JP2013173443A - 車両用カウル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウルインナとカウルブレースとの干渉を効果的に抑制又は防止すると共に、NV性能並びに歩行者保護性能を両立させる車両用カウル構造を提供する。
【解決手段】車両用カウル構造10はカウルトップ14、カウルインナ12及びカウルブレース18を備える。カウルブレース18の上部の一部はフランジ部18A1として車両前方側へ突出されると共にカウルトップ14の前側に結合されている。カウルブレース18の上部の他の一部はフランジ部18A2として車両後方側に折曲げられると共にカウルトップ14の後側及びカウルインナ12の上部に結合されている。
【選択図】図2

Description

本発明はNV性能と歩行者保護性能とに配慮した車両用カウル構造に関する。
下記特許文献1には車両用カウル構造が開示されている。この車両用カウル構造では、カウルトップ(カウルアウタ)、カウルインナ及びカウルブレース(連結部材)を相互に結合することによって車両幅方向に部分的な閉断面構造が形成されている。カウルトップはフロントウインドシールドガラスの下端部に沿って車両幅方向に延在されており、当該フロントウインドシールドガラスの下端部付近が支持されている。また、カウルインナはカウルトップの下方側にて車両幅方向に延在されており、その上端部がカウルトップの下端部に結合されている。カウルブレースは狭幅な帯板状の部材を車両側面視で略N字状に屈曲させた部材として構成されており、又カウルブレースは車両幅方向の複数箇所に設定されている。
上述したカウルブレースの車両幅方向の両側部には折り曲げによるフランジが形成されており、更にフランジの車両上下方向の複数箇所(カウルブレースの折れ部の設定位置)には凸状の膨らみ部によって構成された脆弱部がそれぞれ形成されている。このため、衝突荷重がカウルトップ付近に入力されると、カウルブレースは脆弱部にて折り曲げられ、これにより衝突時のエネルギが吸収される。その結果、衝突体に入力される衝突反力が低減されて、歩行者保護性能が向上される。
特開2006−205902号公報
しかしながら、上記先行技術では、カウルインナの車両前方側に略N字形状のカウルブレースが配置されており、更にカウルインナとカウルブレースのそれぞれの車両上下方向の中間部がいずれも車両前方側へ凸となるように屈曲されている。このため、カウルトップに車両上方側から車両下方側に向かって衝突荷重が入力されると、カウルインナとカウルブレースとが互いに近づくような変形を生じる可能性があり、その結果、互いに干渉する可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、カウルインナとカウルブレースとの干渉を効果的に抑制又は防止することができ、しかもNV性能並びに歩行者保護性能を両立させることができる車両用カウル構造を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明は、車両用カウル構造において、フロントウインドシールドガラスの下端部に沿って配置されると共にフロントウインドシールドガラスの下端部を支持するカウルトップと、このカウルトップの車両下方側に配置されると共に車両幅方向を長手方向として配置され、車両上下方向の中間部に車両前方側に突出された屈曲部を有するカウルインナと、カウルインナの車両前方側に配置されると共に車両上下方向に沿って立設されており、下部がカウルインナに結合されると共に中間部が屈曲部と同一方向へ屈曲され、更に上部の一部が車両前方側へ突出されてカウルトップの前部に結合され、かつ上部の他の一部が車両後方側へ折曲げられてカウルトップの後部及びカウルインナの上部の双方に結合されることによりカウルトップとの間に閉断面部を形成するカウルブレースと、を備える。
請求項1に記載された発明では、フロントウインドシールドガラスの下端部に沿ってカウルトップが配置され、カウルトップの車両下方側にカウルインナが配置されている。カウルトップとカウルインナとはカウルブレースにより連結されている。ここで、カウルブレースの上部の一部が車両前方側へ突出されてカウルトップの前部に接合され、上部の他の一部が車両後方側へ折曲げられてカウルトップの後部及びカウルインナの上部の双方に結合されている。このため、カウルブレース及びカウルインナにより車両側面視で閉断面部が形成されるので、フロントウインドシールドガラスの支持剛性が高められる。従って、フロントウインドシールドガラスの車両上下方向に生じる振動が抑制されるので、車両室内のこもり音等の騒音の発生が効果的に抑制される。
