JP3019650B2 - フォトセンサ - Google Patents

フォトセンサ

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JP3019650B2
JP3019650B2 JP5044707A JP4470793A JP3019650B2 JP 3019650 B2 JP3019650 B2 JP 3019650B2 JP 5044707 A JP5044707 A JP 5044707A JP 4470793 A JP4470793 A JP 4470793A JP 3019650 B2 JP3019650 B2 JP 3019650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトセンサに関し、
詳しくは、センサ機能と選択トランジスタの機能を兼ね
備えたフォトセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトセンサは、通常、フォトダ
イオードやTFT(Thin Film Transistor)が使用され
ており、このフォトセンサを複数マトリックス状に配列
してフォトセンサシステムを構成している。そして各フ
ォトセンサは、照射された光の量に応じた電荷を発生
し、この電荷量をみることにより、輝度を知ることがで
きる。このマトリックス状に配列されたフォトセンサ
に、水平走査回路及び垂直走査回路から走査電圧を印加
して、各フォトセンサの電荷量を検出している。
【0003】このような従来のフォトセンサは、閉回路
が形成されていると、発生した電荷が電流として放出さ
れるため、従来、各フォトセンサ毎にフォトセンサとは
別に選択トランジスタを形成して接続し、この選択トラ
ンジスタを上記水平走査回路及び垂直走査回路で駆動す
ることにより、各フォトセンサ毎の電荷量を検出してい
る。
【0004】ところが、このような従来のフォトセンサ
にあっては、フォトセンサ毎に選択トランジスタを形成
して接続する必要があり、各フォトセンサが大きくな
り、画素の高密度化の障害になるという問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、先にフォトセンサ自
体にフォトセンサ機能と選択機能とを持たせることによ
り、従来の選択トランジスタ無くしてフォトセンサを小
さくし、画素を高密度化させることのできるフォトセン
サを提案している。
【0006】このフォトセンサは、図5に示すように、
基本的には、逆スタガー型薄膜トランジスタとコプラナ
ー型薄膜トランジスタとを半導体層を単一層にして組み
合わせた構成となっている。
【0007】すなわち、フォトトランジスタ1は、図示
しない絶縁性基板上に、クロム(Cr)等からなるボト
ムゲート電極2が形成されており、このボトムゲート電
極2及び絶縁性基板を覆うように、窒化シリコン(Si
N)からなるボトムゲート絶縁膜3が形成されている。
上記ボトムゲート電極2上には、ボトムゲート電極2と
対向する位置に、i型アモルファス・シリコン(i−a
−Si)で形成された半導体層4が形成されており、こ
の半導体層4を挟んで、該半導体層4上に所定の間隔を
有して相対向する位置にソース電極5及びドレイン電極
6が形成されている。これらソース電極5及びドレイン
電極6は、それぞれn+ シリコン層7、8を介して半導
体層4と接続されており、これらによりボトムトランジ
スタ(逆スタガー型薄膜トランジスタ)が構成されてい
る。
【0008】上記ソース電極5、ドレイン電極6及び半
導体層4は、透明な窒化シリコンからなるトップゲート
絶縁膜9により覆われており、トップゲート絶縁膜9上
には、前記ボトムゲート電極2と相対向する位置に透明
な導電性材料からなるトップゲート電極10が形成され
ている。このトップゲート電極10は、チャネル領域の
みでなく、図1に示すように、ソース電極(S)5及び
ドレイン電極(D)6の端部をも覆う大きさに形成され
ている。
【0009】そして、上記トップゲート電極10、トッ
プゲート絶縁膜9、半導体層4、ソース電極5及びドレ
イン電極6により、トップトランジスタ(コプラナー型
