JP2003327165A - 自動車のカウルボックス構造 - Google Patents
自動車のカウルボックス構造Info
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Abstract
ルギーの吸収効率の向上との両立を図ることができる自
動車のカウルボックス構造の提供を図る。 【解決手段】 フロントウインドパネル10の下端部1
0aを支持固定した支持パネル12は片持ち梁を構成し
ていて、その前端部12aと下側の閉断面のカウルボッ
クス21との間には所定間隔Lを設けてあるので、上方
からの入力荷重Fに対する支持パネル12の変形量を十
分に確保して、この入力荷重Fに対する衝撃エネルギー
の吸収効率を十分に高めることができ、かつ、カウルボ
ックス21を閉断面として車体剛性を維持できることか
ら、アイドル振動時等におけるこもり量の発生を防止す
ることができる。
Description
部に車幅方向に延在配置された、車体フロント部の車幅
方向骨格部材としての機能と、車載空調ユニットの外気
導入部としての機能を併有するカウルボックス構造に関
する。
ント部の車幅方向骨格部材として機能していることか
ら、このカウルボックスにフロントウインドウパネルの
下端部を固定支持するようにしている。
ボックスは閉断面構造としてあるため、フロントウイン
ドウパネルの支持剛性が高く上方から外部荷重がフロン
トウインドウパネル支持部近傍に入力した場合、その入
力荷重に対する反力が大きくなって衝撃エネルギーを効
果的に吸収できない。
ドウパネル下端部の支持部前方で開断面としたものも知
られているが、このようにカウルボックスを開断面構造
とした場合は車体剛性が必然的に低下されることにな
り、また、この車体剛性の低下によりアイドル振動時に
こもり音が発生し易いという問題を生じる。
重に対する衝撃エネルギーの吸収効率の向上との両立を
図ることができる自動車のカウルボックス構造を提供す
るものである。
は、車体のフロント部に車幅方向に延在配置されてフロ
ントウインドウパネルの下端部を支持する自動車のカウ
ルボックス構造において、前記フロントウインドウパネ
ルの下端部を前縁側を自由端部とした支持パネルの前端
部に固定して片持ち梁を構成し、この支持パネルの前端
部の下側に所定間隔をおいて、閉断面のカウルボックス
を形成したことを特徴としている。
載の自動車のカウルボックス構造において、支持パネル
の前端部とカウルボックスとを、フロントウインドウパ
ネルが膜振動する際の少くとも腹となる位置、若しくは
その近傍位置でステイ部材により連結したことを特徴と
している。
載の自動車のカウルボックス構造において、支持パネル
の前端部とカウルボックスとの連結位置を、フロントウ
インドウパネル下端部の車幅方向両端から全幅の略1/
4だけ内側に寄った位置と、車幅方向略中央位置とに設
定したことを特徴としている。
トウインドウパネルの下端部の固定支持部を片持ち梁と
して構成としたので、このフロントウインドウパネルの
支持部近傍に入力される上方からの外部荷重に対して支
持パネルを容易に変形させることができる一方、この支
持パネルの下方には閉断面のカウルボックスが存在して
いるため車体剛性が低下するのを防止することができ
る。
ックスとの間には所定間隔を設けてあるので、前記入力
荷重に対する支持パネルの変形量を十分に確保して、こ
の入力荷重に対する衝撃エネルギーの吸収効率を十分に
高めることができる。
剛性を維持できることから、アイドル振動時等における
こもり音の発生を防止することができる。
の発明の効果に加えて、支持パネルの前端部と閉断面の
カウルボックスとを、フロントウインドウパネルが膜振
動する際の少くとも腹となる位置、若しくはその近傍位
置でステイ部材により連結したので、フロントウインド
ウパネルが膜振動する際の振幅増大部分を剛性の高いカ
ウルボックスで支持できるため、このフロントウインド
ウパネル下端部の振動を効果的に抑制し、ひいては、ア
イドリング時等に発生する車体振動に起因するこもり音
を低減することができる。
スに部分的に固定されるため、車体剛性を更に向上する
ことができる。
の発明の効果に加えて、支持パネルとカウルボックスと
の連結位置を、フロントウインドウパネル下端部の車幅
方向両端から全幅の略1/4だけ内側に寄った位置と、
車幅方向略中央位置とに設定したので、フロントウイン
ドウパネルが車幅方向両端を固定点として膜振動する際
に、振幅が特に顕著な一次モード若しくは二次モードの
振動を効果的に抑制することができる。
共に詳述する。
ス構造の第1実施形態を示し、図1はエンジンフードを
外してカウル部を車両前方から見た斜視図、図2は図1
中A−A線に対応する位置の拡大断面図である。
向にカウル部11を構成してある。
15とカウルフロントパネル16とを備え、該ダッシュ
アッパパネル15の上端部に車両前方に張り出す支持パ
ネル12を接合固定し、この支持パネル12の前側縁を
自由端部12aとして、該自由端部12aをフロントウ
インドウパネル10の傾斜角に沿って折曲してある。
由端部12aに、フロントウインドウパネル10の下端
部10aを接着材13により接着固定して片持ち梁を構
成している。
内側には、底壁15aと縦壁15bとに跨って断面く字
状の隔壁20をスポット溶接することにより、前記支持
パネル12の前端部の下側に車幅方向に延在する閉断面
構造のカウルボックス21を構成してある。
ち梁を構成する支持パネル12の前端部12aとの間に
所定間隔Lを設けてあり、この所定間隔Lは、フロント
ウインドウパネル10の下端部10aの支持固定部周り
への入力荷重の大きさに対するこの支持パネル12の前
端部12aに必要な変形量によって決定され、この変形
量以上の間隔L寸法が設けられる。
6aは前記底壁15aの前側縁と隔壁20の前端部との
重合部にスポット溶接されて、隔壁20との間に断面U
字状の樋構造17を構成してあって、該カウルフロント
パネル16の上端部16bには、ウエザーストリップ1
8を介在させてフード19の後端部が液密に当接してお
り、このフード19の後端部と前記ウインドウパネル1
0の下端部10aとの間には、外気やフロントウインド
ウパネル10表面を流れ落ちた雨水を取り込むために適
宜の間隔Sを設けてある。
クス構造にあっては、支持パネル12の自由端部12a
