JP2009190720A - 風向調整装置 - Google Patents

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Minoru Shibata
実 柴田
Shigeru Yabutani
茂 藪谷
Hiroto Ikuta
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Abstract

【課題】電動モータを必要とせず、空調用空気の案内方向を連続的に変化させ得る風向調整装置を提供すること。
【解決手段】風向調整装置1を、空気流路部と、空気流路部の内部に取り付けられ空気流路部に流通する空調用空気を受けて回転するファン部3と、ファン部3に接続されファン部3の回転に従動して連続的に変位する偏向板部5とで構成し、偏向板部5の案内面56によって空調用空気の流通方向を案内するとともに、空気流路部の軸線2aに対する案内面56の角度がファン部3の回転に従動して連続的に変化するようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の車室内に配設される風向調整装置に関する。
自動車には、自動車用空調装置から流出する空調用空気の風向を調整する風向調整装置(所謂レジスタ)が配設されている。一般的なレジスタは、筒状をなす空気流路部と、空気流路部の内部に取り付けられているフィン部とを持つ。空気流路部の一端部は自動車用空調装置の空気流路下流側に接続され、他端部は自動車の車室内に開口する。空気流路部の内部には空調用空気が流通する。すなわち、空気流路部の内部は、自動車用空調装置の下流側空気流路の一部を構成する。フィン部は、短冊状をなすフィンが複数枚配列されてなる。各フィンは揺動可能であり、空調用空気の流通方向を種々の方向に案内する。
ところで、この種のレジスタにおける空調用空気の案内方向は、空気流路部の開口の位置およびフィンの揺動角度に応じた所定の方向に限られる。そして一般には、空調用空気は乗員に向けて案内される。このため、乗員によっては、空調用空気を直接受けることを不快に感じ、ダンパ機構によって空気流路部を閉じる場合がある。この場合、車室内に空調用空気を供給することができず、車室内の温度を適温に調整し難い。
車室内における空調用空気の案内方向をより多方向にするため、レジスタに第2の風向調整装置(所謂ベントII)を一体化する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図14〜図15に示すように、ベントII801は、レジスタ807の空気流路部(以下、主流路部870と呼ぶ)から分岐する副流路部802を持つ。副流路部802の空気流路上流側部分には、副流路部802と主流路部870とを交互に開閉するダンパ部804が配置されている。図14に示すように、ダンパ部804が副流路部802を閉じると、空調用空気は主流路部870を流通し、レジスタ807の開口部を通って車室内に流出する。このときの空調用空気の流通方向(空調用空気の風向)は、レジスタ807のフィン部871、872に案内される。フィン部871、872は揺動可能であるため、このときの空調用空気の流通方向は、種々の方向に調整可能である。図15に示すように、ダンパ部804が主流路部870を閉じると、空調用空気は副流路部802に流入し副流路部802の開口部を通って車室内に流出する。このときの空調用空気の流通方向は、副流路部802の内部に配置されている副フィン850によって案内される。副流路部802の開口は、主流路部870の開口とは異なる位置に設けられている。そして、ベントII801は、副流路部802を流通する空調用空気を、レジスタ807による案内方向以外の方向に案内する。
しかし、乗員によっては、長時間にわたって一定の方向から空調用空気を受けることを不快に感じる場合がある。レジスタ807のフィン部871、872を電動モータによって連続的に揺動させれば、レジスタ807によって空調用空気の案内方向を連続的に変化させ得ると考えられる。同様に、第2の風向調整装置801の副フィン850を揺動可能に形成するとともに副フィン850を電動モータによって連続的に揺動させれば、ベントII801による空調用空気の案内方向を連続的に変化させ得ると考えられる。しかしこの場合には、電動モータを必要とするために風向調整装置(すなわちレジスタ807やベントII801)の製造コストが高くなる問題がある。
特開2003−127657号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、電動モータを必要とせず、空調用空気の案内方向を連続的に変化させ得る風向調整装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する風向調整装置1は、筒状をなし、一端部が自動車用空調装置の流出側空気流路に接続され他端部が自動車の車室内に開口する空気流路部70、2と、空気流路部70、2の内部に取り付けられ、空気流路部70、2に流通する空調用空気を受けて回転するファン部3と、空調用空気の流通方向を案内する案内面56を持ち、ファン部3に接続され、ファン部3の回転に従動して連続的に変位する偏向板部5と、を持ち、空気流路部70、2の軸線に対する案内面56の角度は、ファン部3の回転に従動して連続的に変化することを特徴とする。
