JP2013191837A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】寄生容量の増大幅が小さく、かつしきい値電圧の制御性の高いバックゲート電極を設けた、酸化物半導体膜を用いたトランジスタを提供する。また、当該トランジスタを用いた半導体装置を提供する。
【解決手段】バックゲート電極を、ドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しないで設けた酸化物半導体膜を用いたトランジスタである。バックゲート電極を、ドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しないで設けることにより、バックゲート電極をドレイン電極およびソース電極の両方と重畳して設けた場合と比べて、トランジスタのしきい値電圧の制御性を低下させずに、動作速度が高めることができる。
【選択図】図1

Description

半導体装置およびその作製方法に関する。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能し得る装置全般をいい、電気光学装置、半導体回路および電子機器などは全て半導体装置である。
絶縁表面を有する基板上に形成された半導体膜を用いて、トランジスタを構成する技術が注目されている。該トランジスタは集積回路(IC)や画像表示装置(表示装置)のような半導体装置に広く応用されている。トランジスタに適用可能な半導体膜としてシリコン膜が知られているが、近年では酸化物系半導体膜が注目されている。
例えば、トランジスタに、電子キャリア濃度が1018/cm未満であるインジウム、ガリウムおよび亜鉛を含む非晶質酸化物半導体膜を用いたトランジスタが開示されている(特許文献1参照。)。
酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、非晶質シリコン膜を用いたトランジスタと比べて酸化物半導体膜中のキャリア移動度が高いため、動作速度を大幅に向上させることができる。また、非晶質シリコン膜を用いたトランジスタの生産設備の一部を改良して利用することが可能であるため、設備投資を抑えられるメリットもある。
酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、シリコン膜を用いたトランジスタで用いられているような、不純物注入などによるしきい値電圧の制御方法を適用することが困難である。そのため、バックゲート電極によるしきい値電圧の制御技術が提案されている。
バックゲート電極を有するトランジスタは、しきい値電圧が制御されるが、一方で寄生容量が増大し、バックゲート電極を有さないトランジスタと比べて動作速度が低下することがある。そのため、バックゲート電極面積を縮小し、寄生容量を低減する技術が提案されている(特許文献2、特許文献3参照。)。
特開2006−165528号公報 特開2010−123938号公報 特開2010−123939号公報
しかしながら、バックゲート電極を有する酸化物半導体膜を用いたトランジスタにおいて、バックゲート電極面積を縮小することで寄生容量は低減させた場合、しきい値電圧の制御性も低下する場合がある。
そこで、本発明の一態様は、例えば、寄生容量の増大幅が小さく、かつしきい値電圧の制御性の高いバックゲート電極を設けた、酸化物半導体膜を用いたトランジスタを提供することを課題の一とする。
また、本発明の一態様は、例えば、当該トランジスタを用いた半導体装置を提供することを課題の一とする。
本発明の一態様は、例えば、バックゲート電極を、ドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しないで設けた酸化物半導体膜を用いたトランジスタである。
ここで、バックゲート電極を有するトランジスタは、例えば、チャネル領域を挟んで上下にゲート電極を有するトランジスタである。バックゲート電極は、例えば、等価酸化膜厚が大きい側のゲート絶縁膜と接して設けられるゲート電極である。
発明者らは、バックゲート電極を、ドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しないで設けることにより、バックゲート電極をドレイン電極およびソース電極の両方と重畳して設けた場合と比べて、トランジスタのしきい値電圧の制御性を低下させずに、動作速度を高めることができることを見出した。
トランジスタは、チャネル領域のドレイン電極端近傍において、ドレイン電極の電界によって空乏層が広がる。その結果、例えば、DIBL(Drain Induced Barrier Lowering)と呼ばれる現象が起き、トランジスタのオフ電流を増大させ、しきい値電圧を変動させる要因となり得る。チャネル領域におけるドレイン電極端近傍と重畳するバックゲート電極は、当該空乏層の広がりを抑制することができるため、オフ電流の増大を抑制し、しきい値電圧の制御性を高くできる。
従って、バックゲート電極が、チャネル領域におけるソース電極端近傍と重畳するよりも、ドレイン電極端近傍と重畳する方が、オフ電流の増大の抑制としきい値電圧の制御には有効である。
本発明の一態様によれば、バックゲート電極によるしきい値電圧の制御性が高いまま、ソース電極と重畳しないことによる寄生容量の増大幅を小さくできる。また、トランジスタのオフ電流の増大を抑制することができる。
または、本発明の一態様は、例えば、絶縁表面を有する基板上に設けられた第1のゲート電極と、第1のゲート電極上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、第1のゲート絶縁膜上にあり、第1のゲート電極と重畳して設けられた酸化物半導体膜と、酸化物半導体膜と接して設けられたソース電極およびドレイン電極と、酸化物半導体膜、ソース電極およびドレイン電極上に設けられた第2のゲート絶縁膜と、第2のゲート絶縁膜上に設けられた第2のゲート電極と、を有し、酸化物半導体膜は、ソース電極およびドレイン電極に挟まれた領域にチャネル領域を有し、第2のゲート電極は、チャネル領域およびドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しない半導体装置である。
また、例えば、第2のゲート絶縁膜は、第1のゲート絶縁膜よりも等価酸化膜厚が大きい半導体装置である。
また、例えば、第2のゲート電極とドレイン電極との重なり幅が1μm以上3μm以下である半導体装置である。
また、例えば、第2のゲート電極とチャネル領域の中心位置とが重畳する半導体装置である。
または、本発明の一態様は、例えば、絶縁表面を有する基板上に設けられた第1のゲート電極と、第1のゲート電極上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、第1のゲート絶縁膜上にあり、第1のゲート電極と重畳して設けられた酸化物半導体膜と、酸化物半導体膜と接して設けられたソース電極およびドレイン電極と、酸化物半導体膜、ソース電極およびドレイン電極上に設けられた第2のゲート絶縁膜と、第2のゲート絶縁膜上に設けられた第2のゲート電極と、を有し、酸化物半導体膜は、ソース電極およびドレイン電極に挟まれた領域にチャネル領域を有し、第1のゲート電極は、チャネル領域およびドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しない半導体装置である。
また、例えば、第1のゲート絶縁膜が、第2のゲート絶縁膜よりも等価酸化膜厚が大きい半導体装置である。
また、例えば、第1のゲート電極とドレイン電極との重なり幅が1μm以上3μm以下である半導体装置である。
また、例えば、第1のゲート電極と、チャネル領域の中心位置とが重畳する半導体装置である。
なお、上述した本発明の一態様は、一例である。例えば、半導体膜は、酸化物半導体膜に限定されない場合がある。例えば、酸化物半導体膜に代えて、シリコン膜、有機半導体膜、そのほかの化合物半導体膜(ヒ化ガリウム、炭化シリコン、窒化ガリウムなど)に適用しても構わない場合がある。
しきい値電圧の制御性が高く、かつ動作速度が高い酸化物半導体膜を用いたトランジスタを提供することができる。または、しきい値電圧の制御性が高いトランジスタを提供することができる。または、動作速度が高いトランジスタを提供することができる。または、安定した電気特性を有するトランジスタを提供することができる。または、オフ電流の小さいトランジスタを提供することができる。
また、当該トランジスタを用いた半導体装置を提供することができる。
本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの一例を示す上面図および断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るトランジスタの作製方法の一例を示す断面図。 本発明の一態様に係るEL表示装置の一例を示す回路図および断面図。 本発明の一態様に係るインバータの一例を示す回路図。 本発明の一態様に係る半導体装置の一例を示す回路図。 本発明の一態様に係るCPUの具体例を示すブロック図。 本発明の一態様に係る電子機器の一例を示す斜視図。 トランジスタの断面図。 リングオシレータの回路図。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、図面を用いて発明の構成を説明するにあたり、同じものを指す符号は異なる図面間でも共通して用いる。なお、同様のものを指す際にはハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
また、電圧は、ある電位と、基準の電位(例えば接地電位(GND)またはソース電位)との電位差のことを示す場合が多い。よって、電圧を電位と言い換えることが可能である。
本明細書においては、「電気的に接続する」と表現される場合であっても、現実の回路においては、物理的な接続部分がなく、配線が延在しているだけの場合もある。
なお、第1、第2として付される序数詞は便宜上用いるものであり、工程順または積層順を示すものではない。また、本明細書において発明を特定するための事項として固有の名称を示すものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様に係るトランジスタについて説明する。
図1(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図1(A)に示す一点鎖線A1−A2に対応する断面図を図1(B)に示す。また、図1(A)に示す一点鎖線A3−A4に対応する断面図を図1(C)に示す。なお、簡単のため、図1(A)においては、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図1(B)は、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地絶縁膜102上に設けられたゲート電極104と、ゲート電極104上に設けられたゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上にあり、ゲート電極104と重畳して設けられた酸化物半導体膜106と、酸化物半導体膜106上に設けられたソース電極116aおよびドレイン電極116bと、酸化物半導体膜106、ソース電極116aおよびドレイン電極116b上に設けられたゲート絶縁膜118と、ゲート絶縁膜118上にあり、酸化物半導体膜106およびドレイン電極116bと重畳し、かつソース電極116aと重畳しないで設けられたゲート電極114と、を有するトランジスタの断面図である。
