JP2019162992A - ドア駆動装置 - Google Patents

ドア駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019162992A
JP2019162992A JP2018053153A JP2018053153A JP2019162992A JP 2019162992 A JP2019162992 A JP 2019162992A JP 2018053153 A JP2018053153 A JP 2018053153A JP 2018053153 A JP2018053153 A JP 2018053153A JP 2019162992 A JP2019162992 A JP 2019162992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
transmission shaft
shaft
rotating body
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018053153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7079634B2 (ja
Inventor
純平 小池
Jumpei Koike
純平 小池
彪史 橋本
Takeshi Hashimoto
彪史 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2018053153A priority Critical patent/JP7079634B2/ja
Publication of JP2019162992A publication Critical patent/JP2019162992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7079634B2 publication Critical patent/JP7079634B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】空調ケースに設けられたドアへの駆動力の伝達効率を高めつつ小型化及び組付性の向上を図る。【解決手段】空調ケース12には、第1エアミックスドア24を駆動する第1ドアシャフト30と、第2エアミックスドア26を駆動する第2ドアシャフト32とに対して駆動部20からの駆動力を伝達可能な伝達シャフト34が設けられる。伝達シャフト34は、その第1フェースギア46が第1ドアシャフト30の第1平歯車40へと噛合され、第2フェースギア48が第2ドアシャフト32の第2平歯車42へと噛合される。また、伝達シャフト34の中央部には、駆動部20からの駆動力が伝達される従動ギア50が設けられている。そして、駆動部20からの駆動力が伝達シャフト34の従動ギア50へと伝達されることで、この伝達シャフト34が回転して第1及び第2ドアシャフト30、32へと駆動力が伝達される。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動部からの駆動力を車両用空調装置における複数のドアへと伝達して開閉動作させるためのドア駆動装置に関する。
従来から、車両用空調装置の空調ケース内に設けられた複数のドアに対して駆動源からの駆動力を伝達することで移動させ、前記ドアの駆動によって複数の流路を流れる空気の流通状態を切り替えることが行われている。
このような車両用空調装置では、例えば、特許文献1に開示されるように、空調ケースの内部に上下方向へスライド変位自在な第1及び第2エアミックスドアを備え、上方に配置された第1エアミックスドアには第1シャフトの第1外部歯車が噛合され、下方に配置された第2エアミックスドアには、第2シャフトの第2内部歯車が噛合される。一方、第1シャフトの第1内部歯車と第2シャフトの第2外部歯車とが、斜めに傾斜するように設けられた棒状のラックの端部にそれぞれ噛合されている。
そして、第1シャフトを回転させることで、第1エアミックスドアが上方へとスライドし、それに伴ってラックも斜め上方へと移動することで、該ラックに噛合された第2シャフトが第1シャフトとは反対方向に回転し第2エアミックスドアが下方へとスライドする。
特開2015−110404号公報
しかしながら、上述した特許文献1に係る車両用空調装置では、空調ケースの壁面にラックが斜め上下方向に可動するためのスペースを設けておく必要があるため、そのスペースの分だけ車両用空調装置が大型化してしまうと共に、第1及び第2エアミックスドア、第1及び第2シャフト、ラックに製造誤差や組付ばらつきが生じた場合に、前記ラックと前記第1及び第2シャフトを所定の位置関係で組み付けることができず、例えば、互いに噛合される第1及び第2シャフトとラックとの間の抵抗が増加して作動性が低下したり組み付けられないことが懸念される。
