JPH08213584A - 光電変換装置 - Google Patents

光電変換装置

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JPH08213584A
JPH08213584A JP7042620A JP4262095A JPH08213584A JP H08213584 A JPH08213584 A JP H08213584A JP 7042620 A JP7042620 A JP 7042620A JP 4262095 A JP4262095 A JP 4262095A JP H08213584 A JPH08213584 A JP H08213584A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 R、G、Bの分光特性の違いによるセンサO
N電流のばらつきを抑えた光電変換装置を提供する。 【構成】 ガラス基板11上に、下部ゲート電極13と
上部ゲート電極18a、18b、18cとに絶縁膜を介
して光電変換半導体層14a、14b、14cが挟まれ
てなるフォトセンサ部19a、19b、19cを複数形
成し、フォトセンサ部19のソースS、ドレインD間の
距離(チャネル長)を、対応するフィルタ部がR、G、
Bの順に長くする。これにより、フォトセンサ部19に
おける分光特性の違いによるセンサON電流のばらつき
を抑制することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光電変換装置に関
し、さらに詳しくは、カラーフィルタを備えた光電変換
装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、光電変換装置としては、MOS型
フォトセンサやCCDイメージセンサが知られている。
例えば、MOS型フォトセンサとしては、図5に示すよ
うな周知の2次元密着型カラーイメージセンサがある。
この2次元密着型カラーイメージセンサの構造は、同図
に示すように、ガラス基板1の画素領域上に複数の下部
ゲート電極2がパターン形成され、その上に下部ゲート
絶縁膜3が画素領域全面に形成されている。そして、下
部ゲート絶縁膜3の上に例えばイントリンシックa−S
i:H(水素化アモルファスシリコン)層でなる光電変
換半導体層4が上記した下部ゲート電極2に対応するよ
うにパターン形成されている。この光電変換半導体層4
の上には、ドープトアモルファスシリコン膜でなるソー
ス領域Sとドレイン領域Dを所定寸法だけ隔てて形成さ
れている。そして、ソース領域Sの上にはソース電極5
が、ドレイン領域Dの上にはドレイン電極6が形成され
ている。また、これらの構造の上には、上部ゲート絶縁
膜7が画素領域全面にわたって形成されている。さら
に、上部ゲート絶縁膜7の上には、それぞれの光電変換
半導体層4に対応する上部ゲート電極8が形成されて複
数のフォトセンサ部9が構成されている。そして、図5
に示すように、これらフォトセンサ部9に対応するよう
に、カラーフィルタ10が配置されて、2次元密着型カ
ラーイメージセンサが構成されている。なお、カラーフ
ィルタ10は、1つのフォトセンサ部9に対してR(レ
ッド)フィルタ部10a、G(グリーン)フィルタ部1
0b、B(ブルー)フィルタ部10cのいずれか1つが
対応するするように配置されている。なお、図6に示す
ように、上部ゲート電極8をゲートとするMOSトラン
ジスタのチャネル長(CL)およびチャネル幅(CW)
がすべてのフォトセンサ部9で同一寸法となるように設
定されている。
【0003】図7は、通常用いられているカラーフィル
タの分光特性を示したグラフである。このグラフから判
るように、入射された光はR、G、Bフィルタ部10
a、10b、10cに減衰されて透過し、B(ブルー)
の透過率のピークは約460nm、G(グリーン)のピ
ークは約540nm、R(レッド)のピークは約650
nmの波長となっている。図8はアモルファスシリコン
を光電変換半導体層として用いたフォトセンサの波長に
ついての相対感度を示すグラフである。このグラフ中、
実線はアモルファスシリコン可視光センサの波長に応じ
た相対感度を示している。ここで、可視光は、それぞれ
R、G、Bフィルタ部10a、10b、10cにより減
衰され、各色の分別されて各光電変換半導体層4に入射
されているので、各光電変換半導体層4の各色の波長域
による感度は、所定波長におけるカラーフィルタの透過
率とこの所定波長におけるアモルファスシリコンの相対
感度との積の各色の波長域分の総和に比例している。し
たがって、光電変換半導体層4のカラーフィルタにより
透過された光の感度は、光電変換半導体層4の可視光の