本発明の風向調整装置は、下記の(1)〜(3)の何れかを備えるのが好ましく、(1)〜(3)の複数を備えるのがより好ましい。
(1)上記空気流路部70、2は、一端が上記自動車用空調装置の上記流出側空気流路に接続され他端が自動車の車室内に開口する主流路部70と、一端が主流路部70から分岐し他端が自動車の車室内に開口する副流路部2と、を持ち、上記ファン部3および上記偏向板部5は、副流路部2の内部に取り付けられ、上記ファン部3は副流路部2に流通する空調用空気を受けて回転し、副流路部2の軸線に対する上記案内面56の角度は、上記ファン部3の回転に従動して連続的に変化する。
(2)上記偏向板部5は上記ファン部3の回転に従動して回転し、上記案内面56は上記偏向板部5の回転軸55に対して直交する方向以外の方向に交叉している。
(3)上記ファン部3と上記偏向板部5とは、減速手段6を介して接続されている。
本発明の風向調整装置は、空気流路部副流路部を流通する空調用空気によってファン部を回転させるとともにファン部の回転に伴って偏向板部を変位させて、空調用空気の案内方向を連続的に変化させている。換言すると、本発明の風向調整装置では、偏向板部を動作させるための動力を、空調用空気の流体圧から取り出している。このため、本発明の風向調整装置では、電動モータを必要とせずに、空調用空気の案内方向を連続的に変化させ得る。
上記(1)を備える本発明の風向調整装置は、主流路部と副流路部との2つの流路によって車室内に空調用空気を供給するために、車室内における空調用空気の案内方向をより多方向にできる。また、副流路部を流通して車室内に供給される空調用空気の案内方向を連続的に変化させることで、主流路部を流通して車室内に供給される空調用空気を乗員の所望する方向に案内することや、主流路部を流通して車室内に供給される空調用空気をダンパ機構によって遮断することもできる。このため、上記(1)を備える本発明の風向調整装置によると、空調用空気の案内方向および案内方式をより多様にできる。
上記(2)を備える本発明の風向調整装置では、案内面が偏向板部の回転軸に対して直交する方向以外の方向に交叉している。このため、副流路部の軸線に対する案内面の角度(以下、案内面の向きと呼ぶ)は、偏向板部の回転に伴って変化する。このため、上記(2)を備える本発明の風向調整装置によると、偏向板部の角度を連続的に変化させるための装置(例えばクラッチなど)を必要とせず、偏向板部を簡単な構成にできる。
上記(2)を備える本発明の風向調整装置は、ファン部の回転から大きな力を取り出すことができる。このため、空調用空気の流通量が比較的少なく空調用空気の流体圧が比較的小さい場合にも、偏向板部を信頼性高く動作させることができる。
本発明の風向調整装置は、主流路部と副流路部との両方を持っても良いし、主流路部のみをもっても良い。換言すると、本発明の風向調整装置は、レジスタのみからなっても良いし、ベントIIのみからなっても良いし、レジスタとベントIIとの両方を持っても良い。本発明の風向調整装置がレジスタとベントIIとからなる場合には、副流路部の一部を主流路部と兼用できるため、風向調整装置を小型化でき、風向調整装置の製造コストを低減できる利点がある。本発明の風向調整装置がレジスタのみ、または、ベントIIのみからなる場合には、風向調整装置の設計および配設位置の自由度が高まる利点がある。なお、本発明の風向調整装置がベントIIのみからなる場合には、空気流路部の一端部を自動車用空調装置に直接接続しても良いし、レジスタの空気流路部を介して自動車用空調装置に接続しても良い。
本発明の風向調整装置において、偏向板部は、ファン部と一体であっても良いし別体であっても良い。偏向板部をファン部と一体にすれば、風向調整装置を小型化できるとともに風向調整装置の部品点数を減らすことができる。偏向板部をファン部と別体にすれば、偏向板部およびファン部の設計の自由度が高まる。何れの場合にも、ファン部と偏向板部とは、減速手段を介して接続するのが好ましい。この場合には、ファン部の回転から大きな力を取り出すことができる為である。
以下、本発明の風向調整装置を例を挙げて説明する。
(実施例1)
実施例1の風向調整装置は、上記(1)〜(3)を備える。実施例1の風向調整装置の断面を模式的に表す説明図を図1に示す。実施例1の風向調整装置の主要部品を模式的に表す斜視図を図2に示す。実施例1の風向調整装置を図1中A−A位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図3〜図4に示す。以下、実施例1において、上、下とは図1に示す上、下を指す。空気流路上流側、空気流路下流側、左、右とは図3に示す空気流路上流側、空気流路下流側、左、右を指す。時計回り、反時計回りとは、図1における時計回り、反時計回りを指す。
図1に示すように、実施例1の風向調整装置1は、レジスタ7とベントII8とが一体化されてなる。
