JP4097225B2 - 跳ね上げ扉 - Google Patents

跳ね上げ扉 Download PDF

Info

Publication number
JP4097225B2
JP4097225B2 JP2005261336A JP2005261336A JP4097225B2 JP 4097225 B2 JP4097225 B2 JP 4097225B2 JP 2005261336 A JP2005261336 A JP 2005261336A JP 2005261336 A JP2005261336 A JP 2005261336A JP 4097225 B2 JP4097225 B2 JP 4097225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door body
door
arm
horizontal axis
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005261336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007070950A (ja
Inventor
就久 越田
誠 西丸
宏吉 山岸
Original Assignee
三協立山アルミ株式会社
日本綜合地所株式会社
株式会社ウイル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三協立山アルミ株式会社, 日本綜合地所株式会社, 株式会社ウイル filed Critical 三協立山アルミ株式会社
Priority to JP2005261336A priority Critical patent/JP4097225B2/ja
Publication of JP2007070950A publication Critical patent/JP2007070950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4097225B2 publication Critical patent/JP4097225B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Description

本発明は、横軸を支点にして扉体の下端を跳ね上げ、窓枠内を全開放できる跳ね上げ扉に関する。
従来、リビング等に設けられるいわゆる掃き出し窓において、窓枠内を全開放できるものとしては、扉体を折り畳んで竪枠側にスライドさせる折戸式サッシがあった。このサッシは、扉体を開けたときに折り畳んだ扉体が両側に残り、眺望の妨げになる。
特許文献1には、温室やビニルハウスの通気窓として、扉体の上端部を上枠に蝶番で連結し、扉体を屋外側に跳ね上げて開くようにしたものが記載されている。この窓では、扉体を開ける方向に引き付けるコイルバネと、扉体を閉まる方向に引き付けるワイヤーとを備え、扉体を閉から開に動かす場合の力量と、開から閉に動かす場合の力量との差が少なくなるようにしている。コイルバネは、蝶番の上方位置の外壁面と、扉体下部の屋外側面との間に、ワイヤーを介して連結されている。
このような窓は、コイルバネを外壁面から吊っているワイヤーが万が一切れた場合には、扉体が勢いよくバタンと閉まるため、窓の傍の室外側に物が置かれていたり子供が立っていたりすると、それらを扉体下部で強打したり、扉体下部と下枠の間に挟まれるおそれがある。
特許文献2には、換気用の横軸回転窓として、左右の竪枠の中間高さより上部に扉体を偏心状態で軸支すると共に、扉体上框の室内面側に重りを取付けてあり、無風状態では、重りの重さで扉体上部が室内側に倒れこむようにして扉体が自然に開き、風が吹くと、軸支箇所よりも下側部分の扉体面積が上側部分の扉体面積より広いため、扉体下部が室内側に押し込まれて扉体が自然に閉まるようにしたものが記載されている。この窓は、風の状況により扉体が自然に開いたり閉じたりするので、換気窓としては有効であるが、扉体の開き角度が不安定で、強風時に風にあおられたりすると扉体が勢いよく閉まるおそれがあるため、先に述べたのと同様の危険性がある。
