JP2013185682A - 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法 - Google Patents

管切断面の防蝕装置及び防蝕方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013185682A
JP2013185682A JP2012053219A JP2012053219A JP2013185682A JP 2013185682 A JP2013185682 A JP 2013185682A JP 2012053219 A JP2012053219 A JP 2012053219A JP 2012053219 A JP2012053219 A JP 2012053219A JP 2013185682 A JP2013185682 A JP 2013185682A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion
pipe
core body
pair
double cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012053219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5826682B2 (ja
Inventor
Takeo Matsunaga
竹男 松永
Takahiro Yamamoto
卓宏 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Kiko Co Ltd
Yokohama City
Original Assignee
Taisei Kiko Co Ltd
Yokohama City
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Kiko Co Ltd, Yokohama City filed Critical Taisei Kiko Co Ltd
Priority to JP2012053219A priority Critical patent/JP5826682B2/ja
Publication of JP2013185682A publication Critical patent/JP2013185682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5826682B2 publication Critical patent/JP5826682B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

【課題】フルカット切断で形成された一対の管切断面に対して、防蝕処置を簡易に施すことができる管切断面の防蝕装置及び防蝕方法を提供する。
【解決手段】水道管Kの外周面を取り囲んで装着される外箱1に収容され、水道管Kのフルカット切断により形成された一対の管切断面10の間に配置される入れ子式の二重筒体2を備える。二重筒体2は、一対の管切断面10に対向する防蝕体3と、防蝕体3に挿入される芯体4とを有し、防蝕体3に芯体4を挿入することにより防蝕体3が拡径して一対の管切断面10に押し当たる。防蝕体3と芯体4の側方には、それぞれ水道管Kに連通する貫通孔31,41が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、流体管のフルカット切断により形成された一対の管切断面を防蝕するための防蝕装置と防蝕方法に関する。
従来、既設の水道管(流体管の一例)を不断水状態で切削し、その切削箇所に弁装置を取り付ける工事が知られている。この切削の形態としては、水道管の外周面に開口を設ける穿孔と、水道管を管軸方向に切り離す切断、いわゆるフルカット切断とがあり、後者については、例えば特許文献1〜5に開示されている。
このような工事では、切削により露出した端面に部材を宛がって防蝕することが好ましく、フルカット切断の場合には、それにより形成された一対の管切断面の各々に防蝕処置を施すことが望まれる。これは、管切断面が露出していると、錆が発生して管内に混入したり、水道管の内面を被覆するライニング層の界面に水が浸入したりして、不都合が生じるためである。
特許文献1,2には、フルカット切断で形成した一対の管切断面に、リング状のシール部材を宛がって防蝕する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、相当に複雑な装置と工程を必要とするものであるため、経済性や施工性などの点から、実用に見合わない場合が多いと言える。
特開2006−112540号公報 特開2006−112541号公報 特開2004−60689号公報 特開2005−48955号公報 特開2006−194344号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フルカット切断で形成された一対の管切断面に対して、防蝕処置を簡易に施すことができる管切断面の防蝕装置及び防蝕方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る管切断面の防蝕装置は、流体管の外周面を取り囲んで装着される外箱に収容され、前記流体管のフルカット切断により形成された一対の管切断面の間に配置される入れ子式の二重筒体を備え、前記二重筒体は、前記一対の管切断面に対向する防蝕体と、前記防蝕体に挿入される芯体とを有し、前記防蝕体に前記芯体を挿入することにより前記防蝕体が拡径して前記一対の管切断面に押し当たるように構成され、前記防蝕体と前記芯体の側方には、それぞれ前記流体管に連通する貫通孔が設けられているものである。