また、空調ケースの壁面に沿ってラックを摺動させる構成としているため、この壁面とラックとの摺動抵抗を低減させるためにグリスを塗布する必要があり、製造コストの増加を招くと同時に組付性が低下してしまうという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、空調ケースに設けられたドアに対する駆動力の伝達効率を高めつつ、小型化及び組付性の向上を図ることが可能なドア駆動装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車室内へ送風される空気の流れる流路を有した空調ケースと、空調ケースの内部において流路の開度を調節する複数のドアと、ドアを駆動する第1回転体と、第1回転体と同一方向の回転軸を有し第1回転体と連動して駆動する第2回転体とを有し、駆動部からの駆動力を第1及び第2回転体へと伝達するドア駆動装置において、
第1回転体と第2回転体とを駆動部からの駆動力を伝達可能に接続し、且つ、第1及び第2回転体と直交した伝達シャフトを備え、
第1及び第2回転体に設けられ、第1及び第2回転体と同一の回転軸を有した平歯車と、
伝達シャフトに設けられ、伝達シャフトと同一の回転軸を有したフェースギアと、
を備え、
平歯車とフェースギアとが噛合することで、第1及び第2回転体と伝達シャフトとが接続されると共に、平歯車におけるギア歯の軸方向長さが、フェースギアにおけるギア歯の径方向長さよりも長く形成されることを特徴とする。
本発明によれば、空調ケース内におけるドアを駆動する第1回転体と、第1回転体と同一方向の回転軸を有し第1回転体と連動して駆動する第2回転体と、第1回転体と第2回転体とを駆動部からの駆動力を伝達可能に接続する伝達シャフトとを有し、伝達シャフトを、第1回転体及び第2回転体の回転軸と直交するように設けると共に、第1及び第2回転体には、第1及び第2回転体と同一の回転軸を有した平歯車を備え、伝達シャフトには伝達シャフトと同一の回転軸を有したフェースギアを備えている。
従って、平歯車とフェースギアとを噛合させて第1及び第2回転体と伝達シャフトとを接続することで、駆動部の駆動力を伝達シャフトを介して第1及び第2回転体へと伝達可能となり、ラックを介して第1及び第2シャフトを駆動させていた従来技術に係るドア駆動装置と比較し、グリス等を用いることなく摺動抵抗を低減できるため、製造コストを削減できると共に第1及び第2回転体に対して駆動力を確実且つ円滑に伝達することでその伝達効率を高めることができる。
また、伝達シャフトが回転することで第1回転体と第2回転体とを連動させ駆動力を伝達可能な構成としているため、空調ケース内をラックが斜め上下方向に移動するためのスペースを必要としていた従来技術のドア駆動装置と比較して省スペース化を図ることができ、それに伴って、装置の小型化を図ることができる。
さらに、平歯車におけるギア歯の軸方向長さを、フェースギアにおけるギア歯の径方向長さよりも長く形成することで、例えば、空調ケースの製造誤差等によって第1及び第2回転体と伝達シャフトとの相対位置にばらつきが生じた場合でも、平歯車の軸方向長さの分だけフェースギアが移動可能であるためばらつきを好適に吸収することができる。その結果、伝達シャフトを所定の位置へと容易且つ確実に組み付けることができ、組付性の向上を図ることができる。
さらにまた、第2回転体が、第1回転体の駆動させるドアとは別のドアを駆動させるとよい。
またさらに、第1回転体及び第2回転体のいずれか一方を駆動部によって駆動させるとよい。
また、第1回転体及び第2回転体のいずれか一方を、リンク機構を介して駆動部と接続するとよい。
さらに、伝達シャフトが、駆動部によって駆動されるとよい。
さらにまた、空調ケースは、伝達シャフトを回転自在に支持する支持部を備え、伝達シャフトが支持部と駆動部との間に配置されるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、空調ケース内におけるドアを駆動する第1回転体と、第1回転体と同一方向の回転軸を有し第1回転体と連動して駆動する第2回転体と、第1回転体と第2回転体とを駆動部からの駆動力を伝達可能に接続する伝達シャフトとを備え、第1及び第2回転体の平歯車と伝達シャフトのフェースギアとを噛合させることで、ラックを介して第1及び第2シャフトを駆動させていた従来技術に係るドア駆動装置と比較し、グリス等を用いることなく摺動抵抗を低減できるため、第1及び第2回転体に対する駆動力の伝達効率を高めることができる。また、空調ケース内をラックが斜め上下方向に移動するためのスペースが不要となるため従来技術のドア駆動装置と比較して小型化が可能となる。
