JP2009071669A - 受付システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 通報者などの電話機からの通報を受信した際に、指令員の業務負担を軽減しつつ、通報者がより詳細な現状を把握できること。
【解決手段】 受付システムであって、指令制御装置7は携帯電話機6の電話番号を受信する送受信部7aを備え、指令台8は携帯電話機6の電話番号と通報に関する情報とを関連付けて保存、管理する情報管理部8bを備え、情報管理部8bは携帯電話機6の電話番号と複数の転送先電話番号とを関連付けて保存する。携帯電話機6から通報を受信した際に、受信した携帯電話機6の電話番号と、情報管理部8bに保存した複数の電話番号とを照合し、情報管理部8b内に一致する電話番号が有る場合、送受信部7aで受信する動態送信機9の緊急車両の動態情報に応じて、情報管理部8b内から1つの転送先電話番号を選択し、選択した電話番号を用いて携帯電話機6からの通報を所定の転送先に転送する。
【選択図】 図2
【解決手段】 受付システムであって、指令制御装置7は携帯電話機6の電話番号を受信する送受信部7aを備え、指令台8は携帯電話機6の電話番号と通報に関する情報とを関連付けて保存、管理する情報管理部8bを備え、情報管理部8bは携帯電話機6の電話番号と複数の転送先電話番号とを関連付けて保存する。携帯電話機6から通報を受信した際に、受信した携帯電話機6の電話番号と、情報管理部8bに保存した複数の電話番号とを照合し、情報管理部8b内に一致する電話番号が有る場合、送受信部7aで受信する動態送信機9の緊急車両の動態情報に応じて、情報管理部8b内から1つの転送先電話番号を選択し、選択した電話番号を用いて携帯電話機6からの通報を所定の転送先に転送する。
【選択図】 図2
Description
本発明は受付システムに係り、外部機器から、移動体を利用するサービスに関する通信を受信した際に、その通信を、移動体の状況に応じて適切な転送先に自動転送する受付システムに関する。
従来から適切な転送先に電話を転送するものとして、予め登録された利用者から電話受付システムに、集荷や再配達の申込などを目的とする電話があった場合、電話受付システムが、利用者の住所に対応した担当地域識別情報、電話番号情報、住所及び利用履歴情報などに応じて、利用者からの電話を利用者の地域の担当者へ自動転送するもの等が知られている(特許文献1参照。)。
この電話受付システムは例えば、図9及び図10に示すようになっている。電話受付システムを荷物運送サービスである、集荷申込を受付ける集荷申込受付システム100に適用している。集荷申込受付システム100は、サービス受付管理サーバ110と、このサービス受付管理サーバ110にそれぞれ接続している利用者情報管理データベース120及びサービス情報管理マスタ130とを備えている。サービス受付管理サーバ110、利用者情報管理データベース120及びサービス情報管理マスタ130はそれぞれパケット通信網140と接続されている。
パケット通信網140には、他にも複数の運送事業所内端末150及び複数の網サービス制御局(NSP)160などが接続されている。また、網サービス制御局(NSP)160は、共通線信号網170を介して複数の中継局(TS)180及び複数の加入者交換機(LS)190と接続され、各加入者交換機(LS)190は複数の利用者端末200を管理している。
一方、固定電話網における中継局(TS)180は、相互接続関門交換機210を介して移動通信端末網とも接続され、相互接続関門交換機210、関門中継系移動通信制御局220、加入者系移動通信制御局230及び無線基地局240を介して利用者端末200と担当ドライバーの移動通信端末250と通信可能に接続されている。
この集荷申込受付システム100を利用するために予め利用者登録を行う。運送事業所内端末150或いは担当ドライバーの移動通信端末250から利用者情報管理データベース120に、集荷場所の住所に対応した担当地域識別情報、利用者の氏名、電話番号情報、住所などの利用者登録情報を蓄積するようにする。また、運送事業所内端末150や担当ドライバーの移動通信端末250からパケット通信網140を介して利用者情報管理データベース120にアクセスして、利用者登録情報に変更が生じた場合や、利用履歴情報、クレーム履歴情報などの付加情報が生じた場合にこれらの情報を入力し、利用者情報を随時変更・追加するようにする。
一方、サービス情報管理マスタ130には予め、担当地域識別情報、担当地域名、班名、担当ドライバー名(番号)、車両番号、車両種類(例えば冷蔵機能付の有無)、その担当ドライバーの移動通信端末250の電話番号情報などを入力し保存するようにする。また、運送事業所内端末150や担当ドライバーの移動通信端末250からサービス情報管理マスタ130にアクセスして、各地域の担当に変更が生じた場合にその変更情報を入力し、サービス関連情報の変更を行なうようにする。
利用者端末200からの発信により、加入者交換機(LS)190が接続先電話番号情報(「0120」+「特定電話番号情報XXXX-YYYY」)を受信すると、加入者交換機(LS)190は、その接続先電話番号情報が「0120」を含んでいることを認識して「接続先電話番号情報」及び「発信電話番号情報」を網サービス制御局(NSP)160に転送する。これを受けた網サービス制御局(NSP)160は、接続先電話番号情報が特定接続先電話番号情報(「0120」+「特定電話番号情報XXXX-YYYY」)であるかを判断し、特定接続先電話番号情報であると判断した場合は、「発信電話番号情報」をパケット通信網140を介してサービス受付管理サーバ110に送信する。
「発信電話番号情報」を受信したサービス受付管理サーバ110は、サービス時間内であるか否かを判断し、時間外であると判断すれば「コールセンターの電話番号情報」「発信電話番号情報」及び「接続指令」を網サービス制御局(NSP)160に送信し、網サービス制御局(NSP)160に利用者端末200と当該コールセンターとの間に通話経路を形成させる。
他方、サービス受付管理サーバ110がサービス時間内であると判断した場合には、「発信電話番号情報」が“利用者登録”をしている番号か否かを判定し、登録されていなければ、上記同様「コールセンターの電話番号情報」「発信電話番号情報」及び「接続指令」を網サービス制御局(NSP)160に送信し、利用者端末200と当該コールセンターとの間に通話経路を形成させる。
