JP2013189521A - ポリエステル組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ジカルボン酸成分とジオール成分とをエステル化反応し、次いで重縮合反応および固相重合反応を行うポリエステル製造方法において、エステル化反応終了から重縮合反応開始までの間に、ジオール成分を追加添加し、リン酸アルカリ金属塩のジオール溶液、無機粒子をエステル化反応物に添加することを特徴とするポリエステル組成物の製造方法により達成される。
【選択図】なし
Description
また、ポリエステルの製造方法としては、ジカルボン酸を主原料とするエステル化反応を経て重縮合反応する方法(直重法)と、ジカルボン酸エステルを主原料としてエステル交換反応を経て重縮合反応を行う方法(DMT法)がある。DMT法は、粒子成分の分散性がよく、異物抑制の点で優れているが、直重法に比べ原料費などコストが高いという問題がある。一方で、直重法においては、無触媒でエステル化反応を行うことが可能であり、さらに、原料が安価であることから、コスト面で非常に優れているが、得られるポリエステルのCOOH末端基量がDMT法に比べ高いことから耐加水分解性が低下、また、リン酸金属塩が異物化しやすいという問題点があった。
この中で、反応系外に留出させやすいことから、沸点230℃以下のジオールであることが好ましく、低コストであり、反応性が高いことから、脂肪族ジオールがより好ましい。さらに、機械的特性の観点からエチレングリコールが特に好ましい。
無機粒子としては、耐UV性やマット感、および入手のしやすさなどの観点から二酸化ケイ素粒子、酸化チタン粒子、硫酸バリウム粒子などが挙げられる。
また、無機粒子の吸油量が10ml/100g以上400ml/100g以下であることが好ましく、より好ましくは50ml/100g以上350ml/100g以下である。吸油量が400ml/100gを越えると、上記同様に、吸着水分量が多くなり、耐加水分解性が悪化し、また、吸油量が10ml/100g未満であっても、やはりマット感が劣るため、好ましくない。
湿式法による凝集シリカ粒子の製造方法としては、例えば、ケイ酸ソーダと硫酸を反応させ、ゾル・ゲル反応させ、シリカヒドロゲルを製造した後、水洗、乾燥し、その後、粉砕する製造方法などが挙げられる。
また、凝集シリカ粒子は、事前に分散処理を行いエステル化反応物に添加することが好ましい。分散処理の方法については、例えば、凝集シリカをエチレングリコール溶液として、500rpm以上1000rpm以下程度のジェットアジターなどの高速攪拌装置で、事前に1時間以上3時間以下程度、分散処理を行うことなどを挙げることができる。
また、無機粒子については、耐UV性に優れる酸化チタン、硫酸バリウムと、マット感付与に優れる二酸化ケイ素を併用することが好ましい。
255℃にて溶解したビスヒドロキシエチルテレフタレートが仕込まれたエステル化反応器に、テレフタル酸、エチレングリコール(テレフタル酸に対し1.15倍モル)のスラリーをスネークポンプにて徐々に添加し、エステル化反応を進行させる。反応系内の温度は245℃以上255℃以下になるようにコントロールし、反応率が95%に到達した段階でエステル化反応を終了とする。
その後、得られたペレット状のポリエステル組成物を、180℃以下の温度で予備結晶化させた後、200℃以上240℃以下で1torr程度の減圧下、10時間以上30時間以下固相重合することで、高い固有粘度で、低カルボキシル末端基の太陽電池フィルムに適したポリエステル組成物を得ることができる。
なお、物性の測定方法は次の方法に従って行った。
無機粒子を、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製LA950)を用いて粒度分布の測定を行う。測定温度25℃、純水溶媒の循環速度1.2L/min〜570ml/minの条件下、酸化チタンを光線透過率80〜90%になるように添加し、測定した等価球形分布における積算体積分率50%の粒子径を平均粒子径とした。
不活性無機粒子の吸油量は、JIS K−5101−19に準拠し、アマニ油により測定した。
日本ベル(株)製の高精度全自動ガス吸着装置(BELSORP36)を用いて、BET法により測定した。
オルトクロロフェノールを溶媒として25℃で測定した。
Mauriceの方法により測定した。文献 M.J.Maulice,F.Huizinga.Anal.Chim.Acta,22 363(1960)) 。
モノエタノールアミンを溶媒としてポリエステル組成物を溶解し、該溶液に1,6−ヘキサンジオール/メタノール混合溶液を加えて冷却し、テレフタル酸で中和した後、遠心分離した後に、上澄み液をガスクロマトグラフィ(島津製作所社製、GC−14A)にて測定した。
重縮合反応後のポリエステルチップ5gを、倍率10倍のルーペで観察して、ポリエステル組成物中にある異物(最大直径10〜100μm)を確認し、異物が確認されたポリエステルチップをヘキサフルオロイソプロパノールで溶解させ、異物のみを取り出し、SEMに付属したエネルギー分散型X線分析装置(EDX:堀場製作所社製、EMAX−7000型)でリンとアルカリ金属のピークが検出されるリン酸アルカリ金属塩由来の異物数をカウントした。
