JPH0247180Y2 - - Google Patents

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JPH0247180Y2
JPH0247180Y2 JP2738786U JP2738786U JPH0247180Y2 JP H0247180 Y2 JPH0247180 Y2 JP H0247180Y2 JP 2738786 U JP2738786 U JP 2738786U JP 2738786 U JP2738786 U JP 2738786U JP H0247180 Y2 JPH0247180 Y2 JP H0247180Y2
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  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、排煙窓等に用いられる窓開閉装置に
関する。
(従来の技術) 中高層ビルでは、火災等が発生した時に即座に
煙を排出できるようにした排煙窓が設けられてい
る。一般的な排煙窓の開閉装置は第7図に示すよ
うに構成されている。すなわち、窓本体20が下
端を支点として例えば外側に回動することによ
り、窓枠10の開口15を開くようになつてい
る。詳述すると、窓枠10と窓本体20との間に
はガススプリング31(付勢器)がほぼ垂直に配
置されており、このガススプリング31の下端は
窓枠10に回動可能に連結され、上端は窓本体2
0に回動可能に連結されている。そして、このガ
ススプリング31の付勢力により窓本体20は常
に開く方向に付勢されている。また、窓本体20
の上部と窓枠10の上部に図示しない滑車が設け
られており、これら滑車に図示しないロープ(条
体)が掛け渡されている。このロープを図示しな
い巻き取り機で引つ張りながら巻き取ることによ
り、ガススプリング31の弾性力に抗して窓本体
20が閉じられるようになつている。この閉じ状
態は例えば上記巻き取り機に内蔵されたロツク機
構によつてロツクされる。そして、ロープを緩め
た時にガススプリング31により窓本体20が開
いて即座に煙を排出できるようになつている。
(考案が解決しようとしている問題点) 上記開き状態において、ガススプリング31と
窓枠10と窓本体20とで3節固定連鎖をなすリ
ンク機構が構成され、窓本体20の開き角度はガ
ススプリング31の伸びストロークによつて決定
される。開き角度を大きくするためにはガススプ
リングを長くしなければならないが、そうする
と、コスト高になるとともに、ガススプリング3
1の下端と窓枠10の連結点が窓本体10の回動
中心Oに近付いて全開状態での窓本体の支持が不
安定になつたりするため、ガススプリングの長さ
には制約がある。この結果、窓本体の開き角度を
充分に確保できず、煙等の排出能力を充分に高め
ることができなかつた。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) 本考案は上記問題点を解消するためになされた
もので、その要旨は、窓本体の下部を窓枠の下部
に対して回動可能に支持するとともに、窓枠と窓
本体との間にほぼ垂直に配置された付勢器の伸び
力により窓本体を常に開く方向に付勢し、窓枠の
上部と窓本体の上部に設けられた滑車間に掛け渡
される条体を引つ張ることにより、窓本体を上記
付勢器の伸び力に抗して閉じるようにした窓開閉
装置において、上記付勢器の一端を窓枠に回動可
能に連結し、付勢器の他端を支持アームを介して
窓本体に回動可能に連結し、窓本体の開き状態に
おいて、上記支持アームが窓本体に対する交叉角
を増大させるようにして付勢器から垂れ下がり、
この支持アームを介して窓本体の自重を付勢器で
支持することを特徴とする窓開閉装置にある。
(作用) 条体を緩めると付勢器の伸び力により窓本体は
開かれる。この開き過程で、窓本体の自重等によ
り支持アームが窓本体との交叉角を増大させるよ
うにして付勢器から垂れ下がり、窓本体はこの支
持アームを介して付勢器に支持される。このた
め、大きな角度で開かれる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図〜第6図を参
照して説明する。なお、第7図の従来例と対応す
る部材には図中同番号を付す。第1図中10は窓
枠であり、この窓枠10は上枠11、下枠12、
縦枠13により構成され、複数の開口15を有し
ている。第2図、第3図に示すように、窓枠10
の室外側の面には、全周に亙つて気密ゴム16が
設けられている。
上記開口15はそれぞれ窓本体20によつて開
閉される。窓本体20は、上框21、下框22、
縦框23によつて枠取りされ、ガラス板24をは
め込むことによつて構成されている。窓本体20
の下框22は、ヒンジ25(支持機構)により窓
枠10の下枠12に対して、回動可能に支持され
ている。複数の窓本体20は、繋ピース(図示し
ない)により互いに連結されており、一体に開閉
動作を行なうようになつている。
第2図に示すように、窓枠10の縦枠13に
は、室内側端部から窓本体20の縦框23方向へ
延びる遮蔽壁部13aを有しており、窓本体20
の縦框23も室外側端部から縦枠13方向へ伸び
る遮蔽壁部23aを有している。これら遮蔽壁部
13a,23a間の空間30には、窓本体20を
常に外側へ開く方向に付勢するガススプリング
(付勢器)31が配置されている。このガススプ