一方、カウルトップにインパクタが衝突してカウルインナ及びカウルブレースが車両下方側に圧縮されて双方に塑性変形が生じる時、カウルインナが屈曲部を起点として車両前方側に突出するように折曲げられると共にカウルブレースの中間部がカウルインナと同一方向に折曲げられる。ここで、カウルブレースの上部の他の一部が車両後方側に折曲げられているので、カウルブレースの中間部から上部までの部位がカウルインナと同一方向に突出するように変形される。このため、カウルインナとカウルブレースとが互いに近づくことが効果的に抑制又は防止され、カウルインナ並びにカウルブレースには所期の十分な曲げ変形が可能とされる。従って、衝突時のエネルギが十分に吸収されるので、衝突体に入力される衝突反力が低減される。
また、カウルブレースの上部の一部が車両前方側へ突出させられ、かつ上部の他の一部が車両後方側に折曲げられている。従って、簡易な構造によりカウルブレースが形成される。
請求項2に記載された発明に係る車両用カウル構造は、請求項1において、カウルブレースの上部の一部は切起こしにより形成されている、ことを特徴とする。
請求項2に記載された発明では、カウルブレースの上部の一部が切起こしにより形成されている。カウルブレースの切起こされた元の部分には開口部が形成されると共にこの開口部の形成によって脆弱部が形成される。この脆弱部は折れ曲がりの起点として機能するため、この脆弱部に衝突荷重が集中し十分な曲げ変形が可能とされる。カウルトップ付近に衝突荷重が入力されてカウルインナ及びカウルブレースが車両下方側に圧縮され双方に塑性変形が生じる時、カウルブレースでは、中間部を起点とする曲げが生じると共に脆弱部を起点とする曲げが生じる。更に、脆弱部では、カウルブレースの切起された上部の一部に向かって車両前方側に突出するような曲げが生じる。ここで、カウルインナの屈曲部と、カウルブレースの中間部及び脆弱部とでは同一方向への曲げが生じるので、カウルインナとカウルブレースとが互いに近づくことが抑制され、カウルインナ並びにカウルブレースには所期の十分な曲げ変形が可能とされる。このため、衝突時のエネルギが十分に吸収されるので、衝突体に作用する衝突反力が低減される。
また、カウルブレースの上部の一部を切起こして脆弱部が形成されているので、脆弱部を簡易に製作することができる。
請求項3に記載された発明に係る車両用カウル構造は、請求項1又は請求項2において、カウルトップは、車両側面視で車両前後方向の中間部が車両上方側へ突出されたハット形の断面形状に形成されており、カウルトップの前側フランジ部をカウルブレースの上部の一部に結合させかつカウルトップの後側フランジ部をカウルブレースの上部の他の一部に結合させることにより、カウルトップとカウルブレースの上部との間に別の閉断面部が形成されている、ことを特徴とする。
請求項3に記載された発明では、カウルトップが車両側面視でハット形の断面形状により形成されている。ここで、カウルブレースの上部の一部がカウルトップの前側フランジ部に結合されると共にカウルブレースの上部の他の一部がカウルトップの後側フランジ部に結合されている。このため、車両側面視でカウルトップとカウルブレースの上部とによって別の閉断面部が形成されるので、カウルトップの断面形状が維持されてカウルインナとカウルブレースとが近づくことを効果的に抑制又は防止することができる。従って、フロントウインドシールドガラスの支持剛性が高められる。
また、カウルブレースの上部の一部がカウルトップの突出された部位よりも前側フランジ部まで突出されているので、車両前方側においてカウルブレースの上部の一部とカウルトップの前側フランジ部とが結合される。このため、カウルインナとカウルブレースとの結合作業を容易に行うことができる。
請求項4に記載された発明に係る車両用カウル構造は、請求項3において、カウルブレースの上部の一部は上部の車両幅方向の中央部を切起こすことにより形成されており、上部の一部と前側フランジ部とが1箇所で結合されると共に上部の他の一部と後側フランジ部とが車両幅方向の2箇所で結合されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載された発明では、カウルブレースの上部の一部が上部の車両幅方向の中央部を切起こすことにより形成されている。この上部の一部と前側フランジ部とが1箇所において結合されると共に、上部の他の一部と後側フランジ部とが車両幅方向の2箇所において結合されている。このため、カウルトップとカウルブレースとが3箇所において結合されるので、カウルブレースとカウルトップとの結合状態の安定化が図れる。
