JP6433852B2 - 化合物、有機光電変換素子、及び固体撮像素子 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、化合物、有機光電変換素子、及び固体撮像素子に関する。
有機光電変換素子において、正孔ブロック材料を工夫することにより、光電変換効率の向上と暗電流の低減を目指した研究が盛んにおこなわれている。しかしながら、従来用いられてきた材料では、光電変換効率の向上と暗電流の低減を十分に達成することができない場合があった。
特許第4677314号公報
本発明が解決しようとする課題は、高い光電変換効率と低い暗電流を実現することができる化合物、有機光電変換素子、及び固体撮像素子を提供することである。
実施形態の化合物は、下記一般式(1)で表される構造を持つ。
Figure 0006433852
上記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立した、水素原子、直鎖若しくは分岐のアルキル基、フルオロアルキル基、又はアリール基である。
実施形態の有機光電変換素子の構成を模式的に示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の構成を模式的に示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子の製造方法を示す断面図。 実施形態の固体撮像素子を適用したCMOSイメージセンサの一例を示す斜視図。 実施形態の固体撮像素子を適用したCMOSイメージセンサの他の例を示す斜視図。 CMOSイメージセンサを搭載したカメラを備える車の一例を示す平面図。 CMOSイメージセンサを搭載したカメラを備える車の他の例を示す平面図。 CMOSイメージセンサを搭載したカメラを備えるスマートフォンを示す平面図。 CMOSイメージセンサを搭載したカメラを備えるタブレットを示す平面図。
以下、実施形態の化合物、有機光電変換素子、及び固体撮像素子を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いられる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。また、以下の説明で例示される材料、寸法等は一例であって、実施形態はそれらに必ずしも限定されるものではなく、適宜変更して実施することが可能である。
先ず、実施形態の化合物の構成について説明する。
実施形態の化合物として、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0006433852
なお、上記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立した、水素原子、炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、炭素数1〜6のフルオロアルキル基、又はアリール基である。
ここで、上記一般式(1)中に示すR〜Rの置換基は、当該化合物に要求される特性に応じて適宜選択される。
例えば、化合物のHOMO準位及びLUMO準位を深くする場合は、R、Rとしてトリフルオロメチル基を選択する。
また、例えば、化合物の耐熱性を上げる場合は、R、Rとしてフェニル基を選択する。
上記一般式(1)で表される化合物の具体例としては、例えば、下記式(2)で表される化合物が挙げられる。なお、以下において、下記式(2)で表される化合物を「F201」と記載する。
Figure 0006433852
上記一般式(1)及び上記式(2)で表される化合物は、フッ素が導入されているため、HOMO(Highest Occupied Molecular Orbital;最高被占軌道)準位及びLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital;最低空軌道)準位が深い。そのため、上記一般式(1)又は上記式(2)で表される化合物を正孔ブロック層として用いることで、高い光電変換効率と低い暗電流を有する有機光電変換素子及び固体撮像素子を提供することができる。
なお、HOMO準位及びLUMO準位の測定は、例えば、Gaussianによる計算(DFT法:B3LYPを用い、基底関数は6−31G)等により求めることができる。
次に、実施形態の化合物の合成方法について説明する。
先ず、窒素気流下において、N−Phenyl−O−phenylenediamineをN−メチルピロリドン(NMP)に溶解する。その後、冷却し、4−Bromobenzoyl chlorideをNMPに溶解して滴下した後、室温で数時間撹拌する。その後、水を加えて反応を停止し、酢酸エチルを用いて抽出する。その後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。その後、減圧濃縮することで、下記式(3)で表される化合物を得る。
Figure 0006433852
次に、窒素気流下において、上記式(3)で表される化合物及びパラトルエンスルホン酸にキシレンを加え、加熱し、数時間還流脱水する。その後、室温まで冷却し、固形物をろ別し、これをクロロホルムに再溶解し、飽和重曹水及び水で洗浄する。一方、ろ別したろ液であるキシレン可溶部分を、酢酸エチルを加えた後、同様に飽和重曹水及び水で洗浄する。その後、有機層を混合し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。その後、減圧濃縮することで、粗体を得る。この粗体をカラム精製することで、下記式(4)で表される化合物を得る。
Figure 0006433852