特開平11−131901号公報 特開平10−102932号公報
本発明は以上に述べたような実情に鑑み、窓枠内を全開放して良好な眺望が得られると共に、扉体が閉鎖方向に回転した際、窓のすぐ傍の室外側に物が置かれていたりしても、それを扉体下部で強打したり扉体下部と下枠の間に挟んだりする危険を避けることのできる跳ね上げ扉の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による跳ね上げ扉は、窓枠と、扉体と、横軸ヒンジと、付勢部材と、ワイヤーと、ワイヤー巻取り装置とを備え、扉体は、上框の室外側面と室内側面の少なくともいずれか一方に重りが取付けてあり、横軸ヒンジは、竪框の上部見込み面と竪枠の上部見込み面との間に配置してあり、付勢部材は、横軸ヒンジよりも下方位置で上端部を竪框の室内側面に横軸ヒンジの軸と平行な軸により回転自在に取付けてあり且つ下端部を竪枠に横軸ヒンジの軸と平行な軸により回転自在に取付けてあるとともに、竪框を押して扉体を開方向に常時付勢するものであり、ワイヤー巻取り装置は室内側に配置してあり、ワイヤーは、竪框の横軸ヒンジよりも下側の室外側位置と室外側天井部間に掛け渡してあるとともに、室外側天井部から室内側に引き込んでワイヤー巻取り装置に取付けてあり、ワイヤー巻取り装置により扉体を開閉自在としてあり、横軸ヒンジよりも上側の扉体の重量と上框に取付けた重りの重量と付勢部材の反力とによる扉体の開方向の回転力と、横軸ヒンジよりも下側の扉体の重量による扉体の閉鎖方向の回転力とが、閉鎖方向に回転した扉体が完全に閉鎖する前の所定の位置で釣り合うことを特徴とする。
請求項2記載の発明による跳ね上げ扉は、請求項1記載の発明の構成に加え、竪框と竪枠との間に扉体の開き角度を規制するアームストッパーが設けてあり、アームストッパーは、竪枠又は竪框の一方に長手方向に取付けたレールと、一端部を竪枠又は竪框の他方に回転自在に連結し他端部をレールに回転自在に且つレール長手方向にスライド自在に連結したアームとを有し、レールは、長手方向にアーム他端部のガイド部を有するとともに、扉体が開放位置まで回転したときにアーム他端部が位置する位置に嵌合部を有し、アームは、他端部にレールの嵌合部と嵌合する被嵌合部を有し、扉体が開放位置まで回転したときにアームの被嵌合部がレールの嵌合部に嵌合して扉体の回転がロックされることを特徴とする。
請求項1記載の発明による跳ね上げ扉は、横軸ヒンジが竪框の上部見込み面と竪枠の上部見込み面との間に配置してあり、扉体下部側を室外側に跳ね上げるようにして扉体が開き、扉体が窓枠内の高い位置に保持されるため、良好な眺望を得ることができる。また、上框に重りが取付けてあるとともに、付勢部材により扉体を開方向に常時付勢しているので、扉体を吊っているワイヤーの張力が小さくなり、扉体の開閉操作を楽に行うことができる。万が一ワイヤーが切れて扉体が閉鎖方向に回転しても、横軸ヒンジよりも上側の扉体の重量と上框に取付けた重りの重量と付勢部材の反力とによる扉体の開方向の回転力と、横軸ヒンジよりも下側の扉体の重量による扉体の閉鎖方向の回転力とが、閉鎖方向に回転した扉体が完全に閉鎖する前の所定の位置で釣り合うため、その位置で扉体の回転が停止し、窓のすぐ傍の室外側に物が置かれていたりしても、それを扉体下部で強打したり、扉体下部と下枠の間に挟んだりする危険を避けることができる。
請求項2記載の発明による跳ね上げ扉は、扉体を開放位置まで開けたときに、アームストッパーのレールの嵌合部にアーム他端部の被嵌合部が嵌合して扉体の回転がロックされるため、万が一ワイヤーが切れたりしても扉体が開放状態から閉鎖方向に回転するのを阻止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図7は、本発明の跳ね上げ扉の一実施形態を示している。本実施形態のものは、マンション等の集合住宅のリビングに設けられる掃き出し窓であり、扉体2は横軸を支点として回転する横軸回転窓の形態となっている。図2は、扉体2を閉鎖した状態での縦断面図、図3は扉体2を全開にした状態での縦断面図、図4は室内側正面図、図5は窓上部の拡大した縦断面図、図6は横断面図、図7は、扉体2を全開にした状態で横軸ヒンジ3の周辺部を拡大して示す縦断面図である。
