JP2013166624A - 台車用のロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図って、台車へのワークの保持を簡単かつ安定して行うことができる台車用のロック機構を提供すること。
【解決手段】ロック機構1は、台車5によって搬送するワーク8を台車5に保持する。ロック機構1は、ワーク8に取り付けるベース部材2と、ベース部材2に設けられた回動軸21の回りに回動自在であるとともにウェイト部31、係合部32及び掛止部331を有するロックプレート3と、ロックプレート3の回動を阻止するロックピン41とを備えている。ロックプレート3は、ウェイト部31が垂下するとともに係合部32が持ち上がった状態の原位置と、ロックピン41が掛止部331を掛止して、フレーム51への係合部32の係合状態が維持されるロック位置302とに回動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、台車によって搬送するワークをこの台車に保持するためのロック機構に関する。
工場等の工業製品を製造するラインにおいては、各作業工程間にワークを搬送するために、種々の台車を用いている。そして、ワークが台車から不意に離れないようにするため、ロック機構を設けることが行われている。このロック機構は、電動式、空圧式、手動式等のクランプ又はロックピンを用いて構成されることが多い。
また、台車にワークを固定するものではないが、特許文献1においては、車両用シートを車体側にロックするロック装置について開示されている。このロック装置は、ポールによって、ラッチがベースプレートの凹部との間にストライカを挟持したロック状態を維持する。また、ポールに接続された操作ケーブルによってラッチに対するポールの係合を外すと、これらの間に掛け渡された引張バネの力を受けて、上記ロック状態が解除される。
特開2010−275798号公報
しかしながら、台車にワークを保持するために、電動式又は空圧式のロック機構を用いると、ロック機構を電気的に制御する必要が生じる。また、台車にワークを保持するために、複数のリンクを用いた機械式のロック機構を用いると、リンク等の動作が安定しないおそれがある。さらに、複数のリンクが大きなスペースを占有してしまうおそれもある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、小型化を図って、台車へのワークの保持を簡単かつ安定して行うことができる台車用のロック機構を提供しようとして得られたものである。
本発明は、台車によって搬送するワークを該台車に保持するためのロック機構であって、
上記ワークに取り付けるベース部材と、
該ベース部材に設けられた回動軸の回りに回動自在であるとともに、自由状態において上記回動軸の回りに自重によって垂下するウェイト部、及び該ウェイト部が上記台車におけるフレームに当接して上記回動軸の回りに上方へ回動したときに上記フレームに係合する係合部を有するロックプレートと、
上記係合部が上記フレームに係合するときに上記ベース部材に対してスライドして、上記ロックプレートに形成された掛止部を掛止するロックピンと、を備えており、
上記ロックプレートは、上記ウェイト部が垂下するとともに上記係合部が持ち上がった状態の原位置と、上記ロックピンが上記掛止部を掛止して、上記フレームへの上記係合部の係合状態が維持されるロック位置と、に回動するよう構成されていることを特徴とする台車用のロック機構にある(請求項1)。
上記台車用のロック機構は、ワークに取り付けておき、台車にワークを載置するときの動作を利用して、台車へのワークの保持を行うよう構成されている。
ロック機構によって台車にワークを保持するに当たっては、ロック機構をベース部材によってワークに取り付ける。そして、台車に載置するためにワークが持ち上げられたときには、ロックプレートは、ウェイト部が垂下するとともに係合部が持ち上がった状態の原位置にある。
次いで、台車に対してワークを下降させるときには、ロックプレートのウェイト部が台車のフレームに当接する。このとき、ロックプレートのウェイト部が、ベース部材に対して相対的に押し上げられ、回動軸の回りに上方へ回動するとともに、ロックプレートの係合部が、回動軸の回りに下方へ回動する。そして、台車に対してワークが載置されたときには、ロックプレートがロック位置に回動し、ロックプレートの係合部が台車のフレームに係合する。こうして、このロック位置においては、ロックピンがロックプレートの掛止部を掛止して、フレームへの係合部の係合状態が維持される。
このように、上記台車用のロック機構によれば、台車にワークを載置するときの動作を利用して、このワークを台車に保持することができ、この保持を簡単かつ安定して行うことができる。また、ロック機構は、ロックプレートが回動する簡単な構成であるため、小型化を図ることができ、その配設位置において占めるスペースを小さくすることができる。