なお、酸化物半導体膜106において、ゲート電極104と重畳し、ソース電極116aおよびドレイン電極116bに挟まれた領域がチャネル領域である。従って、チャネル領域の中心位置とは、チャネル領域におけるソース電極116aとドレイン電極116bとの距離の中間地点をいう。従って、図1では、チャネル領域の中心位置を一点鎖線A3−A4が通る。
ここで、ゲート電極104は、ソース電極116aおよびドレイン電極116bと重畳する。また、ゲート電極114はチャネル領域の中心位置と重畳する。また、ゲート電極114とドレイン電極116bとの、チャネル長方向の重なり幅を1μm以上3μm以下とする。
ゲート絶縁膜118は、ゲート絶縁膜112よりも等価酸化膜厚が大きい。なお、等価酸化膜厚とは、物理的な膜の厚さをSiOと等価な電気的膜厚に換算した値をいう。
なお、ゲート電極114はバックゲート電極として機能し、ゲート絶縁膜118はゲート電極114に対するゲート絶縁膜として機能する。
ゲート電極114が、チャネル領域におけるドレイン電極116b端近傍と重畳するため、当該トランジスタはしきい値電圧の制御性が高い。これは、トランジスタは、チャネル領域のドレイン電極116b端近傍において、ドレイン電極の電界によって空乏層が広がることに起因する。当該空乏層の広がりは、トランジスタのオフ電流を増大させ、しきい値電圧を変動させる要因となり得る。チャネル領域におけるドレイン電極116b端近傍と重畳するゲート電極114の電界により、当該空乏層の広がりを抑制することができるため、オフ電流の増大を抑制し、しきい値電圧の制御性を高くできる。
別の側面から見ると、ゲート電極114は、チャネル領域におけるドレイン電極116b端近傍と重畳していれば、オフ電流の増大が抑制され、しきい値電圧の制御性が高いことになる。
また、ゲート電極114は、ドレイン電極116bと重畳し、かつソース電極116aと重畳しないため、ソース電極およびドレイン電極の両方と重畳してバックゲート電極が設けられる場合と比べて寄生容量を小さくすることができる。従って、動作速度の高いトランジスタとすることができる。
このように、ゲート電極104、ゲート電極114、ソース電極116a、ドレイン電極116bおよび酸化物半導体膜106を設けることで、しきい値電圧の制御性が高く、かつ動作速度が高いトランジスタを提供することができる。
なお、酸化物半導体膜106としては、例えば、In−M−Zn酸化物膜を用いればよい。ここで、金属元素Mは酸素との結合エネルギーがInおよびZnよりも高い元素である。または、In−M−Zn酸化物膜から酸素が脱離することを抑制する機能を有する元素である。金属元素Mの作用によって、酸化物半導体膜106中の酸素欠損の生成が抑制される。なお、酸化物半導体膜106の酸素欠損はキャリアを生成することがある。そのため、金属元素Mの作用によって、酸化物半導体膜106中のキャリア密度が増大し、オフ電流が増大することを抑制できる。また、酸素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を低減することができ、信頼性の高いトランジスタを得ることができる。
金属元素Mは、具体的にはAl、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ga、Y、Zr、Nb、Mo、Sn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Hf、TaまたはWとすればよく、好ましくはAl、Ti、Ga、Y、Zr、CeまたはHfとする。金属元素Mは、前述の元素から一種または二種以上選択すればよい。また、金属元素Mの代わりにSiまたはGeを用いても構わない。
また、酸化物半導体膜106中の水素濃度を、2×1020atoms/cm以下、好ましくは5×1019atoms/cm以下、さらに好ましくは1×1019atoms/cm以下とする。これは、酸化物半導体膜106に含まれる水素が意図しないキャリアを生成することがあるためである。生成されたキャリアは、トランジスタのオフ電流を増大させ、かつトランジスタの電気特性を変動させる要因となる。従って、酸化物半導体膜106中の水素濃度を上述の範囲とすることで、トランジスタのオフ電流の増大を抑制し、かつトランジスタの電気特性の変動を抑制することができる。
酸化物半導体膜106は、例えば非単結晶を有してもよい。非単結晶は、例えば、CAAC(C Axis Aligned Crystal)、多結晶、微結晶、非晶質を有する。非晶質は、微結晶、CAACよりも欠陥準位密度が高い。また、微結晶は、CAACよりも欠陥準位密度が高い。なお、CAACを有する酸化物半導体を、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)と呼ぶ。
酸化物半導体膜106は、例えばCAAC−OSを有してもよい。CAAC−OSは、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない酸化物半導体を有している。
酸化物半導体膜106は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体を、微結晶酸化物半導体と呼ぶ。微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満のサイズの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を膜中に含む。または、微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の結晶部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体を有している。
酸化物半導体膜106は、例えば非晶質部を有してもよい。なお、非晶質部を有する酸化物半導体を、非晶質酸化物半導体と呼ぶ。非晶質酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質であり、結晶部を有さない。
なお、酸化物半導体膜106が、CAAC−OS、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体の混合膜であってもよい。混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、を有する。また、混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、の積層構造を有してもよい。
なお、酸化物半導体膜106は、例えば、単結晶を有してもよい。
酸化物半導体膜106は、複数の結晶部を有し、当該結晶部のc軸が被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っていることが好ましい。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。そのような酸化物半導体膜の一例としては、CAAC−OS膜がある。
CAAC−OS膜は、完全な非晶質ではない。CAAC−OS膜は、例えば結晶部および非晶質部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体を有している。なお、当該結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる非晶質部と結晶部との境界、結晶部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には明確な粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、例えば、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃い、かつab面に垂直な方向から見て金属原子が三角形状または六角形状に配列し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、80°以上100°以下、好ましくは85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−10°以上10°以下、好ましくは−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部が非晶質化することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。また、結晶部は、成膜したとき、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行ったときに形成される。従って、結晶部のc軸は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃う。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
酸化物半導体膜106は、バンドギャップが2.8eV〜3.2eV程度であり、少数キャリア密度が10−9個/cm程度と極めて少なく、多数キャリアはトランジスタのソースから来るのみである。
酸化物半導体膜106は、シリコンと比べて1〜2eV程度バンドギャップが大きい。そのため、酸化物半導体膜106を用いたトランジスタは、衝突イオン化が起こりにくく、アバランシェブレークダウンが起こりにくい。即ち、当該トランジスタは、ホットキャリア劣化が起こりにくいといえる。
また、以上のような酸化物半導体膜106は、キャリアの生成が少ないため、酸化物半導体膜106の厚さが厚い場合(例えば、15nm以上100nm未満)でも、当該トランジスタは、ゲート電極104の電界によってチャネル領域を完全空乏化させることができる。従って、当該トランジスタは、パンチスルー現象によるオフ電流の増大およびしきい値電圧の変動が起こらない。例えば、チャネル長が3μmのとき、チャネル幅1μmあたりのオフ電流を、室温において10−21A未満、または10−24A未満とすることができる。
キャリア生成源の一つである、酸化物半導体膜中の酸素欠損は、電子スピン共鳴(ESR:Electron Spin Resonance)によって評価できる。即ち、酸素欠損の少ない酸化物半導体膜は、ESRによって、酸素欠損に起因する信号を有さない酸化物半導体膜と言い換えることができる。具体的には、酸素欠損に起因するスピン密度が、5×1016spins/cm未満の酸化物半導体膜である。なお、酸化物半導体膜が酸素欠損を有すると、ESRにてg値が1.93近傍に対称性を有する信号が現れる。
ここで、基板100に大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐え得る程度の耐熱性を有している必要がある。例えば、ガラス基板、セラミック基板、石英基板、サファイア基板などを、基板100として用いてもよい。また、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどの化合物半導体基板、SOI(Silicon On Insulator)基板などを適用することも可能であり、これらの基板上に半導体素子が設けられたものを、基板100として用いてもよい。
また、基板100として、第5世代(1000mm×1200mmまたは1300mm×1500mm)、第6世代(1500mm×1800mm)、第7世代(1870mm×2200mm)、第8世代(2200mm×2500mm)、第9世代(2400mm×2800mm)、第10世代(2880mm×3130mm)などの大型ガラス基板を用いる場合、半導体装置の作製工程における加熱処理などで生じる基板100の縮みによって、微細な加工が困難になる場合ある。そのため、前述したような大型ガラス基板を基板100として用いる場合、加熱処理による縮みの小さいものを用いることが好ましい。例えば、基板100として、400℃、好ましくは450℃、さらに好ましくは500℃の温度で1時間加熱処理を行った後の縮み量が10ppm以下、好ましくは5ppm以下、さらに好ましくは3ppm以下である大型ガラス基板を用いればよい。
