JP6444628B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、例えば、送風機によって内外気を空気通路を形成した空調ケースへと取り込み、冷却手段であるエバポレータにより冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とをエアミックスドアを駆動させることで前記空調ケース内において所望の混合比率に混合した後、例えば、前記空調ケースに設けられた複数の開口部から送風ダクトを通じて車室内へと送風することで温度の調整が行われる。
上述したような車両用空調装置では、例えば、特許文献1に開示されるように、空調ケースの内部に車室内への送風モードを切り替えるためのモードダンパが設けられ、車室内の操作レバーを乗員が操作することで操作ケーブルを長手方向に沿って進退動作させ、前記モードダンパに接続されたリンクプレートを回動させることで、前記モードダンパを回動させ送風路の連通状態を切り替えている。
特開2002−46454号公報
上述したような操作ケーブルやリンクプレートは、一般的に、空調ケースの外壁面に設けられているが、前記操作ケーブルを乗員の操作に応じて長手方向に沿って移動させる関係上、その経路上に別の部品を配置することができない。そのため操作ケーブルの周辺に設けられる他部材のレイアウトに制約が生じると共に、該操作ケーブルの経路を回避するために前記他部材が大型化してしまったり重量が増加してしまうことがある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、重量増加及び大型化を防止しつつ、レイアウト性の向上を図ることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、空調ケースと、操作ケーブルにより空調ケース内のダンパを駆動するリンク構造とを有した車両用空調装置において、
リンク構造は、ダンパを駆動するリンク部材と、
空調ケースの側面に固定されリンク部材を保持する保持部材と、
を有し、
リンク部材は、保持部材と空調ケースとの間に配置され、リンク部材の一部が保持部材の表面から突出すると共に、リンク部材の突出した箇所には操作ケーブルを係止する係止部を有し、操作ケーブルが、保持部材を挟んでリンク部材とは反対側において係止部に係止されることを特徴とする。
本発明によれば、リンク構造のリンク部材が空調ケースの側面に固定された保持部材に保持されると共に、保持部材と空調ケースの側面との間に保持され、保持部材の表面から突出した箇所に形成されたリンク部材の係止部には、保持部材を挟んでリンク部材とは反対側となる位置で操作ケーブルが係止されている。
従って、リンク部材の配置される保持部材と空調ケースの側面との間に操作ケーブルを配線する必要がなく、比較的レイアウトの制約が少ない保持部材の外側に操作ケーブルを通すことが可能となる。その結果、車両用空調装置において、操作ケーブルの経路を回避するために周辺部材のレイアウトに制約が生じてしまうことが回避され、レイアウト性の向上を図ることができると共に、周辺の他部材に不必要な形状変更等を強いることがなく重量増加や大型化を防止することができる。
また、本発明は、空調ケースと、操作ケーブルにより空調ケース内のダンパを駆動するリンク構造とを有した車両用空調装置において、
リンク構造は、ダンパを駆動する複数のリンク部材と、
空調ケースの側面に固定され、複数のリンク部材のうち第1のリンク部材を保持する保持部材と、
を有し、
複数のリンク部材のうち、第2のリンク部材は保持部材と空調ケースとの間に配置され、
第2のリンク部材の一部が保持部材の表面から突出すると共に、第2のリンク部材の突出した箇所には操作ケーブルを係止する係止部を有し、操作ケーブルは保持部材を挟んで第2のリンク部材とは反対側において係止されることを特徴とする。
本発明によれば、リンク構造を構成する複数のリンク部材のうち、第1のリンク部材が空調ケースの側面に固定された保持部材に保持され、第2のリンク部材が保持部材と空調ケースとの間に設けられ、保持部材の表面から突出した箇所に形成された第2のリンク部材の係止部には、保持部材を挟んで第2のリンク部材とは反対側となる位置で操作ケーブルが係止されている。
従って、第2のリンク部材の配置された保持部材と空調ケースの側面との間に操作ケーブルを配線する必要がなく、比較的レイアウトの制約が少ない保持部材の外側に操作ケーブルを通すことが可能となる。その結果、車両用空調装置において、操作ケーブルの経路を回避するために周辺部材のレイアウトに制約が生じてしまうことが回避され、レイアウト性の向上を図ることができると共に、周辺の他部材に不必要な形状変更等を強いることがなく重量増加や大型化を防止することができる。
