JP2005213911A - 横引き網戸 - Google Patents

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栄作 立松
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Abstract

【課題】 網材を取り付けるための取り付け部が、巻き取り軸に存在することで、巻き取り軸の横断面における重心と、巻き取り軸の軸心が一致しないことによって、網材の巻き取り時および巻き出し時における巻き取り軸が回転する場合に発生する、巻き取り軸がずれた重心方向に振れるという問題を解消することによって、巻き取り軸の振動およびそれに伴う収納枠との接触によるバタツキ音の解消を可能とする横引き網戸を提供する。
【解決手段】 少なくとも上枠20a、下枠20b、及び収納枠60を備えた枠組みと、上下両端が上枠及び下枠内に配置されたガイド22a、22bに沿って左右に移動可能に構成された縦框40と、収納枠内に回転自在に設けられた巻き取り軸62と、横方向一端側が前記縦框に取り付けられるとともに他端側が巻き取り軸の取り付け部に固定された網材50と、を備え、網材は、弾性部材63により巻き取り軸に巻き取られるように構成された横引き網戸100において、巻き取り軸において取り付け部に対応するカウンターバランス部68を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、勝手口、窓等のサッシ枠に取り付けることができる、左右に開閉自在な横引き網戸に関する。特に、網戸の開閉を円滑に行うことができる横引き網戸に関する。
横引き網戸は、網戸が設置されていない勝手口や、窓等の建物開口部に後付けすることができるものであり、網戸用の特別なレールが無くても、室内側から両面テープ等によりサッシに貼り付けることにより設置可能な網戸である。このような設置作業の容易性から、最近、横引き網戸の需要は大きくなっている。
かかる横引き網戸として、特許文献1には、図8(a)及び(b)に示されるように、長手方向に垂直な断面において横方向に互いに反対側に突出した二つのガイド部14を備えた上レール、下レールのそれぞれを形成する上框部材11、下框部材12およびこの上框部材11、下框部材12の両端部に固定した2本の縦框部材13からなる枠体1と、2本の縦框部材13の内の一方の縦框部材13に縦方向の一方の縁部を固定したネット2と、このネット2をばね力により巻き取る巻き取り手段31を内蔵するとともに、上端面、下端面のそれぞれに回転可能に支持した複数のガイドローラ32を備え、このガイドローラ32を、各ガイド部14の各々に、常時、長手方向の複数の位置で、横方向から、かつ反対側から当接させ、上框部材11、下框部材12に沿って横方向に移動可能なネット収納箱3とから形成してあるロール式横引き網戸が開示されている。
また、他の横引き網戸の例として、特許文献2には、図9に示されるように、ポリエステル製メッシュ状網1を巻回してなる巻取軸13を収納してなる収納ケース2Lを、上、下端の蓋ブラケット4、3において上下枠レール32a、33a内に横引することで網1を拡開張設するものであって、上記収納ケース2Lに内設された収納ケース移動停止安全機構により、収納ケースを摺動、静止固定自在とするものであるので、駆動ハンドル21を回動したままレバーの枠レールに対する狭持係合と解くことで、上記レバーが瞬時に上下ガイドレールを再び狭持し、簡易且つ確実に収納ケースが引き戻されない程に強固に静止固定して網が拡開調節されたままとなる縦型ロール網戸が開示されている。
特開平8−303158号公報 特開2001−207755号公報
しかし、横引き網戸は、巻き取り軸に網材を巻き取ったり、巻き取り軸から網材を巻き出したりして、網戸を開閉するものであり、巻き取り軸には、網材を取り付けるための取り付け部が存在している。この取り付け部は、通常、巻き取り軸の長手方向全長に亘って、軸外周面の内側、又は外側に凹部や凸部の形状に形成されている。よって、取り付け部は、巻き取り軸における他の部分に比べて、高重量となり、巻き取り軸の横断面図における重心は、取り付け部の方にずれていて、巻き取り軸の軸心と一致していない。