また、基板100として、可とう性基板を用いてもよい。なお、可とう性基板上にトランジスタを設ける方法としては、非可とう性の基板上にトランジスタを作製した後、トランジスタを剥離し、可とう性基板である基板100に転置する方法もある。その場合には、非可とう性基板とトランジスタとの間に剥離層を設けるとよい。
下地絶縁膜102は、基板100に起因する不純物が、酸化物半導体膜106に影響しないようにするために設ける。ただし、基板100が不純物を含まない場合は、下地絶縁膜102を設けなくても構わない。または、ゲート絶縁膜112によって不純物の拡散が抑制できる場合は、下地絶縁膜102を設けなくても構わない。
なお、下地絶縁膜102は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
下地絶縁膜102は、酸化物半導体膜106のチャネル領域と接していないが、例えば、ゲート絶縁膜112などを介して酸素の供給源となり得る。そのため、下地絶縁膜102が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜106の酸素欠損を低減することができる。
過剰酸素を含む絶縁膜とは、TDS(Thermal Desorption Spectroscopy:昇温脱離ガス分光法)分析にて放出される酸素が酸素原子に換算して1×1018atoms/cm以上、1×1019atom/cm以上または1×1020atoms/cm以上である絶縁膜をいう。
ここで、TDS分析を用いた酸素の放出量の測定方法について、以下に説明する。
TDS分析したときの気体の全放出量は、放出ガスのイオン強度の積分値に比例する。そしてこの積分値と標準試料との比較により、気体の全放出量を計算することができる。
例えば、標準試料である所定の密度の水素を含むシリコンウェハのTDS分析結果、および絶縁膜のTDS分析結果から、絶縁膜の酸素分子の放出量(NO2)は、数式(1)で求めることができる。ここで、TDS分析で得られる質量数32で検出されるガスの全てが酸素分子由来と仮定する。質量数32のものとしてほかにCHOHがあるが、存在する可能性が低いものとしてここでは考慮しない。また、酸素原子の同位体である質量数17の酸素原子および質量数18の酸素原子を含む酸素分子についても、自然界における存在比率が極微量であるため考慮しない。
H2は、標準試料から脱離した水素分子を密度で換算した値である。SH2は、標準試料をTDS分析したときのイオン強度の積分値である。ここで、標準試料の基準値を、NH2/SH2とする。SO2は、絶縁膜をTDS分析したときのイオン強度の積分値である。αは、TDS分析におけるイオン強度に影響する係数である。数式(1)の詳細に関しては、特開平6−275697公報を参照する。なお、上記絶縁膜の酸素の放出量は、電子科学株式会社製の昇温脱離分析装置EMD−WA1000S/Wを用い、標準試料として1×1016atoms/cmの水素原子を含むシリコンウェハを用いて測定した。
また、TDS分析において、酸素の一部は酸素原子として検出される。酸素分子と酸素原子の比率は、酸素分子のイオン化率から算出することができる。なお、上述のαは酸素分子のイオン化率を含むため、酸素分子の放出量を評価することで、酸素原子の放出量についても見積もることができる。
なお、NO2は酸素分子の放出量である。酸素原子に換算したときの放出量は、酸素分子の放出量の2倍となる。
または、過剰酸素を含む絶縁膜は、過酸化ラジカルを含む絶縁膜であってもよい。具体的には、過酸化ラジカルに起因するスピン密度が、5×1017spins/cm以上の絶縁膜である。なお、過酸化ラジカルを含む絶縁膜は、ESRにて、g値が2.01近傍に非対称の信号を有する絶縁膜である。
または、過剰酸素を含む絶縁膜は、酸素が過剰な酸化シリコン(SiO(X>2))であってもよい。酸素が過剰な酸化シリコン(SiO(X>2))は、シリコン原子数の2倍より多い酸素原子を単位体積当たりに含むものである。単位体積当たりのシリコン原子数および酸素原子数は、ラザフォード後方散乱法により測定した値である。
下地絶縁膜102は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜から選択して、単層で、または積層で用いればよい。また、前述の単層または積層に加えて、窒化酸化シリコン、窒化シリコンを積層しても構わない。
酸化窒化シリコンは、その組成において、窒素よりも酸素の含有量が多いものを示し、また、窒化酸化シリコンは、その組成において、酸素よりも窒素の含有量が多いものを示を示す。
ゲート電極104は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金を、単層で、または積層で用いればよい。
ゲート絶縁膜112は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
ゲート絶縁膜112が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜106の酸素欠損を低減することができる。
ゲート絶縁膜112は酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜から選択して、単層で、または積層で用いればよい。
ソース電極116aおよびドレイン電極116bは、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金を、単層で、または積層で用いればよい。なお、ソース電極116aとドレイン電極116bは同一の導電膜で設けられていてもよいし、異なる導電膜で設けられていてもよい。
ゲート絶縁膜118は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
ゲート絶縁膜118が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜106の酸素欠損を低減することができる。
ゲート絶縁膜118は酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜から選択して、単層で、または積層で用いればよい。
ゲート電極114は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金を、単層で、または積層で用いればよい。
次に、図1とは異なる構造のトランジスタについて、図2を用いて説明する。
図2(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図2(A)に示す一点鎖線B1−B2に対応する断面図を図2(B)に示す。また、図2(A)に示す一点鎖線B3−B4に対応する断面図を図2(C)に示す。なお、簡単のため、図2(A)においては、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図2(B)は、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地絶縁膜102上に設けられたゲート電極104と、ゲート電極104上に設けられたゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上に設けられたソース電極216aおよびドレイン電極216bと、ゲート絶縁膜112、ソース電極216aおよびドレイン電極216b上にあり、ゲート電極104と重畳して設けられた酸化物半導体膜206と、酸化物半導体膜206、ソース電極216aおよびドレイン電極216b上に設けられたゲート絶縁膜218と、ゲート絶縁膜218上にあり、酸化物半導体膜206およびドレイン電極216bと重畳し、かつソース電極216aと重畳しないで設けられたゲート電極214と、を有するトランジスタの断面図である。
なお、酸化物半導体膜206において、ゲート電極104と重畳し、ソース電極216aおよびドレイン電極216bに挟まれた領域がチャネル領域である。従って、チャネル領域の中心位置とは、チャネル領域におけるソース電極216aとドレイン電極216bとの距離の中間地点をいう。従って、図2では、チャネル領域の中心位置を一点鎖線B3−B4が通る。
ここで、ゲート電極104は、ソース電極216aおよびドレイン電極216bと重畳する。一方、ゲート電極214はチャネル領域の中心位置と重畳する。また、ゲート電極214とドレイン電極216bとの、チャネル長方向の重なり幅を1μm以上3μm以下とする。
ゲート絶縁膜218は、ゲート絶縁膜112よりも等価酸化膜厚が大きい。
なお、ゲート電極214はバックゲート電極として機能し、ゲート絶縁膜218はゲート電極214に対するゲート絶縁膜として機能する。
ゲート電極214が、チャネル領域におけるドレイン電極216b端近傍と重畳するため、当該トランジスタはしきい値電圧の制御性が高い。チャネル領域におけるドレイン電極216b端近傍と重畳するゲート電極214の電界により、ドレイン電極216bの電界による空乏層の広がりを抑制することができるため、オフ電流の増大を抑制し、しきい値電圧の制御性を高くできる。
別の側面から見ると、ゲート電極214は、チャネル領域におけるドレイン電極216b端近傍と重畳していれば、オフ電流の増大が抑制され、しきい値電圧の制御性が高いことになる。
また、ゲート電極214は、ドレイン電極216bと重畳し、かつソース電極216aと重畳しないため、ソース電極およびドレイン電極の両方と重畳してバックゲート電極が設けられる場合と比べて寄生容量を小さくすることができる。従って、動作速度の高いトランジスタとすることができる。
このように、ゲート電極104、ゲート電極214、ソース電極216a、ドレイン電極216bおよび酸化物半導体膜206を設けることで、しきい値電圧の制御性が高く、かつ動作速度が高いトランジスタを提供することができる。
ここで、基板100、下地絶縁膜102、ゲート電極104およびゲート絶縁膜112については、図1の説明を参照する。
ソース電極216aおよびドレイン電極216bは、ソース電極116aおよびドレイン電極116bと同様の導電膜から選択して用いればよい。
酸化物半導体膜206は、酸化物半導体膜106と同様の酸化物半導体膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜218は、ゲート絶縁膜118と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート電極214は、ゲート電極114と同様の導電膜から選択して用いればよい。
次に、図1および図2とは異なる構造のトランジスタについて、図3を用いて説明する。
図3(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図3(A)に示す一点鎖線C1−C2に対応する断面図を図3(B)に示す。また、図3(A)に示す一点鎖線C3−C4に対応する断面図を図3(C)に示す。なお、簡単のため、図3(A)においては、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図3(B)は、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地絶縁膜102上に設けられたゲート電極304と、ゲート電極304上に設けられたゲート絶縁膜312と、ゲート絶縁膜312上にあり、ゲート電極304と重畳して設けられた酸化物半導体膜306と、酸化物半導体膜306上にあり、ゲート電極304と重畳しないで設けられたソース電極316aと、酸化物半導体膜306上にあり、ゲート電極304と重畳して設けられたドレイン電極316bと、酸化物半導体膜306、ソース電極316aおよびドレイン電極316b上に設けられたゲート絶縁膜318と、ゲート絶縁膜318上にあり、酸化物半導体膜306と重畳して設けられたゲート電極314と、を有するトランジスタの断面図である。
