JP3265676B2 - フォトセンサシステム - Google Patents

フォトセンサシステム

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JP3265676B2
JP3265676B2 JP02361893A JP2361893A JP3265676B2 JP 3265676 B2 JP3265676 B2 JP 3265676B2 JP 02361893 A JP02361893 A JP 02361893A JP 2361893 A JP2361893 A JP 2361893A JP 3265676 B2 JP3265676 B2 JP 3265676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォトセンサシステム
に関し、詳しくは、1つのフォトセンサにセンサ機能と
選択トランジスタの機能を兼用させたフォトセンサを直
列に接続して、高密度化を図ったフォトセンサシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトセンサシステムは、通常、
フォトダイオードやTFT(Thin Film Transistor)を
その受光素子(フォトセンサ)として利用し、複数のフ
ォトセンサをマトリックス状に配列している。そして各
フォトセンサは、照射された光の量に応じた電荷を発生
し、この電荷量をみることにより、輝度を知ることがで
きる。このマトリックス状に配列されたフォトセンサ
に、水平走査回路及び垂直走査回路から走査電圧を印加
して、各フォトセンサの電荷量を検出している。
【0003】ところが、従来のフォトセンサは、閉回路
が形成されていると、発生した電荷が電流として放出さ
れるため、従来、各フォトセンサ毎にフォトセンサとは
別に選択トランジスタを形成して接続し、この選択トラ
ンジスタを上記水平走査回路及び垂直走査回路で駆動す
ることにより、各フォトセンサ毎の電荷量を検出してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフォトセンサシステムにあっては、フォトセ
ンサ毎に選択トランジスタを形成して接続していたた
め、各フォトセンサセルが大きくなり、フォトセンサシ
ステム自体が大型化して、画素の高密度化の障害になる
という問題があった。
【0005】そこで、本発明は、フォトセンサ自体にフ
ォトセンサ機能と選択機能とを持たせるとともに、信号
線毎にフォトセンサのソース電極とドレイン電極とを直
列に接続することにより、従来の選択トランジスタ無く
してフォトセンサセルを小さくするとともに、フォトセ
ンサシステム自体を小型化し、画素を高密度化させるこ
とのできるフォトセンサシステムを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフォトセンサシ
ステムは、半導体層を挟んで、ソース電極とドレイン電
極が相対向して配され、これら半導体層、ソース電極及
びドレイン電極を挟んでその両側にそれぞれ絶縁膜を介
して該半導体層と相対向する第1ゲート電極及び第2ゲ
ート電極が配され、該第1ゲート電極側または第2ゲー
ト電極側のいずれか一方を光照射側とし、該光照射側か
ら照射された光が、該光照射側の絶縁膜を透過して前記
半導体層に照射されるフォトセンサを複数個備えたフォ
トセンサシステムであって、前記複数のフォトセンサの
うち信号線に沿って配設された相隣接するフォトセンサ
のソース電極とドレイン電極とを直列に接続し、前記各
フォトセンサの光照射側のゲート電極に印加する電圧を
制御して前記フォトセンサが順次センス状態になるよ
うに制御するセンス状態制御手段と、前記各フォトセン
サの光照射側のゲート電極に相対向するゲート電極に印
加する電圧を制御して前記複数のフォトセンサの選択及
び非選択の状態を制御する選択制御手段と、を備えるこ
とにより、上記目的を達成している。
【0007】また、前記直列に接続されたフォトセンサ
のソース電極あるいはドレイン電極に直列に接続され、
該直列に接続されたフォトセンサの出力をオン/オフす
る選択手段を設けることにより、上記目的を達成してい
る。
【0008】上記各場合において、前記センス状態制御