その一方、「発信電話番号情報」が“利用者登録”をしている番号であると判定した場合には、サービス受付管理サーバ110は、「発信電話番号情報」及び「担当地域識別情報検索要求」を利用者情報管理データベース120に送信する。これを受けた利用者情報管理データベース120は、当該「発信電話番号情報」に関連付けられた「担当地域識別情報」を検索し、検出した「担当地域識別情報」をサービス受付管理サーバ110に返信する。
そして、これを受けたサービス受付管理サーバ110は、「担当地域識別情報」及び「移動通信端末電話番号情報検索要求」をサービス情報管理マスタ130に送信し、これを受けたサービス情報管理マスタ130は、当該「担当地域識別情報」に関連付けられた「移動通信端末電話番号情報」を検索し、検出した「移動通信端末電話番号情報」をサービス受付管理サーバ110に返信する。
そして、これを受けたサービス受付管理サーバ110は、「移動通信端末電話番号情報」「発信電話番号情報」及び「接続指示命令」を網サービス制御局(NSP)160に送信する。網サービス制御局(NSP)160は、これを受けて当該「発信電話番号情報」と当該「移動通信端末電話番号情報」間に通話経路を形成させる接続指示命令を加入者交換機(LS)190に送り、これを受けた加入者交換機190は、当該「発信電話番号情報」の利用者端末200と当該「移動通信端末電話番号情報」の移動通信端末250との間に通話経路を形成する。
以上のことから、利用者端末200からの電話を利用者の地域を担当する担当ドライバーの移動通信端末250に直接接続させることにより、コールセンターのオペレータは、予め登録された利用者からの電話に応対する必要がなくなるので、オペレータは未登録の利用者の応対のみで済み、業務負担を軽減できるようになる。また、利用者と担当ドライバーとの直接通話を実現できるので、利用者はスムーズに集荷申込の受付を済ませることができるようになっている。
しかしながら、集荷申込受付システム100では、集荷申込の対応状況を管理する手段を備えていないため、利用者端末200からの電話は、担当ドライバーの集荷申込の対応状況にかかわらず、別の集荷申込の対応中のときにも、担当ドライバーの移動通信端末250に直接接続されるようになっている。したがって、担当ドライバーが直接応対できないときもあり、集荷申込受付システム100では、利用者からの集荷申込の受付後、利用者からこの集荷申込の状況確認などを目的とする電話があった場合、この集荷申込の対応状況に応じて最も望ましい転送先に直接転送されるようになっていない。
ところで、119番通報を受付けて受付事案を作成し、所定の署所に現場への出動指令を行なう緊急通報指令システムでは、通報者からの119番通報後、通報者からこの通報の出動状況確認、搬送される患者の容態確認などを目的とする問合せの電話を消防本部で受ける場合がある。このときに、例えば、消防本部の指令員が応対するよりも通報の対応中の隊員の所持する移動通信端末に直接転送されるようになっていれば、通報者への詳細な現状伝達など適切な応対が必要な場合に有効である。
これにより、通報者からの119番通報後、通報者からこの通報の出動状況確認、搬送される患者の容態確認などを目的とする問合せの電話があった場合、この通報の対応状況に応じて適切な転送先に直接転送することができる緊急通報指令システムの登場が望まれている。また、上述のような電話受付システムに応用した場合にも、利用者からの電話によりサービスの利用申込を受付後、利用者からこのサービスの利用申込の状況確認などを目的とする問合せの電話があった場合、このサービスの利用申込の対応状況に応じて適切な転送先に直接転送することができる電話受付システムの登場が望まれている。
特開2003−32371号公報(第5頁−第9頁、第1図、第2図)
本発明は上記問題点に鑑み、外部機器から、移動体を利用するサービスに関する通信を受信した際に、その通信を、適切な転送先に自動で転送可能とすることにより、オペレータの業務負担を軽減しつつ、利用者がより詳細な現状を把握できるようにした受付システムを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、外部との間で情報を送受信する受付装置と、外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、 前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、前記外部機器固有情報と、所定の情報とを関連付けて保存、管理する受付情報管理手段を備え、前記移動体端末は、同移動体の状況情報を前記受付装置に送信する移動体状況報知手段を備え、前記受付情報管理手段は、前記所定の外部機器固有情報と、複数の転送先固有情報とを関連付けて保存し、前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した外部機器固有情報と、前記受付情報管理手段内で保存した外部機器固有情報とを照合し、前記受付情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記移動体端末から送信される移動体の状況情報に応じて、前記受付情報管理手段内から一の転送先固有情報を選択し、同転送先固有情報に基づいて、前記外部機器から受信した通信を、所定の転送先に転送することを特徴とする構成となっている。
請求項2記載の発明は、外部との間で情報を送受信する受付装置と、外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、前記外部機器固有情報と、所定の情報とを関連付けて保存、管理する受付情報管理手段を備え、前記移動体端末は、同移動体の状況情報を前記受付装置に送信する移動体状況報知手段を備え、前記受付情報管理手段は、前記所定の外部機器固有情報と、転送先固有情報とを関連付けて保存し、かつ、前記移動体端末から送信される移動体の状況情報に応じた転送先固有情報を保存、更新し、前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した外部機器固有情報と、前記受付情報管理手段内で保存した外部機器固有情報とを照合し、前記受付情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記外部機器固有情報と関連付けて保存されている転送先固有情報に基づいて、前記外部機器から受信した通信を、所定の転送先に転送することを特徴とする構成となっている。
