JP2013186736A - サーバ装置、救急医療支援システム、及びプログラム - Google Patents

サーバ装置、救急医療支援システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】救急隊員などが提供した情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を適切に生成する。
【解決手段】サーバ装置は、救急隊員が使用する電子ペンによって読み取られた、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する第1受信手段と、傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じて救急隊員によって携帯端末に入力された携帯端末入力情報を受信する第2受信手段と、第1受信手段によって受信された記入情報、及び第2受信手段によって受信された携帯端末入力情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を生成する搬送情報生成手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、救急医療を支援するための技術分野に関する。
近年、地震や台風やテロ等による大規模災害時の対応システムに、トリアージタグと呼ばれる治療優先度を示す標識タグが用いられている。このようなトリアージタグにドットパターンを形成し、電子ペンを利用して、トリアージタグに記入された内容を電子データ化する技術が提案されている(例えば特許文献1乃至4参照)。
その他にも、本発明に関連する技術が特許文献5乃至9に記載されている。特許文献5には、119番通報者の携帯電話機から、救急車の出動状況確認などの問合せがあった場合に、適切な転送先に自動で転送する技術が記載されている。また、特許文献6乃至9には、救急患者を受入れ可能な医療機関の決定を支援する技術が記載されている。
特開2008−305301号公報 特開2009−187170号公報 特開2009−217449号公報 特許第4736784号公報 特開2009−071669号公報 特開2010−086357号公報 特開2010−277383号公報 特開2011−048775号公報 特開2012−008778号公報
ところで、医療機関が提供した情報ではなく、消防等の関連機関(救急隊員も含む)が提供した情報に基づいて、傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じた情報を共有できれば便宜である。そこで、本発明は、救急隊員などが提供した情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を適切に生成することが可能なサーバ装置、救急医療支援システム、及びプログラムを提供することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、サーバ装置は、救急隊員が使用する電子ペンによって読み取られた、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する第1受信手段と、前記傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じて前記救急隊員によって携帯端末に入力された携帯端末入力情報を受信する第2受信手段と、前記第1受信手段によって受信された前記記入情報、及び前記第2受信手段によって受信された前記携帯端末入力情報に基づいて、前記傷病者の搬送状況を示す搬送情報を生成する搬送情報生成手段と、を備える。
上記のサーバ装置では、第1受信手段は、救急隊員が使用する電子ペンによって読み取られた、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信し、第2受信手段は、傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じて救急隊員によって携帯端末に入力された携帯端末入力情報を受信する。そして、搬送情報生成手段は、第1受信手段によって受信された記入情報、及び第2受信手段によって受信された携帯端末入力情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を生成する。これにより、医療機関が提供した情報を用いることなく、救急隊員が供給した情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を適切に生成することができる。
上記のサーバ装置の一態様では、前記第2受信手段は、前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを示す受け入れ確定情報を、前記携帯端末入力情報として受信し、前記搬送情報生成手段は、前記第2受信手段によって前記受け入れ確定情報が受信された際に、前記搬送状況を「搬送中」に設定した前記搬送情報を生成する。これにより、救急車における現在の搬送状況が、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定し、その医療機関に向かっている状況であることを示す搬送情報を適切に生成することができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記第2受信手段は、前記傷病者の医療機関への収容が完了したことを示す収容完了情報を、前記携帯端末入力情報として受信し、前記搬送情報生成手段は、前記第2受信手段によって前記収容完了情報が受信された際に、前記搬送状況を「到着」に設定した前記搬送情報を生成する。これにより、救急車における現在の搬送状況が、傷病者の医療機関への収容が完了した状況であることを示す搬送情報を適切に生成することができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記第1受信手段は、前記電子ペンによって読み取られた、傷病者収容証に形成されたコード化パターンに関する記入情報を更に受信し、前記搬送情報生成手段は、前記第1受信手段によって、前記傷病者収容証に形成されたコード化パターンに関する前記記入情報が受信された際に、前記搬送状況を「到着」に設定した前記搬送情報を生成する。これによっても、救急車における現在の搬送状況が、傷病者の医療機関への収容が完了した状況であることを示す搬送情報を適切に生成することができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記搬送情報生成手段は、前記第1受信手段によって、前記記入用紙に形成されたコード化パターンに関する前記記入情報が受信された際に、当該記入情報に基づいて、前記記入用紙に記入された傷病者についての前記搬送情報の生成を開始する。この態様では、記入用紙への記入に対応する記入情報が受信された際に搬送情報の生成を開始し、その記入情報の内容に応じた搬送情報を生成する。
上記のサーバ装置において好適には、前記第2受信手段は、前記傷病者の受け入れ先の医療機関を示す受け入れ医療機関情報を、前記携帯端末入力情報として受信し、前記搬送情報生成手段は、前記第2受信手段によって受信された前記受け入れ医療機関情報を含む前記搬送情報を生成することができる。これにより、搬送情報より、受け入れ医療機関の情報を把握することが可能となる。
また好適には、前記記入用紙には、前記傷病者の重症度を選択するための選択欄が設けられており、前記記入情報には、前記電子ペンによって前記選択欄にて選択された前記重症度の情報が含まれており、前記搬送情報生成手段は、前記記入情報に含まれる前記重症度の情報を含む前記搬送情報を生成する。これにより、搬送情報より、傷病者の重症度を把握することが可能となる。
また好適には、前記記入情報には、前記電子ペンの識別情報が含まれており、前記搬送情報生成手段は、前記記入情報に含まれる前記識別情報に基づいて、前記救急隊員の所属先を示す情報を含む前記搬送情報を生成する。これにより、搬送情報より、救急隊員の所属先を把握することが可能となる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、複数の傷病者の前記搬送情報を一覧表示させるための第1表示画面を生成する第1表示画面生成手段と、前記携帯端末又は消防関連機関で使用されるコンピュータ装置に、前記第1表示画面の情報を送信する第1送信制御手段と、を更に備える。これにより、救急隊員や消防本部等に対して、複数の傷病者の搬送情報を容易に把握させることができる。例えば、出動中の各救急車が扱っている傷病者の搬送情報を一覧表示させることで、救急車の出動状況を容易に把握させることができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記第1表示画面生成手段は、複数の傷病者の前記搬送情報に基づいて、一の医療機関について、当該医療機関が受け入れた傷病者の前記搬送情報を一覧表示させるための画面を、前記第1表示画面として生成する。これにより、救急隊員や消防本部等に対して、一の医療機関(例えば選択された医療機関)の傷病者の受け入れ状況を容易に把握させることができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、複数の傷病者の前記搬送情報に基づいて、複数の医療機関ごとに、受け入れた傷病者の人数を表示させるための第2表示画面を生成する第2表示画面生成手段と、前記携帯端末又は消防関連機関で使用されるコンピュータ装置に、前記第2表示画面の情報を送信する第2送信制御手段と、を更に備える。これにより、救急隊員や消防本部等に対して、複数の医療機関の傷病者の受け入れ状況を容易に把握させることができ、傷病者の受け入れ先の決定を適切に支援することが可能となる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記第2表示画面生成手段は、前記受け入れた傷病者の人数を、傷病者の重症度の区分に応じて異なる態様で表示させるための前記第2表示画面を生成する。これにより、救急隊員や消防本部等に対して、各医療機関が受け入れた傷病者について、重症度の区分ごとの人数を把握させることができる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記第1受信手段によって受信された前記記入情報に対応する、前記傷病者に関する情報である傷病者情報を、前記医療機関で使用されるコンピュータ装置に送信する第3送信制御手段を更に備える。これにより、医療機関は、救急隊員から受け入れ要請があった際に、傷病者に関する情報(例えば症状)を確認することができる。よって、医療機関は、傷病者の受け入れについての判断を行い易くなる。