また、空調ケース等の製造誤差や組付ばらつきによって第1及び第2回転体と伝達シャフトとの間の距離にばらつきが生じた場合でも、平歯車におけるギア歯の軸方向長さをフェースギアにおけるギア歯の径方向長さよりも長く設定することで好適にばらつきを吸収でき、容易且つ確実に所定位置へと組み付けることが可能となり組付性の向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るドア駆動装置の適用された車両用空調装置の全体正面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るドア駆動装置の適用された車両用空調装置の拡大断面図である。 図4Aは、第1変形例に係る駆動力伝達機構を示す模式正面図であり、図4Bは、第2変形例に係る駆動力伝達機構を示す模式正面図である。
本発明に係るドア駆動装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係るドア駆動装置の適用された車両用空調装置を示す。
この車両用空調装置10は、図1に示されるように、空気の各通路を構成する空調ケース12と、該空調ケース12の内部に配設され空気を冷却するエバポレータ14と、前記空気を加熱するヒータコア16と、前記空調ケース12内において調温された冷風及び温風を所定の混合比率で混合して混合風とするエアミックス機構18と、前記空調ケース12の側面に設けられた駆動部20からの駆動力を前記エアミックス機構18へと伝達する駆動力伝達機構(ドア駆動装置)22とを含む。
この空調ケース12の内部において、上流側(矢印A方向)にエバポレータ14が設けられ、該エバポレータ14に対して下流側(矢印B方向)にヒータコア16が設けられると共に、前記エバポレータ14と前記ヒータコア16との間には、該エバポレータ14によって冷却された空気を下流へと流通させる際、その流通量及び流通状態を調整するためのエアミックス機構18が設けられている。
エアミックス機構18は、上方(矢印C方向)に設けられる第1エアミックスドア(ドア)24と、該第1エアミックスドア24の下方(矢印D方向)に設けられる第2エアミックスドア(ドア)26とから構成される。
また、第1及び第2エアミックスドア24、26は、空調ケース12の幅方向(図2中、矢印E1、E2方向)に沿って設けられると共に、前記空調ケース12の内壁面に設けられたガイド部28に沿ってそれぞれ案内され、エバポレータ14に臨む内周面に沿ってラックギア(図示せず)が設けられている。
駆動力伝達機構22は、図1及び図2に示されるように、第1及び第2エアミックスドア24、26のラックギア(図示せず)にそれぞれ噛合される第1及び第2ドアシャフト(第1回転体、第2回転体)30、32と、前記第1及び第2ドアシャフト30、32の端部に噛合される伝達シャフト34とを含む。
第1及び第2ドアシャフト30、32は、第1及び第2エアミックスドア24、26とエバポレータ14との間に設けられ、空調ケース12の高さ方向(矢印C、D方向)において互いに略平行となるように設けられる。そして、第1及び第2ドアシャフト30、32は、空調ケース12の幅方向(図2中、矢印E1、E2方向)に沿って延在し、その両端部が空調ケース12の壁部36に形成された孔部38へと挿通されることで回転自在に支持される。すなわち、第1及び第2ドアシャフト30、32は幅方向(矢印E1、E2方向)に沿って略水平に延在するように設けられている。
また、図2に示されるように、第1及び第2ドアシャフト30、32の一端部が、空調ケース12における壁部36の外部へと突出し、その突出部位には、周方向に沿って複数のギア歯を有した第1及び第2平歯車40、42がそれぞれ設けられる。
伝達シャフト34は、例えば、軸方向(矢印C、D方向)に延在した軸部44と、前記軸部44の上端部に設けられた第1フェースギア46と、前記軸部44の下端部に設けられた第2フェースギア48とを有し、前記軸部44の軸方向に沿った略中央部には、外周面に複数のギア歯を有した従動ギア50が設けられる。
第1フェースギア46は、軸部44の上端部に対して径方向外側に拡径した後に上方(矢印C方向)に向かって環状に立設した環状壁52を有し、この環状壁52の上端部に沿って複数のギア歯46aが形成されている。
第2フェースギア48は、第1フェースギア46と略同一形状に形成され、軸部44の下端部に対して径方向外側に拡径した後に下方(矢印D方向)に向かって環状に立設した環状壁54を有し、この環状壁54の上端部に沿って複数のギア歯48aが形成されている。すなわち、ギア歯46a、48aは、環状壁52、54に沿って環状に形成される。
そして、伝達シャフト34は、空調ケース12の壁部36から幅方向外側(矢印E1方向)に沿って突出した一組の支持部56a、56bによって軸部44が回転自在に支持されると共に、前記壁部36と略平行に保持される。また、伝達シャフト34は、その第1フェースギア46のギア歯46aが、上方(矢印C方向)に配置された第1ドアシャフト30の第1平歯車40と噛合され、第2フェースギア48のギア歯48aが、下方(矢印D方向)に配置された第2ドアシャフト32の第2平歯車42と噛合される。これにより、第1及び第2ドアシャフト30、32は、伝達シャフト34と略直交するようにそれぞれ噛合される。