本窓は、躯体開口部に、上枠14と下枠15と左右の竪枠10を枠組みしてなる窓枠1が取付けられ、図4に示すように、窓枠1内に一つの扉体2が、左右の竪框8,8を竪枠10,10に横軸ヒンジ3,3で支承して取付けてある。扉体2は、上框6と下框16と左右の竪框8,8を四周枠組みすると共に、上下框6,16間に2本の竪骨17,17を架設し、各框と竪骨とにより形成される3箇所の開口部に、パネル18を嵌め込んで形成してある。パネル18は、ガラスであってもよいが、軽量化のためにポリカーボネート等の樹脂板を用いることもできる。横軸ヒンジ3は、図2と図6に示すように、扉体2の中間高さよりもかなり上の高さ位置の、竪框8の上部見込み面9と竪枠10の上部見込み面11との間に配置してあり、扉体2は、図3に示すように、下部側を室外側に跳ね上げるようにして略水平な角度まで回転する。横軸ヒンジ3は、図6と図7に示すように、框側取付部3aと、枠側取付部3bと、両者を互いに回転自在に結合する横軸3cとを有している。
上框6は、図5に示すように、室外側面と室内側面とにボルト19の頭部を回り止めした状態で框長手方向にスライド可能に保持するアリ溝20を有しており、このアリ溝20に頭部を保持したボルト19とナット21とで挟持して、上框室外側面と上框室内側面に重り7a,7bを取付けている。重り7a,7bには、鉄製のフラットバーを用いており、重りの長さ、個数を変えることにより重さを調節できる。実施形態のものは、室外側に一本の重り7aが、室内側に3本の重り7bがそれぞれ取付けており、室内側の重りを重くしている。重り7a,7bは、上框6の室外側と室内側にそれぞれ取付けたカバー材22a,22bにより隠蔽されている。
図2に示すように、横軸ヒンジ3よりも下方の室内側には、扉体を常時開方向に付勢するガススプリング4が設けてある。ガススプリング4は、図7に示すように、一端部が竪框8の横軸ヒンジ3よりも下方位置の室内側面に取付けたブラケット23に横軸24で軸着し、他端部が竪枠10の上下方向略中間位置に取付けたブラケット46に横軸47で軸着して設けてあり、扉体2の開閉に伴って伸縮し、シリンダーの内部に封入したガスの圧力により竪框8を室外側に向けて常時押している。ガススプリング4は、左右の竪框8と竪枠10の間にそれぞれ一本ずつ設けてある。ガススプリング4の反力は、ガススプリング4の全長が最も縮まる扉体閉鎖時に最も大きくなり、全長が伸びるにつれて徐々に小さくなる。
扉体2は、扉体下端から横軸ヒンジ3までの長さの略中間の位置で、左右の竪框8を室外側天井部12からワイヤー5で吊っている。図8に示すように、左右の竪框の室外側面の横軸ヒンジ3の下側の位置には滑車25aが取付けてあり、左右竪框の上方位置の室外側天井部12には滑車25bが二つずつ並べて設けてあり、ワイヤー5は、一端が天井部右端の滑車25bに固定してあり、中間部は天井部の滑車25bと左右竪框の滑車25aとの間にワイヤーがそれぞれ2本ずつ架かるようにして掛け渡し、他端はチューブ48に通して室内側に引き込み、室内に設けたワイヤー巻取り装置13に繋いである。天井部の滑車25bは、扉体2を全開にしたときに、竪框側の滑車25aの略真上に位置するように配置してある。ワイヤー巻取り装置13は、ワイヤーを巻き取るドラム(図示省略)と、ドラムを回転させるハンドル26とを有しており、ドラムにはストップ機構を備えている。ハンドル26を回すことで、滑車25a,25bに巻きかけたワイヤー5の長さが調節されて扉体2の開閉操作が行え、扉体2は0°から90°の範囲の任意の開き角度でワイヤー5の張力により停止する。ワイヤー5の張力は、竪框の滑車25aと室外側天井部の滑車25bとの間に架かっている4本のワイヤーに均等に分散される。
