JP2013122803A - 磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法 - Google Patents

磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信号の記録または再生動作を安定化する。
【解決手段】磁気ヘッド3は、磁気テープ2が巻き付けられる2つのリール4a,4bの間に配置され、これら2つのリール4a,4bの間で橋架された磁気テープ2の一方の面に接触する。駆動部11は、磁気ヘッド3を移動させる。制御部12は、磁気ヘッド3を磁気テープ2に接触させる間、磁気ヘッド3を磁気テープ2の一方の面に押圧するためのD1方向の駆動力を駆動部11に発生させる。リール4a,4bに対する磁気テープ2の巻き取り状態に応じて、磁気テープ2の走行位置が変動した場合でも、磁気ヘッド3を磁気テープ2に安定的に接触させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法に関する。
磁気テープは、大量のデータを記録可能な記録媒体として広く利用されている。磁気テープ装置は、2つのリールのうち一方のリールに巻き付けられた磁気テープを他方のリールによって巻き取る間に、2つのリール間で走行する磁気テープに磁気ヘッドを接触させることで、信号の書き込みや読み出しを行う。
一般的に、一方のリールから他方のリールまでの磁気テープの走行路には、ガイドローラが配置されることが多い。ガイドローラの役割の1つは、決められた位置を通過するように磁気テープを誘導することである。例えば、2つのガイドローラの間の領域に磁気ヘッドを配置することで、磁気ヘッドに対して磁気テープを安定的に接触させることができる。このような構成の磁気テープ装置の例として、2つのガイドローラの間の領域に、磁気テープの表面および裏面にそれぞれ接触する2つの磁気ヘッドを配置して、両面記録を可能にしたものがある。
一方、ガイドローラを使用せずに、一方のリールから他方のリールに対して磁気テープを直接的に架け渡した状態でデータの記録や再生を行う磁気テープ装置も提案されている。ガイドローラを使用しない構成とすることで、磁気テープのパス構造が単純になり、磁気テープ装置やテープカートリッジの製造コストを低減できる、磁気テープ装置を小型化できるなどのメリットが得られる。また、ガイドローラに摺動することによって磁気テープにかかる負荷をなくすこともできる。
特開2005−166094号公報 特開2005−251323号公報
しかしながら、ガイドローラを使用せずに、一方のリールから他方のリールに対して磁気テープを直接的に架け渡す構成とした場合には、リールに対する磁気テープの巻き取り状態に応じて、磁気テープが通過する位置がテープ厚方向に変動する。このような磁気テープの位置変動によって、磁気ヘッドに対して磁気テープが接触する際の圧力が一定にならず、さらに、磁気ヘッドの固定位置によっては磁気ヘッドが磁気テープから離れてしまう場合もある。
1つの側面では、本発明は、信号の記録または再生動作を安定化することが可能な磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、次のような磁気ヘッド、駆動部および制御部を有する磁気テープ装置が提供される。磁気ヘッドは、磁気テープが巻き付けられる2つのリール間に配置され、これら2つのリール間で橋架された磁気テープの一方の面に接触する。駆動部は、磁気ヘッドを移動させる。制御部は、磁気ヘッドを磁気テープに接触させる間、磁気ヘッドを磁気テープの一方の面に押圧するための駆動力を駆動部に発生させる。
また、上記目的を達成するために、上記の磁気テープ装置と同様の処理が実行される磁気ヘッドの移動制御方法が提供される。
1態様によれば、信号の記録または再生動作を安定化することができる。
第1の実施の形態に係る磁気テープ装置の構成例を示す図である。 第1の実施の形態についての第1の変形例を示す図である。 第1の実施の形態についての第2の変形例を示す図である。 第2の実施の形態に係る磁気テープ装置における磁気テープ周辺の構成例を示す図である。 磁気ヘッドの移動機構を示す斜視図である。 磁気ヘッドの移動機構を示す側面図および正面図である。 第2の実施の形態に係る磁気テープ装置における制御系の構成例を示す図である。 磁気テープを磁気テープ装置側のリールに巻き付ける動作の様子を示す図である。 磁気テープの巻き取りまでのヘッドモータの制御状態の遷移例を示すグラフである。 磁気テープ装置側のリールに対して磁気テープの一端が巻き付けられた状態を示す図である。 磁気テープにテンションがかけられた状態を示す図である。 一方の磁気ヘッドが磁気テープに接触した状態を示す図である。 両方の磁気ヘッドが磁気テープに接触した状態を示す図である。 信号の記録または再生の動作中における状態の例を示す図である。 比較例における信号の記録または再生の動作中における状態の例を示す図(その1)である。 比較例における信号の記録または再生の動作中における状態の例を示す図(その2)である。 信号の記録または再生が行われるまでのヘッドモータの制御状態の遷移の例を示すグラフである。 磁気テープ装置における処理手順の例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る磁気テープ装置の構成例を示す図である。
磁気テープ装置1は、磁気テープ2の一方の面に接触して、磁気テープ2に対する信号の書き込み、あるいは磁気テープ2からの信号の読み取りの少なくとも一方を行う磁気ヘッド3を備える。磁気ヘッド3は、磁気テープ2が巻き付けられる2つのリール4a,4bの間に配置される。図1は、磁気テープ2の走行路をテープ幅方向から見た場合を示しており、磁気テープ装置1は、図1中の略左右方向に走行する磁気テープ2の下面に磁気ヘッド3が接触するように構成されている。
なお、リール4a,4bのうちの少なくとも一方は、テープカートリッジに収容されていてもよい。リールがテープカートリッジに収容されている場合、テープカートリッジが磁気テープ装置1に取り付けられ、その状態で、テープカートリッジ内のリールが、磁気テープ装置1が備えるリールモータ(図示せず)によって回転駆動される。
また、磁気テープ2は、リール4aとリール4bとの間で直接的に架け渡されており、リール4aとリール4bとの間の磁気テープ2の走行路には、磁気ヘッド3以外に磁気テープ2に接触するものはなく、ガイドローラも設けられていない。このような構成により、磁気テープ2のパス構造が単純になり、磁気テープ装置1やテープカートリッジの製造コストを低減できる、磁気テープ装置1を小型化できるなどのメリットが得られる。また、ガイドローラに摺動することによって磁気テープ2にかかる負荷をなくし、磁気テープ2の耐久性を高めることもできる。
さらに、例えば、リール4a,4bのうちの一方のみが収容されたテープカートリッジを使用する場合には、磁気テープ2をテープカートリッジから引き出して、磁気テープ装置1側のリールに巻き付ける工程が必要となる。このようなテープカートリッジを使用する場合に、本実施の形態のようにガイドローラを使用せず、磁気テープ2のパス構造を単純化した構成とすることで、磁気テープ2の巻き付け工程を容易にすることができる。
ところで、磁気テープ2がリール4aとリール4bとの間で直接的に架け渡されている場合、磁気テープ2のリール4a,4bに対する巻き付け状態に応じて、磁気テープ2のテープ厚方向(図1中の上下方向)の走行位置が変動する場合がある。例えば、図1に示す太線の点線は、磁気テープ2の大部分がリール4bに巻き付けられた状態の磁気テープ2の走行位置を示す。磁気ヘッド3と磁気テープ2とが接触する位置は、磁気テープ2の大部分がリール4aに巻き付けられた状態と、磁気テープ2の大部分がリール4bに巻き付けられた状態とで、図1中の上下方向に変動量V1だけ変動する。このような走行位置の変動量は、磁気テープ2上でリール4a,4bの各回転中心間の中間位置からずれるほど大きくなる。
このように磁気テープ2の走行位置が変動する場合、磁気ヘッド3に対して磁気テープ2が接触する際の圧力が大きく変動してしまい、信号の記録や再生の動作が不安定になる可能性がある。また、磁気ヘッド3の位置によっては磁気ヘッド3が磁気テープ2から離れてしまう場合もある。