請求項1に記載された発明に係る車両用カウル構造は、カウルインナとカウルブレースとの干渉を効果的に抑制又は防止することができると共に、NV性能並びに歩行者保護性能を両立させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載された発明に係る車両用カウル構造は、カウルインナとカウルブレースとの干渉を効果的に抑制又は防止することができると共に、歩行者保護性能をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載された発明に係る車両用カウル構造は、NV性能をより一層向上させることができると共に、生産性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載された発明に係る車両用カウル構造は、カウルインナとカウルブレースとの干渉を効果的に抑制又は防止することができると共に、NV性能をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施の形態に係る車両用カウル構造の車両側面視における断面図(図2に示されるカウルブレースを通るF1−F1線に沿って示す断面図)である。 図1に示される車両用カウル構造を車両前方側から車両後方側に向かって斜め方向から見た斜視図である。 図2に示される車両用カウル構造のカウルブレースの斜視図である。 図1に示される車両用カウル構造の衝突後の断面図である。 第1実施の形態の比較例に係る車両用カウル構造の衝突後の断面図(カウルブレースを車両上下方向に通る線に沿って示す断面図)である。 比較例に係る車両用カウル構造のカウルトップ付近に力が入力される前後の断面図(カウルブレースを車両上下方向に通る線に沿って示す断面図)である。 第1実施の形態に係る車両用カウル構造及び比較例に係る車両用カウル構造において衝突後の時間経過に伴うカウルブレースの応力変化を示すグラフである。 (A)は第2実施の形態に係る車両用カウル構造のカウルブレースの斜視図、(B)は(A)に示されるカウルブレースの車両側面視における断面図である。 (A)は第2実施の形態の変形例に係る車両用カウル構造のカウルブレースの斜視図、(B)は(A)に示されるカウルブレースの車両側面視における断面図である。 (A)は第3実施の形態に係る車両用カウル構造のカウルブレースの斜視図、(B)は(A)に示されるカウルブレースの車両側面視における側面図である。 (A)は第3実施の形態の変形例に係る車両用カウル構造のカウルブレースの斜視図、(B)は(A)に示されるカウルブレースの車両側面視における側面図である。
以下、本発明に係る車両用カウル構造の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中、適宜示される矢印FRは車両前方向、矢印UPは車両上方向、矢印Wは車両幅方向を各々指し示す。
[第1実施の形態]
(車両用カウル構造の全体構成)
図1〜図3に示されるように、第1実施の形態に係る車両用カウル構造10は、カウルトップ(カウルトップアウタ)14と、カウルインナ12と、カウルブレース18とを主要部として構成されている。以下、この順に説明する。
図1及び図2に示されるように、カウルトップ14はフロントウインドシールドガラス32の下端部に沿って車両幅方向を長手方向として配置されている。また、カウルトップ14は、車両側面視で車両前後方向の中間部が車両上方側に突出された略ハット形の断面形状を成している。具体的には、カウルトップ14は、車両前後方向に互いに離間する方向へ延出された前側フランジ部14A及び後側フランジ部14Bと、これらの前側フランジ部14Aと後側フランジ部14Bとの間を繋ぎフロントウインドシールドガラス32の下端部付近が接着剤30で固定された中間部14Cと、を備えている。
カウルインナ12は、カウルトップ14の車両下方側に車両幅方向を長手方向として配置されている。また、カウルインナ12は車両上下方向に延設されており、カウルインナ12によってカウルの後壁部が構成されている。構造的には、カウルインナ12の上端部は車両後方側へ折曲げられて上フランジ部12Aとされており、この上フランジ部12Aがカウルトップ14の後側フランジ部14Bにスポット溶接(又はレーザ溶接)により結合されている(溶接箇所W2参照)。なお、図1等においては、溶接箇所に「×」印を付している。
上述した上フランジ部12Aの前端部の車両下方側には、車両側面視で「<」記号形状に形成されたカウルインナ本体12Bが配置されている。このカウルインナ本体12Bの下端部から車両下方側かつ車両前方側へ下側傾斜部12Cが延設されており、更に下側傾斜部12Dの下端部から車両前方側へ向けて下フランジ部12Dが延設されている。なお、上フランジ部12Aとカウルインナ本体12Bとの接続部位が屈曲部12aとされている。また、カウルインナ本体12Bの高さ方向中間部における屈曲部位が屈曲部12bとされ、カウルインナ本体12Bと下側傾斜部12Cとの接続部位が屈曲部12cとされている。更に、下側傾斜部12Cと下フランジ部12Dとの接続部位が屈曲部12dとされている。
図1に示されるように、カウルトップ14の車両下方側であってカウルインナ12よりも車両前方側には、カウルロア(カウルロアパネル)16が配置されている。カウルロア16のカウルロア本体16Aは、車両前方側から車両後方側に亘って延設されており、車両上方側へ突出する膨らみが形成されている。カウルロア16の下端部はカウルインナ12の下フランジ部12Dに沿って車両後方側へ折曲げられたフランジ部16Bとされており、このフランジ部16Bは下フランジ部12Dに接着剤により結合されている。