リング31は窓本体20の閉じ状態において第3
図に示すようにほぼ垂直をなしている。ここで、
「ほぼ垂直」とは若干の傾きを含むことを意味し、
例えばガススプリング31が遮蔽壁部13a,2
3a間に収納される範囲の傾きをも「ほぼ垂直」
であるとする。第4図に示すように、ガススプリ
ング31の軸芯の延長線は、窓本体20の回動中
心Oよりも室内側に位置している。
上記ガススプリング31は、圧縮気体を内蔵し
たシリンダ部31aと、このシリンダ部31aに
スライド可能に収納されたピストン部(図示しな
い)と、このピストン部に連結されシリンダ部3
1aの下端から突出するロツド部31b(第4図、
第5図にのみ示す)とを有している。このロツド
部31bの下端は、軸32を介して縦枠13の側
面に回動可能に連結されている。この軸32はヒ
ンジ26の回動中心Oより上にある。
第3図に示すように、上記シリンダ部31aの
上端にはブラケツト31cが固定されており、こ
のブラケツト31cにはL字形をなすベルクラン
ク33の屈曲部33aの近傍部が軸34を介して
回動可能に連結されている。他方、縦框23の上
部側面には横断面L字形(第2図)をなすブラケ
ツト35が固定されており、このブラケツト35
に、支持アーム36の一端部が軸37を介して回
動可能に連結されている。支持アーム36の他端
部は軸38を介してベルクランク33の一方の端
部33bに回動可能に連結されている。ベルクラ
ンク33の他方の端部33cには、軸39を介し
てローラ40が回転可能に支持されている。ま
た、支持アーム36にはストツパピン36aが設
けられている。
窓本体20はロープ(条体)49の引つ張り力
によつて、上記ガススプリング31の付勢力に抗
して閉じられるようになつている。このロープ4
9は多数の窓枠側滑車41と窓本体側滑車42と
に交互に掛け渡されている。
上記窓枠側滑車41および窓本体側滑車42
は、縦断面がコ字形をなす支持部材43,44に
それぞれ回動可能に支持されており、この支持部
材43,44は取付金具45,46を介して上枠
11および上框21にそれぞれ上下首振り可能に
支持されている。
上記ロープ49の一端は、窓枠10の右端(第
1図)において、窓枠10に設けられた端末固定
部材50により固定されている。ロープ49の他
端は、窓枠10の左端から案内部材51によつて
導出され、滑車52を介して下方に延びている。
そして、この下方に延びたロープ49の端は、巻
き取り機55に巻き取られるようになつている。
巻き取り機55はハンドル56を有し、このハン
ドル56の操作でドラム(図示しない)を回すこ
とにより、上記ロープ49をドラムに巻き取るよ
うになつている。巻き取りの際には、巻き取り機
55に内蔵された公知のロツク機構等によりドラ
ムがロツクされ逆転が防止されている。
次に、上記構成をなす装置の作用を説明する。
第2図、第3図、第4図の閉じ状態では、窓枠1
0に設けられた気密ゴム16に窓本体20が圧接
し、室内を気密にしている。ガススプリング31
の伸び力Fはほぼ垂直方向であり、この伸び力F
はベルクランク33の第3図、第4図中反時計回
り方向の回動力に変換されている。このため、ベ
ルクランク33の端部33cに支持されたローラ
40が常に縦枠13の遮蔽壁部13aを押してい
る。したがつて、第4図に示すように、窓本体2
0は常に窓枠10から水平方向の反力F′を受けて
いる。
上記水平方向の反力F′は、ベルクランク33に
おける軸34,38間の距離と、軸34,39間
の距離との比、および軸34,39間を結ぶ線と
遮蔽壁部13aとの交叉角等によつて決定される
が、この実施例の場合、反力F′はガススプリング
31の伸び力Fより小さい。しかし、この反力
F′の作用点からその作用方向に伸びる延長線と、
窓本体20の回動中心Oとの間の距離d1が非常に
大きいので、窓本体20に付与される回動モーメ
ントM1=F′×d1は非常に大きい。
巻き取り機55のドラムはロツクされており、
このため、上記回動モーメントM1に抗してロー
プ49が緊張しており、上記閉じ状態を維持して
いる。
なお、支持アーム36は、上記閉じ状態におい
て、窓本体20の縦框23の長手方向と平行をな
して垂直に配置されている。
次に火災等の際に煙を排出する場合には、巻き
取り機55のドラムのロツク状態を解除し、ロー
プ49を弛ませる。この時、上記の大きな回動モ
ーメントM1により窓本体20の初期の開き動作
を迅速かつ確実に行なうことができる。
上記のようにベルクランク33が回動して窓本
体20が所定角度開かれると、第5図に示すよう
に、ベルクランク33がストツパピン36aに当
たり、このベルクランク33の回動を阻止する。
また、支持アーム36がブラケツト35の起立壁
35aに当たる。この結果、ガススプリング31
の伸び力Fがベルクランク33および支持アーム
36を介して窓本体20に作用する。
窓本体20が所定角度開かれた状態では、第5
図に示すように、ガススプリング31の軸芯の延
長線と窓本体20の回動中心Oとの間の距離d2
閉じ状態の時に比べて増大しており、このためガ
ススプリング31の伸び力Fに起因する窓本体2
0の回動モーメントM2=F×d2は充分大きい。
しかも、この開き状態では、窓本体20の重心が
回動中心Oより室外側に位置するので、この重心
に起因する回動モーメントも付加される。さら
に、開き動作初期の回動によつて生じた慣性モー
メントも付加される。このため、窓本体20は、