次に、窒素気流下において、マグネシウム、テトラヒドロフラン(THF)、ヨウ素を反応器に加え、下記式(5)で表される化合物を滴下する。その後、数時間撹拌し、下記式(6)で表される化合物を加え、さらに撹拌する。その後、塩酸を滴下して反応を終了させ、酢酸エチルを用いて抽出する。その後、抽出液を飽和食塩水と水を用いて洗浄し、無水硫酸マグネシウムを加え、数時間撹拌する。その後、ろ過し、得られるろ液を減圧濃縮することで、下記式(7)で表される化合物を得る。
Figure 0006433852
Figure 0006433852
Figure 0006433852
次に、上記式(7)で表される化合物と酢酸を加えて溶解した後、塩化スズ(II)二水和物を加え、数時間撹拌する。その後、冷却し、水の中に反応液を添加した後、ろ過することで、固形物を得る。その後、この固形物に酢酸エチルを加え、溶解し、飽和食塩水と水にて洗浄を行う。その後、無水硫酸ナトリウムを加え、撹拌する。数時間後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することで、下記式(8)で表される化合物を得る。
Figure 0006433852
次に、窒素気流下において、上記式(8)で表される化合物、下記式(9)で表される化合物、1,4−ジオキサンを加え、溶解した後、酢酸カリウム、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物(Pd(dppf)・CHCl)を加え、数時間撹拌する。その後、反応液を室温まで冷却し、水に分散し、析出した固形物をろ取する。得られた固形物をクロロホルムに溶解し、無水硫酸ナトリウム及び活性白土を加えて、撹拌する。その後、ろ過し、得られたろ液からクロロホルムを減圧濃縮することで、下記式(10)で表される化合物を得る。
Figure 0006433852
Figure 0006433852
次に、窒素気流下において、上記式(4)で表される化合物、上記式(10)で表される化合物、キシレン、1,4−ジオキサンを加え、溶解した後、炭酸ナトリウム水溶液、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウムを加え、撹拌する。その後、反応液を室温まで冷却し、クロロホルムを加え、分液し、有機層を水で洗浄する。その後、無水硫酸ナトリウム及び活性白土を加え、数時間撹拌する。その後、ろ過し、得られたろ液からキシレンとクロロホルムを減圧濃縮することで、粗体を得る。この粗体をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、精製体を減圧乾燥することで、目的の化合物であるF201を得ることができる。
以上説明した実施形態によれば、化合物が上記一般式(1)で表される構造を持つことにより、有機光電変換素子又は固体撮像素子が当該化合物を含むことで、高い光電変換効率と低い暗電流を実現することができる。
次に、上述した実施形態の化合物を含む実施形態の有機光電変換素子について、図1を参照して説明する。図1は、実施形態の有機光電変換素子の構成を模式的に示す断面図である。図1に示すように、有機光電変換素子1は、基板2と、陽極3と、平坦化層4と、電子ブロック層5と、光電変換層6と、正孔ブロック層7と、陰極8と、を備える。実施形態の有機光電変換素子1により、有機光電変換素子1に入射した光を吸収し、光電変換することができる。
基板2は、他の部材を支持するために設けられる。基板2の材料としては、光を透過するものであれば、特に限定されない。具体的には、例えば、ガラス、合成樹脂等からなる透明な基板を用いることができる。
基板2の厚さとしては、その他の部材を支持するために十分な強度があれば、特に限定されない。また、基板2の形状、構造、大きさ等としては、特に限定されるものではなく、用途、目的等に応じて適宜選択することができる。
陽極3は、基板2に隣接して積層されている。陽極3は、後述する光電変換層6と電気的に接続されており、光電変換層6で生成した正孔を受け取る。陽極3の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されない。具体的には、例えば、導電性の金属酸化物膜、半透明の金属薄膜、有機系の導電性ポリマー等が挙げられる。
金属酸化物膜としては、具体的には、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、及びこれらの複合体である酸化インジウムスズ(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)等からなる導電性ガラスを用いて作製した膜(NESA等)が挙げられる。金属薄膜としては、具体的には、例えば、金、白金、銀、銅の薄膜等が挙げられる。導電性ポリマーとしては、具体的には、例えば、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体等が挙げられる。これらの中でもITOからなる透明電極を用いるのが好ましい。
陽極3の膜厚としては、例えばITOを用いた場合、30〜300nmであることが好ましい。30nmよりも厚くすることで、陽極3の抵抗を下げ、抵抗増加による発光効率の低下を抑えることができる。また、300nmよりも薄くすることで、ITOの可撓性を維持し、ひび割れを防止することができる。
陽極3は、単層であってもよいし、異なる仕事関数の材料からなる層を積層したものであってもよい。
平坦化層4は、陽極3における基板2の反対側に隣接して積層されている。平坦化層4により、陽極3の凹凸を緩和することができる。平坦化層4の材料としては、陽極3の凹凸を緩和することができるものであれば特に限定されない。具体的には、例えば、導電性インクであるポリ(エチレンジオキシチオフェン):ポリ(スチレンスルホン酸)混合物(PEDOT:PSS)のようなポリチオフェン系ポリマー等が挙げられる。