薄膜トランジスタ)が形成されている。
【0010】このフォトセンサ1には、トップゲート電
極10側から照射光が照射され、この照射光がトップゲ
ート電極10及びトップゲート絶縁膜9を透過して、半
導体層4に照射される。そして、フォトセンサ1は、ボ
トムゲート電極2に印加する電圧とトップゲート電極1
0に印加する電圧を制御することにより、選択状態と非
選択状態及びセンス状態とリセット状態とを制御するこ
とができる。
【0011】例えば、フォトセンサ1のボトムゲート電
極に正電圧を印加すると、半導体層4にnチャンネルが
形成され、ここで、ソース電極5−ドレイン電極6間に
正電圧を印加すると、ソース電極5側から電子が供給さ
れて、電流が流れる。この状態で、トップゲート電極1
0にボトムゲート電極2の電界によるnチャンネルを消
滅させるレベルの負電圧を印加すると、トップゲート電
極10からの電界がボトムゲート電極2の電界がチャン
ネル層に与える影響を減じる方向に働く。その結果、空
乏層が半導体層4の厚み方向に伸び、nチャンネルをピ
ンチオフする。このとき、トップゲート電極10側から
照射光が照射されると、半導体層4のトップゲート電極
10側に電子−正孔対が誘起される。ところが、トップ
ゲート電極10に負電圧が印加されているため、誘起さ
れた正孔は、チャンネル領域に蓄積され、トップゲート
電極10の電界を打ち消す。このため、図6の曲線T1
に示すように、選択状態(ボトムゲート電極に正電圧を
印加した状態)での光照射時には、半導体層4のチャン
ネル領域にnチャンネルが形成され、ソース電極5−ド
レイン電極6間に、照射光により誘起された正孔の数、
すなわち照射光の光量に応じたドレイン電流が流れる。
【0012】また、光無照射時には、図6の曲線T2で
示すように、ドレイン電流は極めて小さく、例えば、1
-14 A(アンペア)程度にすることができる。その結
果、フォトセンサ1は、光照射時のドレイン電流(T
1)と光無照射時のドレイン電流の差を充分大きくする
ことができる。
【0013】また、フォトセンサ1は、ボトムゲート電
極2に、正電圧を印加した状態で、トップゲート電極1
0を、例えば、0[V]にすると、半導体層4とトップ
ゲート絶縁膜9との間のトラップ準位から正孔を吐き出
させてリセットすることができる。
【0014】さらに、フォトセンサ1は、ボトムゲート
電極2に、正電圧を印加していない状態、すなわち非選
択状態では、半導体層4にチャンネルが形成されないか
ら、光照射を行なっても、ドレイン電流は流れず、非選
択状態とすることができる。すなわち、フォトセンサ1
は、ボトムゲート電極2に印加する電圧を制御すること
により、選択状態と、非選択状態とを制御することがで
きる。また、この非選択状態において、トップゲート電
極10に0[V]を印加すると、上記同様に、半導体層
4とトップゲート絶縁膜9との間のトラップ準位から正
孔を吐き出させてリセットすることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人が先に提案したフォトセンサ1にあっては、フォトセ
ンサ1自体にフォトセンサ機能と選択機能とを持たせ、
従来の選択トランジスタ無くしてフォトセンサを小型化
し、画素を高密度化させることはできるが、トップゲー
ト電極10がソース電極(S)5の端部及びドレイン電
極(D)6の端部をと重合する大きさに形成されていた
ため、製造時のバラツキによりデプリーション型に形成
されたり、非選択状態におけるリセット時にトップゲー
ト電極10に正電位が印加すると、図6に曲線T3で示
すように、光照射により、チャネルが形成されドレイン
電流が流れ、スイッチ特性が悪化するおそれがあった。
【0016】そこで、本発明は、フォトセンサ機能と選
択トランジスタ機能の両方を兼ね備えるとともに、スイ
ッチ特性の良好なフォトセンサを提供することを目的と
している。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトセンサ
は、半導体層上に該半導体層を挟んでソース電極とドレ
イン電極が所定の間隔をおいて相対向して配され、
