JP2013127226A - リコイルスタータ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンに直結したプーリが逆回転したときに誤ってロープを引き操作した場合でも、部品の破損を防止し、安全を確保する。
【解決手段】スタータケースの回転軸5に設けられたロープリールにラチェット17を回動可能に設け、コイルスプリング7の一端に形成した突部16をラチェット17に設けた案内溝20に係合させ、ロープリール6の回転により突部16が案内溝20に沿って移動することでラチェット17を回動させ、その先端爪部21をプーリの係合部に係合させてエンジンを始動させる機構で、案内溝20を、回転軸5を中心とする円周方向に沿うように形成された第1案内部20aと回転軸5から離れてやや外方に向かうように延びる第2案内部20bとから連続形成し、ラチェット17を円環状に形成し、案内溝20をラチェット17先端の係合爪21に対して回転軸5と反対側に設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は小型エンジン用のリコイルスタータ機構に関するものである。
一般に、小型エンジンにはリコイルスタータが設けられている。これは、ゼンマイの復元力を利用してロープリールにロープを巻き取るようにするとともに、特許文献1に示されるように、エンジン始動時には、ロープを引き操作してロープリールを回転させ、この回転に追従させてロープリールに軸支されたラチェットを回動させる。ラチェットの回動軸はラチェットの基部に設けられており、ラチェットが回動したとき、ラチェットの他方の先端の爪部は外方に突出するようになっている。突出した爪部はエンジンに直結したプーリに形成された係合部に係合するようになっている。係合により、ロープリールとラチェットとプーリとが一体的に回転し、エンジンを始動させることができる。
ラチェットが回動したときに、ラチェットの他方の先端の爪部を外方に突出させる機構は、同文献1に示されるように、ロープリールの回転軸にコイルスプリングを巻きつけ、その一端をラチェットの先端部に形成した案内溝に係合させる構成となっている。案内溝は周方向に沿う部分と半径方向に沿う部分とから略L字形に形成されている。コイルスプリングは圧縮されて回転しにくい状態となっている。そのため、始動の初期には、コイルスプリングの先端は案内溝の周方向部分に沿って進むので、ラチェットは回動しない。しかし、コイルスプリングの先端が案内溝の周方向部分の端部に達すると、それ以上同じ方向には進めないので、この部分に制動がかかる。ラチェットの基部はロープリールとともに回転しているので、ラチェットは強制的に回動され、その先端の爪部は外方に突出するのである。ラチェットの回動によって爪部とプーリの係合部とが係合してプーリが回転し、エンジンが始動するが、その後、ロープに対する引き力を解くと、ロープリールはリターンバネによりプーリと相対的に逆方向に回転し、コイルスプリングの先端が案内溝の周方向部分に移動するので、ラチェットは逆方向に回動し、初期位置に戻る。
実公昭59−30217号公報
ところで、スノーモビル等においては、車体の後進はエンジンを逆転させることによって行なわれる。ラチェットは初期位置にあるから、特に問題はないが、エンジンの逆転時にもしも誤ってロープを引き操作するようなことがあると問題である。
すなわち、特許文献1の機構では、L字形の案内溝が短いために、ラチェットの回動動作は短時間で行われる。したがって、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作すると、ラチェットが急に回動作動し、逆転中のプーリの係合部と噛み合ってしまうことがある。これにより、ロープリールも逆回転し、引いていたロープが急激にスタータ内部に引き戻され、部品の破損や安全性に問題があった。
本発明は上記問題点を解消し、エンジンに直結したプーリが逆回転したときに誤ってロープを引き操作しても、ロープリールが逆回転するのを有効に阻止して、部品の破損を防止し、安全を確保することができる小型エンジン用のリコイルスタータ機構を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、スタータケース内に突出させた回転軸には回転可能に取付けたロープリールと、回転軸の軸端に固定された押え板と回転軸の基部との間に圧縮保持されたコイルスプリングを有し、またロープリールと押え板との間においてラチェットをロープリール側面の一部を支点として回動可能で、且つ上記コイルスプリングの一端に形成した突部をラチェットに設けた案内溝に係合させ、ロープリールの回転によりコイルスプリングの突部とラチェットの案内溝との間に摺動抵抗が生じたときに、ラチェットを回動させてその先端の爪部をプーリの係合部に係合させることによりエンジンを始動させるリコイルスタータ機構において、上記案内溝を、上記回転軸を中心とする円周方向に沿うように形成された第1案内部と上記回転軸から離れてやや外方に向かうように延びる第2案内部とから連続形成するとともに、上記ラチェットを円環状に形成し、上記案内溝をラチェット先端の係合爪に対してロープリールの回転軸と反対側に設