レジスタ7は、主流路部70と、縦フィン部71と、横フィン部72とを持つ。主流路部70は角筒状をなす。主流路部70の一端部は、自動車用空調装置(図略)の空気流路下流側に接続されている。主流路部70の他端部である主開口部73は、自動車の車室内に開口している。縦フィン部71および横フィン部72は、主流路部70の内部に取り付けられている。横フィン部72は、板状をなし左右方向に延びる複数の横フィン720が上下方向に配列してなる。縦フィン部71は、板状をなし上下方向に延びる複数の縦フィン710が左右方向に配列してなる。各横フィン720は、主流路部70に枢支され、枢支軸を中心として揺動する。各横フィン720は、図略の横フィンリンク手段によって連結され、同期して揺動する。各縦フィン710もまた、主流路部70に枢支され、枢支軸を中心として揺動する。各縦フィン710は、図略の縦フィンリンク手段によって連結され、同期して揺動する。横フィン部72は縦フィン部71よりも空気流路下流側(主開口部73側)に配置されている。
実施例1の風向調整装置1におけるベントII8は、副流路部2と、ファン部3と、ダンパ部4(以上、図1に示す)と、偏向板部5と、減速手段6(以上、図2に示す)とを持つ。
副流路部2は角筒状をなす。副流路部2の一端部である連結端部25は、主流路部70の側壁に接続されている。したがって、副流路部2は主流路部70から分岐している。副流路部2の他端部である副開口部26は、自動車の車室内に開口している。副流路部2の軸線2aは、主流路部70の軸線70aと交叉する方向に延びている。また、副開口部26は主開口部73と異なる位置に配置されている。図3〜図4に示すように、副流路部2の内部の中で連結端部25側の部分は、副流路部2の軸線2aと平行に延びる区画壁部23によって第1副流路部21と第2副流路部22とに区画されている。第1副流路部21の断面積は、第2副流路部22の断面積よりも小さい。なお、第1副流路部21の断面積、および、第2副流路部22の断面積とは、副流路部2の軸線2aと直交する方向の断面積を指す。第1副流路部21の空気流路下流側部分と、第2副流路部22の空気流路下流側部分とは、一体化している。なお、実施例1の風向調整装置1における空気流路部は、主流路部70と副流路部2とで構成されている。
図1に示すように、ダンパ部4は板状をなし、主流路部70と副流路部2との境界部分に枢支されている。そして、ダンパ部4は枢支軸を中心として、主流路部70を開くとともに副流路部2を閉じる主開放位置(図1中二点鎖線で示す)と、副流路部2を開くとともに主流路部70を閉じる副開放位置(図1中実線で示す)との間を揺動する。
ファン部3、偏向板部5、および減速手段6は、副流路部2の内部に取り付けられている。
図2に示すように、ファン部3はファン本体部30とファン軸部31とを持つ。ファン本体部30はファン軸部31に一体化されている。ファン本体部30は、湾曲板状をなす羽部300を複数枚持つ。羽部300は、ファン軸部31を中心とする放射状に配列している。図3〜図4に示すように、ファン部3は第1副流路部21に配置されている。ファン軸部31は、副流路部2の右側壁と区画壁部23とに軸支されている。ファン部3は、ファン軸部31を中心として回転する。なお、副流路部2は、空調用空気をファン部3の下側に向けて案内する。このため、空調用空気を受けるとファン部3は時計回りに回転する。
偏向板部5は、円板状をなす3つの偏向体50と、偏向軸部55とを持つ。各偏向体50は左右方向に配列し、偏向軸部55に一体化されている。偏向板部5は第2副流路部22に配置されている。偏向軸部55は、副流路部2の左側壁と区画壁部23とに軸支されている。偏向板部5は、偏向軸部55を中心として回転する。なお、実施例1の風向調整装置1において、偏向軸部55の延びる方向は、副流路部2の軸線2aに直交する方向である。
実施例1の風向調整装置1において、偏向体50の左右側面が案内面56を構成する。各偏向体50は、偏向軸部55に対して約65°傾斜する方向に取り付けられている。したがって、各案内面56は偏向軸部55に対して直交する方向以外の方向に交叉している。また、各案内面56は副流路部2の軸線2aに対しても交叉している。
図2に示すように、減速手段6は、4つのギヤ(第1ギヤ61、第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64)からなる。第1ギヤ61はファン軸部31に一体化され、ファン部3と同軸的に回転する。第2ギヤ62は偏向軸部55に一体化され、偏向板部5と同軸的に回転する。第3ギヤ63および第4ギヤ64は互いに同軸的に一体化され、区画壁部23に軸支されている。第3ギヤ63は第1ギヤ61と噛合する。第4ギヤ64は第2ギヤ62と噛合する。第3ギヤ63は第1ギヤ61よりも大径であり、第2ギヤ62は第3ギヤ63よりも大径である。
実施例1の風向調整装置1の動作を以下に説明する。
図1中実線で示すように、ダンパ部4が副開放位置に配置されると、空調用空気が副流路部2の第1副流路部21および第2副流路部22に流入する。すると、第1副流路部21に流通する空調用空気を羽部300が受け、ファン部3がファン軸部31を中心として時計回りに回転する。すると、ファン軸部31に一体化されている第1ギヤ61もまたファン軸部31を中心として時計回りに回転する。第1ギヤ61が時計回りに回転すると、第1ギヤ61と噛合している第3ギヤ63が反時計回りに回転する。すると、第3ギヤ63と同軸的に一体化されている第4ギヤ64もまた反時計回りに回転し、第4ギヤ64と噛合している第2ギヤ62が時計回りに回転する。第2ギヤ62が時計回りに回転すると、第2ギヤ62に同軸的に一体化されている偏向板部5が偏向軸部55を中心として時計回りに回転する。