さらに本窓は、横軸ヒンジ3よりも下方の室外側に、扉体2の開き角度を規制するアームストッパー27を設けている。アームストッパー27は、図9に示すように、竪枠10の室外側面に長手方向に沿って設けたレール28と、レール28と竪框8とを繋ぐアーム29とを有している。アーム29は、一端部に設けた横軸30が竪框8室外側面に取付けたブラケット31に回転自在に軸着され、他端部に設けた横軸32がレール28に設けた上下方向の長孔33に挿通されて上下方向にスライド可能としてある。扉体2を開閉すると、アーム29の竪枠側の横軸32がレール28の長孔33内で上下にスライドし、これにより扉体2の開き角度を0°から90°の範囲に規制している。
さらにアームストッパー27には、扉体2が90°まで開いたところで扉体2をロックするロック機構と、そのロックを解除するロック解除部材34とを有している。レール28の長孔33の上端部には、長孔33の開口幅よりも大きな直径の円形孔状の横軸嵌合部35が形成されている。アーム29の竪枠側の横軸32は、図10(a)に示すように、根元部分に長孔挿通部36よりも直径を大きくした被嵌合部37を形成してあり、横軸32の先端部に端面を傘状に面取りしたバネ保持具38を取り付け、長孔挿通部36にコイルバネ39を圧縮した状態で取付けている。被嵌合部37は、コイルバネ39の力でレール28側に向けて付勢され、常にレール面に圧接する。ロック解除部材34は、上下方向の長孔40に横軸32の長孔挿通部36が挿通してあり、横軸32といっしょになって上下にスライドする。ロック解除部材34は、横軸32のバネ保持具38に向けて外側に斜めに傾斜してのびるロック解除板41が一体に設けてあり、下部側にレール28の長孔33から挿通してストッパーアーム29側に突出するガイド兼摘み部42が設けてある。
扉体2が開方向に回転して横軸32が上昇し、扉体2が90°まで開くと、図10(b)に示すように、横軸32の被嵌合部37がレール28の横軸嵌合部35に嵌合するため、横軸32の下方移動が規制されて扉体2の回転がロックされる。ロックを解除するときは、図10(c)に示すように、ガイド兼摘み部42を指で操作してロック解除部材34を上方にスライドさせれば、横軸先端のバネ保持具38がロック解除板41に押されるため被嵌合部37がレールの横軸嵌合部35から抜けて、ロックが解除される。
扉体2は、0°から90°までの任意の開き角度において、扉体2を開方向に回転させようとする横軸ヒンジ3まわりのモーメント(扉体の開方向の回転力)と、扉体2を閉鎖方向に回転させようとする横軸ヒンジ3まわりのモーメント(扉体の閉鎖方向の回転力)とが釣り合い、その開き角度で保持される(図11参照。)。このときのモーメントの釣り合いの式は下記の式1のようになる。
Figure 0004097225
式1の左辺は扉体2を開方向に回転させようとするモーメントの合計であり、式1の右辺は扉体2を閉鎖方向に回転させようとするモーメントの合計であり、この両者が釣り合うことで扉体2がその角度で停止する。このときのワイヤー5の張力Tは、式1を変形して下記の式2より求められる。また、ガススプリング4の反力Gは、下記の式3から求めることができる。
Figure 0004097225
Figure 0004097225
本窓では、扉体2を開放状態から閉鎖方向に回転したときに、図1に示すように、扉体2の下端の床面からの高さHが400mm程度、開き角度αにして約30°まで回転したときに、ワイヤー5の張力Tが小さくなり、ワイヤー5の張力Tがなくても扉体2の横軸ヒンジ3まわりのモーメントが釣り合って、扉体2の回転が停止するようにしている。そのための具体的な設計方法として、先の式1〜3を用い、扉体2の開き角度αが30°となったところで、ワイヤー5の張力Tが5kgf前後となるように、上框6に取付ける重り7a,7bの重量、ガススプリング4のサイズ、横軸ヒンジ3からガススプリング4までの距離Lを調整している。とりわけ、上框6の室内側面に取付ける重り7bの重量で調整するのが簡便且つ効果的である。所望の停止角度(30°)で、ワイヤー5の張力Tが0ではなく5kgf前後としているのは、ワイヤー5の張力Tが0になるように設計すると、竪框8と竪枠10との間に設けたタイト材43(図6参照)等の摩擦があるために、30°よりも大きい開き角度で停止してしまうためである。