電子ブロック層5は、平坦化層4と後述する光電変換層6との間に隣接して積層されている。電子ブロック層5により、陽極3から電子が光電変換層6側へ注入されるのを抑制し、かつ、光電変換層6で生成した正孔を陽極3へ受け渡す。
電子ブロック層5の材料としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−N,N′−ジフェニルベンジジン(TPD)、トリス(4−カルバゾイル−9−イルフェニル)アミン(TCTA)等が挙げられる。
光電変換層6は、電子ブロック層5と後述する正孔ブロック層7との間に隣接して積層されている。光電変換層6により、有機光電変換素子1に入射した光を吸収して光電変換し、電子と正孔とを生成する。
光電変換層6は、ドナー材料とアクセプタ材料とから構成されていてもよい。ドナー材料としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、クマリン、キナクリドン、サブフタロシアニン等が挙げられる。また、アクセプタ材料としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、フラーレン(C60)、ペリレン、フタロシアニン等が挙げられる。
正孔ブロック層7は、光電変換層6と後述する陰極8との間に隣接して積層されている。正孔ブロック層7により、陰極8から正孔が光電変換層6側へ注入されるのを抑制し、かつ、光電変換層6で生成した電子を陰極8へ受け渡す。
正孔ブロック層7の材料としては、光電変換効率の向上と暗電流の抑制の観点から、上記一般式(1)で表される化合物やF201が好ましい。
陰極8は、正孔ブロック層7における光電変換層6の反対側に隣接して積層されている。陰極8は、光電変換層6と電気的に接続されており、光電変換層6で生成した電子を受け取る。陰極8の材料としては、導電性を有するものであれば特に限定されない。具体的には、例えば、導電性の金属酸化物膜、金属薄膜、合金等が挙げられる。
合金としては、具体的には、例えば、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、カルシウム−アルミニウム合金等が挙げられる。
陰極8の膜厚としては、特に限定されないが、具体的には、例えば、10〜150nmが好ましい。膜厚が10nm以上であることにより、抵抗を小さくすることができる。また、膜厚が150nm以下であることにより、成膜の時間を短縮し、成膜時の隣接する層へのダメージを抑えることができる。
陰極8は、単層であってもよいし、異なる仕事関数の材料からなる層を積層したものであってもよい。
次に、実施形態の有機光電変換素子1の製造方法について説明する。
先ず、基板2としてガラス基板を準備し、基板2上に、陽極3としてITO等の透明導電膜を、真空蒸着法により成膜する。なお、陽極3を成膜する方法としては、上述した真空蒸着法の他に、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、塗布法等により行ってもよい。
次に、陽極3上に、平坦化層4として、PEDOT:PSS等の導電性インクを、スピンコート法等の方法により塗布する。その後、ホットプレート等で加熱乾燥することで成膜する。塗布する溶液は、予めフィルターでろ過したものを使用してもよい。
次に、平坦化層4上に、電子ブロック層5として、例えばTPDを、真空蒸着法により成膜する。なお、電子ブロック層5を成膜する方法としては、上述した真空蒸着法の他に、塗布法等により行ってもよい。
次に、電子ブロック層5上に、光電変換層6として、例えばサブフタロシアニンを、真空蒸着法により成膜する。なお、光電変換層6を成膜する方法としては、上述した真空蒸着法の他に、塗布法等により行ってもよい。
次に、光電変換層6上に、正孔ブロック層7として、例えばペリレンを、真空蒸着法により成膜する。なお、正孔ブロック層7を成膜する方法としては、上述した真空蒸着法の他に、塗布法等により行ってもよい。
次に、正孔ブロック層7上に、陰極8として、例えばアルミニウムを、真空蒸着法により成膜する。なお、陰極8を成膜する方法としては、上述した真空蒸着法の他に、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、塗布法等により行ってもよい。
以上のような工程により、実施形態の有機光電変換素子1を製造することができる。
上記実施形態では、基板2が陽極3における平坦化層4の反対側に隣接して積層されるものとしたが、基板2が陰極8における正孔ブロック層7の反対側に隣接して積層されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、有機光電変換素子1は基板2を備えているものとしたが、基板2を備えていないものであってもよい。
また、上記実施形態では、有機光電変換素子1は平坦化層4及び電子ブロック層5を備えているものとしたが、平坦化層4及び電子ブロック層5の一方又は両方を備えていないものであってもよい。
また、上記実施形態では、陽極3と陰極8とで異なる材料を用いるものとしたが、陽極3及び陰極8とで同じ材料を用いてもよく、その場合は上述した陽極3又は陰極8で用いる材料を用いることができる。例えば、陽極3及び陰極8の材料が両方ともITOであってもよい。
以上説明した実施形態によれば、有機光電変換素子1は上記一般式(1)又は上記式(2)で表される化合物を持つことにより、高い光電変換効率と低い暗電流を実現することができる。
次に、実施形態の有機光電変換素子を備える実施形態の固体撮像素子11について、図2を参照して説明する。図2は、実施形態の固体撮像素子11の構成を模式的に示す断面図である。図2に示すように、固体撮像素子11は、隣接する画素12a,12bを備えて構成されている。
なお、図2に示す固体撮像素子11は、2つの画素12a,12bのみを図示したが、実施形態の固体撮像素子11は、アレイ状に配列された複数の画素を有する。