(カウルブレースの構成)
図1〜図3に示されるように、カウルブレース18は車両幅方向の所定位置にて車両上下方向に延設されており、このカウルブレース18によってカウルトップ14とカウルインナ12とが連結されている。つまり、フロントウインドシールドガラス32はカウルトップ14を介在してカウルインナ12及びカウルブレース18により支持されている。本実施の形態では、車両幅方向の中央部に1本のカウルブレース18が配設されているが、この本数に限定されるものではなく、車両幅方向において所定間隔を空けて2本以上のカウルブレース18が配設されてもよい。
カウルブレース18の上部の一部には、車両前方側に向かって切起こして車両前方側に突出させたフランジ部18A1が形成されている。このフランジ部18A1は本発明に係る「上部の一部」に相当する。フランジ部18A1はカウルトップ14の前側フランジ部14Aにスポット溶接等により接合されている(溶接箇所W1参照)。本実施の形態において、溶接箇所W1は1箇所である。フランジ部18A1は、車両平面視でカウルトップ14の前側フランジ部14Aに重なる領域に配置されており、前側フランジ部14Aに略平行に切起こされている。フランジ部18A1の後端部から車両下方側にはカウルブレース本体18Bが延設されており、フランジ部18A1はカウルブレース本体18Bの幅方向の中央部の一部を切起こすことによって形成されている。カウルブレース本体18Bのフランジ部18A1が切起こされた元の部分には開口18B1が形成されている。これにより、カウルブレース本体18Bの車両幅方向の合計の長さ(開口18B1を除いた実質的な幅寸法)が他の部位に比べて短くされ、カウルブレース本体18Bには他の部位の剛性に比べて低い剛性を有する脆弱部18B2が形成されている。開口18B1は、カウルインナ本体12Bの高さ方向中央部に形成されると共に屈曲部18Bと同一方向に屈曲させた屈曲部12bよりも車両上方側に配置されている。ここで、「同一方向」には、車両前方側の方向という意味で使用されているので、完全同一方向及び概ね同一方向の双方が含まれる。
ここで、「切起こす」とは、カウルブレース18の上部の一部が切断加工により切取られてフランジ部18A1の外形形状が形作られ、このフランジ部18A1がカウルブレース本体18Bに対して車両前方側に起こされるという意味で使用される。本実施の形態では、このフランジ部18A1の切起こしがフランジ部18A2の車両後方側への折曲げと共に行われる。フランジ部18A1の車両上方側の表面(又は車両下方側の裏面)はフランジ部18A2の車両上方側の表面(又は車両下方側の裏面)と略同一平面に設定されている。換言すれば、フランジ部18A1のカウルブレース本体18Bからの折曲げ角度はフランジ部18A2のカウルブレース本体18Bからの折曲げ角度と略同一角度に設定されている。カウルブレース18の製作に使用される切断加工には、例えば打抜き加工、レーザ切断加工、高水圧切断加工等が含まれる。
本実施の形態においてフランジ部18A1の形状は平面視で方形形状により形成されている。なお、フランジ部18A1の形状はこの形状に限定されるものではなく、台形形状、三角形状、五角形以上の多角形形状、半円形状、半楕円形状等のいずれの形状が採用されてもよい。
フランジ部18A1とは別に、カウルブレース18の上部の他の一部には、カウルブレース本体18Bから屈曲部18aを折曲げの起点として車両後方側へ折曲げられて車両後方側に突出させたフランジ部18A2が形成されている。このフランジ部18A2は本発明に係る「上部の他の一部」に相当する。フランジ部18A2は、車両平面視でカウルトップ14の後側フランジ部14Bに重なる領域まで延設されており、この後側フランジ部14Bにスポット溶接等によって結合されている。フランジ部18A2は、後側フランジ部14Bとカウルインナ12の上フランジ部12Aとの間に介在され、後側フランジ部14B及び上フランジ部12Aと共に溶接箇所W2において3枚重ねで結合されている。図2に示されるように、ここでは、溶接箇所W2は車幅方向に2箇所である。1箇所の溶接箇所W1及び2箇所の溶接箇所W2は理想的には車両平面視で三角形形状の各頂点となる位置に設定されている。この各頂点を結んだ三角形形状は好ましくは正三角形形状若しくは二等辺三角形形状になるように設定されている。これにより、カウルトップ14とカウルブレース18との結合強度が高められる。ここで、図1に示されるように、カウルトップ14とカウルブレース18のフランジ部18A1及びフランジ部18A2とが結合されることにより、車両側面視で閉断面部(上側閉断面部)26が形成されている。
