JP2013124445A - 自然風力換気窓及び排煙窓 - Google Patents

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Abstract

【目的】 自然風力換気窓において、障子を閉めて施錠できると共に施錠状態、自然風力換気状態から排煙のために全開でき、且つ、全開*-+状態を維持可能な自然風力換気窓を提供する。
【構成】 左側の窓で説明する。障子2は開口枠1に軸受装置3で横軸で回転するように支持されて、自然風力で換気される第1の位置と、閉じる第2の位置と、開放する第3の位置とをたて・連動桿22の位置で定める。障子2が閉のとき横・連動桿27の移動を止めているトリガー28を障子2のカム部で解除して、横・連動桿27に設けた掛金を障子2の受金と係合する。障子2を全開するにはたて・連動桿22を上昇させ第3の位置とすると共に上段・連動桿32を移動して上下連動桿接続部30によって下段・連動桿33を障子2の開放を維持できる位置とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は排煙可能な自然風力換気窓及び排煙窓に関する。
従来、外開き窓であって自然風力(強風でなく通常の風により生ずる風力)で開度が変化する自然風力換気窓が種々提案されている。この窓によれば通常の風によっては適当な換気が行われる。特許文献1には横軸回転窓において上框の室内側に釣合おもりを設けて横軸を中心とするモーメントにより障子を傾けて内外気の条件により、窓を開いて開度を変え乍自然換気を行うことが提案されている。特許文献2にはメインアーム、サブアーム、障子、開口枠をリンクとする四節連鎖機構として障子の重量でもって換気可能に開く自然風力換気窓が開示されている。
特許文献1 特開平9−184353号公報
特許文献2 特開2003−247371号公報
なし
特許文献1に記載の発明では自然風力で揺動する障子を閉めて施錠をすることの開示がない。また、障子を大きく開いた位置で開放状態を維持することについて開示がない。特許文献2に記載の発明によれば釣合おもりがないので慣性モーメントが小さく自然風力に対する応答がよく、閉時に騒音が小さい。しかし、構成上障子を大きく開けない。
本発明は障子を自然風力で開閉する位置と、障子を閉めた位置と、障子を排煙のため大きく開く位置と、を選択的に得られる障子の支持構成を備えた自然風力換気窓を提供することを目的とする。
本発明は障子を排煙のため大きく開くことができる部材を有する排煙窓を提供することを目的とする。
本出願に係る第1の発明は開口枠の竪枠に横軸で回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けた障子と、
竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が、
たて・連動桿が不動のまま障子が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子を閉じた第2の位置と、第1の位置から他方向に移動して障子を全開した第3の位置をとることができることを特徴とする自然風力換気窓である。
本出願に係る第2の発明は開口枠の室内寄りにおいて竪枠に障子の重心よりも室外側に位置する横軸でもって回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けられ釣合状態で自然換気される開度となる障子と、
見付方向で見て障子と竪枠の間に位置し竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が
障子を支持する横軸に回転自在に嵌合し障子に固定された軸受を根本に有し障子に回転を伝えるように横軸を中心にして先端部に従動子を有するアームと、
たて・連動桿に設けられアームの従動子と遊びを有して係合したシフタと、
を有し、
たて・連動桿が不動のまま障子が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子を閉じた第2の位置と、第1の位置から他方向に移動して障子を開いた第3の位置をとることができることを特徴とする自然風力換気窓である。
本出願に係る第3の発明は開口枠の下枠に沿って移動自在に設けられ上面にストッパーと掛金を有する横・連動桿と、
開口枠の下枠に固定して設けられ前記ストッパーと係合して横・連動桿の移動を制止する位置とストッパーから放たれて横・連動桿の移動を自由とする解除位置とを取り、障子の下框に設けられたカム部により解除位置とされるトリガーと、
障子の下框に設けられ障子が閉まった際に横・連動桿の移動により掛金と解除可能に係合する受金とトリガーを解除するカム部と、
たて・連動桿が障子を閉める第1の位置から第2の位置となる際に横・連動桿が解除位置となるよう関連動作させる換気用操作装置と、
を有することを特徴とする第1又は第2の発明に記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第4の発明はたて・連動桿が第3の位置を取った際に障子の閉方向の動きを解除可能に制止する障子の開放維持装置を有することを特徴とする第1又は第2もしくは第3の発明に記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第5の発明は片側の竪枠に設けられたたて・連動桿と横・連動桿を関連動作させる換気用操作装置と、
他の片側の竪枠に設けられたたて・連動桿が第3の位置を取った際に障子の閉方向の動きを解除可能に制止する障子の開放維持装置と、
片側の竪枠に設けられたたて・連動桿と横・連動桿と障子の開放維持装置を関連動作させる排煙用操作装置と、
を有することを特徴とする第4の発明に記載の自然風力換気窓。
本出願に係る第6の発明は障子の開放維持装置は排煙用操作装置に連結され下枠に平行して移動自在に設けられ、直動カムとドッグを有する上段・連動桿と、
上段・連動桿と平行して移動自在に設けられロック片と上段・連動桿に有するドッグと係脱可能なドッグとを有しコーナーガイドを介して他の片側の竪枠に設けられたたて・連動桿と結合された下段・連動桿と、
下枠に根本を回動自在に設けられ先端に直動カムに従動するカム従動子及びロック片と係脱するストッパーを設けられたアームと、
を有し、上段・連動桿のドッグが下段・連動桿のドッグと離れる方向に上段・連動桿が移動した際にカム従動子がカムトップからリフト0の位置となる際又はその後にアームのストッパーがロック片に係合し、下段・連動桿の障子の全開位置から閉じる方向への移動を阻止する位置とすることを特徴とする第4又は第5の発明に記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第7の発明はたて・連動桿は弾性部材によって一方向に付勢されると共に、他方向に向って弾性部材の弾性力に抗して上昇又は下降する一方端が巻掛伝動媒体を引き又は弛める換気用操作部材に結合された巻掛伝動媒体を介した支板に結合され、巻掛伝動媒体の弛み、引きによりたて・連動桿が上昇又は下降する換気用操作装置を有することを特徴とする第1から第6の発明の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
本出願に係る第8の発明は開口枠の下枠に沿って室内側に移動自在に設けられた横・連動桿と、
横・連動桿に固定されたストッパーと、
ストッパーとは横・連動桿の長手方向に離れて横・連動桿に固定された掛金と、
下枠に固定されたブラケットに設けたピンに回動可能に支持され一端に前記ストッパーと係脱されるストッパー止めを有し、他端に障子の下框に設けたカム部に作用されるカム作動子を有し、横・連動桿に沿う方向に回動するようにばね付勢されたトリガーと、
夫々が障子の下框に設けられ障子が閉まる際にカム作動子に作用してトリガーを回転させて前記ストッパーを解放して横・連動桿を移動自在とするカム部と、横・連動桿と共に移動した掛金に係合する受金と、
たて・連動桿と横・連動桿を関連動作させてたて・連動桿と横・連動桿を往動又は復動させる換気用操作装置と、
を有することを特徴とする第3から第7の発明の何れか1つに記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第9の発明は開口枠の下枠に沿って移動自在に平行に設けられた上段・連動桿及び下段・連動桿と、
上段・連動桿に固定された直動カムと、
下枠側に根本を回動自在に支持され先端に直動カムに従動するカム従動子と、下段・連動桿に固定されたロック片と係脱されるストッパを有するアームと、
カム従動子が直動カムに向って付勢されると共にストッパをロック片に係合する方向にアームを付勢するばねと、
上段・連動桿及び下段・連動桿の相対位置により互に係脱する上段・連動桿に固定されたドッグと下段・連動桿に固定されたドッグとからなる一対のドッグと、
開口枠の片側の竪枠に設けたたて・連動桿と下段・連動桿を連動可能に結合しているコーナーガイドと、
を有する障子の開放維持装置を設けたことを特徴とする第4から第8の発明の何れか1つに記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第10の発明は片側のたて・連動桿と横・連動桿を連動して作用させる換気用操作装置を有することを特徴とする第3から第9の発明の何れか1つに記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第11の発明は換気用操作装置と連動して障子の施錠を解除すると共に上段・連動桿で障子の開放維持装置を操作する排煙用操作装置を有することを特徴とする第5の発明に記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第12の発明は自然風力換気窓において、
横・連動桿に滑車を設けると共に下枠側に横・連動桿に設けた滑車の外側で横・連動桿と離れて下枠側に位置を固定して設けた滑車を有し、