従って、網材を巻き取ったり巻き出したりして、巻き取り軸が回転した場合、巻き取り軸に遠心力が働くが、上記のように重心と軸心とが一致していないので、遠心力が均一に働かないで、重心方向に大きく働いて、巻き取り軸は重心方向に振れてしまう。そして、網材の巻き取り時および巻き出し時において、巻き取り軸が振動したり、かかる振動に伴う巻き取り軸と収納枠との接触によるバタツキ音が発生したりするという問題があった。さらに、かかる振動により、網が損傷し、あるいは、網が均一に巻き取れない等の不都合が生じる場合もあるという問題もあった。
しかし、上記した特許文献1、特許文献2のロール網戸は、網材を巻き取る巻き取り軸について、巻き取り軸の振れを防止するものではなく、上記した巻き取り軸の振れ伴う軸の振動、バタツキ音等の問題を解決することはできない。
そこで、本発明は、巻き取り軸における、網材を取り付けるための取り付け部が存在することで、巻き取り軸の横断面における重心と、巻き取り軸の軸心が一致しないことによって発生する、巻き取り軸が回転する際の、巻き取り軸が重心方向に振れるという問題を解消することによって、網の巻き取り時および巻き出し時における巻き取り軸の振動およびそれに伴う収納枠との接触によるバタツキ音の解消を可能とする横引き網戸を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、少なくとも、上枠(20a)、下枠(20b)、及び収納枠(60)を備えた枠組みと、上下両端が前記上枠(20a)及び下枠(20b)内に配置されたガイド(22a、22b)に沿って左右に移動可能に構成された縦框(40)と、前記収納枠内(60)に回転自在に設けられた巻き取り軸(62)と、横方向一端側が前記縦框(40)に取り付けられるとともに他端側が前記巻き取り軸(62)の取り付け部(66)に固定された網材(50)と、を備え、前記網材(50)は、弾性部材(63)により前記巻き取り軸(62)に巻き取られるように構成された横引き網戸であって、前記巻き取り軸(62)は、前記取り付け部(66)に対応するカウンターバランス部(68)を備えることを特徴とする横引き網戸(100)であり、かかる発明を提供して、前記課題を解決する。
本発明の横引き網戸によれば、巻き取り軸上にカウンターバランス部を設けることにより、網材の巻き取り時および巻き出し時に巻き取り軸が回転するときに、巻き取り軸の振動およびそれに伴う収納枠との接触によるバタツキ音を防止することができる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1に、本発明の横引き網戸100の斜視図を示す。本発明の横引き網戸100は、上枠20a、下枠20b、及び戸当たり枠10、並びに収納枠60からなる矩形の枠組みと、上下両端が前記上枠20a及び下枠20b内に配置されたガイド22a、22bに沿って左右に移動可能に構成された縦框40と、矩形の横方向一端側が縦框40に取り付けられるとともに、他端側が収納枠60内にある不図示の巻き取り軸62の取り付け部66に固定された網材50とを備えた横引き網戸である。
矩形の枠組みは、本発明の横引き網戸100を取り付ける勝手口または窓等のサッシの大きさに合わせた幅及び高さを有し、上枠20a、下枠20b、及び戸当たり枠10、並び-に収納枠60から構成される。上枠20aおよび下枠20bは、縦框40を左右に移動可能なように縦框40の上端部および下端部を保持するガイド22a、22bを有している。戸当たり枠10は、縦框40と密着する側に、磁石、メカニカルファスナー等の縦框40との係止手段46a(不図示)が設けられている。収納枠60は、網材50を巻き取る不図示の巻き取り軸62等を内部に有し、網戸の枠の一部であるとともに、巻き取り軸62のケースとしての役割をも有する。収納枠60は、網材50のメンテナンスのため、収納枠本体および収納枠カバーにより構成され、開閉可能にすることもできる。
