JP2009271952A - 磁気テープカートリッジ、磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープカートリッジ、磁気テープ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気テープのリールからの巻き出し部分においてテンション変動が生じたとしても、磁気ヘッドのテープ摺動面における磁気テープの移送速度の変動を抑え、LTMと誤認識して磁気ヘッドをテープ幅方向へ動かしてしまう誤動作を防ぐ。
【解決手段】カートリッジ11の内面に一方の端部が固定され他方の端部にピン13を備えたコイルバネ14を備え、コイルバネ14は、リール12から巻き出されカートリッジ11内に位置している磁気テープ5に対して略直交する方向へ弾性変形可能に配されている。これにより、リール12から巻き出される磁気テープ5が貼り付いている状態から剥離すると、テンションの変動により移送速度が変動しようとするが、テンション変動をコイルバネ14で吸収することで、磁気ヘッド2のテープ摺動部における磁気テープ5の移送速度の変動を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ用のデータストレージシステムに用いることができ、各種情報を書き込むことが可能な磁気テープを備えた磁気テープカートリッジに関する。また、そのような磁気テープカートリッジを用いることができる磁気テープ装置に関する。
磁気テープは、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピュータテープなど種々の用途があるが、特にデータバックアップ用テープの分野では、バックアップの対象となるハードディスクの大容量化に伴い、1巻当たり数TBの記録容量を持つ磁気テープが商品化されている。また、今後ハードディスクのさらなる大容量化に対応するため、バックアップテープの大容量化が不可欠である。
磁気テープを大容量化するには、例えば、磁気テープの厚さを薄くする方法があり、このような方法では、リールに対する磁気テープの巻径を増加させずに、リール1巻あたりのテープ長さを長くし、記録容量を大容量化することができる。また、磁気テープを大容量化するためには、磁気テープに記録する信号の記録波長を短くして、記録密度を高くする方法がある。このような方法では、磁気ヘッドと磁気テープの磁性面との間隙(スペーシング)を小さくする必要があり、そのために磁性面の表面平滑性Raの値を小さくし、表面を平滑にする必要がある。
上記のように、磁気テープの厚さを薄くしたり、表面を平滑化したりすると、磁気テープは、カートリッジ内のリールに巻き回された状態で互いに当接している表面(磁性層側の面)と裏面(バックコート層側の面)との間の摩擦が、従来よりも高くなる。磁気テープの表面と裏面との間の摩擦が高くなると、磁気テープをリールから巻き出す際に磁気テープの表裏がスムーズに剥がれなかったり(貼り付き現象)、磁気テープの表裏が擦れ合うことにより生じる静電気が帯電することにより磁気テープをリールから巻き出す際に磁気テープの表裏がスムーズに剥がれなかったりする。これにより、磁気テープのテンション変動や移送速度の変動が生じやすくなり、磁気テープを安定走行させることができない。
図8は、従来の磁気テープ装置の構成を示す模式図である。図8に示すように、カートリッジ21内に配されたリール22から矢印Bに示す方向に巻き出された磁気テープ5は、磁気ヘッド2、ガイドローラー3及び4に当接し、装置側のドライブリール1に巻き回される。ドライブリール1は、モータなどの駆動手段により矢印Aまたはその逆方向に回転駆動され、回転駆動することにより磁気テープ5を矢印Bまたはその逆方向に移送させることができる。図中の符号5a及び5bは、それぞれガイドローラー4とリール22との間における磁気テープ5の位置を示す。
図8において、磁気テープ5が表面平滑化に伴い高摩擦化すると、図示のように磁気テープ5のリール22から巻き出される部分において磁気テープ5の表裏が貼り付くことがある。このような状態では、磁気テープ5の表裏が剥離する位置が矢印Gに示す方向あるいはその逆方向に変動し、磁気テープ5におけるガイドローラー4とリール22との間の部分は、符号5aに示す位置と符号5bに示す位置との間で位置変動が生じることがある。このように、磁気テープ5の位置変動が生じると、磁気テープ5にかかるテンションが変動し、これに伴い磁気テープ5の移送速度が変動する。例えば、磁気テープ5が位置5aにある状態で、剥離位置が急激に矢印Gに示す方向へ移動したとすると、磁気テープ5にかかるテンションが急激に緩み、磁気テープ5の移送速度が一時的に上昇し、磁気ヘッド2に接している磁気テープ5の位置F1が位置F2に急激に移動する現象が発生する。このように従来の構成では、磁気テープを安定走行できないという問題があった。
