JP2013145889A - 有機発光素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、電子注入および輸送特性に影響を及ぼさない一方で、性能に優れ、製作工程が単純な有機発光素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、第1電極、第2電極および前記電極の間に配置された発光層をはじめとする少なくとも1層の有機物層を含む有機発光素子であって、前記有機物層のうちの少なくとも1層は電子輸送材料、および金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記電子輸送材料はイミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物であることを特徴とする有機発光素子およびその製造方法を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は有機発光素子およびその製造方法に関する。より具体的には、本発明は、電子注入および輸送特性に影響を及ぼさない一方で、有機発光素子特性に優れ、製作工程が単純な有機発光素子およびその製造方法に関する。本出願は2007年4月30日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2007−0042085号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては本明細書に含まれる。
一般的に有機発光現象とは有機物質を用いて電気エネルギーが光エネルギーに転換される現象をいう。有機発光現象を用いる有機発光素子は、通常、正極と負極およびこれらの間に有機物層を含む構造を有する。ここで、有機物層は有機発光素子の効率と安全性を高めるためにそれぞれ異なる物質からなる多層構造で形成される場合が多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などからなる。このような有機発光素子の構造において、二つの電極の間に電圧を印加すると、正極からは正孔が、負極からは電子が有機物層に注入され、注入された正孔と電子が結合した時にエキシトン(exciton)が形成され、該エキシトンが再び基底状態に落ちる時に光が出る。このような有機発光素子は自発光、高輝度、高効率、低駆動電圧、広視野角、高コントラスト、高速応答性などの特性を有すると知られている。
有機発光素子において、有機物層として用いられる材料は、機能に応じ、発光材料と電荷輸送材料、例えば、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに分類することができる。
前述した有機発光素子が有する優れた特徴を十分に発揮するためには、素子内で有機物層をなす物質、例えば、正孔注入物質、正孔輸送物質、発光物質、電子輸送物質、電子注入物質などが安定で効率的な材料からなることが先行しなければならないが、未だに安定で効率的な有機発光素子用有機物層材料の開発が十分になされていない状態であり、よって、新しい材料の開発が求められ続けられている。
韓国特許出願第10−2007−0042085号 韓国特許公開第2003−0067773号 米国特許第5,645,948号 WO05/097756号 韓国公開特許第2007−0118711号 韓国公開特許第2007−005276号 韓国公開特許第2007−0118711号 日本特許公開第2007−39405号 米国特許公開第2007/0122656号 日本特許公開第2004−107263号
本発明者らは、有機発光素子において、電子注入層を別途に形成することなく、電子輸送層の形成時に電子輸送材料に特定材料をドーピングする場合、素子の電子注入および輸送特性を変化させずに素子の性能を向上させることができるだけでなく、それにより、電子注入層を別途に形成しなくても目的とする性能を達成できるため、素子の製作工程を単純化することができるという事実を明らかにした。そこで、本発明は、電子注入および輸送特性に影響を及ぼさない一方で、性能に優れ、製作工程が単純な有機発光素子およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、第1電極、第2電極および前記電極の間に配置された発光層をはじめとする少なくとも1層の有機物層を含む有機発光素子であって、前記有機物層のうちの少なくとも1層は電子輸送材料、および金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記電子輸送材料はイミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン(phenanthroline)基から選択された官能基を有する化合物であることを特徴とする有機発光素子を提供する。
また、本発明は、第1電極を形成するステップ、前記第1電極上に発光層をはじめとする少なくとも1層の有機物層を形成するステップ、および前記有機物層上に第2電極を形成するステップを含む有機発光素子の製造方法であって、前記有機物層のうちの少なくとも1層を、イミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物である電子輸送材料に、金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つをドーピングして形成することを特徴とする有機発光素子の製造方法を提供する。
本発明に係る有機発光素子は、電子輸送材料に金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つがドーピングされた有機物層を含み、前記電子輸送材料としてイミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物を用いることにより、別途の電子注入層がなくても、電子注入および輸送特性に優れるため、従来技術に比べて製作工程が単純で経済的である。