上記のサーバ装置の他の一態様では、前記第3送信制御手段は、前記医療機関で傷病者の受け入れが確定していない場合には、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含まない当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信し、前記医療機関で傷病者の受け入れが確定した場合に、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含む当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信する。
上記の態様では、傷病者の受け入れが確定していない医療機関に対しては、傷病者の個人情報を開示しない。これにより、不要な個人情報の流出を適切に防止することができる。一方で、傷病者の受け入れが確定した医療機関に対しては、傷病者の個人情報を開示する。これにより、開示された個人情報を、医療機関での電子カルテの作成に好適に利用することができる。
本発明の他の観点では、プログラムは、上記サーバ装置として機能させる。当該プログラムを実行することにより、上記のサーバ装置を実現することができる。
本発明の更に他の観点では、救急医療支援システムは、上記サーバ装置と、コード化パターンが形成され、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙と、前記記入用紙に形成された前記コード化パターンを読み取り、当該コード化パターンに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記電子ペンによって生成された前記記入情報を受信し、当該記入情報を前記サーバ装置に送信する携帯端末と、を備える。このような救急医療支援システムによれば、医療機関が提供した情報を用いることなく、救急隊員が供給した情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を適切に生成することができ、医療機関の受け入れ状況などを消防関連機関においてリアルタイムで共有することが可能となる。
上記の救急医療支援システムの一態様では、前記携帯端末は、前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを入力するための第1画面を表示させる表示制御手段と、前記第1画面にて前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことが入力された場合に、その旨を示す受け入れ確定情報を前記サーバ装置に送信する送信制御手段と、を備える。このような第1画面を用いることで、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことの登録を容易に行うことができる。
上記の救急医療支援システムの他の一態様では、前記携帯端末の前記表示制御手段は、前記第1画面にて前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことが入力された後に、前記傷病者の受け入れ先の医療機関を入力するための第2画面を表示させ、前記携帯端末の前記送信制御手段は、前記第2画面にて前記傷病者の受け入れ先の医療機関が入力された場合に、当該医療機関を示す受け入れ医療機関情報を前記サーバ装置に送信する。このような第2画面を用いることで、傷病者の受け入れ先の医療機関の登録を容易に行うことができる。
上記の救急医療支援システムの他の一態様では、前記携帯端末の前記表示制御手段は、前記傷病者の医療機関への収容が完了したことを入力するための第3画面を更に表示させ、前記携帯端末の前記送信制御手段は、前記第3画面にて前記傷病者の医療機関への収容が完了したことが入力された場合に、その旨を示す収容完了情報を前記サーバ装置に送信する。このような第3画面を用いることで、傷病者の医療機関への収容が完了したことの登録を容易に行うことができる。
上記の救急医療支援システムにおいて好適には、医療機関で使用され、前記傷病者に関する情報である傷病者情報を前記サーバ装置から受信するコンピュータ装置を更に備える。
本発明の更に他の観点では、サーバ装置は、救急隊員が使用する電子ペンによって読み取られた、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記記入情報に対応する、前記傷病者に関する情報である傷病者情報を、医療機関で使用されるコンピュータ装置に送信する送信制御手段と、を備え、前記送信制御手段は、前記医療機関で傷病者の受け入れが確定していない場合には、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含まない当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信し、前記医療機関で傷病者の受け入れが確定した場合に、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含む当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信する。
本発明の更に他の観点では、サーバ装置は、傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じて救急隊員によって携帯端末に入力された携帯端末入力情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記携帯端末入力情報に基づいて、前記傷病者の搬送状況を示す搬送情報を生成する搬送情報生成手段と、を備える。
本発明によれば、医療機関が提供した情報を用いることなく、救急隊員が供給した情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を適切に生成することができる。
本実施形態に係る救急医療支援システムのシステム構成図である。 本実施形態に係る傷病者観察メモを示す。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)はドットパターンを模式的に示し、(b)はそれに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 携帯端末の機能ブロック図である。 サーバ装置の機能ブロック図である。 受入情報画面の具体例を示す。 救急車出動状況画面の具体例を示す。 傷病者情報画面の具体例を示す。 受入確定登録画面及び受入医療機関登録画面の具体例を示す。 収容登録画面の具体例を示す。 本実施形態に係る処理フローを示す。 他の例に係る傷病者収容証を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[救急医療支援システムの構成]
図1は、本実施形態に係る救急医療支援システム10のシステム構成図である。図1に示すように、救急医療支援システム10は、主に、消防関連機関(消防本部や消防署や救急車など)で使用される、電子ペン1、傷病者観察メモ2、携帯端末3、コンピュータ装置4及びプリンタ5と、各医療機関で使用されるコンピュータ装置7と、コンピュータ装置4、7とネットワーク(例えばインターネット)を介して接続されたサーバ装置6とを有する。
電子ペン1、傷病者観察メモ2及び携帯端末3は、消防本部に保管されており、救急隊員(消防隊員)の出動時に持ち出されて使用され、コンピュータ装置4及びプリンタ5は、消防本部で使用される。電子ペン1及び携帯端末3は、救急車や救急隊員の数に応じた数量用意される。傷病者観察メモ2は、電子ペン1により読み取り可能なドットパターン(コード化パターン)が印刷され、電子ペン1は、傷病者観察メモ2への記入に対応する記入情報を、Bluetooth(登録商標)等の無線通信方式で携帯端末3に送信する。携帯端末3は、電子ペン1から受信した記入情報や、救急隊員によって当該携帯端末3に入力された情報を、携帯電話網(例えばIPパケット通信)やインターネットなどのネットワークを介してサーバ装置6に送信する。例えば、携帯端末3は、スマートフォンである。コンピュータ装置4は、ネットワーク(例えばインターネット)を介してサーバ装置6と接続される。プリンタ5は、コンピュータ装置4からの印刷指示(出力命令)に従って印刷を行う。例えば、プリンタ5は、それぞれで座標範囲の異なるユニークなドットパターンが形成された複数の傷病者観察メモ2を印刷する。
サーバ装置6は、携帯端末3から受信した情報に基づいて、救急車の搬送状況を示す情報(搬送情報)や、傷病者に関する情報(傷病者情報)などを生成し、これらの情報を携帯端末3、コンピュータ装置4及びコンピュータ装置7に送信する。サーバ装置6は、救急医療支援センタとして機能する。
[傷病者観察メモ]
図2を参照して、本実施形態に係る傷病者観察メモ2について説明する。図2に示すように、傷病者観察メモ2は、事故種別を選択するための事故種別選択欄2aと、傷病者の氏名や住所などの個人情報を記入するための個人情報記入欄2bと、傷病者の具体的な症状を記入するための症状記入欄2cと、傷病者の重症度(傷病の程度)を選択するための重症度選択欄2dと、QRコード(登録商標)部2eと、送信ボックス2fと、帳票番号2gとが設けられている。傷病者観察メモ2には、QRコード部2eを除く全面に、ドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷され、文字や枠線などは、赤外域に吸収性を持たないインキにより印刷される。なお、傷病者観察メモ2は、本発明における「記入用紙」の一例である。