特許文献1及び2には、磁気テープを安定走行させるために、磁気テープカートリッジ内部に支持部材を設ける構成が開示されている。支持部材は、磁気テープの整巻性への悪影響の抑制及び、整巻性を向上させるためのものである。
特開2006−114083号公報 特開2007−213681号公報
しかしながら、特許文献に開示された構成では、磁気テープの整巻性を向上させることで磁気テープのバタツキ(厚さ方向への変位)や振動(幅方向への変位)を抑えることができるが、速度変動(長手方向への変位)を抑えることができない。磁気テープ装置では、上記のような磁気テープの速度変動をLTM(Lateral Tape Motion。磁気テープの幅方向への位置変動)と誤認識して、実際にはLTMが生じていないにもかかわらず、磁気ヘッドをテープ幅方向に移動させてしまう誤動作が生じる問題があった。以下、その誤動作について説明する。
図9は、磁気テープの速度変動を説明するための図である。図9(a)は、磁気テープ5の移送速度の変化を示し、図9(b)は磁気テープ5に記録されているサーボパターンを示し、図9(c)は図9(b)に示すサーボパターンをサーボヘッドで読み取り再生されたサーボ信号の波形を示す。図10は、磁気テープにLTMが生じている時のサーボパターン及びサーボ信号波形を示す。なお、図10では、実際は磁気テープにLTMが生じているが、説明をわかりやすくするために、相対的に磁気ヘッドのトレース位置(破線V2)が磁気テープの幅方向に変動するものとして図示している。また、図9(b)及び図10(b)に示すストライプa及びbは、実際はそれぞれ互いに平行な5本のストライプで構成されているが、図示を簡略している。また、図9(b)及び図10(b)に示すストライプc及びdは、実際はそれぞれ互いに平行な4本のストライプで構成されているが、図示を簡略している。
図9(b)に示すように略「ハ」の字状に傾斜したストライプで構成されているサーボパターンに対して、破線V1に示す位置をサーボヘッドがトレースすると、図9(c)の実線で示すサーボ信号が得られる。しかし、図8に示すように磁気テープ5が位置5aから位置5bに移動すると、その移動時において図9(a)に示すように磁気テープ5の移送速度が一時的に上昇し、サーボヘッドで再生されるサーボ信号の位相がずれてしまう。例えば、サーボヘッドがストライプbの近傍に位置している時に磁気テープの速度が一時的に上昇すると、サーボヘッドはストライプbに示すタイミングではなく、ストライプb1に示すタイミングでサーボパターンが読み取られることになる。よって、図9(c)に示すように、本来のサーボ信号S2のタイミングよりも、時間w1だけ早いタイミングでサーボ信号S1が再生される。以降、サーボヘッドにおいて、ストライプc,dに示すタイミングからそれぞれ時間w1だけ早いストライプc1,d1に示すタイミングでサーボ信号が再生される。なお、図9(b)におけるストライプb1,c1,d1は、実際に磁気テープ5に形成されているストライプではなく、ストライプbの再生タイミングのずれを説明するために仮想的に示したストライプである。
図9(b)に示すサーボパターンを用いたトラッキングサーボは、ストライプaとストライプbとを読み取ることにより再生されるサーボ信号の時間間隔ab、およびストライプaとストライプcとを読み取ることにより再生されるサーボ信号の時間間隔acとの比により、磁気ヘッドの磁気テープ幅方向における現在位置を検出し、磁気ヘッドが磁気テープにおける正規のトラックをトレースするように磁気ヘッドの磁気テープ幅方向の位置を可変制御している。一方、磁気テープが幅方向にLTMを生じた場合、例えばサーボヘッドは磁気テープ5に対して図10(b)における破線V2に示す経路をトレースすることになる。この場合、ストライプa及びbに基づき再生されるサーボ信号の時間間隔ab2は、経路V1の時の時間間隔abよりも短くなる。また、ストライプa及びcに基づき再生されるサーボ信号の時間間隔ac2は、経路V1の時の時間間隔acよりも長くなる。したがって、時間間隔ab2及びac2の比に基づき算出されるPES(Position Error Signal)の値は、時間間隔ab及びacの比に基づき算出されるPESの値よりも絶対値が大きくなるため、磁気テープ装置では、ab2及びac2の比に基づき算出されるPESの値がゼロに近づくように、磁気ヘッドをテープ幅方向へ移動させるよう制御する。