これに対し、磁気テープ装置1では、磁気ヘッド3を磁気テープ2に接触させる間、磁気ヘッド3を磁気テープ2に押圧するような駆動力を磁気ヘッド3に与えることで、信号の記録や再生の動作を安定化させる。磁気テープ装置1は、このような動作の安定化を実現するための構成として、磁気ヘッド3を移動させる駆動部11と、駆動部11の駆動動作を制御する制御部12とを備える。
駆動部11は、少なくとも、磁気ヘッド3を磁気テープ2の一方の面に押圧する方向に対して移動させるような駆動力を発生する。図1の例では、磁気ヘッド3は、磁気テープ2における図1中の上面側から下面側への方向およびその逆方向に移動可能とされている。そして、図1の例のように磁気ヘッド3が磁気テープ2の下面に接触する場合、駆動部11は、少なくとも、磁気ヘッド3を磁気テープ2の上面方向に移動させるような駆動力を発生する。図1では例として、駆動部11は、磁気ヘッド3を図1中の上側方向(D1方向)に移動させるような駆動力を発生するものとする。
なお、図1に示した駆動部11の形状はあくまで一例であり、駆動部11は、上記のような駆動力を発生可能な任意の外形および内部構成で実現することができる。
制御部12は、磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に接触させる間、磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に押圧するための駆動力を駆動部11に発生させ続ける。磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に接触させる間に駆動部11に発生させる駆動力とは、磁気テープ2の下面に対して磁気ヘッド3が所定の値以上の圧力で押圧される状態のまま、磁気ヘッド3がD1方向に対して静止するような駆動力である。この状態では、駆動部11によるD1方向への駆動力と、磁気テープ2のテンションによる反力とが釣り合っている。
なお、磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に接触させる間に駆動部11に発生させる駆動力は、例えば一定の駆動力であってもよい。あるいは、制御部12は、磁気テープ2から読み取った位置情報を基にリールに対する磁気テープ2の巻き取り状態を判定し、その判定結果に応じて、磁気ヘッド3が磁気テープ2に一定の圧力で押圧されるような駆動力を駆動部11に発生させてもよい。
磁気ヘッド3が磁気テープ2の下面に接触する間に上記のような駆動力が駆動部11から発生されることで、図1中の上下方向に対する磁気ヘッド3の位置は次のように変化する。磁気テープ2における磁気ヘッド3と接触している部分の位置が図1中の上下方向に変動したとき、磁気ヘッド3は、駆動部11からの駆動力により磁気テープ2を所定の値以上の圧力で押圧した状態のまま、磁気テープ2の変動に伴って図1中の上下方向に移動する。図1の例では、磁気テープ2がリール4bに巻き取られていくのに連れて、磁気ヘッド3は、磁気テープ2の図1中下方向への変動に伴って同じ下方向に移動する。
これにより、磁気テープ2の走行位置の変動に伴う、磁気テープ2に対する磁気ヘッド3の圧力変動量が抑制され、磁気ヘッド3を磁気テープ2に対して安定的に接触させることができる。従って、信号の記録または再生の動作を安定化することができる。
また、磁気ヘッド3を磁気テープ2に接触させる位置の自由度を高めることができる。特に、一方のリールのみが収容されたテープカートリッジを使用する場合には、テープカートリッジの外部筐体が磁気テープ装置1に取り付けられる。このため、磁気テープ装置1を小型化しようとすると、テープカートリッジの外部筐体の取り付け位置によって磁気ヘッドの配置に制約が生じ、磁気ヘッドを2つのリールの回転軸から等距離の位置に配置できなくなる可能性が高くなる。本実施の形態のような駆動部11および制御部12を用いて磁気ヘッド3を磁気テープ2に接触させることで、このように一方のリールのみが収容されたテープカートリッジを使用した場合にも、信号の記録または再生の動作を安定化することができる。
次に、上記の第1の実施の形態の一部を変形した変形例について説明する。
図2は、第1の実施の形態についての第1の変形例を示す図である。なお、図2では、図1に対応する構成要素については同じ符号を付して示す。
図2に示す磁気テープ装置1aは、図1に示した磁気テープ装置1における磁気ヘッド3を、磁気テープ2の面に平行でかつ磁気テープ2の走行方向に垂直な回転軸A1を中心に回転可能なように構成したものである。磁気テープ装置1aは、磁気ヘッド3を回転軸A1を中心として回転駆動する駆動部11aと、駆動部11aによる回転駆動動作を制御する制御部12aとを備える。
図2の例では、図1と同様に、磁気ヘッド3は、磁気テープ2の下面に接触する。駆動部11aは、磁気ヘッド3を図2中の右回り方向(D2方向)に回転させることで、磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に接触させる。なお、図2に示した駆動部11aの形状はあくまで一例であり、駆動部11aは、上記のような駆動力を発生可能な任意の外形および内部構成で実現することができる。
制御部12aは、磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に接触させる間、磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に押圧するためのD2方向の回転駆動力を、駆動部11aに発生させ続ける。磁気ヘッド3を磁気テープ2の下面に接触させる間に駆動部11aに発生させる駆動力とは、磁気テープ2の下面に対して磁気ヘッド3が所定の値以上の圧力で押圧される状態のまま、磁気ヘッド3がD2方向に対して静止するような駆動力である。この状態では、駆動部11aによるD2方向への駆動力と、磁気テープ2のテンションによる、D2とは逆方向に対する反力とが釣り合っている。
磁気ヘッド3が磁気テープ2の下面に接触する間に上記のような回転駆動力が駆動部11aから発生されることで、磁気テープ2における磁気ヘッド3との接触部分の位置が、磁気テープ2の走行に伴って図2中の上下方向に変動した場合でも、磁気ヘッド3を所定の値以上の圧力で磁気テープ2に押圧することができる。従って、磁気テープ2の走行位置の変動に伴う、磁気テープ2に対する磁気ヘッド3の圧力変動量を抑制することができ、信号の記録または再生の動作を安定化することができる。
ところで、磁気テープ装置1aのように、磁気テープ2がリール4aとリール4bとの間で直接的に架け渡された構成では、リールに対する磁気テープ2の巻き付け状態に応じて、磁気テープ2の走行路の角度が変動する。図2のように、リール4a,4bが左右方向に配置されている場合、磁気テープ2がリール4aからリール4bに巻き取られていくのに連れて、リール4aとリール4bとの間における磁気テープ2の走行路の角度は、左傾状態から右傾状態に変化していく。
ここで、図1の例のように、磁気ヘッド3が上下方向に移動可能である場合には、磁気ヘッド3のヘッド面角度は常に一定である。このため、リールに対する磁気テープ2の巻き付け状態が変化して、磁気テープ2の走行路の角度が変動すると、磁気テープ2と磁気ヘッド3との接触角度が変化することになり、信号の記録または再生の動作が不安定になる要因となり得る。
これに対して、図2に示すように、磁気ヘッド3を回転軸A1を中心として回転させることで、磁気テープ2の走行路の角度変動に対して、磁気ヘッド3の磁気テープ2に対する接触角度をある程度追随させることができる。例えば図2では、磁気テープ2がリール4bに巻き取られていくのに連れて、磁気テープ2の走行路の角度は左傾状態から右傾状態に変化していく。これとともに、磁気テープ2における磁気ヘッド3との接触部分の位置は図2中の上方向に変動していき、この位置変動に伴って磁気ヘッド3がD2方向に回転する。磁気ヘッド3の回転に伴い、磁気ヘッド3の上面(磁気テープ2との接触面)も、左傾状態から右傾状態に変化していく。
以上の磁気テープ装置1aによれば、図1の磁気テープ装置1と比較して、磁気ヘッド3と磁気テープ2との接触角度の変動量を抑制することができ、信号の記録または再生の動作をさらに安定化することができる。
図3は、第1の実施の形態についての第2の変形例を示す図である。なお、図3では、図1に対応する構成要素については同じ符号を付して示す。