にフロントウインドウパネル10の下端部10aを接着
固定して片持ち梁を構成しているので、このフロントウ
インドウパネル10の下端部10aの支持固定部周りに
入力される上方からの外部荷重、例えばインパクターH
からの入力荷重Fに対して支持パネル12が容易に変形
することができる。
面のカウルボックス21が存在しているため、この閉断
面のカウルボックス21によって車体剛性が低下するの
を防止することができる。
のカウルボックス21との間には所定間隔Lを設けてあ
るので、前記入力荷重Fに対する支持パネル12の変形
量を十分に確保でき、この荷重Fの入力に対する衝撃エ
ネルギーの吸収効率を高めることができる。
閉断面として車体剛性を維持できることから、アイドル
振動時等におけるこもり音の発生を防止できるという利
点も有する。
し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。
−B線に対応する位置の拡大断面図、図4はフロントウ
インドウパネル下端部の振動モードを示す平面図であ
る。
おける片持ち梁を構成する支持パネル12の前端部12
aと閉断面のカウルボックス21とを、フロントウイン
ドウパネル10が膜振動する際の腹となる位置でステイ
部材22により連結してある。
モード振動を対象として、前記支持パネル12とカウル
ボックス21とを、フロントウインドウパネル10の下
端部10aの車幅方向両端から全幅の略1/4だけそれ
ぞれ内側に寄った位置でステイ部材22を介して溶接し
て連結している。
ス構造では、図4に示すようにフロントウインドウパネ
ル10が車幅方向両端を固定点K1,K2として振動した
場合の振幅増大部分を、閉断面のカウルボックス21に
固定できるため、このフロントウインドウパネル10の
振動を効果的に抑制し、ひいては、アイドリング時等に
発生する車体振動に起因するこもり音を低減することが
できる。
動モードを図4に示したが、この場合、図中破線に示す
膜振動の一次モードでは、フロントウインドウパネル1
0は車幅方向両端の固定点K1,K2を節として振動する
ことになり、車幅方向中央部C0が腹となって最大振幅
W1の箇所となる。
ードでは、前記固定点K1,K2および中央部C0をそれ
ぞれ節として振動することになり、車幅方向両端から全
幅の略1/4だけ内側に寄った位置C1,C2が腹となっ
て最大振幅W2の箇所となる。
12とカウルボックス21とのステイ部材22による連
結位置が、車幅方向両端から全幅の略1/4だけ内側に
寄った位置、つまり前記二次モードの腹部分(C1,C
2)であるため、フロントウインドウパネル10の二次
モードの振動を効果的に抑制することができ、ひいて
は、アイドル振動などに起因するこもり音を最も効率良
く低減することができる。
け内側に寄った位置にステイ部材22を設けたことは、
中央部C0を腹とする一次モードの振動に対しても、最
大振幅W1の位置でないにしても、ある程度大きな振幅
を発生する箇所であり、この一次モードの振動に対して
も振動抑制効果を発揮することができる。
クス21との連結位置は、車幅方向両端から全幅の略1
/4だけそれぞれ内側に寄った位置(C1,C2)に限る
ことなく、一次モードの振動を対象として車幅方向中央
部C0の位置のみ、若しくは、この中央部C0と前記1/
4位置C1,C2とを併せたそれぞれの位置に設定するこ
とができる。
前記第1,第2実施形態に例をとって説明したが、勿論
これらに限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて各種実施形態を採用することができる。
カウル部を車両前方から見た斜視図。
拡大断面図。
ドガラス下端部の振動モードを示す平面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 車体のフロント部に車幅方向に延在配置
されてフロントウインドウパネルの下端部を支持する自
動車のカウルボックス構造において、 前記フロントウインドウパネルの下端部を前縁側を自由
端部とした支持パネルの前端部に固定して片持ち梁を構
成し、この支持パネルの前端部の下側に所定間隔をおい
て、閉断面のカウルボックスを形成したことを特徴とす
る自動車のカウルボックス構造。 - 【請求項2】 支持パネルの前端部とカウルボックスと
を、フロントウインドウパネルが膜振動する際の少くと
も腹となる位置、若しくはその近傍位置でステイ部材に
より連結したことを特徴とする請求項1に記載の自動車
のカウルボックス構造。 - 【請求項3】 支持パネルの前端部とカウルボックスと
の連結位置を、フロントウインドウパネル下端部の車幅
方向両端から全幅の略1/4だけ内側に寄った位置と、
車幅方向略中央位置とに設定したことを特徴とする請求
項2に記載の自動車のカウルボックス構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002137586A JP4075450B2 (ja) | 2002-05-13 | 2002-05-13 | 自動車のカウルボックス構造 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003327165A true JP2003327165A (ja) | 2003-11-19 |
JP4075450B2 JP4075450B2 (ja) | 2008-04-16 |
Family
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Family Applications (1)
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-
2002
- 2002-05-13 JP JP2002137586A patent/JP4075450B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US9975579B2 (en) | 2015-08-28 | 2018-05-22 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Cowl structure |
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