実施形態の固体撮像素子11は、支持基板13と、配線部14と、第1の光電変換部15と、第2の光電変換部16と、カラーフィルタ部17と、マイクロレンズ18と、を備える。
実施形態の固体撮像素子11は、裏面照射型の光電変換素子である。なお、図2では一例として裏面照射型を図示したが、これに限られず、表面照射型であってもよい。
支持基板13は、配線部14を支持するための基板である。支持基板13としては、例えば、半導体基板等が挙げられる。また、半導体基板としては、具体的には、例えば、シリコン(Si)基板等が挙げられる。
配線部14は、支持基板13の受光面11a側に設けられている。配線部14と支持基板13とは接着層19を介して積層されている。配線部14は、絶縁層20と、多層配線21と、読み出し用トランジスタ22と、を有する。
絶縁層20は、接着層19と第1の光電変換部15との間に隣接して設けられている。絶縁層20としては、例えば、酸化シリコン(SiO)膜等が挙げられる。
多層配線21は、絶縁層20内部に、画素12a,12bごとにそれぞれ設けられており、読み出し用トランジスタ22、ストレージダイオード26、及び周辺回路(図示略)と接続されている。
多層配線21は、フォトダイオード23a,23b及びストレージダイオード26に蓄積された電荷を、電気信号として周辺回路(図示略)に出力することができる。多層配線21の材料としては、導電性材料であれば特に限定されない。具体的には、例えば、銅(Cu)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)等の高融点金属、及びチタンシリサイド(TiSi)、モリブデンシリサイド(MoSi)、タングステンシリサイド(WSi)等の高融点金属のシリサイドが挙げられる。
読み出し用トランジスタ22は、配線部14における第1の光電変換部15側の表面に、画素12a,12bごとにそれぞれ設けられている。読み出し用トランジスタ22は、フォトダイオード23a,23bに蓄積された電荷の移動を制御する。
第1の光電変換部15は、配線部14と第2の光電変換部16との間に隣接して設けられている。第1の光電変換部15は、フォトダイオード23a,23bと、透明絶縁層24と、コンタクトプラグ25と、ストレージダイオード26と、を有する。
フォトダイオード23a,23bは、アレイ状に配列されている画素12a,12bに対応するようにp型単結晶Si基板27に内設されている。フォトダイオード23a,23bにより、例えば、光の3原色のうちの1色の波長域の光であって、後述する光電変換層6を透過した光を吸収して光電変換する。
ここで、「光の3原色」とは、「青色」、「緑色」、「赤色」の3色である。青色光(青色の波長域の光)の波長域は例えば400〜500nmであり、緑色光(緑色の波長域の光)の波長域は例えば500〜600nmであり、赤色光(赤色の波長域の光)の波長域は例えば600〜700nmである。
フォトダイオード23a,23bとしては、p型単結晶Si基板27内に設けられたn型不純物拡散領域28が挙げられる。p型単結晶Si基板27とn型不純物拡散領域28との間には、PN接合面が形成されている。なお、フォトダイオード23a,23bは、p型の単結晶Si基板内に設けられたn型の不純物拡散領域に限られず、n型の単結晶Si基板内に設けられたp型の不純物拡散領域であってもよい。
p型単結晶Si基板27は、配線部14と透明絶縁層24との間に隣接して設けられている。p型単結晶Si基板27としては、例えば、ホウ素等のp型の不純物がドープされたSi等を用いることができる。また、n型不純物拡散領域28としては、例えば、Siにリン等のn型の不純物をイオン注入したもの等が挙げられる。
透明絶縁層24は、p型単結晶Si基板27と第2の光電変換部16との間に隣接して設けられている。透明絶縁層24により、光を透過しつつ、光電変換層6とp型単結晶Si基板27とを絶縁する。透明絶縁層24としては、例えば、SiO膜等が挙げられる。
コンタクトプラグ25は、p型単結晶Si基板27を貫通するように設けられており、配線部14と第2の光電変換部16との間を電気的に接続する。また、コンタクトプラグ25は、各フォトダイオード23a,23bにより四方を囲まれる領域に位置するように、画素12a,12bごとにそれぞれ配列されている。
コンタクトプラグ25は、下部透明電極33及びストレージダイオード26と電気的に接続されており、下部透明電極33で集められた電荷をストレージダイオード26に送ることができる。コンタクトプラグ25は、絶縁膜29に覆われている。コンタクトプラグ25の材料としては、導電性の材料であれば特に限定されない。具体的には、例えば、Si等が挙げられる。また、絶縁膜29としては、絶縁性の材料であれば特に限定されない。具体的には、例えば、窒化シリコン(SiN)膜等が挙げられる。
ストレージダイオード26は、コンタクトプラグ25の配線部14側の末端に設けられている。ストレージダイオード26は、下部透明電極33で集められた電荷を一時的に蓄積する。フローティングディフュージョン(図示略)は、p型単結晶Si基板27内に設けられている。蓄積された電荷は、ストレージダイオード26からフローティングディフュージョン(図示略)へ送られ、電気信号に変換される。
第2の光電変換部16は、第1の光電変換部15とカラーフィルタ部17との間に隣接して設けられている。第2の光電変換部16は、下部透明電極33と、平坦化層34と、電子ブロック層5と、光電変換層6と、正孔ブロック層7と、上部透明電極38と、を有する。
つまり、第2の光電変換部16は、上述の有機光電変換素子1について基板2を省略したものである。また、有機光電変換素子1の陽極3が第2の光電変換部16の下部透明電極33に対応し、有機光電変換素子1の陰極8が第2の光電変換部16の上部透明電極38に対応している。よって、重複する部分については、説明を省略する。