さらに、保持部材は、係止部が保持部材を貫通して挿通される孔部を有することにより、保持部材の外側に係止部を設ける場合と比較し、車両用空調装置の幅方向においてリンク部材及び保持部材の小型化を図ることができる。
またさらに、保持部材を、空調ケースとの間に空間を有した状態で保持し、リンク部材を空間に配置することにより、空間を利用してリンク部材を配置できるため、スペースを効率良く使用することが可能となり、車両用空調装置の大型化を抑制することができる。
また、保持部材に、操作ケーブルを軸方向に沿って進退動作自在に固定する固定部を有することで、操作ケーブルをリンク部材の係止部と略同一高さで保持することができるため、操作ケーブルが進退動作する際の操作性を高めることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、リンク構造のリンク部材が保持部材に固定され、且つ、保持部材と空調ケースの側面との間に保持され、保持部材の表面から突出した箇所に形成されるリンク部材の係止部には、保持部材を挟んでリンク部材とは反対側となる位置で操作ケーブルが係止されている。そのため、リンク部材の配置される保持部材と空調ケースの側面との間に操作ケーブルを配線する必要がなく、比較的レイアウトの制約が少ない保持部材の外側に操作ケーブルを通すことが可能となる。その結果、車両用空調装置において、操作ケーブルの経路を回避するために周辺部材のレイアウトに制約が生じてしまうことが回避され、レイアウト性の向上を図ることができると共に、周辺の他部材に不必要な形状変更等を強いることがなく重量増加や大型化を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の全体側面図である。 図1の空調ケースに設けられた駆動機構近傍の拡大側面図である。 図2の駆動機構を下方から見た底面図である。 図4Aは、変形例に係る駆動機構を示す側面図であり、図4Bは、図4Aの駆動機構を下方から見た底面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。なお、以下の説明では、図1に示される車両用空調装置10の右側(矢印A方向)を車両の後方側とし、左側(矢印B方向)を該車両の前方側として説明する。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成する空調ケース12と、該空調ケース12の内部に設けられ前記各通路内を流通する空気の流れを切り換える複数のダンパ14と、前記ダンパ14を回動させるための駆動機構(リンク構造)16とを含む。
空調ケース12は、その内部に図示しないエバポレータ及びヒータコアが互いに所定間隔離間して設けられ、前記エバポレータによって通路内を流通する空気が冷却され、一方、ヒータコアによって通路内を流通する空気が加熱される。そして、冷却された冷風と加熱された温風とがダンパの回動作用下に所定割合で混合され、図示しない送風口を通じて車室内へと供給される。
一方、空調ケース12の外壁面(側面)12aには、図1〜図3に示されるように、駆動機構16の一部がブラケット(保持部材)18を介して固定されている。このブラケット18は、例えば、略平板状に形成された本体部20と、該本体部20に対して空調ケース12側へと突出した複数の脚部22とを有し、前記脚部22の先端が空調ケース12の外壁面12aに当接した状態でねじ24によって固定されることで、前記本体部20が空調ケース12の外壁面12aに対して所定間隔離間して略平行に設けられる(図3参照)。
本体部20は、例えば、車両の前後方向(矢印A、B方向)に沿って長尺に形成され、車両後方側(矢印A方向)となる一端部近傍には、後述する操作ケーブル58を保持可能なケーブル固定部(固定部)26が形成される。
ケーブル固定部26は、本体部20において空調ケース12側とは反対側となる表面18a(図3参照)に設けられ、該表面18aに対して立設した壁状に形成される。このケーブル固定部26は、車両の前後方向(矢印A、B方向)に沿って延在する保持部28と、該保持部28の軸方向に沿った途中に形成され保持部28に対して拡幅した拡幅部30とを有し、前記保持部28の軸方向に沿った両端部はそれぞれ開口している。なお、拡幅部30は、保持部28の軸方向に沿った他端部近傍に設けられている。
また、本体部20の長手方向に沿った略中央部には、駆動機構16の駆動ギア(リンク部材)32及び回転プレート34を回転自在に支持する第1及び第2取付部36、38が形成されると共に、前記第1取付部36の下方となる位置に略円弧状に開口した貫通孔(孔部)40が形成される。第1及び第2取付部36、38は、それぞれ略円形状に形成され、前記第1取付部36が本体部20の一端部側、前記第2取付部38が前記本体部20の他端部側となるように互いに所定間隔離間して設けられる。