請求項3記載の発明は、外部との間で情報を送受信する受付装置と、外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、前記移動体端末から送信される所定の条件に応じて変化する移動体の動態情報を受信する動態情報受信手段と、移動体の情報毎に、同移動体の動態情報と転送先固有情報とをそれぞれ関連付けて保存する記憶手段と、前記外部機器固有情報受信手段で受信した外部機器固有情報と、前記通信の内容に基づいて選定した移動体の情報と、前記動態情報受信手段で受信した同移動体の動態情報とをそれぞれ関連付けて保存し、前記動態情報受信手段で新たな移動体の動態情報を受信して、前記外部機器固有情報等と関連付けて保存した移動体の動態情報を、受信した新たな移動体の動態情報に更新して保存する情報管理手段とを備え、前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した同外部機器固有情報と、前記情報管理手段で保存した外部機器固有情報とを照合し、前記情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記受付装置は、前記情報管理手段内に保存され、または適宜更新される移動体の情報、及び同移動体の動態情報に基づき、前記記憶手段より転送先固有情報を抽出し、外部機器から受信した通信を、抽出した前記転送先固有情報に基づき、所定の転送先に転送することを特徴とする構成となっている。
請求項4記載の発明は、外部との間で情報を送受信する受付装置と、外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、前記移動体端末から送信される所定の条件に応じて変化する同移動体の動態情報を受信する動態情報受信手段と、移動体の情報毎に、同移動体の動態情報と転送先固有情報とをそれぞれ関連付けて保存する記憶手段と、前記外部機器固有情報受信手段で受信した外部機器固有情報と、前記通信の内容に基づいて選定した移動体の情報と、前記動態情報受信手段で受信した同移動体の動態情報とをそれぞれ関連付けて保存し、前記動態情報受信手段で新たな移動体の動態情報を受信して、前記外部機器固有情報等と関連付けて保存した移動体の動態情報を、受信した新たな移動体の動態情報に更新して保存する情報管理手段とを備え、前記情報管理手段は、前記情報管理手段内に保存され、または適宜更新される移動体の情報、及び同移動体の動態情報に基づき、前記記憶手段より転送先固有情報を抽出し、抽出した同転送先固有情報を前記外部機器固有情報等と関連付けて保存し、前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した同外部機器固有情報と、前記情報管理手段で保存した外部機器固有情報とを照合し、前記情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記受付装置は、外部機器から受信した通信を、前記情報管理手段に保存した転送先固有情報に基づき、所定の転送先に転送することを特徴とする構成となっている。
請求項1記載の本発明によれば、前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した外部機器固有情報と、前記受付情報管理手段内で保存した外部機器固有情報とを照合し、前記受付情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記移動体端末から送信される移動体の状況情報に応じて、前記受付情報管理手段内から一の転送先固有情報を選択し、同転送先固有情報に基づいて、前記外部機器から受信した通信を、所定の転送先に転送することにした。これにより、外部機器から、移動体を利用するサービスに関する通信を受信した際に、その通信を、適切な転送先に自動で転送することができる。更に、オペレータの業務負担を軽減しつつ、利用者がより詳細な現状を把握することができる。
請求項2記載の本発明によれば、前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した外部機器固有情報と、前記受付情報管理手段内で保存した外部機器固有情報とを照合し、前記受付情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記外部機器固有情報と関連付けて保存されている転送先固有情報に基づいて、前記外部機器から受信した通信を、所定の転送先に転送することにした。これにより、外部機器から、移動体を利用するサービスに関する通信を受信した際に、その通信を、適切な転送先に自動で転送することができる。更に、オペレータの業務負担を軽減しつつ、利用者がより詳細な現状を把握することができる。
請求項3または請求項4記載の本発明によれば、請求項1または請求項2記載の発明と同様に、外部機器から、移動体を利用するサービスに関する通信を受信した際に、その通信を、適切な転送先に自動で転送することができる。更に、オペレータの業務負担を軽減しつつ、利用者がより詳細な現状を把握することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は本発明による受付システムを消防署における救急受付に適用した例を示す模式図、図2は本発明による受付システムの構成を示すシステム構成図、図3は本発明による受付システムの通報の受付から署所への指令までの手順を示すフローチャート、図4は図2の情報管理部で保存、管理する情報を示す説明図、図5は図2の記憶部で保存する情報を示す説明図、図6は図2の情報管理部で保存、管理する情報の他の例を示す説明図、図7は図2の情報管理部で保存、管理する情報の他の例を示す説明図、図8は図2の記憶部で保存する情報の他の例を示す説明図である。
