JPH06296036A - フォトセンサ - Google Patents

フォトセンサ

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JPH06296036A
JPH06296036A JP5107711A JP10771193A JPH06296036A JP H06296036 A JPH06296036 A JP H06296036A JP 5107711 A JP5107711 A JP 5107711A JP 10771193 A JP10771193 A JP 10771193A JP H06296036 A JPH06296036 A JP H06296036A
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JP
Japan
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gate electrode
photosensor
electrode
semiconductor layer
layer
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JP5107711A
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English (en)
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Hiroyasu Yamada
裕康 山田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/68Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で正確な光検出が行えると共に、多画
素化や高速読み出しが可能なフォトセンサを提供するこ
とを目的とする。 【構成】 フォトセンサ1は、ガラス等からなる透明な
絶縁性基板2上に、センスゲート電極3が形成されてお
り、このセンスゲート電極3及び絶縁性基板2を覆うよ
うに、センスゲート絶縁膜4が形成され、その上には半
導体層5が形成されている。そして、半導体層5の両端
部にはドレイン領域6とソース領域7とが形成され、そ
の間のチャネル領域は、上層部はポリシリコン層8、下
層部はアモルファスシリコン層9で構成されている。半
導体層5の上には、リードゲート絶縁膜14を介してリ
ードゲート電極15が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトセンサに関し、
詳しくは、照射光の光量を高感度かつ精度良く検出可能
な薄膜トランジスタを用いたフォトセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトセンサとしては、例えば、
フォトダイオードやTFT(Thin Film Transistor)な
どの受光素子が利用されており、通常は、このフォトセ
ンサを複数個使ってマトリックス状に配列した状態で使
用している。そして、各フォトセンサの受光部では、照
射された光量に応じた電子−正孔対を発生させ、その電
荷量を見ることによって、照射光の輝度を検知してい
た。このマトリックス状に配列されたフォトセンサの場
合は、水平走査回路及び垂直走査回路からそれぞれ走査
電圧を印加することによって、各フォトセンサの電荷量
を検出し、この電荷量を増幅して、照射光の光量を検出
している。
【0003】従来のTFTを用いたフォトセンサのチャ
ネル領域には、照射光量を検出するための電子−正孔対
が発生し易いように、例えば、光応答性の優れている非
結晶質シリコン(アモルファスシリコン:a−Si)が
通常用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のフ
ォトセンサにあっては、照射光を検出する受光部のチャ
ネル領域がアモルファスシリコンで形成されていたた
め、光応答性が優れている反面、ソース・ドレイン間の
キャリア移動度が低く、チャネル電流としての信号電流
が大きく取り出せないので、感度が低くなってしまうと
いう問題があった。また、アモルファスシリコンを使っ
たTFTアレイのみではフォトセンサの多画素化や高速