この装置によれば、外箱に収容される入れ子式の二重筒体を利用することで、フルカット切断により形成された一対の管切断面に対して、防蝕処置を簡易に施すことができる。二重筒体は、外筒としての防蝕体と、内筒としての芯体とを有し、その芯体の挿入によって拡径した防蝕体が一対の管切断面に宛がわれる。また、防蝕体と芯体の側方には、流体管に連通する貫通孔が設けられており、流体管内を流れる流体の流路を妨害しないようにできる。
本発明の管切断面の防蝕装置では、前記二重筒体が、前記芯体の内部に、前記流体管内を流れる流体の流路を遮断または切り換え可能な仕切体を備えるものが好ましい。かかる構成を備える装置は、フルカット切断箇所に取り付けられる弁装置として供することができる。外箱が、流体管の管軸方向に交差する方向へ開口する分岐部を有しておれば、その流体管のフルカット切断箇所から少なくとも三方の流路が形成されるが、その場合であっても、仕切体によって流路の遮断や切り換えを行うことができる。
本発明の管切断面の防蝕装置では、前記防蝕体が、周方向の1箇所に切り欠きを有するC字状の筒体で構成されているものが好ましい。これにより、芯体の挿入によって防蝕体が拡径しやすくなり、管切断面に防蝕体を的確に宛がうことができる。また、防蝕体を金属などで形成している場合でも、切り欠きを拡げるように変形して円滑な拡径が可能となる。
本発明の管切断面の防蝕装置では、前記二重筒体は、前記芯体の先端部だけを前記防蝕体に挿入した状態で仮保持が可能であり、前記二重筒体を仮保持した状態から、前記防蝕体を固定しつつ前記芯体を押し込むことにより、前記防蝕体に前記芯体が挿入されて前記防蝕体が拡径するように構成されているものが好ましい。これにより、二重筒体の取り扱いが簡単になって、施工性を大幅に向上できる。
また、本発明に係る管切断面の防蝕方法は、流体管の外周面を取り囲んで装着された外箱に、防蝕体と芯体とを有する入れ子式の二重筒体を収容して、前記流体管のフルカット切断により形成された一対の管切断面の間に配置し、前記一対の管切断面に対向させてある前記防蝕体に前記芯体を挿入し、その芯体の挿入により拡径した前記防蝕体を前記一対の管切断面に押し当てるとともに、前記防蝕体と前記芯体の側方に設けられている貫通孔を前記流体管に連通させるものである。
この方法によれば、外箱に収容される入れ子式の二重筒体を利用することで、フルカット切断により形成された一対の管切断面に対して、防蝕処置を簡易に施すことができる。二重筒体は、外筒としての防蝕体と、内筒としての芯体とを有し、その芯体の挿入によって拡径した防蝕体が一対の管切断面に宛がわれる。また、防蝕体と芯体の側方には、流体管に連通する貫通孔が設けられており、流体管内を流れる流体の流路を妨害しないようにできる。
本発明の管切断面の防蝕方法では、前記防蝕体が、周方向の1箇所に切り欠きを有するC字状の筒体で構成されているものが好ましい。これにより、芯体の挿入によって防蝕体が拡径しやすくなり、管切断面に防蝕体を的確に宛がうことができる。また、防蝕体を金属などで形成している場合でも、切り欠きを拡げるように変形して円滑な拡径が可能となる。
本発明の管切断面の防蝕方法では、前記芯体の先端部だけを前記防蝕体に挿入した仮保持の状態で、前記二重筒体を前記一対の管切断面の間に配置し、前記防蝕体を固定しつつ前記芯体を押し込むことで、前記防蝕体に前記芯体を挿入して前記防蝕体を拡径するものが好ましい。これにより、二重筒体の取り扱いが簡単になって、施工性を大幅に向上できる。
管切断面の防蝕装置を取り付ける様子を示す断面図 図1のA−A矢視断面を示す概略図 防蝕体の斜視図 芯体の斜視図 仮保持の状態にある二重筒体の(A)背面視斜視図、(B)正面図、及び(C)背面視断面図 二重筒体の(A)背面視斜視図、(B)正面図、及び(C)背面視断面図 一対の管切断面の間に二重筒体を配置した状態を示す断面図 一対の管切断面に防蝕体を宛がった状態を示す断面図 作業を完了した状態を示す半断面図 仕切体の斜視図
本発明の実施形態について、ダクタイル鋳鉄製の既設の水道管(流体管の一例)に対し、不断水状態で防蝕処置を施す場合を例に挙げ、図面を参照しながら説明する。図1に示した水道管Kは、既にフルカット切断が施されており、管軸方向に切り離されている。フルカット切断は、作業用仕切弁5(以下、作業弁5)の上方に接続した穿孔機を用いて施工され、その穿孔機を撤去したうえで、作業弁5に密閉ケース6が接続されている。
この防蝕処置は、水道管Kの外周面を取り囲んで装着された外箱1に収容される入れ子式の二重筒体2を備える。外箱1は、既設の水道管Kに対して外嵌め可能な割り構造を有し、フルカット切断箇所の周囲を密閉している。本実施形態の外箱1は、図2に示すようなT字管形状をしており、管軸方向に交差する方向へ開口する分岐部11を有する。分岐部11は、フランジ接続された蓋体12(図9では取り外している。)により閉塞されている。
