JP2013166878A - エポキシ樹脂組成物及び硬化物 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた透明性及び耐熱変色性を示し、耐リフロー性向上に必要な優れた低弾性が発揮され、光半導体素子封止材等に有用なエポキシ樹脂組成物を提供する。
【解決手段】エポキシ樹脂、酸無水物系硬化剤を含有する光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂成分が、下記一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物のヒドロキシ基1モルに対し、スチレン類0.5〜1.5モルを反応させて、得られるスチレン変性多価ヒドロキシ樹脂とエピクロルヒドリンとを反応させて得られるエポキシ樹脂であり、ガードナー色数が1以下であるエポキシ樹脂を含有する。式中、R1は水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基を示し、nは1〜20の数を示す。
Figure 2013166878

【選択図】なし

Description

本発明は、透明性及び耐熱変色性に優れるとともに、低弾性等にも優れた硬化物を与える光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物及びその硬化物に関するものである。
近年、特に先端材料分野の進歩に伴い、より高性能なベース樹脂の開発が求められている。例えば、LED等の光半導体素子封止の分野において、デバイスの高出力化に伴い、パッケージには高温長期使用時における透明性の確保や耐熱変色性の向上が強く求められている。また、LEDパッケージ等において、表面実装方式の進展により、パッケージクラックの問題が深刻化しており、ベース樹脂には、透明性、耐熱変色性の確保に加え、耐半田リフロー性の向上も強く求められている。
しかしながら、従来のエポキシ樹脂系材料には、これらの要求を十分に満足するものは少ない。一般に、高Tg性に優れるエポキシ樹脂として、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂が知られているが、透明性や耐熱変色性に問題があり、また、硬化物の弾性率が高く低応力性に劣ることから耐半田リフロー性も十分でない。
これに対し、低応力性や難燃性の向上に着目したエポキシ樹脂組成物の例として、特許文献1及び2にはスチレン化フェノールノボラック型エポキシ樹脂を用いたエポキシ樹脂組成物が開示されているが、光半導体素子封止向けとして透明性や耐熱変色性に着目した例はなかった。
また、耐半田リフロー性向上に着目したエポキシ樹脂硬化物の低応力化の手法の一つとして、特許文献1にはブタジエンゴムやCTBN、シリコーンで変性させた樹脂を配合させた例が開示されているが、Tgの低下や低吸水化等に問題があり、また配合割合によっては白濁し光半導体素子封止には適さないといった問題もあった。
特開平5−140265号公報 特開2010−235819号公報 特開平4−330770号公報
従って、本発明の目的は、透明性及び耐熱変色性を確保するとともに、低弾性等にも優れた性能を有し、光半導体素子封止用途に有用なエポキシ樹脂組成物及びその硬化物を提供することにある。
すなわち、本発明は、エポキシ樹脂、酸無水物系硬化剤を含有する光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂成分が、下記一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物のヒドロキシ基1モルに対し、スチレン類0.5〜1.5モルを反応させて、式(a)で表される置換基を多価ヒドロキシ化合物のベンゼン環に置換させて得られるスチレン変性多価ヒドロキシ樹脂とエピクロルヒドリンとを反応させて得られるガードナー色数が1以下であるエポキシ樹脂であることを特徴とする光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物である。
Figure 2013166878
Figure 2013166878
(ここで、R1およびR2は水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基を示し、nは1〜20の数を示す。)
また、本発明は、上記の光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物を硬化してなるエポキシ樹脂硬化物である。
さらに、本発明は、上記の光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物を用いて光半導体素子を樹脂封止してなる光半導体装置である。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、透明性及び耐熱変色性に優れるとともに、低弾性にも優れた硬化物を与え、光半導体素子封止材料等の用途に好適に使用することが可能である。特に、透明性を確保しつつ、耐リフロー性向上に必要な低応力性を発現することが可能である。