カウルブレース本体18Bの下端部には、車両前方側かつ車両下方側へ折曲げられたフランジ部18Cが形成されている。フランジ部18Cは、カウルインナ12の下フランジ部12Cに沿って折曲げられており、フランジ部12Cにスポット溶接等によって結合されている(溶接箇所W3参照)。また、カウルブレース本体18Bとフランジ部18Cとの間には屈曲部18cが形成されている。
(本実施例の作用・効果)
前述の第1実施の形態に係る車両用カウル構造10では、カウルブレース18の上部の一部が車両前方側へ突出させたフランジ部18A1として形成されており、このフランジ部18A1はカウルトップ14の前側フランジ部14Aに接合されている。カウルブレース18の上部の他の一部は車両後方側へ折曲げられて突出させたフランジ部18A2として形成されており、このフランジ部18A2はカウルトップ14の後側フランジ部14及びカウルインナ12の上フランジ部12Aに接合されている。このため、図1に示されるように、車両側面視でカウルブレース18、そのフランジ部18A2及びカウルインナ12により閉断面部(下側閉断面部)24が形成されるので、フロントウインドシールドガラス32の支持剛性が高められる。従って、フロントウインドシールドガラス32の車両上下方向に生じる振動が抑制されるので、車両室内のこもり音等の騒音の発生が抑制される。
一方、フランジ部18A1はカウルブレース18の上部の一部の切起こしにより形成されている。カウルブレース18の切起こされた元の部分は一部が取除かれた(開口部18B1が形成された)脆弱部18B2として形成されている。脆弱部18B2は折れ曲がりの起点として機能するので、この脆弱部18B2においては衝突荷重が集中し十分な曲げ変形が可能とされる。また、カウルブレース18のフランジ部18A2は車両後方側へ折曲げられて形成されている。このため、図4に示されるように、カウルトップ14にインパクタ22が衝突してカウルインナ12及びカウルブレース18が車両下方側に圧縮され、カウルインナ12及びカウルブレース18に塑性変形が生じる時、カウルブレース18は、屈曲部18bを起点とする曲げが生じる。また、脆弱部18B2においてもそれを起点とする曲げが生じる。この脆弱部18B2では、フランジ部18A2が車両後方側へ折曲げられていることから、フランジ部18A1に向かって車両前方側(図4に示す矢印A方向)に突出するように曲げが生じる。一方、カウルインナ12では、屈曲部12bを起点として車両前方側へ向かって突出するように曲げが生じる。よって、カウルインナ12、カウルブレース18並びにこのカウルブレース18の脆弱部18Bにはいずれも同一の車両前方側に曲げが生じることから、カウルインナ12とカウルブレース18との離間距離が確保されて、双方が互いに近づくことが効果的に抑制又は防止される。例えば、カウルインナ12とカウルブレース18とが互いに干渉せず(互いに接触せず)に十分な曲げ変形が可能とされる。特に、カウルインナ12の屈曲部12bの変形部位(図4中、符号28Aを付して破線により囲まれた部位)がカウルブレース本体18Bに接触することが効果的に抑制又は防止される。
図5には比較例に係る車両用カウル構造100が示されている。この比較例に係る車両用カウル構造100では、カウルトップ14及びカウルインナ12の基本的構成が第1実施の形態に係る車両用カウル構造10と同一とされているが、第1実施の形態に係るカウルブレース18とは異なるカウルブレース20が用いられている。このカウルブレース20の上部側にはカウルブレース本体20Bから車両前方側へ折曲げられたフランジ部20Aが形成されており、フランジ部20Aはカウルトップ14の前側フランジ部14Aに結合されている。カウルブレース20の下部側にはカウルブレース本体20Bから車両下方側かつ車両前方側へ折曲げられたフランジ部20Cが形成されており、フランジ部20Cはカウルインナ12のフランジ部12Cに結合されている。カウルブレース本体20Bとフランジ部20Cとの間には屈曲部20cが形成されている。また、カウルブレース本体20Bの車両上下方向の中間部には車両前方側に突出された屈曲部20bが形成されている。
同図5に示されるように、比較例に係る車両用カウル構造100では、カウルトップ14にインパクタ22が衝突してカウルインナ12及びカウルブレース20が車両下方側に圧縮されると、カウルインナ12及びカウルブレース20に塑性変形が生じる。このとき、カウルブレース20に屈曲部20bを起点とした曲げが生じると共に、カウルインナ12に屈曲部12bを起点とした曲げが生じる。このため、カウルブレース本体20Bとカウルインナ本体12Bとが互いに近づくように塑性変形が生じる。従って、仮に、塑性変形途中において、カウルインナ12の屈曲部12bとカウルブレース20とに干渉が生じた場合、双方の塑性変形が阻害される。図5中、干渉領域を符号28Bで示す。