外箱1は、上側部材13と下側部材14とを締結具15(図9参照)により互いに接合してなる上下二つ割り構造を有する。ボルトとナットで構成した締結具15に代えて、溶接などで接合することも可能である。このような外箱1の構造は、例えば特開2007−187241号公報や特開2011−75052号公報に開示されている。上側部材13の上部には、フランジ16を有する開口部が形成されており、この開口部を通じて穿孔機のカッターや二重筒体2を外箱1内に配置できる。
二重筒体2は、図3に示した外筒としての防蝕体3と、図4に示した内筒としての芯体4とを有し、前者に後者が挿入される入れ子式の構造になっている。図5は、芯体4の先端部だけを防蝕体3に挿入した仮保持の状態を示しており、図6には、その芯体4を全体的に防蝕体3に挿入した状態を示している。図1では、二重筒体2を断面ではなく外観によって描いており、この二重筒体2は、図7,8に示すように、フルカット切断により形成された一対の管切断面10の間に配置される。
一対の管切断面10の間に二重筒体2を配置した状態では、その一対の管切断面10に対して防蝕体3が対向する。そして、この二重筒体2は、防蝕体3に芯体4を挿入することにより防蝕体3が拡径するように構成されており、図8では、一対の管切断面10に防蝕体3が押し当たって密着した状態になっている。これにより、フルカット切断により形成された一対の管切断面10の露出を防いで、防蝕処置を施すことができる。
水道管K内を流れる水の流路を妨害しないように、防蝕体3と芯体4の側方には、それぞれ水道管Kに連通する貫通孔31,41が設けられている。図8では、貫通孔31,41の孔軸が水道管Kの管軸と略一致し、これらを通る水の流通が確保されている。貫通孔31,41は、流量が過度に減少しないように、管切断面10の開口に対応したサイズで設けられている。また、管切断面10に押し当たる貫通孔31,41の周囲の領域は、管切断面10に沿って湾曲している。本実施形態では、防蝕体3と芯体4の側方に、分岐部11と連通する流通孔32,42も設けられている。
管切断面10に防蝕処置を施す手順は、次の通りである。まず、図1のように、仮保持の状態にある二重筒体2を内蔵した密閉ケース6を作業弁5に接続する。次いで、図7のように、二重筒体2を下降させて外箱1に収容し、一対の管切断面10の間に配置する。続いて、図8のように、一対の管切断面10に対向させてある防蝕体3に芯体4を挿入し、それにより拡径した防蝕体3を一対の管切断面10に押し当てるとともに、貫通孔31,41を水道管Kに連通させる。図9のように外箱1から作業弁5と密閉ケース6を取り外した後、蓋体9を取り付けて外箱1の内部を密閉する。
二重筒体2は、芯体4の内部に、水道管K内を流れる水の流路を遮断または切り換え可能な仕切体7を備える。仕切体7は、図10のように、芯体4の内周面に沿って湾曲した壁部71を有し、軸部72の操作に応じて回動自在に構成されている。本実施形態では、外箱1が分岐部11を有するためにフルカット切断箇所から三方の流路が形成されており、左右の貫通孔41と流通孔42のうち1つを選択的に壁部71で閉塞することで、この流路の遮断や切り換えを行うことができる。
例えば、図9において水道管K内の水が左から右に向かって流れている場合、仕切体7の壁部71を左方に配置して貫通孔41の上流側を閉塞すれば、流路が遮断された状態となる。また、仕切体7の壁部71を右方に配置して貫通孔41の下流側を閉塞すれば、分岐部11に接続された不図示の分岐管に流通孔42を介して通水され、流路が切り換えられる。
二重筒体2は、全体として円筒形状をなしており、その上部が中栓8で閉塞されている。中栓8は、図5,6に示すように芯体4にボルト81で固定されていて、その中心を仕切体7の軸部72が貫通している。仕切体7の回動は、中栓8から突出した軸部72を操作することにより行われる。二重筒体2を下降させるときに操作する操作桿61の先端は、この中栓8に装着される。
防蝕体3は、芯体4の挿入により拡径するものであって、管切断面10に押し当たって防蝕に資するものであれば、ゴムや合成樹脂、ステンレスに代表される金属など種々の材料によって作製できる。また、複数の材料を併用することも可能であり、例えば、防蝕体3の全身をステンレスで構成し、その外表面の全域または必要領域にゴムをライニングしてもよい。この必要領域には、一対の管切断面10に押し当たる貫通孔31の周囲の領域が含まれる。
本実施形態の防蝕体3は、周方向の1箇所に切り欠き33を有するC字状の筒体で構成されている。それ故、芯体4の挿入によって防蝕体3が拡径しやすく、管切断面10に防蝕体3を的確に宛がうことができる。また、このような形状であれば、防蝕体3が金属製であっても、切り欠き33を拡げるように変形して円滑な拡径が可能となる。
防蝕体3の上部外周には、貫通孔31よりも上方の位置に鍔部34が張り出して形成されている。また、防蝕体3の上部内周には、貫通孔31よりも上方の位置に、芯体4の挿入方向(下方)に向かって内方側に傾いた傾斜面を有する上係合部35が形成されている。更に、防蝕体3の下部内周には、貫通孔31よりも下方の位置に、上係合部35と同様の形状を有する下係合部36が形成されている。
