JP6051074B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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    • B60H1/00857Damper doors, e.g. position control characterised by the means connecting the initiating means, e.g. control lever, to the damper door

Description

本発明は、車両用空気調和装置に関するものである。
一般的に、車両用空気調和装置は車両内前方に搭載されていて、送風ファンによって送風する空気をエバポレータによって除湿及び冷却するように構成されている。車両用空気調和装置がエアミックス方式の場合は、エバポレータを通過した空気の一部あるいは全部がエアミックスドアを介してヒータコアに送られて加温された後、残部の空気と混合されて所定温度の調和空気に生成され、その生成された調和空気が車両内の各吹出口に供給されるように構成されている。
車両の各吹出口に供給される調和空気の流量調整は、エバポレータ等を内容するケース内に設けられるモードドアの姿勢を変更することによって行われている。モードドアの姿勢を変更することによって、ケース内に形成された流路の開口率が変更され、車両用空気調和装置の吐出量が調整される。モードドアの姿勢は、特許文献1に示すように、モードドアの回転軸にリンク部材の1つである伝達リンクを介して接続されたリンクプレートを回動することによって行う。リンクプレートには上記伝達リンクのピン(以下、リンクピンと称する)が摺動自在に嵌合される駆動溝が形成されており、リンクプレートの回動により駆動溝内を上記リンクピンが移動することでモードドアの姿勢が変更される。
特開2007−147033号公報
ところで、モードドアには、いわゆる中間開度と呼ばれる姿勢がある。この姿勢では、モードドアは、2つの流路を開放している。例えば、一方の流路の開口率を50%とし、他方の流路の開口率を50%とするような場合に、モードドアは中間開度となる。通常、モードドアは、いずれかの流路を閉鎖する場合にはケース内の一部に当接されて支持された状態となるが、中間開度の場合にはケースによって支持されない状態となる。このため、中間開度の場合にはモードドアが外力によって振動しやすい状態となり、異音を発生する可能性が高くなる。なお、モードドアは、特に中間開度において振動しやすいものの、中間開度でない姿勢においても振動する場合あがる。
例えば、特許文献1では、伝達リンクに対してばね部を設け、モードドアが振動しやすい姿勢である場合に、ばね部を押圧することによって伝達リンクさらにはモードドアが振動することを抑制する構成が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載された構成は、駆動溝に嵌合されるリンクピンの軸方向と同じ方向にばね部を押圧するものである。このため、ばね部を押圧した場合には、リンクピンが駆動溝から外れる方向に移動されるため、駆動溝からリンクピンへの駆動力を正確に伝達できなくなるおそれがある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、車両用空気調和装置において、モードドアの振動を抑制し、かつ、リンクプレートに形成された駆動溝からの駆動力をモードドアに繋がるリンク部材に正確に伝達可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として以下の構成を採用する。
第1の発明は、ケース内に形成された空気流路の開閉を行うモードドアと、当該モードドアの姿勢を変更する回転駆動機構とを備える車両用空気調和装置であって、上記回転駆動機構が、駆動源と、該駆動源によって回転駆動されると共に駆動溝を有するリンクプレートと、上記駆動溝に摺動自在に嵌合されるリンクピンを有すると共に、上記モードドアに接続される伝達リンクとを備え、上記駆動溝が、上記リンクプレートの回転に伴って上記リンクピンを移動させる駆動領域と、上記リンクプレートが回転しながらも上記リンクピンの位置を維持するアイドル領域とを有し、上記伝達リンクが、上記リンクピンがアイドル領域にあるときに上記リンクプレートに対して当該リンクプレートの半径方向から当接する突部を有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記突部は、上記リンクピンがアイドル領域にあるときに上記リンクプレートに対して当該リンクプレートの半径方向外側から当接するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または2の発明において、上記リンクピンが上記アイドル領域にあるときに上記モードドアが、いずれの空気流路も閉鎖していない中間開度にあるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜3いずれかの発明において、上記リンクプレートが、半径方向外側に膨出すると共に上記リンクピンがアイドル領域にあるときに上記突部と当接する膨出リブを備えるという構成を採用する。