なお、酸化物半導体膜306において、ゲート電極314と重畳し、ソース電極316aおよびドレイン電極316bに挟まれた領域がチャネル領域である。従って、チャネル領域の中心位置とは、チャネル領域におけるソース電極316aとドレイン電極316bとの距離の中間地点をいう。従って、図3では、チャネル領域の中心位置を一点鎖線C3−C4が通る。
ここで、ゲート電極314は、ソース電極316aおよびドレイン電極316bと重畳する。一方、ゲート電極304はチャネル領域の中心位置と重畳する。また、ゲート電極304とドレイン電極316bとの、チャネル長方向の重なり幅を1μm以上3μm以下とする。
ゲート絶縁膜312は、ゲート絶縁膜318よりも等価酸化膜厚が大きい。
なお、ゲート電極304はバックゲート電極として機能し、ゲート絶縁膜312はゲート電極304に対するゲート絶縁膜として機能する。
ゲート電極304が、チャネル領域におけるドレイン電極316b端近傍と重畳するため、当該トランジスタはしきい値電圧の制御性が高い。チャネル領域におけるドレイン電極316b端近傍と重畳するゲート電極304の電界により、ドレイン電極316bの電界による空乏層の広がりを抑制することができるため、オフ電流の増大を抑制し、しきい値電圧の制御性を高くできる。
別の側面から見ると、ゲート電極304は、チャネル領域におけるドレイン電極316b端近傍と重畳していれば、オフ電流の増大が抑制され、しきい値電圧の制御性が高いことになる。
また、ゲート電極304は、ドレイン電極316bと重畳し、かつソース電極316aと重畳しないため、ソース電極およびドレイン電極の両方と重畳してバックゲート電極が設けられる場合と比べて寄生容量を小さくすることができる。従って、動作速度の高いトランジスタとすることができる。
このように、ゲート電極304、ゲート電極314、ソース電極316a、ドレイン電極316bおよび酸化物半導体膜306を設けることで、しきい値電圧の制御性が高く、かつ動作速度が高いトランジスタを提供することができる。
ここで、基板100および下地絶縁膜102については、図1の説明を参照する。
ゲート電極304は、ゲート電極114と同様の導電膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜312は、ゲート絶縁膜118と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
酸化物半導体膜306は、酸化物半導体膜106と同様の酸化物半導体膜から選択して用いればよい。
ソース電極316aおよびドレイン電極316bは、ソース電極116aおよびドレイン電極116bと同様の導電膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜318は、ゲート絶縁膜112と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート電極314は、ゲート電極104と同様の導電膜から選択して用いればよい。
次に、図1乃至図3とは異なる構造のトランジスタについて、図4を用いて説明する。
図4(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図4(A)に示す一点鎖線D1−D2に対応する断面図を図4(B)に示す。また、図4(A)に示す一点鎖線D3−D4に対応する断面図を図4(C)に示す。なお、簡単のため、図4(A)においては、下地絶縁膜102などを省略して示す。
図4(B)は、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地絶縁膜102上に設けられたゲート電極304と、ゲート電極304上に設けられたゲート絶縁膜312と、ゲート絶縁膜312上に設けられたソース電極416aおよびドレイン電極416bと、ゲート絶縁膜312、ソース電極416aおよびドレイン電極416b上にあり、ゲート電極304と重畳して設けられた酸化物半導体膜406と、酸化物半導体膜406上に設けられたゲート絶縁膜418と、ゲート絶縁膜418上にあり、酸化物半導体膜406と重畳して設けられたゲート電極414と、を有するトランジスタの断面図である。
なお、酸化物半導体膜406において、ゲート電極414と重畳し、ソース電極416aおよびドレイン電極416bに挟まれた領域がチャネル領域である。従って、チャネル領域の中心位置とは、チャネル領域におけるソース電極416aとドレイン電極416bとの距離の中間地点をいう。従って、図4では、チャネル領域の中心位置を一点鎖線D3−D4が通る。
ここで、ゲート電極414は、ソース電極416aおよびドレイン電極416bと重畳する。一方、ゲート電極304はチャネル領域の中心位置と重畳する。また、ゲート電極304とドレイン電極416bとの、チャネル長方向の重なり幅を1μm以上3μm以下とする。
ゲート絶縁膜312は、ゲート絶縁膜418よりも等価酸化膜厚が大きい。
なお、ゲート電極304はバックゲート電極として機能し、ゲート絶縁膜312はゲート電極304に対するゲート絶縁膜として機能する。
ゲート電極304が、チャネル領域におけるドレイン電極416b端近傍と重畳するため、当該トランジスタはしきい値電圧の制御性が高い。チャネル領域におけるドレイン電極416b端近傍と重畳するゲート電極304の電界により、ドレイン電極416bの電界による空乏層の広がりを抑制することができるため、オフ電流の増大を抑制し、しきい値電圧の制御性を高くできる。
別の側面から見ると、ゲート電極304は、チャネル領域のドレイン電極416b端近傍と重畳していれば、オフ電流の増大が抑制され、しきい値電圧の制御性が高いことになる。
また、ゲート電極304は、ドレイン電極416bと重畳し、かつソース電極416aと重畳しないため、ソース電極およびドレイン電極の両方と重畳してバックゲート電極が設けられる場合と比べて寄生容量を小さくすることができる。従って、動作速度の高いトランジスタとすることができる。
このように、ゲート電極304、ゲート電極414、ソース電極416a、ドレイン電極416bおよび酸化物半導体膜406を設けることで、しきい値電圧の制御性が高く、かつ動作速度が高いトランジスタを提供することができる。
ここで、基板100および下地絶縁膜102については、図1の説明を参照する。また、ゲート電極304およびゲート絶縁膜312については、図3の説明を参照する。
ソース電極416aおよびドレイン電極416bは、ソース電極116aおよびドレイン電極116bと同様の導電膜から選択して用いればよい。
酸化物半導体膜406は、酸化物半導体膜106と同様の酸化物半導体膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜418は、ゲート絶縁膜112と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート電極414は、ゲート電極104と同様の導電膜から選択して用いればよい。
次に、図1に示すトランジスタの作製方法について、図5および図6を用いて説明する。なお、簡単のため、図5および図6には、図1(B)に対応する断面図のみ示す。また、図2乃至図4に示すトランジスタの作製方法については、図5および図6の説明を参酌できるため省略する。
まず、基板100を準備する。基板100は、基板100として示した材料から選択して用いればよい。
次に、下地絶縁膜102を成膜する。下地絶縁膜102は、下地絶縁膜102として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法またはパルスレーザ堆積(PLD:Pulsed Laser Deposition)法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極104となる導電膜を成膜する。ゲート電極104となる導電膜は、ゲート電極104として示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極104となる導電膜を加工し、ゲート電極104を形成する(図5(A)参照。)。
次に、ゲート絶縁膜112を成膜する(図5(B)参照。)。ゲート絶縁膜112は、ゲート絶縁膜112として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、酸化物半導体膜106となる酸化物半導体膜を成膜する。酸化物半導体膜106となる酸化物半導体膜は、酸化物半導体膜106として示した酸化物半導体膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
酸化物半導体膜106となる酸化物半導体膜の成膜後に第1の加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理の温度は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下で行えばよい。第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上、1%以上もしくは10%以上含む雰囲気、または減圧状態で行う。または、第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上、1%以上または10%以上含む雰囲気で加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理によって、酸化物半導体膜106となる酸化物半導体膜から水素や水などの不純物を除去することができる。
次に、酸化物半導体膜106となる酸化物半導体膜を加工し、島状の酸化物半導体膜106を形成する(図5(C)参照。)。
次に、ソース電極116aおよびドレイン電極116bとなる導電膜を成膜する。ソース電極116aおよびドレイン電極116bとなる導電膜は、ソース電極116aおよびドレイン電極116bとして示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
ソース電極116aおよびドレイン電極116bとなる導電膜を加工し、ソース電極116aおよびドレイン電極116bを形成する(図6(A)参照。)。
次に、ゲート絶縁膜118を成膜する(図6(B)参照。)。ゲート絶縁膜118は、ゲート絶縁膜118として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極114となる導電膜を成膜する。ゲート電極114となる導電膜は、ゲート電極114として示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極114となる導電膜を加工し、ゲート電極114を形成する(図6(C)参照。)。このとき、ゲート電極114は、チャネル領域におけるドレイン電極116b端と重畳するように形成すればよい。本実施の形態ではバックゲート電極であるゲート電極114の位置が設計位置から多少ずれても、チャネル領域におけるドレイン電極116b端と重畳する限り、しきい値電圧の制御性は低下しにくい。これは、チャネル領域におけるドレイン電極116b端近傍の空乏層が、もっともしきい値電圧の変動に寄与するためである。そのため、本実施の形態では、トランジスタを作製する際のばらつきの影響を受けにくい効果を奏する。