ペレット状のポリエステル組成物を155℃、100%RHで4時間加熱処理し、処理前後のCOOH末端基量の差(処理後COOH末端基量−処理前COOH末端基量)を比較した。この時のCOOH末端基量の差(ΔCOOH)が、20eq/t以下であるとき、良好な耐加水分解性を有していると判断した。
なお、処理装置は次の加熱処理装置を使用した。PRESSER COOKER 306SIII(HIRAYAMA製作所(株)製) 。
JIS Z84741に従い、60度鏡面光沢を測定し、フィルムの光沢度を測定した。70%以下を合格レベルとした。
促進試験器アイスーパーUWテスターを用い、下記サイクルを5サイクル行い、色調b値の上昇値とした。7以下を合格レベルとした。
1サイクル:温度60℃、湿度50%RHの雰囲気で8時間紫外線照射した後、結露状態(温度35℃、湿度100RH)に4時間エージング
紫外線照射強度:100mW/cm2 。
破断伸度の測定はASTM−D882(1999)に基づいて、サンプルを1cm×20cmの大きさに切り出し、チャック間5cm、引っ張り速度300mm/minにて引っ張ったときの破断伸度を測定した。なお、測定は5サンプルについて測定を実施しその平均値でもって破断伸度A0とした。
また、伸度保持率は、試料を測定片の形状(1cm×20cm)に切り出した後、エスペック(株)製高度加速寿命試験装置EHS−221MDにて、125℃、湿度100%(圧力は約1.5atmになる)の条件下48時間処理を行った後、処理後のサンプルの破断伸度をASTM−D882(1999)に基づいて、チャック間5cm、引っ張り速度300mm/minにて引っ張ったときの破断伸度を測定した。なお、測定は5サンプルについて実施しその平均値を破断伸度A1とした。
伸度保持率(%)=A1/A0×100 (1)
得られた破断伸度A0,A1を用いて、下記式(1)により伸度保持率を算出した。また、50%以上を合格レベルとした。
実施例1
ビスヒドロキシエチルテレフタレート105重量部(PET100重量部相当)があらかじめ仕込まれたエステル化反応装置に、系内温度を255℃に保ちつつ、テレフタル酸86重量部、エチレングリコール37重量部からなるスラリー(エチレングリコール/テレフタル酸のモル比は1.15)をスネークポンプにて供給し、エステル化反応を進めて水を留出させた。エステル化反応率が95%に到達した段階で、得られたエステル化反応物105重量部(PET100重量部相当)を留出装置の付いた重合装置に仕込み、酢酸マンガン0.06重量部(2.4mol/t相当)、三酸化アンチモン0.03重量部(1.0mol/t相当)を同時に添加し、その後、エチレングリコール8.7重量部(PET100重量部中のテレフタル酸に対し0.27倍モル)を添加した。エステル化反応物の温度が230℃の段階で、リン酸二水素ナトリウム2水和物0.027重量部(1.7mol/t相当)をエチレングリコールで0.35重量%の濃度に希釈したものに、リン酸0.02重量部(2.0mol/t相当)を加えたものを添加した。その後、平均粒径3.5μm、比表面積370m2/g、吸油量220ml/100 gの凝集シリカ粒子をポリエステルに対して、2重量%添加した。
ジオールの追加添加量を0.27モルの2回、合計0.54モルとする以外は、実施例1と同様とした。DEGが若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
ジオールの追加添加量を0.05モルとする以外は、実施例1と同様とした。COOH末端基量は、若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸二水素ナトリウムの添加量を6.0mol/tとする以外は、実施例1と同様とした。リン酸二水素ナトリウムの添加量が多いため、微小異物が1個/5g発生したものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸二水素ナトリウムの添加量を0.3mol/tとする以外は、実施例1と同様とした。リン酸二水素ナトリウムの添加量が少ないため、カルボキシル末端基量が若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸を添加しないこと以外は、実施例1と同様とした。リン酸二水素ナトリウム起因の異物が少し発生し、耐加水分解性も劣ったものの使用できるレベルであった。結果を表1、2、3に示した。
実施例7
リン酸二水素ナトリウムのジオール溶液の濃度を5重量%とする以外は、実施例1と同様とした。添加の濃度が高いため、微小異物が、3個/5g発生したものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸二水素ナトリウムのジオール溶液の濃度を0.1重量%とする以外は、実施例1と同様とした。添加の濃度が低いため、添加されたジオール量が増え、若干DEGが高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸二水素ナトリウムのジオール溶液を添加する際の温度を240℃とする以外は、実施例1と同様とした。添加温度が高いため、微小異物が、3個/5g発生したものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸二水素ナトリウムのジオール溶液を添加する際の温度を250℃とする以外は、実施例1と同様とした。添加温度が、実施例8より更に高いため、微小異物が、8個/5g発生し、また、温度が高いため、カルボキシル末端基量が若干高くなり、得られたポリエステルフィルムの耐加水分解性は、悪化したものの使用できるレベルのものであった。また、凝集シリカ添加の効果で、良好な光沢度、耐UV性を保持していた。結果を表1、2、3に示した。