一本の巻掛伝動媒体を横・連動桿に設けた滑車と、下枠側に設けた滑車間にたすき掛けに巻掛けて、巻掛伝動媒体の一端を開口枠側に固定すると共に他方端を換気用操作部材に結合されていることを特徴とする第3から第11の発明の何れか1つに記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第13の発明は自然風力換気窓において、
滑車を設けた上段・連動桿を備えると共に下枠側に上段・連動桿に設けた滑車の外側で上段・連動桿に沿った位置に下枠側に位置を固定して設けた滑車を有し、
一本の巻掛伝動媒体を上段・連動桿に設けた滑車と、下枠側に設けた滑車間にたすき掛けに巻掛け、巻掛伝動媒体の一端を開口枠側に固定すると共に他端を排煙用操作部材に結合されていることを特徴とする第3から第12の発明の何れか1つに記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第14の発明は換気用操作装置は換気用操作部材から巻掛伝動媒体を介してたて・連動桿、横・連動桿に夫々連結され、
排煙用操作装置は排煙用操作部材から巻掛伝動媒体を介して障子開放維持装置に連結されると共に排煙用操作装置と換気用操作装置が連動することを特徴とする第5の発明に記載の自然風力換気窓である。
本出願に係る第15の発明は開口枠の竪枠に横軸で回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けた障子と、
竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が、
たて・連動桿が不動のまま障子が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子を閉じた第2の位置をとることができることを特徴とする自然風力換気窓である。
本出願に係る第16の発明は開口枠の竪枠に横軸で回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けた障子と、
竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が、
たて・連動桿が移動して障子を全開した位置をとることができることを特徴とする排煙窓である。
請求項1に係る発明によれば、たて・連動桿の位置を制御することにより障子を自然風力換気窓としての位置と、障子を閉める位置と、障子が大きく開く位置をとることができる。
請求項2に係る発明によれば、遊びをアームとたて・連動桿、軸受と横軸間に設けることにより、請求項1に記載の発明の効果を具現できる。
請求項3に係る発明によれば、障子を閉めた際に横・連動桿を移動することで施錠できる。
請求項4に係る発明によれば、障子を開放した位置で障子は閉まらないので、強風に対して対応でき、排煙において開度を維持できる。
請求項5に係る発明によれば、障子を施錠する装置と、障子の開放維持装置を連動できる。
請求項6に係る発明によれば、上段・連動桿を移動することで障子は開放状態となり、開放状態が維持される。
請求項7に係る発明によれば、障子の開又は閉がワイヤーの引張り、弛めだけで簡単に出来る。
請求項8に係る発明によれば、障子が閉まる際にたて・連動桿が障子をほぼ閉じた位置に移動した位置において横・連動桿は移動してトリガーを解除するので障子の閉と連動して施錠は確実に行われる。
請求項9に係る発明によれば、開放した状態の障子を維持でき、強風に対しても障子は閉まらないし、排煙のための開放状態を確保できる。
請求項10に係る発明によれば、障子が閉まってから施錠できると共に障子が閉まっていない状態では自然風力による換気可能な開度をとることができる。
請求項11に係る発明によれば排煙用操作装置を作動して障子の施錠を解除した状態から開放状態までを一貫して行うことができる。
請求項12に係る発明によれば、障子は巻掛伝動媒体を引くことにより施錠できる。
請求項13に係る発明によれば、障子は巻掛伝動媒体を引くことにより開放できる。
請求項14に係る発明によれば、片側のたて・連動桿と障子間の駆動伝達部材と、横・連動桿に係る機構と、障子の開放維持装置とを夫々独立して構成できた。
請求項15に係る発明によれば、自然風力換気窓のみの機能を有するものとすることができる。
請求項16に係る発明によれば、排煙窓のみの機能を有するものとすることができる。
実施例の横軸回転窓の室内側より見る正面図である。 横軸回転窓の見込方向の縦断面図である。 横軸回転窓の水平断面図である。 横軸回転窓の換気用ユニット、排煙用ユニットを示す室内側より見る正面図である。 (a)は換気用ユニットの平面図、(b)は排煙用ユニットの上段の平面図、(c)は排煙用ユニットの下段の平面図である。 図4の左側の一部拡大図である。 図6の平面図である。 軸受装置回りの斜視図である。 図8を見付方向から見る軸受装置回りの正面図である。 図8を見付方向から見る軸受装置回りの正面図である。 滑車の位置を上方より見る平面図である。 図11の正面図である。 図12のA−A断面図である。 図12の一部側面図である。 トリガー回りを示す平面図である。 図15を見付方向から見る正面図である。 図16の作用状態を示す正面図である。 障子をロックするためのロックピン回りを示す平面図である。 図18の側面図である。 トリガーの平面図である。 トリガーの正面図である。 図7の平面図の一部拡大図である。 図22の正面図である。 上下連動桿接続図を示し、正面図の図4、図6の一部拡大図である。 下段・連動桿の平面図である。 模式的に示す接続アーム部の斜視図である。 ロックピン回りの他の実施例の平面図である。 図27の側面図である。 コーナーガイドの正面図である。 図29の平面図である。 図29の側面図である。 図29を見込み方向から見るコーナーガイド取付部の正面図である。 図32の平面図である。 (a)(b)(c)は上下段連動桿及び連動桿接続部の作用を示す正面図である。 上段・連動桿を駆動するワイヤ及びばねを示す平面図である。 軸受装置の他の実施例の見付方向から見る正面図である。 軸受装置の他の実施例の見付方向から見る正面図である。 単窓における横・連動桿の平面図である。 単窓における上段・連動桿の平面図である。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
(窓の構成)
図1は横軸回転窓の内部側より見る正面図である。開口枠1内に障子2が開口枠1の竪枠6,6と障子2の竪框9,9との間に設けた横軸の軸受装置3,3により回転自在に支持され、障子2は開口枠1に対して開閉可能となっている。
(窓の気密構造)
図2は図1の壁面に直交する方向の平面(見込方向)で切る縦断面図、図3は図1の見込方向の水平断面図である。図3の左側は図1において軸受装置3を除く中間部を示し、右側は図1において軸受装置3を含めて軸受装置3よりも下側を示してある。
図2において図の左側が外部側、同右側が内部側である。図3において図の下側が内部側、上側が外部側である。
開口枠1は上枠5、竪枠6、下枠7が四方組みされている。障子2は上框8、竪框9、下框11が四方組みされ、これら框材の内周に取り付けたシール材12等の部材によりガラス13が気密を保って保持されている。
軸受装置3よりも下方の開口枠1と障子2の気密材は以下のとおりである。
障子2を閉めた状態で下框11の内側材11aは下枠7の外部側を向いて開いた条溝7aに嵌合している気密パッキン15に当接している。条溝7aは下枠7の内側材7bの上部に設けてある。障子2を閉めた状態で各竪框9の内側材9aは竪枠6の外部側を向いて開いた条溝6aに嵌合している気密パッキン16に弾力でもって接している。条溝6aは竪枠6の内側材6cの内周側に設けてある。
軸受装置3よりも上方の開口枠1と障子2間の気密材については図略しているが、図2の上枠5と上框8のように竪框9に気密パッキン15を嵌合したアタッチ等を取り付け、気密パッキン15を竪枠6に当接させる。
軸受装置3は図3に示すように竪枠6に固定された軸3bに竪框9に固定された軸受3aが回転自在に嵌合している。軸受装置3の構成についての詳細は後述する。軸受装置3の軸線C3は見付方向の水平線である。見込み方向で見て障子2を支持する軸受装置3の軸線C3は障子2のみの重心位置よりも室外側に有る。従って、釣合おもり17(図2参照)がないとすると障子2はその重力で閉じる。外部より建物に向って吹き付ける風により障子2が閉まる力を受けるように軸受装置3は障子2の上下方向の二分位置よりも上方にある。なお、見込方向で見てガイドレール21は障子2のみの重心位置と軸受装置3の軸線C3より室外寄りにある。
上框8の内側材8a、内周材8bに接して釣合おもり17が固定されている。釣合おもり17は上框8の横方向の長さよりもわずかに短く全体としては横長で室内側へ突出している。釣合おもり17は左右両端に設けたブラケット17aが小ねじ17b,17c、裏板17dでもって上框8に固定されている。両ブラケット17a,17aにわたされた溝形鋼形の横架材17eはボルト、ナット、座金を含む締結部材18aでもって該ブラケット17a,17aに固定されている。横架材17eの溝内には複数の調節用おもり19が配設されている。重ねた調節用おもり19及び横架材17eを貫通する締結部材18bでもって調節用おもり19は横架材17eに対して取外し可能に固定してある。締結部材18bは座金を含むボルトナットである。
釣合おもり17により、障子2は小さな角度見付方向の垂直面に対して例えば45度程度軸受装置3を中心にして傾動した状態で釣合う。即ち、軸受装置3の軸線C3は障子2にモーメントが生じない上下方向の重心位置よりも上方且つ、障子2の室外寄りに設けてある。そして、釣合おもり17を障子2の上框8の室内側に設けることにより、上框8が室内側に、下框11が外部側に位置して所望の角度に傾くように調節用おもり19は加減される。