本発明の光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物は、一般式(1)から得られるエポキシ樹脂を必須成分とする。有利には、これらの必須成分を30重量%以上、好ましくは50重量%以上、より好ましくは80重量%以上含む。
まず、本発明の光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物中における、エポキシ樹脂成分について説明する。このエポキシ樹脂は、上記一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物とスチレン類を付加反応させて、上記式(a)で表される置換基を多価ヒドロキシ化合物のベンゼン環に置換させて得られるスチレン変性多価ヒドロキシ樹脂(StPNともいう)をエポキシ化することによって得られる。
StPNは、先ず、一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物の基本構造に対し、スチレン類を付加させることによって、水酸基当量を任意に調整することができる。ここで、スチレン類を付加させるとは、多価ヒドロキシ化合物のベンゼン環の水素と式(a)で表わされる置換基(α‐メチルベンジル基ともいう)を置換させることをいう。
StPNは、一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物にスチレン類を付加反応させることにより得られる。この際、多価ヒドロキシ化合物とスチレン類との割合としては、得られる硬化物の耐熱着色性と硬化性のバランスを考慮すると、多価ヒドロキシ化合物1モルに対するスチレン類の使用割合が0.5〜1.5モルであり、好ましくは0.5〜1.0の範囲である。エポキシ樹脂硬化物の熱劣化においては、グリシジルエーテル構造に基づくフェノキシ部分が熱劣化により分解し、フェノキシラジカルを発生することで硬化物の着色を生じるとされている。これに対し、一般式(1)で表されるエポキシ樹脂では、骨格中に分子量の大きいα‐メチルベンジル基を導入することにより、硬化物中のフェノキシ構造の含有率は相対的に低くなり、熱劣化による硬化物の着色を低減化させることができるものと考えられる。また、嵩高いα‐メチルベンジル基の導入は、硬化物の架橋密度を低減させ低弾性化にも効果的である。そのため、この範囲より少ない場合は、得られるエポキシ樹脂組成物の性質特に耐熱着色性が改良されないままの状態であり、この範囲より多い場合は、官能基密度が低くなり過ぎて硬化性が低下する傾向があると共に着色に関しても悪化するため好ましくない。さらに、この範囲に調整することで着色の低減されたガードナー色数の低いエポキシ樹脂が得られ透明性の高い硬化物とすることができるものと考えられる。
式(a)において、R2は水素又は炭素数1〜6の炭化水素基を示すが、好ましくは水素又は炭素数1〜3のアルキル基であり、より好ましくは水素である。このR2は反応原料として使用するスチレン類によって定まる。一般式(1)において、R1は水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基を示すが、好ましくは水素又は炭素数1〜3のアルキル基であり、より好ましくは水素である。nは1〜20の数を示すが、好ましくは1〜5の範囲である。nが異なる分子量分布を有するときは、上記nはnの平均値(数平均)を示す。nの平均値は、好ましくは、1.5〜5.0の範囲、より好ましくは1.5〜4.0の範囲である。
次に、StPNの製造方法を説明することでさらに詳しく説明する。StPNの製造方法は、一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物のヒドロキシ基1モルに対し、スチレン類0.5〜1.5モルを、酸触媒の存在下に反応させることにより行う。一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物としては、フェノールノボラック又はクレゾールノボラックが代表的である。スチレン類の使用量は、ヒドロキシ基1モルに対し、0.5〜1.5モルであるが、0.5〜1.0モルがより好ましい。そして、ヒドロキシ基1モルに対し、0.5〜1.5モル、好ましくは0.5〜1.0モルのα‐メチルベンジル基が置換することが望ましい。