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記ケースの内部に、エバポレータが設けられる冷却流路と、上記冷却流路の下流に形成され、上記ヒータコアが設けられる加熱流路と、上記冷却流路の下流に形成され、ヒータコアをバイパスするバイパス開口と、上記加熱流路と上記バイパス開口との下流にて形成され、上記加熱流路を通過する温風と上記バイパス開口を通過する冷風とが合流する混合部とが形成され、上記モードドアとして、上記混合部に配置されるロータリ型ドアを備えるという構成を採用する。
本発明によれば、リンクピンが駆動溝のアイドル領域にあるときに、突部がリンクプレートに当接することによってモードドアが抑えられ、モードドアが振動することを抑制することができる。さらに、本発明によれば、突部がリンクプレートに対してリンクプレートの側方から当接することによってモードドアの振動を抑制する。このため、リンクプレートと突部とが当接した場合であっても、リンクピンが駆動溝から外れる方向に移動されることがない。よって、駆動溝からリンクピンへ駆動力が正確に伝達できなくなるおそれがなくなる。したがって、本発明によれば、モードドアの振動を抑制し、かつ、リンクプレートに形成された駆動溝からの駆動力をモードドアに繋がるリンク部材に正確に伝達することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置の斜視図である。 (a)が図1のA部の一部の詳細図、(b)が(a)の詳細図を裏面側から見た詳細図、(c)が伝達リンクの斜視図、(d)が突部と膨出リブとの関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置のリンクプレートのリンク溝及び突部の軌跡の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用空気調和装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用空気調和装置Sの概略構成図である。また、図2は、車両用空気調和装置Sの斜視図である。本実施形態の車両用空気調和装置Sは、エアミックス方式を採用しており、ケース1と、エバポレータ2と、スライドドア3と、ヒータコア4と、ロータリ型ドア5(モードドア)と、プレート型ドア6と、回転駆動機構7とを含んで構成されている。
ケース1は、車両用空気調和装置Sの外形を形成していて、その内部には、エバポレータ2が設置される冷却流路1aと、ヒータコア4が設置される加熱流路1bと、冷風と温風とが合流し、これらの冷風と温風とを混合して所定温度の調和空気を生成する混合部1cとが形成されている。このケース1には、デフロスタ開口1d、ベント開口1e及びフット開口1f(ヒート開口)が設けられている。
デフロスタ開口1dは、生成された調和空気を図示しない車両のウインドウに対向して設けられている吹出口に連通し、ベント開口1eは、乗員の上半身に向けて開口している吹出口に連通し、そして、フット開口1fは、乗員の足元に向けて開口している吹出口に連通している。
また、このケース1の内部には、温風用開口1g、冷風用開口1h(バイパス開口)及び加熱用開口1i(加熱流路の入口開口)が形成されている。温風用開口1gは、ヒータコア4が設置されている加熱流路1bから混合部1cに温風を供給できるように構成され、冷風用開口1hは、エバポレータ2が設置されている冷却流路1aから混合部1cに冷風を供給できるように構成され、加熱用開口1iは、冷却流路1aから加熱流路1bに冷風を供給できるように構成されている。すなわち、冷風用開口1hは、冷却流路1aの下流に形成され、ヒータコア4をバイパスするための開口である。
エバポレータ2は、車両に搭載される冷凍サイクルの一部分を担っていてケース1内の冷却流路1a内に設けられている。このエバポレータ2は、図示しない内外気取込部を介して吸入され空気を送風ファンにより取り入れ、その取り入れた空気を除湿及び冷却して冷風を生成できるように構成されている。