実施例11
リン酸二水素ナトリウムのジオール溶液を添加する際の温度を220℃とする以外は、実施例1と同様とした。添加温度が低いため、温度が復帰するまでに時間がかかり、微小異物が、1個/5g発生したものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
酢酸マンガンの添加量を3.5mol/tとする以外は、実施例1と同様とした。若干熱分解が促進され、カルボキシル末端基量が若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
酢酸マンガンの添加量を1.0mol/tとする以外は、実施例1と同様とした。追加添加したジオールとエステル化反応物のカルボキシル末端基の反応が抑制され、カルボキシル末端基量が若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
エステル化反応開始EGモル比を1.40とする以外は、実施例1と同様とした。EGモル比が高いため、DEGが若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
エステル化反応開始EGモル比を1.05とする以外は、実施例1と同様とした。EGモル比が低いため、エステル化反応が長くなり、DEGが若干高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸アルカリ金属塩の種類を、リン酸二水素カリウムに変更する以外は、実施例1と同様とした。若干カルボキシル末端基量が高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
リン化合物の種類をTEPA(トリエチルホスホノアセテート)に変更する以外は、実施例1と同様とした。若干カルボキシル末端基量が高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
金属塩の種類を酢酸マグネシウムに変更する以外は、実施例1と同様とした。若干カルボキシル末端基量が高くなったものの、良好な光沢度、耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
凝集シリカ粒子の平均粒子径を5.0μmとする以外は、実施例1と同様とした。光沢度(マット感)は向上し、良好な耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
凝集シリカ粒子の平均粒子径を0.1μmとする以外は、実施例1と同様とした。光沢度(マット感)が若干劣ったものの、良好な耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
凝集シリカ粒子の添加量を10重量%とする以外は、実施例1と同様とした。光沢度(マット感)は向上し、良好な耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
凝集シリカ粒子の添加量を0.1重量%とする以外は、実施例1と同様とした。光沢度(マット感)が若干劣ったものの、良好な耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
比表面積20m2/g、吸油量20ml/100gのコロイダルシリカを使用すること以外は、実施例1と同様とした。光沢度(マット感)が若干劣ったものの、良好な耐UV性、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
ルチル型酸化チタンを使用すること以外は、実施例1と同様とした。粒子の表面活性が高いため、若干カルボキシル末端基量が高くなったものの、耐UV性は向上し、良好な光沢度、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
アナターゼ型酸化チタンを使用すること以外は、実施例1と同様とした。粒子の表面活性が高いため、若干カルボキシル末端基量が高くなったものの、実施例22のルチル型酸化チタンよりは若干劣るが、耐UV性は向上し、良好な光沢度、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
硫酸バリウムを使用すること以外は、実施例1と同様とした。粒子の表面活性が高いため、若干カルボキシル末端基量が高くなったものの、耐UV性は向上し、良好な光沢度、耐加水分解性であった。結果を表1、2、3に示した。