手段は、例えば、前記光照射側のゲート電極に印加する
電圧を制御して前記フォトセンサのセット及びリセット
状態をも制御するものであってもよい。
【0009】
【作用】このようなフォトセンサを備えたフォトセンサ
システムは、その複数のフォトセンサのうち信号線に沿
って配設された相隣接するフォトセンサのソース電極と
ドレイン電極が直列に接続され、また半導体層を挟んで
その一方側に配置された光照射側のゲート電極に印加す
る電圧を制御して前記フォトセンサのセンス状態を制御
し、この各フォトセンサのゲート電極に印加する電圧を
制御して、前記フォトセンサの選択及び非選択の状態を
制御しているので、フォトセンサとしての機能と選択ト
ランジスタとしての機能とを兼ね備えさせることがで
き、従来の別個に形成して配設されたフォトセンサを選
択するための選択トランジスタを取り除くことができる
とともに、信号線に沿って相隣接するフォトセンサのソ
ース電極とドレイン電極を直列接続しているので、配線
面積や接続点数を削減することができる。その結果、フ
ォトセンサシステム自体を小型化することができ、画素
を高密度化させることができる。
【0010】また、前記直列に接続されたフォトセンサ
のソース電極あるいはドレイン電極に直列に接続され、
該直列に接続されたフォトセンサの出力をオン/オフす
る選択手段を設けているので、複数のフォトセンサをマ
トリックス状に配設した場合においても、選択手段をオ
ン/オフすることより、データライン毎にそのフォトセ
ンサの出力を容易に取り出すことができる。
【0011】さらに、光照射側のゲート電極に印加する
電圧を制御して前記フォトセンサのセットとリセット状
態をも制御しているので、前回の蓄積電荷を直ちに放出
でき、光照射量を連続的に検出することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図5は、フォトセンサシステムの一
実施例を示す図であり、図1はそのフォトセンサシステ
ムに使用されるフォトセンサの側面断面図、図2は図1
のフォトセンサの等価回路、図3は図1のフォトセンサ
の各電極に印加する電圧とその状態変化の説明図、図4
は図3の電圧印加状態における出力特性を示す特性曲線
図、図5はフォトセンサを適用したセンサアレイの一例
の一部を示す等価回路図である。
【0014】図1において、フォトセンサ1は、基本的
には、逆スタガー型薄膜トランジスタとコプラナー型薄
膜トランジスタとを半導体層を単一層にして組み合わせ
た構成となっている。
【0015】すなわち、フォトトランジスタ1は、ガラ
ス等からなる透明な絶縁性基板2上に、クロム(Cr)
等からなるボトムゲート電極3が形成されており、この
ボトムゲート電極(BG)3及び絶縁性基板2を覆うよ
うに、窒化シリコン(SiN)からなるボトムゲート絶
縁膜4が形成されている。このボトムゲート絶縁膜4
は、Si/N組成比が「1」よりも大きいSiリッチな
Six1-xを使用してもよい。
【0016】上記ボトムゲート電極(BG)3上には、
ボトムゲート電極(BG)3と対向する位置に、半導体
層5が形成されており、半導体層5は、i型アモルファ
ス・シリコン(i−a−Si)で形成されている。この
半導体層5を挟んで、該半導体層5上に所定の間隔を有
して相対向する位置にクロム(Cr)等からなるソース
電極(S)6及びドレイン電極(D)7が形成されてお
り、これらソース電極(S)6及びドレイン電極(D)
7は、それぞれリン等のドーパントが拡散されたアモル
ファスシリコンよりなるn+ シリコン層8、9を介して
半導体層5と接続されている。これらによりボトムトラ
ンジスタ(逆スタガー型薄膜トランジスタ)BTrが構
成されている。
【0017】上記ソース電極(S)6とドレイン電極
(D)7及び半導体層5のソース電極(S)6とドレイ
ン電極(D)7の間の部分は、透明な窒化シリコンから
なるトップゲート絶縁膜10により覆われており、トッ
プゲート絶縁膜10上には、前記ボトムゲート電極(B
G)3と相対向する位置に透明な導電性材料からなるト
ップゲート電極(TG)11が形成されている。トップ
ゲート電極(TG)11は、後述する電子−正孔対を発
生するために半導体層5のチャンネル領域のみでなく、
図1に示すように、n+ シリコン層8、9上部面も覆う