相対感度のピークがG(グリーン)の波長域にあるにも
拘らず、R、G、Bの順に高くなる。このような、カラ
ーフィルタを備えた光電変換装置では、入射する光の各
色毎の波長領域の相対量と光電変換半導体層4の各色の
感度に応じて半導体層内に形成される電荷の量とが比例
しない。この結果、アモルファスシリコンを光電変換半
導体層とするフォトセンサにR、G、Bのフィルタ部を
有するカラーフィルタを付ける場合、それぞれの分光特
性に差から生じるセンサON電流の差を補償する必要が
ある。そこで、図5および図6に示すフォトセンサ部9
のそれぞれソース・ドレイン間の電圧を対応するフィル
タ部の色によってそれぞれ変えて分光特性を補償してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例では、フォトセンサ部のそれぞれのソース・ド
レイン間の電圧をカラーフィルタの色に応じて使い分け
るために、駆動回路が各色に対応した駆動電圧を生成せ
ねばならないといった問題があった。このため、各色に
対応した駆動回路が必要になるので、コスト高となると
ともに装置自体が大型化になる問題があった。この発明
は、カラーフィルタの分光特性の違いによるセンサ感度
のばらつきを防止でき、しかも低コストで小型の光電変
換装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、薄膜半導体層に形成したMOSトランジスタの
チャネル形成領域を受光部となし、このMOSトランジ
スタが複数配設され、これらの受光部に複数色のフィル
タ部を有するカラーフィルタが対向して配置された光電
変換装置において、前記受光部の相対光波長感度特性及
び前記フィルタ部の相対光波長透過特性に従って、前記
フィルタ部を透過した光の単位面積当たりの受光感度の
小さい受光部の順に、(チャネル幅)/(チャネル長)
の値を大きくしたことを、解決手段としている。請求項
2記載の発明は、前記MOSトランジスタが前記チャネ
ル形成領域を挟んでその両側にそれぞれゲート絶縁膜を
介してゲート電極を有することを特徴としている。請求
項3記載の発明は、前記薄膜半導体層がアモルファスシ
リコン膜であることを特徴としている。請求項4記載の
発明は、前記カラーフィルタが、R(レッド)、G(グ
リーン)、B(ブルー)のフィルタ部を有し、Bのフィ
ルタ部と対応する受光部、Gのフィルタ部と対応する受
光部、Rのフィルタ部と対応する受光部の順で(チャネ
ル幅)/(チャネル長)の値を大きくしたことを特徴と
している。請求項5記載の発明は、半導体基体に、光電
変換で生じた電荷を蓄積する複数の受光部と、前記受光
部に蓄積された電荷を転送する電荷転送部とが形成さ
れ、前記受光部に複数色のフィルタ部を有するカラーフ
ィルタが対向し、かつそれぞれの受光部に所定色のフィ
ルタ部が対応するように配置された光電変換装置におい
て、前記受光部の相対光波長感度特性及び前記フィルタ
部の相対光波長透過特性に従って、前記フィルタ部を透
過した光の単位面積当たりの受光感度の小さい受光部の
順に、その受光面積を大きくしたことを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】請求項1〜4記載の発明においては、受光部の
相対光波長感度特性及び前記フィルタ部の相対光波長透
過特性に従って、フィルタ部を透過した光の単位面積当
たりの受光感度の小さい受光部の順に、(チャネル幅)
/(チャネル長)の値を大きくしたことにより、カラー
フィルタを透過した光の透過量及びその光を受光する受
光部のその光波長領域における感度に応じて複数の色の
カラーフィルタに対応する全ての受光部のセンサON電
流を調整する作用を奏する。このため、例えばR、G、
Bのそれぞれの色の分光特性に起因するセンサON電流
のばらつきを抑制する作用がある。また、薄膜半導体層
がアモルファスシリコン膜であり、カラーフィルタが、
R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)のフィル
タ部を有する場合に、Bのフィルタ部と対応する受光
部、Gのフィルタ部と対応する受光部、Rのフィルタ部
と対応する受光部の順で(チャネル幅)/(チャネル
長)の値を大きくすることにより、相対感度の違いによ
るON電流のばらつきを抑制することができる。
【0007】請求項5記載の発明においては、前記フィ
ルタ部の相対光波長透過特性に従って、前記透過量が小
さいフィルタ部に対応する受光部の順に、その受光面積
を大きくしたことにより、感度の悪い色を受光する受光
部の面積を大きして感度の向上を図ることができる。一