上述したように、第3ギヤ63は第1ギヤ61よりも大径であり、第2ギヤ62は第3ギヤ63よりも大径であるため、ファン部3の回転速度は減速手段6によって減速されつつ偏向板部5に伝達される。また、ファン部3の回転による力は減速手段6によって高められつつ偏向板部5に伝達される。
ところで、各偏向体50の各案内面56は、偏向軸部55に対して直交する方向以外の方向に交叉している。このため、図3〜図4に示すように、偏向板部5が偏向軸部55を中心として回転すると、案内面56の向き(副流路部2の軸線2aに対する案内面56の角度)は、左右方向に連続的に変化する。このため、実施例1の風向調整装置1は、第2副流路部22を流通する空調用空気の案内方向を、左右方向に連続的に変化させ得る。なお、第1副流路部21の空気流路下流側部分と第2副流路部22の空気流路下流側部分とは一体化しているため、第1副流路部21を流通する空調用空気は第2副流路部22の空気流路下流側に合流し、第2副流路部22を流通する空調用空気の案内方向に沿って案内される。
実施例1の風向調整装置1は、副流路部2を流通する空調用空気の案内方向を連続的に左右に変化させ得る。このため、実施例1の風向調整装置1によると、乗員に与える不快感を抑止または低減しつつ、車室内に空調用空気を供給できる。また、実施例1の風向調整装置1は電動モータを必要としないため、製造コストを低減できる。
さらに、実施例1の風向調整装置1では、減速手段6を介してファン部3と偏向板部5とを接続しているため、ファン部3の回転速度は減速手段6によって減速されつつ偏向板部5に伝達される。このため、空調用空気の流通量が大きい場合にも、偏向板部5をゆっくり動作させることができ、第2副流路部22を流通する空調用空気の案内方向を左右方向にゆっくりと変化させ得る。また、ファン部3の回転による力は減速手段6によって高められつつ偏向板部5に伝達されるため、小さい力でファン部3を回転させることができ、かつ、偏向板部5を回転させる力を十分に大きくできる。したがって、第1副流路部21における空調用空気の流通量が少ない場合にも、偏向板部5を信頼性高く動作させることができる。
さらに、実施例1の風向調整装置1では、ファン部3を第1副流路部21に配置し、偏向板部5を第2副流路部22に配置したことで、第2副流路部22を流通する空調用空気へのファン部3の干渉を抑止できる。このため、第2副流路部22において空調用空気の乱流が生じ難く、乱流に起因する異音の発生などを抑制できる。
(実施例2)
実施例2の風向調整装置は、上記(1)および(3)を備える。実施例2の風向調整装置は、偏向板部の形状、ファン部の位置、および減速手段の形状以外は実施例1の風向調整装置と同じである。実施例2の風向調整装置を図1中A−A位置と同位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図5〜図7に示す。以下、実施例2において、上、下とは図1に示す上、下を指す。空気流路上流側、空気流路下流側、左、右とは図5に示す空気流路上流側、空気流路下流側、左、右を指す。時計回り、反時計回りとは、図5における時計回り、反時計回りを指す。
図5に示すように、実施例2の風向調整装置1におけるファン部3は実施例1の風向調整装置1におけるファン部3と略同形状をなし、第1副流路部21に配置されている。ファン軸部31は副流路部2の上壁と下壁とに軸支されている。
偏向板部5は、板状をなす4つの偏向体50と、リンク部57と、を持つ。各偏向体50は、左右方向に配列し、第2副流路部22に配置されている。各偏向体50は副流路部2の上壁と下壁とに軸支されている。各偏向体50の下面には、下方に突起するリンク凸部500が形成されている。各偏向体50のリンク凸部500は、各偏向体50の枢支軸と異なる位置に形成されている。実施例2の風向調整装置1において、各偏向体50の左右側面が案内面56を構成する。
リンク部57は、略棹状をなし、左右方向に延びる。リンク部57は、区画壁部23および副流路部2の右壁に形成されている孔部に挿通され、左右方向にスライド可能である。リンク部57には4つの第1リンク孔571と、1つの第2リンク孔572とが形成されている。各第1リンク孔571は、リンク部57の左側部分に形成され、空気流路上流−下流方向に延びる。各第1リンク孔571には、それぞれ対応するリンク凸部500が挿入されている。第2リンク孔572は第1リンク孔571よりも右側に形成され、空気流路上流−下流方向に延びる。第2リンク孔572には、後述するギヤ凸部650が挿入されている。
減速手段6は、2つのギヤ(第1ギヤ61、第2ギヤ62)からなる。第1ギヤ61はファン軸部31に一体化され、ファン部3と同軸的に回転する。第2ギヤ62は副流路部2の上壁と下壁とに軸支され、第1ギヤ61と噛合する。第2ギヤ62は第1ギヤ61よりも大径である。第2ギヤ62の下面には、下方に突起するギヤ凸部650が形成されている。
実施例2の風向調整装置1の動作を以下に説明する。