無風の状態では障子2は下框11が外部側に上框8が室内側に来るように傾いて釣合っているが、風が外壁に向って吹き付けると軸線C3の上下における障子2の表面積の差により、より多くの風力を障子2の下部は受け障子2は軸受装置3を中心にして閉じるように動く。閉じる量は風力の大きさによる。風は強さの消長があるので風力により障子2の開度は変化する。
これによって、一定風速以上の強風時は障子2は自動的に閉まり、風の室内への吹き込みは防止される。無風時は障子2は換気可能な程度に開いているので、建物内外の温度差、他の窓からの通風等により換気される。
竪枠6の内周側には上下方向に配したガイドレール21が小ねじ21aにより固定されている。ガイドレール21は広幅のT溝を有するリップ溝形鋼の形状である。ガイドレール21は竪枠6の内周に設けた突条6bに当接して位置決めされている。ガイドレール21内には上下方向に移動自在にたて・連動桿22が嵌合している。たて・連動桿22は図3を見付方向から見て障子2と竪枠6の間に位置する。
(横軸回転窓の制御装置)
図4は横軸回転窓を室内側から見る正面図である。この実施例は2連窓である。図4に示すように一点鎖線Aで囲まれたL字及び逆L字形の範囲には強風時等に障子の強制閉鎖を行う換気用ユニット100が配設されている。二点鎖線Bで囲まれた倒立したT字形の範囲には障子の強制開放を行う排煙用ユニット200が配設されている。換気用ユニット100、排煙用ユニット200は夫々方立6Aを中心にしてワイヤー関連を除いて左右対称である。
換気用ユニット100を動作させる換気用操作部材152、排煙用ユニット200を動作させる排気用操作部材153が設けてある。何れも内部にワイヤー巻取装置を備えており、換気用操作部材152は換煙用ユニット100を駆動するワイヤー24(24A,24B)を巻き取るドラムを備えている。排煙用操作部材153は排煙用ユニット200を駆動するワイヤー25を巻き取るドラムを備えている。これらのドラムは何れも手動又は電動により駆動される。手動の場合はハンドル又はレバーの操作による。電動の場合は押ボタンの操作による。電動の場合は押ボタンから制御回路を介してドラムを駆動するモータに通電する。換気用操作部材152とワイヤー24,ワイヤー24に張力を加える弾性部材である引張コイルばね(後述)でもって換気用操作装置を構成している。排煙用操作部材153とワイヤー25、ワイヤー25に張力を加える弾性部材である引張コイルばね(後述)でもって排煙用操作装置を構成している。
図5(a)は換気用ユニット100の平面図、図5(b),(c)は排煙用ユニット200の平面図である。図5(b),(c)は上下に配される部材を示し、図5(b)側の部材が上側に位置している。
図4に示すように二連窓の方立6Aは左右の窓の竪枠6,6を結合部材6A1(図3)で併せてなる。換気用ユニット100は左側の窓の左側、右側の窓の右側の竪枠6と下枠7に沿って配設されている。排煙用ユニット200は方立6Aとなる竪枠6と下枠7に沿って配設されている。以下図4の左側の窓について説明する。左右の窓は方立6Aを中心にして構成が対称である。
換気用ユニット100の構成部材として以下の部材を有する。各竪枠6と竪框9間には軸受装置3及びこれに付帯する障子回転部材が設けてある。既にのべたように各竪枠6には上下方向に移動自在なたて・連動桿22が設けてある。たて・連動桿22の下部には滑車26が設けられている。下枠7の内部側に沿って横・連動桿27、トリガー28、ロックピン部29が設けられている。
排煙用ユニット200として以下の部材を有する。方立6Aとなる竪枠6と竪框9間には軸受装置3及びこれに付帯する障子回転部材が設けてある。方立となる各竪枠6には上下方向に移動自在にたて・連動桿22Aが設けてある。たて・連動桿22Aの下部はコーナーガイド31を介して下段連動桿33に連結されている。下段連動桿33は上下連動桿接続部30でもって上段連動桿32に解除可能に連結されている。
(軸受装置3廻り)
図3に示すように軸3bは竪枠6にねじ3c止めされたスタンド3dにねじ込まれている。軸3bに回転自在に嵌合する軸受3aは竪框9に固定されている。軸受3aにはアーム3a1が一体に設けてある。アーム3a1の先端にはピン軸3a2が固定されている。ピン3a2にはピンローラ3a3が回転自在に嵌合している。軸受装置3の軸線C3は見付方向を向いている。ピン軸3a2は円筒形でその中心は軸線C3と平行である。ピンローラ3a3はシフタ34に遊嵌している。シフタ34はたて・連動桿22に小ねじ34dにより固定されている。
ここで、ピン軸3a2、ピンローラ3a3は駆動部材であるシフタ34に対して従動子となっている。
このような軸受装置3及びその周りの部材は竪枠6と竪框9の間に設けてある。
上記において軸受3a、軸3b、ピン軸3a2、ピンローラ3a3、シフタ34は金属例えばステンレス鋼である。
図8は軸受装置3回りを模式的に示す斜視図である。図9、図10は図8の軸受装置3回りを見付方向から見る正面図である。シフタ34はたて・連動桿22に接して固定されたベース34aと、ピンローラ3a3がゆるく嵌合する溝を間にしてベース34aから立設した上ヨーク34bと下ヨーク34cを有する。図8、図9においてたて・連動桿22が矢印イのように下方へ移動すると、上ヨーク34bはピンローラ3a3を押し下げ軸受3aは矢印ロの方向に釣合いおもり17により障子2を開こうとする回転力に抗して回転する。軸受3aに固定されている障子2は上框8が室外側へ移動し、下框11が室内側に向って移動し障子2を閉鎖させる。
図10に示すようにたて・連動桿22が上限位置よりも下方の中間位置まで上昇している際、障子2は既にのべたように例えば無風時垂直方向に対して45度傾いた状態(障子2と釣合おもり17が軸受装置3を中心にして釣合った状態)において下ヨーク34cがピンローラ3a3と離れている。このとき上ヨーク34bとピンローラ3a3はわずかに離れているか接している。従って、図10の状態においては軸受装置3を中心にして障子2と釣合おもり17は釣合い自然換気が行われ風力の消長により障子2は開度を小さい方に変える。
上記においてシフタ34、ピンローラ3a3、アーム3a1、軸受3aはたて・連動桿22から障子2に駆動を伝える駆動伝達部材となっている。
(たて滑車回り)
図11はたて・連動桿22を駆動する部材を示す平面図、図12は図11の側面図である。図11、図12は連窓となっている右側の窓の外側の竪枠側の図である。たて・連動桿22部分においては一つの窓の左右の竪枠6に関して左右対称に構成されている。方立6A側に設けるたて・連動桿は符号を22Aと付すが方立となっていないたて・連動桿22とは下部の駆動のための連動部材(滑車26、コーナーガイド31)を異にしていることを除くと同一である。
たて・連動桿22には室内側に向って片持梁状にのびる支板35が固定されている。図11に示すように支板35の根本及びたて・連動桿22を貫通する小ねじ35aがたて・連動桿22の背面に当接嵌合する裏板22aにねじ込まれることにより、たて・連動桿22と支板35は固定されている。支板35は竪枠6の内側材6cのスリット6c1を挿通して室内側へ突出している。スリット6c1は支板35の厚さよりもわずかに幅の大きい上下方向に長い長穴である。
支板35に固定されたばね掛け36に下端が引っ掛けられた引張コイルばね(側面は両端を除いて捲回部分を丁度囲む方形で示す。以下、同じ)37の上端はばね掛け38に引っ掛けられている。ばね掛け38は根本にベース38aを一体に有する。ベース38a及び竪枠6の周材6dを貫通する小ねじ39は周材6dの外周側に接する裏板41にねじ込まれることによってばね掛け38は竪枠6に固定されている。
支板35の先端には滑車26を回転自在に支持する軸42を固定した二又ヨーク状のブラケット43が固定されている。この滑車26には巻き掛け伝動媒体としてワイヤー24Aが巻き掛けられている。ワイヤー24Aは単線又は撚り線である。
図13はガイドレール21の上部及び下部を示す。ワイヤー25aで引かれて下降した又は引張コイルばね37のばね力で上昇したたて・連動桿22の上下端はストッパ21bに衝接して位置が定まる。このとき、後述するように障子2が開く角度は壁面に対して45度である。又は、障子2がほぼ、閉じた状態である。ストッパ21bはガイドレール21の溝内にあり、ガイドレール21に小ねじ21cでもって固定される。
上記構成により、たて・連動桿22は引張コイルばね37のばね力で上方に向って付勢されている。たて・連動桿22は換気用操作部材152からのワイヤー24Aにより、このばね37のばね力に抗して引き下げられて位置が定まる。
上記によって竪枠6に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿22と、たて・連動桿22から障子2までの駆動伝達部材と、を有し、たて・連動桿22が不動のまま障子2が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子2を閉じた第2の位置と、第1の位置から他方向に移動して障子2を全開した第3の位置をとることができる遊びを駆動伝達部材が有する自然風力換気窓の軸受装置3の回りの構成について説明した。
(横・連動桿)
図15はトリガー回りを示す平面図、図16は図15の側面図(見付方向から見て正面図)、図17は図16の作用状態を示す側面図、図18はロックピン回りを示す平面図、図19は図18の側面図である。
図15から図19に示すように下枠7の内側材7bに沿ってガイドレール44が配設されている。ガイドレール44はリップ溝形鋼形で上に向って開口している。ガイドレール44は内側材7bとわずかに間を置いており、図示されない支持部材により内側材7bに固定されている。ガイドレール44には移動自在に横・連動桿27が嵌合している。
横・連動桿27上面には障子2を施錠する際に掛金となる板カム45cであるロックピン受け45(図6、図18、図19参照)、ストッパ46(図6、図15、図16、図17参照)が固定されている。図19に示すようにロックピン受け45はベース45bと一体に板カム45cを設けてなる。ロックピン受け45は横・連動桿27の上面に固定されている。この固定はベース45b、横・連動桿27を貫通する小ねじ45aを横・連動桿の下面に嵌め込んだ裏板45dにねじ込んでなる。板カム45cのカム面45c1は平面で見て横・連動桿27の長手方向に対して斜設してある。