大きさに形成することが望ましい。そして、図示しない
が、このトップゲート電極(TG)11及びトップゲー
ト絶縁膜10を覆うように、窒化シリコンからなる透明
なオーバーコート膜が形成されており、保護している。
上記トップゲート電極(TG)11、トップゲート絶縁
膜10、半導体層5、ソース電極(S)6及びドレイン
電極(D)7により、トップトランジスタ(コプラナー
型薄膜トランジスタ)TTrが形成されている。
【0018】このフォトセンサ1は、本実施例では、図
1に示すように、トップゲート電極(TG)11側から
照射光Aが照射され、この照射光Aがトップゲート電極
(TG)11及びトップゲート絶縁膜10を透過して、
半導体層5に照射される。なお、フォトセンサ1は、上
記構成からも明らかなように、照射光Aをトップゲート
電極1側から照射するものに限定されるものではなく、
ボトムゲート電極(BG)3側から照射するようにして
も、以降に説明する動作を、同様に行なわせることがで
きる。
【0019】このフォトセンサ1は、例えば、ボトムゲ
ート電極(BG)が1000‰(オングストローム)、
ボトムゲート絶縁膜4が2000‰、半導体層5が15
00‰、ソース電極(S)及びドレイン電極(D)が5
00‰、オームコンタクト層8、9が250‰、トップ
ゲート絶縁膜10が2000‰、トップゲート電極(T
G)が500‰及びオーバーコート膜が4000‰に形
成されており、半導体層5上のソース電極(S)とドレ
イン電極(D)との間隔が、7μmに形成されている。
【0020】このように、フォトセンサ1は、逆スタガ
ー型薄膜トランジスタBTrとコプラナー型薄膜トラン
ジスタTTrとを組み合わせた構成となっており、その
等価回路は、図2のように示すことができる。
【0021】次に、このフォトセンサ1の動作を説明す
る。
【0022】フォトセンサ1は、図3に示すように、ボ
トムゲート電極(BG)に印加する電圧とトップゲート
電極(TG)に印加する電圧を制御することにより、選
択状態と非選択状態及びセンス状態とリセット状態とを
制御することができる。
【0023】すなわち、図3の(C)及び(D)に示す
ように、フォトセンサ1のボトムゲート電極(BG)に
正電圧、例えば、+10[V]を印加すると、半導体層
5にnチャンネルが形成される。ここで、ソース電極
(S)−ドレイン電極(D)間に正電圧、例えば、+1
0[V]を印加すると、ソース電極(S)側から電子が
供給され、電流が流れる。この状態で、図3(D)に示
すように、トップゲート電極(TG)にボトムゲート電
極(BG)の電界によるnチャンネルを消滅させるレベ
ルの負電圧、例えば、−20[V]を印加すると、トッ
プゲート電極(TG)からの電界がボトムゲート電極
(BG)の電界がチャンネル層に与える影響を減じる方
向に働く。その結果、空乏層が半導体層5の厚み方向に
伸び、nチャンネルをピンチオフする。このとき、トッ
プゲート電極(TG)側から照射光Aが照射されると、
半導体層5のトップゲート電極(TG)側に電子−正孔
対が誘起される。ところが、トップゲート電極(TG)
に、−20[V]が印加されているため、誘起された正
孔は、チャンネル領域に蓄積され、トップゲート電極
(TG)の電界を打ち消す。このため、半導体層5のチ
ャンネル領域にnチャンネルが形成され、電流が流れ
る。そして、このソース電極(S)−ドレイン電極
(D)間に流れる電流(以下ドレイン電流)IDSは、照
射光Aにより誘起された正孔の数に応じて、すなわち照
射光Aの光量に応じて変化する。
【0024】このように、フォトセンサ1は、トップゲ
ート電極(TG)からの電界がボトムゲート電極(B
G)からの電界によるチャンネル形成に対してそれを妨
げる方向に働くように制御し、nチャンネルをピンチオ
フするものであるから、光無照射時に流れるドレイン電
流IDSを極めて小さく、例えば、10-14 A(アンペ
ア)程度にすることができる。その結果、フォトセンサ
1は、光照射時(明時)のドレイン電流IDSと光無照射
時(暗時)のドレイン電流IDSの差を充分大きくするこ
とができ、また、このときのボトムトランジスタの増幅
率は、照射された光量によって変化し、S/N比を大き
くすることができる。
【0025】また、フォトセンサ1は、図3(C)に示