方、感度の良い色を受光する受光部の面積を小さくする
ため、感度の悪い色を受光する受光部との感度の差を小
さくする作用がある。このため、受光部間での色感度の
ばらつきを抑制する作用がある。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係る光電変換装置の詳細を
図面に示す実施例に基づいて説明する。 (実施例1)図1は、本発明を所謂ダブルゲート構造の
MOS型フォトセンサに適用した実施例1の要部断面図
を示している。本実施例では、同図に示すように、ガラ
ス基板11の各色のカラーフィルタ20に対応する上に
複数の下部ゲート電極12がパターン形成されている。
そして、ガラス基板11および下部ゲート電極12を覆
うように、下部ゲート絶縁膜13が形成されている。ま
た、この下部ゲート絶縁膜13の上には、例えばイント
リンシックa−Si:H(水素化アモルファスシリコ
ン)でなる光電変換半導体層14a、14b、14cが
上記した下部ゲート電極12に対応するようにパターン
形成されている。これら光電変換半導体層14a、14
b、14cの上には、ドープトアモルファスシリコン膜
でなるソース領域Sとドレイン領域Dが所定寸法だけ隔
てて形成されている。そして、ソース領域Sの上にはソ
ース電極15が、ドレイン領域Dの上にはドレイン電極
16が形成されている。また、これらの構造の上には、
透明な上部ゲート絶縁膜17が画素領域全面にわたって
形成されている。さらに、上部ゲート絶縁膜17の上に
は、それぞれの光電変換半導体層14a、14b、14
cに対応する上部ゲート電極18a、18b、18cが
形成されて複数の受光部としてのフォトセンサ部19
a、19b、19cが構成されている。このフォトセン
サ部19a、19b、19cのカラーフィルタ20を通
さない光電変換半導体層の光を受光する領域の単位面積
当たりの光感度特性は図8に示す通りである。そして、
これらフォトセンサ部19a、19b、19cに対応す
るように、カラーフィルタ20が配置されて、光電変換
装置としての2次元密着型カラーイメージセンサが構成
されている。なお、カラーフィルタ20は、フォトセン
サ部19aに対してR(レッド)フィルタ部20a、フ
ォトセンサ部19bに対してG(グリーン)フィルタ部
20b、フォトセンサ部19cに対してB(ブルー)フ
ィルタ部20cが対応するように配置されている。この
カラーフィルタ20は、図7に示すような透過特性を有
する。
【0009】特に、本実施例においては、図2に示すよ
うに、各フォトセンサ部19a、19b、19cの上部
ゲート電極18a、18b、18cはGLに接続されて
おり、光電変換半導体層14a、14b、14cのチャ
ネル幅を一定にして、Rフィルタ部20a、Gフィルタ
部20b、Bフィルタ部20cに対応するMOSトラン
ジスタのチャネル長CL1、CL2、CL3がCL1>
CL2>CL3の関係となるように設定されている。な
お、図2においては、ソース電極15やドレイン電極1
6等を省略して示している。本実施例においては、カラ
ーフィルタ20が図7のグラフに示すような特性を示す
ものを用いた場合で、しかも受光部としてのフォトセン
サ部19a、19b、19cが図8のグラフ中の実線で
示すような感度特性を示す場合に、本発明を適用したも
のである。
【0010】次に、本実施例の光電変換装置の作用およ
び動作を説明する。まず、例えば、上部ゲート電極18
a、18b、18cを0V、下部ゲート電極12を10
V、ドレイン電圧VDを10Vに印加すると、光電変換
半導体層14のチャネル領域にドレイン電流IDSが流れ
る。このとき、イントリンシック・アモルファスシリコ
ン結晶中のSi−Siは一対の電子により結合されてお
り、この電子は熱エネルギー等により容易に結合から離
れて自由電子となる。この自由電子が抜け出た所は正孔
となる。
【0011】次いで、上部ゲート電極18a、18b、
18cを0Vから−20Vにすると、このとき形成され
た電界により、光電変換半導体層14a、14b、14
cの上部ゲート電極18a、18b、18c側に正孔の
領域(空乏層)が広がる。このため、ソース、ドレイン
間に流れる電子の領域が小さくなる。このとき、上部ゲ
ート電極18a、18b、18c側から光が照射される
と、光電変換半導体層14a、14b、14cの上部ゲ
ート電極18a、18b、18c側のSi−Si結合が
励起され、電子−正孔対が形成される。ここで、電子
は、すぐに流れてしまう(ドレイン電流としては影響が
ない)。このとき、上部ゲート電極18a、18b、1
8cに−20Vが印加されているが、この電圧で保持で
きる正孔の量は制限される(変わらない)。つまり、す