したがって、従来の磁気テープ装置では、ストライプbに基づくサーボ信号が、磁気テープ5の速度変動によって図9(c)のサーボ信号S1に示すタイミングで再生された場合、図10に示すようなLTMが生じたと誤認識して、磁気ヘッドを磁気テープ幅方向へ移動させてしまう。図9(c)に示す現象は、磁気テープの速度変動が原因で生じており、磁気テープの幅方向の位置変動はほとんど生じていないため、磁気ヘッドを磁気テープ幅方向へ移動させてしまうと、PESが悪化してしまうという問題がある。
なお、PESとは、サーボトラックに形成されたストライプのテープ幅方向の中心から、現在のサーボヘッドのトレース位置までの距離を表す。また、PESは、ストライプの傾斜角をY(本実施の形態ではY=6°)、ストライプのテープ幅方向の中心におけるab間の距離をAC(本実施の形態ではAC=50μm)、ストライプaとストライプbとの距離をab、ストライプaとストライプcとの距離をacとした時、下記の数式1により算出することができる。
PES=(AC−(ab/ac)×100)/2tanY ・・・(数式1)
この状態から、図9に示すように磁気テープ5の速度変動が生じた場合、距離abが距離ab1に変化し、距離acが距離ac1に変化する。よってPES1は、
PES1=(ac1−(ab1/ac1)×100)/2tanY ・・・(数式2)
に基づいて算出することができる。一方、図10に示すように磁気テープ5にLTMが生じた場合、ストライプa〜cにおけるタイミングa、b2、c2でPESを算出することになり、距離abは距離ab2に変化し、距離acは距離ac2に変化する。よってPES2は、
PES2=(ac2−(ab2/ac2)×100/2tanY ・・・(数式3)
に基づいて算出することができる。数式2と数式3とを参照すると、いずれもストライプa−b間とa−c間において距離変化が生じて、PESが生じている。従来の磁気テープ装置におけるヘッドコントローラーでは、発生したPESが磁気テープ5の速度変動によるもの(PES1)であるか、磁気テープ5のLTMに基づくもの(PES2)であるかを判別することができないため、全てLTMに基づいて発生したPESであると判断し、磁気ヘッドを磁気テープ5の幅方向に移動させてしまうという誤動作が生じる。
本発明の目的は、高摩擦による磁性層とバックコート層との貼り付きや静電気による帯電により、カートリッジ内のリールからの巻き出し部分において磁気テープのテンション変動が生じたとしても、磁気ヘッドのテープ摺動面における磁気テープの移送速度の変動を抑え、LTMと誤認識して磁気ヘッドをテープ幅方向へ動かしてしまう誤動作を防ぐことである。
本発明の磁気テープカートリッジは、筐体と、前記筐体内に配されたリールと、前記リールに巻き回された磁気テープとを備えた磁気テープカートリッジであって、前記磁気テープに当接可能な当接部と、前記当接部を付勢する付勢部とを備えた付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記リールから巻き出され前記筐体内に位置している前記磁気テープに対して略直交する方向に前記当接部を付勢するものである。
本発明の磁気テープ装置は、磁気テープカートリッジから巻き出された磁気テープを巻き回すドライブリールと、前記ドライブリールを回転駆動して前記磁気テープを所定方向に移送させる駆動手段と、前記ドライブリールと前記磁気テープカートリッジとの間に配され、前記磁気テープに対して情報を記録または再生可能な磁気ヘッドとを備えた磁気テープ装置であって、前記磁気テープに当接可能な当接部と、前記当接部を付勢する付勢部とを備えた付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記ドライブリールと前記磁気ヘッドとの間に配され、前記ドライブリールから巻き出された前記磁気テープの磁性面またはその裏面に対して略直交する方向に前記当接部を付勢するものである。