芯体4は、例えばダクタイル鋳鉄製であり、既述のように仕切体7と中栓8が組み合わされている。芯体4の上部外周には、貫通孔41よりも上方の位置に鍔部44が形成されている。芯体4の上部外周には、貫通孔41よりも上方で鍔部44よりも下方の位置に、芯体4の挿入方向に向かって内方側に傾いた傾斜面を有する上係合部45が形成されている。更に、芯体4の下部外周には、貫通孔41よりも下方の位置に、上係合部45と同様の形状を有する下係合部46が形成されている。
二重筒体2は、既述のように、芯体4の先端部だけを防蝕体3に挿入した状態で仮保持が可能である。仮保持の状態では、図5に示すように、芯体4の下係合部46に防蝕体3の上係合部35が係合する。これにより、防蝕体3が落下することなく、芯体4から防蝕体3が垂れ下がった状態で保持される。本実施形態では、防蝕体3の上係合部35が内方側に突出し、それを嵌入する芯体4の下係合部46が内方側に窪んでいる例を示すが、これらの凹凸関係は反対でも構わない。
図5(A),6(A)に示すように、本実施形態では、芯体4の外周面に、防蝕体3の切り欠き33に嵌まり込む突起47が設けられている。これにより、防蝕体3の回転を防止して、防蝕体3と芯体4との相対的な位置ずれを防ぐことができる。かかる構成は、芯体4を全体的に防蝕体3に挿入したときに、貫通孔31と貫通孔41、並びに、流通孔32と流通孔42とを適切に重複させるうえでも役立つ。
図1の状態から、作業弁5を開放するとともに操作桿61を押し下げて、仮保持してある二重筒体2を下降させると、図7のように一対の管切断面10の間に二重筒体2が配置される。このとき、一対の管切断面10の上端に鍔部34が上方から当接し、それ以上は防蝕体3が下降せずに固定される。それ故、操作桿61の更なる押し下げにより、防蝕体3を固定しつつ芯体4を押し込んで、防蝕体3に芯体4を挿入して防蝕体3を拡径できる。
本実施形態では、互いに係合した下係合部46と上係合部35とが、芯体4の挿入方向に向かって内方側に傾いた傾斜面を有するため、仮保持の状態から芯体4を挿入するに際して防蝕体3を拡径させやすい。尚、図5,7の状態において、少なくとも貫通孔31,41の周囲の領域では、防蝕体3の内径よりも芯体4の外径の方が大きく設定されており、図6,8のように芯体4を全体的に防蝕体3に挿入したときには、防蝕体3を拡径して管切断面10に宛がうことができる。
防蝕体3を固定しつつ芯体4を押し込む過程では、切り欠き3を拡げながら防蝕体3が拡径し、最終的には図6(A)のように、切り欠き33の隙間を埋めるようにして突起47が嵌まり込む。これにより、水圧による防蝕体3のがたつきを抑えることができる。押し込んだ芯体4の鍔部44が鍔部34に当接すると、芯体4が全体的に防蝕体3に挿入され、防蝕処置が施された状態となる。図1の状態から図8の状態に至るまでに必要な動作は、作業弁5の開放と、操作桿61の押し下げのみである。
図8の状態では、図6(C)に示すように、防蝕体3の下係合部36が芯体4の下係合部46に係合し、防蝕体3の上係合部35が芯体4の上係合部45に係合する。このように上下の2箇所に係合部を設定しているため、芯体4に対する防蝕体3の相対的な高さ位置を適切に固定できる。図9に示した作業完了後の状態では、蓋体9が中栓8を上方から押さえていて、二重筒体2の姿勢は安定している。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
前述の実施形態では、フルカット切断箇所から三方の流路が形成された例を示したが、フルカット切断箇所から二方或いは四方以上の流路が形成された場合であっても、本発明は適用可能である。但し、二重筒体に仕切体を備える場合には、その実用性を高めるうえで、フルカット切断箇所から少なくとも三方の流路が形成されていることが好ましい。
前述の実施形態では、仮保持してある二重筒状を下降させた際に、鍔部34を管切断面10の上端に当接させた例を示したが、本発明は、防蝕体3を水道管Kの管体に当接させることにより、水道管Kに対して相対的に位置決めした防蝕体3を芯体4の挿入方向に固定するものに限られない。したがって、例えば、防蝕体3の下端を外箱1の管底部に当接させるなど、防蝕体3を外箱1に当接させることにより、防蝕体3を芯体4の挿入方向に固定してもよい。
前述の実施形態では、フルカット切断の直後に、回動式の仕切体7を内蔵した二重筒体2を設置する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フルカット切断を終えた外箱の内部に弁装置が設置されていて、その管切断面に防蝕処置を施す必要が生じた場合には、既設の弁装置を撤去したうえで、上述のような二重筒体を設置してもよい。また、遮断する流路が確定している場合には、仕切体を固定式とし、芯体と一体的に設けても構わない。仕切体の構造は、特に限定されるものではなく、例えば貫通孔の一方と流通孔とを連通する曲管で構成しても構わない。
本発明は、水道管に適用できるものであるが、これに限られず、水以外の各種の液体、気体などの流体に用いる流体管に幅広く適用できる。
1 外箱
2 二重筒体
3 防蝕体
4 芯体
7 仕切体
8 中栓
10 管切断面
11 分岐部
31 貫通孔
33 切り欠き
41 貫通孔
K 水道管(流体管の一例)

Claims (7)