図7に破線で示されるように、上記比較例に係る車両用カウル構造100では、インパクタ22がカウルトップ14に衝突した直後において、カウルブレース20及びカウルトップ12の支持剛性に抗して衝突荷重によって生じる応力が増加している。その後、屈曲部20b、12b等が曲げの起点となってカウルブレース20及びカウルインナ12に曲げが生じると、応力が減少される傾向にある。衝突から一定時間経過後に、カウルブレース本体20Bにカウルインナ12が干渉した場合には、初期の(狙い通りの)十分な曲げが得られず、衝突時のエネルギが十分に吸収されないことから、応力の増加が生じる。
これに対して、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、インパクタ22の衝突から一定時間経過後のカウルブレース18にカウルインナ12が近づくことが抑制されている。よって、カウルブレース18とカウルインナ12との干渉が効果的に抑制され又防止されている。このため、カウルブレース18及びカウルインナ12の塑性変形(曲げ)が阻害されることなく、衝突時のエネルギが十分に吸収されることから、図7に示されるように応力が減少される。すなわち、衝突体(インパクタ22)に作用する衝突反力が低減される。
また、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、カウルブレース18の脆弱部18B2がカウルブレース18の上部側(屈曲部18aと屈曲部18bとの間であって屈曲部18a側の一部)を切起こすことにより形成されているので、簡易に脆弱部18B2を製作することができる。更に、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、カウルブレース18のフランジ部18A2がカウルブレース本体18Bから車両後方側へ折曲げられるだけなので、フランジ部18A2も簡易に製作することができる。従って、本実施の形態に係る車両用カウル構造10によれば、カウルインナ12とカウルブレース18との干渉を効果的に抑制又は防止することができると共に、NV性能並びに歩行者保護性能の両立を図ることができる。
また、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、図1及び図2に示されるように、車両側面視でカウルトップ14の車両下方側の開口が塞がれた閉断面部(上側閉断面部)26が形成されているので、フロントウインドシールドガラス32の支持剛性が高められると共にNV性能がより一層向上され、更に生産性が向上される。
というのも、図6には前述の比較例に係る車両用カウル構造100(図5参照)のカウルトップ14付近に力が入力された前後の変形状態が示されているが、カウルトップ14は車両側面視でハット形の断面形状を有するものの車両下方側には開口を有しており、カウルトップ14は閉断面部として形成されていない。このため、図6中、矢印Bによって示されるように、例えばフロントウインドシールドガラス32から車両下方側に作用する力Fがカウルトップ14付近に入力されると、前側フランジ部14Aが車両前方側に、後側フランジ部14Bが車両後方側に、各々互いに離間されて広がるようにカウルトップ14に変形が生じる。このため、カウルトップ14のフロントウインドシールドガラス32の支持剛性が低くなる。
これに対して、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、前述のように、カウルトップ18は閉断面化されているため、カウルトップ14の車両前後方向に開くような変形が効果的に抑制又は防止されて、フロントウインドシールドガラス32の支持剛性が高められる。
また、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、カウルブレース18のフランジ部18A1がカウルトップ14の中間部14Cよりも前側フランジ部14Aまで車両前方側へ延設されている。ここで、フランジ部18A1と前側フランジ部14Aとは車両上下方向に重ね合わされ、例えば溶接を用いて結合されている。このため、フランジ部18A1と前側フランジ部14Aとの結合作業が車両前方側において、詳細には車両前方側であって車両上下方向において溶接作業を行うことができるので、カウルトップ14とカウルブレース18との結合作業を容易に行うことができる。従って、本実施の形態に係る車両用カウル構造10によれば、NV性能がより一層向上されると共に、生産性が向上される。
更に、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、フランジ部18A1がカウルブレース本体18Bの車両幅方向の中央部を切起こして形成されている。このフランジ部18A1とカウルトップ14の前側フランジ部14Aとは1箇所において結合されると共に、フランジ部18A2と後側フランジ部14Bとが2箇所において結合されている。このため、カウルトップ14とカウルブレース18とが合計3箇所により結合されているので、カウルブレース18とカウルトップ14との結合状態の安定化が図れる。従って、本実施の形態に係る車両用カウル構造10によれば、簡易な構成により、NV性能がより一層向上される。