上枠20a、及び下枠20b内には、それぞれ見付け方向に延設されたガイド22a、22bが収容されている。縦框40には、左右の一方の側部に設けられた取り付け部41(図3参照)が設けられている。そしてこの取りつけ部41に、網材50が取り付けられている。また、網材50の収納枠60側の側端部は、収納枠60内の巻き取り軸62における取り付け部66に固定されている。縦框40は、その上下に設けられた框端部材44a、44bを介して、上枠20aおよび下枠20bに、ガイド22a、22bに沿って左右に移動可能なように保持されている。縦框40を左右に移動して、網材50を収納枠60内の巻き取り軸62から巻き出したり、巻き取ったりすることにより、横引き網戸100を開閉することができる。縦框40の正面側には、縦框40を左右に移動する際に手を掛ける、引き手42が設けられている。また、縦框40における戸当たり枠10と密着する面には、戸当たり枠10との係止手段46が設けられている。上記した戸当たり枠10の係止手段46aと、縦框40の係止手段46とが協働して、縦框40と戸当たり枠10との密着を保持することができる。
図2に、図1におけるA−A線に沿って切断した本発明の横引き網戸100の縦断面図を示す。網材50は、蚊、ハエ等の害虫が室内側に侵入できないような細かい網目を有する防虫網等により構成され、上下左右の端部にはバンクテープが縫い付けられている。網材50の上端部はインナーレール24aに保持され、下端部はインナーレール24bに保持されている。
縦框40の上端および下端には、上枠20a、下枠20bに取り付けるための框端部材44a、44bが設けられている。上記したように、縦框40の上端部は、框端部材44aを介して上枠20aに、左右移動自在に取り付けられ、また、縦框40の下端部は、框端部材44bを介して下枠20bに、左右移動自在に取り付けられている。上枠20aには、互いに上枠20aの内側に対向するように突出したガイド22aが設けられ、かかるガイド22aが、框端部材44aの側面に設けられた案内溝45aに挿入され、縦框40の脱落を防止している。また、下枠20bには、互いに下枠20bの内側に対向するように突出したガイド22bが設けられ、かかるガイド22bが、框端部材44bの側面に設けられた案内溝45bに挿入され、縦框40の脱落を防止している。これにより、縦框40は、斜めになったり、枠から脱落したりせずに、垂直な姿勢を保ったまま左右に移動することが可能となる。
網材50は、その上端部がインナーレール24aの案内溝25aに挿入され、その下端部が、インナーレール24bの案内溝25bに挿入された状態において、縦框40の移動に伴って、左右に移動する。
図3に、図1におけるB−B線に沿って切断した本発明の横引き網戸100の横断面図を示す。図3においては、縦框40が収納枠60側に引き寄せられた状態、すなわち網戸100が開かれた状体と、縦框40が戸当たり枠10に密着している状態、すなわち網戸100が閉鎖された状態とを同時に表している。なお、図3において、図2と同一部材が表されているときは、図2における場合と同一の参照符号を付してその説明を省略する場合がある。以下の図面においても同様である。網材50における横方向一端側は、縦框40における取り付け部41に固定され、網材50における横方向他端側は、巻き取り軸62における取り付け部66に固定されている。縦框40が収納枠60側から戸当たり枠10側へ移動するに当たり、網材50は収納枠60内の巻き取り軸62から巻き出されてゆき、縦框40が戸当たり枠10に密着したところで、全ての網材50は巻き取り軸62から巻き出され、網戸100が閉まった状態となる。この場合、縦框40と戸当たり枠10は、係止手段46、46aにより密着状態が保たれている。なお、本実施形態における係止手段は、戸当たり枠10、縦框40それぞれに取り付けられた永久磁石により構成されている。
図4に、収納枠60内に存在する巻き取り軸62の拡大図を示す。巻き取り軸62は、収納枠60内の上下端部に回転自在に取り付けられている。巻き取り軸62内の軸心位置には芯棒64が存在し、芯棒の両端または一端は収納枠60の内側端部に固定されている。芯棒64は、巻き取り軸62の全長に亘って存在し、芯棒64の上端および下端は収納枠60の上下端部に固定されていてもよい。または、図4に示されているように、巻き取り軸の上部のみに存在し、芯棒64の上端と収納枠60の上端面とが固定されていてもよい。この場合、芯棒64の下端の近傍に、その外周面が巻き取り軸62の内周面に当接するように形成された円筒形の接合部65を設けて、接合部65を介して芯棒64が巻き取り軸62の軸心位置で固定される。接合部65は、芯棒64に不図示の軸受けを介して回転自在に取り付けられ、巻き取り軸62の内径と一致する外径を有し、巻き取り軸62の内側に密着して固定されている。弾性部材63は、巻き取り軸62を、網材50を巻き取る方向に、常に力を加えるために用いられるものであり、例えば、コイルスプリングを用いることができる。かかる弾性部材63の一端63aは、ネジ等により芯棒64に固定されており、弾性部材63の他端63bは、接合部65を介して巻き取り軸62に内側から固定されている。