重症度選択欄2dは、傷病の重症度として重症を選択するための「I」と印字された重症選択欄2d1と、傷病の重症度として中等症を選択するための「II」と印字された中等症選択欄2d2と、傷病の重症度として軽傷を選択するための「III」と印字された軽傷選択欄2d3とを有する。重症選択欄2d1の全体には赤色が付されており、中等症選択欄2d2の全体には黄色が付されており、軽傷選択欄2d3の全体には緑色が付されている。救急隊員は、重症選択欄2d1、中等症選択欄2d2及び軽傷選択欄2d3のうちのいずれかに電子ペン1によりチェックを記入することで、傷病者の重症度を選択する。なお、重症度選択欄2dにおける「I」、「II」、「III」を用いた重症度の区分けや、赤色、黄色及び緑色を用いた重症度の区分けは、トリアージタグで用いられるトリアージ区分と同様である。よって、以下では、トリアージタグで用いられる「治療優先度」や「治療の優先順位」といった文言を、重症度を意味するものとして用いる場合がある。
QRコード部2eには、携帯端末3のカメラで撮影することで帳票番号2gの情報を取得可能なQRコードが印刷されている。帳票番号2gとしては、各傷病者観察メモ2で異なる通し連番が用いられる。送信ボックス2fは、傷病者観察メモ2に電子ペン1により記入された内容に対応する記入情報を、電子ペン1から携帯端末3を経由してサーバ装置6へ送信する処理を実行させるための指示が定義されたエリアである。
なお、傷病者観察メモ2にQRコード部2eを設けなくても良い。QRコード部2eを設けない場合には、携帯端末3に帳票番号2gを直接入力すれば良い。また、傷病者観察メモ2に送信ボックス2fを設けなくても良い。指示があるまで電子ペン1が記入情報をメモリ109(図5参照)に保持し続けるような構成では、電子ペン1のメモリ109に記憶された記入情報を携帯端末3に送信するためのトリガとしての送信ボックス2fを設けることが望ましい。しかしながら、電子ペン1が記入情報を携帯端末3に自動で送信するような構成(例えば、携帯端末3と通信できないような状態では記入情報をメモリ109に記憶し、携帯端末3と通信できる状態になったときに、メモリ109に記憶している記入情報を携帯端末3に送信するような構成)では、送信ボックス2fを設けなくても良い。
[ドットパターン]
次に、図3及び図4を参照しながら、傷病者観察メモ2に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図3は、傷病者観察メモ2に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、傷病者観察メモ2上の位置座標が決定されるように構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、傷病者観察メモ2上のどの部分から6×6ドットを取っても、ユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが傷病者観察メモ2上のどの位置にあるのか)を保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて、対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に、電子ペン1について図5を用いて説明する。図5は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端はペン先部103となっており、救急隊員は、電子ペン1のペン先部103を傷病者観察メモ2に当接させて、傷病者観察メモ2にストローク(手書きストローク)を記入したり、電子ペン1のペン先部103を傷病者観察メモ2に当接させて、タップ(ペン先部103による傷病者観察メモ2への軽叩)したりする。インクカートリッジ104のインクは、赤外線を吸収する材料(例えばカーボン)を含まないようにする。ここで、電子ペン1のペン先部103が傷病者観察メモ2に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。インクカートリッジ104のインクは、赤外線を吸収する材料を含まないので、プロセッサ103によるドットパターンの読取りを阻害しない。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、救急隊員が電子ペン1により傷病者観察メモ2に手書きストロークを記入したりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、救急隊員が電子ペン1により傷病者観察メモ2に手書きストロークを記入したりタップしたりすると、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、救急隊員が記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報PDと、後述するペンIDとを関連付けて、記入情報として携帯端末3へ送信する。また、救急隊員が1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を傷病者観察メモ2から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報として携帯端末3へ送信する。より詳しくは、通信ユニット111は、電子ペン1によって傷病者観察メモ2の送信ボックス2fに記入された際に、記入情報を携帯端末3へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、傷病者観察メモ2上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が傷病者観察メモ2に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106は、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線透過フィルタが設けられており、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、傷病者観察メモ2に文字や枠線などが印刷されていた場合でも、印刷したインクは赤外域に吸収性を持たないため、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、救急隊員の記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、救急隊員が記入するストローク(筆跡)の傷病者観察メモ2上におけるX、Y座標(以後、単に「位置座標」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えており、座標演算の際、その機能を発揮させる。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、傷病者観察メモ2における6×6のドットパターンは、傷病者観察メモ2内で重複することはないため、救急隊員が電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が傷病者観察メモ2のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、各電子ペン1A〜1Eを識別するためのそれぞれのペンID「pen01」〜「pen05」、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報として、携帯端末3を介してサーバ装置6へ送信する。通信ユニット111による携帯端末3への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されて送信された1個又は複数個の座標属性情報は、携帯端末3及びサーバ装置6によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、携帯端末3及びサーバ装置6は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。
[携帯端末]
次に、携帯端末3について説明する。携帯端末3は、ハードウェアとして、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ等で構成される。図6は、携帯端末3の機能ブロック図である。携帯端末3は、機能的には、入力手段31、受信手段32、処理手段34、記憶手段35、表示手段36及び通信手段37を備える。
入力手段31は、各種コマンドやデータを入力するためのボタンなどから構成されている。表示手段36がタッチパネル方式である場合には、表示手段36の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力手段31として機能する。受信手段32は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信する。表示手段36は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段34によって指示された内容を表示する。
通信手段37は、携帯電話網(例えばIPパケット通信)やインターネットなどのネットワークを介してサーバ装置6と通信を行う。例えば、通信手段37は、受信手段32によって受信された記入情報をサーバ装置6に送信したり、後述する受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報をサーバ装置6に送信したり、サーバ装置6によって生成された表示画面に関する情報をサーバ装置6から受信したりする。