それ故、上記台車用のロック機構によれば、小型化を図って、台車へのワークの保持を簡単かつ安定して行うことができる。
なお、台車からワークを取り外す際には、ロックピンをロックプレートの掛止部から退避させ、台車からワークを持ち上げる。このとき、ロックプレートのウェイト部が、その自重によって回動軸の回りに下方へ回動するとともに、ロックプレートの係合部が、回動軸の回りに上方へ回動する。こうして、ロックプレートが再び原位置に戻り、台車からワークが取り外される。
実施例にかかる、ロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロック機構を示す上面図。 実施例にかかる、ロックプレートが原位置にあるロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロックプレートがロック位置にあるロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロック機構によって車両を台車に保持する状態を示す正面図。 実施例にかかる、ロックプレートが原位置からロック位置へ回動する状態のロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロックプレートが原位置からロック位置へさらに回動する状態のロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロックプレートをロック位置から原位置へ回動させる際に、ロックピンを退避させた状態のロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロックプレートがロック位置から原位置へ回動する状態のロック機構を示す正面図。 実施例にかかる、ロックプレートをロック位置から原位置へ回動させ、ロックピンを戻した状態のロック機構を示す正面図。
上述した台車用のロック機構における好ましい実施の形態につき説明する。
上記ロック機構においては、上記ロックプレートは、上記ワークを上記台車へ載置する際に、上記ウェイト部が上記フレームに当接して上記原位置から上記ロック位置へ回動し、一方、上記ワークを上記台車から持ち上げる際に、上記ウェイト部が自重により垂下して上記ロック位置から上記原位置へ復帰するよう構成されていてもよい(請求項2)。
この場合には、台車に対してワークを昇降させる動作を利用して、台車に対するワークの保持及びその解除を容易に行うことができる。
また、上記ウェイト部は、上記ロックプレートが上記回動軸の回りに上記原位置から上記ロック位置へ回動する際に、上記フレームに当接して摺動する円弧状当接部を有しており、該円弧状当接部は、上記原位置において上記ウェイト部の下方に位置しており、上記係合部は、上記ロックプレートが上記原位置から上記ロック位置に回動する際に、上記フレームにおける被係合部の下方に回り込むよう構成されていてもよい(請求項3)。
この場合には、台車に対してワークを載置する際に、台車のフレームに対して円弧状当接部が摺動することにより、ロックプレートが滑らかに回動することができる。また、係合部を、フレームにおける被係合部へ円滑に係合させることができる。
また、上記ロックピンは、上記ベース部材の上下方向に形成されたスライド溝内にスライド自在に配置されており、上記ロックプレートは、上記原位置において上記ロックピンに当接して上記ウェイト部の垂下を止める止め部を有しており、該止め部と上記掛止部とは、上記ロックプレートの外形を形成する側面において、該外形を形成する面方向に引き込んで2つ隣接して形成された凹部にそれぞれ形成されており、上記スライド溝内の上記ロックピンは、上記ロックプレートが上記原位置から上記ロック位置へ回動する際に、上記止め部を形成する上記凹部に入った状態から、上記2つの凹部の間に形成された凸部によって上方へスライドした後、該凸部を越えて下方へスライドして上記掛止部を形成する上記凹部に入るよう構成されていてもよい(請求項4)。
この場合には、ロックピンがロックプレートの止め部に当接することにより、ロックプレートを原位置に安定して維持することができる。また、原位置からロック位置へのロックプレートの回動量に応じて、ロックピンがスライド及び降下する。そのため、簡単な構成により、ロックプレートによって台車へのワークの保持を行うことができる。
また、上記ロックプレートは、上記フレームの両側に形成された被係合部に上記係合部が係合するよう、上記ロックピンの軸方向に互いにずれて上記ベース部材に一対に配設されており、該一対のロックプレートの上記ウェイト部は、上記原位置から上記ロック位置までの回動範囲の全体において、上記ロックピンの軸方向に互いに重なって、上記ベース部材において上記スライド溝が形成された中心位置の下方に位置していてもよい(請求項5)。
