JP3246034B2 - フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法 - Google Patents

フォトセンサ及びフォトセンサの駆動方法

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JP3246034B2
JP3246034B2 JP04212493A JP4212493A JP3246034B2 JP 3246034 B2 JP3246034 B2 JP 3246034B2 JP 04212493 A JP04212493 A JP 04212493A JP 4212493 A JP4212493 A JP 4212493A JP 3246034 B2 JP3246034 B2 JP 3246034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトセンサ及びフォ
トセンサの駆動方法に関し、詳しくは、電荷トラップに
よるヒステリシス特性を有し照射光の照度を正確に検出
するフォトセンサ及びそのフォトセンサの駆動方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトセンサシステムは、通常、
フォトダイオードやTFT(Thin Film Transistor)
をその受光素子(フォトセンサ)として使用し、複数の
フォトセンサをマトリックス状に配列している。各フォ
トセンサは、照射された光の量に応じた電荷を発生し、
この電荷量を見ることにより輝度を検出している。そし
て、従来のフォトセンサシステムは、このマトリックス
状に配列されたフォトセンサに、水平走査回路及び垂直
走査回路から走査電圧を印加して、各フォトセンサの電
荷量を検出している。
【0003】ところが、このような従来のフォトセンサ
は、閉回路が形成されていると、発生した電荷が電流と
して放出されるため、従来、各フォトセンサ毎にフォト
センサとは別に選択トランジスタを形成して接続し、こ
の選択トランジスタを上記水平走査回路及び垂直走査回
路で駆動することにより、各フォトセンサ毎の電荷量を
検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフォトセンサにあっては、各フォトセンサに
蓄積された電荷を搬送して、増幅した後、A/D変換し
ていたため、電荷の搬送時にノイズが重畳され、このノ
イズの影響を除去するために周辺回路が複雑になり、フ
ォトセンサシステム自体が大型化するとともに、S/N
比が小さく、照射光の照度を正確に検出することができ
ず、諧調表示が不正確になるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、フォトセンサをヒステ
リシス特性を有するトランジスタ薄膜により形成するこ
とにより、増幅機能を有し、高精度で、小型化すること
ができるとともに、画素を高密度化させることのできる
フォトセンサを提供するとともに、このフォトセンサの
駆動方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトセンサ
は、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有す
るシリコン層と、前記チャネル領域上に形成され電荷ト
ラップによるヒステリシス特性を有する電荷トラップ層
と、前記チャネル領域の略中央部上に形成された透明な
ゲート電極と、前記ゲート電極を挟んで前記チャネル領
域の両側を覆うように形成され、前記ソース領域及び前
記ドレイン領域に対して前記ゲート電極を負電位にした
状態にして光強度に応じて電荷トラップ層中に正孔をト
ラップする際に、前記ソース領域及び前記ドレイン領域
に対して同電位となる制御電極と、を備えることによ
り、上記目的を達成している。
【0007】この場合、前記一対の制御電極は、例え
ば、請求項2に記載するように、透明材料により一体的
に形成されていてもよい。
【0008】また、前記シリコン層は、例えば、請求項
3に記載するように、多結晶シリコンで形成されていて
もよい。
【0009】さらに、このフォトセンサは、例えば、請
求項4に記載するように、前記シリコン層上にアモルフ
ァスシリコン層をさらに積層し、該アモルファスシリコ
ン層上に前記電荷トラップ層を形成してもよい。
【0010】前記電荷トラップ層は、例えば、請求項5
に記載するように、その組成比においてシリコンが化学
量論比よりも大きい窒化シリコンで形成された層を有し
ていてもよい。
【0011】本発明のフォトセンサの駆動方法は、チャ
ネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有するシリコ
ン層と、前記チャネル領域上に形成された電荷トラップ
層と、前記チャネル領域の略中央部上に形成された透明
なゲート電極と、前記ゲート電極を挟んで前記チャネル
領域の両側を覆うように形成された一対の制御電極と、
を備えたフォトセンサの駆動方法であって、前記ソース
領域及び前記ドレイン領域に対して前記ゲート電極及び
前記制御電極を正電位にして前記電荷トラップ層に電子
をトラップする第1ステップと、前記ソース領域及び前
記ドレイン領域に対して前記制御電極を電位にし、前
記ゲート電極を負電位にした状態で、前記ゲート電極を
介して前記シリコン層に光を照射して前記電荷トラップ
層中の電子を光強度に応じて正孔に置換する第2ステッ
プと、前記ソース領域及び前記ドレイン領域に対して前
記制御電極を正電位にした状態で、前記ゲート電極を負
電位にしてドレイン電流を得る第3ステップと、を実行
することより、上記目的を達成している。
【0012】
【作用】本発明によれば、フォトセンサは、チャネル領
域、ソース領域及びドレイン領域を有するシリコン層の
該チャネル領域上に電荷トラップによるヒステリシス特
性を有する電荷トラップ層が形成され、このチャネル領
域の略中央部上に透明なゲート電極が形成されるととも
に、このゲート電極を挟んでゲート電極の両側に一対の
制御電極が形成されている。
【0013】したがって、ソース領域及びドレイン領域
に対してゲート電極及び制御電極を正電位にして電荷ト
ラップ層に電子をトラップさせた後、ソース領域及びド
レイン領域に対して制御電極を電位にしゲート電極を
負電位にした状態で、ゲート電極を介してシリコン層に
光を照射すると、電荷トラップ層中の電子を光強度に応
じて正孔に置換させることができ、次いで、ソース領域
及びドレイン領域に対して制御電極を正電位にした状態
で、ゲート電極を負電位にすると、ドレイン電流を取り
出すことができる。その結果、フォトセンサを増幅率が
高く、高精度で、小型のものとすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図5は、本発明のフォトセンサ及び
フォトセンサの駆動方法の一実施例を示す図である。
【0016】図1は、そのフォトセンサ1の側面断面図
であり、フォトセンサ1は、ガラス等からなる絶縁性基
板2上に形成されたシリコン層3を有する。
【0017】シリコン層3は、キャリア移動層10aと
キャリア発生層10bから構成されており、キャリア移
動層10aは、その中央部に形成されたチャネル領域4
と、チャネル領域4を挟んだ両側に形成されたN+ 拡散
領域5、6を有している。このキャリア移動層10a
は、多結晶シリコンで形成されており、N+ 拡散層5、
6は、例えば、リン等のドーパントを拡散することによ
り形成されている。
【0018】キャリア発生層10bは、上記チャネル領
域4の略中央部上に配置されており、光吸収係数の高い
アモルファスシリコンで形成されている。
【0019】キャリア移動層10aを挟んで該キャリア
移動層10a上に所定の間隔を有して相対向する位置に
ソース電極(S)7及びドレイン電極(D)8が形成さ
れており、これらソース電極(S)7及びドレイン電極
(D)8は、前記キャリア移動層10aのN+ 拡散領域
5、6に接続されている。そして、このソース電極
(S)7及びドレイン電極(D)8と前記絶縁性基板2
との間には、絶縁膜9が形成されており、絶縁膜9は、
例えば、窒化シリコンにより形成されている。
【0020】また、キャリア発生層10b上には、電荷
トラップ層11が形成されており、電荷トラップ層11
は、光透過性を有する窒化シリコン、特に、そのSi/
N組成比が化学量論比(Si/N=0.75)よりも大
きな値、例えば、Si/N組成比が0.85以上のいわ
ゆるSiリッチの窒化シリコンで形成されている。
【0021】Siリッチな窒化シリコンは、電荷トラッ
プ作用を有し、書込時と消去時にしきい値電圧を変動す
る。この電圧−電流特性は、ヒステリシスループを描
き、この状態は印加電圧を取り除いても維持されるの
で、不揮発性メモリトランジスタを構成することが可能
である。この詳細は、特開平2−119183号公報に
開示されている。
【0022】そして、シリコン層3及び電荷トラップ層
11を覆うように、光透過性を有するゲート絶縁膜12
が形成されており、ゲート絶縁膜12は、通常の化学量
論比の窒化シリコンで形成されている。
【0023】このゲート絶縁膜12内であって、前記電
荷トラップ層11の上部には、ゲート電極13が形成さ
れており、ゲート電極(G)13は、例えば、透明導電