スライドドア3は、ケース1内のエバポレータ2の下流側に設けられている。このスライドドア3は、冷風用開口1h及び加熱用開口1i間でラックアンドピニオン機構によりスライドできるように構成されていて、冷風用開口1h及び加熱用開口1iの開口割合を調節できるように構成されている。すなわち、スライドドア3が冷風用開口1hの開口割合が大きくなったときは、加熱用開口1iの開口割合が小さくなり、逆に、加熱用開口1iの開口割合が大きくなったときは、冷風用開口1hの開口割合が小さくなるように調節される。したがって、このスライドドア3をスライドさせることにより混合部1cに供給される冷風量及び温風両を調整して所望温度の調和空気を生成することができる。
ヒータコア4は、ケース1内の加熱流路1b内に設けられている。そして、このヒータコア4には、車両に搭載されるエンジンから送出される冷却水、すなわちエンジンで加温された冷却水である温水が通過するように構成されている。したがって、このヒータコア4にエバポレータ2で生成された冷風が供給されたときは、その冷風の温度を高めることができる。
ロータリ型ドア5は、ケース1内の温風用開口1g内に設けられている。このロータリ型ドア5は、ケース1に貫通して設けられている回転軸5aとフード部5bとを備えている。このロータリ型ドア5は、ロータリ型ドア5の回転角度(すなわち姿勢)によりベント開口1e及びフット開口1fに対する配風割合(すなわち開口率)を調整できるように構成されている。また、このようなロータリ型ドアは、回転駆動機構7によって回転軸5aを中心として回転駆動され、これによって、温風用開口1gに対してフット開口1fを閉鎖する姿勢と、温風用開口1gに対してベント開口1e及びフット開口1fを閉鎖する姿勢との間で回動される。なお、このロータリ型ドア5はプレート型ドアとすることもできる。
プレート型ドア6は、ケース1内のデフロスタ開口1d及びベント開口1eの接合部に設けられている。このプレート型ドア6は、ケース1に貫通して設けられている回転軸6aに片持ち支持されていて、プレート型ドア6の回転によりデフロスタ開口1d又はベント開口1eのいずれか一方を開口し、他方を閉止する選択開閉ができるように構成されている。つまり、プレート型ドア6は、デフロスタ開口1dを閉鎖する姿勢とベント開口1eを閉鎖する姿勢との間で回動される。
回転駆動機構7は、ロータリ型ドア5及びプレート型ドア6を回動させて姿勢変更するための機構である。図3(a)は、図2の一点鎖線で囲まれるA部からロータリ型ドア5の回転軸5a及びプレート型ドア6の回転軸6aの回転駆動機構を抜き出して示した詳細図であって、その回転駆動機構をケース1側から見たときの正面図である。図3(b)は、図3(a)に示される回転駆動機構を裏面側から見たときの図である。
回転駆動機構7は、リンクプレート10、伝達リンク20及び伝達リンク30を備えている。リンクプレート10は、平面形状が略半円状を呈した板材からなり、その半円の直径の中心部11がケース1に回転自在に軸支される軸部に形成されている。また、リンクプレート10は、軸部をなす中心部11に、ピニオン12が一体的に設けられている。また、回転駆動機構7は、レバー片13(駆動源)とレバー片13に設けられるピニオン14を有している。上記ピニオン12には、ケース1に回転自在に軸支されているとともに、レバー片13の一端部に固定それているピニオン14が噛合されている。したがって、レバー片13の他端部を往復動させると、リンクプレート10は、中心部11を中心にしてレバー片13の他端部の移動方向と反対方向に回動することができる。
このリンクプレート10のケース1と対向する面側には、半円の外周に沿った略半円状を呈した二つの駆動溝、すなわち第1駆動溝15及び第2駆動溝16が形成されている。図示の例では、第1駆動溝15は第2駆動溝16よりも中心部11から離れて設けられている。なお、第1駆動溝15は、図1のロータリ型ドア5用であり、第2駆動溝16は、図1のプレート型ドア6用である。
上記第1駆動溝15及び第2駆動溝16は、中心部11から距離が一定になるように形成されアイドル領域及びその中心部からの距離が変化するように形成された駆動領域を有する。アイドル領域は、リンクプレート10が回転しながらも後述するリンクピン(リンクピン21及びリンクピン33)の位置を維持する領域である。また、駆動領域は、リンクプレート10の回転に伴って後述するリンクピン(リンクピン21及びリンクピン33)の位置を移動させる領域である。
第1駆動溝15には、後述する伝達リンク20のリンクピン21が摺動自在に嵌合されている。中心部11から距離が一定になるように形成された第1駆動溝15のアイドル領域は、リンクプレート10が回転してもリンクピン21を移動させず伝達リンク20に回転動力を伝達しない領域であり、中心部11からの距離が変化するように形成された第1駆動溝15の駆動領域は、リンクプレート10の回転に伴ってリンクピン21をリンクプレート10の半径方向に移動させて伝達リンク20に回転動力を伝達する領域である。