すように、ボトムゲート電極(BG)に、正電圧(+1
0[V])を印加した状態で、トップゲート電極(T
G)を、例えば、0[V]にすると、半導体層5とトッ
プゲート絶縁膜10との間のトラップ準位から正孔を吐
き出させてリフレッシュ、すなわち、リセットすること
ができる。すなわち、フォトセンサ1は、連続使用され
ると、トップゲート絶縁膜10と半導体層5との間のト
ラップ準位が、光照射により発生する正孔及びドレイン
電極(D)から注入される正孔によって埋められてい
き、光無照射状態でのチャンネル抵抗も小さくなって、
光無照射時にドレイン電流IDSが増加する。そこで、ト
ップゲート電極(TG)に0[V]を印加し、この正孔
を吐き出させて、リセットする。
【0026】さらに、フォトセンサ1は、図3(A)及
び図3(B)に示すように、ボトムゲート電極(BG)
に、正電圧を印加していないときには、半導体層5にチ
ャンネルが形成されず、光照射を行なっても、ドレイン
電流IDSが流れず、非選択状態とすることができる。す
なわち、フォトセンサ1は、ボトムゲート電極(BG)
に印加する電圧(以下、ボトムゲート電圧)VBGを制御
することにより、選択状態と、非選択状態とを制御する
ことができる。また、この非選択状態において、図3
(A)に示すように、トップゲート電極(TG)に0
[V]を印加すると、上記同様に、半導体層5とトップ
ゲート絶縁膜10との間のトラップ準位から正孔を吐き
出させてリセットすることができる。
【0027】次に、上記動作のうち選択状態にあるとき
の動作を、トップゲート電極(TG)に印加する電圧
(以下、トップゲート電圧)VTGを変化させたときのド
レイン電流特性曲線を示す図4を用いて、説明する。な
お、図4は、図3の(C)および(D)に示すように、
ボトムゲート電圧VBGとして+10[V]を印加した状
態で、照射光Aの光量をパラメータとして、トップゲー
ト電圧VTGを変化させたときのドレイン電流IDSの特性
を示している。
【0028】すなわち、図3(C)及び図3(D)に示
す状態において、2300ルックス(lx)の光量の照
射光Aを照射したときには、図4にドレイン電流特性曲
線T1で示すように、トップゲート電圧VTGが変化して
も、常に、1μA(マイクロアンペア)以上のドレイン
電流IDSが流れる。また、400ルックスの光量の照射
光Aを照射したときには、図4にドレイン電流特性曲線
T2で示すように、トップゲート電圧VTGが0[V]か
ら−12[V]程度の間では、1μA以上のドレイン電
流IDSが流れ、トップゲート電圧VTGが−12[V]を
過ぎると、ドレイン電流IDSは多少減少するものの、
0.1μA以上の電流が、常に流れる。すなわち、40
0ルックス(lx)以上の光量の照射光Aが照射される
明時には、常に、0.1μA以上のドレイン電流IDS
流れる。
【0029】また、同様に、図3(C)及び図3(D)
に示す状態において、1ルックスの光量のときには、図
4にドレイン電流特性曲線D1で示すように、トップゲ
ート電圧VTGが0[V]であると、1μA以上のドレイ
ン電流IDSが流れるが、トップゲート電圧VTGが−12
[V]以下になると、ドレイン電流IDSは、急激に減少
し、トップゲート電圧VTGが−16[V]以下になる
と、ドレイン電流IDSは、1pA(ピコアンペア)以下
になる。また、16ルックスの光量のときには、図4に
ドレイン電流特性曲線D2で示すように、トップゲート
電圧VTGが0[V]であると、1μA以上のドレイン電
流IDSが流れるが、トップゲート電圧VTGが−12
[V]以下になると、急激に減少し、トップゲート電圧
TGが−17[V]以下になると、ドレイン電流I
DSは、1pA以下になる。
【0030】したがって、フォトセンサ1は、図3に示
したように、トップゲート電圧VTGを、例えば、0
[V]と−20[V]とに制御することにより、非照射
時(暗時)において、ドレイン電流IDSが1μA以上の
値と1pA以下の値とに変化し、トップゲート電圧VTG
を−20[V]に設定した状態で、ドレイン電流I
DSを、光無照射時には、1pAとし、光照射時には、1
μA以上とすることができる。その結果、トップゲート
電圧VTGを0[V]と−20[V]とに制御することに