また、図2に示されるように、第1及び第2フェースギア46、48におけるギア歯46a、48aの径方向長さL1に対し、噛合される第1及び第2平歯車40、42の軸方向(矢印E1、E2方向)に沿ったギア歯の軸方向長さL2の方が長くなるように設定される(L1<L2)。
駆動部20は、図1及び図2に示されるように、例えば、図示しないコントローラからの制御信号によって回転駆動するアクチュエータ等の回転駆動源からなり、空調ケース12の壁部36に臨み、且つ、伝達シャフト34よりも幅方向外側(矢印E1方向)となるように配置されると共に、その駆動軸58が前記伝達シャフト34側(矢印E2方向)に突出するように配置される。そして、駆動部20は、図示しない締結ボルト等によって空調ケース12の壁部36に対して幅方向に固定される。
この駆動軸58には、フェースギアからなる駆動ギア60が連結され、この駆動ギア60は、駆動軸58に対して径方向に拡径して伝達シャフト34側へ(矢印E2方向)へと環状に立設し、その端部に沿って複数のギア歯60aが形成される。そして、駆動ギア60のギア歯60aが従動ギア50に対して噛合される。すなわち、駆動部20は、その駆動軸58と伝達シャフト34とが略直交するように配置されている。
本発明の第1の実施の形態に係るドア駆動装置の適用された車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図示しない乗員の操作によってコントローラからの制御信号が駆動部20へと入力されることで、その駆動軸58及び駆動ギア60が回転し、それに伴って、該駆動ギア60に噛合された従動ギア50を介して伝達シャフト34が所定方向へと回転する。これにより、伝達シャフト34の回転作用下に第1及び第2フェースギア46、48とそれぞれ噛合された第1及び第2平歯車40、42を介して駆動力が第1及び第2ドアシャフト30、32へと伝達される。
そして、伝達シャフト34から伝達された駆動力によって第1ドアシャフト30と第2ドアシャフト32とが同時、且つ、互いに異なる方向へと回転し、それに伴って、空調ケース12内において前記第1及び第2ドアシャフト30、32に噛合された第1及び第2エアミックスドア24、26が、互いに接近する方向、又は、互いに離間する方向へとガイド部28に沿ってスライドする。
すなわち、駆動部20からの駆動力は、駆動軸58から伝達シャフト34へと伝達されることで、その回転方向が直交する方向へと変換され、さらに、前記伝達シャフト34から第1及び第2ドアシャフト30、32へとそれぞれ伝達されることで、再び回転方向が直交する方向へと変換される。
例えば、図1に示される第1及び第2エアミックスドア24、26が互いに接近した位置となることで、エバポレータ14からヒータコア16側への流路が遮断され、前記エバポレータ14で冷却された冷風が前記ヒータコア16へと流れることなく車室内において乗員の顔近傍へと送られる。一方、第1及び第2エアミックスドア24、26が互いに離間した位置となることで、エバポレータ14を通過した空気がヒータコア16を通過することで加熱され温風となって車室内における乗員の足元近傍へと送られる。
以上のように、第1の実施の形態では、空調ケース12内に設けられる第1エアミックスドア24を駆動する第1ドアシャフト30と、第2エアミックスドア26を駆動する第2ドアシャフト32とを備えると共に、前記空調ケース12の外側には、前記第1及び第2ドアシャフト30、32の軸方向と直交するように伝達シャフト34が設けられ、前記第1及び第2ドアシャフト30、32の一端部にはそれぞれ第1及び第2平歯車40、42が設けられる。さらに、伝達シャフト34の両端部には、それぞれ第1及び第2フェースギア46、48が設けられ、前記第1及び第2ドアシャフト30、32の第1及び第2平歯車40、42とそれぞれ噛合されることで接続されている。
従って、駆動部20の駆動力を伝達シャフト34の回転作用下に第1ドアシャフト30及び第2ドアシャフト32へと伝達可能とすることで、空調ケースの壁面に沿って摺動するラックを介して2つの第1及び第2シャフトを駆動させていた従来技術に係るドア駆動装置と比較し、グリス等を用いることなく摺動抵抗を低減できるため、第1及び第2ドアシャフト30、32に対する駆動力の伝達効率を高めることができる。また、グリス等を不要とすることで製造コストの削減も可能となる。
さらに、伝達シャフト34が空調ケース12の外側において回転することで第1及び第2ドアシャフト30、32へと駆動力を伝達可能な構成としているため、空調ケース内をラックが斜め上下方向に移動するためのスペースを必要としていた従来技術のドア駆動装置と比較し、移動させるためのスペースが不要となるため省スペース化を実現することができ、装置の小型化が可能となる。