第2駆動溝16には、後述する伝達リンク30のリンクピン33が摺動自在に嵌合されている。中心部11から距離が一定になるように形成された第2駆動溝16のアイドル領域は、リンクプレート10が回転してもリンクピン33を移動させず伝達リンク30に回転動力を伝達しない領域であり、中心部11からの距離が変化するように形成された第2駆動溝16の駆動領域は、リンクプレート10の回転に伴ってリンクピン33をリンクプレート10の半径方向に移動させて伝達リンク30に回転動力を伝達する領域である。
アイドル領域及び駆動領域の配置関係について図4を用いて説明する。先ず、第1駆動溝15に設けられているアイドル領域及び駆動領域から説明すると、第1駆動溝15には、反時計方向に第1アイドル領域15a1、第1駆動領域15b1、第1中間アイドル領域15a2、第2駆動領域15b2、第2アイドル領域15a3、第3駆動領域15b3、第2中間アイドル領域15a4、第4駆動領域15b4及び第3アイドル領域15a5が連続して一本の溝条を呈するように設けられている。また、第2駆動溝16には、反時計方向に第1アイドル領域16a1、駆動領域16b及び第2アイドル領域16a2が連続して一本の溝条を呈するように設けられている。
リンクプレート10を図4において時計周りに回転させながらリンクピン21が第1駆動溝15を移動するとき、第1アイドル領域15a1では、ロータリ型ドア5がフット開口1f側を閉鎖した姿勢で維持される。第1駆動溝15の第1駆動領域15b1では、ロータリ型ドア5がフット開口1f側を閉鎖した姿勢から中間開度となる姿勢に変更される。第1中間アイドル領域15a2では、ロータリ型ドア5が中間開度となる姿勢で維持される。第2駆動領域15b2では、ロータリ型ドア5が中間開度となる姿勢からデフロスタ開口1d及びベント開口1e側を閉鎖した姿勢に変更される。第2アイドル領域15a3では、ロータリ型ドア5がデフロスタ開口1d及びベント開口1e側を閉鎖した姿勢で維持される。第3駆動領域15b3では、ロータリ型ドア5がデフロスタ開口1d及びベント開口1e側を閉鎖した姿勢から中間開度となる姿勢に変更される。第2中間アイドル領域15a4では、ロータリ型ドア5が中間開度となる姿勢で維持される。第4駆動領域15b4では、ロータリ型ドア5が中間開度となる姿勢からフット開口1f側を閉鎖した姿勢に変更される。第3アイドル領域15a5では、ロータリ型ドア5がフット開口1f側を閉鎖した姿勢で維持される。なお、リンクプレート10を反時計周りに回転させたときは、ロータリ型ドア5はリンクプレート10を時計周りに回転させたときと逆の動きをする。
また、リンクプレート10を図4において時計周りに回転させながらリンクピン33が第2駆動溝16を移動するとき、第1アイドル領域16a1では、プレート型ドア6がデフロスタ開口1dを閉鎖する姿勢で維持される。駆動領域16bでは、プレート型ドア6がデフロスタ開口1dを閉鎖する姿勢からベント開口1eを閉鎖する姿勢に変更される。第2アイドル領域16a2では、プレート型ドア6がベント開口1eを閉鎖する姿勢で維持される。なお、リンクプレート10を反時計回りに回転させたときは、プレート型ドア6はリンクプレート10を時計周りに回転させたときと逆の動きをする。
本実施形態においては、上述のリンクプレート10が、第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18を備えている。このうち第1膨出リブ17は、第1駆動領域15b1及び第1中間アイドル領域15a2に渡る範囲のリンクプレート10の外周に設けられている。また、第2膨出リブ18は、第2中間アイドル領域15a4及び第3駆動領域15b3に渡る範囲のリンクプレート10の外周に設けられている。これらの第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18は、図4に示すように、リンクプレート10の周方向において、中央部が後述する突部23の軌跡Kに沿いかつ突部23がリンクプレート10の半径方向外側から当接する形状とされ、両端側が当該中央部にリンクプレート10の半径方向内側から徐々に近づく形状とされている。
伝達リンク20は、図3(b)に示されるように、所定長さを有する棒材の一端側に第1駆動溝15に摺動自在に挿入されるリンクピン21を有するとともに、そのリンクピン21の軸心方向と同方向に開口し、ロータリ型ドア5の回転軸5aが嵌合される挿入孔22が設けられている。