でに形成された空乏層を十分保持できなくなる。このた
め、ソース・ドレイン間に流れる電流(ドレイン電流I
DS)はカラーフィルタ20を介して入射される光の光量
に応じて変化し、これを検出する。そして、上部ゲート
電流18を0Vに戻すと、保持していた正孔領域が消滅
され、リフレッシュされる。
【0012】図7に示すように、カラーフィルタ20の
透過する波長領域は、各フィルタ部により異なってお
り、全体的な透過量は、Rフィルタ部20a、Bフィル
タ部20c、Gフィルタ部20bの順に大きくなってい
る。これに対し図8に示すように、カラーフィルタなし
でのフォトセンサ部19a、19b、19cの光を受光
する領域の単位面積当たりの光感度特性は、約550n
mをピークとしている。このため、R、Bに比べGの波
長領域を最も敏感にセンスすることができる。すなわち
これらの相関関係により、カラーフイルタ20を透過し
た光を受光する領域の単位面積当たりの光感度特性は
R、G、Bの順に敏感になる。このためチャネル幅を一
定にしてRフィルタ部20a、Gフィルタ部20b、B
フィルタ部20cに対応するフォトセンサ部19a、1
9b、19cのチャネル長CL1、CL2、CL3は、
CL1が1番長く、CL3が1番短くなるように設定さ
れ、上部ゲート電極18a、18b、18cは、チャネ
ル長CL1、CL2、CL3に応じた形状になってい
る。なお、光電変換半導体層も14a、14b、14c
の順にチャネル長方向に大きく設定されている。
【0013】Rフィルタ部20aに対応する光電変換半
導体層14aがRフィルタ部20aを透過した光を受光
する領域の単位面積当たりの光感度特性は最も敏感であ
るが、チャネル長CL1が1番長く、また光の入射によ
り電子−正孔対が励起される領域が小さいため、ドレイ
ン電流IDSが相対的に流れにくくなっている。また、B
フィルタ部20cに対応する光電変換半導体層14cが
Bフィルタ部20cを透過した光を受光する領域の単位
面積当たりの光感度特性は最も鈍いが、チャネル長CL
3が1番短く、また光の入射により電子−正孔対が励起
される領域が大きいため、ドレイン電流IDSが相対的に
流れやすくなっている。Gフィルタ部20bに対応する
光電変換半導体層14bがGフィルタ部20bを透過し
た光を受光する領域の単位面積当たりの光感度特性は光
電変換半導体層14aの特性と光電変換半導体層14c
の特性との中間であるが、チャネル長CL2の長さがC
L1とCL3との中間であり、光の入射により電子−正
孔対が励起される領域の大きさが光電変換半導体層14
aの領域と14cの領域との中間であるため、光電変換
半導体層14bのドレイン電流IDSが相対的にRフィル
タ部20aに対応する光電変換半導体層14aのドレイ
ン電流IDSとBフィルタ部20cに対応する光電変換半
導体層14cのドレイン電流IDSとの中間になってい
る。このように本実施例では、カラーフィルタ20の光
透過特性及びフォトセンサ部の光感度特性に応じてチャ
ネル長、チャネル領域及びゲート電極を設定しているの
で、R、G、Bの相対光波長感度特性(相対分光特性)
の違いによるセンサON電流のばらつきを、ソースS、
ドレインDや光電変換半導体層14、ゲート電極の加工
寸法をフォトリソグラフィー工程において設定を変える
だけで、低く抑えることができる。このため、センサの
入力電流、電圧を色によって使い分ける必要がないた
め、駆動回路等を共有化でき、別途駆動回路を設けるこ
とがないので不要なTAB付けの手間などを省略でき装
置を小型化できる利点がある。
【0014】(実施例2)実施例1では、各色毎のカラ
ーフィルタ部20a、20b、20cに応じてフォトセ
ンサ部19a、19b、19cのチャネル長をCL1、
CL2、CL3と変えてセンサON電流を補償したが、
実施例2では、各色毎のカラーフィルタ部20a、20
b、20cに応じてチャネル幅を変えることにより、セ
ンサON電流を補償する。図3は、本実施例の要部を示
す断面図である。本実施例では実施例1と同様、上部及
び下部ゲート電極がそれぞれゲート絶縁膜を介してa−
Si:Hでなる光電変換半導体層を挾むように配置され
ている。そして、これらフォトセンサ部に対応するよう
にRフィルタ部、Gフィルタ部、Bフィルタ部が配置さ
れている。ここで、各フォトセンサ部は、図3に示すよ
うにチャネル長を一定にしてRフィルタ部、Gフィルタ
部、Bフィルタ部に対応するフォトセンサ部のチャネル
幅CW1、CW2、CW3は、CW1が1番短く、CW
3が1番長くなるように設定されている。なお、光電変
換半導体層も14a、14b、14cの順にチャネル幅
方向に大きく設定されている。
【0015】Rフィルタ部20aに対応する光電変換半