図5に示すように、偏向体50が副流路部2の軸線2aと平行な方向に配置されているときに、空調用空気が副流路部2に流入すると、第1副流路部21に流通する空調用空気を羽部300が受け、ファン部3がファン軸部31を中心として時計回りに回転する。すると、ファン軸部31に一体化されている第1ギヤ61もまたファン軸部31を中心として時計回りに回転する。第1ギヤ61が時計回りに回転すると、第1ギヤ61と噛合している第2ギヤ62が反時計回りに回転する。
第2ギヤ62が反時計回りに回転すると、図6に示すように、第2ギヤ62に形成されているギヤ凸部650が反時計回りに移動する。すると、ギヤ凸部650は第2リンク孔572の内部をスライドしつつ、リンク部57を左方に押圧する。ギヤ凸部650に押圧されたリンク部57は左方にスライドし、第1リンク孔571もまた左方に移動する。すると、第1リンク孔571に挿入されているリンク凸部500は第1リンク孔571の内部をスライドしつつ左方に押圧される。リンク凸部500が左方に押圧されると、各偏向体50は枢支軸を中心に揺動し、空気流路下流側の端部を右方に向ける。このため、各偏向体50の案内面56は、空調用空気を右方に案内する。
ファン部3がファン軸部31を中心としてさらに時計回りに回転すると、第1ギヤ61がさらに時計回りに回転し、第2ギヤ62がさらに反時計回りに回転する。すると、図7に示すように、ギヤ凸部650がさらに反時計回りに移動して、リンク部57を右方に押圧する。すると、リンク部57が右方にスライドし、リンク凸部500が右方に押圧される。すると、各偏向体50は枢支軸を中心に揺動して、空気流路下流側の端部を左方に向ける。このため、各偏向体50の案内面56は、空調用空気を左方に案内する。
実施例2の風向調整装置1は、以上の動作の繰り返しによって、空調用空気を左右に連続的に案内する。なお、上述したように、第2ギヤ62は第1ギヤ61よりも大径であるため、ファン部3の回転速度は減速手段6によって減速されつつ偏向板部5に伝達される。また、ファン部3の回転による力は減速手段6によって高められつつ偏向板部5に伝達される。
実施例2の風向調整装置1は、実施例1の風向調整装置1と同様に、電動モータを必要とせずに、空調用空気の案内方向を連続的に左右に変化させ得る。また、実施例2の風向調整装置1では、減速手段6を介してファン部3と偏向板部5とを接続しているため、空調用空気の流通量が大きい場合にも偏向板部5をゆっくり動作させることができ、かつ、第1副流路部21における空調用空気の流通量が少ない場合にも、偏向板部5を信頼性高く動作させることができる。
(実施例3)
実施例3の風向調整装置は、偏向板部とファン部とを一体化した例である。実施例3の風向調整装置は、上記(1)〜(3)を備える。実施例3の風向調整装置を図1中A−A位置と同位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図8に示す。以下、実施例3において、左、右とは図8に示す左、右を指す。
ファン部3は、円板状をなすファン本体部30と、ファン本体部30から突起する複数の羽部300と、ファン本体部30の軸心に一体化されているファン軸部31とを持つ。ファン軸部31の右端部は副流路部2の右側壁に枢支されている。ファン軸部31の左端部は、後述する偏向軸部51に挿通されている。ファン本体部30の側面は、副流路部2の軸線(図略)と略平行に延びる。また、ファン本体部30は、ファン軸部31を中心として回転する。各羽部300は、ファン軸部31を中心とする放射状に配列している。ファン部3は、副流路部2を流通する空調用空気を受けて、ファン軸部31を中心として回転する。
実施例3の風向調整装置1における偏向板部5は、実施例1の風向調整装置1における偏向板部5とほぼ同じものである。偏向板部5は3つの偏向体50と一つの偏向軸部55とを持つ。3つの偏向体50は左右方向に配列し、偏向軸部55に一体化されている。偏向軸部55は筒状をなし、ファン軸部31に外装されている。偏向軸部55の左端部は副流路部2の左側壁に枢支されている。
実施例3の風向調整装置は、減速手段6を持つ。減速手段6は、遊星ギヤ状をなす。詳しくは、減速手段6は4つのギヤ(第1ギヤ61、第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64)からなる。第1ギヤ61は、ファン軸部31の左端部に同軸的に一体化され、ファン部3と同軸的に回転する。第2ギヤ62は、偏向軸部55に一体化され、偏向板部5と同軸的に回転する。第2ギヤ62は第1ギヤ61よりも大径の略リング状をなし、内周側に歯列を持つ。第1ギヤ61の歯列と第2ギヤの歯列とは離間している。第3ギヤ63および第4ギヤ64は、それぞれ、第1ギヤ61と第2ギヤ62との間に配置され、第1ギヤ61および第2ギヤ62と噛合している。したがって、ファン部3の回転に伴って第1ギヤ61が回転すると、第1ギヤ61に噛合している第3ギヤ63および第4ギヤ64が回転し、さらに第3ギヤ63および第4ギヤ64に噛合している第2ギヤ62が回転する。すると、第2ギヤ62と同軸的に一体化されている偏向軸部55が回転して、偏向板部5が回転する。第2ギヤ62は第1ギヤ61よりも大径であるため、ファン部3の回転速度は減速手段6によって減速されつつ偏向板部5に伝達される。また、ファン部3の回転による力は減速手段6によって高められつつ偏向板部5に伝達される。