この場合には、一対のロックプレートを用いることにより、台車に対するワークの保持状態を、より確実に維持することができる。また、ワークを台車に載置する際に、一対のロックプレートのウェイト部を、より確実に台車のフレームに当接させることができる。
また、上記スライド溝は、上記ベース部材の上下方向に形成された上下溝部と、該上下溝部の上端部から斜め下方へ折り返した退避溝部とから構成されており、上記ロックピンは、上記原位置においては、上記一対のロックプレートの上記各止め部同士の間に位置し、上記ロック位置においては、上記一対のロックプレートの上記各掛止部に載置されるよう構成されており、かつ、上記ロックプレートを上記ロック位置から上記原位置へ回動させる前に、上記上下溝部から上記退避溝部へ退避させるとともに、上記ワークが上記台車から持ち上げられて上記ロックプレートが上記ロック位置から上記原位置へ回動している最中に、上記ロックピンを上記退避溝部から上記上下溝部へ戻されるよう構成されていてもよい(請求項6)。
この場合には、退避溝部を有するスライド溝を利用し、ロックピンを退避溝部に一旦退避させることにより、ロックプレートをロック位置から原位置へ回動させる動作を安定して行うことができる。
以下に、台車用のロック機構の実施例につき、図面を参照して説明する。
ロック機構1は、図1、図2に示すごとく、台車5によって搬送するワーク8を台車5に保持するためのものである。ロック機構1は、ワーク8に取り付けるベース部材2と、ベース部材2に設けられた回動軸21の回りに回動自在であるロックプレート3と、ロックプレート3の回動を阻止するロックピン41とを備えている。
ロックプレート3は、自由状態において回動軸21の回りに自重によって垂下するウェイト部31と、ウェイト部31が台車5におけるフレーム51に当接して回動軸21の回りに上方へ回動したときにフレーム51に係合する係合部32とを有している。ロックピン41は、係合部32がフレーム51に係合するときにベース部材2に対してスライドして、ロックプレート3に形成された掛止部331を掛止するよう構成されている。
ロックプレート3は、図3に示すごとく、ウェイト部31が垂下するとともに係合部32が持ち上がった状態の原位置301と、図4に示すごとく、ロックピン41が掛止部331を掛止して、フレーム51への係合部32の係合状態が維持されるロック位置302とに回動するよう構成されている。
以下に、本例のロック機構1につき、図1〜図10を参照して詳説する。
本例のロック機構1は、車両に対して取り付け、この車両を搬送台車5に対して保持するために用いる。また、ロック機構1は、ワーク8を保持する台車5の全体を、塗料が貯留された塗料槽内に浸漬して、ワーク8に塗装を行う際に、ワーク8が台車5から浮き上がることを防止するために用いる。
図5に示すごとく、ワーク8としての車両は、キャビン81の後方に荷台82を設けたピックアップトラックを構成するものである。このピックアップトラックの車両は、塗料槽内に浸漬したときには、キャビン81に比べて荷台82が軽く、荷台82が浮き上がろうとする。そこで、本例のロック機構1は、ピックアップトラックの車両の荷台82が浮き上がることを防止するために用いる。
図1、図2に示すごとく、本例のロック機構1は、一対のロックプレート3を有しており、この一対のロックプレート3によって、車両のフレーム51における被係合部511に両側から係合するよう構成されている。ロック機構1は、車両の左右両側において、荷台82の前方側に一対に取り付ける。
台車5は、枠形状の台車本体部50の内側にフレーム51としての補強部材を設けて構成されている。ロック機構1における一対のロックプレート3は、その各係合部32が、フレーム51の両側に形成された被係合部511に係合する。本例のフレーム51は、I型鋼(又はH型鋼)から構成されており、一対のロックプレート3の係合部32が係合する被係合部511は、I型鋼の上側に位置するプレート部である。
図2に示すごとく、一対のロックプレート3は、ロックピン41の軸方向に互いにずれてベース部材2に回動自在に配設されている。一対のロックプレート3のウェイト部31は、原位置301からロック位置302までの回動範囲の全体において、ロックピン41の軸方向に互いに重なって、ベース部材2においてスライド溝22が形成された中心位置の下方に位置している。
図3に示すごとく、ロックプレート3は、回動軸21の中心からの長さ(半径)が、ウェイト部31の位置において最大となっている。そして、ロックプレート3を回動軸21の回りに自由状態にすると、ウェイト部31が下方に垂下する。ウェイト部31は、ロックプレート3が回動軸21の回りに原位置301からロック位置302へ回動する際に、フレーム51に当接して摺動する円弧状当接部311を有している(図6、図7参照)。円弧状当接部311は、ロックプレート3の原位置301においてウェイト部31の下方に位置している。