[第2実施の形態]
以下、図8及び図9を用いて、本発明に係る車両用カウル構造の第2実施の形態について説明する。なお、前述した第1実施の形態に係る車両用カウル構造10のカウルブレース18の構成と同一の部位には同一符号を付して、その説明を省略する。
図8(A)及び図8(B)に示されるように、この第2実施の形態に係る車両用カウル構造10のカウルブレース18では、カウルブレース本体18Bの車両幅方向の幅寸法WL1に対してフランジ部18A2の幅寸法WL2が長く設定されている。ここでは、カウルブレース本体18Bの幅寸法WL1に対して、フランジ部18A2の幅寸法WL2が略3倍程長く設定されている。フランジ部18A2の車両前方側の中央部分に屈曲部18aを介在してカウルブレース本体18Bが形成されており、このカウルブレース本体18Bの車両幅方向の両側に一対のフランジ部18A1が配設されている。すなわち、本実施の形態に係るカウルブレース18では切起こされた2つの(複数)のフランジ部18A1が設けられている。
カウルブレース18は、基本的には第1実施の形態に係るカウルブレース18と同様の方法により製作されている。すなわち、まず最初に、フランジ部18A1の外形形状を含むカウルブレース18の全体の外形形状が切断加工によって板状部材から切取られる。そして、カウルブレース本体18Bに対してフランジ部18A2が車両後方側に折曲げられると共に、カウルブレース本体18Bに対してフランジ部18A1が車両前方側に切起こされる。また、カウルブレース18は切断加工と切起こしとを同時に行うことにより製作されてもよい。
なお、詳細な図示は省略するが、フランジ部18A1は一対に設けられているので、カウルトップ14の前側フランジ部14Aと一対のフランジ部18A1との溶接箇所W1が車両前方側の2箇所に設定されている。車両後方側のカウルトップ14の後側フランジ部14Bとカウルブレース18のフランジ部18A2との溶接箇所W2は、前述の第1実施の形態と同様に2箇所、又は車両幅方向の中央部の1箇所に設定されている。
(本実施例の作用・効果)
本実施の形態に係る車両用カウル構造10によれば、前述した第1実施の形態と同様の基本構成を備えているので、第1実施の形態と同様の作用効果が得られる。更に、本実施の形態に係る車両用カウル構造10では、車両側面視でカウルトップ18の車両幅方向の広い範囲において閉断面部26が形成されている。このため、カウルトップ14の車両前後方向に開くような変形が効果的に抑制又は防止されるので、フロントウインドシールドガラス32の支持剛性が高められる。
(変形例)
図9(A)及び図9(B)に示されるように、この変形例に係る車両用カウル構造10のカウルブレース18では、フランジ部18A1及びフランジ部18A2がカウルブレース本体18Bとは別部材によって構成されている点に特徴がある。なお、カウルブレース本体18Bとフランジ部18Cとは同一部材により一体に形成されている。
フランジ部18A2の車両前方側の中央部には屈曲部18aから車両下方側に折曲げられて延設された接続部18A3が設けられている。換言すれば、接続部18A3を基準として見れば、フランジ部18A2は接続部18A3から車両後方側に折曲げられており、接続部18A3はフランジ部18A1及びフランジ部18A2と一体に形成されている。接続部18A3は、カウルブレース本体18Bの屈曲部18bに達しない長さに設定されており、より具体的には屈曲部18aと屈曲部18bとの略中間まで延設されている。接続部18A3はカウルブレース本体18Aの上部にスポット溶接等により結合されている(溶接箇所W4参照)。
上記構成によっても、図8(A)及び図8(B)に示される車両用カウル構造10と同様の作用効果が得られる。特に、変形例に係る車両用カウル構造10では、複雑な外形形状を有するフランジ部18A1及びフランジ部18A2と、車両前方側に突出する屈曲部18b及び車両後方側に突出する屈曲部18cを持ち複雑な折曲げ形状を有するカウルブレース本体18B及びフランジ部18Cとが別部材により各々独立に製作することができる。
[第3実施の形態]
以下、図10及び図11を用いて、本発明に係る車両用カウル構造の第3実施の形態について説明する。なお、前述した第1実施の形態に係る車両用カウル構造10のカウルブレース18の構成と同一の部位には同一符号を付して、その説明を省略する。
図10(A)及び図10(B)に示されるように、この第3実施の形態に係る車両用カウル構造10では、カウルブレース本体18Bの車両幅方向の幅寸法WL1に対してフランジ部18A1及びフランジ部18A2の幅寸法WL2が略同一に設定されている。フランジ部18A1及びフランジ部18A2は車両前後方向(長手方向)及び車両幅方向(短手方向)に延設された板状部材により形成されており、双方は一体に形成されている。