膜(ITO)で形成されている。
【0024】また、ゲート電極(G)13の両側の上記
チャネル層4の上部には、前記ゲート絶縁膜12を挟ん
で制御電極(GC)14が形成されており、制御電極
(GC)14は、ゲート電極(G)13と同様に、例え
ば、透明導電膜(ITO)で形成されている。このゲー
ト電極(G)13の両側の制御電極(GC)14は、ゲ
ート電極(G)13の上部を覆うように連続して、一体
的に形成されており、このように制御電極(GC)14
をゲート電極(G)13を覆うように形成することによ
り、フォトセンサ1の形成面積を小さくすることがで
き、画素密度を向上させることができる。
【0025】そして、図示しないが、これら制御電極
(GC)14、ソース電極(S)7、ドレイン電極
(D)8及びその他の各部を覆うように、窒化シリコン
からなる透明なオーバーコート膜が形成されている。
【0026】このフォトセンサ1は、通常の成膜技術、
例えば、真空蒸着法、スパッタ法あるいはプラズマCV
D法等により形成することができ、この場合、前記絶縁
膜9とゲート絶縁膜12とを、同じ材料により形成する
と、フォトセンサ1の製造の簡素化を図ることができ
る。また各膜厚は、適宜設定されるが、電荷トラップ層
11としては、例えば、2000オングストロームに形
成されている。
【0027】次に、作用を説明する。
【0028】フォトセンサ1は、以下の手順で駆動する
ことにより、増幅機能及び選択トランジスタ機能を備え
たフォトセンサとして利用することができる。
【0029】すなわち、まず、図2に示すように、フォ
トセンサ1を、そのソース電極(S)7及びドレイン電
極(D)8に対して、ゲート電極(G)13及び制御電
極(GC)14が正電位となるようにバイアスする。例
えば、ソース電極(S)7及びドレイン電極(D)8間
に0[V]を、ゲート電極(G)13に+20[V]
を、そして制御電極(GC)14に+20[V]の電圧
を印加する。このようにすると、チャネル領域4に電子
が注入され、チャネル領域4は、強いエンハンスメント
型となる。このチャネル領域4に注入される電子は、図
2に示すように、制御電極14を通してキャリア移動層
10aのN+ 拡散領域5、6から供給される。チャネル
領域4に注入された電子は、電荷トラップ層11が上述
のようにSiリッチとなっていることから、キャリア発
生層10を通して電荷トラップ層11にトラップされ
る。したがって、キャリア移動層10aのチャネル領域
4にnチャネルが形成されてリセット状態となる。電荷
トラップ層11の膜厚が2000オングストロームの場
合、ゲート電圧VG 及び制御電圧VGCを+20[V]
とすると、上記電子は、100マイクロ秒程度の短時間
で電荷トラップ層11にトラップされた。
【0030】このリセット状態から、図3に示すよう
に、ソース電極(S)7及びドレイン電極(D)8に対
して、ゲート電極(G)13を負電位にし、制御電極
(GC)14を電位にバイアスする。例えば、ソース
電極(S)7及びドレイン電極(D)8に+20[V]
を、制御電極(GC)14に+20[V]を、そしてゲ
ート電極(G)13に0[V]を印加すると、フォトセ
ンサ1は、センス状態となり、この状態で、ゲート電極
(G)13側から光(図4中、矢印で表示している。)
を照射すると、照射光は、制御電極(GC)14、ゲー
ト電極(G)13、ゲート絶縁膜12及び電荷トラップ
層11を透過して、キャリア発生層10bに照射され
る。キャリア発生層10bでは、光が照射されると、図
3に示すように、照射光の照度に対応した量の電子−正
孔対が発生し、このキャリア発生層10bに発生した電
子−正孔対のうち、電子は、キャリア移動層10aのN
+ 拡散領域5、6に移動し、正孔は、電荷トラップ層1
1に取り込まれて、リセット時にトラップされた電子と
置換される。つまり、光照射の時点から光照射により発
生した電子−正孔対の正孔が、順次電荷トラップ層11
に取り込まれ、電荷トラップ層11にトラップされてい
る電子と置換されて、しきい値はデプリーション型の方
向へ変化することとなる。この場合、電荷トラップ層1
1は、ヒステリシス特性を有しているので、電荷トラッ
プ層11に取り込まれた電荷は、リセットしない限り保
持される。その結果、光照射時点からセンス時間終了ま
での光照射量、すなわち総露光量に応じて、フォトセン
サ1のしきい値電圧Vthが変化するので、僅かな光照射
量の変化でも、充分に検出することができる。
【0031】また、このセンス状態において、光照射が
ない時には、ソース電極(S)7及びドレイン電極
(D)8に対して、制御電極(GC)14の電位が同電
位となっているので、ゲート電極(G)13が負電位で