読み出しに対して、一画素あたりの信号電流の駆動能力
からくる限界があった。
【0005】このため、従来では、このチャネル領域に
キャリア移動度の高い多結晶シリコン(ポリシリコン)
を使うという提案がなされている。
【0006】ところが、ポリシリコンは、移動度は高い
ものの、アモルファスシリコンのように光吸収係数が高
くないため、そのままではフォトセンサに使用すること
ができないという問題があった。
【0007】そこで、本発明は、高感度で正確な光検出
が行えると共に、多画素化や高速読み出しが可能なフォ
トセンサを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトセンサ
は、絶縁性基板上に形成され、半導体層からなるチャネ
ル領域を挟んでソース電極とドレイン電極とが相対向し
て配され、少なくとも該チャネル領域上に絶縁膜を介し
てゲート電極が配され、該ゲート電極側から照射された
光が該ゲート絶縁膜を透過して前記半導体層に照射さ
れ、照射光量に応じた電荷を発生するフォトセンサであ
って、前記チャネル領域は、前記ソース電極と前記ドレ
イン電極との間をそれぞれ接続するように非結晶質シリ
コンと多結晶シリコンとが積層配置されたことにより、
上記目的を達成している。
【0009】この場合、請求項2に記載するように、前
記半導体層を挟んで前記ゲート電極と相対向する位置に
絶縁層を介して下部ゲート電極が配され、前記ゲート電
極と前記下部ゲート電極とが独立して制御され、一方の
ゲート電極が選択機能を有し、他方のゲート電極がフォ
トセンス機能及びリセット機能を有するように構成して
もよい。
【0010】
【作用】請求項1記載のフォトセンサでは、絶縁性基板
上に形成され、非結晶質シリコンと多結晶シリコンとが
積層配置された半導体層からなるチャネル領域を挟んで
ソース電極とドレイン電極とが相対向して配され、その
チャネル領域上に絶縁膜を介してゲート電極が配されて
いるため、前記半導体層の非結晶質シリコン層は、照射
光によって光励起されたキャリアを蓄積して、高感度光
特性を示すと共に、多結晶シリコン層は移動度の高い電
流経路としてソース/ドレイン間を結ぶことにより、多
画素化や高速読み出しができる。
【0011】請求項2記載のフォトセンサによれば、前
記半導体層を挟んで前記ゲート電極と相対向する位置に
絶縁層を介して下部ゲート電極が配された、ダブルゲー
ト構造の薄膜トラジスタによるフォトセンサとしたた
め、外部に増幅回路を設けることなく、正確かつ高感度
に光量検出を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図7は、フォトセンサの一実施例を
示す図であり、図1はフォトセンサの側面断面図、図2
はフォトセンサの製造工程を説明する側面断面図、図3
は図1のフォトセンサの等価回路図、図4は図1のフォ
トセンサの各電極に印加する電圧とその状態変化の説明
図、図5は複数のフォトセンサをマトリクス状に配置し
た状態を示す図、図6はフォトセンサのセンサアレイへ
の適用例を示す回路図、図7は図6のセンサアレイへの
各部の印加電圧と出力信号との関係を示すタイミングチ
ャートである。
【0014】図1において、フォトセンサ1は、基本的
には、逆スタガー型薄膜トランジスタとコプラナー型薄
膜トランジスタとを半導体層を単一層にして組み合わせ
た構成となっている。
【0015】すなわち、フォトセンサ1は、ガラス等か
らなる透明な絶縁性基板2上に、センスゲート電極3が
形成されており、このセンスゲート電極(SG)3及び
絶縁性基板2を覆うように、窒化シリコン(SiN)か
らなるセンスゲート絶縁膜4が形成されている。このセ
ンスゲート電極(SG)3上には、センスゲート電極
(SG)3と対向する位置に、i型アモルファス・シリ
コン(i−a−Si)からなる半導体層5が形成されて
いる。この半導体層5は、その両端部をリン等のドーパ
ントを高濃度に不純物拡散したドレイン(D)領域6と
ソース(S)領域7とが形成されている。そして、その
ドレイン(D)領域6とソース(S)領域7との間のチ
ャネル領域は、上下2層に積層形成されており、本実施
例では、上層部はポリシリコン層8、下層部はアモルフ
ァスシリコン層9で構成されている。そして、センスゲ
ート電極(SG)3に所定電圧を印加した時に、アモル
ファスシリコン層9側から延びた空乏層がポリシリコン