実施例1の有機発光素子のDCバイアス電圧に応じた電流密度を示す図である。 実施例1の有機発光素子の電流密度に応じた電流効率を示す図である。 実施例1の有機発光素子のバイアス電圧に応じた電流密度を示す図である。 実施例2で製造された4個の有機発光素子の各々に対するバイアス電圧に応じた電流密度を示す図である。
以下、本発明についてより詳細に説明する。
本発明に係る有機発光素子は、2つの電極の間に配置された有機物層のうちの1層以上が、電子輸送材料、および金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする。この時、前記電子輸送材料は、イミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物である。本発明においては、有機物層のうちの電子輸送の役割をする層を形成する時、前述した電子輸送材料に金属ハロゲン化物、金属酸化物または有機金属をドーピングすることにより、電子注入および輸送特性に影響を及ぼさない一方で、有機発光素子特性を大きく向上させることができる。これにより、従来は有機発光素子の効率的な作動のために必ず必要なものとして考えられてきた電子注入層を別途に形成しなくても有機発光素子が効率的に作動することができる。また、前述した電子輸送材料に前記のようなドーピング材料をドーピングする場合は素子の寿命にも好ましい。既存の低い仕事関数を有する金属を電子輸送材料にドーピングして電子注入層を形成することなく有機発光素子の効率を上げる方法が公知されているが、酸化し易いこのような低い仕事関数を有する金属は、工程上の難しさや爆発性などの問題により、実際には用い難いものとして知られている。
本発明において、前記電子輸送材料は、負極から注入された電子を発光層に移せる物質であって、電子に対する移動性の大きい物質である。
本発明において、前記イミダゾール基、オキサゾール基およびチアゾール基から選択された官能基を有する化合物の具体的な例としては、下記化学式1または2の化合物の化合物が挙げられる。
前記化学式1において、R〜Rは互いに同じであるか異なってもよく、各々独立に、水素原子;ハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のアルキル基;ハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のシクロアルキル基;ハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のアリール基;またはハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のヘテロアリール基であり、互いに隣接する基と脂肪族、芳香族、脂肪族ヘテロまたは芳香族ヘテロの縮合環を形成するかスピロ結合をなしてもよく;Arは水素原子、置換もしくは非置換の芳香族環または置換もしくは非置換の芳香族複素環であり;XはO、SまたはNRであり;Rは水素、C−Cの脂肪族炭化水素、芳香族環または芳香族複素環であり、
前記化学式2において、XはO、S、NRまたはC−Cの2価炭化水素基であり;A、DおよびRは、各々、水素原子、ニトリル基(−CN)、ニトロ基(−NO)、C−C24のアルキル、C−C20の芳香族環またはヘテロ原子で置換された芳香族環、ハロゲン、または隣接する環と縮合環を形成できるアルキレンまたはヘテロ原子を含むアルキレンであり;AとDは連結されて芳香族またはヘテロ芳香族環を形成することができ;Bは、nが2以上である場合には、連結ユニットとして、複数の複素環を共役または非共役になるように連結する置換もしくは非置換のアルキレンまたはアリーレンであり、nが1である場合には、置換もしくは非置換のアルキルまたはアリールであり;nは1〜8の整数である。
前記有機物層として採用される化合物として、前記化学式1の化合物の例としては韓国特許公開第2003−0067773号に公知された化合物を含み、前記化学式2の化合物の例としては米国特許第5,645,948号に記載された化合物とWO05/097756号に記載された化合物とを含む。前記文献は、その内容の全てが本明細書に含まれる。
具体的には、前記化学式1の化合物には下記化学式3の化合物も含まれる。
前記化学式3において、R〜Rは互いに同じであるか異なり、各々独立に、水素原子、C−C20の脂肪族炭化水素、芳香族環、芳香族複素環または脂肪族または芳香族縮合環であり;Arは直接結合、芳香族環または芳香族複素環であり;XはO、SまたはNRであり;Rは水素原子、C−Cの脂肪族炭化水素、芳香族環または芳香族複素環であり;但し、RおよびRが同時に水素である場合は除外される。
また、前記化学式2の化合物には下記化学式4の化合物も含まれる。
前記化学式4において、ZはO、SまたはNRであり;RおよびRは水素原子、C−C24のアルキル、C−C20の芳香族環またはヘテロ原子を含む置換された芳香族環、ハロゲン、またはベンザゾール環と縮合環を形成できるアルキレンまたはヘテロ原子を含むアルキレンであり;Bは、nが2以上である場合には、連結ユニットとして複数のベンザゾールを共役または非共役になるように連結するアルキレン、アリーレン、置換されたアルキレン、または置換されたアリーレンであり、nが1である場合には、置換もしくは非置換のアルキルまたはアリールであり;nは1〜8の整数である。
好ましい化合物として、イミダゾール基を有する化合物としては下記構造の化合物が挙げられる。
本発明において、前記キノリン基を有する化合物の例としては下記化学式5〜11の化合物が挙げられる。
前記化学式5−11において、
nは0〜9の整数であり、mは2以上の整数であり、