図3に示す磁気テープ装置1bは、図1に示した磁気テープ装置1を、磁気テープ2の各面に接触する磁気ヘッド3a,3bを備えるとともに、磁気ヘッド3a,3bを、磁気テープ2の面に平行でかつ磁気テープ2の走行方向に垂直な回転軸A2を中心に回転可能なように構成したものである。また、磁気ヘッド3a,3bは、回転軸A2に対向する位置に設けられている。
磁気テープ装置1bは、磁気ヘッド3a,3bを回転軸A2を中心として回転駆動する駆動部11bと、駆動部11bによる回転駆動動作を制御する制御部12bとを備える。
図3の例では、磁気ヘッド3aは磁気テープ2の下面に接触し、磁気ヘッド3bは磁気テープ2の上面に接触する。駆動部11bは、磁気ヘッド3a,3bを図3中の右回り方向(D3方向)に回転させることで、磁気ヘッド3aを磁気テープ2の下面に接触させるとともに、磁気ヘッド3bを磁気テープ2の上面に接触させる。なお、図3に示した駆動部11bの形状はあくまで一例であり、駆動部11bは、上記のような駆動力を発生可能な任意の外形および内部構成で実現することができる。
制御部12bは、磁気ヘッド3a,3bを磁気テープ2に接触させる間、磁気ヘッド3a,3bを磁気テープ2に押圧するためのD3方向の回転駆動力を、駆動部11bに発生させ続ける。磁気ヘッド3a,3bを磁気テープ2に接触させる間に駆動部11bに発生させる駆動力とは、磁気テープ2の各面に対して磁気ヘッド3a,3bが所定の値以上の圧力で押圧される状態のまま、磁気ヘッド3a,3bがD3方向に対して静止するような駆動力である。この状態では、駆動部11bによるD3方向への駆動力と、磁気テープ2のテンションによる、D3とは逆方向に対する反力とが釣り合っている。
磁気ヘッド3a,3bが磁気テープ2に接触する間に上記のような回転駆動力が駆動部11bから発生されることで、磁気テープ2における磁気ヘッド3a,3bとの接触部分の位置が、磁気テープ2の走行に伴って図3中の上下方向に変動した場合でも、磁気ヘッド3a,3bを所定の値以上の圧力で磁気テープ2に押圧することができる。従って、磁気テープ2の走行位置の変動に伴う、磁気テープ2に対する磁気ヘッド3a,3bの圧力変動量を抑制することができ、磁気テープ2の両面を用いた信号の記録または再生の動作を安定化することができる。
また、図2の場合と同様に、図3の磁気テープ装置1bでも、磁気ヘッド3a,3bを回転軸A2を中心として回転させることで、磁気テープ2の走行路の角度変動に対して、磁気ヘッド3a,3bの磁気テープ2に対する接触角度をある程度追随させることができる。従って、磁気ヘッド3a,3bと磁気テープ2との接触角度の変動量を抑制することができ、磁気テープ2の両面を用いた信号の記録または再生の動作をさらに安定化することができる。
さらに、図3のように、回転軸A2に対向する位置に磁気ヘッド3a,3bを設ける構成により、次のような効果も生じる。例えば、磁気テープ2の走行時に発生する磁気テープ2の振動によって、磁気テープ2の走行路がテープ厚方向に変動する場合がある。磁気テープ2の走行時の振動による磁気テープ2の位置変動は、リールに対する磁気テープ2の巻き取り状態の変化に伴う磁気テープ2の位置変動と比較して、微少であるもののより高速である場合がある。
図2の例のように、磁気テープ2に対して磁気ヘッド3のみが接触する構成では、磁気テープ2の走行時の振動による磁気テープ2のD2方向への位置変動に対して、磁気ヘッド3が追随できない場合があり得る。これに対して、図3の構成では、例えば、磁気テープ2の走行時の振動によって、磁気テープ2が図3中の上方向に高速に変動したとき、磁気ヘッド3bが磁気テープ2から図3中の上方向への圧力を受ける。このような圧力を受けることにより、磁気ヘッド3a,3bの両方ともD3とは逆方向に回転されることになる。すなわち、磁気ヘッド3aから離間する方向に対して磁気テープ2が高速に変動した場合でも、磁気ヘッド3aは磁気テープ2に接触した状態を維持することができ、信号の記録または再生を安定的に実行できる。
なお、図3に示した磁気テープ装置1bにおいては、磁気ヘッド3a,3bのうちの一方を、磁気ヘッドを備えない、磁気テープ2に接触させるための単なる接触部材としてもよい。この場合でも、上記のように、磁気テープ2の走行時の振動による磁気テープ2の位置変動に対して、磁気ヘッドを追随させることができる。
次に、第2の実施の形態として、図3に示したような2つの磁気ヘッドを備える磁気テープ装置の別の構成例について説明する。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る磁気テープ装置における磁気テープ周辺の構成例を示す図である。
磁気テープ装置100は、2つの磁気ヘッド101,102を備え、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103の各面に接触することで、磁気テープ103の両面を用いた記録再生動作を行うものである。図4の例では、磁気ヘッド101は、磁気テープ103における図4中の下側の面(以下、単に「下面」と言う)に接触して、信号の書き込みおよび読み取りを行う。また、磁気ヘッド102は、磁気テープ103における図4中の上側の面(以下、単に「上面」と言う)に接触して、信号の書き込みおよび読み取りを行う。
また、磁気テープ装置100においては、リール104とリール105との間で磁気テープ103が直接的に架け渡され、リール104とリール105との間の領域に磁気ヘッド101,102が配置される。すなわち、磁気テープ103の走行路上には、磁気ヘッド101,102を除いて、磁気テープ103に接触するものはなく、ガイドローラも設けられていない。
リール104は、磁気テープ装置100が備えるファイルモータ(図示せず)によって回転駆動され、リール105は、磁気テープ装置100が備えるマシンモータ(図示せず)によって回転駆動される。本実施の形態では、リール104は、テープカートリッジ104aの内部に収納され、リール105は、磁気テープ装置100の内部に設けられる。テープカートリッジ104aは、磁気テープ装置100に対して挿抜可能である。
後述するように、磁気テープ装置100に対してテープカートリッジ104aが装填されると、磁気テープ装置100が備えるアーム(図示せず)によって、リール104に巻き付けられた磁気テープ103の端部がテープカートリッジ104aから引き出される。テープカートリッジ104aから引き出された磁気テープ103は、アームによって磁気テープ装置100側のリール105に巻き付けられる。
磁気ヘッド101,102は、ヘッドベース110に設けられている。ヘッドベース110は、磁気テープ103のテープ面に平行でかつ磁気テープ103の走行方向に対して垂直な回転軸A11を中心として、回転可能になっている。また、磁気ヘッド101,102は、ヘッドベース110において、回転軸A11に対して互いに対向する位置に設けられている。
ヘッドベース110は、ヘッドモータ111によって回転駆動される。記録再生動作が行われる際、ヘッドモータ111は、ヘッドベース110を図4中の右回り方向に回転させる回転駆動力を与える。これにより、磁気ヘッド101が磁気テープ103の下面に押圧されて接触するとともに、磁気ヘッド102が磁気テープ103の上面に押圧されて接触する。一方、テープカートリッジ104aから磁気テープ103を引き出す際や、磁気テープ103の全体をテープカートリッジ104aに収容する際には、ヘッドベース110は、磁気ヘッド101,102がともに磁気テープ103から離間するように、図4中の左回り方向に回転される。
また、ヘッドベース110は、直動レール112に沿って自由に移動可能になっている。直動レール112は、磁気テープ103の走行方向を含み、かつ、磁気テープ103のテープ面に垂直な平面において、磁気テープ103が交差する方向に延設されている。本実施の形態では、直動レール112は、この平面において、リール104,105の各中心間を結んだ直線に垂直な方向(すなわち、図4中の上下方向)に延設されている。これにより、ヘッドベース110は、図4中の上下方向に自由に移動可能になっている。後述するように、ヘッドベース110を上下方向に自由に移動可能な構成としたことで、磁気テープ103のリールに対する巻き付け状態に応じた磁気テープ103の位置変動が生じた場合でも、磁気ヘッド101,102を適切な角度で磁気テープ103に接触させることができるようになる。