この一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物は、例えばフェノール類とホルマリン類を酸触媒の存在下に反応させることにより得られる。一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物は、ノボラック樹脂又はフェノールノボラックともいう。この多価ヒドロキシ化合物を得るために用いられるフェノール類は、フェノール又は炭素数1〜6の炭化水素基で置換されたフェノール類であるが、好ましくはフェノール又は炭素数1〜4のアルキル基で置換されたフェノール類であり、より好ましくはフェノールである。フェノール類としてフェノールを使用する場合、少量の他のフェノール成分を含んでもよい。例えば、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、エチルフェノール類、2,6−キシレノール、2,6−ジエチルフェノール、イソプロピルフェノール類、ターシャリーブチルフェノール類、アリルフェノール類、フェニルフェノール類などが挙げられる。これらのフェノール類2種以上を含んでもよい。また、少量であれば、好ましくは30wt%以下、より好ましくは20wt%以下の他のフェノール類を含んでもよい。他のフェノール類としては、2,6−キシレノール、2,6−ジエチルフェノール、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、1−ナフトール、2−ナフトール、1,5−ナフタレンジオール、1,6−ナフタレンジオール、1,7−ナフタレンジオール、2,6−ナフタレンジオール、2,7−ナフタレンジオール等が挙げられる。
多価ヒドロキシ化合物との反応に用いるスチレン類は、スチレン又は炭素数1〜6の炭化水素基が置換したスチレンであるが、好ましくはスチレンである。このスチレン類は少量の他の反応成分を含んでもよく、スチレン類としてスチレンを使用する場合、他の反応成分として、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、インデン、クマロン、ベンゾチオフェン、インドール、ビニルナフタレン等の不飽和結合含有成分を含むことができ、この場合、得られるスチレン変性多価ヒドロキシ樹脂はこれらから生ずる基が芳香環上に置換した化合物が含まれることになる。少量の他の反応成分の量は30モル%以下、好ましくは10モル%以下であることがよい。
多価ヒドロキシ化合物とのスチレン類との反応は酸触媒の存在下に行うことができ、その触媒量は10〜1000ppmの範囲で用いられ、好ましくは100〜500ppmの範囲である(反応原料混合物の合計に対するwtppm)。これより多いとフェノールノボラックのメチレン架橋結合が開裂し易くなり、開裂反応により副生した単価フェノール成分により、硬化性および耐熱性を低下させる。一方、これより少ないと反応性が低下し、未反応スチレンモノマーを多く残存させる。
この酸触媒としては、周知の無機酸、有機酸より適宜選択することができる。例えば、塩酸、硫酸、燐酸等の鉱酸や、ギ酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等の有機酸や、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化鉄、三フッ化ホウ素等のルイス酸あるいはイオン交換樹脂、活性白土、シリカ−アルミナ、ゼオライト等の固体酸等が挙げられる。
また、この反応における反応温度は40〜120℃の範囲で行われる。これより低いと、反応性が低下し反応時間が長時間となる。また、これより高いとフェノールノボラックのメチレン架橋結合が一部開裂し易くなり、開列反応により副生した単価フェノール成分により、硬化性および耐熱性を低下させる。
また、この反応は通常、1〜20時間行われる。更に、反応の際には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のアルコール類や、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族化合物等を溶媒として使用することができる。
この反応を実施する具体的方法としては、全原料を一括装入し、そのまま所定の温度で反応させるか、又は、多価ヒドロキシ化合物と触媒を装入し、所定の温度に保ちつつ、スチレン類を滴下させながら反応させる方法が一般的である。この際、滴下時間は、5時間以下が好ましく、通常、1〜10時間である。反応後、溶媒を使用した場合は、必要により、触媒成分を取り除いた後、溶媒を留去させて本発明に使用する樹脂を得ることができ、溶媒を使用しない場合は、直接熱時排出することによって目的物を得ることができる。
本発明に使用するエポキシ樹脂はStPNとエピクロルヒドリンを反応させることより製造することが出来る。
上記StPNをエピクロルヒドリンと反応させる反応は、通常のエポキシ化反応と同様に行うことができる。