下部透明電極33は、透明絶縁層24の受光面11a側の表面に画素12a,12bごとにそれぞれ設けられる。また、下部透明電極33をp型単結晶Si基板27へ投影して形成される投影領域の周縁部は、平面視において、フォトダイオード23a,23bの受光面と重なる。下部透明電極33の材料としては、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等の透明な導電性材料が挙げられる。
平坦化層34は、下部透明電極33及び透明絶縁層24と後述する光電変換層6との間に隣接して設けられている。平坦化層34は、下部透明電極33及び透明絶縁層24の表面の凹凸を平滑化することができる。平坦化層34の材料としては、上述の有機光電変換素子1の平坦化層4と同様のものが挙げられる。
上部透明電極38は、光電変換層6の受光面11a側の表面に、複数のフォトダイオード23a,23bを覆うように1枚のシートとして設けられている。上部透明電極38により、外部から供給されたバイアス電圧を光電変換層6へ印加することができる。
上部透明電極38は、バイアス電圧を印加することにより、光電変換層6で発生した電荷を、各下部透明電極33にそれぞれ集めることができる。上部透明電極38の材料としては、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)等の透明な導電性材料が挙げられる。
カラーフィルタ部17は、第2の光電変換部16とマイクロレンズ18との間に隣接して設けられている。カラーフィルタ部17は、無機保護膜41と、平坦化層42と、複数の第1のカラーフィルタ43a及び第2のカラーフィルタ43bと、を有す。
無機保護膜41は、上部透明電極38の受光面11a側の表面に1枚のシートとして設けられている。無機保護膜41としては、例えば、酸化アルミニウム(Al)膜等が挙げられる。
平坦化層42は、第2の光電変換部16とマイクロレンズ18との間に隣接して設けられている。平坦化層42の材料としては、二酸化ケイ素等が挙げられる。
第1のカラーフィルタ43a及び第2のカラーフィルタ43bは、平坦化層42内部に複数設けられ、フォトダイオード23a,23bと対向するように設けられている。第1のカラーフィルタ43aは、特定の波長域の光を吸収するとともに、その他の波長域の光を透過させる。また、第2のカラーフィルタ43bは、第1のカラーフィルタ43aと同じものであってもよいし、異なる波長域の光を吸収するものであってもよい。
例えば、第1のカラーフィルタ43aは、青色光を吸収し、緑色光及び赤色光を透過させ、第2のカラーフィルタ43bは、緑色光を吸収し、青色光及び赤色光を透過させるようにしてもよい。
第1のカラーフィルタ43a及び第2のカラーフィルタ43bが吸収する光の波長域を適宜選択することで、光電変換層6が吸収する光の波長域を選択することができる。
マイクロレンズ18は、カラーフィルタ部17の受光面11a側に、各フォトダイオード23a,23bに対向する位置に設けられている。マイクロレンズ18は、例えば、平面視円状のレンズとすることができ、マイクロレンズ18により入射光が集光されるようにすることができる。各マイクロレンズ18の光学中心は、各フォトダイオード23a,23bの受光面の中心にそれぞれある。マイクロレンズ18の平面視面積は、フォトダイオード23a,23bの受光面の面積よりも大きくなっている。
次に、実施形態の固体撮像素子11の製造方法について、図3〜図11を参照しながら説明する。図3〜図11は、実施形態の固体撮像素子11の製造方法を示す断面図である。
先ず、図3に示すように、Siウエハ等の半導体基板51上に、例えばホウ素等のp型の不純物がドープされたSi層をエピタキシャル成長させることにより、p型単結晶Si基板27を形成する。
次に、p型単結晶Si基板27内部に画素12a,12bごとに、例えば、リン等のn型の不純物をイオン注入し、アニール処理を行うことにより、p型単結晶Si基板27内にn型不純物拡散領域28を配置する。これにより、固体撮像素子11には、p型単結晶Si基板27とn型不純物拡散領域28とのPN接合によって、フォトダイオード23a,23bが形成される。
次に、p型単結晶Si基板27の内面に、例えば、リン等のn型の不純物をイオン注入してアニール処理を行うことにより、ストレージダイオード26等の他のn型不純物拡散領域を形成する。さらに、必要に応じて、ホウ素等のp型の不純物をイオン注入してアニール処理を行うことで、画素分離領域等(図示略)を形成することができる。
次に、p型単結晶Si基板27上に多層配線21や読み出し用トランジスタ22とともに、絶縁層20を形成する。具体的には、p型単結晶Si基板27の上面に読み出し用トランジスタ22等を形成した後、酸化Si層を形成する工程と、酸化Si層に所定の配線パターンを形成する工程と、配線パターン内にCu等を埋め込む工程とを繰り返す。これにより、内部に多層配線21や読み出し用トランジスタ22等が設けられた絶縁層20が形成される。
次に、絶縁層20の上面に接着剤を塗布して接着層19を設け、接着層19の上面に、例えば、Siウエハ等の支持基板13を貼着する。なお、絶縁層20と支持基板13との貼着は、接着剤による貼着に代わって、絶縁層20の表面を平坦かつ平滑となるよう、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等による研磨を行い、支持基板13と直接接合することも可能である。
次に、フォトダイオード23a,23bを有するSiウエハの、支持基板13の反対側の表面を、例えば、グラインダ等の研削装置により所定の厚さになるまで薄層化する。その後、CMP等の研磨装置により半導体基板表面を研磨し、さらに、ウェットエッチング等により半導体基板表面のダメージ層を除去する。これにより、図4に示すように、p型単結晶Si基板27の受光面を露出させる。その後、p型単結晶Si基板27の上面に、例えば、SiO等の透明な絶縁材料からなる透明絶縁層24を形成する。