層8中を後述するリードゲート側の界面まで延びる必要
があるので、上記したポリシリコン層8とアモルファス
シリコン層9との間の界面は、良好なオーミック性が必
要である。図1では、境界部を実線で描いているが、実
際の境界部では、深さ方向にポリシリコンからアモルフ
ァスシリコンへと徐々に組織変化している構造となって
いる。なお、ポリシリコン層8とアモルファスシリコン
層9の上下の位置関係は、逆の構成であってもよい。
【0016】そして、この半導体層5を挟むと共に、そ
の半導体層5上に所定の間隔を有して相対向する位置に
ソース電極(S)10及びドレイン電極(D)11が形
成されており、これらソース電極(S)10及びドレイ
ン電極(D)11は、それぞれリン等のドーパントが拡
散されたn+ のアモルファスシリコンよりなるオーミッ
クコンタクト層12、13を介して半導体層5と接続さ
れている。これらによりセンストランジスタ(逆スタガ
ー型薄膜トランジスタ)が構成されている。
【0017】上記ソース電極(S)10とドレイン電極
(D)11及びオーミックコンタクト層12と13との
間の部分は、透明な窒化シリコンからなるリードゲート
(読出しゲート)絶縁膜14により覆われており、リー
ドゲート絶縁膜14上には、前記センスゲート電極(S
G)3と相対向する位置に透明な導電性材料からなるリ
ードゲート電極(RG)15が形成されている。このリ
ードゲート電極(RG)15は、後述する電子−正孔対
を発生するために半導体層5のチャネル領域のみでな
く、図1に示すように、オーミックコンタクト層12、
13の上部面をも覆う大きさに形成することが望まし
い。
【0018】そして、図示していないが、このリードゲ
ート電極(RG)15及びリードゲート絶縁膜14を覆
うように、窒化シリコンからなる透明なオーバーコート
膜が形成されており、上記フォトセンサ1を保護してい
る。
【0019】このように、本実施例のリードトランジス
タは、リードゲート電極(RG)15、リードゲート絶
縁膜14、半導体層5、ソース電極(S)10及びドレ
イン電極(D)11により、リードトランジスタ(コプ
ラナー型薄膜トランジスタ)が形成されている。
【0020】このフォトセンサ1は、本実施例では、リ
ードゲート電極(RG)15を透明にしているので、図
1に示すように、上方から光が照射されると、照射光は
リードゲート電極(RG)15及びリードゲート絶縁膜
14を透過して、半導体層5の下部のアモルファスシリ
コン層9まで届く。センスゲート電極3は、ソース/ド
レイン拡散層6、7に対してオフセット構造となってお
り、センスゲート電極3とソース/ドレイン拡散層6、
7との間の電界で発生する電子−正孔対を抑止してい
る。また、基板側からの光の回り込みを防ぐために、セ
ンスゲート電極は遮光性膜で形成されている。
【0021】なお、フォトセンサ1は、上記構成からも
明らかなように、照射光をリードゲート電極15側から
照射するものに限定されるものではなく、センスゲート
電極(BG)3側から照射するようにしても、以降に説
明する動作を、同様に行なうことができる。
【0022】このフォトセンサ1は、例えば、センスゲ
ート電極(SG)が500オングストローム、センスゲ
ート絶縁膜4が2000オングストローム、半導体層5
が1500オングストローム、ソース電極(S)及びド
レイン電極(D)が500オングストローム、オーミッ
クコンタクト層12、13が250オングストローム、
リードゲート絶縁膜14が2000オングストローム、
リードゲート電極(RG)15が500オングストロー
ム及びオーバーコート膜(図示しない)が2000オン
グストロームに形成されており、半導体層5上のソース
電極(S)10とドレイン電極(D)11との間隔が、
7μmに形成されている。
【0023】このように、フォトセンサ1は、逆スタガ
ー型薄膜トランジスタとコプラナー型薄膜トランジスタ
とを組み合わせた構成となっている。
【0024】そして、上記した本実施例のフォトセンサ
1の特徴的な構成は、半導体層5のチャネル領域部分が
ポリシリコン層8とアモルファスシリコン層9の2層に
積層形成されており、それぞれドレイン(D)領域6と
ソース(S)領域7との間を接続している点にある。こ
のため、入射光が下部のアモルファスシリコン層9に照