は水素、メチル基、エチル基などのアルキル基、シクロヘキシル、ノルボルニルなどのシクロアルキル基、ベンジル基などのアラルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基などのシクロアルケニル基、メトキシ基などのアルコキシ基、アルコキシ基のエーテル結合の酸素原子が硫黄原子で置換されたアルキルチオ基、フェノキシ基などのアリールエーテル基、アリールエーテル基のエーテル結合の酸素原子が硫黄原子で置換されたアリールチオエーテル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基などのアリール基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、ピリジル基、キノリル基、カルバゾリル基などの複素環基、ハロゲン、シアノ基、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、トリメチルシリル基などのシリル基、エーテル結合によってケイ素を有する基であるシロキサニル基、隣接する置換基との間の環構造から選択され;前記置換基は非置換もしくは置換されてもよく、nが2以上である場合に置換基は互いに同じであるか異なってもよく、
Yは前記Rの基の2価以上の基である。
前記化学式5〜11の化合物は韓国公開特許第2007−0118711号に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
本発明において、前記フェナントロリン基を有する化合物の例としては下記化学式12〜22の化合物が挙げられるが、これらの例だけに限定されるものではない。
前記化学式12〜15において、
mは1以上の整数であり、nおよびpは整数であり、n+pは8以下であり、
mが1である場合、R10およびR11は水素、メチル基、エチル基などのアルキル基、シクロヘキシル、ノルボルニルなどのシクロアルキル基、ベンジル基などのアラルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基などのシクロアルケニル基、メトキシ基などのアルコキシ基、アルコキシ基のエーテル結合の酸素原子が硫黄原子で置換されたアルキルチオ基、フェノキシ基などのアリールエーテル基、アリールエーテル基のエーテル結合の酸素原子が硫黄原子で置換されたアリールチオエーテル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基などのアリール基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、ピリジル基、キノリル基、カルバゾリル基などの複素環基、ハロゲン、シアノ基、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、トリメチルシリル基などのシリル基、エーテル結合によってケイ素を有する基であるシロキサニル基、隣接する置換基との間の環構造から選択され;
mが2以上である場合、R10は直接結合または前述した基の2価以上の基であり、R11はmが1である場合と同様であり、
前記置換基は非置換もしくは置換されてもよく、nまたはpが2以上である場合に置換基は互いに同じであるか異なってもよい。
前記化学式12〜15の化合物は韓国公開特許第2007−005276号および2007−0118711号に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
前記化学式16〜19において、R1a〜R8aおよびR1b〜R10bは、各々、水素原子、置換もしくは非置換の核原子数5−60のアリール基、置換もしくは非置換のピリジル基、置換もしくは非置換のキノリル基、置換もしくは非置換の1−50のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数3−50のシクロアルキル基、置換もしくは非置換の核原子数6−50のアラルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1−50のアルコキシ基、置換もしくは非置換の核原子数5−50のアリールオキシ基、置換もしくは非置換の核原子数5−50のアリールチオ基、置換もしくは非置換の炭素数1−50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換の核原子数5−50のアリール基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基またはカルボキシル基であり、これらは互いに結合して芳香族環を形成することができ、Lは置換もしくは非置換の炭素数6−60のアリーレン基、置換もしくは非置換のピリジニレン基、置換もしくは非置換のキノリニレン基または置換もしくは非置換のフルオレニレン基である。前記化学式16〜19の化合物は日本特許公開第2007−39405号に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
前記化学式20および21において、d、d〜d10およびgは、各々、水素または芳香族または脂肪族炭化水素基であり、mおよびnは0〜2の整数であり、pは0〜3の整数である。前記化学式20および21の化合物は米国特許公開第2007/0122656号に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
前記化学式22において、R1c−R6cは、各々、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換の複素環基またはハロゲン原子であり、Ar1cおよびAr2cは、各々、下記構造式から選択される。
前記構造式において、R17〜R23は、各々、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換の複素環基またはハロゲン原子である。前記化学式22の化合物は日本特許公開第2004−107263号に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