図5に、巻き取り軸62の横断面図を示す。(a)は、取り付け部66を設けた巻き取り軸62の横断面図における、重心74および軸心72を示した図である。図示した巻き取り軸62においては、凹部形状の取り付け部66が巻き取り軸62の長手方向全長に亘って設けられている。巻き取り軸62の内側から見ると、取り付け部66の部分は内側に盛り上がっており、他の部分に比べて、巻き取り軸62の材料が余分に使用されている。このように、巻き取り軸62の長さ方向全長に亘って、例えば凹部形状の取り付け部66を設けることにより、取り付け部位置における巻き取り軸62の重量が、他の部分の重量よりも相対的に重くなる。よって、巻き取り軸62の断面における重心位置74が取り付け部66方向にずれるので、この重心位置74が巻き取り軸62の軸芯72と一致しないようになる。この状態において、網材50を巻き取ったり、巻き出したりして、巻き取り軸62が回転する場合、巻き取り軸62に遠心力が働くが、重心74と軸心72とがずれているため、遠心力が均一に働かないで、取り付け部66方向に大きく働き、巻き取り軸62が、取り付け部66方向に振れてしまう。これにより、網材50の巻き取り時および巻き出し時において、巻き取り軸62が振動し、かかる振動に伴って巻き取り軸62と収納枠60とが接触してバタツキ音が発生する。
一方、図5(b)は、取り付け部66を設けた巻き取り軸62の横断面図であって、取り付け部66に対するカウンターバランス部68として、鉛等の密度の高い材料を設けた態様を示す図である。ここで、もとの巻き取り軸の形状を円筒形であると仮定した場合、取り付け部66において、余分に加算された部分を、加算部分66aとし、削除された部分を削除部分66bとする。
カウンターバランス部68の重量(W3)は、下記の式
W1×L1−W2×L2=W3×L3
(加算部分66aの重量(W1)、軸心から加算部分66aまでの距離(L1)、削除部分66bの重量(W2)、軸心から削除部分66bまでの距離(L2)、カウンターバランス部68の重量(W3)、軸心からカウンターバランス部68までの距離(L3))が成立するように算出して求めることができる。また、鉛等の材料は、巻き取り軸62の全長に貼り付けてもよいし、巻き取り軸62の中央部分にまとめて貼り付けてもよい。
図5(c)は、取り付け部66を設けた巻き取り軸62の横断面図であって、カウンターバランス部68として、巻き取り軸62の厚さ自体を厚くして形成した態様を示す図である。巻き取り軸62をどの程度厚くして、カウンターバランス部68とするかは、上記の式1に基づいて算出することができる。
図5(d)は、取り付け部66を設けた巻き取り軸62の横断面図であって、カウンターバランス部として、同一形状の取り付け部68を取りつけ部68の回転対称の位置に設けた態様を示す図である。二つの取り付け部66、68は、軸心を通る対向した位置に設けられることにより、重心と軸心とを一致させることができる。
かくして、本発明における横引き網戸100において、巻き取り軸62上に取り付け部66に対応してカウンターバランス部68を設けることにより、巻き取り軸62の横断面における重心位置を軸芯位置と一致させることができ、これにより、巻き取り軸62が振れるのを防止して、網材50の巻き取り時および巻き出し時における巻き取り軸62の振動、およびかかる振動に伴う巻き取り軸62と収納枠60との接触によるバタツキ音を防止することができる。