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記案内溝の第1案内部の長さを、上記ラチェットの回動開始までの上記ロープリールの回転角度が略50°以上となるように設定したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記案内溝の第2案内部の長さを、上記ラチェットの回動開始から上記プーリと係合するまでの回転角度が略50°以上になるように設定したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3において、上記ラチェットの先端部の爪部と係合する上記プーリの係合部を凹溝とし、上記ラチェットの先端部の爪部には上記凹溝の深さの略1/2以上のアール部を、また上記凹溝の開口端のラチェット先端爪部が係合する側の角部にも上記凹溝の深さの略1/2以上のアール部を形成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ラチェットを円環状に形成し、上記案内溝をラチェット先端の係合爪に対してロープリールの回転軸と反対側に設けたから、案内溝の長さを長く形成することができる。これにより、案内溝のラチェットが作動開始するまでの第1案内部、また作動開始からプーリと係合するまでの第2案内部を長く設定することが可能となり、ラチェットの回動動作は従来に比べてゆっくり行われる。したがって、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作しても、ラチェットが急に回動作動することがない。したがって、ラチェットが凹溝と噛み合うことが阻止される。そのため、部品の破損を防止し、安全を確保することができる。
請求項2に係る発明によれば、案内溝の第1案内部の長さを、上記ラチェットの回動開始までの上記ロープリールの回転角度が略50°以上となるように設定されているので、ロープを引き操作してからロープリールが回動し始めるまでに比較的時間がかかるので、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作しても、ラチェットが急に回動作動することがない。
請求項3に係る発明によれば、案内溝の第2案内部の長さが、上記ラチェットの回動開始から上記プーリと係合するまでの回転角度が略50°以上になるように設定されているので、ラチェットの回動動作は比較的ゆっくり行われる。したがって、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作しても、ラチェットが急に回動作動してプーリと噛み合うことがない。
請求項4に係る発明によれば、プーリの係合部を凹溝とし、ラチェットの先端部の爪部には上記凹溝の深さの略1/2以上のアール部を、また上記凹溝の開口端のラチェット先端爪部が係合する側の角部にも上記凹溝の深さの略1/2以上のアール部を形成したから、エンジン逆転時に誤って始動用ロープを引き操作して、ラチェットが回動し、その先端の爪部がプーリの凹溝の角部に衝突したときに、弾き返されて爪部が凹溝の内側に入り込むのが阻止される。したがって、ラチェットとプーリとが噛み合うことがない。
本発明に係るリコイルスタータ機構のー実施例を示す縦断面図 図1の平面図 ロープリールの一部とラチェットの分解斜視図 ロープリールの一部とラチェットの反対側からみた分解斜視図 プーリの係合溝とラチェットの爪部とのアール部を示す拡大図 ロープリールの回転初期の説明図 ロープリールの回転中期の説明図 ロープリールの回転終期の説明図 ラチェットの爪部がプーリの係合溝にぶつかったときの説明図
本発明はこのような従来の欠点を除去したもので、以下本発明のー実施例を図面より詳細に説明する。
図1は本発明リコイルスタータ機構の縦断面図、図2は同じくそのー部を切り欠いて示した動作中の平面図である。
上図において、1はスノーモービルのエンジンに直結するプーリであり、エンジンとプーリ1とは一体的に回転する。プーリ1は皿形で、その内周面には複数の凹溝(係合部)3が形成されている。4はスタータケースで、その内側中央に回転軸5が結合されている。回転軸5には回転可能なロープリール6が設けられ、またコイルスプリング7が巻装されている。
ロープリール6は、図1〜図4に示されるように、外周部にロープの巻き取り溝8、中央に軸受孔2を有し、側面の一部には凹部9が形成されている。また、切欠き溝9の反対側の側面の一部には短軸10が形成されている。
11はリターンゼンマイで、引き出されたロープ12をロープリール6に設けた巻き取り溝8に巻き戻すものである。13は押え板で、ボルト14によって回転軸5の端部に固定され、コイルスプリング7がこの押え板13と回転軸5の基部に設けた段部の受け座金15との間で圧縮保持され、押え板13にコイルスプリング7の一端が圧接されて摩擦力が付与されている。コイルスプリング7の他端は腕節として真直状に形成され、その先端にはロープリールと反対側に屈曲形成された突部16が形成されている。