本発明において、前述した電子輸送材料を用いた有機物層を形成する時、ここに、ドーピング材料として金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つをドーピングすることを特徴とする。
前記金属ハロゲン化物としてはLiF、MgF、NaF、KFなどが挙げられる。前記金属酸化物としてはMgO、CaOなどが挙げられる。本発明では、前記ドーピング材料のうちの金属ハロゲン化物がより好ましく、そのうちのLiFがさらに好ましい。
本発明において、前記金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つは、これを含む有機物層材料の総重量を基準に1〜50重量%で含まれることが好ましい。
前記電子輸送材料と前記ドーピング材料を含む有機物層は、当技術分野で知られている方法によって形成される。例えば、蒸着法や、溶媒処理(solvent process)、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、ドクターブレード、スクリーン印刷、インクジェット印刷または熱転写法などを利用することができる。
本発明に係る有機発光素子は、前述した電子輸送材料およびドーピング材料を用いて少なくとも一つの有機物層を形成することを除いては、通常の製造方法および材料により製造することができ、当技術分野で知られている構造を有してもよい。
例えば、本発明に係る有機発光素子は、スパッタリング(sputtering)や電子ビーム蒸発(e−beam evaporation)のようなPVD(physical vapor deposition)方法を利用して、基板上に金属または導電性を有する金属酸化物またはこれらの合金を蒸着して正極を形成し、その上に有機物層を形成した後、その上に負極を形成して製造することができる。このような方法の他にも、基板上に負極から有機物層、正極を順に蒸着して有機発光素子を製作することもできる。
前記有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層および電子注入層などを含む多層構造であってもよいが、それに限定されず、一部の層を省略するか添加してもよい。但し、本発明では、従来技術とは異なり、電子注入層を別途に形成しないことにより、有機発光素子の製作工程を単純化すると同時に性能に優れた有機発光素子を製造することができる。したがって、本発明に係る有機発光素子は電子注入層を含まなくてもよい。すなわち、前記電子輸送物質とドーピング材料を含む有機物層と電極が接してもよい。しかし、電子注入層を含む場合を本発明の範囲から除外するのではない。よって、前記電子輸送物質とドーピング材料を含む有機物層と電極との間に電子注入層が備えられてもよい。
前記有機物層は、蒸着法だけでなく、様々な高分子素材を用いて、溶媒処理(solvent process)、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、ドクターブレード、スクリーン印刷、インクジェット印刷または熱転写法などの方法により、より少ない数の層に製造することができる。
前記正極物質としては、通常、有機物層への正孔注入が円滑になるように仕事関数の大きい物質が好ましい。本発明に用いることのできる正極物質の具体的な例としては、バナジウム、クロム、銅、亜鉛、金、ニッケル、白金のような金属またはこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:AlまたはSnO:Sbのような金属と酸化物の組み合わせ;ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ[3,4−(エチレン−1,2−ジオキシ)チオフェン](PEDT)、ポリピロールおよびポリアニリンのような導電性高分子などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。また、下記化学式のヘキサニトリルヘキサアザトリペリレンを正孔注入層として用いる場合、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、カルシウム(Ca)などを用いることができる。
前記負極物質としては、通常、有機物層への電子注入が容易になるように仕事関数の小さい物質が好ましい。負極物質の具体的な例としては、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、スズおよび鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO/Alのような多層構造物質などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
正孔注入物質としては、低い電圧において正極から正孔の注入を円滑に受けることができる物質であって、正孔注入物質のHOMO(highest occupied molecular orbital)が正極物質の仕事関数と周辺有機物層のHOMOとの間であることが好ましい。正孔注入物質の具体的な例としては、金属ポルフィリン(porphyrine)、オリゴチオフェン、アリールアミン系の有機物、ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン、キナクリドン(quinacridone)系の有機物、ペリレン(perylene)系の有機物、アントラキノンおよびポリアニリンとポリチオフェン系の導電性高分子などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
正孔輸送物質としては、正極や正孔注入層から正孔の輸送を受けて発光層に移せる物質であって、正孔に対する移動性の大きい物質が好適である。具体的な例としては、アリールアミン系の有機物、導電性高分子、および共役部分と非共役部分が共に存在するブロック共重合体などが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