各偏向体50の案内面56は、実施例1の風向調整装置1における案内面56と同様に、偏向軸部55に対して直交する方向以外の方向で交叉している。このため、実施例3の風向調整装置1においても、偏向板部5が偏向軸部55を中心として回転すると、案内面56の向きは左右方向に連続的に変化する。このため、実施例3の風向調整装置1は、実施例1〜実施例2の風向調整装置1と同様に、副流路部2を流通する空調用空気の案内方向を左右方向に連続的に変化させ得る。
実施例3の風向調整装置1は、ファン部3と偏向板部5とが一体化されてなるため、嵩張らず、安価に製造できる。
(実施例4)
実施例4の風向調整装置は、ベントIIを持たず、ファン部および偏向板部をレジスタに取り付けた例である。実施例4の風向調整装置は、上記(2)〜(3)を備える。実施例4の風向調整装置の主要部品を模式的に表す分解斜視図を図9に示す。実施例4の風向調整装置を空気流路上流側−下流側方向に切断した様子を模式的に表す説明図を図10に示す。以下、実施例4において、上、下、左、右、空気流路上流側、空気流路下流側、とは図9に示す上、下、左、右、空気流路上流側、空気流路下流側を指す。
実施例4の風向調整装置は、2つのファン部3と、偏向板部5と、減速手段6とを持つ。ファン部3、偏向板部5、および減速手段6は、レジスタ7の主流路部70に取り付けられている。主流路部7は、ケース体75によって構成され、ベゼル78によって区画されている。図9に示すように、ケース体75は、上側分体76と下側分体77とが組み合わされてなり、ケース状をなす。ベゼル78はケース体75の空気流路下流側に取り付けられている。ベゼル78の中央部分はメッシュ状をなし、自動車の車室内に露出する。したがって、主流路部7を流通する空調用空気は、ベゼル78を通過して車室内に供給される。また、ケース体75の空気流路略中央部分には、2つのメッシュ状隔壁79が形成されている。ファン部3は、この2つのメッシュ状隔壁79に枢支されている。
図10に示すように、2つのファン部3(第1ファン部35、第2ファン部36)は、左右方向に配列している。各ファン部3は、多翼ファン状をなす。詳しくは、各ファン部3は、ファン軸部31と、ファン軸部31から突起する複数の羽部300とを持つ。ファン軸部31は、2つのメッシュ状隔壁79に枢支されている。羽部300は、2つのメッシュ状隔壁79の間に配置されている。ファン軸部31は、主流路部70の軸線と略平行に延びる。各羽部300は、ファン軸部31を中心とする放射状に配列している。ファン部3は、主流路部70を流通する空調用空気を受けて、ファン軸部31を中心として回転する。
実施例4の風向調整装置1における偏向板部5は、実施例1の風向調整装置1における偏向板部5とほぼ同じものである。偏向板部5は、偏向軸部55と5つの偏向体50とを持つ。偏向軸部55は左右方向に延びる。偏向軸部55の左端部はケース体75の左側壁に枢支され、偏向軸部55の右端部はケース体75の右側壁に枢支されている。各偏向体50は、略円板状をなし、左右方向に配列している。また、各偏向体50は偏向軸部55に一体化されている。各偏向体50の案内面56は、実施例1の風向調整装置1における案内面56と同様に、偏向軸部55に対して直交する方向以外の方向で交叉している。
減速手段6は、6つのギヤ(第1ギヤ61、第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64、第5ギヤ65、第6ギヤ66)からなる。
第1ギヤ61は、第1ファン部35のファン軸部31(詳しくは羽部300よりも空気流路下流側)に同軸的に一体化され、第1ファン部35と同軸的に回転する。同様に、第5ギヤ65は、第2ファン部36のファン軸部31に同軸的に一体化され、第2ファン部36と同軸的に回転する。第1ギヤ61と第5ギヤ65とは、略同径であり、互いに噛合している。
第6ギヤ66は、第5ギヤ65よりも小径であり、第5ギヤ65と同様に第2ファン部36のファン軸部31に一体化されている。第6ギヤ66は、第5ギヤ65よりも空気流路下流側に配置されている。
第3ギヤ63は第6ギヤ66よりも大径であり、第1ファン部35および第2ファン部36と同様に2つのメッシュ状隔壁79に枢支されている。第3ギヤ63は第6ギヤ66と噛合している。
第1ギヤ61、第5ギヤ65、第6ギヤ66、および、第3ギヤ63は、2つのメッシュ状隔壁79の間に配置されている。
第4ギヤ64はかさ歯車状をなし、第3ギヤ63と同軸的に一体化されている。第4ギヤ64は第3ギヤ63よりも小径である。また、第4ギヤ64は2つのメッシュ状隔壁79よりも空気流路下流側に配置されている。
第2ギヤ62は、偏向軸部55に同軸的に一体化されている。第2ギヤ62は、かさ歯車状をなし、第4ギヤ64と噛合する。