導体層を挟んでその上下両側にそれぞれ絶縁膜を介して
該半導体層と相対向する第1ゲート電極及び第2ゲート
電極が配され、該第1ゲート電極側または第2ゲート電
極側のいずれか一方を光照射側とし、該光照射側から照
射された光が、該光照射側の絶縁膜を透過して前記半導
体層に照射されるフォトセンサであって、前記第1ゲー
ト電極は、チャンネルを形成するためのチャンネル電圧
が選択的に印加されることができ、前記絶縁膜の一方を
介し前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置す
る前記半導体層のチャンネル領域に連続して重なるよう
に配され、 前記第2ゲート電極は、前記チャンネル電圧
と同極性のリセット電圧が選択的に印加されることがで
き、前記リセット電圧により前記半導体層にチャンネル
が形成されない構造であることにより、上記目的を達成
している。
【0018】前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜の一方
を介し前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置
する前記半導体層のチャンネル領域に連続して重ならな
いように配されてもよい。
【0019】
【作用】本発明のフォトセンサによれば、光照射側のゲ
ート電極に正電圧を印加して、フォトセンサをリセット
状態としたとき、このゲート電極の電界により形成され
るチャネルが、オフセット領域で遮断されるので、リセ
ット状態においてドレイン電流が流れるのを防止するこ
とができる。その結果、フォトセンサにフォトセンサ機
能と選択機能とを持たせることができるとともに、フォ
トセンサのスイッチ特性を向上させることができる。
【0020】また、前記オフセット領域内に接地電位に
保持された接地電位ゲートを設ければ、フローティング
部分のチャージアップ等の不安定要因を取り除くことが
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0022】図1及び図2は、本発明のフォトセンサの
一実施例を示す図であり、図1は、そのフォトセンサの
側面断面図、図2は、図1のフォトセンサの特性曲線図
である。
【0023】図1において、フォトセンサ20は、ガラ
ス等からなる透明な絶縁性基板21上に、クロム(C
r)等からなるボトムゲート電極(BG)22が形成さ
れており、このボトムゲート電極(BG)22及び絶縁
性基板21を覆うように窒化シリコン(SiN)からな
るボトムゲート絶縁膜23が形成されている。
【0024】上記ボトムゲート絶縁膜23上には、ボト
ムゲート電極(BG)22と対向する位置に、半導体層
24が形成されており、半導体層24は、i型アモルフ
ァス・シリコン(i−a−Si)で形成されている。こ
の半導体層24を挟んで、該半導体層24上に所定の間
隔を有して相対向する位置にクロム(Cr)等からなる
ソース電極(S)25及びドレイン電極(D)26が形
成されており、これらソース電極(S)25及びドレイ
ン電極(D)26は、それぞれリン等のドーパントが拡
散されたアモルファスシリコンよりなるn+ シリコン層
(オームコンタクト層)27、28を介して半導体層2
4と接続されている。これらによりボトムトランジスタ
(逆スタガー型薄膜トランジスタ)が構成されている。
【0025】上記ソース電極(S)25とドレイン電極
(D)26及び半導体層24のソース電極(S)25と
ドレイン電極(D)26の間の部分は、透明な窒化シリ
コンからなるトップゲート絶縁膜29により覆われてお
り、トップゲート絶縁膜29上には、前記ボトムゲート
電極(BG)22と相対向する位置に透明な導電性材料
からなるトップゲート電極(TG)30が形成されてい
る。
【0026】トップゲート電極(TG)30は、後述す
る電子−正孔対を発生するために半導体層24のチャン
ネル領域を覆い、かつ、図1に示すように、ドレイン電
極(D)26のチャネル領域側(ソース電極(S)25
側)の端部上面をも覆うように形成されているが、トッ
プゲート電極(TG)30のソース電極25側の端部