発光物質としては、正孔輸送層と電子輸送層から正孔と電子の輸送を各々受けて結合させることによって可視光線領域の光を出せる物質であって、蛍光や燐光に対する陽子効率の良い物質が好ましい。具体的な例としては、8−ヒドロキシ−キノリンアルミニウム錯体(Alq);カルバゾール系化合物;二量化スチリル(dimerized styryl)化合物;BAlq;10−ヒドロキシベンゾキノリン−金属化合物;ベンゾオキサゾール、ベンズチアゾールおよびベンズイミダゾール系の化合物;ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)系の高分子;スピロ(spiro)化合物;ポリフルオレン、ルブレンなどが挙げられるが、これらだけに限定されるものではない。
また、前記有機物層は前記第1電極および前記第2電極のうちのいずれか一つと接するn−型有機物層および前記n−型有機物層とNP接合を形成するp−型有機物層を含み、これらの層のエネルギー準位が下記式(1)および(2)を満足するものであり得る。
nL−EF1≦4eV (1)
pH−EnL≦1eV (2)
前記式(1)および(2)において、EF1は前記電極のフェルミエネルギー準位であり、EnLは前記n−型有機物層のLUMOエネルギー準位であり、EpHは前記n−型有機物層とNP接合を形成するp−型有機物層のHOMOエネルギー準位である。
前記n−型有機物層のLUMOエネルギー準位と前記電極のフェルミエネルギー準位とのエネルギ差が4eVより大きければ、正孔注入または正孔抽出のエネルギ障壁に対する表面双極子(surface dipole)またはギャップステート(gap state)の効果が減少する。また、前記n−型有機物層のLUMOエネルギー準位と前記p−型有機物層のHOMOエネルギー準位とのエネルギ差が約1eVより大きければ、前記p−型有機物層と前記n−型有機物層との間のNP接合が容易になされないため、正孔注入または正孔抽出のための駆動電圧が上昇する。
前記n−型有機物層材料としては下記化学式23の化合物を用いることができる。
前記化学式23において、R1d〜R6dは、各々、水素、ハロゲン原子、ニトリル(−CN)、ニトロ(−NO)、スルホニル(−SOR)、スルホキシド(−SOR)、スルホンアミド(−SONR)、スルホネート(−SOR)、トリフルオロメチル(−CF)、エステル(−COOR)、アミド(−CONHRまたは−CONRR’)、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分枝鎖のC−C12アルコキシ、置換もしくは非置換の直鎖もしくは分枝鎖のC−C12のアルキル、置換もしくは非置換の芳香族もしくは非芳香族の複素環、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のモノ−またはジ−アリールアミン、および置換もしくは非置換のアラルキルアミンからなる群から選択され、前記RおよびR’は、各々、置換もしくは非置換のC−C60のアルキル、置換もしくは非置換のアリールおよび置換もしくは非置換の5−7員の複素環からなる群から選択される。
前記化学式23の化合物は、下記化学式23−1〜23−6の化合物から選択されることを特徴とする電子素子である。
前記n−型有機物層は、2,3,5,6−テトラフルオロ−7,7,8,8−テトラシアノキノジメタン(F4TCNQ)、フッ素−置換された3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物(PTCDA)、シアノ−置換された3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物(PTCDA)、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物(NTCDA)、フッ素−置換されたナフタレンテトラカルボン酸二無水物(NTCDA)、またはシアノ−置換されたナフタレンテトラカルボン酸二無水物(NTCDA)からなるものであってもよい。
前記n−型有機物層とNP接合をするp−型有機物層は正孔注入層、正孔輸送層または発光層であってもよい。
本発明に係る有機発光素子は、用いられる材料に応じ、前面発光型、背面発光型または両面発光型であってもよい。また、本発明に係る有機発光素子は、下部電極がカソードであり、上部電極がアノードである逆構造であってもよく、下部電極がアノードであり、上部電極がカソードである正構造であってもよい。
(実施例1)
700Å厚さのAl薄膜上に、下記化学式の電子輸送材料にLiFを20%ドーピングして200Å厚さの層を形成した。次に、下記化学式のAlq(アルミニウムトリス(8−ヒドロキシキノリン))を真空蒸着して300Å厚さの発光層を形成し、その上に下記化学式のNPBを真空蒸着して400Å厚さの正孔輸送層を形成した。次に、その上に下記HAT物質を熱真空蒸着して500Å厚さの正孔注入層を形成した。その上にIZO層を1750Å厚さで形成した。
[電子輸送材料]
前記過程において、有機物の蒸着速度は0.4〜1.0Å/secを維持し、蒸着時における真空度は2x10−7〜2x10−8torrを維持した。
実施例1で製造された有機発光素子に0.2mA/cm間隔で電圧を順次印加して各電圧と輝度および漏れ電流を測定し、その結果を図1、図2および図3に各々示す。図1、図2および図3は、有機発光素子の電流−電圧特性および発光特性を示す結果グラフであ
る。このようなグラフにおいて、電子輸送材料にLiF20%をドーピングした時に電子注入と移動がなされないと、正常的な整流特性および発光特性を示さないか、高い電圧および発光特性低下の結果を示す。しかし、図1および図2から分かるように、5mA/cmにおいて3.6Vであり、輝度は37.5cd/Aを示し、図3で示す漏れ電流特性も安定的であるため、有機発光素子固有の素子特性を示した。
(実施例2)