さらに、伝達リンク20には、リンクピン21及び挿入孔22間の所定位置にリンクピン21の軸心方向と同方向に伸びる円柱状の突部23が一体的に設けられている。リンクピン21及び突部23の位置関係は、図3(d)に示されるように、リンクピン21が第1駆動溝15に沿って移動するときに、突部23が第1膨出リブ17(及び第2膨出リブ18)の中央部に側方から接触するように距離に定められている。なお、この突部23を回転ローラとし、摺動抵抗を低減させるようにしても良い。
伝達リンク30は、L字状の第1リンク棒31と所定長さの第2リンク棒32とから構成されている。このうち第1リンク棒31は、L字状の交点部分がケース1に回転自在に設けられているとともに、その一端側には第2駆動溝16に摺動自在に挿入されるリンクピン33が一体的に設けられている。そして、他端側には、そのリンクピン33の軸心方向と同方向に伸びるピン34が一体的に設けられている。
第2リンク棒32は、一端側に第1リンク棒31のリンクピン33が挿入し、かつ、その挿入したリンクピン33が第2リンク棒32の長手方向に沿って所定距離摺動できる長穴35が設けられている。そして、その他端側には、リンクピン33の軸心方向と同方向に開口し、プレート型ドア6の回転軸6aが嵌合される挿入孔36が設けられている。
上記構成からなる車両用空気調和装置Sでは、内外気取込部を介して吸入された空気が送風ファンによりエバポレータ2に送風されて除湿及び冷却され、冷風が生成される。そして、その生成された冷風の一部がスライドドア3を介してヒータコア4に送られて加温された後、残部の冷風と混合部1cで混合されて所定温度の調和空気に生成され、その生成された調和空気が各ロータリ型ドア5やプレート型ドア6を介してデフロスタ開口1d、ベント開口1eあるいはフット開口1fから吐出される。
ここで、ロータリ型ドア5とプレート型ドア6の姿勢を変更するときには、リンクプレート10が回動される。このとき突部23は、リンクピン21が第1中間アイドル領域15a2にあるときに第1膨出リブ17に側方から当接し、リンクピン21が第2中間アイドル領域15a4にあるときに第2膨出リブ18に側方から当接する。すなわち、突部23は、ロータリ型ドア5が中間開度の姿勢とされているときに第1膨出リブ17あるいは第2膨出リブ18に当接する。このように突部23が、第1膨出リブ17あるいは第2膨出リブ18に側方から当接することにより、伝達リンク20、さらにはロータリ型ドア5が振動することが抑制される。
以上のような本実施形態の車両用空気調和装置Sによれば、リンクピン21が第1駆動溝15の第1中間アイドル領域15a2及び第2中間アイドル領域15a4にあるときに、突部23がリンクプレート10に当接することによってロータリ型ドア5が抑えられ、ロータリ型ドア5が振動することを抑制することができる。さらに、本実施形態の車両用空気調和装置Sによれば、突部23がリンクプレート10に対してリンクプレート10の側方から当接することによってロータリ型ドア5の振動を抑制する。このため、リンクプレート10と突部23とが当接した場合であっても、リンクピン21が第1駆動溝15から外れる方向に移動されることがない。よって、第1駆動溝15からリンクピン21へ駆動力が正確に伝達できなくなるおそれがなくなる。したがって、本実施形態の車両用空気調和装置Sによれば、中間開度におけるロータリ型ドア5の振動を抑制し、かつ、リンクプレート10に形成された第1駆動溝15からの駆動力をロータリ型ドア5に繋がる伝達リンク20に正確に伝達することが可能となる。
また、本実施形態の車両用空気調和装置Sにおいては、リンクピン21が第1中間アイドル領域15a2あるいは第2中間アイドル領域15a4にあるときにロータリ型ドア5が、いずれの空気流路も閉鎖していない中間開度にある。このため、本実施形態の車両用空気調和装置Sにおいては、ロータリ型ドア5が最も振動しやすい中間開度の場合に、突部23がリンクプレート10に当接することによって振動が抑制される。
また、本実施形態の車両用空気調和装置Sにおいては、第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18をリンクプレート10に形成し、これらの第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18に突部23が当接するように構成されている。第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18の形状は、突部23の軌跡に合わせて任意に変更することができる。このため、本実施形態の車両用空気調和装置Sによれば、第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18の形状として、摺動抵抗が低減可能な形状を選択することができる。また、突部23の軌跡に対し、限りなく平行に近づくように第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18の外形を形成することで、突部23が第1膨出リブ17及び第2膨出リブ18に当接する際の異音を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、本発明においては、サーボモータ等を用いてリンクプレート10を回動させるように構成しても良い。