図3に示すごとく、ロックプレート3の係合部32は、ウェイト部31との間に凹形状321を形成する状態で突出して形成されている。係合部32は、ウェイト部31が垂下した状態では、下方に向けられており、ウェイト部31が持ち上がった状態では、横方向に向けられる。係合部32は、ロックプレート3が原位置301からロック位置302に回動する際に、フレーム51における被係合部511の下方に回り込むよう構成されている(図6、図7参照)。
図1、図2に示すごとく、ロック機構1のベース部材2は、一対のロックプレート3を軸支する回動軸21、及びロックピン41をスライドさせるよう上下方向に形成されたスライド溝22を有している。本例のベース部材2は、一対のロックプレート3の側方を囲う枠形状部23と、一対のロックプレート3を間に挟み込む状態で配置され、枠形状部23の内側に架け渡された一対の架渡部24とを有している。
スライド溝22は、枠形状部23における一対の板面部に上下方向に向けて形成されており、ロックプレート3を軸支する各回動軸21は、一対の架渡部24に架け渡されている。また、ロックピン41は、一対のスライド溝22に挿通する状態で、この一対のスライド溝22内にスライド自在に配置されている。スライド溝22は、ベース部材2の上下方向に形成された上下溝部221と、上下溝部221の上端部から斜め下方へ折り返した退避溝部222とから構成されている。
図3に示すごとく、ロックプレート3は、原位置301においてロックピン41に当接して、ウェイト部31の垂下を止める止め部341を有している。止め部341は、ロックプレート3の外形を形成する側面に形成されている。止め部341は、回動軸21に対してウェイト部31の円弧状当接部311が下方に位置する状態で、ロックピン41に当接し、ウェイト部31が垂下しないようにする。ロックプレート3が原位置301にあるとき、スライド溝22内のロックピン41は、スライド溝22の上下溝部221の下端部に位置して、ロックプレート3の止め部341を掛止する。
ロックプレート3の掛止部331は、ロックプレート3の外形を形成する側面に形成されている。掛止部331は、ロックプレート3の側面において、ウェイト部31が形成された部位と、止め部341が形成された部位との間に形成されている。
止め部341と掛止部331とは、ロックプレート3の外形を形成する側面において、ロックプレート3の外形を形成する面方向に引き込んで2つ隣接して形成された凹部33,34にそれぞれ形成されている。
ロックプレート3の側面において、2つの凹部33,34の間の部位には、凸部35が形成されている。掛止部331は、ウェイト部31に近い側の凹部33に形成されており、止め部341は、ウェイト部31から遠い側の凹部34に形成されている。
スライド溝22内のロックピン41は、ロックプレート3が原位置301からロック位置302へ回動する際に、止め部341を形成する凹部34に入った状態から(図3参照)、2つの凹部33,34の間に形成された凸部35によって上方へスライドした後(図6、図7参照)、この凸部35を越えて下方へスライドして掛止部331を形成する凹部33に入るよう構成されている(図4参照)。
図3、図4に示すごとく、スライド溝22内のロックピン41は、原位置301においては、一対のロックプレート3の各止め部341同士の間に位置しており、ロック位置302においては、一対のロックプレート3の各掛止部331に載置される。
一対のロックプレート3は、ワーク8を台車5へ載置する際に、ウェイト部31がフレーム51に当接して原位置301からロック位置302へ回動し、一方、ワーク8を台車5から持ち上げる際に、ウェイト部31が自重により垂下してロック位置302から原位置301へ復帰する。
一対のロックプレート3は、原位置301からロック位置302へは、ワーク8を台車5に載置する動作によって、他の動力を受けることなくロックピン41を退避させながら回動することができる。一方、一対のロックプレート3は、ロック位置302から原位置301へ回動するときには、ロックピン41を手動又は他の動力(電動、空気圧)を受けて退避させる。
図8、図10に示すごとく、ロック機構1は、一対のロックプレート3をロック位置302から原位置301へ回動させる際に、ロックピン41をスライドさせるためのロック解除部材42を有している。このロック解除部材42は、手動又は他の動力を用いて可動させることができる。