第1ファン部35の回転に伴って第1ギヤ61が回転すると、第1ギヤ61と噛合している第5ギヤ65、および、第5ギヤ65と同軸的に一体化されている第6ギヤ66が回転する。また、第2ファン部36の回転に伴って第5ギヤ65自身が回転することでも、第6ギヤ66が回転する。第6ギヤ66が回転すると、第6ギヤ66と噛合している第3ギヤ63が回転し、第3ギヤ63と同軸的に一体化されている第4ギヤ64が回転する。さらに、第4ギヤ64と噛合している第2ギヤ62が回転する。すると、第2ギヤ62と同軸的に一体化されている偏向軸部55が回転して、偏向板部5が回転する。第3ギヤ63は第6ギヤ66よりも大径であるため、ファン部3の回転速度は減速手段6によって減速されつつ偏向板部5に伝達される。また、ファン部3の回転による力は減速手段6によって高められつつ偏向板部5に伝達される。
実施例4の風向調整装置1は、レジスタ7の主流路部70にファン部3、偏向板部5、減速手段6を取り付けたため、主流路部70を流通する空調用空気の案内方向を左右方向に連続的に変化させ得る。
(実施例5)
実施例5の風向調整装置は、ファン部の形状、減速手段の形状および配置位置、および、ケース体75の形状以外は実施例4の風向調整装置とほぼ同じである。実施例5の風向調整装置は、上記(2)〜(3)を備える。実施例5の風向調整装置の主要部品を模式的に表す分解斜視図を図11に示す。実施例5の風向調整装置を空気流路上流側−下流側方向に切断した様子を模式的に表す説明図を図12に示す。以下、実施例5において、上、下、左、右、空気流路上流側、空気流路下流側、とは図10に示す上、下、左、右、空気流路上流側、空気流路下流側を指す。
実施例5の風向調整装置におけるファン部3および偏向板部5は、レジスタ7の主流路部70に取り付けられている。減速手段6は、ケース体75の外側に取り付けられている。主流路部7は、ケース体75によって構成され、ベゼル78によって区画されている。図11に示すように、ケース体75は上側分体76と下側分体77とが組み合わされてなり、ベゼル78はケース体75の空気流路下流側に取り付けられている。ケース体75(下側分体77)の空気流路略中央部分には、4つのファン退避部770が形成されている。各ファン退避部770は、凹状をなし、左右方向に配列している。
実施例5の風向調整装置は4つのファン部3(第1ファン部35、第2ファン部36、第3ファン部37、第4ファン部38)を持つ。各ファン部3は、第1ファン部35、第2ファン部36、第3ファン部37、第4ファン部38の順に、左から右に向けて配列している。各ファン部3は、ファン軸部31と、ファン軸部31から突起する複数の羽部300とを持つ。各ファン部のファン軸部31は、それぞれ、左右方向(主流路部70の軸線と略平行)に延び、互いに同軸的に一体化されている。第1ファン部35のファン軸部31の左端部は、ケース体75の左側壁に枢支されている。第4ファン部のファン軸部31の右端部は、ケース体75の右側壁に枢支されている。各ファン部3における羽部300は、各ファン軸部31を中心とする放射状に配列している。各ファン部3は、主流路部70を流通する空調用空気を受けて、ファン軸部31を中心として回転する。各ファン部3の下側部分は、それぞれ対応するファン退避部770内に配置されている。
実施例5の風向調整装置1における偏向板部5は、実施例4の風向調整装置1における偏向板部5とほぼ同じものである。偏向板部5は、偏向軸部55と5つの偏向体50とを持つ。偏向軸部55は左右方向に延びる。偏向軸部55の左端部はケース体75の左側壁に枢支され、偏向軸部55の右端部はケース体75の右側壁に枢支されている。各偏向体50は、略円板状をなし、左右方向に配列している。また、各偏向体50は偏向軸部55に一体化されている。各偏向体50の案内面56は、実施例1の風向調整装置1における案内面56と同様に、偏向軸部55に対して直交する方向以外の方向で交叉している。
減速手段6は、6つのギヤ(第1ギヤ61、第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64、第5ギヤ65、第6ギヤ66)からなる。
第1ギヤ61は、第4ファン部38のファン軸部31に同軸的に一体化され、第4ファン部38と同軸的に回転する。また、図12〜図13に示すように、第1ギヤ61はケース体75の外部(詳しくは右側壁よりも右側)に露出している。第2ギヤ62、第3ギヤ63、第4ギヤ64、第5ギヤ65、第6ギヤ66も同様に、ケース体75の外部に露出している。
第3ギヤ63は、第1ギヤ61よりも大径であり、第1ギヤ61に噛合している。第3ギヤ63はケース体75の右側壁に軸支されている。第5ギヤ65は、第3ギヤ63よりも小径であり、第5ギヤ65に同軸的に一体化されている。
第6ギヤ66は第5ギヤ65よりも大径であり、第5ギヤ65と噛合している。第6ギヤ66は、第3ギヤ63と同様に、ケース体75の右側壁に軸支されている。第4ギヤ64(図1では図略、図12〜13に示す)は、第6ギヤ66よりも小径であり、第6ギヤ66に同軸的に一体化されている。
第2ギヤ62は、第4ギヤ64よりも大径であり、第4ギヤ64に噛合している。第2ギヤ62は、偏向軸部55に同軸的に一体化されている。