記憶手段35は、ROM、RAMといったメモリによって構成され、処理手段34の指示により、プログラムの実行により生成される各種情報を記憶する。例えば、記憶手段35は、傷病者観察メモ2に印刷されたドットパターンの座標範囲に関する座標定義情報を記憶している。また、記憶手段35は、処理手段34の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶し、さらに、処理手段34の指示により、記憶領域を確保して、ペンダウンからペンアップまでの記入情報に含まれる座標属性情報をストローク情報としてペンID毎に記憶する。
処理手段34は、CPU等のプロセッサによって構成され、携帯端末3の全体の制御を行う。具体的には、処理手段34は、表示制御手段341及び送信制御手段342を有する。表示制御手段341は、通信手段37によって受信された、サーバ装置6で生成された表示画面の情報に基づいて、当該表示画面を表示手段36に表示させる。例えば、表示制御手段341は、複数の医療機関ごとに、受け入れた傷病者の人数が示された画面や、一の医療機関について、当該医療機関が受け入れた傷病者の搬送情報が一覧にて示された画面などを表示手段36に表示させる。以下では、これらの画面を「受入情報画面」と呼ぶ。
また、表示制御手段341は、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを入力するための画面(以下では「受入確定登録画面」と呼ぶ。)や、傷病者の受け入れ先の医療機関を入力するための画面(以下では「受入医療機関登録画面」と呼ぶ。)や、傷病者の医療機関への収容が完了したことを入力するための画面(以下では「収容登録画面」と呼ぶ。)を、表示手段36に表示させる。受入確定登録画面は本発明における「第1画面」に相当し、受入医療機関登録画面は本発明における「第2画面」に相当し、収容登録画面は本発明における「第3画面」に相当する。また、表示制御手段341は、このような受入確定登録画面や収容登録画面を表示させる場合に、受信手段32によって受信された記入情報に基づいて、救急隊員によって記入された状態にある傷病者観察メモ2と同様の内容の画像も表示させる。
送信制御手段342は、受入確定登録画面にて、救急隊員が入力手段31によって傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを入力した場合に、その旨を示す受け入れ確定情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる。また、送信制御手段342は、受入医療機関登録画面にて、救急隊員が入力手段31によって傷病者の受け入れ先の医療機関を入力した場合に、当該医療機関を示す受け入れ医療機関情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる。また、送信制御手段342は、収容登録画面にて、救急隊員が入力手段31によって傷病者の医療機関への収容が完了したことを入力した場合に、その旨を示す収容完了情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる。なお、受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報は、本発明における「携帯端末入力情報」の一例である。
[サーバ装置]
次に、サーバ装置6について説明する。サーバ装置6は、ハードウェアとして、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ等で構成される。図7は、サーバ装置6の機能ブロック図である。サーバ装置6は、機能的には、処理手段64、記憶手段65、通信手段67及び通信インターフェース68を備える。
通信手段67は、携帯電話網(例えばIPパケット通信)やインターネットなどのネットワークを介して携帯端末3と通信を行う。例えば、通信手段67は、電子ペン1によって生成された記入情報を携帯端末3から受信したり、受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報を携帯端末3から受信したり、後述する処理手段64によって生成された受入情報画面の情報を携帯端末3に送信したりする。なお、通信手段67は、本発明における「第1受信手段」及び「第2受信手段」の一例である。
通信インターフェース68は、ネットワーク(インターネットなど)を介して、消防関連機関で使用されるコンピュータ装置4及び医療機関で使用されるコンピュータ装置7に接続する。例えば、通信インターフェース68は、後述する処理手段64によって生成された各種の表示画面の情報をコンピュータ装置4、7に送信する。
記憶手段65は、ROM、RAMといったメモリによって構成され、処理手段64の指示により、プログラムの実行により生成される各種情報を記憶する。例えば、記憶手段65は、傷病者観察メモ2に印刷されたドットパターンの座標範囲に関する座標定義情報を記憶している。また、記憶手段65は、処理手段64の処理命令により、携帯端末3を介して電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶し、さらに、処理手段64の指示により、記憶領域を確保して、ペンダウンからペンアップまでの記入情報に含まれる座標属性情報をストローク情報としてペンID毎に記憶する。更に、記憶手段65は、電子ペン1のペンIDと救急隊員の所属先(消防署名)とを対応付けた情報(以下では「所属先情報」と呼ぶ。)を記憶している。
処理手段64は、CPU等のプロセッサによって構成され、サーバ装置6の全体の制御を行う。具体的には、処理手段64は、搬送情報生成手段641、表示画面生成手段642及び送信制御手段643を有する。搬送情報生成手段641は、通信手段67によって受信された記入情報、受け入れ確定情報及び収容完了情報に基づいて、傷病者の搬送状況を含む搬送情報を生成する。この場合、搬送情報生成手段641は、通信手段67によって記入情報が受信された際に、傷病者観察メモ2に記入された傷病者についての搬送情報の生成を開始し、通信手段67によって受け入れ確定情報が受信された際に、搬送情報における搬送状況を「搬送中」に設定し、通信手段67によって収容完了情報が受信された際に、搬送情報における搬送状況を「到着」に設定する。
また、搬送情報生成手段641は、記憶手段65に記憶された、傷病者観察メモ2に形成されたドットパターンの座標範囲についての座標定義情報を参照して、通信手段67によって受信された記入情報から、救急隊員が電子ペン1で傷病者観察メモ2の重症度選択欄2dにて選択した重症度を特定し、その重症度の情報を搬送情報に含める。また、搬送情報生成手段641は、通信手段67によって受信された受け入れ医療機関情報を搬送情報に含める。また、搬送情報生成手段641は、記憶手段65に記憶された所属先情報を参照して、通信手段67によって受信された記入情報に含まれるペンIDから救急隊員の所属先を特定し、その救急隊員の所属先を示す情報を搬送情報に含める。また、搬送情報生成手段641は、例えば通信手段67によって収容完了情報が受信された時刻に基づいて収容時間を求め、当該収容時間の情報を搬送情報に含める。このように、搬送情報は、搬送状況(搬送中、到着)や、重症度や、受け入れ医療機関や、救急隊員の所属先や、収容時間などを含む情報である。その他にも、搬送情報は、傷病者の氏名、年齢、性別などの個人情報や、事故種別や、傷病者の症状などの情報を含む。これらの情報は、基本的には救急隊員によって傷病者観察メモ2に記入された情報であり、搬送情報生成手段641は、通信手段67によって受信された記入情報より、これらの情報を取得する。
表示画面生成手段642は、搬送情報生成手段641によって生成された搬送情報に基づいて、携帯端末3やコンピュータ装置4、7に表示させるための表示画面を生成する。具体的には、表示画面生成手段642は、複数の傷病者の搬送情報に基づいて、複数の医療機関ごとに、受け入れた傷病者の人数が示された画面や、一の医療機関(例えば救急隊員によって選択された医療機関)について、当該医療機関が受け入れた傷病者の搬送情報が一覧にて示された画面などを、受入情報画面として生成する。そして、送信制御手段643は、このような受入情報画面の情報を、通信手段67を介して携帯端末3に送信する。
また、表示画面生成手段642は、複数の傷病者の搬送情報に基づいて、現在出動中の救急車の状況を示す画面(以下では「救急車出動状況画面」と呼ぶ。)を生成する。具体的には、表示画面生成手段642は、出動中の各救急車が扱っている傷病者の搬送情報が一覧にて示された救急車出動状況画面を生成する。送信制御手段643は、このような救急車出動状況画面の情報を、通信インターフェース68を介して、消防本部などで使用されるコンピュータ装置4に送信する。
また、表示画面生成手段642は、通信手段67によって受信された記入情報に基づいて、傷病者観察メモ2に記入された傷病者情報が示された画面(以下では「傷病者情報画面」と呼ぶ。)を生成する。そして、送信制御手段643は、このような傷病者情報画面の情報を、通信インターフェース68を介して、医療機関で使用されるコンピュータ装置7に送信する。具体的には、送信制御手段643は、医療機関で傷病者の受け入れが確定していない場合には、傷病者の個人情報を含まない傷病者情報画面の情報をコンピュータ装置7に送信し、医療機関で傷病者の受け入れが確定した場合に、傷病者の個人情報を含む傷病者情報画面の情報をコンピュータ装置7に送信する。
例えば、救急隊員が電話で医療機関に受け入れ要請を行う際に、医療機関に1つ目の暗証番号(以下では「第1暗証番号」と呼ぶ。)を告げ、第1暗証番号がコンピュータ装置7に入力された場合に、送信制御手段643は、傷病者の個人情報を含まない傷病者情報画面の情報をコンピュータ装置7に送信する。つまり、傷病者の受け入れ要請時には、傷病者の個人情報を開示しない。この後、医療機関がそのような傷病者情報画面を確認して、傷病者の受け入れを決定した際に、救急隊員が電話で医療機関に2つ目の暗証番号(以下では「第2暗証番号」と呼ぶ。)を告げ、第2暗証番号がコンピュータ装置7に入力された場合に、送信制御手段643は、傷病者の個人情報を含む傷病者情報画面の情報をコンピュータ装置7に送信する。つまり、傷病者の受け入れが確定した医療機関にのみ、当該傷病者の個人情報を開示する。