導体層34aがRフィルタ部20aを透過した光を受光
する領域の単位面積当たりの光感度特性は最も敏感であ
るが、チャネル幅CW1が1番短く、ドレイン電流IDS
が相対的に流れにくくなっている。また、Bフィルタ部
20cに対応する光電変換半導体層14cがBフィルタ
部20cを透過した光を受光する領域の単位面積当たり
の光感度特性は最も鈍いが、チャネル幅CW3が1番長
いため、ドレイン電流IDSが相対的に流れやすくなって
いる。Gフィルタ部20bに対応する光電変換半導体層
14bがGフィルタ部20bを透過した光を受光する領
域の単位面積当たりの光感度特性は光電変換半導体層1
4aの特性と光電変換半導体層14cの特性との中間で
あるが、チャネル幅CW2の長さがCW1とCW3との
中間であるため、光電変換半導体層14bのドレイン電
流IDSが相対的にRフィルタ部20aに対応する光電変
換半導体層14aのドレイン電流IDSとBフィルタ部2
0cに対応する光電変換半導体層14cのドレイン電流
IDSとの中間になっている。
【0016】したがって、各色のカラーフィルタに対応
するフォトセンサ部は、カラーフィルタの光透過特性に
応じてチャネル幅やチャネル領域を設定しているので等
しい光量の光がカラーフィルタの上方から出射されれば
同程度のドレイン電流IDSを流せるので、電圧発生回路
を共有化でき、装置を小型化できる。
【0017】(実施例3)本実施例は、光電変換装置と
してのCCDイメ−ジセンサに本発明を適用した例であ
る。図4は、本実施例の要部を示す断面図である。本実
施例のCCDイメ−ジセンサは、N型のシリコン基板2
1の画素形成領域に第1Pウェル22を形成し、この第
1Pウェル22に、画素毎に受光部23と、これらの受
光部23に蓄積された電荷を転送する電荷転送部24と
が形成されている。また、上記実施例1と同様に、各受
光部23のそれぞれには、Rフィルタ部20a、Gフィ
ルタ部20b、Bフィルタ部20cのいずれかが対応す
るようにカラーフィルタ20が対向配置されている。
【0018】なお、受光部23は、第1Pウェル22の
表面側よりP+層25、N+層26が接合して形成され、
フォトダイオードを構成している。また、電荷転送部2
4は、受光部23のP+層25、N+層26に隣接する領
域にチャネルストップ層27を有し、このチャネルスト
ップ層27に隣接する領域に表面側よりN層28と第2
Pウェル29とが上下に接合して形成され、さらに表面
に形成されたシリコン窒化膜30を介して転送ゲート電
極31が形成されてなる。また、受光部23と電荷転送
部24の上には全面に透明な絶縁膜32が堆積されてい
る。そして、受光部23を除く部分にAl遮光膜33が
形成されている。
【0019】上記した受光部23の形状は、図示しない
が平面でみると矩形状であり、すべての受光部23の平
面での辺の長さは、例えば縦辺が同一で、横辺が対応す
るフィルタ部の色によって異なるように設定されてい
る。すなわち、本実施例においては、シリコン基板に形
成されたフォトダイオードの相対光波長感度特性に従っ
て、相対感度の小さいBフィルタ部20cを透過する光
を受光する受光部23の横辺の長さ(横幅)L3を長く
し、受光部23の面積を大きくしている。また、相対感
度の大きいRフィルタ部20aを透過する光を受光する
受光部23の横辺の長さL1を短く設定して、受光部2
3の面積を小さくしている。また、RとBとの中間の感
度のGフィルタ部20bを透過する光を受光する受光部
23の横辺の長さL2は、L1とL3との中間の長さに
設定し、受光部23の面積を前2者の中間の大きさにし
ている。
【0020】このような構成としたことにより、本実施
例では異なる色のフィルタ部と対応する受光部23での
色感度のばらつきを抑制することができる。また、本実
施例では、このような受光部23での色感度のばらつき
を抑制するのに、Al遮光膜33の加工パターンを変え
るだけでよい。
【0021】以上、実施例1乃至実施例3について説明
したが、本発明はこれら限定されるものではなく、構成
の要旨に付随する各種の設計変更が可能である。例え
ば、上記実施例1は、本発明をダブルゲート構造のMO
S型フォトセンサに適用したが、ゲート電極が単一の所
謂シングルゲート構造のMOS型フォトセンサに本発明
を適用しても勿論よい。
【0022】また、上記実施例1では、チャネル幅を一
定にしてチャネル長を異なるようにし、実施例2ではチ
ャネル長を一定にしてチャネル幅を異なるようにしta
ga受光部の相対光波長感度特性に従って、フィルタ部
を透過した光の受光感度の小さい順に(チャネル幅)/
(チャネル長)の値を大きくするようにチャネル幅とチ
ャネル長との両方を設定してもよい。