扉体2を開ける際には、ワイヤー巻取り装置13のハンドル26を、ワイヤー5を巻き取る方向に回すことで、竪框と室外側天井部の滑車25a,25bに巻きかけたワイヤー5が短くなり、扉体2がワイヤー5によって吊られて開方向に徐々に回転する。扉体2が90°まで回転すると、アームストッパー27のロック機構が働いて扉体2が自動的にロックされる。このように扉体2を90°まで回転させることで、窓枠1内が全開放し且つ扉体2が窓枠内の高い位置に保持されるため、良好な眺望が得られると共に、リビングからサッシ室外側に設けたテラスやベランダに自由に行き来できる。
扉体2を閉じる際には、アームストッパー27のロック解除部材34を上方にスライドさせてロックを解除した後、ワイヤー巻取り装置13のハンドル26を、ワイヤー5を繰り出す方向に回転させることで、扉体2が閉鎖方向に徐々に回転する。開き角度が30°程度まで扉体2が閉まると、横軸ヒンジ3よりも上側の扉体2の自重と上框6に取付けた重り7a,7bの重量とガススプリング4の反力Gとによる扉体を開方向に回転させようとするモーメント(W1L1+W2L2+W3L3+W4L4+2GL)の作用により、ワイヤー5の張力Tが小さくなって扉体2の回転が停止する。扉体2を閉め切るには、ワイヤー5を繰り出しながら竪框8に設けてあるレバーハンドル44又は掘り込み引き手45に手を掛けて扉体2を室内側に引くことで、扉体を閉鎖できる。万が一ワイヤー5が切れたときは、扉体2は自然に閉鎖方向に回転することとなるが、ワイヤー巻取り装置13を操作して扉体2を閉じようとしたときと同じように、扉体2の開き角度が30°程度となったところで、横軸ヒンジ3よりも上側の扉体2の重量と上框6に取付けた重り7a,7bの重量とガススプリング4の反力とによる扉体の開方向の回転力と、横軸ヒンジ3よりも下側の扉体2の重量による扉体の閉鎖方向の回転力とが釣り合い、扉体2の回転が停止する。したがって、サッシの傍の室外側に物が置いてあっても、それを扉体2の下部で強打したり、下框16と下枠15の間に挟んだりすることが避けられ、扉体2のガラス等の破損も防止できる。また、扉体2を半開きの状態で保持して、換気を行うことも容易である。
さらに本窓では、上框の室内側面と室外側面の両方に重りを取付けていることで、どちらか一方だけに重りを取付けるものよりも扉体の横軸ヒンジよりも上側と下側のバランスが取りやすく、且つ重りが上框から室内外方向に出っ張る量を小さくできる。
図12と図13は、掃き出し窓に適用した本発明の跳ね上げ扉の他の実施形態を示している。本実施形態のものでは、ワイヤー5を巻き掛ける竪框8側の滑車25aを、竪框8室外側面の下部に取付けている。このように竪框側の滑車25aを竪框の下の方に取付けると、扉体2を開けたときにワイヤー5の張力がより小さくなるため、ワイヤー巻取り装置13のハンドル操作が軽くなり、扉体2の開閉操作がより一層楽に行えるようになる利点がある。また、ワイヤー5の張力を同じにして、竪框8側の滑車25aを下の方に持っていったとすると、上框6に取付ける重りを軽くし、扉体2の重量を軽くできることになる。さらに本実施形態のものは、竪枠10の枠外周側に、袖壁49を室外側天井部の滑車25bよりも室外側まで張り出させて設けている。これにより、扉体2を閉鎖した状態で、竪框下部に取付けた滑車25aと天井部の滑車25bとの間に掛け渡されているワイヤー5に通行人が引っ掛かるのを防止できる。
なお、先の実施形態のものは、竪框8側の滑車25aを竪框の略中間高さ位置に取付けているので、扉体2の閉鎖時でもワイヤー5がそれほど室外側の通行の邪魔にならないが、その場合でも本実施形態のもののように袖壁49を室外側天井部の滑車25bよりも室外側まで張り出して設けておけば、ワイヤー5に通行人が引っ掛かるのを確実に防止できる。