例えば、上記StPNを過剰のエピクロルヒドリンに溶解した後、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物の存在下に、20〜150℃、好ましくは、30〜80℃の範囲で1〜10時間反応させる方法が挙げられる。この際のアルカリ金属水酸化物の使用量は、StPNの水酸基1モルに対して、0.8〜1.5モル、好ましくは、0.9〜1.2モルの範囲である。また、エピクロルヒドリンはStPN中の水酸基1モルに対して過剰に用いられるが、通常、StPN中の水酸基1モルに対して、1.5〜30モル、好ましくは、2〜15モルの範囲である。反応終了後、過剰のエピクロルヒドリンを留去し、残留物をトルエン、メチルイソブチルケトン等の溶剤に溶解し、濾過し、水洗して無機塩を除去し、次いで溶剤を留去することにより目的のエポキシ樹脂を得ることができる。この反応は溶媒を用いてもよく、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等の溶媒を用いることでさらにガードナー色数の優れたエポキシ樹脂を得ることができる。
本発明に用いるエポキシ樹脂の加水分解性塩素量は、封止する電子部品の信頼性向上の観点から少ないものがよい。特に限定するものではないが、1000ppm以下が好ましく、更に好ましくは500ppm以下である。なお、本発明でいう加水分解性塩素とは、以下の方法により測定された値をいう。すなわち、試料0.5gをジオキサン30mlに溶解後、1N−KOHを10ml加え30分間煮沸還流した後、室温まで冷却し、さらに80%アセトン水100mlを加え、0.002N−AgNO3水溶液で電位差滴定を行い得られる値である。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂成分として上記エポキシ樹脂を必須のエポキシ樹脂として使用するが、本発明の目的を損なわない範囲で他のエポキシ樹脂を併用することもできる。他のエポキシ樹脂の具体例としては、多価ヒドロキシ化合物のグリシジルエーテル化物である多官能エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族系エポキシ樹脂、水添型エポキシ樹脂、複素乾式エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂、ハロゲン化フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂等が挙げられる。
多官能エポキシ樹脂としては、例えばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール、2,2’−ビフェノール、レゾルシン、ナフタレンジオール類等の2価のフェノール類のエポキシ化物、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック等の3価以上のフェノール類のエポキシ化物、ジシクロペンタジエンとフェノール類の共縮合樹脂のエポキシ化物、フェノール類とパラキシリレンジクロライド等から合成されるフェノールアラルキル樹脂類のエポキシ化物、フェノール類とビスクロロメチルビフェニル等から合成されるビフェニルアラルキル型フェノール樹脂のエポキシ化物、ナフトール類とパラキシリレンジクロライド等から合成されるナフトールアラルキル樹脂類のエポキシ化物が挙げられる。これらのエポキシ樹脂は、単独でもよいし、2種以上を併用してもよい。
脂環式エポキシ樹脂としては3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−シクロヘキシルカルボキシレート(ダイセル化学工業製、CEL2021P)、2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物(ダイセル化学工業製、EHPE3150)等シクロヘキサン等の脂肪族骨格を有する脂環式エポキシ樹脂、脂肪族系エポキシ樹脂としては1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ペンタエリスリトール、キシリレングリコール誘導体等の多価アルコールのグリシジルエーテル類、水添型エポキシ樹脂としては水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂等、複素環式エポキシ樹脂としてはトリグリシジシイソシアヌレート、ヒダントイン環等の複素環を有する複素環式エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂としてはヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等のカルボン酸類からなるエポキシ樹脂、グリシジルアミン系エポキシ樹脂としてはアニリン、トルイジン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン誘導体、ジアミノメチルベンゼン誘導体等のアミン類をグリシジル化したエポキシ樹脂、ハロゲン化フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂としてはブロム化ビスフェノールA、ブロム化ビスフェノールF、ブロム化ビスフェノールS、ブロム化フェノールノボラック、ブロム化クレゾールノボラック、クロル化ビスフェノールS、クロル化ビスフェノールA等のハロゲン化フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂が挙げられる。