次に、第2の加熱処理を行ってもよい。第2の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。第2の加熱処理によって、酸化物半導体膜106の酸素欠損を低減することができる。
以上のようにして図1に示したトランジスタを作製することができる。
本実施の形態より、トランジスタ作製時のばらつきの影響を受けにくく、動作速度が高く、かつしきい値電圧の制御性が高いトランジスタを提供することができる。
本実施の形態は、適宜他の実施の形態、実施例と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様に係るEL(Electro Luminescence)表示装置について図7を用いて説明する。
図7(A)は、EL表示装置の回路図の一部分である。EL表示装置は、トランジスタTrと、素子ELと、キャパシタCと、スイッチSWと、信号線SLと、バックゲート線BGLと、を有する。
トランジスタTrは、実施の形態1で示したトランジスタを適用することができる。実施の形態1で示したトランジスタは、トランジスタ作製時のばらつきの影響を受けにくく、動作速度が高く、かつしきい値電圧の制御性が高いため、EL表示装置の駆動用のトランジスタに好適である。
キャパシタCやスイッチSWに特に制限はないが、スイッチSWには、トランジスタを適用すると好ましい。スイッチSWにトランジスタを適用する場合、当該トランジスタのスイッチングのため、別途ゲート線を設ければよい。また、当該トランジスタとして、実施の形態1で示したトランジスタを適用しても構わない。
ここで、トランジスタTrのゲートはスイッチSWの一端およびキャパシタCの一端と接続し、トランジスタTrのドレインは電源電位(VDD)およびキャパシタCの他端と接続し、トランジスタTrのソースは素子ELの一端と電気的に接続される。なお、トランジスタTrはバックゲート電極が設けられており、バックゲート電極はバックゲート線BGLと電気的に接続する。また、スイッチSWの他端は信号線SLと電気的に接続する。また、素子ELの他端は接地される。
図7(B)は、EL表示装置の断面図の一例である。図7(B)に示すEL表示装置は、第1の基板500と、第1の基板500上の下地絶縁膜502と、下地絶縁膜502上に設けられたゲート電極504と、ゲート電極504上に設けられたゲート絶縁膜512と、ゲート絶縁膜512上にあり、ゲート電極504と重畳して設けられた酸化物半導体膜506と、酸化物半導体膜506上に設けられたソース電極516aおよびドレイン電極516bと、酸化物半導体膜506、ソース電極516aおよびドレイン電極516b上に設けられたゲート絶縁膜518と、ゲート絶縁膜518上にあり、酸化物半導体膜506およびドレイン電極516bと重畳し、かつソース電極516aと重畳しないで設けられたゲート電極514と、ゲート絶縁膜518およびゲート電極514上に設けられた開口部を有する平坦化膜520と、平坦化膜520に設けられた開口部を介してドレイン電極516bと接する複数の第1の電極526と、第1の電極526の端部を覆う隔壁530と、第1の電極526および隔壁530上に設けられた有機EL層532と、有機EL層532上に設けられた第2の電極534と、第2の電極534上に空間564を介して設けられた着色層556、着色層558、着色層560および着色層562、ならびにこれら着色層の間のブラックマトリクス554と、ブラックマトリクス554、ならびに着色層556、着色層558、着色層560および着色層562上の絶縁膜552と、絶縁膜552上の第2の基板550と、を有するEL表示装置である。なお、絶縁膜552を設けない構造としても構わない。また、着色層556、着色層558、着色層560および着色層562上にバリア膜として機能する絶縁膜を設けても構わない。
ここで、第2の電極534上に有機EL層532のバリア膜として機能する絶縁膜を設けても構わない。
ここで、空間564に代えてエポキシなどの可視光領域で透光性を有する有機化合物または無機化合物が充填されていても構わない。また、図示しないが、空間564内には乾燥剤、スペーサ、シール材を設けても構わない。
トランジスタTrは、ゲート電極504と、ゲート電極504上に設けられたゲート絶縁膜512と、ゲート絶縁膜512上にあり、ゲート電極504と重畳して設けられた酸化物半導体膜506と、酸化物半導体膜506上に設けられたソース電極516aおよびドレイン電極516bと、酸化物半導体膜506、ソース電極516aおよびドレイン電極516b上に設けられたゲート絶縁膜518と、ゲート絶縁膜518上にあり、酸化物半導体膜506およびドレイン電極516bと重畳し、かつソース電極516aと重畳しないで設けられたゲート電極514と、を有する。
ゲート電極504は、実施の形態1で示したゲート電極104と同様の導電膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜512は、実施の形態1で示したゲート絶縁膜112と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
酸化物半導体膜506は、実施の形態1で示した酸化物半導体膜106と同様の酸化物半導体膜から選択して用いればよい。
ソース電極516aおよびドレイン電極516bは、実施の形態1で示したソース電極116aおよびドレイン電極116bと同様の導電膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜518は、実施の形態1で示したゲート絶縁膜118と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート電極514は、実施の形態1で示したゲート電極114と同様の導電膜から選択して用いればよい。トランジスタTrは、ゲート電極514によって、しきい値電圧を制御することができる。
なお、トランジスタTrとして、図1に示したトランジスタと同様の構造を適用しているが、これに限定されるものではない。例えば、図2乃至図4に示したトランジスタと同様の構造を適用してもよい。
素子ELは、第1の電極526と、有機EL層532と、第2の電極534と、を有する。
有機EL層532は、複数種の発光材料などを積層して設けてもよい。例えば、図7(C)に示すような構造とすればよい。図7(C)は、第1の中間層540、第1の発光層541、第2の中間層542、第2の発光層543、第3の中間層544、第3の発光層545および第4の中間層546の順番で積層した構造である。このとき、第1の発光層541、第2の発光層543および第3の発光層545に適切な発光色の材料を用いると演色性の高い、または発光効率の高い、発光デバイスを形成することができて好ましい。
ここでは発光層を三層および中間層を四層設けた構造を示しているが、これに限定されるものではなく、適宜発光層の数および中間層の数を変更することができる。例えば、第1の中間層540、第1の発光層541、第2の中間層542、第2の発光層543および第3の中間層544のみで構成することもできる。また、第1の中間層540、第1の発光層541、第2の中間層542、第2の発光層543、第3の発光層545および第4の中間層546で構成し、第3の中間層544を省いた構造としても構わない。
また、中間層は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層などを積層構造で用いることができる。なお、中間層は、これらの層を全て備える必要はない。これらの層は必要に応じて適宜選択、または重複して設けることもできる。また、中間層としてキャリア発生層のほか、電子リレー層などを適宜加えることができる。
第1の電極526は、有機EL層532が発する光を効率よく反射する導電膜が好ましい。また、第1の電極526は積層構造としてもよい。例えば、リチウム、アルミニウム、チタン、マグネシウム、ランタン、銀、シリコンまたはニッケルを含む導電膜を用いると好ましい。
第2の電極534は可視光領域で透光性を有する導電膜を用いる。可視光領域で透光性を有する導電膜としては、例えば酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物(ITOともいう。)、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したITOなどを挙げることができる。また、光を透過する程度の金属薄膜(好ましくは、5nm〜30nm程度)を用いることもできる。例えば5nmの膜厚を有する銀膜、マグネシウム膜または銀−マグネシウム(Ag−Mg)合金膜を第2の電極534として用いることができる。
ここで、「可視光領域で透光性を有する」とは、可視光領域の透過率が80%以上であることをいう。
なお、第1の電極526または第2の電極534のいずれか一方は陽極として機能し、他方は陰極として機能する。陽極として機能する電極には、仕事関数の大きい導電膜を用いることが好ましく、陰極として機能する電極には仕事関数の小さい導電膜を用いることが好ましい。ただし、陽極と接してキャリア発生層を設ける場合には、仕事関数を考慮せずに様々な導電膜を陽極に用いることができる。
第1の基板500は、実施の形態1で示した基板100の材料から選択して用いればよい。
また、第1の基板500は、可とう性を有し、かつ放熱性の高い材料を用いると好ましい。例えば、アルミニウム、チタン、ニッケル、銅、銀、SUSおよびジュラルミンなどの金属材料または金属合金材料を、厚さを20μm以上700μm以下、好ましくは50μm以上300μm以下として用いればよい。なお、ジュラルミンは耐食性の低い材料であるため、表面を耐食性の高い材料で被覆して用いると好ましい。
下地絶縁膜502は、実施の形態1で示した下地絶縁膜102と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
平坦化膜520は有機化合物または無機化合物を用いればよい。有機化合物を用いる場合、例えば、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などを用いればよい。
隔壁530は、有機化合物または無機化合物を用いればよい。有機化合物を用いる場合、例えば、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などを用いればよい。
着色層556、着色層558、着色層560および着色層562として、適切な有色層を設ける。例えば、レッド、グリーン、ブルー、イエローまたはレッド、グリーン、ブルー、ホワイトを選択する。本実施の形態では着色層を四種としているが、これに限定されない。例えば、着色層が三種以下でもよいし、五種以上でも構わない。
なお、各着色層の厚みを適切に制御することで、より演色性の高いカラー表示を行っても構わない。
本実施の形態に示したEL表示装置では、素子ELから射出される白色光が、着色層556、着色層558、着色層560または着色層562を通って外部に放出されることにより、カラー表示を行うことができる。ただし、本発明の一態様に係るEL表示装置は、この構造に限定されない。具体的には、発光色の異なる素子ELを複数種並べてカラー表示を行っても構わない。
白色光と着色層によってカラー表示を行う方式とすることによって、例えば、各色の発光デバイスを並べて画素を作製した場合と比べ、色の異なる発光層を塗り分ける工程が省略されるため、より精細かつ信頼性の高いEL表示装置を作製することができる。
着色層間の混色を防ぐために、各着色層の間にはブラックマトリクス554を設ける。ブラックマトリクス554は、例えばチタン、タンタル、モリブデン、タングステンなどの金属および黒色樹脂などから一種以上選択して用いればよい。
絶縁膜552は、下地絶縁膜502と同様の絶縁膜を用いればよい。