は、ソース電極(S)25のチャネル側(ドレイン電極
(D)26側)の端部とは、所定間隔だけ空いたオフセ
ット領域Lが形成されている。このオフセット領域L
は、後述するように、非選択状態におけるリセット時の
半導体層24のチャネルをピンチオフするのに充分な長
さに形成される。
【0027】そして、図示しないが、このトップゲート
電極(TG)30及びトップゲート絶縁膜29を覆うよ
うに、窒化シリコンからなる透明なオーバーコート膜が
形成されており、これら保護している。上記トップゲー
ト電極(TG)30、トップゲート絶縁膜29、半導体
層24、ソース電極(S)25及びドレイン電極(D)
26により、トップトランジスタ(コプラナー型薄膜ト
ランジスタ)が形成されている。
【0028】このフォトセンサ1は、本実施例では、ト
ップゲート電極29側から照射光が照射され、この照射
光がトップゲート電極(TG)30及びトップゲート絶
縁膜29を透過して、半導体層24に照射される。
【0029】このフォトセンサ1は、例えば、ボトムゲ
ート電極(BG)22が1000Å(オングストロー
ム)、ボトムゲート絶縁膜23が2000Å、半導体層
24が1500Å、ソース電極(S)25及びドレイン
電極(D)26が500Å、n+ シリコン層(オームコ
ンタクト層)27、28が250Å、トップゲート絶縁
膜29が2000Å、トップゲート電極(TG)30が
500Å及びオーバーコート膜が4000Åに形成され
ており、半導体層24上のソース電極(S)25とドレ
イン電極(D)26との間隔が、7μmに形成されてい
る。
【0030】次に、このフォトセンサ20の動作を説明
する。
【0031】フォトセンサ20は、ボトムゲート電極
(BG)22に印加する電圧(以降、ボトムゲート電圧
BG)とトップゲート電極(TG)30に印加する電圧
(以降、トップゲート電圧VTG)を制御することによ
り、選択状態と非選択状態及びセンス状態とリセット状
態とを制御することができる。
【0032】すなわち、フォトセンサ20は、ボトムゲ
ート電極(BG)22に、正電圧を印加していないとき
には、半導体層24にチャンネルが形成されず、光照射
を行なっても、ドレイン電流IDSが流れず、非選択状態
とすることができる。すなわち、フォトセンサ20は、
ボトムゲート電極(BG)22に印加する電圧を制御す
ることにより、選択状態と、非選択状態とを制御するこ
とができる。
【0033】また、フォトセンサ20のボトムゲート電
極(BG)22に正電圧、例えば、+10[V]を印加
すると、半導体層24にnチャンネルが形成される。こ
こで、ソース電極(S)25−ドレイン電極(D)26
間に正電圧、例えば、+10[V]を印加すると、ソー
ス電極(S)25側から電子が供給され、電流が流れ
る。この状態で、トップゲート電極(TG)30にボト
ムゲート電極(BG)22の電界によるnチャンネルを
消滅させるレベルの負電圧、例えば、−20[V]をト
ップゲート電圧VTGとして印加すると、トップゲート電
極(TG)30からの電界がボトムゲート電極(BG)
22の電界がチャンネル層に与える影響を減じる方向に
働く。その結果、空乏層が半導体層24の厚み方向に伸
び、nチャンネルをピンチオフする。このとき、トップ
ゲート電極(TG)30側から照射光が照射されると、
半導体層24のトップゲート電極(TG)30側に電子
−正孔対が誘起される。ところが、トップゲート電極
(TG)30に、−20[V]が印加されているため、
誘起された正孔は、チャンネル領域に蓄積され、トップ
ゲート電極(TG)30の電界を打ち消す。このため、
半導体層24のチャンネル領域にnチャンネルが形成さ
れ、電流が流れる。そして、このソース電極(S)25
−ドレイン電極(D)26間に流れるドレイン電流IDS
は、照射光により誘起された正孔の数に応じて、すなわ
ち照射光の光量に応じて変化する。
【0034】このように、フォトセンサ20は、トップ
ゲート電極(TG)30からの電界がボトムゲート電極
(BG)22からの電界によるチャンネル形成に対して
それを妨げる方向に働くように制御し、nチャンネルを
ピンチオフするものであるから、負のトップゲート電圧