なお、表示画面生成手段642は、本発明における「第1表示画面生成手段」及び「第2表示画面生成手段」の一例である。また、送信制御手段643は、本発明における「第1送信制御手段」、「第2送信制御手段」及び「第3送信制御手段」の一例である。
[表示画面例]
次に、本実施形態において、携帯端末3、コンピュータ装置4及びコンピュータ装置7に表示される画面例について示す。
(受入情報画面)
図8は、受入情報画面の具体例を示す図である。上記したように、受入情報画面は、サーバ装置6の処理手段64内の表示画面生成手段642によって生成され、携帯端末3の表示手段36に表示されるものである。
図8(a)は、受入情報画面の一例を示す図である。以下では、図8(a)に示す受入情報画面を「第1受入情報画面」と呼ぶ。なお、第1受入情報画面は、本発明における「第2表示画面」の一例である。
図8(a)に示すように、第1受入情報画面では、所定の地域内の複数の医療機関ごとに(符号50a参照)、受け入れた傷病者の人数が棒グラフにて表示される(符号50b参照)。また、第1受入情報画面では、当該画面を閉じるためのボタン50cも表示される。なお、ここでいう「受け入れた傷病者の人数」とは、搬送情報における搬送状況が「搬送中」又は「到着」となっている傷病者の人数を示す。具体的には、第1受入情報画面では、重症度の区分(重症、中等症、軽傷)ごとに、傷病者の人数を示した棒グラフが表示されると共に、重症度の区分に応じた色にて、各区分の棒グラフが表示される。詳しくは、重症度が重症である傷病者の人数は赤色の棒グラフにて表示され、重症度が中等症である傷病者の人数は黄色の棒グラフにて表示され、重症度が軽傷である傷病者の人数は緑色の棒グラフにて表示される。
サーバ装置6の表示画面生成手段642は、サーバ装置6の搬送情報生成手段641によって生成された複数の傷病者の搬送情報に基づいて、このような第1受入情報画面を生成する。具体的には、表示画面生成手段642は、搬送情報に含まれる、搬送状況の情報や、受け入れ医療機関の情報や、重症度の情報に基づいて、所定の地域内に含まれる複数の医療機関のそれぞれについて、搬送状況が「搬送中」又は「到着」である傷病者の人数を、重症度の区分ごとに求めることで、第1受入情報画面を生成する。
図8(b)は、受入情報画面の他の例を示す図である。以下では、図8(b)に示す受入情報画面を「第2受入情報画面」と呼ぶ。なお、第2受入情報画面は、本発明における「第1表示画面」の一例である。例えば、第2受入情報画面は、図8(a)に示した第1受入情報画面において一の医療機関が選択された際に表示される。
図8(b)に示すように、第2受入情報画面では、一の医療機関について、当該医療機関が受け入れた傷病者の搬送情報が一覧にて表示される。つまり、第2受入情報画面では、医療機関別の受け入れ履歴が表示される。具体的には、第2受入情報画面では、一の医療機関が受け入れた複数の傷病者について、収容時間(符号51a参照)、搬送状況(符号51b参照)、重症度(符号51c参照)、傷病者の年齢(符号51d参照)、傷病者の性別(符号51e参照)、事故種別(符号51f参照)などが表示される。符号51cで示す重症度の欄は、重症度が重症である場合には赤色で表示され、重症度が中等症である場合には黄色で表示され、重症度が軽傷である場合には緑色で表示される。また、第2受入情報画面では、当該画面を閉じるためのボタン51gも表示される。
このように第2受入情報画面に表示される情報は、サーバ装置6の搬送情報生成手段641によって生成される搬送情報に含まれるものであり、サーバ装置6の表示画面生成手段642は、搬送情報生成手段641によって生成された搬送情報に基づいて、一の医療機関についての搬送情報を一覧にて示した第2受入情報画面を生成する。この場合、表示画面生成手段642は、表示すべき搬送情報のうち、傷病者観察メモ2に電子ペン1によって記入された文字に対応する情報は(例えば年齢)、手書きストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字を表示させるようにする。なお、文字認識処理を行わずに、手書きストロークをそのまま表示させても良い。他方で、表示画面生成手段642は、表示すべき搬送情報のうち、傷病者観察メモ2の選択欄にて電子ペン1によって選択された情報は(例えば性別、事故種別)は、その選択された情報を表示させるようにする。
上記したような第1受入情報画面及び第2受入情報画面を表示させることで、各医療機関の傷病者の受け入れ状況を救急隊員に容易に把握させることができ、傷病者の受け入れ先の決定を適切に支援することが可能となる。例えば、受け入れ要請を行う医療機関の候補を適切に絞り込むことが可能となる。
なお、上記したような第1受入情報画面及び第2受入情報画面では、基本的には、現在から所定時間前までの間についての、複数の医療機関が受け入れた傷病者の人数の情報や、医療機関が受け入れた傷病者の搬送情報(以下では、これらの情報を単に「受入情報」と呼ぶ。)が表示される。他の例では、そのような所定時間を、救急隊員による携帯端末3への操作に応じて適宜切り替えられるようにしても良い。例えば、現在から1時間前までの受入情報の表示や、現在から3時間前までの受入情報の表示や、現在から6時間前までの受入情報の表示などを、救急隊員による携帯端末3への操作に応じて切り替えられるようにしても良い。更に、全ての重症度の区分(3つの区分)についての受入情報を表示させることに限定はされず、救急隊員による携帯端末3への操作に応じて、1つ又は2つの重症度の区分についての受入情報のみを表示させるようにしても良い。例えば、重症度が重症である受入情報の表示や、重症度が中等症である受入情報の表示や、重症度が軽傷である受入情報の表示や、重症度が重症及び中等症である受入情報の表示などを、救急隊員による携帯端末3への操作に応じて切り替えられるようにしても良い。
なお、上記したような第1受入情報画面及び第2受入情報画面を、携帯端末3だけでなく、消防本部などで使用されるコンピュータ装置4に表示させても良い。
(救急車出動状況画面)
図9は、救急車出動状況画面の具体例を示す図である。上記したように、救急車出動状況画面は、サーバ装置6の処理手段64内の表示画面生成手段642によって生成され、消防本部などで使用されるコンピュータ装置4の表示手段に表示されるものである。
図9に示すように、救急車出動状況画面では、複数の傷病者の搬送情報が一覧にて表示される。具体的には、救急車出動状況画面では、出動中の各救急車が扱っている傷病者ごとに、重症度、つまり治療の優先順位(符号52a参照)、傷病者の氏名(符号52b参照)、傷病者の年齢(符号52c参照)、傷病者の性別(符号52d参照)、事故種別(符号52e参照)、救急隊員の所属先(符号52f参照)、受け入れ医療機関、つまり搬送先(符号52g参照)、収容時間(符号52h参照)、搬送状況(符号52i参照)、及び傷病者の症状(符号52j参照)が表示される。符号52aで示す重症度(優先順位)の欄は、重症度が重症である場合には赤色で表示され、重症度が中等症である場合には黄色で表示され、重症度が軽傷である場合には緑色で表示される。
このように救急車出動状況画面に表示される情報は、サーバ装置6の搬送情報生成手段641によって生成される搬送情報に含まれるものであり、サーバ装置6の表示画面生成手段642は、搬送情報生成手段641によって生成された搬送情報に基づいて、出動中の各救急車が扱っている傷病者の搬送情報を一覧にて示した救急車出動状況画面を生成する。この場合、表示画面生成手段642は、表示すべき搬送情報のうち、傷病者観察メモ2に電子ペン1によって記入された文字に対応する情報は(例えば氏名、年齢)、手書きストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字を表示させるようにする。なお、文字認識処理を行わずに、手書きストロークをそのまま表示させても良い。他方で、表示画面生成手段642は、表示すべき搬送情報のうち、傷病者観察メモ2の選択欄にて電子ペン1によって選択された情報は(例えば性別、事故種別、症状)は、その選択された情報を表示させるようにする。
上記したような救急車出動状況画面を表示させることで、消防本部指令やコーディネータは、救急車の出動状況を容易に把握することができ、救急車の搬送調整を適切に行うことが可能となる。
なお、上記したような救急車出動状況画面を、消防本部などで使用されるコンピュータ装置4だけでなく、携帯端末3に表示させても良い。
(傷病者情報画面)
図10は、傷病者情報画面の具体例を示す図である。上記したように、傷病者情報画面は、サーバ装置6の処理手段64内の表示画面生成手段642によって生成され、医療機関で使用されるコンピュータ装置7の表示手段に表示されるものである。
図10(a)は、コンピュータ装置7に第1暗証番号が入力された場合に表示される傷病者情報画面の一例である。以下では、図10(a)に示す傷病者情報画面を「第1傷病者情報画面」と呼ぶ。前述したように、第1暗証番号は、例えば救急隊員が電話で受け入れ要請を行う際に医療機関側に告げられるものであり、図10(a)に示すような第1傷病者情報画面は、そのような第1暗証番号がコンピュータ装置7に入力された場合に表示される。
図10(a)に示すように、第1傷病者情報画面では、受け入れ要請の対象となっている傷病者についての傷病者情報が表示される。具体的には、符号53aに示すように、第1傷病者情報画面では、傷病者観察メモ2と同様の内容の画像が表示される。詳しくは、第1傷病者情報画面では、傷病者観察メモ2の個人情報記入欄2bを除いた部分が表示される。また、第1傷病者情報画面では、符号53bに示すように、救急隊員の所属先、つまり搬送機関が表示されると共に、符号53cに示すように、傷病の重症度、つまり治療の優先順位が表示される。更に、第2受入情報画面では、当該画面を閉じるためのボタン53dも表示される。