図16に示すようにストッパ46はストッパ46、横・連動桿27を貫通して横・連動桿27の下面に嵌め込んだ裏板27bにねじ込んだ小ねじ46bによって横・連動桿27の上面に固定されている。ストッパ46の幅は横・連動桿27の上面の幅よりもわずかに小さく一端46cは半円形である。図6、図7は図4の連窓の左側の窓を示しており、室内側より見て右側より左側に向ってロックピン受け45、ストッパ46の順に配列されている。
図4の一部拡大図の図6、図6の平面図の図7に示すように横・連動桿27上には、トリガー28の右方においてばね掛け47が設けてある。ばね掛け47は横・連動桿27の上面に当接して小ねじ48により固定されたベース47a上にばね掛けピン47bを立設してある。一端がばね掛けピン47bに引っ掛けられた引張コイルばね49の他端はばね掛け51のばね掛けピン51aに引っ掛けられている。ばね掛け51はばね掛けピン51aを立設しているベース51bが下枠7の内側材7bに固定されて室内側へ突出した支持板52に固定される。尚、横・連動桿27を案内しているガイドレール44は支持板52と後述の支持板53に固定されている。これによって、横・連動桿27は図6、図7において引張コイルばね49のばね力により右方へ向って付勢されている。図6、図7における横・連動桿27の右行端は、ガイドレール44に固定したストッパ44aに横・連動桿27端が衝接して定まる。
図5(a)、図6、図7においてトリガー28の左方の位置には滑車54,55が設けられている。滑車54,55を含む滑車装置の平面図が図22、図22の室内側より見る正面図が図23である。滑車54は横・連動桿27上に固定した支持台56に固定したピン57に回転自在に支持されている。滑車55は支持台58に固定したピン59に回転自在に支持されている。ピン57,59は平行している。滑車54,55は上下方向同一位置にある。支持台56,58は対向部が開放された溝形鋼形である。支持台56の下方のフランジ56aは横・連動桿27の上面に当接している。フランジ56aを挿通する小ねじ61を横・連動桿27の背面に嵌め込んだ裏板62にねじ込むことにより支持台56は横・連動桿27に固定されている。本例では支持台56,58は形状寸法が同一である。支持台58はそのフランジ58aが図23に示すようにくら形の台63上面に当接し、フランジ58aを挿通する小ねじ64を台63の上面材にねじ込むことにより台63に固定されている。台63は下枠7の内側材7bに固定されたL形のブラケット65に小ねじ66により固定されている。
図22に一点鎖線で示すように一方が滑車54の左側に左方に向って下枠7に平行に直線状に張設されているワイヤー24Bは滑車54の右側に巻き掛けられ、他方は滑車54から退出して滑車55の左側に巻き掛けられ滑車55から右方に下枠7に平行して延びる。滑車54,55間はワイヤー24Bはたすき掛けである。右方に延びたワイヤー24Bは図4に示す右側の窓に対称に配設される。即ち、換気用ユニット100は方立6Aを中心にして左右対称である。ワイヤー24については更に後述する。
(トリガー)
図20、図21に示すように全体を符号28Aで示すトリガーアセンブリはトリガー28がブラケット28a上に立設したピン28bに回転自在に支持されている。トリガー28に一体に設けられたボス28cに挿入されたねじりコイルばね28dの一端28d1はトリガー28に引っ掛けられ、他端28d2はブラケット28aに立設したストップピン28eに弾力で接している。該ばね28dのばね力で図20においてトリガー28は左回りの付勢力を受けてストップピン28eに接している。トリガー28がストップピン28eに接している状態でトリガー28と横・連動桿27は平行している。
トリガー28は幅がストッパ46よりもわずかに大きく帯鋼製である。トリガー28は両端が折曲して垂下し一端がストッパ止め28−1、他端がカム作動子28−2となっている。ブラケット28aはアングル形状をしており、垂直方向のフランジは図16、図17に示すように下枠の内側材7bに当接し、ブラケット28aの穴28a1及び内側材7bの穴を挿通し、内側材7bの外部側の面に当接した裏板28fにねじ込んだ小ねじ28gにより、下枠7に固定されている。
トリガーアセンブリ28Aを下枠7に取付けた状態(障子2が施錠されていない状態)において障子2が開いている際は平面で見てトリガー28と横・連動桿27は長手方向を一致させて重なっている。
(ロックピン部)
図18、図19に示すようにロックピン部29はブラケット29aとピン部29bを有する。ピン部29bはピン軸29cとローラ29dを有する。ブラケット29a端にかしめて固定したピン軸29cに回転自在にローラ29dが嵌合している。ピン軸29cはブラケット29aに嵌合してかしめられる固定部29c1から拡径されローラ29dが回転自在に嵌合する軸受部29c2、軸受部29c2下端から拡径したつば29c3を有する。つば29c3はローラ29dよりも小径である。ブラケット29aはたて材29a1、横材29a2、たて材29a1下端を折曲した取付部29a3を有し逆L字形をしている。ブラケット29aは取付部29a3、障子の下框の内周材11bを貫通して下板11fにねじ込んだ小ねじ29eにより下框11に固定されている。下板11fは下框11の中空部11cに挿入されて中空部11cの下方の外周材11dに当接し、外周材11dを挿通して下板11fにねじ込んだ小ねじ11eにより下框11に固定されている。
図18に示すようにロックピン部29は受金であるピン部29bが横・連動桿27の移動と共に移動する掛金となるロックピン受け45としての板カム45cにより室内側へ移動させられることにより、障子2の下框11を室内側へ引寄せ障子2を閉鎖施錠するものである。
図15に示すように、ロックピン部29のブラケット29aの横材29a2にはトリガー28のカム作動子28−2を押してトリガー28を回転させるカム部29sが設けてある。カム部29sは平面で見て円弧形である。
下框11が室内側へ移動する際にブラケット29aは室内へ移動して図15に示すようにトリガー28をねじりコイルばね28dのばね力に抗してピン28bを中心にして時計回りに回動させる。これによってトリガー28のストッパ止め28−1はストッパ46の一端46cから外れる。そこで横・連動桿27はガイドレール44に案内されて自在に移動可能となる。
(上下段連動桿)
図19に示すように下枠7の内側材7bにはクランク状に折曲したブラケット67の上部が固定されている。ブラケット67の下端は下枠や無目に固定されたブラケット等の取付面68に当接し固定されている。ブラケット67のウエブの上面には下枠7に平行してガイドレール69が設けてある。ガイドレール69の直下にガイドレール71が配設されている。
ガイドレール71は窓台68に固定されている。ガイドレール69,71は下枠7に平行しており何れもリップ溝形鋼形であって上側が開口している。ガイドレール69には上段・連動桿32が移動自在に嵌合している。ガイドレール71には下段・連動桿33が移動自在に嵌合している。図4の一部拡大図の図6に示すように引張コイルばね72は一端が上段・連動桿32上に固定されたばね掛け73に引っ掛けられ、他端が下枠7に固定されたばね掛け80に引っ掛けられている。上段・連動桿32は引張コイルばね72のばね力によって図6、図24の左方から右方に向って付勢されている。上段・連動桿32の右行限度位置は、ガイドレール69に固設した図示されないストッパに上段・連動桿32端が衝接することにより定まる。
図24に示すように上段・連動桿32上には小ねじ74aにより直動カム74が固定されている。直動カム74は左右方向に移動する際にカム従動子となったピン75にリフトを生ずる斜めのカム面74bが設けてある。直動カム74の上面のカムトップ74cは上段・連動桿32の移動方向に平行している。上段・連動桿32の下面にはドッグ76が小ねじ76aにより固定されている。ドッグ76はアングル状で一方のフランジ76bは垂下しガイドレール69のウエブに設けた長穴69aを挿通して上段・連動桿32を移動自在に嵌合しているガイドレール69の下方に突出している。長穴69aの長さはドッグ76の移動範囲よりもやや長くなっている。
下段・連動桿33上にはドッグ76と係合するドッグ77が設けてある。アングル形状のドッグ77の一方のフランジであるベース77a及び下段・連動桿33を貫通して小ねじ77bが下段・連動桿33の下面に当接した裏板78にねじ込まれドッグ77は下段・連動桿33に固定されている。アングル形状のドッグ77は隅部に弾性部材、例えば硬質ゴム・エラストマー等の緩衝材77cが固定されている。上下方向で見て左右方向に移動するとき緩衝材77cはドッグ76に当接可能な位置にある。
図24において下段・連動桿33にはドッグ77の右方の位置にロック片79が固定されている。ロック片79は下段・連動桿33上面に当接し、ロック片79及び下段・連動桿33を挿通し、前述したドッグ77を固定するために用いた裏板78に小ねじ79aをねじ込むことで下段・連動桿33に固定されている。
(上下連動桿接続部)
上下連動桿接続部30について説明する。図24には上下連動桿接続部30が示されている。図25は下段・連動桿の平面図である。上下連動桿接続部30は上段・連動桿32に固定された直動カム74と、下段・連動桿33に固定されたロック片79と、直動カム74とロック片79を関連させて上段・連動桿32と下段・連動桿33の関係位置を定める接続アーム部81、ドック76,77を有する。
図24は接続アーム部81の側面図、図25は下段・連動桿33回りを示す平面図、図26は上下連動桿接続部30を模式的に示す斜視図である。接続アーム部81は下枠7側に固定されるフレーム82と、フレーム82に固定されたアーム支持軸83と、アーム支持軸83に回転自在に嵌合するアーム84と、フレーム82と一体のボス82aの外周に挿入されたねじりコイルばね85と、ねじりコイルばね85の一端85aを制止するばね受け82b(図25では図略)と、該ばね85の他端を制止するばね受け84aとを有する。ばね受け82bはフレーム82に固定されている。ばね受け84aはアーム84に固定されている。