貫通孔40は、第1取付部36の中心に対して所定半径で形成され、径方向、且つ、周方向に所定幅で形成された断面円弧状に形成される。そして、貫通孔40には、後述する駆動ギア32のピン(係止部)56が挿通される。また、貫通孔40の一端部は、ケーブル固定部26の他端部に臨むように略一直線状となる位置に配置される。
さらに、ブラケット18の他端部近傍には、駆動機構16のリンクアーム42を回転自在に支持する第3取付部44が形成され、該第3取付部44は第2取付部38に対して所定間隔離間して形成される。
駆動機構16は、空調ケース12の外壁面12aとブラケット18との間の空間46(図3参照)内に設けられ、例えば、ブラケット18の略中央部に回転自在に装着される駆動ギア32と、前記駆動ギア32と隣接した回転プレート34と、前記回転プレート34のリンク溝48に係合されダンパ14を回動させるリンクアーム42とを含む。
駆動ギア32は、例えば、ブラケット18の第1取付部36に装着される第1軸部50と、該第1軸部50に対して半径外方向に拡径した円弧状の第1ギア部52と、前記第1軸部50を中心として前記第1ギア部52とは反対側に形成されたアーム部54とを含む。そして、駆動ギア32は、その中心に設けられた第1軸部50の端部が第1取付部36に回転自在に支持される。
第1ギア部52には、その外周面に沿って複数のギアが設けられ、回転プレート34の後述する第2ギア部70と噛合されている。
アーム部54は、第1軸部50の外周面に対して半径外方向に一直線上に突出し、前記アーム部54の先端には、該第1軸部50の軸方向(図3中、矢印C1、C2方向)に沿って突出したピン56を備える。このピン56は、例えば、第1軸部50と略平行に形成され、ブラケット18の貫通孔40を通じて該ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)へと所定長さだけ突出すると共に、車室内において乗員の操作可能な操作レバー(図示せず)と接続された操作ケーブル58の端部が前記表面18a側から前記ピン56へと引っ掛けられる。
すなわち、駆動ギア32が第1軸部50を中心に回転する際、図2に示されるように、ピン56の移動軌跡に対応した形状で貫通孔40が開口しているため、該ピン56は前記貫通孔40に沿って移動することとなりブラケット18と接触することがない。換言すれば、駆動ギア32は、その大部分がブラケット18の背面18b側(矢印C2方向)となる空間46内に設けられ、ピン56のみが前記ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)となるように設けられている。
操作ケーブル58は、例えば、所定長さを有したワイヤ等からなるケーブル部60と、該ケーブル部60の一端近傍に設けられたホルダ62とからなり、前記ケーブル部60の先端には環状の円環部64が形成され、駆動ギア32のピン56が内部に挿入されることで引っ掛けられる。一方、ケーブル部60の他端は、図示しない車室内の操作レバーへと接続されている。
ホルダ62は、例えば、ケーブル部60が内部に挿通された円筒体からなり、その外周面から外周側へと突出したリブ66を有している。そして、ケーブル部60の一端がピン56に挿通された状態で、ホルダ62がブラケット18のケーブル固定部26へと挿入されリブ66が拡幅部30へと挿入される。これにより、ホルダ62がケーブル固定部26に対して固定され、ケーブル部60が軸方向に沿って移動した際にもブラケット18に対して相対変位することなく保持される。
そして、図示しない乗員が操作レバーを操作することで操作ケーブル58が長手方向に沿って引っ張り又は押し出され、それに伴って、前記操作ケーブル58からピン56に付与された駆動力によって駆動ギア32のアーム部54が第1軸部50を中心として所定角度だけ回動する。なお、操作ケーブル58は、ブラケット18の表面18aに対して所定間隔離間して略平行に保持されると共に、ピン56と略同一高さとなるように保持される。
回転プレート34は、円盤状に形成され、中心に形成されたブラケット18の第2取付部38に装着される第2軸部68と、外縁部近傍においてブラケット18の背面18bに臨むように形成されるリンク溝48とを備え、前記第2軸部68の外周面には複数のギアを有した第2ギア部70が設けられ、駆動ギア32の第1ギア部52と噛合している。また、リンク溝48には、リンクアーム42の後述する係合ピン72が挿入されている。
そして、操作ケーブル58の操作によって駆動ギア32が回動し、第1ギア部52と第2ギア部70との噛合作用下に回転プレート34が第2軸部68を中心として所定方向に所定角度だけ回動する。