サーバ装置6の表示画面生成手段642は、通信手段67によって受信された記入情報に基づいて、このような第1傷病者情報画面を生成する。具体的には、表示画面生成手段642は、記憶手段65に記憶された、傷病者観察メモ2に形成されたドットパターンの座標範囲についての座標定義情報を参照して、通信手段67によって受信された記入情報から、救急隊員によって記入された手書きストロークを傷病者観察メモ2に対応する画像上に描画することで、符号53aに示す画像を生成する。また、表示画面生成手段642は、記憶手段65に記憶された所属先情報を参照して、通信手段67によって受信された記入情報に含まれるペンIDから救急隊員の所属先を特定することで、符号53bに示す画像を生成する。また、表示画面生成手段642は、記憶手段65に記憶された、傷病者観察メモ2に形成されたドットパターンの座標範囲についての座標定義情報を参照して、通信手段67によって受信された記入情報から、救急隊員が電子ペン1で傷病者観察メモ2の重症度選択欄2dにて選択した重症度を特定することで、符号53cに示す画像を生成する。
上記したような第1傷病者情報画面を表示させることで、医療機関は、救急隊員から受け入れ要請があった際に、救急隊員が傷病者を観察して傷病者観察メモ2に記入した情報(主に症状に関する情報)を確認することができる。これにより、医療機関は、傷病者の受け入れについての判断を行い易くなる。
図10(b)は、コンピュータ装置7に第2暗証番号が入力された場合に表示される傷病者情報画面の一例である。以下では、図10(b)に示す傷病者情報画面を「第2傷病者情報画面」と呼ぶ。前述したように、第2暗証番号は、例えば医療機関が第1傷病者情報画面を確認して傷病者の受け入れを決定した際に告げられるものであり、図10(b)に示すような第2傷病者情報画面は、そのような第2暗証番号がコンピュータ装置7に入力された場合に表示される。
図10(b)の符号54aに示すように、第2傷病者情報画面でも、傷病者観察メモ2と同様の内容の画像が表示される。具体的には、第2傷病者情報画面では、第1傷病者情報画面と異なり、傷病者観察メモ2の個人情報記入欄2bを含む全ての部分が表示される(図10(b)では、傷病者観察メモ2の下の部分が表示されていない)。また、第2傷病者情報画面では、符号54bに示すように、救急隊員の所属先、つまり搬送機関が表示されると共に、符号54cに示すように、傷病の重症度、つまり治療の優先順位が表示される。更に、第2傷病者情報画面では、符号54dに示すように、傷病者の個人情報、具体的には氏名、性別、年齢及び電話番号が表示される。加えて、第2受入情報画面では、受け入れの確定を示すステータス54eが表示されると共に、第2受入情報画面を閉じるためのボタン54fが表示される。
サーバ装置6の表示画面生成手段642は、通信手段67によって受信された記入情報に基づいて、このような第2傷病者情報画面を生成する。符号54a〜54cに示す画像の生成方法は、第1傷病者情報画面における符号53a〜53cに示す画像の生成方法と同様である。他方で、符号54dに示す画像については、表示画面生成手段642は、通信手段67によって受信された記入情報に基づいて、傷病者観察メモ2の個人情報記入欄2bに記入された手書きストロークに対して文字認識処理を行うことで生成する。つまり、表示画面生成手段642は、個人情報記入欄2bに記入された手書きストロークに対して文字認識処理を行うことで得られた文字を、符号54dに示す画像として表示させる。
上記したように、本実施形態では、傷病者の個人情報を含む第2傷病者情報画面を、傷病者の受け入れが確定した医療機関にのみ表示させる。即ち、傷病者の受け入れが確定した医療機関にのみ、傷病者の個人情報を開示する。これにより、不要な個人情報の流出を適切に防止することができる。一方で、傷病者の受け入れが確定した医療機関に個人情報を開示することで、この情報を医療機関での電子カルテの作成に好適に利用することができる。
なお、第1傷病者情報画面及び第2傷病者情報画面は、医療機関側で、救急隊員の所属先(消防隊名など)を入力させることで表示させるようにしても良い。
(受入確定登録画面及び受入医療機関登録画面)
図11は、受入確定登録画面及び受入医療機関登録画面の具体例を示す図である。上記したように、受入確定登録画面及び受入医療機関登録画面は、携帯端末3の処理手段34内の表示制御手段341によって、表示手段36に表示されるものである。
図11(a)は、受入確定登録画面の一例を示す図である。受入確定登録画面では、符号55aに示すように、傷病者観察メモ2と同様の内容の画像が表示される。また、受入確定登録画面では、符号55bに示すように、救急隊員の所属先、つまり搬送機関が表示されると共に、符号55cに示すように、傷病の重症度、つまり治療の優先順位が表示される。また、受入確定登録画面では、符号55dに示すように、傷病者の個人情報、具体的には氏名、性別、年齢及び電話番号が表示される。更に、受入確定登録画面では、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを入力するためのボタン55eが表示されると共に、受入確定登録画面を閉じるためのボタン55fが表示される。救急隊員が入力手段31によってボタン55eを押下した際に、携帯端末3の送信制御手段342は、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを示す受け入れ確定情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる。サーバ装置6の搬送情報生成手段641は、このような受け入れ確定情報が通信手段67によって受信された際に、搬送情報における搬送状況を「搬送中」に設定する。
なお、1つの例では、救急隊員が携帯端末3のカメラで傷病者観察メモ2のQRコード部2eを撮影することにより、受入確定登録の対象となっている傷病者についての受入確定登録画面が表示される。この例では、携帯端末3の処理手段34が、撮影画像からQRコードを読み取り、当該QRコードに含まれる帳票番号に基づいて、受入確定登録の対象となっている傷病者についての受入確定登録画面を表示させる。他の例では、救急隊員が入力手段31によって帳票番号を直接入力することで、処理手段34が、当該帳票番号に基づいて、受入確定登録の対象となっている傷病者についての受入確定登録画面を表示させる。
なお、受入確定登録画面は携帯端末3の表示制御手段341によって生成されるが、受入確定登録画面における符号55a〜55dに示す画像の生成方法は、サーバ装置6の表示画面生成手段642によって実行される、第2傷病者情報画面における符号54a〜54dに示す画像の生成方法と同様であるため、その説明を省略する。
図11(b)は、受入医療機関登録画面の一例を示す図である。受入医療機関登録画面は、受入確定登録画面のボタン55eが押下された場合に表示される。受入医療機関登録画面では、医療機関が含まれる地域を選択するためのボタン56a1〜56a5(56a)が表示されると共に、受け入れ先の医療機関を選択するためのボタン56b1〜56b4(56b)が表示される。救急隊員が入力手段31によってボタン56aを押下した際に、携帯端末3の表示制御手段341は、押下されたボタン56aに対応する地域に含まれる医療機関についてのボタン56bを表示させる。そして、救急隊員が入力手段31によってボタン56bを押下した際に、携帯端末3の送信制御手段342は、押下されたボタン56bに対応する医療機関を示す受け入れ医療機関情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる。サーバ装置6の搬送情報生成手段641は、このような受け入れ医療機関情報が通信手段67によって受信された際に、当該受け入れ医療機関情報を搬送情報に含める。
上記したような受入確定登録画面及び受入医療機関登録画面によれば、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことの登録、及び傷病者の受け入れ先の医療機関の登録を、容易に行うことができる。
(収容登録画面)
図12は、収容登録画面の具体例を示す図である。上記したように、収容登録画面は、携帯端末3の処理手段34内の表示制御手段341によって、表示手段36に表示されるものである。
図12の符号57aに示すように、収容登録画面では、傷病者観察メモ2と同様の内容の画像が表示される。また、収容登録画面では、符号57bに示すように、傷病者の個人情報、具体的には氏名、性別、年齢及び電話番号が表示される。更に、収容登録画面では、傷病者の医療機関への収容が完了したことを入力するためのボタン57cが表示されると共に、収容登録画面を閉じるためのボタン57dが表示される。救急隊員が入力手段31によってボタン57cを押下した際に、携帯端末3の送信制御手段342は、傷病者の医療機関への収容が完了したことを示す収容完了情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる。サーバ装置6の搬送情報生成手段641は、このような収容完了情報が通信手段67によって受信された際に、搬送情報における搬送状況を「到着」に設定する。
なお、1つの例では、救急隊員が携帯端末3のカメラで傷病者観察メモ2のQRコード部2eを撮影することにより、収容登録の対象となっている傷病者についての収容登録画面が表示される。この例では、携帯端末3の処理手段34が、撮影画像からQRコードを読み取り、当該QRコードに含まれる帳票番号に基づいて、収容登録の対象となっている傷病者についての収容登録画面を表示させる。他の例では、救急隊員が入力手段31によって帳票番号を直接入力することで、処理手段34が、当該帳票番号に基づいて、収容登録の対象となっている傷病者についての収容登録画面を表示させる。
なお、収容登録画面は携帯端末3の表示制御手段341によって生成されるが、収容登録画面における符号57a、57bに示す画像の生成方法は、サーバ装置6の表示画面生成手段642によって実行される、第2傷病者情報画面における符号54a、54dに示す画像の生成方法と同様であるため、その説明を省略する。
上記したような収容登録画面によれば、傷病者の医療機関への収容が完了したことの登録を容易に行うことができる。