より、センス状態とリセット状態を制御することができ
るとともに、光照射時と光無照射時とのドレイン電流I
DSの比は、106 倍以上となり、照射光Aの照射量をS
/N比で120dB以上の高感度で読み出すことができ
る。また、ボトムゲート電圧VBGを、例えば、0[V]
と+10[V]とに制御することにより、選択状態及び
非選択状態を制御することができる。その結果、トップ
ゲート電圧VTG及びボトムゲート電圧VBGを制御するこ
とにより、フォトセンサ1を、それ自体で、フォトセン
サとしての機能と、選択トランジスタとしての機能を兼
ね備えたものとして、動作させることができる。
【0031】したがって、このフォトセンサ1をセンサ
アレイに適用する場合、図5に示すように、このフォト
センサ1がフォトセンサとしての機能と選択トランジス
タとしての機能とを兼ね備えていることを利用して、1
データラインの各フォトセンサ1を直列に接続して使用
する。
【0032】すなわち、センサアレイに適用する場合、
多数のフォトセンサ1をマトリックス状に配し、そのデ
ータライン(信号線)毎に相隣接する各フォトセンサ1
のソース電極(S)−ドレイン電極(D)を直列に接続
するとともに、そのボトムゲート電極(BG)を共通接
続して、いわゆるNAND構成とする。そして、この直
列接続された最終段のフォトセンサ1のソース電極
(S)を接地し、初段のフォトセンサのドレイン電極
(D)に、コラムスイッチ20を接続した構成とする。
なお、このコラムスイッチ20は、単純なスイッチ特性
を有しているものであれば、どの様なものであってもよ
い。
【0033】このような構成において、上述のように、
直列接続された各フォトセンサ1のトップゲート電圧V
TGを制御することにより、各フォトセンサ1の選択状態
及び非選択状態を制御することができ、また、そのとき
のボトムゲート電圧VBGを制御することより、センス状
態及びリセット状態を制御することができる。
【0034】すなわち、ボトムゲート電圧VBGでデータ
ラインの選択を行ない、トップゲート電圧VTGでそのデ
ータラインの各フォトセンサ1を順次センスさせて、コ
ラムスイッチ20をオンすることより、当該選択したデ
ータラインの各フォトセンサ1の出力を順次コラムスイ
ッチ20を介して取り出すことができる。
【0035】この場合、直列接続されたフォトセンサ1
の直列抵抗は、直列接続されたフォトセンサ1の数(図
5の場合、4個)にフォトセンサ1の内部抵抗値を乗算
した抵抗値となるが、このようにして直列接続された各
フォトセンサ1は、それぞれ上述の図4に示すドレイン
電流IDSの値から分るように、その内部抵抗が、トップ
ゲート電圧VTGが0[V]であるリセット時や光照射時
(明時)では、10メガオーム(MΩ)程度であるのに
対して、光無照射時(暗時)では、10テラオーム(T
Ω)程度であるため、選択されたフォトセンサ1のセン
ス状態の明時及びリセット状態の内部抵抗と暗時の内部
抵抗との比は、106倍となる。そのため、トップゲー
ト電圧VTGによりセンスされたフォトセンサ1の光照射
量を120dB以上の高感度で読み出すことができる。
【0036】このように、フォトセンサ1自体にフォト
センサとしての機能と選択トランジスタとしての機能と
を兼ね備えているので、従来の別個に形成して配設され
たフォトセンサを選択するための選択トランジスタを取
り除くことができるとともに、信号線に沿って相隣接す
るフォトセンサのソース電極とドレイン電極を直列接続
しているので、配線面積や接続点数を削減することがで
きる。その結果、フォトセンサシステム自体を小型化す
ることができ、画素を高密度化させることができる。
【0037】なお、図5では、説明を簡単にするために
フォトセンサ1を4個だけ直列に接続しているが、これ
に限るものではなく、通常のセンサアレイに使用される
個数のフォトセンサ1を直列に接続しても充分に高感度
の出力を得ることができ、例え1万個のフォトセンサ1
を直列に接続しても、光照射時やリセット状態のフォト
センサ1の内部抵抗の合計は、105 MΩ(104 ×1
0=105 MΩ)であり、光無照射時のフォトセンサ1
の内部抵抗との比は、102あるので、40dBの感度
を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】このようなフォトセンサを備えたフォト