【0023】さらに、上記実施例3では、受光部23の
横辺の長さ(横幅)を受光部間で異なるように設定した
が、縦辺の長さを変えてもよい。またさらに、上記実施
例1乃至実施例3では、用いたカラーフィルタと受光部
の分光特性が図8に示すような場合に適用したが、他の
特性を示すカラーフィルタや受光部では、(チャネル
幅)/(チャネル長)の値や、受光面積の値の設定は適
宜変更が必要である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜4記載の発明によれば、カラーフィルタの各色の分
光特性の違いによるセンサON電流のばらつきを、ソー
ス、ドレインの加工パターンを変えるだけで容易に抑え
ることができる。また、請求項5記載の発明によれば、
受光部間の色感度のばらつきを遮光膜の加工パターンを
変えるだけで容易に抑える効果を奏する。このため、従
来のように、センサの入力電流、電圧などをフィルタの
色によって使い分ける必要がなくなり、また駆動回路の
コスト低減、不要なTAB付けなどの削減を可能にする
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の要部断面図。
【図2】本発明の実施例1の平面説明図。
【図3】本発明の実施例2の要部断面図。
【図4】本発明の実施例3の要部断面図。
【図5】従来の光電変換装置の要部断面図。
【図6】従来の光電変換装置の平面説明図。
【図7】カラーフィルタの波長と透過率の関係を示すグ
ラフ。
【図8】光電変換層にアモルファスシリコンを用いた受
光部の相対感度と波長との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
S ソース D ドレイン 14a、14b、14c 光電変換半導体層 18a、18b、18c 上部ゲート電極 19a、19b、19c フォトセンサ 20 カラーフィルタ 20a Rフィルタ部 20b Gフィルタ部 20c Bフィルタ部 23 受光部 33 Al遮光膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/10 E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜半導体層に形成したMOSトランジ
    スタのチャネル形成領域を受光部となし、このMOSト
    ランジスタが複数配設され、これらの受光部に複数色の
    フィルタ部を有するカラーフィルタが対向して、配置さ
    れた光電変換装置において、 前記受光部の相対光波長感度特性及び前記フィルタ部の
    相対光波長透過特性に従って、前記フィルタ部を透過し
    た光の単位面積当たりの受光感度の小さい受光部の順に
    (チャネル幅)/(チャネル長)の値を大きくしたこと
    を特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記MOSトランジスタは前記チャネル
    形成領域を挟んでその両側にそれぞれゲート絶縁膜を介
    してゲート電極を有することを特徴とする請求項1記載
    の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 前記薄膜半導体層はアモルファスシリコ
    ン膜であることを特徴とする請求項1または2記載の光
    電変換装置。
  4. 【請求項4】 前記カラーフィルタは、R(レッド)、
    G(グリーン)、B(ブルー)のフィルタ部を有し、B
    のフィルタ部と対応する受光部、Gのフィルタ部と対応
    する受光部、Rのフィルタ部と対応する受光部の順で
    (チャネル幅)/(チャネル長)の値を大きくしたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の光電変換装置。
  5. 【請求項5】 半導体基体に、光電変換で生じた電荷を
    蓄積する複数の受光部と、前記受光部に蓄積された電荷
    を転送する電荷転送部とが形成され、前記受光部に複数
    色のフィルタ部を有するカラーフィルタが対向し、かつ
    それぞれの受光部に所定色のフィルタ部が対応するよう
    に配置された光電変換装置において、 前記受光部の相対光波長感度特性及び前記フィルタ部の
    相対光波長透過特性に従って、前記フィルタ部を透過し
    た光の単位面積当たりの受光感度の小さい受光部の順
    に、その受光面積を大きくしたことを特徴とする光電変
    換装置。
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