次に、図5に示すように、各フォトダイオードにより四方を囲まれる位置における透明絶縁層24及びp型単結晶Si基板27を、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)により、ストレージダイオード26の上端まで除去する。これにより、トレンチ52が形成される。この、トレンチ52の内側面に、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、SiN等の絶縁材料からなる絶縁膜29を形成する。
次に、図6に示すように、絶縁膜29によって内側面が被覆されたトレンチ52の内部に、例えば、CVD法により、例えば、Si等の導電性材料からなるコンタクトプラグ25を埋設する。なお、コンタクトプラグ25については、上記の方法に代わって、ストレージダイオード26等の不純物拡散領域を形成する工程の前後において、リン等のn型不純物をイオン注入したのちアニール処理することでn型不純物拡散領域を形成し、このn型不純物拡散領域をもってコンタクトプラグ25とすることも可能である。
次に、図7に示すように、透明絶縁層24の上面及び露出したコンタクトプラグ25の上面に、例えば、ITO等の透明な導電性材料からなる導電層53を形成する。
次に、図8に示すように、導電層53の上面に、例えば、レジストを塗布し、フォトリソグラフィーにより下部透明電極33の形成位置となる部分のレジストを残し、それ以外のレジストを除去する。残ったレジスト54をマスクとして使用して、例えば、RIEを行い、レジストに覆われていない部分の導電層を除去し、図9に示すように、下部透明電極33を形成する。この後、マスクとして使用したレジスト54は除去される。
次に、図10に示すように、下部透明電極33が形成された後に、スピンコート法等の塗布プロセスにより、透明樹脂を下部透明電極33及び透明絶縁層24の上に塗布することで、平坦化層34を成膜することができる。その後、例えば、真空蒸着法により、平坦化層34の上面にTPDを成膜することで、電子ブロック層5を形成する。
次に、電子ブロック層5の上面に、例えば、真空蒸着法により、光電変換層6を形成する。この光電変換層6は、具体的には、例えば、所望の波長域の光を選択的に吸収する材料を蒸着することで形成してもよいし、異なる波長域の光を選択的に吸収する材料を複数選択し、それらを共蒸着することにより形成してもよい。その後、例えば、真空蒸着法により、光電変換層6の上面に、例えば、F201を成膜することで、正孔ブロック層7を形成する。
次に、正孔ブロック層7の上面に、例えば、スパッタリング法により、例えば、ITO等の透明な導電性材料からなる上部透明電極38を形成する。その後、上部透明電極38の上面に、例えば、スパッタリング法により、例えば、無機保護膜41としてAl膜を形成する。その後さらに、無機保護膜41の上に、図11に示すように、透明樹脂からなる平坦化層42を形成する。
次に、平坦化層42における各フォトダイオード23a,23bの受光面とそれぞれ対向する位置に、例えば、緑色と赤色を透過するカラーフィルタ用の顔料もしくは染料を用いてフォトリソグラフィーにより第1及び第2のカラーフィルタ43a,43bを形成する。そして第1及び第2のカラーフィルタ43a,43bを覆うように、さらに透明樹脂からなる平坦化層42を形成する。これにより、第1及び第2のカラーフィルタ43a,43bが平坦化層42に埋め込まれる。
最後に、平坦化層42の上面に、各フォトダイオード23a,23bの受光面とそれぞれ対向する位置に、例えば、アクリル系の有機化合物等からなるマイクロレンズ18を、平面視において受光面を覆う大きさに形成する。以上により、実施形態の固体撮像素子11が製造される。
上記実施形態では、固体撮像素子11は平坦化層4及び電子ブロック層5を備えているものとしたが、平坦化層4及び電子ブロック層5の一方又は両方を備えていないものであってもよい。
以上説明した実施形態によれば、固体撮像素子11は上記一般式(1)又は上記式(2)で表される化合物を持つことにより、高い光電変換効率と低い暗電流を実現することができる。
図12は、実施形態の固体撮像素子11を適用したCMOSイメージセンサ61の一例を示す斜視図である。CMOSイメージセンサ61は、Full HD(1080p)タイプのCMOSイメージセンサである。CMOSイメージセンサ61は、固体撮像素子11と、モールド樹脂62と、を備える。
モールド樹脂62は、固体撮像素子11の受光面11a以外を覆うように設けられている。固体撮像素子11とモールド樹脂62とを一体化することにより、固体撮像素子11を外部からの応力、湿気、汚染物質から守ることができる。
CMOSイメージセンサ61は、デジタルカメラ、携帯電話(スマートフォンも含む)等の各種モバイル端末や、監視カメラ、インターネットを利用したウェブカメラ等の撮像装置に使用される。
図13は、実施形態の固体撮像素子11を適用したCMOSイメージセンサの他の例を示す斜視図である。CMOSイメージセンサ71は、VGAタイプのCMOSイメージセンサである。CMOSイメージセンサ71は、固体撮像素子11と、モールド樹脂72と、を備える。
モールド樹脂72は、固体撮像素子11の受光面11a以外を覆うように設けられている。固体撮像素子11とモールド樹脂72とを一体化することにより、固体撮像素子11を外部からの応力、湿気、汚染物質から守ることができる。
CMOSイメージセンサ71は、デジタルカメラ、携帯電話(スマートフォンも含む)等の各種モバイル端末や、監視カメラ、インターネットを利用したウェブカメラ等の撮像装置に使用される。