センサシステムによれば、その複数のフォトセンサのう
ち信号線に沿って配設された相隣接するフォトセンサの
ソース電極とドレイン電極が直列に接続され、また半導
体層を挟んでその一方側に配置された光照射側のゲート
電極に印加する電圧を制御して前記フォトセンサのセン
ス状態を制御し、この各フォトセンサのゲート電極に印
加する電圧を制御して、前記フォトセンサの選択及び非
選択の状態を制御している。したがって、フォトセンサ
としての機能と選択トランジスタとしての機能とを兼ね
備えさせることができ、従来の別個に形成して配設され
たフォトセンサを選択するための選択トランジスタを取
り除くことができるとともに、信号線に沿って相隣接す
るフォトセンサのソース電極とドレイン電極を直列接続
しているので、配線面積や接続点数を削減することがで
きる。その結果、フォトセンサシステム自体を小型化す
ることができ、画素を高密度化させることができる。
【0039】さらに、光照射側のゲート電極に印加する
電圧を制御して前記フォトセンサのセットとリセット状
態をも制御しているので、前回の蓄積電荷を直ちに放出
でき、光照射量を連続的に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォトセンサシステムの一実施例
に適用されるフォトセンサの正面断面図。
【図2】図1のフォトセンサの等価回路。
【図3】図1のフォトセンサの各電極に印加する電圧と
その状態変化の説明図。
【図4】光照射量をパラメータとしてトップゲート電圧
を変化させた場合のドレイン電流の特性を示す特性曲線
図。
【図5】図2のフォトセンサを適用したセンサアレイの
一例の一部を示す等価回路図。
【符号の説明】 1 フォトセンサ 2 絶縁性基板 3 ボトムゲート電極(BG) 4 ボトムゲート絶縁膜 5 半導体層 6 ソース電極(S) 7 ドレイン電極(D) 8、9 n+ シリコン層 10 トップゲート絶縁膜 11 トップゲート電極(TG) 20 コラムスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/146 H01L 31/10 H04N 1/028

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層を挟んで、ソース電極とドレイ
    ン電極が相対向して配され、これら半導体層、ソース電
    極及びドレイン電極を挟んでその両側にそれぞれ絶縁膜
    を介して該半導体層と相対向する第1ゲート電極及び第
    2ゲート電極が配され、該第1ゲート電極側または第2
    ゲート電極側のいずれか一方を光照射側とし、該光照射
    側から照射された光が、該光照射側の絶縁膜を透過して
    前記半導体層に照射されるフォトセンサを複数個備えた
    フォトセンサシステムであって、 前記複数のフォトセンサのうち信号線に沿って配設され
    た相隣接するフォトセンサのソース電極とドレイン電極
    とを直列に接続し、 前記各フォトセンサの光照射側のゲート電極に印加する
    電圧を制御して前記フォトセンサが順次センス状態に
    なるように制御するセンス状態制御手段と、 前記各フォトセンサの光照射側のゲート電極に相対向す
    るゲート電極に印加する電圧を制御して前記複数のフォ
    トセンサの選択及び非選択の状態を制御する選択制御手
    段と、 を備えたことを特徴とするフォトセンサシステム。
  2. 【請求項2】 前記直列に接続されたフォトセンサのソ
    ース電極あるいはドレイン電極に直列に接続され、該直
    列に接続されたフォトセンサの出力をオン/オフする選
    択手段を設けたことを特徴とするフォトセンサシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記センス状態制御手段は、前記光照射
    側のゲート電極に印加する電圧を制御して前記フォトセ
    ンサのセット及びリセット状態をも制御することを特徴
    とする請求項1記載のフォトセンサシステム。
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