さらにまた、第1及び第2ドアシャフト30、32における第1及び第2平歯車40、42の軸方向長さL2を、伝達シャフト34における第1及び第2フェースギア46、48におけるギア歯46a、48aの径方向長さL1よりも長く形成している(L2>L1)。
これにより、例えば、支持部56a、56bを含む空調ケース12の製造誤差等によって伝達シャフト34と空調ケース12との間の幅方向距離、又は、壁部36の外側への第1及び第2ドアシャフト30、32の一端部の突出量にばらつきが生じた場合でも、第1及び第2平歯車40、42の軸方向長さL2の範囲内において第1及び第2フェースギア46、48を噛合させることで、幅方向(矢印E1、E2方向)へのばらつきを好適に吸収することができる。その結果、駆動力伝達機構22の組付性を向上することができると共に、空調ケース12を成形する際の金型の調整作業を削減することができる。
またさらに、単一の駆動部20からの駆動力を伝達シャフト34へと伝達することで、第1及び第2ドアシャフト30、32を同時に駆動させ、それに伴って、2つの第1及び第2エアミックスドア24、26を同時に開閉動作させることができる。そのため、第1及び第2ドアシャフト30、32を駆動させるためにそれぞれ別の駆動部を設ける場合と比較し、部品点数の削減及び消費電力の削減を図ることができる。
また、伝達シャフト34が、その従動ギア50に噛合された駆動ギア60を介して駆動部20によって直接駆動される構成とすることで、前記駆動部20と第1及び第2ドアシャフト30、32との間に介在する第1及び第2フェースギア46、48、第1及び第2平歯車40、42等の歯車の数を最小とすることができる。
そのため、駆動力伝達機構22において、複数の歯車を介在させることで生じる誤差を低減させ、第1及び第2ドアシャフト30、32、第1及び第2エアミックスドア24、26を高精度且つより円滑に駆動させることができる。
さらに、伝達シャフト34を、幅方向(矢印E1、E2方向)において支持部56a、56bと駆動部20との間となるように配置することで、前記伝達シャフト34を前記支持部56a、56bと前記駆動部20との間で幅方向に挟持することができるため、前記伝達シャフト34を固定するための固定手段を別に設ける必要がなく、構成の簡素化並びに小型軽量化を図ることができる。
次に、第2の実施の形態に係るドア駆動装置の適用された車両用空調装置80を図3に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係るドア駆動装置の適用された車両用空調装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係るドア駆動装置である駆動力伝達機構82では、例えば、伝達シャフト34における軸部44の幅方向外側(矢印E1方向)となる位置に駆動部84が設けられると共に、その駆動軸86が前記伝達シャフト34と略平行で下方(矢印D方向)に向かって延在し、この駆動軸86の先端(下端)には平歯車からなる駆動ギア88が連結されている。
すなわち、この駆動力伝達機構82は、駆動部84の駆動軸86が伝達シャフト34と平行に設けられ、駆動ギア88が平歯車から形成されている点で、第1の実施の形態に係る駆動力伝達機構22と相違している。
そして、駆動ギア88が伝達シャフト34の従動ギア50へと噛合されることで、駆動部84からの駆動力が前記駆動ギア88を介して伝達シャフト34へと伝達され、この伝達シャフト34の第1及び第2フェースギア46、48を介して第1及び第2ドアシャフト30、32へと伝達されることで回転駆動する。
この第2の実施の形態に係る車両用空調装置80では、駆動部84を図示しない締結手段を介して空調ケース12の壁部36へと固定することで、駆動ギア88を介して伝達シャフト34が前記空調ケース12側(矢印E2方向)へと押圧され、支持部56a、56bとの間に挟持され保持される。これにより、伝達シャフト34を固定するための固定手段を別に設ける必要がなく、構成の簡素化並びに小型軽量化を図ることができる。
また、上述したように駆動部20、84が伝達シャフト34の側方に配置される場合に限定されるものではなく、例えば、図4Aに示される駆動力伝達機構(ドア駆動装置)90のように、第1ドアシャフト30の上方(矢印C方向)に駆動部92を配置して平歯車からなる駆動ギア94を前記第1ドアシャフト30の第1平歯車40に対して噛合させるようにしてもよい。
これにより、駆動部92からの駆動力によって第1ドアシャフト30を直接駆動することができ、この駆動力を伝達シャフト34を介して第2ドアシャフト32へと伝達することで該第2ドアシャフト32も同時に駆動することが可能となる。なお、駆動部92を第2ドアシャフト32の近傍に配置し、その駆動ギア94を前記第2ドアシャフト32の第2平歯車42へと噛合させることで、前記第2ドアシャフト32を直接駆動するようにしてもよい。