あっても、光照射がないときには、N+ 拡散層5、6か
らは正孔がほとんど供給されない。その結果、しきい値
電圧Vthが、ほとんど変化せず、光照射量を高感度で検
出することができる。
【0032】読出時は、図4に示すように、ソース電極
(S)7及びドレイン電極(D)8に対して制御電極
(GC)14を正電位にした状態で、ゲート電極(G)
13を負電位にする。例えば、ソース電極(S)7に0
[V]、ドレイン電極(D)8に+5[V]を、ゲート
電極(G)13に0[V]を、そして制御電極(GC)
14に+10[V]を印加することにより、光照射量に
対応した大きさのドレイン電流IDS、すなわちチャネル
電流を増幅して読み出すことができる。
【0033】このドレイン電流IDSを、光照射量、すな
わち露光量をパラメータとして制御電極(GC)14の
電圧(制御電極電圧)VGCとの関係で示すと、図5に示
すようになる。すなわち、ドレイン電流IDSは、リセッ
ト時には、1pA程度であり、センス時には、光無照射
状態では、上述のように、正孔の供給がないため、リセ
ット時と同じ1pA程度である。ところが、センス時に
光を照射すると、上述のように、露光量に対応した電子
−正孔対が発生し、このうちの正孔が電荷トラップ層1
1に移動して、リセット時に電荷トラップ層11にトラ
ップされた電子と置換されるので、フォトセンサ1のし
きい値電圧Vthが露光量に応じて変化する。その結果、
図5に示すように、露光量が大きくなるにしたがって、
ドレイン電流IDSが指数関数的に増加し、ドレイン電流
DSにより露光量を高感度で検出することができる。
【0034】このように、フォトセンサ1は、キャリア
移動層10aのチャネル領域4上に形成され電荷トラッ
プによるヒステリシス特性を有する電荷トラップ層11
が形成され、このチャネル領域4の略中央部上に透明な
ゲート電極13が形成されるとともに、このゲート電極
13を挟んでゲート電極13の両側に制御電極14が形
成されているので、フォトセンサ1にヒステリシス特性
(メモリ機能)を持たせることができ、リセットするこ
とにより、電荷トラップ層11に電子をトラップさせ、
その後、センス状態として光を照射すると、光照射の総
量に応じて発生した正孔を電荷トラップ層11にトラッ
プされている電子と置換させることができるとともに、
光無照射時との出力比を大きくすることができ、高感度
で光照射量を検出することができる。その結果、フォト
センサ1を高精度で、小型なものとすることができ、画
素を高密度化させることができる。
【0035】また、キャリア移動層10aをポリシリコ
ンで形成しているため、電荷の移動速度が速く、フォト
センサ1の駆動性能を良好なものとすることができる。
【0036】さらに、キャリア発生層10bは、アモル
ファスシリコンからなるので、照射光により効率よく電
子−正孔対を発生させることができ、フォトセンサ1の
検出感度を良好なものとすることができる。
【0037】また、ゲート電極(G)13のソース電極
(S)7側とドレイン電極(D)8側とを挟むように制
御電極(GC)14を形成しているので、センス時に制
御電極(GC)14の電圧を制御することにより、光無
照射時に正孔がチャネル領域4に流入するのを防止する
ことができ、フォトセンサ1の感度をより一層向上させ
ることができる。
【0038】なお、上述の実施例において、キャリア移
動層10aとキャリア発生層10bは、同一半導体材
料、例えば、アモルファスシリコンや多結晶シリコンの
みで形成し、キャリア移動機能とキャリア発生機能を兼
用する構造とすることも可能である。
【0039】また、制御電極(GC)14は、ゲート電
極(G)13の上面側全体を覆う形状とされているが、
ゲート電極(G)13の左右両側に一対として形成して
もよい。
【0040】
【発明の効果】本発明のフォトセンサ及びそのフォトセ
ンサの駆動方法によれば、フォトセンサは、チャネル領
域、ソース領域及びドレイン領域を有するシリコン層の
該チャネル領域上に電荷トラップ層が形成され、このチ
ャネル領域の略中央部上に透明なゲート電極が形成され
るとともに、このゲート電極を挟んでゲート電極の両側
に一対の制御電極が形成されているので、ソース領域及
びドレイン領域に対してゲート電極及び制御電極を正電
位にして電荷トラップ層に電子をトラップさせた後、ソ
ース領域及びドレイン領域に対して制御電極を電位に
しゲート電極を負電位にした状態で、ゲート電極を介し
てシリコン層に光を照射すると、電荷トラップ層中の電
子を光強度に応じて正孔に置換させることができ、次い
で、ソース領域及びドレイン領域に対して制御電極を正
電位にした状態で、ゲート電極を負電位にすると、ドレ