第1ファン部35、第2ファン部36、第3ファン部37、および第4ファン部38の回転に伴って第1ギヤ61が回転すると、第1ギヤ61と噛合している第3ギヤ63、および、第3ギヤ63と同軸的に一体化されている第5ギヤ65が回転する。第5ギヤ65が回転すると、第5ギヤ65と噛合している第6ギヤ66、および、第6ギヤ66と同軸的に一体化されている第4ギヤ64が回転する。すると、第4ギヤ64と噛合している第2ギヤ62が回転し、第2ギヤ62と同軸的に一体化されている偏向軸部55が回転して、偏向板部5が回転する。第3ギヤ63が第1ギヤ61よりも大径であり、第6ギヤ66が第5ギヤ65よりも大径であり、第2ギヤ62が第4ギヤ64よりも大径であるために、ファン部3の回転速度は減速手段6によって大きく減速されつつ偏向板部5に伝達される。また、ファン部3の回転による力は減速手段6によって大きく高められつつ偏向板部5に伝達される。
実施例5の風向調整装置1は、実施例4の風向調整装置と同様に、レジスタ7の主流路部70にファン部3、偏向板部5、減速手段6を取り付けたため、主流路部70を流通する空調用空気の案内方向を左右方向に連続的に変化させ得る。
また、減速手段6が、第1ギヤ61→第3ギヤ63、第5ギヤ65→第6ギヤ66、第4ギヤ64→第2ギヤ62の3段階でファン部3の回転速度を減速するとともにファン部3の回転による力を高めているために、偏向板部5は、十分にゆっくりとかつ力強く回転する。このため、実施例5の風向調整装置1によると、空調用空気の流通量が大きい場合にも偏向板部5をゆっくり動作させることができ、かつ、主流路部70における空調用空気の流通量が少ない場合にも、偏向板部5を信頼性高く動作させることができる。
さらに、ファン部3の一部(下側部分)をファン退避部770の内部に配置したことで、主流路部70におけるファン部3の出っ張り量が小さくなる。このため、実施例5の風向調整装置によると、圧力損失を小さくできる利点もある。
実施例1の風向調整装置の断面を模式的に表す説明図である。 実施例1の風向調整装置の主要部品を模式的に表す斜視図である。 実施例1の風向調整装置を図1中A−A位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の風向調整装置を図1中A−A位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例2の風向調整装置を図1中A−A位置と同位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例2の風向調整装置を図1中A−A位置と同位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例2の風向調整装置を図1中A−A位置と同位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例3の風向調整装置を図1中A−A位置と同位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例4の風向調整装置の主要部品を模式的に表す分解斜視図である。 実施例4の風向調整装置を空気流路上流側−下流側方向に切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例5の風向調整装置の主要部品を模式的に表す分解斜視図である。 実施例5の風向調整装置を空気流路上流側−下流側方向に切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例5の風向調整装置を側面から見た様子を模式的に表す説明図である。 従来の風向調整装置の断面を模式的に表す説明図である。 従来の風向調整装置の断面を模式的に表す説明図である。
符号の説明
1:風向調整装置 2:副流路部 2a:副流路部の軸線
3:ファン部 4:ダンパ部 5:偏向板部
56:案内面 6:減速手段 7:レジスタ
70:主流路部

Claims (4)

  1. 筒状をなし、一端部が自動車用空調装置の流出側空気流路に接続され他端部が自動車の車室内に開口する空気流路部と、
    該空気流路部の内部に取り付けられ、該空気流路部に流通する空調用空気を受けて回転するファン部と、
    該空気流路部の内部に取り付けられ、該空調用空気の流通方向を案内する案内面を持ち、該ファン部に接続され、該ファン部の回転に従動して連続的に変位する偏向板部と、を持ち、
    該空気流路部の軸線に対する該案内面の角度は、該ファン部の回転に従動して連続的に変化することを特徴とする風向調整装置。
  2. 前記空気流路部は、一端が前記自動車用空調装置の前記流出側空気流路に接続され他端が自動車の車室内に開口する主流路部と、一端が該主流路部から分岐し他端が自動車の車室内に開口する副流路部と、を持ち、
    前記ファン部および前記偏向板部は、該副流路部の内部に取り付けられ、
    前記ファン部は該副流路部に流通する空調用空気を受けて回転し、
    該副流路部の軸線に対する前記案内面の角度は、前記ファン部の回転に従動して連続的に変化する請求項1に記載の風向調整装置。
  3. 前記偏向板部は前記ファン部の回転に従動して回転し、
    前記案内面は前記偏向板部の回転軸に対して直交する方向以外の方向に交叉している請求項1または請求項2に記載の風向調整装置。
  4. 前記ファン部と前記偏向板部とは、減速手段を介して接続されている請求項1〜請求項3の何れか一つに記載の風向調整装置。
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