なお、図5,図6で詳述するように、ヘッドベース110は、ギア113を介して直動レール112と接続されている。
図5は、磁気ヘッドの移動機構を示す斜視図である。また、図6は、磁気ヘッドの移動機構を示す側面図および正面図である。図6の側面図は、図5におけるX矢視から見た図であり、図6の正面図は、図5におけるY矢視から見た図である。
ヘッドベース110は、円筒形状のギア113に対して回転可能に接続されている。ヘッドベース110の回転軸は、ギア113の外径の中心に一致している。ギア113には、ベアリング(図示せず)を備える直動ベアリング部114が固定されている。直動ベアリング部114は、ベアリングを介して直動レール112に接続されている。これにより、ギア113は、直動レール112に沿って自由に移動可能となっている。
一方、ヘッドベース110における磁気ヘッド101,102の設置面とは反対側の面には、ヘッドモータ111によって回転される円筒形状のギア115が設けられている。ギア113,115は、互いの外周部において接触して噛み合っている。これにより、ヘッドベース110は、ヘッドモータ111の回転駆動に応じてギア113の外径の中心を回転軸として回転可能になっている。
また、ヘッドベース110における磁気ヘッド101,102の設置面とは反対側の面には、ストッパ116が突出している。ストッパ116の端部には、ストッパゴム117が固着されている。ストッパ116の端部は、ヘッドベース110が図4における左回り方向に回転し、ヘッドベース110の回転角がある角度となったときに、直動レール112に当接する。ストッパ116の端部が直動レール112に当接することで、ヘッドベース110の図4における左回り方向の回転が規制される。なお、ストッパ116の端部が直動レール112に当接した状態では、磁気ヘッド101,102は直動レール112の延設方向とほぼ同じ方向に対して対向するように配置され、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103から離間した状態となる。
また、後述するように、ストッパ116の端部が直動レール112に当接した状態では、ヘッドベース110に対して、図4における左回り方向への回転力がヘッドモータ111から付与され続ける。これにより、ストッパゴム117の摩擦力により直動レール112に対してヘッドベース110が固定され、ヘッドベース110が直動レール112の延設方向に移動しなくなる。
次に、図7は、第2の実施の形態に係る磁気テープ装置における制御系の構成例を示す図である。
磁気テープ装置100は、MPU(Micro Processing Unit)121、RAM(Random Access Memory)122、フラッシュメモリ123、ホストインタフェース(I/F)124、媒体認識回路131、アームモータ制御回路132、テープ走行制御回路133、R/W(Read/Write)制御回路134、ヘッドモータ制御回路135、センサ141,142、アームモータ143、ファイルモータ144、マシンモータ145、前述した磁気ヘッド101,102および前述したヘッドモータ111を備えている。
MPU121は、RAM122を一次記憶装置、フラッシュメモリ123を二次記憶装置として利用し、フラッシュメモリ123に記憶されたプログラムを実行することにより、磁気テープ装置100を統括的に制御する。RAM122には、MPU121に実行されるプログラムの少なくとも一部や、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に記憶する。フラッシュメモリ123は、MPU121に実行されるプログラムやその実行に必要な各種のデータなどを記憶する。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリ123以外に、例えば、HDD(Hard Disk)などの他の種類の不揮発性記憶装置が使用されてもよい。
ホストインタフェース124は、ホスト装置と磁気テープ装置100とのインタフェース処理を実行する。ホスト装置は、例えば、磁気テープ装置100に対して、磁気テープ103に対するデータの書き込みや、磁気テープからのデータの読み出しを指示する。
媒体認識回路131は、センサ141からの検出信号に応じて、磁気テープ装置100に対してテープカートリッジ104aが装填されたかを判定し、その判定結果をMPU121に通知する。
アームモータ143は、テープカートリッジ104aからの磁気テープ103の引き出しや、磁気テープ103全体のテープカートリッジ104aへの収納を行うアームを駆動する。アームモータ制御回路132は、MPU121の制御の下で、アームの動作を検知するセンサ142からの検出信号を参照しながら、アームモータ143の駆動を制御することで、アームの動作を制御する。
ファイルモータ144は、テープカートリッジ104a側のリール104を回転駆動する。マシンモータ145は、磁気テープ装置100側のリール105を回転駆動する。テープ走行制御回路133は、MPU121の制御の下で、ファイルモータ144およびマシンモータ145の駆動を制御することで、磁気テープ103の走行動作を制御する。
R/W制御回路134は、MPU121の制御の下で、磁気ヘッド101,102を用いた信号の書き込みおよび読み出しの動作を制御する。R/W制御回路134は、MPU121から受信した書き込みデータに対して誤り訂正符号の付与や変調を行うことで、書き込み信号を生成し、磁気ヘッド101,102のいずれかに供給して書き込み動作を実行させる。また、R/W制御回路134は、磁気ヘッド101,102のいずれかによって読み取られた信号を復調して誤り訂正処理を行うことで、再生データを生成し、MPU121に送信する。
ヘッドモータ制御回路135は、MPU121の制御の下で、ヘッドモータ111の駆動を制御する。また、ヘッドモータ111は、所定の角度だけ回転するごとにパルス信号(タコパルス)を出力するエンコーダ111aを備える。MPU121は、ヘッドモータ制御回路135を通じて、エンコーダ111aからのタコパルスを受信することで、ヘッドベース110の回転速度や回転角度を認識することができる。
次に、磁気テープ装置100における信号の記録再生動作手順について、順を追って説明する。まず、図8は、磁気テープを磁気テープ装置側のリールに巻き付ける動作の様子を示す図である。
テープカートリッジ104aが磁気テープ装置100に装填されると、磁気テープ装置100が備えるアーム151によって、テープカートリッジ104aから磁気テープ103が引き出される。アーム151は、アームモータ143の駆動によって動作する。アーム151は、テープカートリッジ104aに収容された磁気テープ103の端部に設けられたリーダピン103aに係合し、リーダピン103aを図8中破線で示したリーダピン経路103bに沿って移動させる。これにより、磁気テープ103がテープカートリッジ104aからリーダピン経路103bに沿って引き出され、磁気テープ装置100側のリール105に巻き付けられる。
ここで、磁気テープ103の巻き付け動作が行われる際には、ヘッドベース110は、磁気ヘッド101,102が図8中の上下方向(すなわち、磁気テープ103の走行方向に対して略垂直な方向)に離間するような状態で停止する。このとき、MPU121の制御の下で、ヘッドモータ111は、ヘッドベース110を図8中の左回り方向に回転させるようなトルクを発生し続ける。これにより、ヘッドベース110に設けられたストッパ116のストッパゴム117が、直動レール112における図8中の左側面に当接し、磁気ヘッド101,102が略上下方向に離間した状態で、ヘッドベース110の左回り方向に対する回転が規制される。これとともに、ストッパゴム117と直動レール112との摩擦により、直動レール112の延設方向に対するヘッドベース110の位置が固定される。
ヘッドモータ111による上記動作により、磁気ヘッド101,102が略上下方向に離間した状態で、ヘッドベース110が停止した状態となる。このような状態では、アーム151は、リーダピン103aおよび磁気テープ103を、磁気ヘッド101と磁気ヘッド102との間を容易に通過させることができる。
ここで、図9は、磁気テープの巻き取りまでのヘッドモータの制御状態の遷移例を示すグラフである。