この第1変形例に係る駆動力伝達機構90によれば、第1ドアシャフト30又は第2ドアシャフト32のいずれか一方を駆動部92によって直接駆動することで、第1及び第2エアミックスドア24、26を単一の駆動部92で駆動させ、第1及び第2エアミックスドア24、26を開閉動作させることができる。そのため、第1及び第2ドアシャフト30、32を駆動させるためにそれぞれ別の駆動部を設ける場合と比較し、部品点数の削減及び消費電力の削減を図ることができる。
またさらに、図4Bに示される駆動力伝達機構(ドア駆動装置)100のように、駆動部92と第1ドアシャフト30との間にリンク機構102を介在させることで、駆動力に所定の特性をもたせて第1及び第2ドアシャフト30、32へと伝達させるようにしてもよい。
この駆動力伝達機構100では、図4Bに示されるように、駆動部92における駆動軸58に連結された第1リンクプレート104と、第1ドアシャフト30の一端部に連結された第2リンクプレート106とからなるリンク機構102を有している。
第1リンクプレート104は、例えば、円盤状に形成され、その中心に対して第1ドアシャフト30から離れる方向へと偏心した位置に駆動部92の駆動軸58が連結されている。すなわち、第1リンクプレート104は、駆動部92の駆動作用下に第1ドアシャフト30に対して接近・離間するような軌跡で回転する。
また、第1リンクプレート104には、その中心を挟んで駆動軸58に連結された部位と略対称となる位置にリンク溝108が形成される。
このリンク溝108は、前記第1リンクプレート104の中心から径方向外側に向かって拡がった断面略V字状に形成され、前記第1リンクプレート104の外縁部近傍に形成され、周方向に沿って二股状に延在する第1及び第2分岐部110、112と、該第1分岐部110と第2分岐部112の端部がそれぞれ前記中心側に向かって緩やかに湾曲しながら合流した直線状の合流部114とを有する。
第2リンクプレート106は、例えば、楕円形状に形成され、その長軸方向に沿った一端部が第1ドアシャフト30の一端部に連結され、他端部にはリンクピン116が形成され、前記第1ドアシャフト30の軸方向に沿って突出している。そして、リンクピン116は、第1リンクプレート104のリンク溝108へと挿通される。
そして、上述したリンク機構102を有した駆動力伝達機構100では、図4Bに示されるリンク溝108の合流部114にリンクピン116が位置し、該リンクピン116が、第1ドアシャフト30、伝達シャフト34及び第2ドアシャフト32と略一直線状に配置された状態から、駆動部92が駆動することで駆動軸58を中心として第1リンクプレート104が所定方向へと回転し、それに伴って、リンク溝108に挿通されたリンクピン116が合流部114から第1及び第2分岐部110、112のいずれか一方へと移動する。
これにより、第2リンクプレート106が傾動することで第1ドアシャフト30が所定方向に回転する。この際、駆動部92及び第1リンクプレート104の回転方向と第2リンクプレート106及び第1ドアシャフト30の回転方向とは反対方向となる。
この際、リンクピン116がリンク溝108の合流部114を移動している間は、第2リンクプレート106は大きく回転し、一方、第1分岐部110又は第2分岐部112を移動している間は、前記第2リンクプレート106がほとんど回転せず、第1ドアシャフト30及び第1エアミックスドア24が大きく作動することがなく緩やかに駆動する。
また、第1ドアシャフト30の回転に伴って、伝達シャフト34を介して第2ドアシャフト32へと駆動力が伝達され、前記第2ドアシャフト32が第1ドアシャフト30と同じ回転で回転することで第2エアミックスドア26が駆動する。
すなわち、上述した駆動力伝達機構100のように、リンク溝108を有した第1リンクプレート104を駆動部92の駆動軸58に連結し、第1ドアシャフト30に連結された第2リンクプレート106のリンクピン116を前記リンク溝108へと挿通させることで、前記駆動部92からの駆動力が第1及び第2ドアシャフト30、32へと伝達される際の特性を自在に変化させることができる。
また、第1及び第2リンクプレート104、106の形状や、リンク溝108の形状を変更することで、駆動部92からの駆動力を所望の特性で第1及び第2ドアシャフト30、32へと伝達して第1及び第2エアミックスドア24、26の開閉制御を行うことが可能となる。
なお、本発明に係るドア駆動装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、80…車両用空調装置 12…空調ケース
18…エアミックス機構 20、84、92…駆動部
22、82、90、100…駆動力伝達機構
24…第1エアミックスドア 26…第2エアミックスドア
30…第1ドアシャフト 32…第2ドアシャフト