本発明の横引き網戸100において使用する上枠20a、下枠20b、戸当たり枠10、収納枠60、縦框40は、アルミ、樹脂等の軽い材料を押出しや射出成形により形成することが取り扱いやコストの点で好ましい。巻き取り軸62は、アルミ等の強度の大きく軽い材料を押出し加工により形成することが好ましい。芯棒64は、鉄、アルミ等の強度が高い金属材料により構成することが好ましい。カウンターバランス部68としては、鉛等の密度の大きい材料を貼り付けて用いたり、巻き取り軸62と同一の材料にて構成したりすることもできる。
本発明の横引き網戸100について、網戸が開いた状態から閉じた状態への動作を以下に説明する。まず、網戸が開いた状態とは、縦框40が収納枠60側に存在している状態である。この場合において、網材50は、巻き取り軸62により巻き取られた状態となっている。この網戸が開いた状態においても、弾性部材63によって巻き取り軸62には、網材50を巻き取る方向に力が加えられているので、自然状態においては、縦框40は収納枠60に密着した状態となっている。
縦框40に設けた引き手42に手を掛けて、弾性部材63による網材50を巻き取る力に坑して、縦框40を戸当たり枠10の方向に引き寄せることで、網戸を閉めることができる。この場合、縦框40は、上枠20aおよび下枠20b内に配置されたガイド22a、22bに沿って、戸当たり枠10の方向に移動する。また、縦框40の移動に伴って、巻き取り軸62に巻き取られていた網材50が弾性部材63の付勢に坑して巻き出されてゆく。この場合、網材50が巻き出されるに従い、巻き取り軸62は回転するが、巻き取り軸62内部の芯棒64は収納枠60に固定されていて回転しない。よって、芯棒64と巻き取り軸62の間にある弾性部材63が自然状態から次第にねじられていくので、網材50を巻き出すに従い、弾性部材63により網材50を巻き取る方向に、さらに力が加わっていく。
縦框40が戸当たり枠10に当接されると、これらに設けられた磁石、等の係止手段により、縦框40と戸当たり枠10は係止密着される。かくして網戸100が閉まった状態となる。この時、巻き取り軸62に巻き取られていた網材50は、全て巻き出され、網材50は、横方向一端側が縦框40に保持され、横方向他端側が弾性部材63の付勢を受ける巻き取り軸62に保持されるので、網材50の横方向が緊張状態に保たれる。また、網材50の上端および下端は、インナーレール24a、24b内に保持されるので、網材50の縦方向が緊張状態に保たれる。これにより、風が吹いたりして網材50に見込み方向の圧力がかかっても、網材50が歪んだりしないで、平坦な面を保つことができる。
さらに、戸当たり枠10に密着している縦框40を、係止手段を外して戸当たり枠10から離すと、その後は、なんの力を加えなくても、あるいはごく軽い力で、弾性部材63に蓄積された弾性力により、網材50が巻き取り軸62に巻き取られ、それに伴い網材50の横方向一端側が取り付けられた縦框40が収納枠60側に移動し、網戸が開いた状態となる。
次に、本発明の横引き網戸100の組み立て順序の一例について説明する。まず、網材50の上下左右の端部に、バンクテープを縫い付ける。そして、網材50の横方向一端側を巻き取り軸62の取り付け部66に挿入し、固定する。そして、弾性部材63の一端63aを芯棒64に固定し、これを巻き取り軸62内に挿入して、弾性部材63の他端63bを、接合部65を介して巻き取り軸62に固定する。そして、巻き取り軸62を、収納枠60内において、巻き取り軸62の上下端部を、収納枠60内側の上下端部に回転自在に取り付ける。芯棒64の上下端部は、収納枠60の内側の上下端部に固定する。網材50の横方向他端側は、縦框40の取り付け部41に挿入して固定する。
上枠20aおよび下枠20bに、インナーレール24aおよび24bを挿入して、框40はガイド22a、22bに沿って、上枠20aおよび下枠20bに取り付ける。そして、上枠20a、下枠20b及び戸当たり枠10並びに収納枠60を組み立てて、全体の枠を形成する。最後に、網戸を開いた状態において、不図示のギアセットにより網材50を巻き取る方向に力が加えられるように、芯棒64を回転して、弾性部材63にテンションを与えて、本発明の横引き網戸100が完成される。
次に、本発明の横引き網戸100を、勝手口ドアに取り付けた適用例を、図6の水平断面図、及び図7の垂直断面図を参照しつつ説明する。これら各図において、図面右側が室内、左側が室外方向を示している。