700Å厚さのAl薄膜上に、前記実施例1の電子輸送材料にLiFを各々0%、10%、20%および30%ドーピングして1500Å厚さの層を形成した。次に、700Å厚さのAlを蒸着した。製造された4個の有機発光素子の各々に対し、バイアス電圧に応じた電流密度を測定し、その結果を図4に示す。
図4は実施例2で製造された有機発光素子の逆方向、順方向の電流−電圧特性を示すものであり、電子輸送材料にLiFを0%ドーピングした場合は電子注入が円滑ではなく、電子輸送材料にLiFを10%、20%、30%ドーピングした場合は電子注入特性が顕著に増加していることが分かる。

Claims (15)

  1. 第1電極、第2電極および前記電極の間に配置された発光層をはじめとする少なくとも1層の有機物層を含む有機発光素子であって、前記有機物層のうちの少なくとも1層は電子輸送材料、および金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つを含み、前記電子輸送材料はイミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物であることを特徴とする有機発光素子。
  2. 前記有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層または正孔注入および輸送層をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子。
  3. 前記電子輸送材料、および金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つを含む有機物層は、第1電極および第2電極のうちのいずれか一つと接することを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子。
  4. 前記イミダゾール基、オキサゾール基およびチアゾール基から選択された官能基を有する化合物は、下記化学式1または2の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子:
    前記化学式1において、R〜Rは互いに同じであるか異なってもよく、各々独立に、水素原子;ハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のアルキル基;ハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のシクロアルキル基;ハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のアリール基;またはハロゲン原子、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基およびC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択された一つ以上の基で置換もしくは非置換されたC−C30のヘテロアリール基であり、互いに隣接する基と脂肪族、芳香族、脂肪族ヘテロまたは芳香族ヘテロの縮合環を形成するかスピロ結合をなしてもよく;Arは水素原子、置換もしくは非置換の芳香族環または置換もしくは非置換の芳香族複素環であり;XはO、SまたはNRであり;Rは水素、C−Cの脂肪族炭化水素、芳香族環または芳香族複素環であり、
    前記化学式2において、XはO、S、NRまたはC−Cの2価炭化水素基であり;A、DおよびRは、各々、水素原子、ニトリル基(−CN)、ニトロ基(−NO)、C−C24のアルキル、C−C20の芳香族環またはヘテロ原子で置換された芳香族環、ハロゲン、または隣接する環と縮合環を形成できるアルキレンまたはヘテロ原子を含むアルキレンであり;AとDは連結されて芳香族またはヘテロ芳香族環を形成することができ;Bは、nが2以上である場合には、連結ユニットとして複数の複素環を共役または非共役になるように連結する置換もしくは非置換のアルキレンまたはアリーレンであり、nが1である場合には、置換もしくは非置換のアルキルまたはアリールであり;nは1〜8の整数である。
  5. 前記化学式1は下記化学式3で示されることを特徴とする、請求項4に記載の有機発光素子:
    前記化学式3において、R〜Rは互いに同じであるか異なり、各々独立に、水素原子、C−C20の脂肪族炭化水素、芳香族環、芳香族複素環、または脂肪族または芳香族縮合環であり;Arは直接結合、芳香族環、芳香族複素環、または脂肪族または芳香族縮合環であり;XはO、SまたはNRであり;Rは水素原子、C−Cの脂肪族炭化水素、芳香族環または芳香族複素環であり;但し、RおよびRが同時に水素である場合は除外される。
  6. 前記イミダゾール基、オキサゾール基およびチアゾール基から選択された官能基を有する化合物は、下記化学式の化合物から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の有機発光素子:
  7. 前記キノリン基を有する化合物は、下記化学式5〜11で示される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子:
    前記化学式5〜11において、nは0〜9の整数であり、mは2以上の整数であり、Rは水素、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールエーテル基、アリールチオエーテル基、アリール基、複素環基、ハロゲン、シアノ、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シリル基、シロキサニル基、および隣接する置換基との間の環構造から選択され;前記置換基は非置換もしくは置換されてもよく、nが2以上である場合に置換基は互いに同じであるか異なってもよく、Yは前記Rの基の2価以上の基である。
  8. 前記フェナントロリン基を有する化合物は、下記化学式12〜22で示される化合物から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子:
