窪み部

Claims (5)

  1. 空気通路を内部に有するケーシングと、該ケーシングの内部に移動自在に設けられ前記空気通路を遮断する方向に移動することで該空気通路の連通状態を切り換えるスライドドア機構とを有する車両用空調装置において、
    前記スライドドア機構は、前記空気通路を遮蔽するドア本体と、
    前記ドア本体の移動方向に沿って形成され、該移動方向と直交する幅方向に並列に設けられた複数のラックギアと、
    前記ラックギアと噛合する複数のピニオンギアを有し、前記ピニオンギアを介して前記ドア本体へ駆動力を伝達して駆動するシャフトと、
    を備え、
    前記ドア本体及び前記シャフトのいずれか一方には、前記ドア本体の幅方向に延在し、且つ、他方側へ突出する突部が設けられ、他方には前記ラックギアと前記ピニオンギアが噛合した際に前記突部が挿入される凹部と、前記突部が挿入できない挿入規制部とが設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記突部は前記ドア本体に形成され、前記挿入規制部は前記シャフトに円盤状に形成され、前記凹部が前記挿入規制部の外周面を切り欠くことで形成されることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記突部は前記シャフトに形成され、前記挿入規制部は前記ドア本体に対して前記移動方向に沿って延在するリブ状に形成され、前記凹部は前記挿入規制部を切り欠くことで形成されることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記凹部は、少なくとも底部が断面曲面状に形成されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記突部は、前記ドア本体の幅方向又は前記シャフトの軸方向に沿って高さが異なる部位を有することを特徴とする車両用空調装置。
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