また、上記のエポキシ樹脂の使用にあたっては特に制限はないが、透明性の観点から着色性の少ないものがより好ましく、使用量としてはエポキシ樹脂全体の20%を超えない範囲で使用することが良い。通常ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、4,4’−ビフェニルフェノール、テトラメチル−4,4’−ビフェノール、1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−(1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニル]プロパン、トリスヒドロキシフェニルメタン、レゾルシノール、2,6−ジtert−ブチルハイドロキノン、ジイソプロピリデン骨格を有するフェノール類、1,1−ジ−4−ヒドロキシフェニルフルオレン等のフルオレン骨格を有するフェノール類のグリシジル化物である多官能エポキシ樹脂、フェノール、クレゾール類、ビスフェノールA、ビスフェノールS、ナフトール類等の各種フェノールを原料とするノボラック樹脂、ジシクロペンタジエン骨格含有フェノールノボラック樹脂、ビフェニル骨格含有フェノールノボラック樹脂、フルオレン骨格含有フェノールノボラック樹脂等の各種ノボラック樹脂のグリシジルエーテル化物、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル3’,4’−シクロヘキシルカルボキシレート等のシクロヘキサン骨格を有する脂環式エポキシ樹脂、1,6−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールのグリシジルエーテル類、トリグリシジルイソシアヌレート、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステルが好ましく用いられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物に用いる酸無水物系硬化剤を具体的に例示すれば、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、無水メチルナジック酸、無水ナジック酸、無水グルタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸等の無色ないし淡黄色の酸無水物があげられる。これらは単独で使用してもあるいは2種以上併用してもよい。そして、上記酸無水物系硬化剤の中でも、短波長領域の吸収がより低いという点から、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸を用いることが好ましい。
また、本発明で用いられる硬化剤としての酸無水物系硬化剤は、透明性等の物性の妨げにならない範囲内で、他の硬化剤を組み合わせて用いることが出来るが硬化剤全体に対し酸無水物系硬化剤が80%以上であることが良い。他の硬化剤としては、フェノール系硬化剤、アミン系硬化剤等エポキシ樹脂の硬化剤として通常用いられているものであれば特に制限はない。
フェノール系硬化剤を具体的に例示すれば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール、4,4’−ビフェノール、2,2’−ビフェノール、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、ナフタレンジオール類等の2価のフェノール類、トリス−(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、フェノールノボラック、o−クレゾールノボラック、ナフトールノボラック、ポリビニルフェノール等に代表される3価以上のフェノール類、更には、フェノール類、ナフトール類又は、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、フルオレンビスフェノール、4,4’−ビフェノール、2,2’−ビフェノール、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール、ナフタレンジオール類等のフェノール類とホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−キシリレングリコール、p−キシリレングリコールジメチルエーテル、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ジメトキシメチルビフェニル、ジクロロメチルビフェニル類、ジビニルビフェニル、ジイソプロペニルビフェニル類等の架橋剤との反応により合成される多価フェノール性化合物などが挙げられる。