第2の基板550は、実施の形態1で示した基板100の材料から選択して用いればよい。なお、厚さが20μm以上100μm以下、例えば50μm程度の極薄ガラスを用いると好ましい。第2の基板550として極薄ガラスを用いると、透湿性が低いだけでなく、ある程度の柔軟性を有するために割れが生じにくいなど曲げや衝撃に強くすることができる。
または、第2の基板550として、樹脂またはガスバリア性シート上に設けられた酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、炭化シリコン、ダイアモンドライクカーボンまたは高分子材料から選ばれる二種以上を含む、可とう性および非透湿性を有する積層体を用いてもよい。
第2の電極534、絶縁膜552および第2の基板550は可視光領域で透光性を有するため、本実施の形態に示したEL表示装置は、第2の基板550側が発光面となる、いわゆるトップエミッション構造のEL表示装置である。
本実施の形態で示したEL表示装置は、第1の基板500に放熱性の高い基板を用いることによって、放熱しやすい構造となっている。そのため、熱による信頼性の低下を抑制することができる。
また、動作速度が高く、かつしきい値電圧の制御性が高いトランジスタを適用することにより、十分な発光強度が得られ、かつ発光強度のばらつきの小さいEL表示装置を提供することができる。
本実施の形態は、適宜他の実施の形態、実施例と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様に係るインバータについて、図8を用いて説明する。
図8(A)に、pチャネル型トランジスタおよびnチャネル型トランジスタを用いたインバータの一例である回路図を示す。
pチャネル型トランジスタであるトランジスタTr1aは、例えばシリコンを用いたトランジスタを適用すればよい。ただし、トランジスタTr1aは、シリコンを用いたトランジスタに限定されない。トランジスタTr1aのしきい値電圧をVth1aとする。
nチャネル型トランジスタであるトランジスタTr2aは、実施の形態1で示したトランジスタを用いればよい。トランジスタTr2aのしきい値電圧をVth2aとする。
ここで、トランジスタTr1aのゲートは入力端子VinおよびトランジスタTr2aのゲートと接続される。また、トランジスタTr1aのソースは電源電位(VDD)と電気的に接続される。また、トランジスタTr1aのドレインは、トランジスタTr2aのドレインおよび出力端子Voutと接続される。また、トランジスタTr2aのソースは接地電位(GND)と接続される。また、トランジスタTr2aのバックゲートはバックゲート線BGLと接続される。
例えば、トランジスタTr1aのしきい値電圧Vth1aは、符号を反転させたVDDよりも高く、かつ0V未満とする(−VDD<Vth1a<0V)。また、トランジスタTr2aのしきい値電圧Vth2aは、0Vより高く、かつVDD未満とする(0V<Vth2a<VDD)。
ここで、入力端子Vinの電位をVDDとすると、トランジスタTr1aのゲート電圧は0Vとなり、トランジスタTr1aはオフする。また、トランジスタTr2aのゲート電圧はVDDとなり、トランジスタTr2aはオンする。従って、出力端子Voutは、GNDと電気的に接続され、GNDが与えられる。
また、入力端子Vinの電位をGNDとすると、トランジスタTr1aのゲート電圧はVDDとなり、トランジスタTr1aはオンする。またトランジスタTr2aのゲート電圧は0Vとなり、トランジスタTr2aはオフする。従って、出力端子Voutは、VDDと電気的に接続され、VDDが与えられる。
以上に示したように、図8(A)に示す回路図において、入力端子Vinの電位がVDDの場合は出力端子VoutからGNDを出力し、入力端子Vinの電位がGNDの場合は出力端子VoutからVDDを出力する。
トランジスタTr2aに実施の形態1で示したトランジスタを適用すると、トランジスタTr2aはオフ電流の極めて小さいトランジスタであるため、トランジスタTr2aがオフのときの貫通電流も極めて小さくなる。従って、消費電力の低いインバータとすることができる。また、トランジスタTr2aはしきい値電圧の制御性の高いバックゲートを有するため、しきい値電圧Vth2aを所望の範囲に制御することができ、かつバックゲートによる寄生容量の増大を抑制できるため、動作速度の高いインバータとすることができる。
なお、図8(A)に示したインバータを組み合わせることによって、図8(B)に示すNAND回路を構成してもよい。図8(B)に示す回路図には、pチャネル型トランジスタであるトランジスタTr1bおよびトランジスタTr4bと、nチャネル型トランジスタであるトランジスタTr2bおよびトランジスタTr3bと、を有する。なお、トランジスタTr1bおよびトランジスタTr4bとして、例えばシリコンを用いたトランジスタを適用すればよい。また、トランジスタTr2bおよびトランジスタTr3bとして実施の形態1で示したトランジスタを適用すればよい。
また、図8(A)に示したインバータを組み合わせることによって、図8(C)に示すNOR回路を構成してもよい。図8(C)に示す回路図には、pチャネル型トランジスタであるトランジスタTr1cおよびトランジスタTr2cと、nチャネル型トランジスタであるトランジスタTr3cおよびトランジスタTr4cと、を有する。なお、トランジスタTr1cおよびトランジスタTr2cとして、例えばシリコンを用いたトランジスタを適用すればよい。また、トランジスタTr3cおよびトランジスタTr4cとして実施の形態1で示したトランジスタを適用すればよい。
以上は、pチャネル型トランジスタおよびnチャネル型トランジスタを用いたインバータによって構成した論理回路であるが、nチャネル型トランジスタのみを用いたインバータによって論理回路を構成しても構わない。nチャネル型トランジスタのみを用いたインバータの一例である回路図を図8(D)に示す。
図8(D)に示す回路図は、デプレッション型トランジスタであるトランジスタTr1dと、エンハンスメント型トランジスタであるトランジスタTr2dと、を有する。
デプレッション型トランジスタであるトランジスタTr1dは、例えば、酸化物半導体膜を用いたトランジスタを用いればよい。ただし、トランジスタTr1dは、酸化物半導体膜を用いたトランジスタに限定されない。例えば、シリコンを用いたトランジスタを用いても構わない。トランジスタTr2dのしきい値電圧をVth1dとする。また、デプレッション型トランジスタに代えて、十分抵抗の低い抵抗素子を設けても構わない。
エンハンスメント型トランジスタであるトランジスタTr2dは、実施の形態1で示したトランジスタを用いればよい。トランジスタTr2dのしきい値電圧をVth2dとする。
なお、トランジスタTr1dに実施の形態1で示したトランジスタを用いても構わない。その場合、トランジスタTr2dに実施の形態1で示したトランジスタ以外のトランジスタを用いても構わない。
ここで、トランジスタTr1dのゲートは入力端子VinおよびトランジスタTr2dのゲートと接続される。また、トランジスタTr1dのドレインはVDDと電気的に接続される。また、トランジスタTr1dのソースは、トランジスタTr2dのドレインおよび出力端子Voutと接続される。また、トランジスタTr2dのソースはGNDと接続される。また、トランジスタTr2dのバックゲートはバックゲート線BGLと接続される。
例えば、トランジスタTr1dのしきい値電圧Vth1dは0V未満とする(Vth1d<0V)。従って、トランジスタTr1dはゲート電圧によらずオンである。即ち、トランジスタTr1dは抵抗の十分低い抵抗素子として機能する。また、トランジスタTr2dのしきい値電圧Vth2dは、0Vより高く、かつVDD未満とする(0V<Vth2d<VDD)。なお、トランジスタTr1dに代えて抵抗の十分低い抵抗素子を設けても構わない。
なお、トランジスタTr1dとトランジスタTr2dを同一工程によって作製しても構わない。こうすることで、インバータの作製が容易となる。このとき、トランジスタTr1dおよびトランジスタTr2dの少なくとも一方にバックゲートを設ける。作製したトランジスタがデプレッション型トランジスタである場合、トランジスタTr2dのバックゲートによってしきい値電圧Vth2dを前述の範囲にすればよい。また、作製したトランジスタがエンハンスメント型トランジスタである場合、トランジスタTr1dのバックゲートによってしきい値電圧Vth1dを前述の範囲にすればよい。なお、トランジスタTr1dおよびトランジスタTr2dのしきい値電圧を、それぞれ異なるバックゲートによって制御しても構わない。
ここで、入力端子Vinの電位をVDDとすると、トランジスタTr2dのゲート電圧はVDDとなり、トランジスタTr2dはオンする。従って、出力端子Voutは、GNDと電気的に接続され、GNDが与えられる。
また、入力端子Vinの電位をGNDとすると、トランジスタTr2dのゲート電圧は0Vとなり、トランジスタTr2dはオフする。従って、出力端子Voutは、VDDと電気的に接続され、VDDが与えられる。なお、厳密には、出力端子Voutから出力される電位は、VDDからトランジスタTr1dの抵抗の分だけ電圧降下した電位となる。ただし、トランジスタTr1dの抵抗が十分低いため、前述の電圧降下の影響は無視できる。
以上に示したように、図8(D)に示す回路図において、入力端子Vinの電位がVDDの場合は出力端子VoutからGNDを出力し、入力端子Vinの電位がGNDの場合は出力端子VoutからVDDを出力する。
トランジスタTr2dに実施の形態1で示したトランジスタを適用すると、トランジスタTr2dはオフ電流の極めて小さいトランジスタであるため、トランジスタTr2dがオフのときの貫通電流も極めて小さくなる。従って、消費電力の低いインバータとすることができる。また、トランジスタTr2dはしきい値電圧の制御性の高いバックゲートを有するため、しきい値電圧Vth2dを所望の範囲に制御することができ、かつバックゲートによる寄生容量の増大を抑制できるため、動作速度の高いインバータとすることができる。
本実施の形態は、適宜他の実施の形態、実施例と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態3で示したインバータの回路を応用したフリップフロップで構成する半導体装置であるSRAM(Static Random Access Memory)について説明する。
SRAMはフリップフロップを用いてデータを保持するため、DRAM(Dynamic Random Access Memory)とは異なり、リフレッシュ動作が不要である。そのため、データの保持時の消費電力を抑えることができる。また、容量素子を用いないため、高速動作の求められる用途に好適である。
図9は、本発明の一態様に係るSRAMのメモリセルに対応する回路図である。なお、図9には一つのメモリセルのみを示すが、当該メモリセルを複数配置したメモリセルアレイに適用しても構わない。
図9に示すメモリセルは、トランジスタTr1と、トランジスタTr2と、トランジスタTr3と、トランジスタTr4と、トランジスタTr5と、トランジスタTr6と、を有する。トランジスタTr1およびトランジスタTr2はpチャネル型トランジスタであり、トランジスタTr3およびトランジスタTr4はnチャネル型トランジスタである。トランジスタTr1のゲートは、トランジスタTr2のドレイン、トランジスタTr3のゲート、トランジスタTr4のドレイン、ならびにトランジスタTr6のソースおよびドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタTr1のソースはVDDと電気的に接続される。トランジスタTr1のドレインは、トランジスタTr2のゲート、トランジスタTr4のゲート、トランジスタTr3のドレインおよびトランジスタTr5のソースおよびドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタTr2のソースはVDDと電気的に接続される。トランジスタTr3のソースはGNDと電気的に接続される。トランジスタTr3のバックゲートはバックゲート線BGLに電気的に接続される。トランジスタTr4のソースはGNDと電気的に接続される。トランジスタTr4のバックゲートはバックゲート線BGLに電気的に接続される。トランジスタTr5のゲートはワード線WLに電気的に接続される。トランジスタTr5のソースおよびドレインの他方はビット線BLBに電気的に接続される。トランジスタTr6のゲートはワード線WLに電気的に接続される。トランジスタTr6のソースおよびドレインの他方はビット線BLに電気的に接続される。