図25に示すようにフレーム82の上端の取付座部82cが下枠7の内側材7bに当接し取付座部82c、内側材7bを挿通する小ねじ82dが内側材7bの外部側に当接する裏板82eにねじ込まれ、フレーム82の下端の取付座部82fを挿通する小ねじ82gが窓台68(図19参照)にねじ込まれ固定されることによりフレーム82は開口枠1に固定されている。
上記構成により、アーム84はねじりコイルばね85のばね力で図24、図26において、アーム支持軸83を中心にして反時計回りに回転するように付勢されている。
図25に示すように接続アーム部81の先端部は上側にピン75の軸部75aが固定されている。軸部75aにはピンローラ75bが回転自在に嵌合している。このピン75は先に述べたように直動カム74のカム従動子となるものである。アーム84の先端の下側にはロック片79と係脱可能なストッパ84bが設けてある。図24に示すようにピン75が直動カム74により上限位置にある際、ストッパ84bは下段・連動桿33と平行な上面を持つロック片79から離れている。
(コーナーガイド)
コーナーガイド31は下枠7及び方立6Aを構成する竪枠6の内隅の室内側に沿って取付部材を介してこれら枠材に固定されている。コーナーガイド31は正面図の図29、平面図の図30、側面図の図31に示されている。コーナーガイド31はL字形でL字に沿って中空部を有し両端に中空部に通ずる開口を有するコーナーガイド本体31aと、コーナーガイド本体31aに図29において横方向に移動自在に嵌合している横滑動片31bと、該本体31aに上下方向に移動自在に嵌合しているたて滑動片31cと、横滑動片31bとたて滑動片31cに両端を固定されこれらの滑動片31b,31cを連結している可撓性部材31dとを有する。
コーナーガイド本体31aの中空部は横滑動片31bのスライド部31b1が移動自在に嵌合するガイド穴31a1と、たて滑動片31cのスライド部31c1が移動自在に嵌合するガイド穴31a2と、可撓性部材31dを案内するガイド穴31a3を有する。スライド部31b1とガイド穴31a1、スライド部31c1とガイド穴31a2は夫々断面角形である。ガイド穴31a3は外側が四分円の円弧形で可撓性部材31dが該外側円弧形部分に沿って摺動する。ガイド穴31a3の内側は可撓性部材31dとは離れている。可撓性部材31dは例えば帯状の板ばねである。横滑動片31bの端部は取付部31gが一体に設けてある。たて滑動片31cの端部は取付部31hが一体に設けてある。
図29において符号31a1,31a2,31a3の引出線の先に示す面は滑らかに連続している。
図32、図33はコーナーガイド31の取付関係を示し、図32は図29を見込方向から見る正面図、図33は図32の平面図である。コーナーガイド31はその本体31aのL字形の竪方向に長い部分を横切って挿通する小ねじ31eをブラケット87のフランジにねじ込みブラケット87に固定されている。ブラケット87のウエブを挿通する小ねじ87aは結合部材6A1を挿通して方立6Aを構成する竪枠6の内側材6cにねじ込まれている。コーナーガイド31はその本体31aのL字形の横方向に長い部分を挿通する小ねじ31fをブラケット88のウエブにねじ込みブラケット88に固定されている。ブラケット88のウエブを挿通する小ねじ88aは窓台68にねじ込まれている。
コーナーガイド31の横滑動片31bの取付部31gは下段・連動桿33上に当接し図示されない小ねじにより下段・連動桿33に固定されている。図33に示すようにコーナーガイド31とたて・連動桿22Aを結合する支持板89が竪枠6の内側材6cに設けた上下方向に長いスリット6c2を挿通している。方立6A側のたて・連動桿22Aには一枚板状の支持板89が当接している。支持板89、たて・連動桿22Aを挿通し、たて・連動桿22Aの背面に嵌め込まれた裏板22Aaに小ねじ89aをねじ込むことによりたて・連動桿22Aと支持板89は固定されている。支持板89にはコーナーガイドの取付部31hが当接し取付部31hの穴を挿通して支持板89に小ねじ31iがねじ込まれ、支持板89とたて滑動片31cは固定されている。
(ワイヤーの掛け方)
たて・連動桿22、横・連動桿27、上段・連動桿32を牽引するワイヤー24(24A,24B),25の掛け方について説明する。巻掛伝動媒体として設けたワイヤー24,25は単線又は捻り線のばね鋼の線である。
ワイヤー24Aの一方端側は換気用操作部材152内の図示されないドラムに捲回されている。このワイヤー24Aの他方端側24a(図12参照)はたて・連動桿22近くで滑車26の上側に巻き掛けられて垂下して下枠7に固定されたブラケットに設けられた滑車26aによって方向が変更され、下枠7に沿って配されるワイヤー24Bとなる。下枠7側に結合されたワイヤー24Aの他方端側24aと平行して垂下するワイヤー24Aが引張コイルばね37のばね力に抗して移動する際のトラベルはたて・連動桿22のトラベルの2倍である。従って、たて・連動桿22側の移動における摩擦・慣性抵抗を除いて引張コイルばね37のばね力の2分の1の引張力がワイヤー24Aに生ずる。滑車26に巻き掛けられた部分から換気用操作部材152間のワイヤー24Aは滑車等の案内部材(図示されない)を介して張設されている。
下枠7に沿っているワイヤー24Bの一方端側は換気用操作部材152のワイヤー24Aを捲回してあるドラムとは異なるドラムにワイヤー24Aの巻き勝手と同じ巻き勝手で捲回してある。換気用操作装置の部材として設けたワイヤー24Bは滑車54,55に巻き掛けられる。方立6Aを対称の中心として滑車54,55は対称位置にある。滑車54,54間の見付方向の外側に滑車55,55がある。また、滑車54,54の室内側に滑車55,55がある。図5(a)に示すように、連窓の右側の窓の滑車55から右方に離れてリターン滑車91,92が設けてある。
換気用操作部材152内の図示されないドラムに一端側が捲回されたワイヤー24Bは図示されない滑車等の案内部材を介して図5(a)、図7に示すように下枠7に沿って図4における連窓の右側の窓の右端まで配され、右端から固設したリターン滑車91,92を介して図5(a)における右側の滑車54,55に巻き掛けてある。そして右側の滑車55と左側の滑車55間に張設されたワイヤー24Bは左側の滑車55,54に巻き掛けられたあとは下枠7近くで図示されない部材に固定されるワイヤーエンド24Beとなる。滑車54,55間ではワイヤー24Bはたすき掛けである。
なお、図38に示すように、横・連動桿27をワイヤーで移動するのに単窓の場合はリターン滑車が不要となり、ワイヤー24Bsは竪枠6側から滑車54に巻き掛けられ滑車55にたすき掛けされ、任意の位置24Bseで図示されない部材に固定される。よって、ワイヤー24Bの配列の向きは、図5(a)、図7と逆になる。更には、上記において滑車54に巻き掛けられた後のワイヤー24Bsは滑車55をなくして図示されない部材に固定することもできる。
上記構成により、連窓の左右の横・連動桿27は換気用操作部材152からのワイヤー24Bの張力によって互に遠くの方向へ移動すると共にワイヤー24Bが弛められると引張コイルばね49のばね力で互に近づく方向に移動する。
排煙用操作装置の部材として設けたワイヤー25は滑車93,94に巻き掛けられる。方立6Aを対称の中心として左右の窓の滑車93,94は対称位置にある。滑車93,93の見付方向の外側に滑車94,94がある。また、滑車93,93の室内側に滑車94,94がある。
排煙用ワイヤー25の配列は図5(b)、図5(b)の一部拡大図の図35に示されている。排煙用操作部材153中の図示されないドラムに捲回したワイヤー25は例えば建屋壁面に配置した図示されない滑車等の案内部材に導かれて滑車93に巻き掛けられる。滑車93に向って巻き掛けられる部分のワイヤー25aは下枠7に平行して張設されている。滑車93は上段・連動桿32上に固設した上下方向の軸に回転自在に支持されている。従って、滑車93は上段・連動桿32に随伴して移動する。滑車93に巻き掛けられた部分のワイヤー25aはたすき掛けに滑車94に巻き掛けられる。滑車94は下枠7の内側材7bに固定された支持板95に設けた垂直方向の軸に回転自在に支持されている。滑車94から退出したワイヤー25(符号25bで示す)は下枠7に平行して延びる。左右の窓の滑車93,94は方立6Aを中心にして左右対称に配列されている。ワイヤー25は方立6Aの左右の滑車93,94に対称に巻き掛けられている。図5(b)に示すようにワイヤー25の端末25cは図示されない部材を介して下枠7に固定されている。
なお、単窓の場合も、ワイヤー25の配列の向きは、図5(b)、図35と同じである。そして、図39に示すように滑車94に巻き掛けた後のワイヤー25aは任意の位置25aeで図示されない部材に固定される。更には上記において滑車93に巻き掛けられた後のワイヤー25aは滑車94をなくして図示されない部材に固定することもできる。
図5(b)、図35でワイヤー25は操作部材153のドラムに巻き取られてワイヤー25aは最も左行した左行限位置にある。操作部材153のドラムからワイヤー25が巻き出されるとワイヤー25aは弛むので引張コイルばね72のばね力で上段・連動桿32は図35において右行する。同時にワイヤー25bは弛むので連窓右側の窓の上段・連動桿32は左行する。即ち、方立6Aを中心にして対称位置をとり乍左右の窓の上段・連動桿32は互に近づき、遠のくように移動する。
(作用)
障子2は開いて自然風力に従って開度を変化して換気している第1の状態と、障子2が施錠可能とされている第2の状態と、障子2が排煙等するために大きく開いている第3の状態とをとる。障子2をこれらの状態とするため、たて・連動桿22は第1、第2、第3の状態に対応して第1、第2、第3の位置をとる。これらの状態変化の作用について以下説明する。