本発明による受付システムは、受付装置が、利用者の機器から、タクシー配車の申込、119番通報などを受付ける。そして、タクシー配車の申込、119番通報などの受付後、タクシードライバー、隊員などがタクシー配車の申込、119番通報などの対応中、受付装置が、利用者から、対応状況の確認などを目的とする連絡を受信した際に、受付装置で受信した利用者の機器からの連絡を、タクシー、緊急車両などの移動体の状況に応じて適切な転送先に転送することを特徴とする。以下、本発明による受付システムの実施の形態について説明する。
図1は本発明による受付システムを消防署における救急受付に適用した例を示す。図1に示すように、消防署本部2は通常、通報者1から救急の119番通報を受付けた場合、消防署本部2はその救急の通報内容に応じて、出動する救急隊員および救急車4を指定して隊編成を行い、この隊編成によって指定された救急隊および救急車4が所属する消防署3に出動の指令を行なう。出動の指令を受けた消防署3では、救急隊員が救急車4で通報者1の所在地へ出動する。次に、救急車4が通報者1の所在地に到着後、救急隊員が救急車4に患者を乗せ、受入先となる病院5まで搬送し、患者を病院5に収容する。そして、救急車4が消防署3に帰署し、消防署本部2による出動の指令に対する任務を完了する。一方、救急隊員が通報の対応中に、通報者1などから通報の対応状況、例えば、救急車4の出動状況、搬送される患者の容態などを知るために、消防署本部2に電話があった場合、消防署本部2でその電話について対応することなく、救急車4にその電話を自動転送する。また、救急車4が病院5に到着した後、通報者1などから消防署本部2に電話があった場合にも、病院5にその電話を自動転送する。
このように、救急隊員が通報の対応中に、通報者1などから消防署本部2に電話があった場合、救急車4の状況、例えば、出動、搬送、病着、帰署の各状況に応じて、その電話を、救急車4や病院5に転送する。救急車4が出動または搬送の状況では、その電話を、救急車4に自動転送する。また、救急車4が病着の状況では、その電話を、病院5に自動転送し、救急車4が帰署の状況では救急車4や病院5に自動転送されず、その電話を、消防署本部2にて受信する。
図2は以上説明してきた消防署における救急受付を実現する受付システムの構成である。図中、6は通報者1が所有する携帯電話機、7は消防署本部2の指令室に設けた指令制御装置、8は消防署本部2の指令室に設置する指令台、9は救急車4などの緊急車両に搭載する動態送信機、10は緊急車両内で救急隊員などが所持する携帯電話機、11は消防署本部2が管轄する区域の病院に設置する固定電話機である。携帯電話機6、指令制御装置7、携帯電話機10および固定電話機11との間は、通信回線を介して情報を送受信し、指令台8は、指令制御装置7で送受信する情報を管理する。動態送信機9は、通信回線を介して情報を指令制御装置7に送信する。なお、図2では説明を容易にするため、指令制御装置7との間で情報を送受信する携帯電話機6、携帯電話機10および固定電話機11を各1台にしたが、指令制御装置7は、その他の通報者が所有する携帯電話機、その他の緊急車両に搭載する携帯電話機、その他の病院に設置する固定電話機とも送受信可能である。また、指令制御装置7に情報を送信する動態送信機9も1台にしたが、その他の緊急車両に搭載する動態送信機からも、指令制御装置7に送信可能である。
次に、指令制御装置7および指令台8の構成を説明し、携帯電話機6、指令制御装置7、指令台8、動態送信機9、携帯電話機10および固定電話機11の動作を説明する。携帯電話機6は、119番通報に関する情報を送受信する。また、携帯電話機6は、119番通報の後、救急隊員が通報の対応中に、通報者から救急車の出動状況の確認、搬送される患者の容態確認などを目的とする情報も送受信する。
指令制御装置7は、送受信部7aと制御部7bとを備え、指令台8は、抽出部8a、情報管理部8b、記憶部8c、電話機8dおよび操作部8eを備える。送受信部7aは、携帯電話機6、動態送信機9、携帯電話機10および固定電話機11との間で、119番通報および119番通報に関連する情報を送受信する。また、送受信部7aは、動態送信機9から送信される緊急車両の動態情報を受信し、かつ、携帯電話機6からの119番通報に含まれる携帯電話機6の電話番号も受信する機能も有する。
制御部7bは、送受信部7aで送受信する119番通報および119番通報に関連する情報を指令台8へ送り、かつ、指令台8の各部を制御する。また、制御部7bは、携帯電話機6などの通信回線を交換する回線交換機能も有する。
抽出部8aは、送受信部7aで携帯電話機6から119番通報を受信した際に、緊急通報元電話番号、すなわち、携帯電話機6の電話番号を送受信部7aから抽出する。
情報管理部8bは、図4に示すとおり、119番通報ごとに、抽出部8aで抽出した携帯電話機6の電話番号である外部機器固有情報と、119番通報の内容から把握される災害種別と、緊急車両の出動先である災害発生地点と、搬送先の病院名と、出動する緊急車両名である移動体の情報と、送受信部7aで受信した緊急車両の動態情報である移動体の動態情報等が一組の情報として関連付けて保存可能になっている。これら関連付けられた情報はそれぞれ受付番号を付され管理されている。また、情報管理部8bは、送受信部7aで随時受信される新たな緊急車両の動態情報を、制御部7bを介して取得して、携帯電話機6の電話番号などと関連付けて保存した緊急車両の動態情報を、取得した新たな緊急車両の動態情報に更新して保存する。
記憶部8cは、図5に示すとおり、緊急車両名である移動体の情報と、緊急車両の動態情報である移動体の動態情報と、病院名と、転送先電話番号である転送先固有情報とがそれぞれ関連付けて保存されている。なお、記憶部8cは、関連付けて保存されている緊急車両名、緊急車両の動態情報、病院名、転送先電話番号の他に、図示を省略した災害種別、出動先である災害発生地点などの通報受付情報、所属署所、救急隊員氏名、役職などの救急隊員情報、所属署所、車種などの緊急車両情報、災害規模、緊急車両の現在位置、緊急車両の出動可否などの情報を保存することも可能である。
電話機8dは、送受信部7aおよび制御部7bを介して携帯電話機6からの119番通報を受信して通話を可能にする。なお、電話機8dは、一般電話機と同様に、携帯電話機10および固定電話機11に電話をかけることも可能である。
制御部7bは、操作部8eからの入力に応じて各種処理、例えば、119番通報に対する受付内容の保存、隊編成、出動の指令などを実行する。