図8に示すごとく、ロック機構1は、一対のロックプレート3をロック位置302から原位置301へ回動させるときには、ロック解除部材42によって、ロックピン41を、スライド溝22の上下溝部221から退避溝部222へ一旦退避させるよう構成されている。また、図10に示すごとく、ロック機構1は、一対のロックプレート3が原位置301に近づいたとき、又は原位置301に回動した後に、ロック解除部材42によって、ロックピン41を、スライド溝22の退避溝部222から上下溝部221へ下降させるよう構成されている。
次に、本例のロック機構1の動作及び作用効果につき説明する。
台車5にワーク8を載置する前には、ワーク8における複数箇所にロック機構1を取り付ける。このとき、ロック機構1は、一対のロックプレート3におけるウェイト部31が下側を向く状態で、ベース部材2をワーク8における下方位置に取り付ける。ワーク8に取り付けられた一対のロックプレート3は、原位置301にあり、ウェイト部31が垂下するとともに係合部32が持ち上がった状態にある。また、図3に示すごとく、この原位置301においては、一対のロックプレート3の止め部341を形成する凹部34内にロックピン41が配置されており、各ロックプレート3がいずれの方向にも回動できなくなっている。また、ロックピン41は、原位置301においては、スライド溝22の上下溝部221の下端部に配置されている。
次いで、ワーク8を持ち上げ、このワーク8を、台車5に対する上方位置から下降させて台車5に近づける。そして、図6に示すごとく、一対のロックプレート3におけるウェイト部31の円弧状当接部311が台車5のフレーム51の上面に当接すると、一対のロックプレート3のウェイト部31が、ベース部材2に対して相対的に押し上げられ、回動軸21の回りに上方へ回動するとともに、ロックプレート3の係合部32が、回動軸21の回りに下方へ回動する。このとき、スライド溝22の上下溝部221の下端部に位置していたロックピン41は、一対のロックプレート3の凸部35に接触して、上下溝部221の上方へ押し上げられる。
ここで、一対のロックプレート3は、ウェイト部31の円弧状当接部311における円弧状側面がフレーム51の上面と摺動することにより、円滑に回動することができる。
次いで、図7に示すごとく、一対のロックプレート3がロック位置302の近くまで回動すると、ロックピン41が、凸部35の頂点部を越えてスライド溝22の上下溝部221内を下降する。そして、図4に示すごとく、台車5に対してワーク8が載置されたときには、一対のロックプレート3がロック位置302に回動し、ロックプレート3の係合部32が台車5のフレーム51に係合する。
このロック位置302においては、ロックピン41が一対のロックプレート3の掛止部331を形成する凹部33内に配置される。また、ロックピン41が一対のロックプレート3の掛止部331を掛止して、フレーム51の被係合部511に対する、一対のロックプレート3の係合部32の係合状態が維持される。一対のロックプレート3は、ロックピン41が、掛止部331を形成する凹部33内に配置されていることにより、いずれの方向にも回動できなくなる。
なお、ロックプレート3がロック位置302にあるときには、ロックピン41が浮き上がらないように、このロックピン41を固定することができる。例えば、ロックピン41は、ロック解除部材42によって上から押さえておくことができる。
台車5からワーク8を取り外す際には、まず、図8に示すごとく、ロックピン41を、ロック解除部材42によって、スライド溝22の上下溝部221から持ち上げて退避溝部222へ一旦退避させる。次いで、台車5からワーク8を持ち上げる。このとき、図9に示すごとく、一対のロックプレート3のウェイト部31が、その自重によって回動軸21の回りに下方へ回動するとともに、一対のロックプレート3の係合部32が、回動軸21の回りに上方へ回動する。
そして、図10に示すごとく、ワーク8が台車5から持ち上げられて一対のロックプレート3が原位置301に近づき、掛止部331を形成する凹部33がスライド溝22の上下溝部221と対向する位置から外れた後、又は一対のロックプレート3が原位置301に回動した後には、ロック解除部材42によって、ロックピン41が退避溝部222から上下溝部221へ戻される。
こうして、台車5からワーク8が取り外され、ロックピン41が、止め部341を形成する凹部34に配置されて、一対のロックプレート3が再び原位置301に維持される。
このように、本例のロック機構1によれば、台車5にワーク8を載置するときの動作を利用して、このワーク8を台車5に保持することができ、この保持を簡単かつ安定して行うことができる。また、ロック機構1は、ロックプレート3が回動する簡単な構成であるため、小型化を図ることができ、その配設位置において占めるスペースを小さくすることができる。それ故、ロック機構1によれば、小型化を図って、台車5へのワーク8の保持を簡単かつ安定して行うことができる。