さらに、上記実施形態においては、リンクプレート10の周縁部の全域に膨出リブを連続的に設けても良い。ただし、この場合には突部23が常に膨出リブと摺動することからリンクプレート10の回転抵抗が常に高い状態となり、リンクプレート10を回動させるために必要となる動力が増すことなる。
また、上記実施形態においては突部23を半径方向外側からリンクプレート10に当接させているが、リンクプレート10に駆動溝(第1駆動溝15及び第2駆動溝16)とは別途突部23を挿入する溝を設けて、突部23をリンクプレート10の半径方向内側からリンクプレート10に対して当接させるようにしても良い。
1……ケース、1a……冷却流路、1b……加熱流路、1c……混合部、1d……デフロスタ開口、1e……ベント開口、1f……フット開口、1g……温風用開口、1h……冷風用開口、1i……加熱用開口、2……エバポレータ、3……スライドドア、4……ヒータコア、5……ロータリ型ドア、5a……回転軸、5b……フード部、6……プレート型ドア、6a……回転軸、7……回転駆動機構、10……リンクプレート、11……中心部、12……ピニオン、13……レバー片、14……ピニオン、15……第1駆動溝、15a1……第1アイドル領域、15a2……第1中間アイドル領域、15a3……第2アイドル領域、15a4……第2中間アイドル領域、15a5……第3アイドル領域、15b1……第1駆動領域、15b2……第2駆動領域、15b3……第3駆動領域、15b4……第4駆動領域、16……第2駆動溝、16a1……第1アイドル領域、16a2……第2アイドル領域、16b……駆動領域、17……第1膨出リブ、18……第2膨出リブ、20……伝達リンク、21……リンクピン、22……挿入孔、23……突部、30……伝達リンク、31……第1リンク棒、32……第2リンク棒、33……リンクピン、34……ピン、35……長穴、36……挿入孔、K……軌跡、S……車両用空気調和装置

Claims (5)

  1. ケース内に形成された空気流路の開閉を行うモードドアと、当該モードドアの姿勢を変更する回転駆動機構とを備える車両用空気調和装置であって、
    前記回転駆動機構は、駆動源と、該駆動源によって回転駆動されると共に駆動溝を有するリンクプレートと、前記駆動溝に摺動自在に嵌合されるリンクピンを有すると共に、前記モードドアに接続される伝達リンクとを備え、
    前記駆動溝は、前記リンクプレートの回転に伴って前記リンクピンを移動させる駆動領域と、前記リンクプレートが回転しながらも前記リンクピンの位置を維持するアイドル領域とを有し、
    前記伝達リンクは、前記リンクピンがアイドル領域にあるときに前記リンクプレートに対して当該リンクプレートの半径方向から当接する突部を有する
    ことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記突部は、前記リンクピンがアイドル領域にあるときに前記リンクプレートに対して当該リンクプレートの半径方向外側から当接することを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記リンクピンが前記アイドル領域にあるときに前記モードドアが、いずれの空気流路も閉鎖していない中間開度にあることを特徴とする請求項1または2記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記リンクプレートは、半径方向外側に膨出すると共に前記リンクピンがアイドル領域にあるときに前記突部と当接する膨出リブを備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記ケースの内部に、エバポレータが設けられる冷却流路と、前記冷却流路の下流に形成され、ヒータコアが設けられる加熱流路と、前記冷却流路の下流に形成され、前記ヒータコアをバイパスするバイパス開口と、前記加熱流路と前記バイパス開口との下流にて形成され、前記加熱流路を通過する温風と前記バイパス開口を通過する冷風とが合流する混合部とが形成され、
    前記モードドアとして、前記混合部に配置されるロータリ型ドアを備えることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の車両用空気調和装置。
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