なお、図9の上図は、MPU121による制御の下で、ヘッドモータ制御回路135からヘッドモータ111に対して供給される駆動電流の遷移を示す。図9では例として、ヘッドベース110を図8における左回りに回転させる際には、ヘッドモータ111に対して負の電流が供給されるものとする。また、図9の下図は、ヘッドモータ111のエンコーダ111aから出力されるタコパルスの数の累積値を示す。図9の下図では、初期状態におけるタコパルスの数の累積値を「0」と仮定する。
タイミングT1において、ヘッドモータ111には、−a1[A]の電流が供給される。これにより、ヘッドベース110は図8における左回りに回転し、この回転に伴ってタコパルスの累積数が上昇する。そして、タイミングT2において、ヘッドベース110に設けられたストッパ116のストッパゴム117が、直動レール112の側面に当接する。
MPU121は、タイミングT2において、タコパルスの受信が停止したことを検知して、ストッパゴム117が直動レール112に当接したと判定する。このとき、MPU121の制御により、ヘッドモータ111には、−a2[A](ただし、a1<a2)の電流が供給される。これにより、ストッパゴム117が直動レール112を押圧する圧力が強くなり、直動レール112の延設方向に対するヘッドベース110の位置が確実に固定されるようになる。この状態で、アーム151による磁気テープ103のリール105への巻き付け動作が行われる。
次に、図10は、磁気テープ装置側のリールに対して磁気テープの一端が巻き付けられた状態を示す図である。また、図11は、磁気テープにテンションがかけられた状態を示す図である。
アーム151(図8参照)の動作によりリーダピン103aが磁気テープ装置100側のリール105に取り付けられ、さらに、図10に示すように、リール105が図10中の左回り方向に回転されることで、磁気テープ103はリール105に巻き付けられる。磁気テープ103が所定長さ分だけリール105に巻き取られると、リール105の回転は停止される。
この状態から、図11に示すように、テープカートリッジ104a側のリール104に対して図11中の右回り方向に対するモータトルクNfがかけられ、なおかつ、磁気テープ装置100側のリール105に対して図11中の左回り方向に対するモータトルクNm(=Nf)がかけられる。これにより、磁気テープ103に対して一定のテンションF(=Nf+Nm)がかけられる。
磁気テープ103にテンションFがかけられた状態で、ヘッドモータ111が駆動され、ヘッドベース110は図11中の右回り方向に回転される。ここで、図11のように、磁気テープ103の走行位置がヘッドベース110の回転軸A11上にない場合には、磁気ヘッド101,102のうちの一方が磁気テープ103に対して接触し、その後に他方が磁気テープ103に接触する。図11の例では、ヘッドベース110が回転されると、最初に磁気ヘッド101が磁気テープ103の下面に接触する。なお、ヘッドベース110は、右回り方向への回転に伴って、直動レール112の延設方向に対して自由に移動可能な状態になる。
図12は、一方の磁気ヘッドが磁気テープに接触した状態を示す図である。
ヘッドベース110の右回り方向への回転に伴って、磁気ヘッド101が磁気テープ103の下面に接触すると、磁気テープ103から磁気ヘッド101に対して、磁気テープ103のテンションFによる反力Ftがかかる。この反力Ftによって、磁気ヘッド101の移動が規制されるが、ヘッドモータ111はヘッドベース110を回転駆動し続ける。このとき、ヘッドベース110は、直動レール112の延設方向に自由に移動可能な状態であることから、ヘッドモータ111からのモータトルクによって、直動レール112に沿って図12中下方向に移動し始める。また、ヘッドベース110の下方向への移動に伴って、ヘッドベース110は右回り方向にさらに回転する。その後、他方の磁気ヘッド102が、磁気テープ103の上面に接触する。
図13は、両方の磁気ヘッドが磁気テープに接触した状態を示す図である。
磁気ヘッド101,102がともに磁気テープ103に接触した後、磁気テープ103の下面に対する磁気ヘッド101の押圧力と、磁気テープ103の上面に対する磁気ヘッド102の押圧力とが一致したとき、磁気ヘッド101,102のそれぞれによる押圧力と、テンションFによる磁気テープ103の反力とが釣り合った状態になる。これにより、ヘッドベース110の回転と下方向への移動とが停止する。
この状態では、ヘッドモータ111は一定のモータトルクを発生し、このモータトルクによって、磁気ヘッド101,102はそれぞれ均等な圧力で磁気テープ103に押圧される。そして、このような状態のまま、磁気テープ装置100側のリール105による磁気テープ103の巻き取りが開始され、磁気ヘッド101,102による信号の記録または再生の動作が開始される。
図14は、信号の記録または再生の動作中における状態の例を示す図である。
磁気テープ103がリール105に巻き取られるのに連れて、磁気テープ103の走行路の角度は、図14中の左傾状態から右傾状態に変化する。また、ヘッドベース110の回転軸A11が、リール104,105の回転中心間の中間位置からずれている場合には、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に接触する位置も、上下方向に変動する。
ここで、磁気テープ103がリール105に巻き取られている間、リール104,105を回転駆動するファイルモータ144およびマシンモータ145の駆動により、磁気テープ103には一定のテンションFがかけられる。一方、ヘッドモータ111が一定のモータトルクを発生し続けることにより、磁気ヘッド101,102は、それぞれ均等な圧力Fmで磁気テープ103に押圧される。磁気ヘッド101,102による磁気テープ103への圧力Fmは、磁気テープ103のテンションFによる反力と釣り合った状態になる。
これらの条件から、ヘッドベース110は、磁気テープ103の走行角度の変動に伴って右回り方向に回転する。これとともに、ヘッドベース110は、磁気テープ103の走行路の上下方向の変動に伴って、直動レール112に沿って移動する。図14の例のように、ヘッドベース110の回転軸A11がリール104,105の回転中心間の中間位置より右側に存在する場合、ヘッドベース110は、直動レール112に沿って下方向に移動する。
ここで、ヘッドベース110が直動レール112の延設方向に移動しないと仮定したときの磁気ヘッド101,102と磁気テープ103との関係について、比較例として説明する。図15,図16は、比較例における信号の記録または再生の動作中における状態の例を示す図である。
図15に示すように、リール105に対する磁気テープ103の巻き取り開始時においては、磁気ヘッド101,102の磁気テープ103に対する接触角度がともに90°であったものとする。このとき、ヘッドベース110の回転軸A11は、磁気テープ103の幅方向に存在している。
しかしながら、リール105に対する磁気テープ103の巻き取りが進んでいくに連れて、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に接触する位置は、下方向に変動する。このような磁気テープ103の位置変動により、図16に示すように、磁気テープ103に対して一方の磁気ヘッド101しか接触しなくなってしまう。また、磁気テープ103に対する磁気ヘッド101の接触角度も、90°ではなくなってしまう。
さらに、ヘッドモータ111のモータトルクを高めることにより、磁気ヘッド101,102の両方を磁気テープ103に接触させることは可能である。しかしながら、この場合には、磁気テープ103に対する磁気ヘッド101,102のそれぞれの押圧力が等しくなくなり、信号の記録および再生の動作が安定しない可能性がある。図16の例のように、ヘッドベース110の回転軸A11が磁気テープ103の走行路より上側にある場合には、磁気テープ103に対する磁気ヘッド102の押圧力より、磁気テープ103に対する磁気ヘッド101の押圧力が高くなる。この場合、磁気テープ103に対して磁気ヘッド101が与える大きな押圧力によって、磁気テープ103に大きな負荷がかかってしまう問題もある。