[処理フロー]
次に、図13を参照して、本実施形態に係る救急医療支援システム10にて行われる処理フローについて説明する。なお、図13で示す「コンピュータ装置」は、医療機関で使用されるコンピュータ装置7を意味する。
まず、電子ペン1は、救急隊員による傷病者観察メモ2への記入に対応する記入情報を生成し、当該記入情報を携帯端末3に送信する(ステップS10)。次に、携帯端末3では、受信手段32が、電子ペン1から送信された記入情報を受信し、通信手段37が、当該記入情報を、携帯電話網やインターネットなどのネットワークを介してサーバ装置6に送信する(ステップS20)。そして、携帯端末3では、通信手段37が、サーバ装置6によって生成された受入情報画面の情報をサーバ装置6から受信し、表示制御手段341が、受入情報画面(図8参照)を表示手段36に表示させる(ステップS21)。救急隊員は、受入情報画面に表示された各医療機関の受け入れ状況を参考にして、受け入れ要請を行う医療機関の候補を選定して、電話にて医療機関に受け入れ要請を行う。
次に、携帯端末3では、表示制御手段341が、受入確定登録画面(図11(a)参照)を表示手段36に表示させる(ステップS22)。例えば、受入確定登録画面は、受け入れ先の医療機関が決まった後に、救急隊員が携帯端末3のカメラで傷病者観察メモ2のQRコード部2eを撮影し、QRコードに含まれる帳票番号が読み出された際に、若しくは、救急隊員が入力手段31によって帳票番号を入力した際に表示される。そして、このような受入確定登録画面が表示された際に、救急隊員によって、傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを入力するためのボタン55eが押下された場合(ステップS23:Yes)、処理はステップS24に進み、救急隊員によってボタン55eが押下されていない場合(ステップS23:No)、処理はステップS23に戻る。ステップS24では、送信制御手段342が、通信手段37を介して、受け入れ確定情報をサーバ装置6に送信させる(ステップS24)。
次に、携帯端末3では、表示制御手段341が、受入医療機関登録画面(図11(b)参照)を表示手段36に表示させる(ステップS25)。この後、受入医療機関登録画面にて、救急隊員によって傷病者の受け入れ先の医療機関が入力された場合に、送信制御手段342が、当該医療機関を示す受け入れ医療機関情報を、通信手段37を介してサーバ装置6に送信させる(ステップS26)。
次に、携帯端末3では、表示制御手段341が、収容登録画面(図12参照)を表示手段36に表示させる(ステップS27)。例えば、収容登録画面は、傷病者の収容が完了した後に、救急隊員が携帯端末3のカメラで傷病者観察メモ2のQRコード部2eを撮影し、QRコードに含まれる帳票番号が読み出された際に、若しくは、救急隊員が入力手段31によって帳票番号を入力した際に表示される。そして、このような収容登録画面が表示された際に、救急隊員によって、傷病者の医療機関への収容が完了したことを入力するためのボタン57cが押下された場合(ステップS28:Yes)、処理はステップS29に進み、救急隊員によってボタン57cが押下されていない場合(ステップS28:No)、処理はステップS28に戻る。ステップS29では、送信制御手段342が、通信手段37を介して、収容完了情報をサーバ装置6に送信させる(ステップS29)。
他方で、サーバ装置6では、搬送情報生成手段641が、通信手段67によって携帯端末3から受信された記入情報、受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報に基づいて、搬送情報を生成する(ステップS40)。なお、搬送情報生成手段641は、記入情報、受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報の全てが受信された後に搬送情報を生成するのではなく、記入情報が受信された際に搬送情報の生成を開始して、受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報のそれぞれが受信されるごとに、情報の内容に応じて搬送情報を更新していく。
次に、サーバ装置6では、表示画面生成手段642が、搬送情報生成手段641によって生成された搬送情報に基づいて、各種の表示画面を生成して、送信制御手段643が、生成された表示画面の情報を、携帯端末3、消防本部などで使用されるコンピュータ装置4、及び医療機関で使用されるコンピュータ装置7に送信させる(ステップS31)。具体的には、表示画面生成手段642は、受入情報画面(第1受入情報画面及び第2受入情報画面を含む:図8参照)、救急車出動状況画面(図9参照)、及び傷病者情報画面(第1傷病者情報画面及び第2傷病者情報画面を含む:図10参照)を生成する。そして、送信制御手段643は、受入情報画面の情報については、通信手段67を介して携帯端末3に送信させ、救急車出動状況画面の情報については、通信インターフェース68を介してコンピュータ装置4に送信させ、傷病者情報画面の情報については、通信インターフェース68を介してコンピュータ装置7に送信させる。
他方で、医療機関で使用されるコンピュータ装置7では、第1暗証番号が入力された場合に(ステップS40:Yes)、傷病者の個人情報を含まない第1受入情報画面の情報がサーバ装置6から受信され、第1受入情報画面が表示される(ステップS41)。第1暗証番号が入力されていない場合(ステップS40:No)、処理はステップS40に戻る。次に、コンピュータ装置7では、第2暗証番号が入力された場合に(ステップS42:Yes)、傷病者の個人情報を含む第2受入情報画面の情報がサーバ装置6から受信され、第2受入情報画面が表示される(ステップS43)。第2暗証番号が入力されていない場合(ステップS42:No)、処理はステップS42に戻る。この場合には、傷病者の個人情報は開示されない。
[本実施形態による作用効果]
以上説明した本実施形態によれば、医療機関が提供した情報を用いることなく、救急隊員が供給した情報に基づいて、傷病者の搬送状況を示す搬送情報を適切に生成することができる。これにより、医療機関の受け入れ状況(混雑度合いなど)を消防関連機関においてリアルタイムで共有することができるため、搬送先の医療機関を選定し易くなる。また、医療機関のパンクなどを防止することが可能となる。更に、本実施形態によれば、救急隊員は、電子ペン1での傷病者観察メモ2への記入や携帯端末3のボタン操作といった簡便な作業により、現状の業務にほとんど影響を与えることなく、情報の供給を行うことができる。
[変形例]
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。なお、下記の変形例は、任意に組み合わせて実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記した実施形態では、サーバ装置6は、携帯端末3から収容完了情報が受信された際に、搬送情報における搬送状況を「到着」に設定していた。つまり、上記した実施形態では、救急隊員による携帯端末3への操作(ボタン57cの押下)に応じて、搬送情報を更新していた(図12参照)。他の例では、サーバ装置6は、携帯端末3への操作によらずに、図14に示すような傷病者収容証9を用いて、搬送情報を更新することができる。具体的には、この例では、傷病者収容証9の略全面にドットパターン(コード化パターン)を印刷しておき、サーバ装置6は、電子ペン1による傷病者収容証9への記入に対応する記入情報が携帯端末3から受信された際に、搬送情報における搬送状況を「到着」に設定することができる。なお、傷病者収容証9は、医療機関や、医師名や、傷病や、収容時間などを記入する欄が設けられており、救急隊員が通常の業務において傷病者の収容完了後に記入するものである。
(変形例2)
上記した実施形態では、サーバ装置6は、電子ペン1によって生成された記入情報と、携帯端末3に入力された携帯端末入力情報(受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報)とに基づいて、搬送情報を生成していた。他の例では、サーバ装置6は、電子ペン1によって生成された記入情報を用いずに、携帯端末3に入力された携帯端末入力情報のみに基づいて、搬送情報を生成することができる。つまり、搬送情報の生成に当たって、電子ペン1や傷病者観察メモ2を用いなくても良い。具体的には、この例では、救急隊員が傷病者を搬送するまでの間に所定の情報を携帯端末3に入力することとし、サーバ装置6は、携帯端末3に入力された当該情報が受信された際に、受信された情報に基づいて搬送情報の生成を開始する。例えば、救急隊員は、現場に到着した際に、傷病者観察メモ2に記入する情報と同様の情報を、携帯端末3に入力する。そして、サーバ装置6は、上記した実施形態と同様に、受け入れ確定情報、受け入れ医療機関情報及び収容完了情報に基づいて、搬送情報を更新していく。
(変形例3)
本発明の適用は、傷病者観察メモ2に限定されない。本発明は、トリアージタグにも適用することができる。つまり、本発明における「記入用紙」として、トリアージタグを用いても良い。
また、上記では、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いていたが、アノト方式を用いることに限定はされない。
1…電子ペン
2…傷病者観察メモ
3…携帯端末
4、7…コンピュータ装置
6…サーバ装置
10…救急医療支援システム

Claims (22)

  1. 救急隊員が使用する電子ペンによって読み取られた、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する第1受信手段と、