動態送信機9は、消防署本部2が管轄する区域の各消防署の救急車や消防車に搭載され、これらの救急車や消防車の活動状況、すなわち、出動、搬送などの動態情報を送受信部7aに送信する。なお、救急車と消防車の動態情報を、送受信部7aに送信するタイミングは、予め設定することが可能であり、例えば、車両の動態が出動から搬送に変化したときなどの動態の状態が変化した場合に、動態情報が送受信部7aに送信されるように設定しておくことが可能である。
携帯電話機10は、携帯電話機6、電話機8dまたは固定電話機11との間で、送受信部7aを介して119番通報に関連する情報を送受信する。
固定電話機11は、携帯電話機6、電話機8dまたは携帯電話機10との間で、送受信部7aを介して119番通報に関連する情報を送受信する。
次に、図3乃至図5を用いて、以上説明してきた受付システムの119番通報の受付から署所への指令までの一連の動作を説明する。まず、送受信部7aは、通報者1の携帯電話機6からの119番通報を受信する(S1)。この受信の際、携帯電話機6の電話番号も併せて受信する。
次に、抽出部8aは、送受信部7aによって受信した携帯電話機6の電話番号を、送受信部7aから抽出する(S2)。情報管理部8bは、抽出部8aによって抽出した携帯電話機6の電話番号を、情報管理部8b内の119番通報ごとに保存した一又は複数の携帯電話機等の電話番号と照合する(S3)。情報管理部8bは、情報管理部8bによって保存した一又は複数の携帯電話機等の電話番号の中に、携帯電話機6の電話番号に一致する電話番号が存在するか否かを判断する。
まず、情報管理部8bで保存されている一又は複数の携帯電話機等の電話番号の中に、携帯電話機6の電話番号に一致する電話番号が存在しないと判断された場合について、以下に説明する。送受信部7aによって受信した携帯電話機6からの119番通報を、電話機8dで受信する。そして、電話機8dで受信するため、制御部7bは、電話機8dを呼び出し、指令員が、電話機8dによって、携帯電話機6からの119番通報を受信する。指令員は、119番通報の内容に応じて、操作部8eで、災害種別、出動先である災害発生地点などの入力を行なう。制御部7bは、操作部8eでの災害種別、出動先である災害発生地点などの入力を認識すると、情報管理部8bに対して、災害種別、出動先である災害発生地点などの通報受付情報の保存を指示する。情報管理部8bは、制御部7bからの指示により、制御部7bを介して、記憶部8cに保存されている災害種別、出動先である災害発生地点などの通報受付情報を抽出して保存し、携帯電話機6からの119番通報を受付ける(S5)。
そして、消防署本部2では、災害種別、出動先である災害発生地点等に応じて、出動する救急隊員、緊急車両が決定され、適切な署所に指令が発令される(S6)。
なお、前述の情報管理部8bでの災害種別、出動先である災害発生地点等の保存は、図4で示すとおり、抽出部8aで抽出した携帯電話機6の電話番号である外部機器固有情報と、119番通報の内容から把握される災害種別と、緊急車両の出動先である災害発生地点と、搬送先の病院名と、出動する緊急車両名である移動体の情報と、送受信部7aで受信した緊急車両の動態情報である移動体の動態情報とが情報管理部8bでそれぞれ関連付けて保存され、これら関連付けられた情報はそれぞれ受付番号を付され管理される。また、情報管理部8bは、送受信部7aで随時受信される新たな緊急車両の動態情報を、制御部7bを介して取得し、携帯電話機6の電話番号などと関連付けて保存した緊急車両の動態情報を、取得した新たな緊急車両の動態情報に更新して保存する。
更に、S6のステップで説明した適切な署所に出動が発令されると、出動指令を受けた署所から緊急車両が出動し、任務を完了した後、緊急車両が署所に帰署する。そして、任務を完了した受付番号の案件については、S3のステップで説明した電話番号の照合対象外となるように、情報管理部8bで処理される。
一方、情報管理部8bで保存されている一又は複数の携帯電話機等の電話番号の中に、携帯電話機の電話番号に一致する電話番号が存在すると判断された場合について、以下に説明する。なお、以下の説明では、「080(AAAA)BBBB」の電話番号を有する携帯電話機6より受けた通報について、通報対応中であることを前提に説明する。情報管理部8bは、抽出部8aによって抽出した電話番号「080(AAAA)BBBB」と一致する電話番号を情報管理部8bの中に存在すると判断すると、図4に示すとおり、情報管理部8b内の「080(AAAA)BBBB」に関連付けて保存されている緊急車両名「救急車1号」、緊急車両の動態情報「病着」、及び病院名「○○病院」と、同一の組み合わせの情報を記憶部8cに保存された情報の中より検索する。前述のとおり、記憶部8cには、緊急車両名、緊急車両の動態情報、病院名、転送先電話番号が関連付けて保存されているので、情報管理部8bは、記憶部8cに保存されている情報から検索対象と同一の組み合わせの情報を検索し、図5にあるように、記憶部8c内の当該組み合わせの情報に関連付けて保存されている転送先電話番号「044(AAAA)BBBB」を抽出する。そして、制御部7bでは、送受信部7aによって携帯電話機6から受信した119番通報を、情報管理部8bによって記憶部8cから抽出された転送先の電話機の電話番号「044(AAA)BBBB」を用いて、この電話番号「044(AAA)BBBB」の電話機に転送する(S4)。これにより、携帯電話機6から受信した119番通報が、送受信部7aを介して、「○○病院」に設置された固定電話機11に転送され、携帯電話機6と固定電話機11との間で、通話が可能となる。