障子2が開いて自然風力で換気されている状態においては、換気用操作部材152から導き出され滑車26の上側に巻き掛けられて下方へ垂下して端部が開口枠1側に固定されているワイヤー24Aは限定的に弛んでおり、たて・連動桿22は引張コイルばね37のばね力で上昇し、たて・連動桿22は中間の第1の位置にある。
図10に示すようにたて・連動桿22が中間位置にあるとき、障子2は釣合いおもり17と釣合った状態で上框8を室内側に遠ざけ、下框11を外部側へ向って窓面より遠ざけるように傾いている。この傾きは既にのべたように垂直方向に対して45度程度である。このときピンローラ3a3はシフタ34の上ヨーク34bに接するか接近している。外部から障子2に向って風が吹くと障子2は正圧を受け軸受装置3の軸3bを中心にして上框8側が室外側へ、下框11側が室内側へ向い傾く角度が小さくなる。風力の消長により障子2の開度が変化する。障子2に負圧の風圧が加わった場合は正圧の風圧の場合と逆に障子2は軸3bを中心にして図10において時計回りに回転しようとする。このとき上ヨーク34bとピンローラ3a3との間は隙間がないか小隙間であるので、障子2は時計回りに回転しない又は小回転のみ許される。
上記のように自然風力換気が行われている際は、図6、図7においてワイヤー24Bは弛んでおり引張コイルばね49のばね力で横・連動桿27は右行端にあり、トリガー28は平面で見て横・連動桿27と長手方向が一致しており、トリガー28はストッパ46と係合している。滑車54は滑車55から最大限離れている。
障子2を閉めるとき例えば強風時には、操作部材152を操作するとワイヤー24は引かれ、図12においてワイヤー24Aは引張コイルばね37のばね力に抗して下方に移動する。これによって滑車26は下方へ移動し、滑車26と共にたて・連動桿22は移動する。このときワイヤー24Aの変位に対して滑車26の変位は半分であるから、滑車26に加わる引張コイルばね37のばね力及びたて・連動桿22とガイドレール21間の摺動抵抗、障子2を支持する軸3bと軸受3a間の軸受摩擦、障子2の慣性抵抗等の合計した力に対して軽い力で操作部材152で操作可能である。
たて・連動桿22が下降すると上ヨーク34bはピンローラ3a3を押し下げアーム3a1及び障子2は軸3bを中心にして回転し、障子2の下框11は外部側から室内側へ向って揺動し上框8は室内側から外部側へ向って揺動し、障子2の下框11と下枠7間は見込方向で近ずく。下框11と下枠7間がわずかな隙間となり障子2が閉じた第2の位置となる。これに伴って障子2の下框11に固定してあるロックピン部29のカム部29sがトリガー28のカム作動子28−2に作用して図15に示すようにトリガー28をねじりコイルばね28dのばね力に抗してピン28bを中心にし時計回りに回転する。横・連動桿27に固定されたストッパ46に係合しているストッパ止め28−1がストッパ46から外れる。たて・連動桿22はストッパ21bに当り止る。
操作部材152のワイヤー24Aの巻取り後にワイヤー24Bは巻き取られる。リターン滑車91,92によって引く方向が反対方向となったワイヤー24Bによって滑車54は図7において左行し、横・連動桿27が引張コイルばね49のばね力に抗して左行する。これに伴って板カム45cが左行しロックピン部29の受金であるピン部29bを室内側へ移動し、ピン部29bが掛金である板カム45cのカムトップに乗り上げる(図18参照)。このとき障子2は閉った状態であり施錠される。この際、シフタ34の上ヨーク34bから軸受装置3のピンローラ3a3は下方に離れる。
操作部材152に巻き取られたワイヤー24Bを自由にすると上述した処と逆に横方向のワイヤー24Bは弛むので、引張コイルばね49のばね力で横・連動桿27は図6、図7、図18において右行する。横・連動桿27の右行と共に滑車54、板カム45cは右行する。これによってロックピン部29のピン部29bは板カム45cのカム面45c1に沿って外部側へ釣合いおもり17と障子2の釣合う位置に向って移動する。ピン部29bがカム面45c1から離れると障子2は解錠となる。一方、横方向のワイヤー24Bの弛みと共にたて方向のワイヤー24Aも操作部材152の作用で弛められるので、たて・連動桿22は引張コイルばね37のばね力で上方に付勢移動される。換気用操作部材152がワイヤー24Aの巻き出しを停止し、たて・連動桿22は中間位置で停止する。これによってたて・連動桿22と共に上昇したシフタ34は軸受装置3との関係位置が自然風力換気窓となる中間位置(図10に示す位置)となり、障子2は自然風力の消長に応じて開度を変える。
かかる、たて・連動桿22の上昇と横・連動桿27の右行は連動して行われ、図15において実線位置にあるトリガー28はロックピン部29が外部側へ移動するにつれ、ねじりコイルばね28dのばね力でピン28bを中心にして反時計回りに回動し、横・連動桿27と共に移動して来たストッパ46とストッパ止め28‐1が係合する。トリガー28がストップピン28eに当ることによりトリガー28は、横・連動桿27と長手方向を一致させて重なる。
(障子閉鎖、又は自然換気状態からの強制開放)
窓からの排煙をするときは、排煙用の操作部材153を解除操作するとワイヤー24,25は換気用操作部材152と排煙用操作部材153からそれぞれ引出され自由とされる。ワイヤー24Bが緩むと既に述べたように障子2は解錠される。ワイヤー25が滑車93を介して連結されている上段・連動桿32は図34(a)の状態から引張コイルばね72(図6参照)のばね力で右行する。上段・連動桿32の右行と同時に上段・連動桿32に固定してある直動カム74は右行する。同時に上段・連動桿32に固定してあるドッグ76は下段・連動桿33に固定してあるドッグ77から離れる方向に右行する(図34(b)参照)。そして、直動カム74のカムトップ74cにねじりコイルばね85のばね力で加圧されているアーム支持軸83を中心にして反時計回りに付勢されているアーム84の先端のピン75はそのピンローラ75b(図25参照)を軸部75aの上で回転しカムトップ74c上で転動する(図34(b)参照)。
ドッグ77がドッグ76から離れると引張コイルばね90で右方に向って付勢されている下段・連動桿33は右行を開始する。従って上段・連動桿32を付勢している引張コイルばね72と下段・連動桿33を付勢している引張コイルばね90のばね力、上段・連動桿32及び下段・連動桿33に結合されている部材の慣性モーメント、及び上段・連動桿32とガイドレール69、下段・連動桿33とガイドレール71間の摺動抵抗、障子2を開く抵抗の合計の差によっては、ドッグ77と76は夫々離れ共に移動したり、ずっと当接したまま移動したりする。
図34(b)の状態から上段・連動桿32が右行するとピン75はカム面74bを転動して下る。ピン75がカム面74bを下ることによってアーム84はアーム支持軸83を中心にしてねじりコイルばね85のばね力で反時計回りに回動する。同時にアーム84の先端下側のストッパ84bは下段・連動桿33に固定してあるロック片79に係止される。そして、上段・連動桿32は更にわずかに進み、上段・連動桿32に小ねじ44bで固定されているストッパ44aに当り停止する。
下段・連動桿33が右行するとコーナーガイド31を介して方立6A側のたて・連動桿22Aはたて・連動桿22Aを上方に付勢している引張コイルばね37のばね力で上昇方向(矢印イと反対方向)に移動する。これによってシフタ34の下ヨーク34cはピンローラ3a3、軸受装置3のアーム3a1の先端を上昇させてアーム3a1は軸3bを中心にして上昇方向に回転する。これによって障子2は下框11が外部側へ向って移動し、上框8が室内側に向って移動し、障子2は開く、たてガイドレール21に固定された図13に示したストッパ21bにたて・連動桿22,22Aの上端が当接して障子2は大きく開いた状態となる。このとき障子2は壁面に対して例えば45度傾いていて仕様上全開となる。障子2の全開と共に接続アーム部81とロック片79が係合しているので、障子2を閉める方向に強風が吹いたとしても障子2は開いた状態で不動となり全開の開放状態が維持される(図34(c)参照)。
全開状態の障子2は排煙用操作部材153を操作すると自然風力状態における換気が行われる位置に戻る。以下、説明する。該操作部材153を操作してワイヤー25を引くと、上段・連動桿32は図35(c)において右方に向って付勢している引張コイルばね72のばね力に抗して左行する。直動カム74のカム面74bがピン75に接した後はピン75を上昇させる。ピン75の上昇につれてアーム84はアーム支持軸83を中心にしてねじりコイルばね85のばね力に抗して上方に回動し、接続アーム部81の先端下のストッパ84bはロック片79から外れる。
ストッパ84bに移動を制止されていたロック片79が固定された下段・連動桿33は下段・連動桿33を右方へ向って付勢している引張コイルばね90のばね力で右行してコーナーガイド31を通じて方立6A側のたて・連動桿22Aを上方へ移動した限度位置のままで動かない。係る、上段・連動桿32が左行を続けるとドッグ76がドッグ77に接する(図34(a)参照)。その後上段・連動桿32は下段・連動桿33を随伴して各引張コイルばね72,90のばね力に抗して左行する。これによって、たて・連動桿22Aは下降し、軸受装置3を介して障子2を全開から自然風力換気状態の開度とする。係る、障子2の全開から自然風力換気状態の開度とする動作は方立6Aでない側の竪枠6の側のたて・連動桿22でも同期して行われる。この同期作用は操作部材153がワイヤー25を引くことに連動して行われる。
たて・連動桿22Aの停止した状態においては、たて・連動桿22Aに固定したシフタ34の上ヨーク34b、下ヨーク34cは軸受装置3のアーム3a1の先端のピンローラ3a3とは障子2が無風状態で釣合いおもり17と釣り合って外部側から障子2に吹き付ける自然風力によって揺動可能なように間があいている。たて・連動桿22側も同様である。