上記エポキシ樹脂成分と硬化剤成分との配合割合は、酸無水物系硬化剤を用いる場合、上記エポキシ樹脂成分中のエポキシ基1当量に対して、酸無水物系硬化剤における酸無水物当量を、0.5〜1.5当量となるように設定することが好ましい。特に好ましくは0.7〜1.2当量である。すなわち、上記配合割合において、酸無水物当量が上記下限値未満では、得られるエポキシ樹脂組成物の硬化後の色相が悪くなる傾向がみられ、逆に、上記上限値を超えると耐湿性が低下する。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、必要により、硬化促進剤を含有することができる。硬化促進剤としては、例えば、三級アミン類、イミダゾール類、四級アンモニウム塩および有機金属塩類、リン化合物等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。そして、上記硬化促進剤の中でも、リン系化合物、三級アミン類を用いることが好ましい。さらに好ましくは、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノネン−5、DBUのオクチル酸塩、N,N−ジメチルベンジルアミン、テトラ−n−ブチルホスホニウム−o,o−ジエチルホスホロジチオエート、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミンがあげられる。これらを用いることにより、半田リフロー温度での耐熱変色性が生起しにくいという効果が得られる。
また、本発明のエポキシ樹脂組成物には、上記エポキシ樹脂成分、酸無水物系硬化剤及び硬化促進剤以外に、エポキシ樹脂組成物の硬化体の透明性を損なわない範囲であれば必要に応じて、従来から用いられている劣化防止剤、変性剤、シランカップリング剤、脱泡剤、離型剤、染料、顔料等の従来公知の各種添加剤を適宜配合することができる。
上記劣化防止剤としては、例えば、フェノール系化合物、アミン系化合物、有機硫黄系化合物、ホスフィン系化合物等の従来から公知の劣化防止剤があげられる。
上記変性剤としては、例えば、グリコール類、シリコーン類、アルコール類等の、従来から公知の変性剤があげられる。
上記シランカップリング剤としては、例えば、エポキシ基を有するものとしては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン等があげられる。また、メルカプト基を有するものとしては、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等があげられる。さらに、アミノ基を有するものとしては、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
上記脱泡剤としては、例えば、シリコーン系等の、従来から公知の脱泡剤があげられる。
上記離型剤としては、例えば、ステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸およびその金属塩、ポリエチレン系、ポリエチレン−ポリオキシエチレン系、カルナバワックス等の従来公知のものがあげられる。そして、上記離型剤の中でも、ポリエチレン−ポリオキシエチレン系が、エポキシ樹脂組成物の硬化体の透明性が良好となるため、好ましく用いられる。
なお、光分散性が必要な場合には、上記成分以外にさらに充填剤を配合してもよい。この充填剤としては、例えば、石英ガラス粉末、タルク、シリカ粉末、アルミナ粉末、炭酸カルシウム等の無機質充填剤等があげられる。
さらに白色顔料として、例えば、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化ジルコニウム、無機中空粒子等の従来公知のものがあげられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物は上記の様な組成物とすることで透明性、耐熱変色性及び低弾性に優れたエポキシ樹脂組成物、特に光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物とすることができる。すなわち、それらの組成物における優れた透明性とともに、耐熱変色性や低弾性に優れた物性が発現され、この材料を用いて信頼性の高い光半導体素子封止材料等が得られる。