34…伝達シャフト 40…第1平歯車
42…第2平歯車 46…第1フェースギア
48…第2フェースギア 50…従動ギア
56a、56b…支持部 60、88、94…駆動ギア
102…リンク機構 104…第1リンクプレート
106…第2リンクプレート

Claims (6)

  1. 車室内へ送風される空気の流れる流路を有した空調ケースと、該空調ケースの内部において前記流路の開度を調節する複数のドアと、前記ドアを駆動する第1回転体と、該第1回転体と同一方向の回転軸を有し前記第1回転体と連動して駆動する第2回転体とを有し、駆動部からの駆動力を前記第1及び第2回転体へと伝達するドア駆動装置において、
    前記第1回転体と前記第2回転体とを前記駆動部からの駆動力を伝達可能に接続し、且つ、前記第1及び第2回転体と直交した伝達シャフトを備え、
    前記第1及び第2回転体に設けられ、該第1及び第2回転体と同一の回転軸を有した平歯車と、
    前記伝達シャフトに設けられ、該伝達シャフトと同一の回転軸を有したフェースギアと、
    を備え、
    前記平歯車と前記フェースギアとが噛合することで、前記第1及び第2回転体と前記伝達シャフトとが接続されると共に、前記平歯車におけるギア歯の軸方向長さが、前記フェースギアにおけるギア歯の径方向長さよりも長く形成されることを特徴とするドア駆動装置。
  2. 請求項1記載のドア駆動装置において、
    前記第2回転体は、前記第1回転体が駆動するドアとは別のドアを駆動することを特徴とするドア駆動装置。
  3. 請求項1又は2記載のドア駆動装置において、
    前記第1回転体及び前記第2回転体のいずれか一方が前記駆動部によって駆動されることを特徴とするドア駆動装置。
  4. 請求項1又は2記載のドア駆動装置において、
    前記第1回転体及び前記第2回転体のいずれか一方は、リンク機構を介して前記駆動部と接続されることを特徴とするドア駆動装置。
  5. 請求項1又は2記載のドア駆動装置において、
    前記伝達シャフトは、前記駆動部によって駆動されることを特徴とするドア駆動装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のドア駆動装置において、
    前記空調ケースは、前記伝達シャフトを回転自在に支持する支持部を備え、前記伝達シャフトが前記支持部と前記駆動部との間に配置されることを特徴とするドア駆動装置。
JP2018053153A 2018-03-20 2018-03-20 ドア駆動装置 Active JP7079634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053153A JP7079634B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 ドア駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018053153A JP7079634B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 ドア駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019162992A true JP2019162992A (ja) 2019-09-26
JP7079634B2 JP7079634B2 (ja) 2022-06-02

Family

ID=68064472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018053153A Active JP7079634B2 (ja) 2018-03-20 2018-03-20 ドア駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7079634B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5056217U (ja) * 1973-09-21 1975-05-27
JPH02109961U (ja) * 1989-02-15 1990-09-03
JPH04297319A (ja) * 1991-03-27 1992-10-21 Nippondenso Co Ltd 車両用空調装置
US20060046632A1 (en) * 2004-08-27 2006-03-02 Goupil Gerald M Jr Sliding film valve driven at edge
JP2006095138A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Sunstar Inc 電動歯ブラシ