リンクアーム42は、図2に示されるように、ブラケット18の第3取付部44に対して回転自在に支持される第3軸部74と、該第3軸部74の外周面に対して半径外方向に一直線上に突出した第1アーム部76と、前記第3軸部74を中心として前記第1アーム部76とは反対方向に延在した第2アーム部78とを有している。この第1アーム部76の先端には、第3軸部74と略平行な係合ピン72が設けられ回転プレート34のリンク溝48へ挿入される。また、第2アーム部78の先端にはリンクピン80が形成され、リンク部材82を介してダンパ14の支軸84へと接続されている。
そして、操作ケーブル58の操作によって駆動ギア32が回動し、それに伴って、回転プレート34が所定方向に所定角度だけ回動することで、リンク溝48に係合ピン72の挿入されたリンクアーム42が第3軸部74を中心として回動し、それに伴って、リンク部材82を介してダンパ14の支軸84を回転させる。これにより、ダンパ14による送風モードの切り替えが行われる。なお、この場合、ダンパ14は、送風モードを切替可能なモード切替ダンパである。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にブラケット18及び駆動ギア32に対して操作ケーブル58を組み付ける場合について説明する。
先ず、ブラケット18の背面18b側(矢印C2方向)より回転プレート34の第2軸部68を第2取付部38に取り付けた後、リンクアーム42の第3軸部74を第3取付部44に取り付けると共に、駆動ギア32の第1軸部50を第1取付部36へと取り付け、ピン56を貫通孔40へと挿通させる。これにより、ピン56の先端側がブラケット18の表面18a側へと突出した状態となる。
そして、駆動機構16の組み付けられたブラケット18を空調ケース12の外壁面12aへと固定した後、操作ケーブル58のホルダ62をケーブル固定部26へと固定し、図2及び図3に示されるように、ケーブル部60の円環部64を貫通孔40を通じてブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)へと突出しているピン56へと引っ掛ける。
これにより、ブラケット18及び駆動ギア32に対する操作ケーブル58の組み付けが完了する。
このように、車両用空調装置10を構成する空調ケース12の外壁面12aにおいて、ブラケット18を介して駆動機構16が設けられ、該駆動機構16が前記ブラケット18と前記外壁面12aとの間の空間46に配置された状態で、駆動ギア32のピン56を前記ブラケット18の貫通孔40を通じて該ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)へと突出させ、操作ケーブル58の円環部64を係合させている。
従って、駆動ギア32の配置されたブラケット18の背面18b側(矢印C2方向)に操作ケーブル58を配線する必要がなく、比較的レイアウトの制約が少ない前記ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)に操作ケーブル58を通すことが可能となる。その結果、操作ケーブル58の経路を回避するために周辺部材のレイアウトに制約が生じてしまうことが回避され、レイアウト性の向上を図ることができると共に、周辺の他部材に不必要な形状変更等を強いることがなく重量増加や大型化を防止することができる。
また、ブラケット18の貫通孔40に駆動ギア32のピン56を挿通可能とすることで、該ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)にピンを設ける場合と比較し、車両用空調装置10の幅方向において駆動機構16及びブラケット18の小型化を図ることができる。
さらに、空調ケース12の外壁面12aとブラケット18との間の空間46を利用して駆動機構16を配置することで、車両用空調装置10における幅方向のスペースを効率良く使用することができるため、車両用空調装置10の大型化を抑制することができる。
さらにまた、ブラケット18の一端部に、操作ケーブル58のホルダ62を保持可能なケーブル固定部26を設けることで、前記操作ケーブル58のケーブル部60を駆動ギア32のピン56と略同一高さで保持することができるため、該操作ケーブル58が進退動作する際の操作性を高めることが可能となる。
次に、上述したようにブラケット18及び駆動ギア32に対して操作ケーブル58の組み付けられた車両用空調装置10の動作について説明する。
先ず、乗員が車室内に配置された操作レバー(図示せず)を操作することで、該操作レバーに接続された操作ケーブル58のケーブル部60が軸方向に移動し、駆動ギア32のピン56を押し出す、又は、引っ張る。これにより、駆動ギア32が第1軸部50を中心として所定角度だけ回動し、それに伴って、第1ギア部52が第2ギア部70へ噛合された回転プレート34が所定方向に所定角度だけ傾動する。