カウルブレース本体18B及びフランジ部18Cはフランジ部18A1及びフランジ部18A2に対して別部材により形成されている。カウルブレース本体18Bの上部には屈曲部18aから車両後方側に折曲げられたフランジ部18Eがフランジ部18A2に重ね合わせて形成されており、フランジ部18A2はフランジ部18Eにスポット溶接等によって結合されている(溶接箇所符号W5参照)。ここで、フランジ部18Eが車両後方側に折曲げられ、このフランジ部18Eにフランジ部18A2が溶接により強固に結合されている。これにより、フランジ部18A2は実質的にカウルブレース本体18Bから車両後方側に折曲げられているとみなされる。
(本実施例の作用・効果)
本実施の形態に係る車両用カウル構造10によれば、前述した第2実施の形態の変形例と同様の基本構成を備えているので、第2実施の形態の変形例と同様の作用効果が得られる。
(変形例)
図11(A)及び図11(B)に示されるように、この変形例に係る車両用カウル構造10のカウルブレース18では、フランジ部18A1がフランジ部18A2、カウルブレース本体18B及びフランジ部18Cとは別部材により形成されている点に特徴がある。フランジ部18A2、カウルブレース本体18B及びフランジ部18Cは同一部材により一体に形成されている。フランジ部18A1は屈曲部18aから車両下方側に折曲げられて延設されたフランジ部18A2の車両前方側に重ね合わされており、この部分においてフランジ部18A1がフランジ部18A2にスポット溶接等により結合されている(溶接箇所W6参照)。上記の構成によっても、図10(A)及び図10(B)に示される車両用カウル構造10と同様の作用効果が得られる。
[実施の形態の補足説明]
なお、本発明は上記複数の実施の形態並びに変形例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内において種々変更可能である。例えば、本発明では、カウルブレース18の車両幅方向の両端部に、その一部を車両後方側(又は車両前方側)に折曲げて車両上下方向並びに車両前後方向に延設されたフランジ部が配設されてもよい。このフランジ部が形成されることにより、カウルブレース18の車両上下方向の支持剛性が高められる。
10 車両用カウル構造
12 カウルインナ
12A 上フランジ部
12B カウルインナ本体
12a〜12d 屈曲部
14 カウルトップ
14A 前側フランジ部
14B 後側フランジ部
18 カウルブレース
18A1 フランジ部(上部の一部)
18A2 フランジ部(上部の他の一部)
18A3 接続部
18B カウルブレース本体
18B1 開口部
18B2 脆弱部
18E フランジ部
18a〜18c 屈曲部
32 フロントウインドシールドガラス

Claims (4)

  1. フロントウインドシールドガラスの下端部に沿って配置されると共に当該フロントウインドシールドガラスの下端部を支持するカウルトップと、
    このカウルトップの車両下方側に配置されると共に車両幅方向を長手方向として配置され、車両上下方向の中間部に車両前方側に突出された屈曲部を有するカウルインナと、
    前記カウルインナの車両前方側に配置されると共に車両上下方向に沿って立設されており、下部が当該カウルインナに結合されると共に中間部が前記屈曲部と同一方向へ屈曲され、更に上部の一部が車両前方側へ突出されて前記カウルトップの前部に結合され、かつ上部の他の一部が車両後方側へ折曲げられて前記カウルトップの後部及び前記カウルインナの上部の双方に結合されることにより前記カウルトップとの間に閉断面部を形成するカウルブレースと、
    を備えた車両用カウル構造。
  2. 前記カウルブレースの上部の一部は切起こしにより形成されている、
    請求項1に記載の車両用カウル構造。
  3. 前記カウルトップは、車両側面視で車両前後方向の中間部が車両上方側へ突出されたハット形の断面形状に形成されており、
    当該カウルトップの前側フランジ部を前記カウルブレースの前記上部の一部に結合させかつ当該カウルトップの後側フランジ部を前記カウルブレースの前記上部の他の一部に結合させることにより、当該カウルトップと前記カウルブレースの上部との間に別の閉断面部が形成されている、
    請求項1又は請求項2に記載の車両用カウル構造。
  4. 前記カウルブレースの前記上部の一部は当該上部の車両幅方向の中央部を切起こすことにより形成されており、
    当該上部の一部と前記前側フランジ部とが1箇所で結合されると共に当該上部の他の一部と前記後側フランジ部とが車両幅方向の2箇所で結合されている、
    請求項3に記載の車両用カウル構造。

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