図14は、上述したCMOSイメージセンサ61又はCMOSイメージセンサ71を搭載したカメラ82を備える車81の一例を示す平面図である。車81は、カメラ82と、ディスプレイ83と、を備える。カメラ82は、車81の前方端部に設けられ、車81の前方を撮影することができる。また、ディスプレイ83は、車81の運転席正面に設けられ、カメラ82で撮影した画像を表示することができる。カメラ82により撮影した画像をディスプレイ83で確認することにより、例えば駐車の際に、死角を確認することができる。
図15は、上述したCMOSイメージセンサ61又はCMOSイメージセンサ71を搭載したカメラ92を備える車91の他の例を示す平面図である。車91は、カメラ92と、ディスプレイ93と、を備える。カメラ92は、車91の後方端部に設けられ、車91の後方を撮影することができる。また、ディスプレイ93は、車91の運転席正面に設けられ、カメラ92で撮影した画像を表示することができる。カメラ92により撮影した画像をディスプレイ93で確認することにより、後方を確認することができる。
図16は、上述したCMOSイメージセンサ61又はCMOSイメージセンサ71を搭載したカメラを備えるスマートフォン101を示す平面図である。スマートフォン101は、カメラ(図示略)と、タッチパネル102と、を備える。カメラは、例えば、スマートフォン101の正面上部に設けた場合、スマートフォン101の正面を撮影することができる。また、タッチパネル102は、スマートフォン正面中央に設けられ、カメラにより撮影した画像を表示することができる。
図17は、上述したCMOSイメージセンサ61又はCMOSイメージセンサ71を搭載したカメラを備えるタブレット111を示す平面図である。タブレット111は、カメラ(図示略)と、タッチパネル112と、を備える。カメラは、例えば、タブレット111の正面上部に設けた場合、タブレット111の正面を撮影することができる。また、タッチパネル112は、タブレット正面中央に設けられ、カメラにより撮影した画像を表示することができる。
以下、実施例1について説明する。
実施例1の化合物は、上述した実施形態の化合物の合成方法と同様の方法により合成した。
実施例1の化合物は以下の条件で合成した。
先ず、窒素気流下において、N−Phenyl−O−phenylenediamine(5.7g、30.9mmol)をN−メチルピロリドン(NMP)(23ml)に溶解した。その後、10℃まで冷却し、4−Bromobenzoyl chloride(6.8g、30.9mmol)をNMP(3ml)に溶解して滴下した後、室温で1時間撹拌した。その後、水(50ml)を加えて反応を停止し、酢酸エチル(100ml)を用いて抽出した。その後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その後、減圧濃縮することで、上記式(3)で表される化合物を得た。
次に、窒素気流下において、上記式(3)で表される化合物(9.9g、27.0mmol)及びパラトルエンスルホン酸(1.5g)にキシレン(100ml)を加え、130℃まで加熱し、5時間還流脱水した。その後、室温まで冷却し、固形物をろ別し、これをクロロホルム(200ml)に再溶解し、飽和重曹水及び水で洗浄した。一方、上記ろ別したろ液であるキシレン可溶部分を、酢酸エチル(50ml)を加えた後、同様に飽和重曹水及び水で洗浄した。その後、有機層を混合し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。その後、減圧濃縮することで、粗体を得た。この粗体をカラム精製することで、上記式(4)で表される化合物(8.1g、23.2mmol)を得た。
次に、窒素気流下において、マグネシウム(2.9g、120mmol)、テトラヒドロフラン(THF)(210ml)、ヨウ素少量を反応器に加え、内温20℃以下にて上記式(5)で表される化合物(30g、120mmol)を滴下した。その後、20℃以下を保ちながら1時間撹拌し、上記式(6)で表される化合物(14.5g、50mmol)を加え、さらに一晩撹拌した。その後、塩酸(2N、140ml)を滴下して反応を終了させ、酢酸エチル(200ml)を用いて抽出した。その後、抽出液を飽和食塩水と水を用いて洗浄し、無水硫酸マグネシウムを加え、1時間撹拌した。その後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することで、上記式(7)で表される化合物(28.5g)を得た。
次に、上記式(7)で表される化合物(28.5g、45.7mmol)と酢酸(300ml)を加え、50℃で溶解した後、塩化スズ(II)二水和物(20g、88.6mmol)を加え、80℃で2時間撹拌した。その後、冷却し、水(300ml)の中に反応液を添加した後、ろ過することで、固形物を得た。その後、この固形物に酢酸エチル(250ml)加え、溶解し、飽和食塩水と水にて洗浄を行った。その後、無水硫酸ナトリウムを加え、撹拌した。1時間後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することで、下記式(8)で表される化合物(12.4g、21mmol)を得た。
次に、窒素気流下において、上記式(8)で表される化合物(7.1g、12mmol)、上記式(9)で表される化合物(3.1g、12mmol)、1,4−ジオキサン(150ml)を加え、溶解した後、酢酸カリウム(3.5g、36mmol)、Pd(dppf)・CHCl(0.3g)を加え、80℃にて2時間撹拌した。その後、反応液を室温まで冷却し、水(1L)に分散し、析出した固形物をろ取した。得られた固形物をクロロホルム(300ml)に溶解し、無水硫酸ナトリウム及び活性白土を加えて、1時間撹拌した。その後、ろ過し、得られたろ液からクロロホルムを減圧濃縮することで、上記式(10)で表される化合物(6.5g、10.2mmol)を得た。