JP2010141944A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Oriental Motor Co Ltd ギヤードモータ
JP2011068251A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Keihin Corp 車両用空調装置
JP2015110404A (ja) * 2013-11-01 2015-06-18 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2016098052A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 キヤノン株式会社 記録媒体搬送装置及び画像形成装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5056217U (ja) * 1973-09-21 1975-05-27
JPH02109961U (ja) * 1989-02-15 1990-09-03
JPH04297319A (ja) * 1991-03-27 1992-10-21 Nippondenso Co Ltd 車両用空調装置
US20060046632A1 (en) * 2004-08-27 2006-03-02 Goupil Gerald M Jr Sliding film valve driven at edge
JP2006095138A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Sunstar Inc 電動歯ブラシ
JP2010141944A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Oriental Motor Co Ltd ギヤードモータ
JP2011068251A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Keihin Corp 車両用空調装置
JP2015110404A (ja) * 2013-11-01 2015-06-18 株式会社デンソー 車両用空調装置
JP2016098052A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 キヤノン株式会社 記録媒体搬送装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7079634B2 (ja) 2022-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5614963B2 (ja) 駆動力伝達機構
US9139069B2 (en) Mix door structure
JP5502409B2 (ja) 車両用空調装置
DE112014005301T5 (de) Klimaanlage
JP2009209981A (ja) 多軸駆動用アクチュエータ
US10967708B2 (en) Door drive device
JP2019162993A (ja) ドア駆動装置
JP5471710B2 (ja) 空気通路調節装置
JP2019162992A (ja) ドア駆動装置
JP7045162B2 (ja) 車両用空調装置
JP7049554B2 (ja) ドア駆動装置
JP2010228584A (ja) 自動車用空気調和装置
JP5477347B2 (ja) 車両用空調装置
CN109910562B (zh) 空调出风道气流调节机构
JP2013086719A (ja) 車両用空気調和装置のエアミックスドア構造
CN109720173B (zh) 具有球型出风口的汽车空调风门控制结构及控制方法
CN109649120B (zh) 汽车空调气路控制机构
JP5364480B2 (ja) 駆動プレート
CN109910559B (zh) 空调出风调节机构及调节方法
CN109955678B (zh) 空调出风口气流调节机构
JP4263588B2 (ja) 車両用エアコンユニット
CN109955682B (zh) 空调出风口气路控制机构
JP2009190720A (ja) 風向調整装置
CN109910560B (zh) 空调出风道气路控制机构
CN111746221B (zh) 车辆用空调装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201202

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20211217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7079634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150