射されると、光励起によって効率良く電子−正孔対を発
生させ、そのキャリアがアモルファスシリコン層9に蓄
積される。そして、照射光量を検出する場合は、光量に
応じた蓄積電荷を読み出す際に流れるドレイン電流が移
動度の高いポリシリコン層8側を通って流れるので、高
速の読出しを行うことができる。
【0025】このような、ポリシリコン層8とアモルフ
ァスシリコン層9の2層構造からなるチャネル領域を形
成する製造工程の一例を図2を使って説明する。なお、
図2の素子構造は、図1の素子構造と同一ではないが、
基本的な構成自体は同一と見なすことができる。
【0026】まず、図2(a)に示すように、本実施例
に係るフォトセンサは、ガラス等からなる透明な絶縁性
基板2上にポリシリコン等の導電性材料を所定の膜厚に
堆積させてパターニングすることにより、センスゲート
電極(SG)3を形成する。次に、図2(b)に示すよ
うに、センスゲート電極(SG)3及び絶縁性基板2を
覆うように、窒化シリコン(SiN)からなるセンスゲ
ート絶縁膜4をCVD法等で所定膜厚に堆積する。さら
に、このセンスゲート絶縁膜4上には、i型アモルファ
スシリコンからなる半導体層5を形成する。そして、図
中の矢印方向からエキシマレーザを使って、アモルファ
スシリコンをポリ化するのに必要な所定エネルギー量で
照射する。
【0027】これにより、図2(c)に示すように、半
導体層5の上層部のアモルファスシリコンが一旦溶融し
た後、再結晶化することによって、上層部にポリシリコ
ン層8を形成することができる。また、半導体層5の下
層部まで溶融する前にエキシマレーザの照射を中止する
よう、照射時間や照射エネルギーを制御して、半導体層
5の下層部のアモルファスシリコン層9をそのまま残す
ことにより、ポリシリコン層8とアモルファスシリコン
層9の積層構造を得ることができる。
【0028】また、上記以外にポリシリコン層とアモル
ファスシリコン層を積層形成する方法としては、例え
ば、図2(b)のセンスゲート絶縁膜4上に薄くアモル
ファスシリコン層を形成した後、エキシマレーザを照射
することによって、全面をポリ化した後、さらにその上
にアモルファスシリコンを薄く堆積させることによっ
て、上記構造とは逆に、上層部にアモルファスシリコン
層、下層部にポリシリコン層を積層形成することもでき
る。
【0029】さらに、図2(d)に示すように、ポリシ
リコン層8とアモルファスシリコン層9からなる半導体
層5の両側のソースとドレインを形成する領域に、リン
等のドーパントを高濃度に拡散することによって、ソー
ス(S)領域7とドレイン(D)領域6を形成した後、
半導体層5をパターニングする。そして、その半導体層
5及びセンスゲート絶縁膜4を覆うように、透明な窒化
シリコンからなるリードゲート絶縁膜14を形成し、さ
らにそのリードゲート絶縁膜14上には、前記センスゲ
ート電極(SG)3と相対向する位置に透明な導電性材
料からなるリードゲート電極(RG)15がパターニン
グ形成される。
【0030】このようにして形成されたフォトセンサ1
の等価回路は、図3に示すように、ソース領域とドレイ
ン領域に挟まれたチャネル領域の上部に、読み出しを行
うリードゲート電極(RG)が形成され、下部には光セ
ンス状態とするセンスゲート電極(SG)が形成されて
いる。
【0031】次に、作用を説明する。
【0032】ここで、図4(a)に示すように、光セン
ス時は、フォトセンサ1のリードゲート電極(RG)を
0Vとし、センスゲート電極(SG)に−20Vを印加
しておく。ここで、ソース電極(S)−ドレイン電極
(D)間には、正電圧として、例えば、+10Vを印加
しておく。この光センス中に、受光部であるチャネル領
域のアモルファスシリコン層9にリードゲート電極(R
G)側から検出光が照射されると、電子−正孔対が誘起
される。これにより、センスゲート電極(SG)に印加
された−20Vを打ち消すだけの正孔がセンスゲート電
極(SG)近傍のアモルファスシリコン層9に蓄積され
る。
【0033】また、図4(b)に示すように、蓄積され
た電荷を読出す場合は、リードゲート電極(RG)側に
正電圧として、+10Vを印加する。これにより、ポリ
シリコン層8にnチャネルが形成されて、ソース電極
(S)側から電子が供給されて電流が流れ、この電流値
を読み取ることによって、照射光量を検出することがで