また、情報管理部8bで保存されている一又は複数の携帯電話機等の電話番号の中に、携帯電話機6の電話番号に一致する電話番号が存在すると判断された場合であり、かつ、携帯電話機6から受信した119番通報が、送受信部7aを介して、緊急車両内で救急隊員が所持する携帯電話機10に転送される場合を以下に説明する。なお、以下の説明では、「080(CCCC)DDDD」の電話番号を有する携帯電話機6より受けた通報について、通報対応中であることを前提に説明する。情報管理部8bは、抽出部8aによって抽出した電話番号「080(CCCC)DDDD」と一致する電話番号を情報管理部8bの中に存在すると判断すると、図4に示すとおり、情報管理部8b内の「080(CCCC)DDDD」に関連付けて保存されている緊急車両名「救急車2号」、緊急車両の動態情報「出動」、及び病院名「未決」と、同一の組み合わせの情報を記憶部8cに保存された情報の中より検索する。なお、病院名「未決」とは、患者の搬送先が定まっていない状態を示す。前述のとおり、記憶部8cには、緊急車両名、緊急車両の動態情報、病院名、転送先電話番号が関連付けて保存されているので、情報管理部8bは、記憶部8cに保存されている情報から検索対象と同一の組み合わせの情報を検索し、図5にあるように、記憶部8c内の当該組み合わせの情報に関連付けて保存されている転送先電話番号「090(AAAA)CCCC」を抽出する。そして、制御部7bでは、送受信部7aによって携帯電話機6から受信した119番通報を、情報管理部8bによって記憶部8cから抽出された転送先の電話機の電話番号「090(AAAA)CCCC」を用いて、この電話番号「090(AAAA)CCCC」の電話機に転送する(S4)。これにより、携帯電話機6から受信した119番通報が、送受信部7aを介して、緊急車両内で救急隊員が所持する携帯電話機10に転送され、携帯電話機6と携帯電話機10との間で、通話が可能となる。
以上説明してきた実施の形態による本発明の受付システムによれば、指令室の指令制御装置7および指令台8が、119番通報の通報者が所有する携帯電話機6から、隊員が通報の対応中に、救急車4の出動状況の確認、搬送される患者の容態確認などを目的とする電話を受信した際に、その受信した電話を、救急車4や病院5といった適切な転送先となる携帯電話機10や固定電話機11などに転送することができる。このため、指令員は電話機8dによって119番通報に応答する必要がないので、指令員の業務の負担を軽減しつつ、119番通報の通報者がより詳細な現状を把握することができる。
次に、図2、図3、図5および図6を用いて、本発明による受付システムの第2の実施の形態について説明する。図6に示すように、第2の実施の形態における情報管理部8bは、緊急車両名、緊急車両の動態情報、及び病院名と併せて、転送先電話番号も関連付けて保存し、制御部7bは、情報管理部8b内に保存されている転送先電話番号を用いて、この電話番号の電話機に転送することを特徴とする。つまり、情報管理部8bは、抽出部8aで抽出した携帯電話機6の電話番号である外部機器固有情報と、119番通報の内容から把握される災害種別と、緊急車両の出動先である災害発生地点と、搬送先の病院名と、出動する緊急車両名である移動体の情報と、送受信部7aで受信した緊急車両の動態情報である移動体の動態情報と併せて、この受付番号の案件について問い合わせがあった場合に転送されるべき転送先電話番号を保存するものである。この点が、情報管理部8bが、転送が必要になって始めて記憶部8cから転送先電話番号を取得する前述の実施の形態と、第2の実施の形態の異なる点である。したがって、この点以外の箇所についての第2の実施の形態の受付システムは、前述の実施の形態と同様に動作する。
情報管理部8bでの記憶部8cからの転送先電話番号の取得は以下のとおり行われる。図6に示す情報管理部8b内の「080(AAAA)BBBB」の電話番号に関連付けて保存されている緊急車両名「救急車1号」、緊急車両の動態情報「病着」、及び病院名「○○病院」と、同一の組み合わせの情報を記憶部8cに保存された情報の中より検索する。前述のとおり、記憶部8cには、緊急車両名、緊急車両の動態情報、病院名、転送先電話番号が関連付けられて保存されているので、情報管理部8bは、記憶部8cに保存されている情報から検索対象と同一の組み合わせの情報を検索し、図5にあるように、記憶部8c内の当該組み合わせに関連付けて保存されている転送先電話番号「044(AAA)BBBB」を抽出する。転送先電話番号抽出後、この転送先電話番号は、情報管理部8bに保存されている「080(AAAA)BBBB」の電話番号に関連付けられている情報と併せて保存される。なお、情報管理部8bの転送先電話番号の取得は、情報管理部8bに保存されている動態情報の内容が更新される度に行われる。
以上説明してきた第2の実施の形態による本発明の受付システムによれば、前述の実施の形態による受付システムと同様に、指令室の指令制御装置7および指令台8が、119番通報の通報者が所有する携帯電話機6から、隊員が通報の対応中に、救急車4などの出動状況の確認、搬送される患者の容態確認などを目的とする電話を受信した際に、その受信した電話を、救急車4や病院5といった適切な転送先となる携帯電話機10や固定電話機11などに転送することができる。このため、指令員は電話機8dによって119番通報に応答する必要がないので、指令員の業務の負担を軽減しつつ、119番通報の通報者がより詳細な現状を把握することができる。
また、前述の実施の形態による受付システムでは、119番通報の通報者が所有する携帯電話機6から、隊員が通報の対応中に、救急車4の出動状況の確認、搬送される患者の容態確認などを目的とする電話を受信した際に、この電話の受信後、情報管理部8bが、記憶部8cから転送先電話番号を抽出するようになっている。これに対して、第2の実施の形態による受付システムでは、上述のように電話を受信した際には、既に情報管理部8bが記憶部8cから抽出した転送先電話番号を、情報管理部8b内に保存しており、この情報管理部8b内に保存されている転送先電話番号を用いて直接的に転送することができるので、転送時の動作を速くすることができる。
次に、図2、図3、図7および図8を用いて、本発明による受付システムの第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態における受付システムは、情報管理部8bで、転送先となり得る可能性のある複数の転送先固有情報を、外部機器固有情報、緊急車両の動態情報等と関連付けて保存し、さらに、制御部7bで、情報管理部8bによって保存されている緊急車両の動態情報に応じて、この保存した複数の転送先電話番号からいずれか1つを選択し、電話の転送に利用するようにしたことを特徴とする。この特徴部について、以下で詳細に説明する。なお、以下で説明する以外の部分については、前述の実施の形態と構成および動作が同様なため、説明を省略する。