TGが印加されているセンス時における光無照射時に流
れるドレイン電流IDSを、図2に曲線T4に示すよう
に、極めて小さく、例えば、10-14 A程度にすること
ができる。その結果、フォトセンサ20は、図2に示す
ように、光照射時のドレイン電流IDS(図2の曲線T
5)と光無照射時のドレイン電流IDS(図2の曲線T
4)の差を充分大きくすることができ、また、このとき
のボトムトランジスタの増幅率は、照射された光量によ
って変化し、S/N比を大きくすることができる。
【0035】また、フォトセンサ20は、ボトムゲート
電極(BG)22に、正電圧(+10[V])を印加し
た状態で、トップゲート電極(TG)30を、例えば、
0〜+5[V]程度にすると、半導体層24とトップゲ
ート絶縁膜29との間のトラップ準位から正孔が吐き出
されてリフレッシュ、すなわち、リセットされる。すな
わち、フォトセンサ20は、トップゲート電極(TG)
30に−20[V]が印加されたままの状態にすると、
トップゲート絶縁膜29と半導体層24との間のトラッ
プ準位が、光照射により発生する正孔及びドレイン電極
(D)26から注入される正孔によって埋められてい
き、光無照射状態でのチャンネル抵抗も小さくなって、
非選択状態における光無照射時にドレイン電流IDSが増
加する。そこで、トップゲート電極(TG)30に0〜
+5[V]程度を印加し、この正孔を吐き出させて、リ
セットする。
【0036】このリセット時において、フォトセンサ2
0には、上述のように、トップゲート電極(TG)30
のソース電極(S)25側にオフセット領域Lが形成さ
れ、トップゲート電極(TG)30のソース電極(S)
25側の端部とソース電極(S)25のドレイン電極
(D)26側の端部との間に所定の間隔が形成されてい
るので、トップゲート電極(TG)30に印加する電界
により形成されるチャネルが、上記所定間隔の設けられ
たソース電極(S)25側において遮断される。このた
め、図2に曲線T6で示すように、非選択状態における
リセット時において、ボトムゲート電極(BG)22に
印加する電圧、すなわちボトムゲート電圧VBGが多少変
動しても、ドレイン電流IDSは、常に0.1pA程度で
あり、スイッチ特性に影響を与えるようなドレイン電流
DSが流れるのを防止することができ、フォトセンサ2
0のスイッチ特性を向上させることができる。
【0037】なお、上記実施例においては、オフセット
領域Lをソース電極(S)25側にのみ形成している
が、これに限るものではなく、ドレイン電極(D)26
側にのみ形成してもよいし、図3に示すように、ソース
電極(S)25側とドレイン電極(D)26側の両側に
形成してもよい。すなわち、図3において、フォトセン
サ40は、そのトップゲート電極(TG)41は、半導
体層24のチャネル領域の中央部上方にのみ形成されて
おり、ソース電極(S)25側にオフセット領域L1が
形成されているとともに、ドレイン電極(D)26側に
オフセット領域L2が形成されている。このオフセット
領域L1及びオフセット領域L2は、図1のオフセット
領域Lと同様に、非選択状態におけるリセット時のチャ
ネルをピンチオフするのに充分な間隔に形成されてい
る。
【0038】したがって、本実施例のフォトセンサ40
においても、同様に、フォトセンサ40にフォトセンサ
としての機能と選択機能とを兼ね備えさせることができ
るとともに、非選択状態におけるリセット時に、ボトム
ゲート電圧VBGが変動した場合にも、ドレイン電流IDS
が流れるのを確実に防止することができ、フォトセンサ
40のスイッチ特性を向上させることができる。なお、
図3において、上記図1と同様の構成部分には同一の符
号を付している。
【0039】また、上記各実施例においては、トップゲ
ート電極(TG)30、41とソース電極(S)25や
ドレイン電極(D)26との間にオフセット領域L、L
1、L2のみを形成しているが、これらに限るものでは
なく、例えば、図4に示すように、トップゲート電極
(TG)30とソース電極(S)25との間のオフセッ
ト領域Lを覆う接地電極51を形成してもよい。すなわ
ち、フォトセンサ50は、オフセット領域L内のトップ