  1. 流体管の外周面を取り囲んで装着された外箱に収容され、前記流体管のフルカット切断により形成された一対の管切断面の間に配置される入れ子式の二重筒体を備え、
    前記二重筒体は、前記一対の管切断面に対向する防蝕体と、前記防蝕体に挿入される芯体とを有し、前記防蝕体に前記芯体を挿入することにより前記防蝕体が拡径して前記一対の管切断面に押し当たるように構成され、
    前記防蝕体と前記芯体の側方には、それぞれ前記流体管に連通する貫通孔が設けられている管切断面の防蝕装置。
  2. 前記二重筒体が、前記芯体の内部に、前記流体管内を流れる流体の流路を遮断または切り換え可能な仕切体を備える請求項1に記載の管切断面の防蝕装置。
  3. 前記防蝕体が、周方向の1箇所に切り欠きを有するC字状の筒体で構成されている請求項1又は2に記載の管切断面の防蝕装置。
  4. 前記二重筒体は、前記芯体の先端部だけを前記防蝕体に挿入した状態で仮保持が可能であり、
    前記二重筒体を仮保持した状態から、前記防蝕体を固定しつつ前記芯体を押し込むことにより、前記防蝕体に前記芯体が挿入されて前記防蝕体が拡径するように構成されている請求項1〜3いずれか1項に記載の管切断面の防蝕装置。
  5. 流体管の外周面を取り囲んで装着された外箱に、防蝕体と芯体とを有する入れ子式の二重筒体を収容して、前記流体管のフルカット切断により形成された一対の管切断面の間に配置し、
    前記一対の管切断面に対向させてある前記防蝕体に前記芯体を挿入し、その芯体の挿入により拡径した前記防蝕体を前記一対の管切断面に押し当てるとともに、前記防蝕体と前記芯体の側方に設けられている貫通孔を前記流体管に連通させる管切断面の防蝕方法。
  6. 前記防蝕体が、周方向の1箇所に切り欠きを有するC字状の筒体で構成されている請求項5に記載の管切断面の防蝕方法。
  7. 前記芯体の先端部だけを前記防蝕体に挿入した仮保持の状態で、前記二重筒体を前記一対の管切断面の間に配置し、前記防蝕体を固定しつつ前記芯体を押し込むことで、前記防蝕体に前記芯体を挿入して前記防蝕体を拡径する請求項5又は6に記載の管切断面の防蝕方法。
JP2012053219A 2012-03-09 2012-03-09 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法 Active JP5826682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012053219A JP5826682B2 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012053219A JP5826682B2 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013185682A true JP2013185682A (ja) 2013-09-19
JP5826682B2 JP5826682B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=49387278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012053219A Active JP5826682B2 (ja) 2012-03-09 2012-03-09 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5826682B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016163515A1 (ja) * 2015-04-09 2016-10-13 株式会社水道技術開発機構 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法
JP2020143790A (ja) * 2019-01-29 2020-09-10 コスモ工機株式会社 弁装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4892916A (ja) * 1972-03-10 1973-12-01
JPS6138273A (ja) * 1984-07-31 1986-02-24 Tokyo Gas Co Ltd 遮断弁
JPH03292492A (ja) * 1990-04-09 1991-12-24 Nkk Corp 管路にバルブを挿入する方法とその方法に使用するバルブ
US5620020A (en) * 1991-04-09 1997-04-15 Collins; John W. Plumbing apparatus
US5706851A (en) * 1995-11-27 1998-01-13 Hyisa S.A. De C.V. Plug valve
JP2012021597A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Cosmo Koki Co Ltd 防錆装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4892916A (ja) * 1972-03-10 1973-12-01