第3の実施の形態の説明では、図2に示すとおり、転送先となり得る可能性のある場所を、緊急車両に備えつけの携帯電話機10と病院に備えつけの固定電話機11とする。情報管理部8bでは、図7に示すとおり、災害種別、緊急車両の出動先である災害発生地点、外部機器固有情報、搬送先の病院名、移動体の情報、移動体の動態情報、緊急車両の電話番号である転送先固有情報1、病院の電話番号である転送先固有情報2等が一組の情報として関連付けて保存可能になっている。これら関連付けられた情報はそれぞれ受付番号を付され管理されている。消防署本部2で119番通報を受付けると、抽出部8aで抽出した携帯電話機6の電話番号である外部機器固有情報と、119番通報の内容から把握される災害種別と、緊急車両の出動先である災害発生地点と、搬送先の病院名等が情報管理部2bで保存される。そして、消防署本部2において、災害種別、出動先である災害発生地点等に応じて、出動する救急隊員、緊急車両、搬送先である病院が決定されると、これらの情報も災害種別、外部機器固有情報等に関連付けて情報管理部2bで保存される。
第3の実施の形態の記憶部8cでは、図8(A)に示すとおり、管轄区域内の緊急車両に搭載される電話機の電話番号が緊急車両名である移動体の情報と関連付けて保存されている。また図8(B)に示すとおり、管轄区域内の病院の電話番号も、病院名である転送先の情報と関連付けて保存されている。
情報管理部8b内で一の受付番号で管理される情報、例えば図7に示す受付番号「20070001」の案件について、出動する緊急車両が決定され、この決定された緊急車両名が情報管理部8bに保存されたことを制御部7bが認識すると、制御部7bは情報管理部8bに保存された緊急車両名と同一の緊急車両名を記憶部8cに保存されている緊急車両名の中から検索し、これに関連付けられた電話番号を抽出し、情報管理部8bに受付番号「20070001」と関連付けて保存させる。なお、搬送する病院名が決定したときも上記と同様の動作で病院の電話番号が情報管理部8bの受付番号「20070001」と関連付けられて保存される。
また、制御部7bでは、図3のS3において、情報管理部8bで保存されている一又は複数の携帯電話機等の電話番号の中に、携帯電話機の電話番号に一致する電話番号が存在すると判断された際、情報管理部2bで保存される動態情報に応じて、情報管理部8bで保存された複数の転送先固有情報からいずれか1つを選択可能とするように設定可能となっており、例えば、移動体の動態情報が「出動」、「搬送」の場合は転送先固有情報1の電話番号で電話を転送し、また、移動体の動態情報が「病着」、「帰署」の場合は転送先固有情報2の電話番号で電話を転送するように設定することが可能である。
第3の実施の形態の受付システムは上記のような構成をとり、図3のS3において、情報管理部8bで保存されている一又は複数の携帯電話機等の電話番号の中に、携帯電話機の電話番号に一致する電話番号が存在すると判断されると、制御部7bは移動体の動態情報を情報管理部8bから検出し、この動態情報に応じた転送先固有情報を検出し、通報者からの電話をこの電話番号を用いて転送する。
以上説明してきた第3の実施の形態による本発明の受付システムによれば、前述の実施の形態による受付システムと同様に、指令室の指令制御装置7および指令台8が、119番通報の通報者が所有する携帯電話機6から、隊員が通報の対応中に、救急車4の出動状況の確認、搬送される患者の容態の確認などを目的とする電話をあらためて受信した際に、その受信した電話を、救急車4や病院5といった適切な転送先となる携帯電話機10や固定電話機11などに転送することができる。このため、指令員は電話機8dによって119番通報に応答する必要がないので、指令員の業務の負担を軽減しつつ、119番通報の通報者がより詳細な現状を把握することができる。
これまで説明してきたそれぞれの実施の形態に示す携帯電話機6や固定電話機11はその他の種類の電話機であってもよい。例えば、IP電話機を使用してもよい。また、携帯電話機10は、救急隊員が通話できればよいので、緊急車両に搭載された無線通信機であってもよい。なお、緊急車両へ電話を転送する際、緊急車両に搭載した携帯電話機10に電話を転送するようにすると、消防無線などを占有せず、消防署本部2と緊急車両間の業務連絡、通話などの業務の妨げにならない。更に、緊急車両への設備の追加または改造などをしなくても、携帯電話機の増設または変更などにより、転送先の追加、変更を行なうことが可能になる。
また、これまで消防署における救急受付を実現する受付システムを例に説明してきたが、本発明の受付システムはこれに限定されることなく、宅配業における集荷や再配達などの申込受付やタクシー配車の申込受付などを受付けるための受付システムにも適用することができる。この場合、利用者の所有する機器から、申込受付後にドライバーが集荷や再配達、タクシー配車などに対応中に、申込受付後の対応状況の確認などを目的とする連絡を受信した際、宅配トラック、タクシーなどの移動体の動態状況に応じて、宅配トラックやタクシーなどのドライバーが所有する機器に転送できる。このように、本発明の受付システムは、利用者が所有する機器から、移動体を利用するサービスの申込受付後の対応状況の確認などを目的とする連絡を受信した際に、その受信した連絡を、適切な転送先に転送することができる。更に、オペレータは自身の所有する機器によって、受信した連絡に応答する必要がないので、オペレータの業務負担を軽減しつつ、利用者がより詳細な現状を把握することができる。
1 通報者
2 消防署本部
3 消防署
4 救急車
5 病院
6 携帯電話機
7 指令制御装置
7a 送受信部
7b 制御部
8 指令台
8a 抽出部
8b 情報管理部
8c 記憶部
8d 電話機
8e 操作部
9 動態送信機
10 携帯電話機
11 固定電話機
2 消防署本部
3 消防署
4 救急車
5 病院
6 携帯電話機
7 指令制御装置
7a 送受信部
7b 制御部
8 指令台
8a 抽出部
8b 情報管理部
8c 記憶部
8d 電話機
8e 操作部
9 動態送信機
10 携帯電話機
11 固定電話機
Claims (4)
- 外部との間で情報を送受信する受付装置と、
外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、
前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、
前記外部機器固有情報と、所定の情報とを関連付けて保存、管理する受付情報管理手段を備え、
前記移動体端末は、同移動体の状況情報を前記受付装置に送信する移動体状況報知手段を備え、