きる。このソース電極(S)−ドレイン電極(D)間に
流れる電流(以下、ドレイン電流という)IDSは、照射
光の光量に応じて変化する。
【0034】そして、図4(c)に示すように、フォト
センサ1は、センスゲート電極(SG)に、正電圧(+
5V)を印加した状態で、リードゲート電極(RG)
を、例えば、0Vにすると、半導体層5とリードゲート
絶縁膜14との間のトラップ準位から正孔を吐き出させ
てリフレッシュ、すなわち、リセットすることができ
る。すなわち、フォトセンサ1は、連続使用されると、
リードゲート絶縁膜14と半導体層5との間のトラップ
準位が光照射により発生する正孔及びドレイン電極
(D)11から注入される正孔によって埋められてい
き、光無照射状態でのチャンネル抵抗も小さくなって、
光無照射時にドレイン電流が増加する。そこで、リード
ゲート電極(RG)に0Vを印加し、この正孔を吐き出
させて、リセットするものである。
【0035】このようなフォトセンサ1は、図5及び図
6に示すようなセンサアレイに適用することができる。
そして、このセンサアレイにおける各フォトセンサ1を
上記した光センス、読出し、リセットの各動作を行わせ
る場合は、図5に示すように、各フォトセンサ1のセン
スゲート電極(SG)への電圧印加は、アドレスライン
21を使って行い、また、リードゲート電極(RG)へ
の電圧印加は、センスゲートライン23を使って行い、
各フォトセンサ1からの検出信号(電流値)はデータラ
イン22から読み出される。そして、各フォトセンサ1
から照射光量を検出する場合は、アドレスライン、セン
スゲートライン及びデータラインを使って、水平走査と
垂直走査とを行って検出動作が行われる。
【0036】より詳しくは、図6に示すように、センサ
アレイ20は、多数のフォトセンサ1がマトリックス状
に配されており、行方向に1〜n番目及び列方向に1〜
m番目に配設されたフォトセンサ1を表示している。各
フォトセンサ1は、そのセンスゲート電極(SG)が行
方向に配されたアドレスライン21に接続され、各フォ
トセンサ1のドレイン電極(D)は、列方向に配された
データライン22に接続されている。アドレスライン2
1は、垂直走査回路であるローアドレスデコーダ24に
接続されており、データライン22は、水平走査回路で
あるコラムスイッチ25に接続されている。ローアドレ
スデコーダー24は、行毎に配されたフォトセンサ1の
センスゲート電極(SG)に対してアドレスライン21
を介してセンスゲート電圧(φSG)を印加し、このセ
ンスゲート電圧(φSG)としては、図4に示すよう
に、−20Vと+5Vとを切り替えて印加する。
【0037】また、コラムスイッチ25は、列毎に配さ
れたフォトセンサ1のドレイン電極(D)にデータライ
ン22を介してドレイン電圧(φd)を印加し、ドレイ
ン電圧(φd)としては+10Vを印加する。そして、
このコラムスイッチ25には、プリチャージトランジス
タ(PG)27を介して所定のドレイン電圧(Vdd)
が印加され、コラムスイッチ25からバッファ28を介
して出力信号VOUT が出力される。
【0038】さらに、フォトセンサ1には、そのリード
ゲート電極(RG)に、トップアドレスデコーダ26か
らリードゲート電圧(φRG)が印加され、リードゲー
ト電圧(φRG)としては、図4に示すように、0Vと
+20Vとを切り替えて印加される。そして、フォトセ
ンサ1のソース電極(S)は、接地されている。
【0039】図6に示すような回路構成において、各フ
ォトセンサ1のセンスゲート電圧(φSG)、リードゲ
ート電圧(φRG)及びプリチャージゲート電圧(φP
G)を、図7に示すように制御することにより、センス
/リセット及び読出し/非読出しの制御を行っている。
【0040】すなわち、図7(b)に示すように、ある
フォトセンサ1のリードゲート電圧(φRG)を0Vに
して、同図(a)に示すように、センスゲート電極(S
G)に+5Vを印加してリセットする。そして、フォト
センサ1から検出結果を読出す場合は、リードゲート電
圧(φRG)を0Vにし、センスゲート電圧(φSG)
を−20Vとしてセンス状態とし、ドレイン電圧(φ
d)を所定時間だけ+10Vに印加してデータの読出し
を行う。これにより、光が照射されているか否か、すな
わち、明時であるか暗時であるかによって、図7(d)
に示すように、出力信号VOUT の値が変化する。すなわ