イン電流を取り出すことができる。その結果、フォトセ
ンサを増幅率が高く、高精度で、小型のものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォトセンサの一実施例の側面断
面図。
【図2】図1のフォトセンサのリセット時のバイアス関
係及びキャリアの動きを示す説明図。
【図3】図1のフォトセンサのセンス時のバイアス関係
及びキャリアの動きを示す説明図。
【図4】図1のフォトセンサの読み出し時のバイアス関
係を示す図。
【図5】露光量をパラメータとしてドレイン電流をゲー
ト電圧との関係で示す特性曲線図。
【符号の説明】
1 フォトセンサ 2 絶縁性基板 3 シリコン層 4 チャネル領域 5、6 N+ 拡散領域 7 ソース電極(S) 8 ドレイン電極(D) 9 絶縁膜 10a キャリア移動層 10b キャリア発生層 11 電荷トラップ層 12 ゲート絶縁膜 13 ゲート電極(G) 14 制御電極(GC)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/10 - 31/119 H01L 27/14 - 27/148

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネル領域、ソース領域及びドレイン
    領域を有するシリコン層と、 前記チャネル領域上に形成され電荷トラップによるヒス
    テリシス特性を有する電荷トラップ層と、 前記チャネル領域の略中央部上に形成された透明なゲー
    ト電極と、 前記ゲート電極を挟んで前記チャネル領域の両側を覆う
    ように形成され、前記ソース領域及び前記ドレイン領域
    に対して前記ゲート電極を負電位にした状態にして光強
    度に応じて電荷トラップ層中に正孔をトラップする際
    に、前記ソース領域及び前記ドレイン領域に対して同電
    位となる制御電極と、を備えたことを特徴とするフォト
    センサ。
  2. 【請求項2】 前記一対の制御電極は、透明材料により
    一体的に形成されたことを特徴とする請求項1記載のフ
    ォトセンサ。
  3. 【請求項3】 前記シリコン層は、多結晶シリコンで形
    成されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のフォトセンサ。
  4. 【請求項4】 前記シリコン層上にアモルファスシリコ
    ン層をさらに積層し、該アモルファスシリコン層上に前
    記電荷トラップ層を形成したことを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載のフォトセンサ。
  5. 【請求項5】 前記電荷トラップ層は、その組成比にお
    いてシリコンが化学量論比よりも大きい窒化シリコンで
    形成された層を有することを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載のフォトセンサ。
  6. 【請求項6】 チャネル領域、ソース領域及びドレイン
    領域を有するシリコン層と、 前記チャネル領域上に形成された電荷トラップ層と、 前記チャネル領域の略中央部上に形成された透明なゲー
    ト電極と、 前記ゲート電極を挟んで前記チャネル領域の両側を覆う
    ように形成された一対の制御電極と、 を備えたフォトセンサの駆動方法であって、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域に対して前記ゲー
    ト電極及び前記制御電極を正電位にして前記電荷トラッ
    プ層に電子をトラップする第1ステップと、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域に対して前記制御
    電極を電位にし、前記ゲート電極を負電位にした状態
    で、前記ゲート電極を介して前記シリコン層に光を照射
    して前記電荷トラップ層中の電子を光強度に応じて正孔
    に置換する第2ステップと、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域に対して前記制御
    電極を正電位にした状態で、前記ゲート電極を負電位に
    してドレイン電流を得る第3ステップと、 からなることを特徴とするフォトセンサの駆動方法。
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JPH06232441A (ja) 1994-08-19

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