このようにして得られた本発明のエポキシ樹脂組成物は、受光センサーや発光ダイオード(LED)、電荷結合素子(CCD)等の光半導体素子の封止用材料として用いられる。すなわち、本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて、光半導体素子を封止するには、特に制限されることはなく、通常のトランスファー成形や注型等の公知のモールド方法により行うことができる。
また、本発明のエポキシ樹脂組成物は、透明性や耐熱変色性等の光学特性に優れることから、光半導体素子封止用途以外の用途へも応用可能である。例えば、LED実装用リフレクター等の光反射板、白色LED実装基板、白色ソルダーレジスト、光導波路等の用途が挙げられる。
この光半導体パッケージにおいて、特にLED封止では、砲弾型パッケージや表面実装型パッケージ等が挙げられる。特に、光半導体以外の半導体パッケージと同様に、小型・軽量化や実装生産性の向上を目的とした表面実装型パッケージへの応用に適している。
このような表面実装型パッケージとしては、例えば、2方向フラットパッケージ(スモールアウトラインパッケージ:SOP)や、4方向フラットパッケージ(クワッドフラットパッケージ:QFP)、SON(スモールアウトラインノンリード)等が挙げられる。
以下、合成例、実施例及び比較例に基づき、本発明を具体的に説明する。
(StPNの合成)
合成例1
1Lの4口フラスコに、多価ヒドロキシ化合物成分としてフェノールノボラック(昭和電工製;BRG−555、水酸基当量105g/eq.、軟化点67℃、150℃での溶融粘度0.08Pa・s)を105g、酸触媒としてp−トルエンスルホン酸0.055g(300ppm)を仕込み120℃に昇温した。次に、120℃にて攪拌しながら、スチレン73g(0.7モル)を3時間かけて滴下し反応させた。さらに、120℃にて1時間反応後、スチレン変性多価ヒドロキシ樹脂170gを得た。その水酸基当量は178g/eq.、軟化点は78℃、150℃での溶融粘度は0.13Pa・sであった。
合成例2
1Lの4口フラスコに、多価ヒドロキシ化合物成分としてフェノールノボラック(昭和電工製;BRG−555)を105g、酸触媒としてp−トルエンスルホン酸0.041g(300ppm)を仕込み120℃に昇温した。次に、120℃にて攪拌しながら、スチレン31.2g(0.3モル)を3時間かけて滴下し反応させた。さらに、120℃にて1時間反応後、スチレン変性多価ヒドロキシ樹脂129gを得た。その水酸基当量は136g/eq.、軟化点は72℃、150℃での溶融粘度は0.10Pa・sであった。
合成例3
1Lの4口フラスコに、多価ヒドロキシ化合物成分としてフェノールノボラック(昭和電工製;BRG−555)を105g、酸触媒としてp−トルエンスルホン酸0.085g(300ppm)を仕込み120℃に昇温した。次に、120℃にて攪拌しながら、スチレン176.8g(1.7モル)を3時間かけて滴下し反応させた。さらに、150℃にて1時間反応後、スチレン変性多価ヒドロキシ樹脂282gを得た。その水酸基当量は268g/eq.、軟化点は78℃、150℃での溶融粘度は0.23Pa・sであった。
(エポキシ樹脂の合成)
合成例4
四つ口セパラブルフラスコに合成例1で得たStPN150g、エピクロルヒドリン468g、ジエチレングリコールジメチルエーテル70gを入れ撹拌溶解させた。均一に溶解後、130mmHgの減圧下65℃に保ち、48%水酸化ナトリウム水溶液70.3gを4時間かけて滴下し、この滴下中に還流留出した水とエピクロルヒドリンを分離槽で分離しエピクロルヒドリンは反応容器に戻し、水は系外に除いて反応した。反応終了後、濾過により生成した塩を除き、更に水洗したのちエピクロルヒドリンを留去し、エポキシ樹脂185gを得た(StPNE−A)。得られた樹脂のエポキシ当量は246g/eq.、軟化点は56℃、150℃における溶融粘度は0.10Pa・s、ガードナー色数は0.3であった。
合成例5
四つ口セパラブルフラスコに合成例2で得たStPN150g、エピクロルヒドリン612g、ジエチレングリコールジメチルエーテル92gを入れ撹拌溶解させた。均一に溶解後、130mmHgの減圧下65℃に保ち、48%水酸化ナトリウム水溶液91.9gを4時間かけて滴下し、この滴下中に還流留出した水とエピクロルヒドリンを分離槽で分離しエピクロルヒドリンは反応容器に戻し、水は系外に除いて反応した。反応終了後、濾過により生成した塩を除き、更に水洗したのちエピクロルヒドリンを留去し、エポキシ樹脂180gを得た(StPNE−B)。得られた樹脂のエポキシ当量は204g/eq.、150℃における溶融粘度は0.08Pa・s、ガードナー色数は0.5であった。
合成例6