ゲート絶縁膜25上に形成された接地電極51を有して
おり、この接地電極51は、少なくとも、非選択状態の
リセット時に接地電位に保持される。なお、図4におい
て、上記図1と同様の構成部分には同一の符号を付して
いる。
【0040】このように、接地電極51を形成すると、
半導体層24のオフセット領域Lに対応する部分がチャ
ージアップされる等の不安定要因の発生を防止すること
ができ、非選択状態におけるリセット時に、ボトムゲー
ト電圧VBGが変動した場合にドレイン電流IDSが流れる
のをより一層確実に防止することができ、フォトセンサ
50のスイッチ特性をより一層向上させることができ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明のフォトセンサによれば、第2ゲ
ート電極にチャンネル電圧と同極性のリセット電圧を印
加して、フォトセンサをリセット状態としたとき、この
第2ゲート電極の電界により連続したチャネルが形成さ
れないような構造なので、リセット状態においてドレイ
ン電流が流れるのを防止することができる。その結果、
フォトセンサにフォトセンサ機能と選択機能とを持たせ
ることができるとともに、フォトセンサのスイッチ特性
を向上させることができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォトセンサの一実施例の正面断
面図。
【図2】図1のフォトセンサのトップゲート電圧−ドレ
イン電流特性曲線図。
【図3】本発明に係るフォトセンサの他の実施例の正面
断面図。
【図4】本発明に係るフォトセンサのさらに他の実施例
の正面断面図。
【図5】従来のフォトセンサの正面断面図。
【図6】従来のフォトセンサのトップゲート電圧−ドレ
イン電流特性曲線図。
【符号の説明】
20 フォトセンサ 21 絶縁性基板 22 ボトムゲート電極(BG) 23 ボトムゲート絶縁膜 24 半導体層 25 ソース電極(S) 26 ドレイン電極(D) 27、28 n+ シリコン層 29 トップゲート絶縁膜 30 トップゲート電極(TG) L、L1、L2 オフセット領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/10 - 31/119 H01L 29/78 - 29/796

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層上に該半導体層を挟んでソース
    電極とドレイン電極が所定の間隔をおいて相対向して配
    され、半導体層を挟んでその上下両側にそれぞれ絶縁
    膜を介して該半導体層と相対向する第1ゲート電極及び
    第2ゲート電極が配され、該第1ゲート電極側または第
    2ゲート電極側のいずれか一方を光照射側とし、該光照
    射側から照射された光が、該光照射側の絶縁膜を透過し
    て前記半導体層に照射されるフォトセンサであって、前記第1ゲート電極は、チャンネルを形成するためのチ
    ャンネル電圧が選択的に印加されることができ、前記絶
    縁膜の一方を介し前記ソース電極と前記ドレイン電極と
    の間に位置する前記半導体層のチャンネル領域に連続し
    て重なるように配され、 前記第2ゲート電極は、前記チャンネル電圧と同極性の
    リセット電圧が選択的に印加されることができ、前記リ
    セット電圧により前記半導体層にチャンネルが形成され
    ない構造である ことを特徴とするフォトセンサ。
  2. 【請求項2】 前記第2ゲート電極は、前記絶縁膜の一
    方を介し前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位
    置する前記半導体層のチャンネル領域に連続して重なら
    ないように配されることを特徴とする請求項1記載のフ
    ォトセンサ。
JP5044707A 1993-02-08 1993-02-08 フォトセンサ Expired - Fee Related JP3019650B2 (ja)

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