また、押え板13とロープリール6との間にはラチェット17が設けられている。ラチェット17は、図3、図4に示されるように、扁平な環状に形成され、中央部には長円形状の空間が形成されている。ラチェット17の一端には軸孔18が形成され、またラチェット17のロープリール6側の側面には案内溝20が形成されている。案内溝20はラチェット17先端に形成された爪部21に対してロープリール6の回転軸5の反対側に設けられ、図6に示されるように、回転軸5を中心とする円周周方向に沿う第1案内部20aと上記回転軸5から離れてやや外方に向かうように延びる第2案内部20bとが連続するように形成されている。ラチェット17の軸孔18と反対側には凸部22が形成されている。
案内溝20の第1案内部20aの長さは、ラチェット17の回動開始までの、つまり図6に示す位置から図7に示す位置までの上記ロープリール6の回転角度αが略50°以上となるように設定するのが好ましい。
また、案内溝20の第2案内部20bの長さは、上記ラチェット17の回動開始(図7の状態)から上記プーリと係合する(図8の状態)までの回転角度βが略50°以上になるように設定するのが好ましい。
このように、案内溝20の長さを従来に比べて長く形成することができるのは、案内溝20をラチェット17先端の係合爪21に対してロープリール6の回転軸5と反対側に設けたからである。
さらに、図5に示されるように、ラチェット17の爪部21の先端21aには、ロープリール6の凹溝3の深さdの略1/2以上のアール部(アール部)を形成し、また、凹溝3の開口端のラチェット17先端爪部21が係合する側の角部3aにも、凹溝3の深さdの略1/2以上のアール部を形成するのがよい。
ラチェット17の軸孔18はロープリール6の短軸10に回動自在に取り付けられている。ラチェット17は短軸10を支点として回動可能であり、ラチェット17は、凸部22がロープリール6の側面に設けた凹部9にあって一定角度以内で回動可能となっている。また、コイルスプリング7の端部の突部16は、ラチェット17のロープリール6側に設けた案内溝20に係合している。
次に、このように構成されたリコイルスタータ機構の動作を説明する。
図6は作動前の状態で、この状態からロープ7を引くと、ロープリール6が
矢印の方向に回転し、ロープリール6の短軸10に軸着されたラチェット17も共に回動する。この時、コイルスプリング7の一端は押え板13(図1参照)で圧縮され、これらの間に摩擦力が働くので、回動は阻止され、コイルスプリ
ング7は動かない。また、案内溝20の第1案内部20aは回転軸5を中心とする円周方向に沿うように形成されているため、図7に示すように、コイルスプリング7の先端突部16はラチェット17の案内溝20の第1案内部20aに沿って摺動抵抗がほとんどなく円滑に移動し、その移動端に至る。ロープリール6が更に回転すると、図8に示されるように、コイルスプリング7の先端突部16はラチェット17の案内溝20の第2案内部20bに沿って移動するが、第2の案内部20bは回転軸5から離れてやや外方に向かうように延びているので、先端突部16とラチェット17の第2の案内部20bとの間には大きな摺動抵抗が働くので、ロープリール6は同じ回転速度で回転するのに対し、ラチェット17の案内溝20とコイルスプリング7の突部16とが係合した部分には制動がかかる。このため、ラチェット17はロープリール6の短軸10を支点に回動し、その先端の爪部21は外方に突出し、プーリ1の凹溝3に進入して係合するので、ロープリール6とラチェット17とコイルスプリング7とプーリとは一体的に回転し、エンジンが始動する。
次に、ロープ7より手を離すと、リターンゼンマイ6の復元力により、ロープリール6にロープ7が巻き取られる。このとき、ロープリール6は逆方向に回転するので、ラチェット17も同方向に回動する。この際押え板13との摩擦力により回動を阻止されたコイルスプリング7の突部16と案内溝20の第2案内部20bとの摺動抵抗によってラチェット17は短軸10を中心に逆方向に回動するので、ラチェット17の先端爪部21はプーリ1の凹溝3から外れ、さらにコイルスプリング7の先端が案内溝20の第1の案内部20aに移動し、ラチェット17の凸部22はロープリール6の凹部9に当って図6の初期位置に完全に戻る。
ところで、スノーモービルを後進させるために、エンジンを逆転させている途中で、誤ってロープを引き操作すると、上述のように、ラチェット17の先端爪部21が外方に突出するが、それまでには、まずコイルスプリング7の先端突部16が案内溝20の第1案内部20aの一端からラチェット17が回動を開始するまでの他端まで移動し、さらに案内溝20の第2案内部20bの端部から端部まで移動しなければならないが、案内溝20はラチェット17先端の係合爪21に対してロープリール6の回転軸5の反対側に設けられ、十分に長く形成されている。したがって、ラチェット17が作動開始するまでの区間(第1の案内部20a)、また作動開始からプーリと係合するまでの区間(第2の案内部20b)を長く設定することが可能となり、ラチェット17の回動動作は従来に比べてゆっくり行われる。したがって、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作しても、ラチェット17が急に回動作動することがないから、凹溝3と噛み合うことが有効に阻止される。このため、部品の破損を防止し、安全を確保することができる。