四つ口セパラブルフラスコに合成例3で得たStPN150g、エピクロルヒドリン295g、ジエチレングリコールジメチルエーテル44gを入れ撹拌溶解させた。均一に溶解後、130mmHgの減圧下65℃に保ち、48%水酸化ナトリウム水溶液44.3gを4時間かけて滴下し、この滴下中に還流留出した水とエピクロルヒドリンを分離槽で分離しエピクロルヒドリンは反応容器に戻し、水は系外に除いて反応した。反応終了後、濾過により生成した塩を除き、更に水洗したのちエピクロルヒドリンを留去し、エポキシ樹脂153gを得た(StPNE−C)。得られた樹脂のエポキシ当量は350g/eq.、軟化点は63℃、150℃における溶融粘度は0.25Pa・s、ガードナー色数は0.8であった。
実施例1、比較例1〜3
上記の合成例4で得られたエポキシ樹脂(StPNE−A)、合成例5で得られたエポキシ樹脂(StPNE−B)、合成例6で得られたエポキシ樹脂(StPNE−C)、下記に示すエポキシ樹脂、硬化剤、及び硬化促進剤を表1に示す配合割合で混練してエポキシ樹脂組成物を調製した。表中の数値は配合における重量部を示す。
また、比較のエポキシ樹脂として、エポキシ樹脂A:フェノールノボラック型エポキシ樹脂(YDPN‐638、新日鐵化学製、エポキシ当量178g/eq.、ガードナー色数0.5)を用いた。エポキシ樹脂B:o-クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(YDPN−700−3、新日鐵化学製、エポキシ当量200g/eq.、ガードナー色数0.7)を用いた。
硬化剤成分として、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸とヘキサヒドロ無水フタル酸の混合物(MH−700;新日本理化製)を用いた。
硬化促進剤成分として、テトラブチルホスホニウムジエチルホスホジチオネート(ヒシコーリンPX−4ET,日本化学工業株式会社製)を用いた。
このエポキシ樹脂組成物を用いて150℃で成形し、更に150℃にて3時間ポストキュアを行い、硬化物試験片を得た後、各種物性測定に供した。結果を表1に示す。
1)エポキシ当量の測定
電位差滴定装置を用い、溶媒としてメチルエチルケトンを使用し、臭素化テトラエチルアンモニウム酢酸溶液を加え、電位差滴定装置にて0.1mol/L過塩素酸−酢酸溶液を用いて測定した。
2)軟化点
自動軟化点装置(明峰社製作所(株)製、ASP−M4SP)を用い、JIS−K−2207に従い環球法にて測定した。
3)溶融粘度
BROOKFIELD製、CAP2000H型回転粘度計を用いて、150℃にて測定した。
4)ガードナー色数
エポキシ樹脂固形分40%のブチルカルビトール溶液の色相をJIS K 6901に準じたガードナー色数標準溶液と比較して色相を測定した。
5)初期透過度の測定
日立製作所製自記分光光度計U−3410を用いて、厚さ1mm硬化物の400nmの透過度を測定した。
6)耐熱変色性の測定
1mm厚の硬化物を150℃の環境下に曝し、72時間後の400nmの透過度を初期透過度と同様に測定した。
7)ガラス転移点(Tg)
熱機械分析装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製 EXSTAR6000 TMA/SS120U)により、昇温速度10℃/分の条件で、Tgを求めた。
8)貯蔵弾性率
動的粘弾性測定装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製 EXSTAR6000 DMS/6100)により、昇温速度10℃/分の条件で、貯蔵弾性率を求めた。すなわち、この貯蔵弾性率はtanδにより求められるガラス転移温度より50℃高い温度での測定値となる。
Figure 2013166878

Claims (3)

  1. エポキシ樹脂、酸無水物系硬化剤を含有する光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂成分が、下記一般式(1)で表される多価ヒドロキシ化合物のヒドロキシ基1モルに対し、スチレン類0.5〜1.5モルを反応させて、式(a)で表される置換基が多価ヒドロキシ化合物のベンゼン環に置換させて得られたスチレン変性多価ヒドロキシ樹脂とエピクロルヒドリンとを反応させて得られるガードナー色数が0.4以下であるエポキシ樹脂であることを特徴とする光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物。
    Figure 2013166878
    Figure 2013166878
    (ここで、R1およびR2は水素原子又は炭素数1〜6の炭化水素基を示し、nは1〜20の数を示す。)
  2. 請求項1に記載の光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物を硬化してなるエポキシ樹脂硬化物。
  3. 請求項1に記載の光半導体素子封止用エポキシ樹脂組成物を用いて光半導体素子を樹脂封止してなる光半導体装置。
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