第5図に示す開き状態から、大きな回動モーメン
トで迅速かつ確実に開かれる。この過程で、ロー
ラ40は窓枠10の遮蔽壁部13aから離れる。
ベルクランク33が支持アーム36のストツパ
ピン36aに当たつた後では、これらベルクラン
ク33と支持アーム36は相対的な回動が禁じら
れるため、1本のリンクとして作用する。この結
果、ガススプリング31、ベルクランク33と支
持アーム36、窓本体20、窓枠10により実質
的に4節限定連鎖をなすリンク機構が構成され
る。したがつて、第6図中想像線で示すように、
ガススプリング33の伸びストロークが限界値に
達しても、まだ4節リンク機構は運動の可能性を
残しており、窓本体20の自重により、窓本体2
0およびガススプリング31が下方に回動する。
この時、支持アーム36は窓本体20に対する交
叉角がほぼ0度(平行)から増大して、付勢器3
1の先端から垂れ下がる。このようにして、窓本
体20は支持アーム36およびベルクランク33
を介してガススプリング31の先端から吊り下げ
られる。この窓本体20の全開状態における開き
角度は、想像線で示す角度(ほぼ従来構成に匹敵
する開き角度)に比べて大きくとることができ、
煙の排出能率を高めることができる。
窓本体20が開かれる過程で、窓本体側滑車4
2は窓枠側滑車41から離れ、これら滑車41,
42間に掛け渡されたロープ49が巻き取り機5
5から送り出される。
次に、窓本体20が開かれた状態で、巻き取り
機55のハンドル56を回すと、ロープ49が巻
き取られて引つ張られ、このロープ49に掛け渡
された滑車41,42が互いに近付けられる。換
言すれば、ガススプリング31の弾性力に抗して
窓本体20が回動し、第3図、第4図に示すよう
に窓枠10に至り、その開口15を閉じる。
前述したように、窓本体20が所定角度以上開
いた状態では、ベルクランク33がストツパピン
36aによつて係止されて回動を阻止されてお
り、ベルクランク33は窓本体20に対して相対
的な位置関係が変化せず、常にローラ40が軸3
4より下框22に近い位置にあるため、上記閉じ
過程でローラ40が再び遮蔽壁部13aに当たつ
た時に、ベルクランク33は確実に時計回り方向
に回動され、第3図,第4図の位置に戻ることが
できる。
本考案は上記実施例に制約されず種々の態様が
可能である。例えば、窓本体を内側に開くように
してもよいし、窓本体が一つである単窓タイプに
適用することもできる。
また、支持アームをベルクランクを介さずに付
勢器の上端に直接回動可能に連結してもよい。
さらに、付勢器はコイルスプリングを用いたも
のでもよい。
考案の効果 以上説明したように、本考案にあつては、付勢
器と窓本体との間に回動可能な支持アームを介在
させることによつて、窓本体の開き角度を大きく
することができる。また、付勢器を小形にするこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の一実施例を示すもの
で、第1図は本考案の開閉装置を備えた窓の正面
図、第2図、第3図はそれぞれ開閉装置の要部の
閉じ状態を示す横断面図および縦断面図、第4図
〜第6図は開き過程を順に示す開閉装置の概略縦
断面図である。また、第7図は従来の開閉装置を
示す概略縦断面図である。 10……窓枠、15……開口、20……窓本
体、25……ヒンジ(支持機構)、31……ガス
スプリング(付勢器)、36……支持アーム、4
1……窓枠側滑車、42……窓本体側滑車、49
……ロープ(条体)、55……巻き取り機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 窓本体の下部を窓枠の下部に対して回動可能に
    支持するとともに、窓枠と窓本体との間にほぼ垂
    直に配置された付勢器の伸び力により窓本体を常
    に開く方向に付勢し、窓枠の上部と窓本体の上部
    に設けられた滑車間に掛け渡される条体を引つ張
    ることにより、窓本体を上記付勢器の伸び力に抗
    して閉じるようにした窓開閉装置において、上記
    付勢器の一端を窓枠に回動可能に連結し、付勢器
    の他端を支持アームを介して窓本体に回動可能に
    連結し、窓本体の開き状態において、上記支持ア
    ームが窓本体に対する交叉角を増大させるように
    して付勢器から垂れ下がり、この支持アームを介
    して窓本体の自重を付勢器で支持することを特徴
    とする窓開閉装置。
JP2738786U 1986-02-28 1986-02-28 Expired JPH0247180Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2738786U JPH0247180Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2738786U JPH0247180Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

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Publication Number Publication Date
JPS62140181U JPS62140181U (ja) 1987-09-04
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