    前記化学式12〜15において、
    mは1以上の整数であり、nおよびpは整数であり、n+pは8以下であり、
    mが1である場合、R10およびR11は、各々、水素、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アリールエーテル基、アリールチオエーテル基、アリール基、複素環基、ハロゲン、シアノ、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、シリル基、シロキサニル基、および隣接する置換基との間の環構造から選択され;mが2以上である場合、R10は直接結合または前述した基の2価以上の基であり、R11はmが1である場合と同様であり、前記置換基は非置換もしくは置換されていてもよく、nまたはpが2以上である場合に置換基は互いに同じであるか異なってもよく、
    前記化学式16〜19において、R1a〜R8aおよびR1b〜R10bは、各々、水素原子、置換もしくは非置換の核原子数5−60のアリール基、置換もしくは非置換のピリジル基、置換もしくは非置換のキノリル基、置換もしくは非置換の1−50のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数3−50のシクロアルキル基、置換もしくは非置換の核原子数6−50のアラルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1−50のアルコキシ基、置換もしくは非置換の核原子数5−50のアリールオキシ基、置換もしくは非置換の核原子数5−50のアリールチオ基、置換もしくは非置換の炭素数1−50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換の核原子数5−50のアリール基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基またはカルボキシル基であり、これらは互いに結合して芳香族環を形成することができ、Lは置換もしくは非置換の炭素数6−60のアリーレン基、置換もしくは非置換のピリジニレン基、置換もしくは非置換のキノリニレン基または置換もしくは非置換のフルオレニレン基であり、
    前記化学式20および21において、d、d〜d10およびgは、各々、水素または芳香族または脂肪族炭化水素基であり、mおよびnは0〜2の整数であり、pは0〜3の整数であり、
    前記化学式22において、R1c〜R6cは、各々、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換の複素環基またはハロゲン原子であり、Ar1cおよびAr2cは、各々、下記構造式から選択され、
    前記構造式において、R17〜R23は、各々、水素原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換の複素環基またはハロゲン原子である。
  9. 前記金属ハロゲン化物は、LiF、MgF、NaFおよびKFから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子。
  10. 前記金属酸化物は、MgOおよびCaOから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子。
  11. 前記電子輸送材料は下記化学式の化合物であり、前記金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つはLiFであることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子:
  12. 前記金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つは、これを含む有機物層材料の総重量を基準に1〜50重量%であることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子。
  13. 前記電子輸送材料、および金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つを含む有機物層と第1電極および第2電極のうちのいずれか一つとの間に電子注入層が備えられることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子。
  14. 前記有機物層は前記第1電極および前記第2電極のうちのいずれか一つと接するn−型有機物層および前記n−型有機物層とNP接合を形成するp−型有機物層を含み、これらの層のエネルギー準位が下記式(1)および(2)を満足することを特徴とする、請求項1に記載の有機発光素子:
    nL−EF1≦4eV (1)
    pH−EnL≦1eV (2)
    前記式(1)および(2)において、EF1は前記電極のフェルミエネルギー準位であり、EnLは前記n−型有機物層のLUMOエネルギー準位であり、EpHは前記n−型有機物層とNP接合を形成するp−型有機物層のHOMOエネルギー準位である。
  15. 第1電極を形成するステップ、前記第1電極上に発光層をはじめとする少なくとも1層の有機物層を形成するステップ、および前記有機物層上に第2電極を形成するステップを含む有機発光素子の製造方法であって、前記有機物層のうちの少なくとも1層を、イミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリン基およびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物である電子輸送材料に、金属ハロゲン化物、金属酸化物および有機金属からなる群から選択された少なくとも一つをドーピングして形成することを特徴とする有機発光素子の製造方法。
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