勝手口ドア200は、建物開口部に設けられた、縦枠201、202、並びに上枠203、及び下枠204からなる四辺の枠体内に、蝶番300を介して室外側に開放可能に取り付けられている。なお図6、及び図7は、勝手口ドア200が閉鎖されている状態を示すものである。勝手口ドア200では、左右の縦框211、212、及び上下の枠213、214が障子の四辺の枠体を構成している。さらに、障子には上下2箇所に複層ガラスパネル230、240が嵌め込まれ、室内外側それぞれに、ドア開閉のための取っ手220a、220bが取り付けられている。横引き網戸100の、四辺の上枠20a、下枠20b、及び戸当たり枠10、並び-に収納枠60の室外側の面には、例えば両面テープ等、接合部材が配設され、これら接合部材が、上記縦枠201、202、並びに上枠203、及び下枠204からなる四辺の枠体の、室内側面に接着されることによって、横引き網戸100が、勝手口ドア200が設けられた建物開口部に取り付けられている。
室内側の取っ手220aは室内方項に向かって大きく突出して設けられているため、勝手口ドア200の閉鎖状態においては、横引き網戸100を閉鎖した時に、取っ手220aと網材50とが位置的に干渉している。したがって、勝手口ドア200が開放状態にあるときに、横引き網戸100は有効に機能する。
なお、上記実施形態では、図8(a)に示されるように、戸当たり枠10、上枠20a、下枠20b、及び収納枠60により四辺の枠体を構成し、上枠20a、及び下枠20bの間を縦框40が左右に摺動する構造を有する横引き網戸100を示したが、例えば図8(b)に示されるように、戸当たり枠がなく、上枠320a、下枠320b、及び収納枠360により「コ」の字型の枠体を構成し、上枠320a、及び下枠320bの間を縦框340が左右に摺動する構造を有する横引き網戸300として構成することもできる。
さらに、図8(c)に示すように、左右の収納枠460a、460b内にそれぞれ巻き取り軸を配置し、上枠420a、及び下枠420bの間を縦框440a、440bを中央側に引き寄せるようにして網戸を閉鎖する構造の横引き網戸400として構成することもできる。
本発明の横引き網戸を示す斜視図である。 図1におけるA−A線に沿って切断した、本発明の横引き網戸を示す縦断面図である。 図1におけるB−B線に沿って切断した。本発明の横引き網戸を示す横断面図である。 巻き取り軸の拡大図である。 (a)は、巻き取り軸の横断面図における、重心および軸心を示した図であり、(b)は、鉛等をカウンターバランス部として添付した態様を示す図であり、(c)は、カウンターバランス部として、巻き取り軸の厚さを厚くした態様を示す図であり、(d)は、カウンターバランス部として、取り付け部と同一形状のものを設けた態様を示す図である。 本発明の横引き網戸を勝手口に取り付けた場合の、横断面図である。 本発明の横引き網戸を勝手口に取り付けた場合の、縦断面図である。 横引き網戸の各種実施形態を示す概略図である。 (a)および(b)は、特許文献1におけるロール式横引き網戸を示す図である。 特許文献2における縦型ロール網戸を示す図である。
符号の説明
100 横引き網戸
10 戸当たり枠
20a 上枠
20b 下枠
22a、22b ガイド
24a、24b インナーレール
25a、25b 案内溝
40 縦框
41 取り付け部
42 引き手
44a、44b 框端部材
45a、45b 案内溝
50 網材
60 収納枠
62 巻き取り軸
63 弾性部材
64 芯棒
65 接合部
66 取り付け部
66a 加算部分
66b 削除部分
68 カウンターバランス部

Claims (1)

  1. 少なくとも、上枠、下枠、及び収納枠を備えた枠組みと、上下両端が前記上枠及び下枠内に配置されたガイドに沿って左右に移動可能に構成された縦框と、前記収納枠内に回転自在に設けられた巻き取り軸と、横方向一端側が前記縦框に取り付けられるとともに他端側が前記巻き取り軸の取り付け部に固定された網材と、を備え、前記網材は、弾性部材により前記巻き取り軸に巻き取られるように構成された横引き網戸であって、前記巻き取り軸は、前記取り付け部に対応するカウンターバランス部を備えることを特徴とする横引き網戸。
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