これにより、回転プレート34のリンク溝48に係合されたリンクアーム42が第3軸部74を中心として回動し、該リンクアーム42の端部に支持されたリンク部材82を介してダンパ14を空調ケース12内において所定角度だけ回動させる。その結果、回動したダンパ14によって空調ケース12の通路における空気の流通状態が切り替えられ、車室内への送風モードが切り替わる。
また、駆動ギア32のピン56は、上述したようにブラケット18の貫通孔40を通じて表面18a側(矢印C1方向)へ突出させる場合に限定されるものではなく、例えば、図4A及び図4Bに示される駆動機構100のように、駆動ギア102をブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)及び背面18b側(矢印C2方向)に跨るように形成し、そのピン56を直接前記ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)に配置するようにしてもよい。
この駆動ギア102は、第1軸部104が第1取付部36に対して表面18a側(矢印C1方向)から装着される第1分割体106と、背面18b側(矢印C2方向)から装着される第2分割体108とからなる分割構造であり、前記第1分割体106と前記第2分割体108とで第1取付部36を軸方向に挟み込むように装着される。これにより、ブラケット18の第1取付部36において、第1分割体106と第2分割体108とが第1軸部104として一体的に回転する。
そして、第1軸部104を構成する第1分割体106には、半径外方向に向かって延在するアーム部54が形成され、その端部にはピン56が設けられる。一方、第2分割体108には、該第1軸部104に対して半径外方向に拡径した円弧状の第1ギア部52が形成される。
このような構成とすることにより、駆動ギア102のピン56を、ブラケット18の表面18a側(矢印C1方向)に配置することができるため、該ピン56に係合される操作ケーブル58を配線する際に比較的レイアウトの制約が少なく、周辺の他部材にレイアウトの制約が生じてしまうことを回避してレイアウト性の向上を図ることができる。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 12…空調ケース
14…ダンパ 16、100…駆動機構
18…ブラケット 18a…表面
18b…背面 20…本体部
26…ケーブル固定部 32、102…駆動ギア
34…回転プレート 40…貫通孔
42…リンクアーム 46…空間
54…アーム部 56…ピン
58…操作ケーブル 60…ケーブル部
62…ホルダ 64…円環部
106…第1分割体 108…第2分割体

Claims (5)

  1. 空調ケースと、操作ケーブルにより該空調ケース内のダンパを駆動するリンク構造とを有した車両用空調装置において、
    前記リンク構造は、前記ダンパを駆動するリンク部材と、
    前記空調ケースの側面に固定され前記リンク部材を保持する保持部材と、
    を有し、
    前記リンク部材は、前記保持部材と前記空調ケースとの間に配置され、前記リンク部材の一部が前記保持部材の表面から突出すると共に、前記リンク部材の突出した箇所には前記操作ケーブルを係止する係止部を有し、前記操作ケーブルが、前記保持部材を挟んで前記リンク部材とは反対側において前記係止部に係止されることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空調ケースと、操作ケーブルにより該空調ケース内のダンパを駆動するリンク構造とを有した車両用空調装置において、
    前記リンク構造は、前記ダンパを駆動する複数のリンク部材と、
    前記空調ケースの側面に固定され、複数のリンク部材のうち第1のリンク部材を保持する保持部材と、
    を有し、
    前記複数のリンク部材のうち、第2のリンク部材は前記保持部材と前記空調ケースとの間に配置され、
    前記第2のリンク部材の一部が前記保持部材の表面から突出すると共に、前記第2のリンク部材の突出した箇所には前記操作ケーブルを係止する係止部を有し、前記操作ケーブルは前記保持部材を挟んで前記第2のリンク部材と反対側において係止されることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記保持部材は、前記係止部が該保持部材を貫通して挿通される孔部を有することを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記保持部材は、前記空調ケースとの間に空間を有した状態で保持され、前記リンク部材が前記空間に配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記保持部材には、前記操作ケーブルを軸方向に沿って進退動作自在に固定する固定部を有することを特徴とする車両用空調装置。
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