なお、上記ロックプレート3は、場合によってはベース部材2に一対に設けずに、ベース部材2の一方側だけに設けることができる。ただし、車両5に対するワーク8の保持を確実にするためには、ロックプレート3は、一対に設けることが好ましい。
1 ロック機構
2 ベース部材
21 回動軸
22 スライド溝
3 ロックプレート
301 原位置
302 ロック位置
31 ウェイト部
32 係合部
331 掛止部
41 ロックピン
5 台車
51 フレーム
8 ワーク

Claims (6)

  1. 台車によって搬送するワークを該台車に保持するためのロック機構であって、
    上記ワークに取り付けるベース部材と、
    該ベース部材に設けられた回動軸の回りに回動自在であるとともに、自由状態において上記回動軸の回りに自重によって垂下するウェイト部、及び該ウェイト部が上記台車におけるフレームに当接して上記回動軸の回りに上方へ回動したときに上記フレームに係合する係合部を有するロックプレートと、
    上記係合部が上記フレームに係合するときに上記ベース部材に対してスライドして、上記ロックプレートに形成された掛止部を掛止するロックピンと、を備えており、
    上記ロックプレートは、上記ウェイト部が垂下するとともに上記係合部が持ち上がった状態の原位置と、上記ロックピンが上記掛止部を掛止して、上記フレームへの上記係合部の係合状態が維持されるロック位置と、に回動するよう構成されていることを特徴とする台車用のロック機構。
  2. 請求項1に記載の台車用のロック機構において、上記ロックプレートは、上記ワークを上記台車へ載置する際に、上記ウェイト部が上記フレームに当接して上記原位置から上記ロック位置へ回動し、一方、上記ワークを上記台車から持ち上げる際に、上記ウェイト部が自重により垂下して上記ロック位置から上記原位置へ復帰するよう構成されていることを特徴とする台車用のロック機構。
  3. 請求項1又は2に記載の台車用のロック機構において、上記ウェイト部は、上記ロックプレートが上記回動軸の回りに上記原位置から上記ロック位置へ回動する際に、上記フレームに当接して摺動する円弧状当接部を有しており、該円弧状当接部は、上記原位置において上記ウェイト部の下方に位置しており、
    上記係合部は、上記ロックプレートが上記原位置から上記ロック位置に回動する際に、上記フレームにおける被係合部の下方に回り込むよう構成されていることを特徴とする台車用のロック機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の台車用のロック機構において、上記ロックピンは、上記ベース部材の上下方向に形成されたスライド溝内にスライド自在に配置されており、
    上記ロックプレートは、上記原位置において上記ロックピンに当接して上記ウェイト部の垂下を止める止め部を有しており、
    該止め部と上記掛止部とは、上記ロックプレートの外形を形成する側面において、該外形を形成する面方向に引き込んで2つ隣接して形成された凹部にそれぞれ形成されており、
    上記スライド溝内の上記ロックピンは、上記ロックプレートが上記原位置から上記ロック位置へ回動する際に、上記止め部を形成する上記凹部に入った状態から、上記2つの凹部の間に形成された凸部によって上方へスライドした後、該凸部を越えて下方へスライドして上記掛止部を形成する上記凹部に入るよう構成されていることを特徴とする台車用のロック機構。
  5. 請求項4に記載の台車用のロック機構において、上記ロックプレートは、上記フレームの両側に形成された被係合部に上記係合部が係合するよう、上記ロックピンの軸方向に互いにずれて上記ベース部材に一対に配設されており、
    該一対のロックプレートの上記ウェイト部は、上記原位置から上記ロック位置までの回動範囲の全体において、上記ロックピンの軸方向に互いに重なって、上記ベース部材において上記スライド溝が形成された中心位置の下方に位置していることを特徴とする台車用のロック機構。
  6. 請求項5に記載の台車用のロック機構において、上記スライド溝は、上記ベース部材の上下方向に形成された上下溝部と、該上下溝部の上端部から斜め下方へ折り返した退避溝部とから構成されており、
    上記ロックピンは、上記原位置においては、上記一対のロックプレートの上記各止め部同士の間に位置し、上記ロック位置においては、上記一対のロックプレートの上記各掛止部に載置されるよう構成されており、かつ、上記ロックプレートが上記ロック位置から上記原位置へ回動する前に、上記上下溝部から上記退避溝部へ退避されるとともに、上記ワークが上記台車から持ち上げられて上記ロックプレートが上記ロック位置から上記原位置へ回動している最中又は回動した後に、上記退避溝部から上記上下溝部へ戻されるよう構成されていることを特徴とする台車用のロック機構。
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