本発明は、以上に述べた実施形態に限定されない。扉体が閉鎖方向に回転したときに扉体が停止する角度は、窓を設置する場所の状況に応じて適宜変更してよく、回転停止時の開き角度をより大きくしたいときには、上框室内側面に取付ける重りを重くすることで簡単に調整できる。付勢部材は、内部にコイルバネを圧縮して備えるものであってもよい。扉体を吊るワイヤー5は、図14に示すように、ワイヤーの一端を一方の竪框側で固定し、中間部を室外側天井部の滑車25bと他方の竪框の滑車25aとに巻き掛けて室内側に引き込んでもよいし、二本のワイヤーの一端を左右の竪框にそれぞれ固定し、各ワイヤーの中間部を室外側天井部の滑車に巻き掛けて室内側に引き込んでもよい。アームストッパーは、例えば、レールの長孔の上端部に、アーム他端部の横軸を引っ掛ける下向きの鉤状の溝部を設け、横軸を該溝部に引っ掛けることにより扉体の回転をロックできるようにすることもできる。本発明の跳ね上げ扉は、掃き出し窓に限らず、下枠が壁の中ほどに位置する腰高窓に用いることもできる。
本発明の跳ね上げ扉の一実施形態を示す縦断面図であって、扉体が閉じようとしたときに、扉体が閉まりきる前の略一定の角度で停止するときの状態を示している。 扉体を閉鎖した状態での跳ね上げ扉の縦断面図である。 扉体を全開にした状態での跳ね上げ扉の縦断面図である。 跳ね上げ扉の室内側正面図である。 窓上部の縦断面図である。 跳ね上げ扉の横断面図である。 扉体を全開にした状態で横軸ヒンジの周辺部を拡大して示す縦断面図である。 (a)は竪框と室外側天井部との間のワイヤーの巻き掛け状態を示す室外側正面図であり、(b)は同側面図である。 扉体を半開きにした状態で、アームストッパーを扉体の外周側から見た図である。 図9のA−A断面図であって、(a)は扉体の開き角度が90°になる直前の状態、(b)は扉体の開き角度が90°でロックされたときの状態、(c)は扉体のロックを解除するときの状態を示している。 扉体に作用する横軸ヒンジまわりのモーメントを図示した説明図である。 本発明の跳ね上げ扉の他の実施形態を示す扉体を閉鎖した状態での縦断面図である。 図12に示す跳ね上げ扉の横断面図である。 竪框と室外側天井部との間に掛け渡すワイヤーの他の実施形態を示す室外側正面図である。
符号の説明
1 窓枠
2 扉体
3 横軸ヒンジ
4 ガススプリング(付勢部材)
5 ワイヤー
6 上框
7a,7b 重り
8 竪框
9 竪框の見込み面
10 竪枠
11 竪枠の見込み面
12 室外側天井部
13 ワイヤー巻取り装置
3c,24,47 横軸(軸)
27 アームストッパー
28 レール
29 アーム
33 長孔(ガイド部)
35 横軸嵌合部(嵌合部)
37 被嵌合部

Claims (2)

  1. 窓枠と、扉体と、横軸ヒンジと、付勢部材と、ワイヤーと、ワイヤー巻取り装置とを備え、扉体は、上框の室外側面と室内側面の少なくともいずれか一方に重りが取付けてあり、横軸ヒンジは、竪框の上部見込み面と竪枠の上部見込み面との間に配置してあり、付勢部材は、横軸ヒンジよりも下方位置で上端部を竪框の室内側面に横軸ヒンジの軸と平行な軸により回転自在に取付けてあり且つ下端部を竪枠に横軸ヒンジの軸と平行な軸により回転自在に取付けてあるとともに、竪框を押して扉体を開方向に常時付勢するものであり、ワイヤー巻取り装置は室内側に配置してあり、ワイヤーは、竪框の横軸ヒンジよりも下側の室外側位置と室外側天井部間に掛け渡してあるとともに、室外側天井部から室内側に引き込んでワイヤー巻取り装置に取付けてあり、ワイヤー巻取り装置により扉体を開閉自在としてあり、横軸ヒンジよりも上側の扉体の重量と上框に取付けた重りの重量と付勢部材の反力とによる扉体の開方向の回転力と、横軸ヒンジよりも下側の扉体の重量による扉体の閉鎖方向の回転力とが、閉鎖方向に回転した扉体が完全に閉鎖する前の所定の位置で釣り合うことを特徴とする跳ね上げ扉。
  2. 竪框と竪枠との間に扉体の開き角度を規制するアームストッパーが設けてあり、アームストッパーは、竪枠又は竪框の一方に長手方向に取付けたレールと、一端部を竪枠又は竪框の他方に回転自在に連結し他端部をレールに回転自在に且つレール長手方向にスライド自在に連結したアームとを有し、レールは、長手方向にアーム他端部のガイド部を有するとともに、扉体が開放位置まで回転したときにアーム他端部が位置する位置に嵌合部を有し、アームは、他端部にレールの嵌合部と嵌合する被嵌合部を有し、扉体が開放位置まで回転したときにアームの被嵌合部がレールの嵌合部に嵌合して扉体の回転がロックされることを特徴とする請求項1記載の跳ね上げ扉。