これに対して、図13,図14に示したように、ヘッドベース110を直動レール112の延設方向に自由に移動可能にしておくことで、磁気ヘッド101,102の両方を磁気テープ103に対して均等な圧力で接触させることができる。また、磁気テープ103に対する磁気ヘッド101,102の接触角度を、90°のままほぼ一定に維持することができる。従って、磁気ヘッド101,102による信号の記録および再生の動作を安定化することができる。
図17は、信号の記録または再生が行われるまでのヘッドモータの制御状態の遷移の例を示すグラフである。
なお、図9と同様に、図17の上図は、MPU121による制御の下で、ヘッドモータ制御回路135からヘッドモータ111に対して供給される駆動電流の遷移を示す。また、図17の下図は、ヘッドモータ111のエンコーダ111aから出力されるタコパルスの数の累積値を示す。図17の下図では、初期状態におけるタコパルスの数の累積値を「0」と仮定する。図17における初期状態とは、図10のように、直動レール112の延設方向に対するヘッドベース110の位置が固定され、磁気テープ103にテンションFがかけられた状態である。
タイミングT11において、ヘッドモータ111には、a3[A]の電流が供給される。これにより、ヘッドベース110は、図10〜図16における右回り方向に回転する。タイミングT12において、MPU121は、タコパルスの受信間隔の変化を検知して、一方の磁気ヘッド101が磁気テープ103に接触したと判定する。MPU121は、a3[A]より大きいa4[A]の電流をヘッドモータ111に供給させる。これにより、図12に示したように、ヘッドベース110が下方向に移動するとともに、右回り方向にさらに回転する。
なお、ヘッドモータ111に供給する電流をa4[A]に上昇させて、モータトルクを強くすることにより、ヘッドベース110を直動レール112に沿った方向に確実に移動させることができる。ただし、他の例として、タイミングT11の段階からヘッドモータ111にa4[A]の電流を供給してもよい。しかしながら、タイミングT11の段階でのヘッドモータ111への供給電力をa3[A]に抑制しておくことで、一方の磁気ヘッド101が磁気テープ103に接触する際の衝撃を抑制することができる。
タイミングT13において、MPU121は、タコパルスの受信が停止したことを検知して、両方の磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に接触したと判定する。MPU121は、a4[A]より大きいa5[A]の電流をヘッドモータ111に供給させる。これにより、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103を押圧する圧力を、信号の記録および再生の際に適正な一定以上の圧力に上昇させる。
なお、他の例として、タイミングT12あるいはタイミングT11の段階からヘッドモータ111にa5[A]の電流を供給してもよい。ただし、タイミングT13以前ではヘッドモータ111に供給する電流をa5[A]より低くしておくことで、磁気ヘッドが磁気テープ103に接触する際の衝撃を抑制することができる。
この後、タイミングT14において、リール105による磁気テープ103の巻き取りが開始され、信号の記録または再生の動作が開始される。信号の記録および再生の動作中も、ヘッドモータ111には一定の電流a5[A]が供給され続け、ヘッドベース110に対して一定のモータトルクが与えられる。このとき、ヘッドベース110が図14における上下方向に自由に移動可能になっているため、磁気ヘッド101,102は、それぞれ均等な圧力で磁気テープ103を押圧する。
また、図14で説明したように、リール105による磁気テープ103の巻き取りが進行して、磁気テープ103の走行路の角度が変動するのに連れて、ヘッドベース110も図14中の右回り方向にさらに回転する。このようなヘッドベース110の回転に伴い、タイミングT14以降では、タコパルス数の累積値が緩やかに上昇する。
次に、磁気テープ装置100における処理手順について、フローチャートを用いて説明する。
図18は、磁気テープ装置における処理手順の例を示すフローチャートである。この図18の処理は、媒体認識回路131が、センサ141の検出結果に基づいて、磁気テープ装置100にテープカートリッジ104aが装填されたことを検知し、その旨をMPU121に通知したときに開始される。
[ステップS11]MPU121は、ヘッドモータ制御回路135に対し、ヘッドモータ111に対して−a1[A]の電流を供給するように指示する。この指示に応じて、ヘッドモータ111に対して−a1[A]の電流が供給され、ヘッドベース110は、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103から離間する方向(図8の左回り方向)に回転する。
[ステップS12]MPU121は、ヘッドベース110の回転が停止したか否かを判定する。MPU121は、エンコーダ111aから出力されるタコパルスを、ヘッドモータ制御回路135を通じて受信する。MPU121は、タコパルスの受信が停止した場合に、ヘッドベース110の回転が停止したと判定して(S12:Yes)、ステップS13の処理を実行する。ヘッドベース110の回転が停止した状態では、ヘッドベース110に設けられたストッパ116のストッパゴム117が、直動レール112の側面に当接した状態となる。
[ステップS13]MPU121は、ヘッドモータ制御回路135に対し、ヘッドモータ111に対して−a2[A](a1<a2)の電流を供給するように指示する。この指示に応じて、ヘッドモータ111に対して−a2[A]の電流が供給され、ストッパゴム117は、より強い圧力で直動レール112の側面に押圧される。
[ステップS14]MPU121は、テープカートリッジ104aから磁気テープ103を引き出し、磁気テープ装置100側のリール105に巻き付けるように、アームモータ制御回路132に指示する。アームモータ制御回路132は、MPU121からの指示に応じて、アームモータ143を駆動する。アームモータ143の駆動に伴い、アーム151は、磁気テープ103のリーダピン103aに係合し、リーダピン103aをリーダピン経路に沿って移動させて、磁気テープ装置100側のリール105に取り付ける。
[ステップS15]MPU121は、テープ走行制御回路133に対して、磁気テープ103に一定のテンションをかけるように指示する。テープ走行制御回路133は、MPU121からの指示に応じて、リール104,105をそれぞれ磁気テープ103を巻き取る方向に回転させるようなモータトルクを、ファイルモータ144およびマシンモータ145に発生させる。これにより、磁気テープ103にテンションFがかけられる。
[ステップS16]MPU121は、ヘッドモータ制御回路135に対し、ヘッドモータ111に対してa3[A]の電流を供給するように指示する。この指示に応じて、ヘッドモータ111に対してa3[A]の電流が供給され、ヘッドベース110は、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に近接する方向(図11の右回り方向)に回転する。
[ステップS17]MPU121は、磁気ヘッド101,102のうちの一方が磁気テープ103に接触したか否かを判定する。MPU121は、エンコーダ111aからのタコパルスの受信間隔が長くなったことを検知すると、磁気ヘッド101,102のうちの一方が磁気テープ103に接触したと判定し(S17:Yes)、ステップS18の処理を実行する。
[ステップS18]MPU121は、ヘッドモータ制御回路135に対し、ヘッドモータ111に対してa4[A](a3<a4)の電流を供給するように指示する。この指示に応じて、ヘッドモータ111に対してa4[A]の電流が供給され、ヘッドベース110は、ステップS16と同方向(図11の右回り方向)にさらに回転する。
[ステップS19]MPU121は、磁気ヘッド101,102のうちの他方が磁気テープ103に接触したか否かを判定する。MPU121は、エンコーダ111aからのタコパルスの受信が停止したことを検知すると、磁気ヘッド101,102のうちの他方が磁気テープ103に接触したと判定し(S19:Yes)、ステップS20の処理を実行する。
[ステップS20]MPU121は、ヘッドモータ制御回路135に対し、ヘッドモータ111に対してa5[A](a4<a5)の電流を供給するように指示する。この指示に応じて、ヘッドモータ111に対してa5[A]の電流が供給され、磁気ヘッド101,102は磁気テープ103に対して、信号の記録および再生の際に適正な一定以上の圧力で押圧される。