本実施形態では、コイルスプリング7の先端突部16が案内溝20の第1案内部20aの一端からラチェット17が回動を開始するまでの他端まで移動するときのロープリール6の回転角度αは略50°以上となるように設定されている。これにより、ロープを引き操作してからロープリール6が回動し始めるまでに比較的時間がかかるので、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作しても、ラチェット17が急に回動作動することがない。
また、コイルスプリング7の先端突部16が案内溝20の第2案内部20bの端部から端部まで移動するまでの間、つまりラチェット17の回動開始からプーリと係合するまでのロープリール6の回転角度βは略50°以上となるように設定されている。したがって、ラチェット17の回動動作は比較的ゆっくり行われるから、エンジンの逆転時に誤ってロープを引き操作しても、リールの回転速度に対して、ラチェット17の回動動作がゆっくり行われるので、先端爪部21がロープリール6の凹溝3内に入りにくくなっている。
以上のように、第1案内部20aを長くすることにより、ラチェットが動き始めるまでの時間をかせぐことができるから、コイルスプリング7の突部16が第1案内部20aにある間はロープリール6が回転しても、ラチェット爪部21は飛び出さない。また、第2案内部20bを長くすることにより、ロープリール6の回転に伴うラチェットの動作を緩やかにすることができる。
なお、上記回転角度がα又はβ以下の場合には、案内溝20の長さが十分ではないので、ラチェット17の回転が急激に行われて先端爪部21がロープリール6の凹溝3内に係合してしまう可能性がある。
次に、ラチェット17の先端部の爪部21にはプーリの凹溝3の深さの略1/2以上の湾曲したアール部を、また凹溝3の開口端のラチェット17先端爪部21が係合する側の角部にも上記凹溝3の深さの略1/2以上のアール部を形成したから、エンジン逆転時に誤って始動用ロープを引き操作して、ラチェット17が回動し、図9に示されるように、その爪部21の先端21aがプーリの凹溝3の角部3aに衝突したときに、確実に弾き返されて爪部21が凹溝3の内側に入り込むのが阻止される。したがって、ラチェット17とプーリとが噛み合うことがない。
つまり、第2の案内部20bを長くすることで、ロープリール6の回転速度に対してラチェット17の回動動作を遅くして、ラチェット17の爪部21が凹溝3に進入しにくくするとともに、そのままロープを引き続けて爪部21がプーリ1の内周面を摺動して凹溝3に進入しようとしても、爪部21の先端のアール部と凹溝3の角部のアール部とではじかれてしまい、係合できない。
なお、ラチェット17の先端部の爪部21のアール部及び凹溝3の開口端の角部のアール部がプーリの凹溝3の深さの略1/2以下の場合は、ラチェット17の爪部21がロープリール6の凹溝3内に係合してしまう可能性がある。
1 プーリ
3 凹溝(係合部)
4 スタータケース
5 回転軸
6 ロープリール
7 コイルスグリング
9 凹部
10 短軸
16 突部
17 ラチェット
18 軸孔
20 案内溝
20a 第1の案内部
20b 第2の案内部
21 爪部
22 凸部

Claims (4)

  1. スタータケース内に突出させた回転軸には回転可能に取付けたロープリールと、回転軸の軸端に固定された押え板と回転軸の基部との間に圧縮保持されたコイルスプリングを有し、またロープリールと押え板との間においてラチェットをロープリール側面の一部を支点として回動可能で、且つ上記コイルスプリングの一端に形成した突部をラチェットに設けた案内溝に係合させ、ロープリールの回転によりコイルスプリングの突部とラチェットの案内溝との間に摺動抵抗が生じたときに、ラチェットを回動させてその先端の爪部をプーリの係合部に係合させることによりエンジンを始動させるリコイルスタータ機構において、
    上記案内溝を、上記回転軸を中心とする円周方向に沿うように形成された第1案内部と上記回転軸から離れてやや外方に向かうように延びる第2案内部とから連続形成するとともに、
    上記ラチェットを円環状に形成し、上記案内溝をラチェット先端の係合爪に対してロープリールの回転軸と反対側に設けた
    ことを特徴とするリコイルスタータ機構。
  2. 上記案内溝の第1案内部の長さを、上記ラチェットの回動開始までの上記ロープリールの回転角度が略50°以上となるように設定したことを特徴とする、請求項1に記載のリコイルスタータ機構。
  3. 上記案内溝の第2案内部の長さを、上記ラチェットの回動開始から上記プーリと係合するまでの回転角度が略50°以上になるように設定したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のリコイルスタータ機構。
  4. 上記ラチェットの先端部の爪部と係合する上記プーリの係合部を凹溝とし、上記ラチェットの先端部の爪部は上記凹溝の深さの略1/2以上のアール部を、また上記凹溝の開口端のラチェット先端爪部が係合する側の角部にも上記凹溝の深さの略1/2以上のアール部を形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載のリコイルスタータ機構。
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