JPS6138273A (ja) * 1984-07-31 1986-02-24 Tokyo Gas Co Ltd 遮断弁
JPH03292492A (ja) * 1990-04-09 1991-12-24 Nkk Corp 管路にバルブを挿入する方法とその方法に使用するバルブ
US5620020A (en) * 1991-04-09 1997-04-15 Collins; John W. Plumbing apparatus
US5706851A (en) * 1995-11-27 1998-01-13 Hyisa S.A. De C.V. Plug valve
JP2012021597A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Cosmo Koki Co Ltd 防錆装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016163515A1 (ja) * 2015-04-09 2016-10-13 株式会社水道技術開発機構 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法
JP2016200200A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 株式会社水道技術開発機構 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法
CN107532767A (zh) * 2015-04-09 2018-01-02 株式会社水道技术开发机构 管切割面的防腐蚀装置和防腐蚀方法
EP3282163A4 (en) * 2015-04-09 2019-01-02 Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. Corrosion prevention device and corrosion prevention method for cut surfaces of pipe
US10612688B2 (en) 2015-04-09 2020-04-07 Waterworks Technology Development Organization Co., Ltd. Corrosion prevention apparatus and corrosion prevention method for cut faces of pipes
JP2020143790A (ja) * 2019-01-29 2020-09-10 コスモ工機株式会社 弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5826682B2 (ja) 2015-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5909216B2 (ja) 管路の更新方法及びその管路
JP5826682B2 (ja) 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法
TW201636532A (zh) 不斷流工法
JP2009168163A (ja) 分岐管の撤去方法、分岐口の密栓装置及びt字管
JP6450632B2 (ja) 管切断面の防蝕装置及び防蝕方法
JP5904433B2 (ja) 配管遮断用プラグの設置構造
JP5944705B2 (ja) 分岐開口連通方法
JP2023024545A (ja) 流体管の切除方法
JP5892544B2 (ja) 流体管分岐装置
JP2013199991A (ja) 不断流バルブ挿入方法
JP3824145B2 (ja) 配管遮断方法、および、配管遮断ケース体
JP4642536B2 (ja) 既設流体管の不断水流路処理装置
JP5832929B2 (ja) 流体管分岐装置及び流体分岐方法
JP2018189117A (ja) 管切断面の防食装置及び防食方法
JP2014074458A (ja) 分岐管接続装置
JP5823273B2 (ja) 制流体保持方法及びその際に用いられる係合具
JP4169359B2 (ja) 鋼管用全方向分岐継手
JP5947586B2 (ja) ケース体接続方法
JP5947581B2 (ja) コア組付装置及びそれを用いたコア嵌設方法
CN205118504U (zh) 密封性好的法兰
JP6422630B2 (ja) 弁装置を有する分岐管
JP2013127293A (ja) 樹脂製分岐管接続装置
KR200387511Y1 (ko) 동구경 정자관 분기용 새들
JP4302352B2 (ja) ガス体管路などの分岐継ぎ手機構
JP2001173872A (ja) パッキン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150812

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150930

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5826682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250