なお、本実施の形態では、トランジスタTr5およびトランジスタTr6としてnチャネル型トランジスタを適用した例を示す。ただし、トランジスタTr5およびトランジスタTr6は、nチャネル型トランジスタに限定されず、pチャネル型トランジスタを適用することもできる。その場合、後に示す書き込み、保持および読み出しの方法も適宜変更すればよい。
このように、トランジスタTr1およびトランジスタTr3を有するインバータと、トランジスタTr2およびトランジスタTr4を有するインバータとをリング接続することで、フリップフロップが構成される。
pチャネル型トランジスタとしては、例えばシリコンを用いたトランジスタを適用すればよい。ただし、pチャネル型トランジスタは、シリコンを用いたトランジスタに限定されない。また、nチャネル型トランジスタとしては、実施の形態1で示したトランジスタなどを用いればよい。
本実施の形態では、トランジスタTr3およびトランジスタTr4として、実施の形態1で示したトランジスタを適用する。当該トランジスタは、しきい値電圧がバックゲートによって制御されているため、トランジスタのオンおよびオフを確実に行うことができる。また、当該トランジスタは、オフ電流が極めて小さいため、貫通電流も極めて小さくなる。
なお、トランジスタTr1およびトランジスタTr2として、pチャネル型トランジスタに代えて、nチャネル型トランジスタを適用することもできる。トランジスタTr1およびトランジスタTr2としてnチャネル型トランジスタを用いる場合、実施の形態3を参酌してデプレッション型トランジスタを適用すればよい。
図9に示したメモリセルの書き込み、保持および読み出しについて以下に説明する。
書き込み時は、まずビット線BLおよびビット線BLBにデータ0またはデータ1に対応する電位を印加する。
例えば、データ1を書き込みたい場合、ビット線BLをVDD、ビット線BLBをGNDとする。次に、ワード線WLにトランジスタTr5、トランジスタTr6のしきい値電圧にVDDを加えた電位以上の電位(VH)を印加する。
次に、ワード線WLの電位をトランジスタTr5、トランジスタTr6のしきい値電圧未満とすることで、フリップフロップに書き込んだデータ1が保持される。SRAMの場合、データの保持で流れる電流はトランジスタのリーク電流のみとなる。ここで、SRAMを構成するトランジスタの一部に実施の形態1で示したトランジスタを適用していることにより、当該トランジスタはオフ電流が極めて小さい、即ちリーク電流が極めて小さいため、データ保持のための待機電力を小さくすることができる。
読み出し時は、あらかじめビット線BLおよびビット線BLBをVDDとする。次に、ワード線WLにVHを印加することで、ビット線BLはVDDのまま変化しないが、ビット線BLBはトランジスタTr5およびトランジスタTr3を介して放電し、GNDとなる。このビット線BLとビット線BLBとの電位差をセンスアンプ(図示せず)にて増幅することにより保持されたデータ1を読み出すことができる。
なお、データ0を書き込みたい場合は、ビット線BLをGND、ビット線BLBをVDDとし、その後ワード線WLにVHを印加すればよい。次に、ワード線WLの電位をトランジスタTr5、トランジスタTr6のしきい値電圧未満とすることで、フリップフロップに書き込んだデータ0が保持される。読み出し時は、あらかじめビット線BLおよびビット線BLBをVDDとし、ワード線WLにVHを印加することで、ビット線BLBはVDDのまま変化しないが、ビット線BLはトランジスタTr6およびトランジスタTr4を介して放電し、GNDとなる。このビット線BLとビット線BLBとの電位差をセンスアンプにて増幅することにより保持されたデータ0を読み出すことができる。
本実施の形態より、待機電力の小さいSRAMを提供することができる。
本実施の形態は、適宜他の実施の形態、実施例と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
実施の形態1に示したトランジスタ、実施の形態3で示したインバータおよび実施の形態4に示した半導体装置の少なくともいずれかを用いてCPU(Central Processing Unit)を構成することができる。
図10は、CPUの具体的な構成を示すブロック図である。図10に示すCPUは、基板1190上に、演算論理装置(ALU:Arithmetic logic unit)1191、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、タイミングコントローラ1195、レジスタ1196、レジスタコントローラ1197、バスインターフェース(Bus I/F)1198、書き換え可能なROM1199、およびROMインターフェース(ROM I/F)1189を有している。基板1190は、半導体基板、SOI基板、ガラス基板などを用いる。ROM1199およびROMインターフェース1189は、別チップに設けてもよい。もちろん、図10に示すCPUは、その構成を簡略化して示した一例にすぎず、実際のCPUはその用途によって多種多様な構成を有している。
バスインターフェース1198を介してCPUに入力された命令は、インストラクションデコーダ1193に入力され、デコードされた後、ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ1195に入力される。
ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ1195は、デコードされた命令に基づき、各種制御を行う。具体的にALUコントローラ1192は、ALU1191の動作を制御するための信号を生成する。また、インタラプトコントローラ1194は、CPUのプログラム実行中に、外部の入出力装置や、周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断し、処理する。レジスタコントローラ1197は、レジスタ1196のアドレスを生成し、CPUの状態に応じてレジスタ1196の読み出しや書き込みを行う。
また、タイミングコントローラ1195は、ALU1191、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、およびレジスタコントローラ1197の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミングコントローラ1195は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。
図10に示すCPUでは、レジスタ1196に、記憶素子が設けられている。レジスタ1196の記憶素子には、実施の形態3に示したインバータまたは実施の形態4に示した半導体装置を用いることができる。
図10に示すCPUにおいて、レジスタコントローラ1197は、ALU1191からの指示に従い、レジスタ1196における保持動作を行う。
なお、レジスタ1196に設けられる記憶素子として、実施の形態4で示した半導体装置を適用することで、CPUの待機電力を極めて小さくすることができる。具体的には、計算中のデータなどを記憶素子に待避させた後、記憶素子を除く一部の電源電位の供給を停止すればよい。一部の電源電位の供給を停止した場合においても、記憶素子に計算中のデータなどが保持される。そのため、再び電源電位を供給した際に、データの計算を再開することが可能となる。なお、記憶素子は極めて待機電力が小さいため、実質的にCPUの電源電位の供給を停止しているのと同様である。従って、CPU全体の消費電力を低減することができる。例えば、パーソナルコンピュータのユーザーが、キーボードなどの入力装置への情報の入力を停止している間でも、一部の電源電位の供給を停止することができ、それにより消費電力を低減することができる。
ここでは、CPUを例に挙げて説明したが、DSP(Digital Signal Processor)、カスタムLSI、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのLSIにも応用可能である。
本実施の形態は、適宜他の実施の形態、実施例と組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、実施の形態1乃至実施の形態5の少なくともいずれかを適用した電子機器の例について説明する。
図11(A)は携帯型情報端末である。図11(A)に示す携帯型情報端末は、筐体9300と、ボタン9301と、マイクロフォン9302と、表示部9303と、スピーカ9304と、カメラ9305と、を具備し、携帯型電話機としての機能を有する。本発明の一形態は、表示部9303に適用することができる。また、本体内部にある演算装置、記憶回路に本発明の一形態を適用することができる。
図11(B)は、デジタルスチルカメラである。図11(B)に示すデジタルスチルカメラは、筐体9320と、ボタン9321と、マイクロフォン9322と、表示部9323と、を具備する。本発明の一形態は、表示部9323に適用することができる。また、本体内部にある演算装置、記憶回路に本発明の一形態を適用することができる。
図11(C)は、ディスプレイである。図11(V)に示すディスプレイは、筐体9310と、表示部9311と、を具備する。本発明の一形態は表示部9311に適用することができる。また、本体内部にある演算装置、記憶回路に本発明の一形態を適用することができる。
図11(D)は2つ折り可能な携帯情報端末である。図11(D)に示す2つ折り可能な携帯情報端末は、筐体9630、表示部9631a、表示部9631b、留め具9633、操作スイッチ9638、を有する。本発明の一形態は、表示部9631aおよび表示部9631bに適用することができる。また、本体内部にある演算装置、記憶回路に本発明の一形態を適用することができる。
なお、表示部9631aまたは/および表示部9631bは、一部または全部をタッチパネルとすることができ、表示された操作キーに触れることでデータ入力などを行うことができる。
本発明の一態様に係る半導体装置を用いることで、電子機器の性能を高め、消費電力を小さくできることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて用いることができる。
本実施例では、本発明の一態様に係るトランジスタを用いたリングオシレータの発振周波数を評価した。
本実施例で用いたトランジスタの構造を図12に示す。図12(A)は、図1に示したトランジスタと同様の構造のトランジスタである。図12(A)のゲート電極114aは図1におけるゲート電極114に相当する。図12(A)に示すトランジスタをトランジスタTrAと呼ぶ。また、図12(B)および図12(C)は、図1に示したトランジスタのゲート電極114に相当する、ゲート電極114bおよびゲート電極114cの形状のみ、図12(A)とは異なるトランジスタである。図12(B)および図12(C)に示すトランジスタを、それぞれトランジスタTrBおよびトランジスタTrCと呼ぶ。
トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCは、チャネル長が6μm、チャネル幅が50μmである。
トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCにおいて、ゲート電極104とソース電極116aとのチャネル長方向における重なりは2μmであり、またゲート電極104とドレイン電極116bとのチャネル長方向における重なりは2μmである。また、トランジスタTrAにおいて、ゲート電極114aとチャネル領域とのチャネル長方向における重なりは3μmであり、ゲート電極114aとドレイン電極116bとのチャネル長方向における重なりは2μmである。また、トランジスタTrBにおいて、ゲート電極114bとソース電極116aとのチャネル長方向における重なりは2μmであり、ゲート電極114bとドレイン電極116bとのチャネル長方向における重なりは2μmである。また、トランジスタTrCにおいて、ゲート電極114cとチャネル領域とのチャネル長方向における重なりは3μmであり、ゲート電極114cとソース電極116aとのチャネル長方向における重なりは2μmである。
トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCにおいて、ゲート絶縁膜112は、厚さが200nmの酸化窒化シリコン膜とした。また、ゲート絶縁膜118は、厚さが600nmの酸化窒化シリコン膜とした。
当該トランジスタを用いて、Vg−Id特性を評価した。トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCのバックゲート(ゲート電極114a、ゲート電極114bおよびゲート電極114c)の電圧としきい値電圧Vthとの関係を表1に示す。
表1に示すように、バックゲートの電圧によって、トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCはしきい値電圧の変動が見られた。トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCのしきい値電圧の変動幅は、バックゲートの電圧が−6V〜6Vの範囲において、それぞれ0.75V、1.06Vおよび0.58Vであった。
従って、しきい値電圧の変動幅は、トランジスタTrB>トランジスタTrA>トランジスタTrCのような関係が見られた。トランジスタTrAは、バックゲート電極がドレイン電極と重畳しない構造であるトランジスタTrCと比べてしきい値電圧の制御幅が大きいことがわかる。
次に、トランジスタTrA、トランジスタTrBおよびトランジスタTrCと同様の構造のトランジスタを複数種用い、7段のリングオシレータを作製した。リングオシレータの回路図を図13に示す。なお、リングオシレータを構成するインバータにはブートストラップを用いたものを使用した。理解を容易にするため、トランジスタTr1、トランジスタTr2およびトランジスタTr3のバックゲートは省略して表記する。
図13において、トランジスタTr1は、チャネル長が10μm、チャネル幅が100μmのトランジスタである。また、トランジスタTr2は、チャネル長が10μm、チャネル幅が10μmのトランジスタである。また、トランジスタTr3は、チャネル長が10μm、チャネル幅が5μmのトランジスタである。
ここで、トランジスタTr1、トランジスタTr2およびトランジスタTr3にトランジスタTrAと同様の構造を有するトランジスタを適用した場合、トランジスタTrBと同様の構造を有するトランジスタを適用した場合、およびトランジスタTrCと同様の構造を有するトランジスタを適用した場合について、発振周波数の比較の結果を表2に示す。なお、本実施例では、理解を容易にするため同じ静特性での比較を行った。
計算によると、バックゲート電極の形状を小さくすると寄生容量が小さくなるため、発信周波数が高くなっていくことがわかった。リングオシレータの動作は、トランジスタTr1のゲートを充電していくことで行われる。充電される容量には、前の段のトランジスタTr2のソース電極とバックゲート電極との寄生容量、および前の段のトランジスタTr1のドレイン電極とバックゲート電極との寄生容量が含まれる。トランジスタTrAと同様なバックゲート構造を有するトランジスタをトランジスタTr1、トランジスタTr2、及びトランジスタTr3に適用した場合、Tr2のソース電極とバックゲート電極とが重畳しないため、Tr2のソース電極とバックゲート電極との寄生容量が生じない。一方、トランジスタTrBと同様なバックゲート構造を有するトランジスタをトランジスタTr1、トランジスタTr2、及びトランジスタTr3に適用した場合、Tr2のソース電極とバックゲート電極とが重畳するため、Tr2のソース電極とバックゲート電極との寄生容量が生じる。このようにトランジスタTrAのようなバックゲート電極の構造を有するトランジスタを適用したリングオシレータは、トランジスタTrBのようなバックゲート電極の構造を有するトランジスタを適用したリングオシレータと比較して、リングオシレータの周波数特性が高く、動作速度が高いことがわかる。
本実施例より、バックゲート電極がドレイン電極と重畳し、かつソース電極と重畳しない構造であるトランジスタは、しきい値電圧の制御性が高く、該トランジスタを有する半導体装置は、動作速度が高いことがわかる。
100 基板
102 下地絶縁膜
104 ゲート電極
106 酸化物半導体膜
112 ゲート絶縁膜
114 ゲート電極
114a ゲート電極
114b ゲート電極
114c ゲート電極
116a ソース電極
116b ドレイン電極
118 ゲート絶縁膜
206 酸化物半導体膜
214 ゲート電極
216a ソース電極
216b ドレイン電極
218 ゲート絶縁膜
304 ゲート電極
306 酸化物半導体膜
312 ゲート絶縁膜
314 ゲート電極
316a ソース電極
316b ドレイン電極
318 ゲート絶縁膜
406 酸化物半導体膜
414 ゲート電極
416a ソース電極
416b ドレイン電極
418 ゲート絶縁膜
500 基板
502 下地絶縁膜
504 ゲート電極
506 酸化物半導体膜
512 ゲート絶縁膜
514 ゲート電極
516a ソース電極
516b ドレイン電極
518 ゲート絶縁膜
520 平坦化膜
526 電極
530 隔壁
532 有機EL層
534 電極
540 中間層
541 発光層
542 中間層
543 発光層
544 中間層
545 発光層
546 中間層
550 基板
552 絶縁膜
554 ブラックマトリクス
556 着色層
558 着色層
560 着色層
562 着色層
564 空間
1189 ROMインターフェース
1190 基板
1191 ALU
1192 ALUコントローラ
1193 インストラクションデコーダ
1194 インタラプトコントローラ
1195 タイミングコントローラ
1196 レジスタ
1197 レジスタコントローラ
1198 バスインターフェース
1199 ROM
9300 筐体
9301 ボタン
9302 マイクロフォン
9303 表示部
9304 スピーカ
9305 カメラ
9310 筐体
9311 表示部
9320 筐体
9321 ボタン
9322 マイクロフォン
9323 表示部
9630 筐体
9631a 表示部
9631b 表示部
9633 留め具
9638 操作スイッチ

Claims (12)

  1. 絶縁表面を有する基板上に設けられた第1のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、
    前記第1のゲート絶縁膜上にあり、前記第1のゲート電極と重畳して設けられた酸化物半導体膜と、
    前記酸化物半導体膜と少なくとも一部を接して設けられたソース電極およびドレイン電極と、
    前記酸化物半導体膜、前記ソース電極および前記ドレイン電極上に設けられた第2のゲート絶縁膜と、
    前記第2のゲート絶縁膜上に設けられた第2のゲート電極と、を有し、
    前記酸化物半導体膜は、前記ソース電極および前記ドレイン電極に挟まれた領域にチャネル領域を有し、
    前記第2のゲート電極は、前記チャネル領域および前記ドレイン電極と重畳し、かつ前記ソース電極と重畳しないことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2のゲート絶縁膜は、前記第1のゲート絶縁膜よりも等価酸化膜厚が大きいことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第2のゲート電極と前記ドレイン電極とのチャネル長方向の重なり幅が1μm以上3μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記第2のゲート電極と、前記チャネル領域の中心位置とが重畳することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極が、前記酸化物半導体膜と、前記第1のゲート絶縁膜との間に設けられることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極が、前記酸化物半導体膜と、前記第2のゲート絶縁膜との間に設けられることを特徴とする半導体装置。
  7. 絶縁表面を有する基板上に設けられた第1のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極上に設けられた第1のゲート絶縁膜と、
    前記第1のゲート絶縁膜上にあり、前記第1のゲート電極と重畳して設けられた酸化物半導体膜と、
    前記酸化物半導体膜と接して設けられたソース電極およびドレイン電極と、
    前記酸化物半導体膜、前記ソース電極および前記ドレイン電極上に設けられた第2のゲート絶縁膜と、
    前記第2のゲート絶縁膜上に設けられた第2のゲート電極と、を有し、
    前記酸化物半導体膜は、前記ソース電極および前記ドレイン電極に挟まれた領域にチャネル領域を有し、
    前記第1のゲート電極は、前記チャネル領域および前記ドレイン電極と重畳し、かつ前記ソース電極と重畳しないことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7において、
    前記第1のゲート絶縁膜は、前記第2のゲート絶縁膜よりも等価酸化膜厚が大きいことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項7または請求項8において、
    前記第1のゲート電極と前記ドレイン電極とのチャネル長方向の重なり幅が1μm以上3μm以下であることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれか一において、
    前記第1のゲート電極と、前記チャネル領域の中心位置とが重畳することを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれか一において、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極が、前記酸化物半導体膜と、前記第1のゲート絶縁膜との間に設けられることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項7乃至請求項10のいずれか一において、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極が、前記酸化物半導体膜と、前記第2のゲート絶縁膜との間に設けられることを特徴とする半導体装置。
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