ち、明時であると、フォトセンサ1が光の照射によりオ
ンとなって、出力信号VOUT は、0Vとなり、暗時であ
ると、フォトセンサ1がオンしないため、ドレイン電圧
(φd)の+10Vがそのまま出力信号VOUT として出
力される。
【0041】図7において、その後、リードゲート電圧
(φRG)が0Vになった状態でセンスゲート電圧(φ
SG)を+5Vとすることにより、フォトセンサ1はリ
セットされる。
【0042】このように、本実施例のフォトセンサは、
ダブルゲート構造のTFTフォトセンサにおいて、ソー
ス電極とドレイン電極とに挟まれたチャネル領域が、ポ
リシリコン層とアモルファスシリコン層との積層構造と
したため、アモルファスシリコン層では照射光によって
光励起されたキャリアを蓄積すると共に、ポリシリコン
層では、ソース/ドレイン電流経路としての役割分担を
行うことができる。従って、本実施例のフォトセンサ
は、高感度かつ高電流駆動が可能となり、2次元高集積
化センサや高速読出しセンサに利用することができる。
【0043】
【発明の効果】このように、本発明のフォトセンサによ
れば、非結晶質シリコンと多結晶シリコンとが積層配置
された半導体層からなるチャネル領域を挟んでソース電
極とドレイン電極とが相対向して配され、そのチャネル
領域上に絶縁膜を介してゲート電極を配しているので、
前記半導体層の非結晶質シリコン層は、照射光によって
光励起されたキャリアを蓄積して、高感度光特性を示す
ことができると共に、多結晶シリコン層は移動度の高い
電流経路としてソース/ドレイン間を結ぶことによっ
て、多画素化や高速読み出しを行うことができる。
【0044】請求項2記載のフォトセンサによれば、前
記半導体層を挟んで前記ゲート電極と相対向する位置に
絶縁層を介して下部ゲート電極が配された、ダブルゲー
ト構造の薄膜トラジスタによるフォトセンサとしたの
で、外部に増幅回路を設けることなく、正確かつ高感度
に光量検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォトセンサの側面断面図である。
【図2】フォトセンサの製造工程を説明する側面断面図
である。
【図3】図1のフォトセンサの等価回路図である。
【図4】図1のフォトセンサの各電極に印加する電圧と
その状態変化の説明図である。
【図5】複数のフォトセンサをマトリクス状に配置した
状態を示す図である。
【図6】フォトセンサのセンサアレイへの適用例を示す
回路図である。
【図7】図6のセンサアレイへの各部の印加電圧と出力
信号との関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 フォトセンサ 2 絶縁性基板 3 センスゲート電極 4 センスゲート 5 半導体層 6 ソース領域 7 ドレイン領域 8 ポリシリコン層 9 アモルファスシリコン層 10 ソース電極 11 ドレイン電極 12、13 オーミックコンタクト層 14 リードゲート絶縁膜 15 リードゲート電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に形成され、半導体層から
    なるチャネル領域を挟んでソース電極とドレイン電極と
    が相対向して配され、少なくとも該チャネル領域上に絶
    縁膜を介してゲート電極が配され、該ゲート電極側から
    照射された光が該ゲート絶縁膜を透過して前記半導体層
    に照射され、照射光量に応じた電荷を発生するフォトセ
    ンサであって、 前記チャネル領域は、 前記ソース電極と前記ドレイン電極との間をそれぞれ接
    続するように非結晶質シリコンと多結晶シリコンとが積
    層配置されたことを特徴とするフォトセンサ。
  2. 【請求項2】 前記半導体層を挟んで前記ゲート電極と
    相対向する位置に絶縁層を介して下部ゲート電極が配さ
    れ、前記ゲート電極と前記下部ゲート電極とが独立して
    制御され、一方のゲート電極が選択機能を有し、他方の
    ゲート電極がフォトセンス機能及びリセット機能を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のフォトセンサ。
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