かかる排煙のための障子2の全開が排煙用操作部材153で行われる際に、排煙用操作部材153に連動した換気用操作部材152により障子2の解錠が行われる。
操作部材153によるワイヤー25の巻き出しと同時又は先行してワイヤー24も巻き出されるので、先にのべたようにして障子2の図6における左側の竪枠6における軸受装置3とシフタ34は障子2が自然風力により揺動する位置となる。
自然風力換気状態の障子2を閉めてロックすることは先述した処であり、換気用操作部材152とワイヤー24を有する操作装置で作動する。
上述しましたように、この自然風力換気窓は自然換気状態、施錠状態から排煙のために障子の全開ができる。そして、このとき、障子の全開はばね力によっているので、非常の際に停電していても作動するようにすることが可能である。
[他の実施例]
(ロックピン回り)
図27はロックピン部回りの他の実施例を示す平面図、図28は図27の側面図である。下枠7に小ねじ96aにより下側の上下方向のリップ96bが固定されたブラケット96は上側の水平方向のフランジ96cに上下方向の軸心を持つピン96d(図28では図略)が植設してある。ブラケット96は図28に示すように下側のフランジ96eは横・連動桿27を嵌合したガイドレール21を支持している。
ピン96dにはフック97が回動自在に嵌合してある。フック97は障子側のピン部29bに係脱可能な先端を有する。フック97にはピン96dの中心をとおる線の方向に長い長穴97aが設けてある。この長穴97aには横・連動桿27上に立設したピン98が嵌合してある。ピン98は下端の縮径したおねじが横・連動桿27を貫通して横・連動桿27の裏面側に嵌め込んだ裏板99にねじ込んである。裏板99は横・連動桿27に小ねじ99aにより固定されている。
たて・連動桿22の下降により障子2がほぼ閉まった後は横・連動桿27は図27において左行する。するとピン98は左行して点線位置にあるフック97をピン96dを中心にして反時計回りに回動してピン部29bを室内側へ引寄せて障子2をロックする。このときピン98は長穴97aの縁を加圧し乍移動する。ピン部29bに対するフック97の係止の解除は、横・連動桿27の図27において右行によりピン96dを中心にフック97は時計回りに回動して行われる。
(軸受装置回り)
たて・連動桿22の位置により、障子2は自然風力に応じて揺動する位置と、障子2がほぼ閉じる位置と、強制的に全開させる位置をとることができる。障子2が自然風力で開閉動作をするためにはその回動を拘束されない必要がある。そのため、たて・連動桿22の不動位置においてたて・連動桿22と障子2との間の駆動伝達部材には自然風力換気とされる状態で遊びが必要とされる。
このように作用できる他の実施例について説明する。
図36は軸受装置103回りを見付方向から見る他の実施例の正面図である。枠側に固定された軸3bに回転自在に嵌合する軸受103aはアーム状に二又にのびて先端がヨーク状でアームは上ヨーク103a1、下ヨーク103a2に分れており、見付方向から見てたて・連動桿22と重なって見える。たて・連動桿22に植設されたピン101は上ヨーク103a1、下ヨーク103a2間に遊びを設けて配設されている。軸受103aは障子2に固定されている。
作用は障子2が自然風力で開閉する際は、上ヨーク103a1、下ヨーク103a2は軸3bを中心に揺動する。ピン101はこの動きを妨げない。障子2を閉める際はピン101は下降して下ヨーク103a2を下方に移動させる。障子2を強制的に開放する際はたて・連動桿22、ピン101は上昇して上ヨーク103a1を押し上げる。
図37は軸受装置113回りを見付方向から見る更に他の実施例の正面図である。この実施例では軸113bは障子2の竪框9に固定されると共に竪枠6に回転自在に支持されている。軸113bに回転自在に嵌合する軸受113aはアーム113a1の先に軸113bの中心から半径方向外方に向って開口する溝113a2が設けてある。溝113a2にはたて・連動桿22に植設したピン102が溝113a2の深さ方向に相対移動可能なように丁度嵌合している。
軸113bに嵌合する軸受113aの軸受面113a4には周方向に円弧形の溝113a5が設けてある。軸113bの外周には溝113a5内にあるようにストッパ113b1が植設してある。溝113a5とストッパ113b1間は軸113bの周方向に関し遊びがある。ストッパ113b1はピン又はキーである。ストッパ113b1がキーの場合には溝113a5は軸受113aを軸方向に貫通させる。
たて・連動桿22の上昇によりピン102が上昇方向に移動した際は軸受113aは軸113bを中心に時計回りに回転する。溝113a5の一端113a6がストッパ113b1に当って障子2は時計方向に回り開く。たて・連動桿22が下降するとピン102は下降し軸受113aは軸113bを中心にして反時計周りに回転して溝113a5の他端113a7はストッパ113b1に当り軸113bは反時計回りに回転して障子2は閉まる。図37の状態では障子2は自然風力換気状態である。
なお、図37の例で軸113bを竪枠に固定し、軸受113aを障子2に固定してもよい。
(弾性部材)
図略しているが、弾性部材は、連動桿22、27、32、33の付勢方向が同一であれば引っ張りでも圧縮でもよく、圧縮ばねやダンパー等を使用してもよい。なお、その場合は、弾性部材の取り付け位置が実施例と対称になる。
1…開口枠
2…障子
3…軸受装置 3a…軸受 3a1…アーム 3a2…ピン軸 3a3…ピンローラ 3b…軸 3c…小ねじ 3d…スタンド
5…上枠
6…竪枠 6A…方立 6A1…結合部材 6a…条溝 6b…突条 6c…内側材 6c1…スリット 6c2…スリット 6d…周材
7…下枠 7a…条溝 7b…内側材
8…上框 8a…内側材 8b…内周材
9…竪框 9a…内側材
11…下框 11a…内側材 11b…内周材 11c…中空部 11d…外周材 11e…小ねじ 11f…下板
12…シール材
13…ガラス
15…気密パッキン
16…気密パッキン
17…釣合おもり 17a…ブラケット 17b,17c…小ねじ 17d…裏板 17e…横架材
18a…締結部材 18b…締結部材
19…調節用おもり
21…ガイドレール 21a…小ねじ 21b…ストッパ 21c…小ねじ
22,22A…たて・連動桿 22a…裏板 22Aa…裏板
24,24A,24B…ワイヤー(換気用) 24a…他方端側
24Be…ワイヤーエンド
25,25a,25b…ワイヤー(換気用操作部材) 25c…端末
26…滑車(たて用) 26a…滑車(たて横方向切換用)
27…横・連動桿 27b…裏板
28…トリガー 28A…トリガーアッセンブリ 28a…ブラケット 28a1…穴 28b…ピン 28c…ボス 28d…ねじりコイルばね 28d1…一端 28d2…他端 28e…ストップピン 28f…裏板 28g…小ねじ 28−1…ストッパ止め 28−2…カム作動子
29…ロックピン部 29a…ブラッケット 29a1…たて材 29a2…横材 29a3…取付部 29b…ピン部 29c…ピン軸 29c1…固定部 29c2…軸受部 29c3…つば 29d…ローラ 29e…小ねじ 29s…カム部
30…上下連動桿接続部
31…コーナーガイド 31a…コーナーガイド本体 31a1…ガイド穴 31a2…ガイド穴 31a3…ガイド穴 31b…横滑動片 31b1…スライド部 31c…たて滑動片 31c1…スライド部 31d…可撓性部材 31e…小ねじ 31f…小ねじ 31g…取付部 31h…取付部 31i…小ねじ
32…上段・連動桿
33…下段・連動桿
34…シフタ 34a…ベース 34b…上ヨーク 34c…下ヨーク 34d…小ねじ
35…支板 35a…小ねじ
36…ばね掛け
37…引張コイルばね(たて)
38…ばね掛け 38a…ベース
39…小ねじ
41…裏板
42…軸
43…ブラケット
44…ガイドレール 44a…ストッパ
45…ロックピン受け 45a…小ねじ 45b…ベース 45c…板カム 45c1…カム面 45d…裏板
46…ストッパ 46b…小ねじ 46c…一端
47…ばね掛け 47a…ベース 47b…ばね掛けピン
48…小ねじ
49…引張コイルばね
51…ばね掛け 51a…ばね掛けピン 51b…ベース
52…支持板
53…支持板
54…滑車(横・連動桿用)
55…滑車(横・連動桿用)
56…支持台 56a…フランジ
57…ピン
58…支持台 58a…フランジ
59…ピン
61…小ねじ
62…裏板
63…台
64…小ねじ
65…ブラケット
66…小ねじ
67…ブラケット
68…取付面
69…ガイドレール 69a…長穴
71…ガイドレール
72…引張コイルばね(上段)
73…ばね掛け
74…直動カム 74a…小ねじ 74b…カム面 74c…カムトップ
75…ピン 75a…軸部 75b…ピンローラ
76…ドッグ 76a…小ねじ 76b…フランジ
77…ドッグ 77a…ベース 77b…小ねじ 77c…緩衝材
78…裏板
79…ロック片 79a…小ねじ
80…ばね掛け
81…接続アーム部
82…フレーム 82a…ボス 82b…ばね受け 82c…取付座部 82d…小ねじ 82e…裏板 82f…取付座部 82g…小ねじ
83…アーム支持軸
84…アーム 84a…ばね受け 84b…ストッパ
85…ねじりコイルばね 85a…一端
87…ブラケット(コーナーガイド取付用) 87a…小ねじ
88…ブラケット(コーナーガイド取付用) 88a…小ねじ
89…支持板 89a…小ねじ
90…引張コイルばね(下段)
91…リターン滑車(横・連動桿用)
92…リターン滑車(横・連動桿用)
93…滑車(上段・連動桿用)
94…滑車(上段・連動桿用)
95…支持板
96…ブラケット 96b…リップ 96c…フランジ 96d…ピン 96e…フランジ
97…フック 97a…長穴
98…ピン
99…裏板 99a…小ねじ
101…ピン
102…ピン
103…軸受装置 103a…軸受 103a1…上ヨーク 103a2…下ヨーク