前記受付情報管理手段は、前記所定の外部機器固有情報と、複数の転送先固有情報とを関連付けて保存し、
前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した外部機器固有情報と、前記受付情報管理手段内で保存した外部機器固有情報とを照合し、
前記受付情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記移動体端末から送信される移動体の状況情報に応じて、前記受付情報管理手段内から一の転送先固有情報を選択し、同転送先固有情報に基づいて、前記外部機器から受信した通信を、所定の転送先に転送することを特徴とする受付システム。 - 外部との間で情報を送受信する受付装置と、
外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、
前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、
前記外部機器固有情報と、所定の情報とを関連付けて保存、管理する受付情報管理手段を備え、
前記移動体端末は、同移動体の状況情報を前記受付装置に送信する移動体状況報知手段を備え、
前記受付情報管理手段は、前記所定の外部機器固有情報と、転送先固有情報とを関連付けて保存し、かつ、前記移動体端末から送信される移動体の状況情報に応じた転送先固有情報を保存、更新し、
前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した外部機器固有情報と、前記受付情報管理手段内で保存した外部機器固有情報とを照合し、
前記受付情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記外部機器固有情報と関連付けて保存されている転送先固有情報に基づいて、前記外部機器から受信した通信を、所定の転送先に転送することを特徴とする受付システム。 - 外部との間で情報を送受信する受付装置と、
外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、
前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、
前記移動体端末から送信される所定の条件に応じて変化する移動体の動態情報を受信する動態情報受信手段と、
移動体の情報毎に、同移動体の動態情報と転送先固有情報とをそれぞれ関連付けて保存する記憶手段と、
前記外部機器固有情報受信手段で受信した外部機器固有情報と、前記通信の内容に基づいて選定した移動体の情報と、前記動態情報受信手段で受信した同移動体の動態情報とをそれぞれ関連付けて保存し、前記動態情報受信手段で新たな移動体の動態情報を受信して、前記外部機器固有情報等と関連付けて保存した移動体の動態情報を、受信した新たな移動体の動態情報に更新して保存する情報管理手段とを備え、
前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した同外部機器固有情報と、前記情報管理手段で保存した外部機器固有情報とを照合し、
前記情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記受付装置は、前記情報管理手段内に保存され、または適宜更新される移動体の情報、及び同移動体の動態情報に基づき、前記記憶手段より転送先固有情報を抽出し、
外部機器から受信した通信を、抽出した前記転送先固有情報に基づき、所定の転送先に転送することを特徴とする受付システム。 - 外部との間で情報を送受信する受付装置と、
外部との間で情報を送受信する移動体に搭載される移動体端末とを備えた受付システムであって、
前記受付装置は、所定の外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器の外部機器固有情報を受信する外部機器固有情報受信手段と、
前記移動体端末から送信される所定の条件に応じて変化する同移動体の動態情報を受信する動態情報受信手段と、
移動体の情報毎に、同移動体の動態情報と転送先固有情報とをそれぞれ関連付けて保存する記憶手段と、
前記外部機器固有情報受信手段で受信した外部機器固有情報と、前記通信の内容に基づいて選定した移動体の情報と、前記動態情報受信手段で受信した同移動体の動態情報とをそれぞれ関連付けて保存し、前記動態情報受信手段で新たな移動体の動態情報を受信して、前記外部機器固有情報等と関連付けて保存した移動体の動態情報を、受信した新たな移動体の動態情報に更新して保存する情報管理手段とを備え、
前記情報管理手段は、前記情報管理手段内に保存され、または適宜更新される移動体の情報、及び同移動体の動態情報に基づき、前記記憶手段より転送先固有情報を抽出し、抽出した同転送先固有情報を前記外部機器固有情報等と関連付けて保存し、
前記受付装置は、外部機器から通信を受信した際に、前記外部機器固有情報受信手段で同外部機器の外部機器固有情報を受信するとともに、受信した同外部機器固有情報と、前記情報管理手段で保存した外部機器固有情報とを照合し、
前記情報管理手段内に一致する外部機器固有情報がある場合、前記受付装置は、外部機器から受信した通信を、前記情報管理手段に保存した転送先固有情報に基づき、所定の転送先に転送することを特徴とする受付システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007239147A JP2009071669A (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 受付システム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007239147A Pending JP2009071669A (ja) | 2007-09-14 | 2007-09-14 | 受付システム |
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- 2007-09-14 JP JP2007239147A patent/JP2009071669A/ja active Pending
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