JP2005261336A 2005-09-08 2005-09-08 跳ね上げ扉 Active JP4097225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005261336A JP4097225B2 (ja) 2005-09-08 2005-09-08 跳ね上げ扉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005261336A JP4097225B2 (ja) 2005-09-08 2005-09-08 跳ね上げ扉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007070950A JP2007070950A (ja) 2007-03-22
JP4097225B2 true JP4097225B2 (ja) 2008-06-11

Family

ID=37932646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005261336A Active JP4097225B2 (ja) 2005-09-08 2005-09-08 跳ね上げ扉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4097225B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007070950A (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4541198B2 (ja) 温室の換気装置
JP4810448B2 (ja) 建具
JP4097225B2 (ja) 跳ね上げ扉
KR101170280B1 (ko) 차양 및 빗물 유입방지 기타 사생활보호 및 방범을 위한 차단부재가 구비된 방충망
JP5917120B2 (ja) 自然風力換気窓及び排煙窓
KR100591738B1 (ko) 아파트 베란다 차수 장치
JP4160586B2 (ja) 開閉部に設けるカバー装置
KR20040092401A (ko) 창문용 블라인드
KR200451040Y1 (ko) 인장형 가스 스프링이 구비된 화재 대피창
KR200319639Y1 (ko) 창문용 블라인드
KR200446420Y1 (ko) 베니션블라인드의 고정장치
JP3400695B2 (ja) ロールスクリーン装置
JP2005245203A (ja) 温室の換気装置
JPH0972174A (ja) シャッタ
KR100823581B1 (ko) 일체형 다기능 창호
JP2005213911A (ja) 横引き網戸
JP4986586B2 (ja)
JP2010095896A (ja) 自然換気用窓
JP2002194966A (ja) 緊急脱出用昇降式面格子
JP5329171B2 (ja) 自然換気用窓
US4120341A (en) Greenhouse door assembly
KR20120033764A (ko) 블라인드 창호
JPS6350389Y2 (ja)
JP6923198B2 (ja) ペット用のドア開閉装置
JPH0613339Y2 (ja) 揺動開閉窓の開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080129

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080129

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080229

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4097225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250