[ステップS21]MPU121は、信号の記録または再生を開始するか否かを判定する。MPU121は、例えば、信号の記録または再生の動作開始を指示するための操作入力を受け付けると(S21:Yes)、ステップS22の処理を実行する。
[ステップS22]MPU121は、テープ走行制御回路133に対して、磁気テープ103の走行を開始するように指示する。テープ走行制御回路133は、MPU121からの指示に応じて、磁気テープ103に一定のテンションFをかけた状態のまま、リール105に磁気テープ103が巻き付けられるようにファイルモータ144およびマシンモータ145を駆動する。このとき、ヘッドモータ111にはa5[A]の電流が供給され続け、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に対して一定の圧力で押圧された状態が維持される。
なお、磁気テープ103がテープカートリッジ104a側のリール104に巻き取られる際にも、ヘッドモータ111にa5[A]の電流が供給されて、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に接触した状態のままになる。MPU121は、R/W制御回路134を通じて、磁気テープ103に記録された位置情報を受信する。MPU121は、受信した位置情報に基づいて、磁気テープ103が端部に近い所定の位置まで巻き取られたことを検知すると、磁気テープ103の走行を停止させた後、ステップS11〜S13と同様の処理を実行する。これにより、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103から離間した状態で、ヘッドベース110の回転が停止されるとともにヘッドベース110の位置が固定される。
この状態で、MPU121は、アームモータ143を駆動させて、アーム151に磁気テープ103のリーダピン103aを係合させ、リーダピン103aをテープカートリッジ104aの方向に移動させる。アーム151の動作によって、リーダピン103aは、磁気ヘッド101,102の間のスペースを通ってテープカートリッジ104aの側に移動する。
以上説明した第2の実施の形態では、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103に押下されるようにヘッドベース110にモータトルクを与えたまま、ヘッドベース110を直動レール112の延設方向に自由に移動できるように構成した。このような構成により、リールに対する磁気テープ103の巻き取り状態に応じて磁気テープ103の走行位置が変動した場合でも、磁気テープ103に対する磁気ヘッド101,102の圧力を一定にし、なおかつ、磁気ヘッド101,102の磁気テープ103に対する接触角度を一定にすることができる。従って、信号の記録および再生の動作を安定的に実行できるようになる。
また、第2の実施の形態によれば、ヘッドベース110の位置の自由度を高めることもできる。特に、上記の第2の実施の形態のように、1つのリール104のみが収容されたテープカートリッジ104aが使用される場合には、磁気テープ装置100を小型化しようとすると、ヘッドベース110の回転軸をリール104,105の回転軸から等距離の位置に配置できない可能性が高くなる。具体的には、ヘッドベース110の位置をリール105側に寄せなければならない可能性が高くなる。第2の実施の形態では、このような場合でも、信号の記録および再生の動作を安定化することができる。
なお、以上の第2の実施の形態では、1つのリール104が収容されたテープカートリッジ104aを用いた磁気テープ装置100について例示したが、例えば、2つのリール104,105が収容されたテープカートリッジが装填される構成や、2つのリール104,105がテープカートリッジを用いずにそのまま磁気テープ装置に装着される構成などに変形することもできる。
また、上記の第2の実施の形態では、ヘッドベース110は、図10〜図14における上下方向に対して自由に移動可能とされていた。しかしながら、ヘッドベース110が自由に移動可能になる方向は、このような方向に限らず、磁気テープ103の走行方向を含みかつ磁気テープ103の面に垂直な平面において磁気テープ103に交差する方向であれば、他の方向でもよい。
さらに、上記の第2の実施の形態では、ヘッドベース110をヘッドモータ111の駆動力によって回転できるようにした。しかしながら、例えば、磁気ヘッド101,102が磁気テープ103の走行方向に沿うような状態のまま、ヘッドベース110が回転できないような構成としてもよい。この場合、リールに対する磁気テープ103の巻き取り状態に応じた磁気テープ103の位置変動に追従して、ヘッドベース110が直動レール112に沿って移動する。このため、磁気テープ103に対する磁気ヘッド101,102の圧力変動を抑制する効果が得られる。
以上の各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 磁気テープが巻き付けられる2つのリール間に配置され、前記2つのリール間で橋架された前記磁気テープの一方の面に接触する磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドを移動させる駆動部と、
前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するための駆動力を前記駆動部に発生させる制御部と、
を有することを特徴とする磁気テープ装置。
(付記2) 前記磁気ヘッドは、前記磁気テープ面に平行かつ前記磁気テープの走行方向に垂直な回転軸を中心として回転可能であり、
前記駆動部は、前記磁気ヘッドを前記回転軸を中心として回転駆動することで、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧する、
ことを特徴とする付記1記載の磁気テープ装置。
(付記3) 前記2つのリール間に配置されて、前記磁気テープの他方の面に接触する接触部材と、
前記回転軸を中心として回転可能であるとともに、前記磁気ヘッドと前記接触部材とが前記回転軸に対して対向する位置に設けられたベース部材と、
をさらに有し、
前記駆動部は、前記ベース部材を前記回転軸を中心として回転駆動し、
前記制御部は、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープに接触させる間、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するとともに前記接触部材を前記磁気テープの前記他方の面に押圧するための回転駆動力を、前記駆動部に発生させる、
ことを特徴とする付記2記載の磁気テープ装置。
(付記4) 前記ベース部材は、前記駆動部からの回転駆動力を受けられる状態で、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に、遊動することを特徴とする付記3記載の磁気テープ装置。
(付記5) 前記制御部は、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープに押圧する際の第1の回転方向とは逆方向である第2の回転方向に前記ベース部材を回転させることで、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープから退避させることが可能であり、
前記ベース部材が所定の回転状態となるまで前記第2の回転方向に回転されたとき、前記磁気ヘッドと前記接触部材が前記磁気テープから離間した状態のまま、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に対する前記ベース部材の移動が規制される、
ことを特徴とする付記4記載の磁気テープ装置。
(付記6) 前記ベース部材は、前記磁気テープ装置に設けられた第1の当接部に対して当接することで、前記磁気ヘッドと前記接触部材が前記磁気テープから離間した状態で前記第2の回転方向に対する前記ベース部材の回転を規制する第2の当接部を備え、
前記制御部は、前記第2の当接部を前記第1の当接部に押圧するための前記第2の回転方向に対する回転駆動力を前記駆動部に発生させることで、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に対する前記ベース部材の移動を規制する、