実施例1の凝集シリカを2重量%、実施例23のルチル型酸化チタンを1重量%(合計3重量%)添加する以外は、実施例1と同様とした。得られたポリエステルフィルムは、若干耐加水分解性は劣るものの、光沢度、耐UV性の両方を高度に満足するものであった。結果を表1、2、3に示した。
実施例1の凝集シリカを2重量%、実施例23のルチル型酸化チタンを3重量%(合計5重量%)添加する以外は、実施例1と同様とした。得られたポリエステルフィルムは、光沢度、耐UV性の両方を高度に満足するものであったが、表面活性の高いルチル型酸化チタンの量が増えたためか、ポリマーのカルボキシル末端基量が増加し、得られたポリエステルフィルムの耐加水分解性についても、PCT60hr後の伸度保持率が50%とぎりぎり使用できるレベルのものであった。結果を表1、2、3に示した。
実施例29
実施例1の凝集シリカを2重量%、実施例25の硫酸バリウムを1重量%(合計3重量%)添加する以外は、実施例1と同様とした。得られたポリエステルフィルムは、若干耐加水分解性は劣るものの、光沢度、耐UV性の両方を高度に満足するものであった。結果を表1、2、3に示した
実施例30
3官能以上の共重合成分として、無水トリメリット酸を、エステル化反応が終了し、酢酸マンガンを添加する前に、0.1モル添加する以外は、実施例1と同様とした。耐加水分解性は向上し、良好な光沢度、耐UV性であった。結果を表1、2、3に示した。
無機粒子を添加しないこと以外は、実施例1と同様とした。無機粒子を添加していないため、光沢度(マット感)、耐UV性に劣るものであった。結果を表1、2、3に示した。
重縮合反応前に無機粒子を添加せず、固相重合後のポリエステル組成物と凝集シリカを粉体でサイドフィーダーより2重量%となるように供給し、合計100kg/hrで46mmφのL/D45の同方向ベント式二軸混練機を用いて、スクリュー回転数200rpm(Ns)、Q/Ns=0.5で樹脂温280℃、真空度5kPaAで混練した。得られたポリエステル組成物は、固有粘度が0.70dl/g、カルボキシル末端基量が25eq/tとなり、得られたポリエステルフィルムの耐加水分解性は、非常に低いものであった。結果を表1、2、3に示した。
固相重合をしないこと以外は、実施例1と同様とした。固相重合をしていないため、重縮合反応後のカルボキシル末端基量が19eq/tであり、ΔCOOHが40eq/tと非常に高いため、製膜評価は実施しなかった。結果を表1、2、3に示した。
ジオールを追加添加しないこと以外は、実施例1と同様とした。追加添加していないため、エステル化反応後のカルボキシル末端基と追加添加するジオールの反応によるカルボキシル末端基の低減が望めず、カルボキシル末端基量は、重縮合反応後で、25eq/t、固相重合後で、16eq/tと高く、ポリエステルフィルムの耐加水分解性も、非常に低いものであった。結果を表1、2、3に示した。
リン酸アルカリ金属塩をジオール溶液ではなく、粉体で直接添加したこと以外は、実施例1と同様とした。リン酸アルカリ金属塩が異物化し、重縮合後のポリマーは、微小異物が、50個/5gと非常に多く、リン酸アルカリ金属塩が異物化したことにより、耐加水分解の機能を発現しないため、ポリエステルフィルムの耐加水分解性も、非常に低いものであった。結果を表1、2、3に示した。
Claims (7)
- ジカルボン酸成分とジオール成分とをエステル化反応し、次いで重縮合反応および固相重合反応を行うポリエステルの製造方法において、エステル化反応終了から重縮合反応開始までの間に、ジオール成分を追加添加し、リン酸アルカリ金属塩のジオール溶液、無機粒子をエステル化反応物に添加することを特徴とするポリエステル組成物の製造方法。
- リン酸アルカリ金属塩のジオール溶液を、0.1〜5重量%の濃度で、220〜240℃の温度のエステル化反応物に添加することを特徴とする請求項1記載のポリエステル組成物の製造方法。
- 添加するリン酸アルカリ金属塩が、得られるポリエステル組成物1tに対して、0.1mol/t以上7.0mol/t以下であることを特徴とする請求項1または2記載のポリエステル組成物の製造方法。
- エステル化反応後に追加添加するジオール成分が、ジカルボン酸成分に対し0.05〜0.65モルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のポリエステル組成物の製造方法。
- 無機粒子が、二酸化ケイ素粒子、二酸化チタン粒子、および硫酸バリウム粒子からなる群から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のポリエステル組成物の製造方法。
- 重縮合反応開始までの間に3官能以上の共重合成分を添加することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のポリエステル組成物の製造方法。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の製造方法によって得られるポリエステル組成物が太陽電池用であることを特徴とする太陽電池用ポリエステル組成物。
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