    前記傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じて前記救急隊員によって携帯端末に入力された携帯端末入力情報を受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段によって受信された前記記入情報、及び前記第2受信手段によって受信された前記携帯端末入力情報に基づいて、前記傷病者の搬送状況を示す搬送情報を生成する搬送情報生成手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記第2受信手段は、前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを示す受け入れ確定情報を、前記携帯端末入力情報として受信し、
    前記搬送情報生成手段は、前記第2受信手段によって前記受け入れ確定情報が受信された際に、前記搬送状況を「搬送中」に設定した前記搬送情報を生成することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記第2受信手段は、前記傷病者の医療機関への収容が完了したことを示す収容完了情報を、前記携帯端末入力情報として受信し、
    前記搬送情報生成手段は、前記第2受信手段によって前記収容完了情報が受信された際に、前記搬送状況を「到着」に設定した前記搬送情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. 前記第1受信手段は、前記電子ペンによって読み取られた、傷病者収容証に形成されたコード化パターンに関する記入情報を更に受信し、
    前記搬送情報生成手段は、前記第1受信手段によって、前記傷病者収容証に形成されたコード化パターンに関する前記記入情報が受信された際に、前記搬送状況を「到着」に設定した前記搬送情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  5. 前記搬送情報生成手段は、前記第1受信手段によって、前記記入用紙に形成されたコード化パターンに関する前記記入情報が受信された際に、当該記入情報に基づいて、前記記入用紙に記入された傷病者についての前記搬送情報の生成を開始することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  6. 前記第2受信手段は、前記傷病者の受け入れ先の医療機関を示す受け入れ医療機関情報を、前記携帯端末入力情報として受信し、
    前記搬送情報生成手段は、前記第2受信手段によって受信された前記受け入れ医療機関情報を含む前記搬送情報を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  7. 前記記入用紙には、前記傷病者の重症度を選択するための選択欄が設けられており、
    前記記入情報には、前記電子ペンによって前記選択欄にて選択された前記重症度の情報が含まれており、
    前記搬送情報生成手段は、前記記入情報に含まれる前記重症度の情報を含む前記搬送情報を生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  8. 前記記入情報には、前記電子ペンの識別情報が含まれており、
    前記搬送情報生成手段は、前記記入情報に含まれる前記識別情報に基づいて、前記救急隊員の所属先を示す情報を含む前記搬送情報を生成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  9. 複数の傷病者の前記搬送情報を一覧表示させるための第1表示画面を生成する第1表示画面生成手段と、
    前記携帯端末又は消防関連機関で使用されるコンピュータ装置に、前記第1表示画面の情報を送信する第1送信制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  10. 前記第1表示画面生成手段は、複数の傷病者の前記搬送情報に基づいて、一の医療機関について、当該医療機関が受け入れた傷病者の前記搬送情報を一覧表示させるための画面を、前記第1表示画面として生成することを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  11. 複数の傷病者の前記搬送情報に基づいて、複数の医療機関ごとに、受け入れた傷病者の人数を表示させるための第2表示画面を生成する第2表示画面生成手段と、
    前記携帯端末又は消防関連機関で使用されるコンピュータ装置に、前記第2表示画面の情報を送信する第2送信制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  12. 前記第2表示画面生成手段は、前記受け入れた傷病者の人数を、傷病者の重症度の区分に応じて異なる態様で表示させるための前記第2表示画面を生成することを特徴とする請求項11に記載のサーバ装置。
  13. 前記第1受信手段によって受信された前記記入情報に対応する、前記傷病者に関する情報である傷病者情報を、前記医療機関で使用されるコンピュータ装置に送信する第3送信制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のサーバ装置。
  14. 前記第3送信制御手段は、
    前記医療機関で傷病者の受け入れが確定していない場合には、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含まない当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信し、
    前記医療機関で傷病者の受け入れが確定した場合に、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含む当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信することを特徴とする請求項13に記載のサーバ装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載のサーバ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
  16. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載のサーバ装置と、
    コード化パターンが形成され、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙と、
    前記記入用紙に形成された前記コード化パターンを読み取り、当該コード化パターンに関する記入情報を生成する電子ペンと、
    前記電子ペンによって生成された前記記入情報を受信し、当該記入情報を前記サーバ装置に送信する携帯端末と、を備えることを救急医療支援システム。
  17. 前記携帯端末は、
    前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことを入力するための第1画面を表示させる表示制御手段と、
    前記第1画面にて前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことが入力された場合に、その旨を示す受け入れ確定情報を前記サーバ装置に送信する送信制御手段と、を備えることを特徴とする請求項16に記載の救急医療支援システム。
  18. 前記携帯端末の前記表示制御手段は、前記第1画面にて前記傷病者の受け入れ先の医療機関が確定したことが入力された後に、前記傷病者の受け入れ先の医療機関を入力するための第2画面を表示させ、
    前記携帯端末の前記送信制御手段は、前記第2画面にて前記傷病者の受け入れ先の医療機関が入力された場合に、当該医療機関を示す受け入れ医療機関情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項17に記載の救急医療支援システム。
  19. 前記携帯端末の前記表示制御手段は、前記傷病者の医療機関への収容が完了したことを入力するための第3画面を更に表示させ、
    前記携帯端末の前記送信制御手段は、前記第3画面にて前記傷病者の医療機関への収容が完了したことが入力された場合に、その旨を示す収容完了情報を前記サーバ装置に送信することを特徴とする請求項17又は18に記載の救急医療支援システム。
  20. 医療機関で使用され、前記傷病者に関する情報である傷病者情報を前記サーバ装置から受信するコンピュータ装置を更に備えることを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一項に記載の救急医療支援システム。
  21. 救急隊員が使用する電子ペンによって読み取られた、傷病者に関する情報を記入するための記入用紙に形成されたコード化パターンに関する記入情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記記入情報に対応する、前記傷病者に関する情報である傷病者情報を、医療機関で使用されるコンピュータ装置に送信する送信制御手段と、を備え、
    前記送信制御手段は、
    前記医療機関で傷病者の受け入れが確定していない場合には、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含まない当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信し、
    前記医療機関で傷病者の受け入れが確定した場合に、前記傷病者情報として、前記傷病者の個人情報を含む当該傷病者に関する情報を前記コンピュータ装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
  22. 傷病者を医療機関に収容するまでの状況に応じて救急隊員によって携帯端末に入力された携帯端末入力情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記携帯端末入力情報に基づいて、前記傷病者の搬送状況を示す搬送情報を生成する搬送情報生成手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。
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