ことを特徴とする付記5記載の磁気テープ装置。
(付記7) 前記接触部材における前記磁気テープの前記他方の面に対する接触面にも、磁気ヘッドが設けられていることを特徴とする付記3〜6のいずれか1つに記載の磁気テープ装置。
(付記8) 磁気テープが巻き付けられる2つのリール間に配置され、前記2つのリール間で橋架された前記磁気テープの一方の面に接触する磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置における磁気ヘッドの移動制御方法であって、
前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記磁気ヘッドを移動させる駆動部に、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するための駆動力を発生させる、
ことを特徴とする磁気ヘッドの移動制御方法。
(付記9) 前記磁気ヘッドは、前記磁気テープ面に平行かつ前記磁気テープの走行方向に垂直な回転軸を中心として回転可能であり、
前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記駆動部に、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するための回転駆動力を発生させる、
ことを特徴とする付記8記載の磁気ヘッドの移動制御方法。
(付記10) 前記磁気テープ装置は、前記2つのリール間に配置されて、前記磁気テープの他方の面に接触する接触部材と、前記回転軸を中心として回転可能であるとともに、前記磁気ヘッドと前記接触部材とが前記回転軸に対して対向する位置に設けられたベース部材とを備え、
前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記駆動部に、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するとともに前記接触部材を前記磁気テープの前記他方の面に押圧するための回転駆動力を発生させる、
ことを特徴とする付記9記載の磁気ヘッドの移動制御方法。
(付記11) 前記ベース部材は、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に遊動し、
前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記ベース部材が遊動する状態のまま、前記駆動部に、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するとともに前記接触部材を前記磁気テープの前記他方の面に押圧するための回転駆動力を発生させる、
ことを特徴とする付記10記載の磁気ヘッドの移動制御方法。
(付記12) 前記ベース部材は、前記磁気テープ装置に設けられた第1の当接部に対して当接することで、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープに押圧する際の第1の回転方向とは逆である第2の回転方向に対する前記ベース部材の回転を、前記磁気ヘッドと前記接触部材が前記磁気テープから離間した状態で規制する第2の当接部を備え、
前記第2の当接部を前記第1の当接部に押圧するための前記第2の回転方向に対する回転駆動力を前記駆動部に発生させることで、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に対する前記ベース部材の移動を規制する処理をさらに含むことを特徴とする付記11記載の磁気ヘッドの移動制御方法。
1,1a,1b 磁気テープ装置
2 磁気テープ
3,3a,3b 磁気ヘッド
4a,4b リール
11,11a,11b 駆動部
12,12a,12b 制御部

Claims (8)

  1. 磁気テープが巻き付けられる2つのリール間に配置され、前記2つのリール間で橋架された前記磁気テープの一方の面に接触する磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドを移動させる駆動部と、
    前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するための駆動力を前記駆動部に発生させる制御部と、
    を有することを特徴とする磁気テープ装置。
  2. 前記磁気ヘッドは、前記磁気テープ面に平行かつ前記磁気テープの走行方向に垂直な回転軸を中心として回転可能であり、
    前記駆動部は、前記磁気ヘッドを前記回転軸を中心として回転駆動することで、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧する、
    ことを特徴とする請求項1記載の磁気テープ装置。
  3. 前記2つのリール間に配置されて、前記磁気テープの他方の面に接触する接触部材と、
    前記回転軸を中心として回転可能であるとともに、前記磁気ヘッドと前記接触部材とが前記回転軸に対して対向する位置に設けられたベース部材と、
    をさらに有し、
    前記駆動部は、前記ベース部材を前記回転軸を中心として回転駆動し、
    前記制御部は、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープに接触させる間、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するとともに前記接触部材を前記磁気テープの前記他方の面に押圧するための回転駆動力を、前記駆動部に発生させる、
    ことを特徴とする請求項2記載の磁気テープ装置。
  4. 前記ベース部材は、前記駆動部からの回転駆動力を受けられる状態で、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に、遊動することを特徴とする請求項3記載の磁気テープ装置。
  5. 前記制御部は、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープに押圧する際の第1の回転方向とは逆方向である第2の回転方向に前記ベース部材を回転させることで、前記磁気ヘッドおよび前記接触部材を前記磁気テープから退避させることが可能であり、
    前記ベース部材が所定の回転状態となるまで前記第2の回転方向に回転されたとき、前記磁気ヘッドと前記接触部材が前記磁気テープから離間した状態のまま、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に対する前記ベース部材の移動が規制される、
    ことを特徴とする請求項4記載の磁気テープ装置。
  6. 前記ベース部材は、前記磁気テープ装置に設けられた第1の当接部に対して当接することで、前記磁気ヘッドと前記接触部材が前記磁気テープから離間した状態で前記第2の回転方向に対する前記ベース部材の回転を規制する第2の当接部を備え、
    前記制御部は、前記第2の当接部を前記第1の当接部に押圧するための前記第2の回転方向に対する回転駆動力を前記駆動部に発生させることで、前記磁気テープの走行方向を含みかつ前記磁気テープ面に垂直な平面において前記磁気テープに交差する方向に対する前記ベース部材の移動を規制する、
    ことを特徴とする請求項5記載の磁気テープ装置。
  7. 前記接触部材における前記磁気テープの前記他方の面に対する接触面にも、磁気ヘッドが設けられていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の磁気テープ装置。
  8. 磁気テープが巻き付けられる2つのリール間に配置され、前記2つのリール間で橋架された前記磁気テープの一方の面に接触する磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置における磁気ヘッドの移動制御方法であって、
    前記磁気ヘッドを前記磁気テープに接触させる間、前記磁気ヘッドを移動させる駆動部に、前記磁気ヘッドを前記磁気テープの前記一方の面に押圧するための駆動力を発生させる、
    ことを特徴とする磁気ヘッドの移動制御方法。
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