次に、窒素気流下において、上記式(4)で表される化合物(3.6g、10.2mmol)、上記式(10)で表される化合物(6.5g、10.2mmol)、キシレン(150ml)、1,4−ジオキサン(65ml)を加え、溶解した後、炭酸ナトリウム水溶液(2N、40g)、テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(40g)を加え、80℃で一晩撹拌した。その後、反応液を室温まで冷却し、クロロホルム(500ml)を加え、分液し、有機層を水で洗浄した。その後、無水硫酸ナトリウム及び活性白土を加え、1時間撹拌した。その後、ろ過し、得られたろ液からキシレンとクロロホルムを減圧濃縮することで、粗体を得た。この粗体をシリカゲルカラムクロマトにて精製し、精製体を45℃で減圧乾燥することで、F201を得た。
次に、合成したF201のHOMO準位及びLUMO準位を測定した。比較として下記式(11)で表されるLG201のHOMO準位及びLUMO準位も併せて測定した。なお、HOMO準位及びLUMO準位の測定は、Gaussianによる計算(DFT法:B3LYPを用い、基底関数は6−31G)により求めた。
Figure 0006433852
F201のHOMO準位は5.6eVであり、LUMO準位は2.4eVであった。一方、LG201のHOMO準位は5.1eVであり、LUMO準位は1.8eVであった。上記結果から、F201は、LG201よりもHOMO準位及びLUMO準位が深いことを確認することができた。
以下、実施例2について説明する。
実施例2の有機光電変換素子は、上述した実施形態の有機光電変換素子1と同じ構成とした。すなわち、実施例2の有機光電変換素子では、陽極と、平坦化層と、電子ブロック層と、光電変換層と、正孔ブロック層と、陰極とが、この順番で積層されている。
なお、正孔ブロック層の材料としてF201を用いた。
また、実施例2の有機光電変換素子における各層の厚みは、陽極が50nm、平坦化層が35nm、電子ブロック層が3nm、光電変換層が80nm、正孔ブロック層が6nm、陰極が150nmであった。
以下、実施例3について説明する。
実施例3の有機光電変換素子は、実施例2の有機光電変換素子の正孔ブロック層の厚みが3nmであること以外は、実施例2の有機光電変換素子と同様の構成である。
以下、比較例1について説明する。
比較例1の有機光電変換素子は、実施例2の有機光電変換素子の正孔ブロック層を省略し、光電変換層と陰極とが隣接して積層されていること以外は、実施例2の有機光電変換素子と同様の構成である。
上述の実施例2、実施例3、及び比較例1の有機光電変換素子について、外部量子効率(External Quantum Efficiency;EQE)及び暗電流を測定した。なお、EQE及び暗電流の測定は分光感度測定装置(分光計器株式会社製、「CEP−V25ML」)により測定した。測定に用いた照射光の波長は530nmであり、出力は50μW/cmである。
電圧を−5V印加したときのEQE値は、実施例2で73.57%、実施例3で71.12%、比較例1で70.30%であり、F201を正孔ブロック層として用いることでEQE値が増加した。また、電圧が−5Vのときの暗電流密度は、実施例2で1.10×10−10A/cm、実施例3で1.43×10−10A/cm、比較例1で2.41×10−10A/cmであり、F201を正孔ブロック層として用いることで暗電流密度が減少した。
上記結果から、F201を正孔ブロック層として用いることで、高い光電変換効率と低い暗電流を実現することができることを確認することができた。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…有機光電変換素子、2…基板、3…陽極、4…平坦化層、5…電子ブロック層、6…光電変換層、7…正孔ブロック層、8…陰極、11…固体撮像素子、11a…受光面、12a,12b…画素、13…支持基板、14…配線部、15…第1の光電変換部、16…第2の光電変換部、17…カラーフィルタ部、18…マイクロレンズ、19…接着層、20…絶縁層、21…多層配線、22…読み出し用トランジスタ、23a,23b…フォトダイオード、24…透明絶縁層、25…コンタクトプラグ、26…ストレージダイオード、27…p型単結晶Si基板、28…n型不純物拡散領域、29…絶縁膜、33…下部透明電極、34…平坦化層、38…上部透明電極、41…無機保護膜、42…平坦化層、43a…第1のカラーフィルタ、43b…第2のカラーフィルタ、51…半導体基板、52…トレンチ、53…導電層、54…レジスト、61,71…CMOSイメージセンサ、62,72…モールド樹脂、81,91…車、82,92…カメラ、83,93…ディスプレイ、101…スマートフォン、102…タッチパネル、111…タブレット、112…タッチパネル

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物。
    Figure 0006433852
    上記一般式(1)中、R〜Rは、それぞれ独立した、水素原子、直鎖若しくは分岐のアルキル基、フルオロアルキル基、又はアリール基である。
  2. 下記式(2)で表される化合物。
    Figure 0006433852
  3. 請求項1又は2に記載の化合物を含む有機光電変換素子。
  4. 光を吸収して光電変換する光電変換層と、
    請求項1又は2に記載の化合物を含む層と、を有し、
    前記化合物を含む層が光電変換層と隣接して積層されている有機光電変換素子。
  5. 請求項1又は2に記載の化合物を含む固体撮像素子。
  6. 請求項3又は4に記載の有機光電変換素子を備える固体撮像素子。
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