113…軸受装置 113a…軸受 113a1…アーム 113a2…溝 113a4…軸受面 113a5…溝 113a6…一端 113a7…他端 113b…軸 113b1…ストッパ

Claims (16)

  1. 開口枠の竪枠に横軸で回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けた障子と、
    竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
    を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が、
    たて・連動桿が不動のまま障子が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子を閉じた第2の位置と、第1の位置から他方向に移動して障子を全開した第3の位置をとることができることを特徴とする自然風力換気窓。
  2. 開口枠の室内寄りにおいて竪枠に障子の重心よりも室外側に位置する横軸でもって回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けられ釣合状態で自然換気される開度となる障子と、
    見付方向で見て障子と竪枠の間に位置し竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
    を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が
    障子を支持する横軸に回転自在に嵌合し障子に固定された軸受を根本に有し障子に回転を伝えるように横軸を中心にして先端部に従動子を有するアームと、
    たて・連動桿に設けられアームの従動子と遊びを有して係合したシフタと、
    を有し、
    たて・連動桿が不動のまま障子が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子を閉じた第2の位置と、第1の位置から他方向に移動して障子を開いた第3の位置をとることができることを特徴とする自然風力換気窓。
  3. 開口枠の下枠に沿って移動自在に設けられ上面にストッパーと掛金を有する横・連動桿と、
    開口枠の下枠に固定して設けられ前記ストッパーと係合して横・連動桿の移動を制止する位置とストッパーから放たれて横・連動桿の移動を自由とする解除位置とを取り、障子の下框に設けられたカム部により解除位置とされるトリガーと、
    障子の下框に設けられ障子が閉まった際に横・連動桿の移動により掛金と解除可能に係合する受金とトリガーを解除するカム部と、
    課題を解決するための手段の方を削除たて・連動桿が第1の位置から第2の位置となる際に横・連動桿が解除位置となるよう関連動作させる換気用操作装置と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の自然風力換気窓。
  4. たて・連動桿が第3の位置を取った際に障子の閉方向の動きを解除可能に制止する障子の開放維持装置を有することを特徴とする請求項1又は2もしくは3に記載の自然風力換気窓。
  5. 片側の竪枠に設けられたたて・連動桿と横・連動桿を関連動作させる換気用操作装置と、
    他の片側の竪枠に設けられたたて・連動桿が第3の位置を取った際に障子の閉方向の動きを解除可能に制止する障子の開放維持装置と、
    片側の竪枠に設けられたたて・連動桿と横・連動桿と障子の開放維持装置を関連動作させる排煙用操作装置と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の自然風力換気窓。
  6. 障子の開放維持装置は排煙用操作装置に連結され下枠に平行して移動自在に設けられ、直動カムとドッグを有する上段・連動桿と、
    上段・連動桿と平行して移動自在に設けられロック片と上段・連動桿に有するドッグと係脱可能なドッグとを有しコーナーガイドを介して他の片側の竪枠に設けられたたて・連動桿と結合された下段・連動桿と、
    下枠に根本を回動自在に設けられ先端に直動カムに従動するカム従動子及びロック片と係脱するストッパーを設けられたアームと、
    を有し、上段・連動桿のドッグが下段・連動桿のドッグと離れる方向に上段・連動桿が移動した際にカム従動子がカムトップからリフト0の位置となる際又はその後にアームのストッパーがロック片に係合し、下段・連動桿の障子の全開位置から閉じる方向への移動を阻止する位置とすることを特徴とする請求項4又は5に記載の自然風力換気窓。
  7. たて・連動桿は弾性部材によって一方向に付勢されると共に、他方向に向って弾性部材の弾性力に抗して上昇又は下降する一方端が巻掛伝動媒体を引き又は弛める換気用操作部材に結合された巻掛伝動媒体を介した支板に結合され、巻掛伝動媒体の弛み、引きによりたて・連動桿が上昇又は下降する換気用操作装置を有することを特徴とする請求項1から6の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
  8. 開口枠の下枠に沿って室内側に移動自在に設けられた横・連動桿と、
    横・連動桿に固定されたストッパーと、
    ストッパーとは横・連動桿の長手方向に離れて横・連動桿に固定された掛金と、
    下枠に固定されたブラケットに設けたピンに回動可能に支持され一端に前記ストッパーと係脱されるストッパー止めを有し、他端に障子の下框に設けたカム部に作用されるカム作動子を有し、横・連動桿に沿う方向に回動するようにばね付勢されたトリガーと、
    夫々が障子の下框に設けられ障子が閉まる際にカム作動子に作用してトリガーを回転させて前記ストッパーを解放して横・連動桿を移動自在とするカム部と、横・連動桿と共に移動した掛金に係合する受金と、
    たて・連動桿と横・連動桿を関連動作させてたて・連動桿と横・連動桿を往動又は復動させる換気用操作装置と、
    を有することを特徴とする請求項3から7の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
  9. 開口枠の下枠に沿って移動自在に平行に設けられた上段・連動桿及び下段・連動桿と、
    上段・連動桿に固定された直動カムと、
    下枠側に根本を回動自在に支持され先端に直動カムに従動するカム従動子と、下段・連動桿に固定されたロック片と係脱されるストッパを有するアームと、
    カム従動子が直動カムに向って付勢されると共にストッパをロック片に係合する方向にアームを付勢するばねと、
    上段・連動桿及び下段・連動桿の相対位置により互に係脱する上段・連動桿に固定されたドッグと下段・連動桿に固定されたドッグとからなる一対のドッグと、
    開口枠の片側の竪枠に設けたたて・連動桿と下段・連動桿を連動可能に結合しているコーナーガイドと、
    を有する障子の開放維持装置を設けたことを特徴とする請求項4から8の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
  10. 片側のたて・連動桿と横・連動桿を連動して作用させる換気用操作装置を有することを特徴とする請求項3から9の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
  11. 換気用操作装置と連動して障子の施錠を解除すると共に上段・連動桿で障子の開放維持装置を操作する排煙用操作装置を有することを特徴とする請求項5に記載の自然風力換気窓。
  12. 自然風力換気窓において、
    横・連動桿に滑車を設けると共に下枠側に横・連動桿に設けた滑車の外側で横・連動桿と離れて下枠側に位置を固定して設けた滑車を有し、
    一本の巻掛伝動媒体を横・連動桿に設けた滑車と、下枠側に設けた滑車間にたすき掛けに巻掛けて、巻掛伝動媒体の一端を開口枠側に固定すると共に他方端を換気用操作部材に結合されていることを特徴とする請求項3から11の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
  13. 自然風力換気窓において、
    滑車を設けた上段・連動桿を備えると共に下枠側に上段・連動桿に設けた滑車の外側で上段・連動桿に沿った位置に下枠側に位置を固定して設けた滑車を有し、
    一本の巻掛伝動媒体を上段・連動桿に設けた滑車と、下枠側に設けた滑車間にたすき掛けに巻掛けて、巻掛伝動媒体の一端を開口枠側に固定すると共に他端を排煙用操作部材に結合されていることを特徴とする請求項3から12の何れか1つに記載の自然風力換気窓。
  14. 換気用操作装置は換気用操作部材から巻掛伝動媒体を介してたて・連動桿、横・連動桿に夫々連結され、
    排煙用操作装置は排煙用操作部材から巻掛伝動媒体を介して障子開放維持装置に連結されると共に排煙用操作装置と換気用操作装置が連動することを特徴とする請求項5に記載の自然風力換気窓。
  15. 開口枠の竪枠に横軸で回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けた障子と、
    竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
    を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が、
    たて・連動桿が不動のまま障子が自然風力で開度を変化する第1の位置と、第1の位置から一方向に移動して障子を閉じた第2の位置をとることができることを特徴とする自然風力換気窓。
  16. 開口枠の竪枠に横軸で回動可能に支持され上框の室内側に釣合おもりを設けた障子と、
    竪枠に沿って上下動自在に設けられたたて・連動桿と、
    を有し、たて・連動桿から障子までの駆動伝達部材が、
    たて・連動桿が移動して障子を全開した位置をとることができることを特徴とする排煙窓。
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