本発明によれば、カートリッジ内のリールからの巻き出し部分または磁気テープ装置におけるドライブリールからの巻き出し部分において磁気テープのテンション変動が生じたとしても、磁気ヘッドのテープ摺動面における磁気テープの移送速度の変動を抑えることができる。よって、磁気テープ装置において、トラッキングサーボの誤動作を防止することができ、PES(Position Error Signal)の悪化を抑えることができる。
本発明の磁気テープカートリッジは、筐体と、前記筐体内に配されたリールと、前記リールに巻き回された磁気テープとを備えた磁気テープカートリッジであって、前記磁気テープに当接可能な当接部と、前記当接部を付勢する付勢部とを備えた付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記リールから巻き出され前記筐体内に位置している前記磁気テープに対して略直交する方向に前記当接部を付勢するものである。このような構成とすることで、磁気テープのテンション変動が生じたとしても、磁気ヘッドのテープ摺動面における磁気テープの移送速度の変動を抑えることができ、磁気テープ装置側におけるトラッキングサーボの誤動作を防止することができる。よって、PESの悪化を抑えることができる。
本発明の磁気テープ装置は、磁気テープカートリッジから巻き出された磁気テープを巻き回すドライブリールと、前記ドライブリールを回転駆動して前記磁気テープを所定方向に移送させる駆動手段と、前記ドライブリールと前記磁気テープカートリッジとの間に配され、前記磁気テープに対して情報を記録または再生可能な磁気ヘッドとを備えた磁気テープ装置であって、前記磁気テープに当接可能な当接部と、前記当接部を付勢する付勢部とを備えた付勢手段を備え、前記付勢手段は、前記ドライブリールと前記磁気ヘッドとの間に配され、前記ドライブリールから巻き出された前記磁気テープの磁性面またはその裏面に対して略直交する方向に前記当接部を付勢するものである。
本発明の磁気テープカートリッジ、磁気テープ装置は、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる、
すなわち、本発明の磁気テープカートリッジ、磁気テープ装置において、前記付勢手段は、前記当接部と前記付勢部とを一体的に備えた構成とすることができる。このような構成とすることで、部品点数を削減することができ、コストダウンを図ることができる。また、当接部と付勢部とを一体形成することで、製造工程を削減することができる。
また、前記付勢手段は、前記当接部を備えた当接部材と、前記付勢部を備えた付勢部材とを備え、前記当接部材は、前記付勢部材に支持されている構成とすることができる。このような構成とすることで、当接部材が長期間の使用により当接面が摩耗したり、付勢部材が長期間の使用や経年変化により弾性力が低下したりした際に、当接部材または付勢部材を選択的に新しい部品に交換することができる。よって、交換したい部品のみを交換できるので、当接部と付勢部とが一体形成された部品に比べて廃棄物を削減することができる。
また、前記当接部材は、前記磁気テープの移送に伴って回転可能に前記付勢部材に支持されている構成とすることができる。このような構成とすることにより、磁気テープの走行時の負荷を低減することができ、磁気テープの走行を安定させることができる。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における磁気テープカートリッジが装着された磁気テープ装置の構成を示す模式図である。図2は、図1におけるY−Y部の断面図である。図3は、図1におけるZ−Z部の断面図である。なお、図1において、磁気テープカートリッジ10は、実際は外郭がカートリッジ11によって覆われているが、内部構造を明確にするためにカートリッジ11の一部の描画を省略した。
図1に示すように、磁気テープ装置は、ドライブリール1、磁気ヘッド2、ガイドローラー3,4を備えている。ドライブリール1は、カートリッジ11内のリール12から巻き出された磁気テープ5を巻き回すことができる。また、ドライブリール1は、モータなどの駆動手段により矢印Aまたはその逆方向に回転駆動されるように構成されている。磁気ヘッド2は、ガイドローラー3及び4の間に配され、データヘッドとサーボヘッドとを備えている。データヘッドは、磁気テープ5におけるデータトラックにデータ信号を記録したり、データトラックに記録されたデータ信号を再生することができる。サーボヘッドは、磁気テープ5に記録されたサーボ信号を再生することができる。なお、本実施の形態の磁気ヘッド2は、LTO規格(Linear Tape Open)に準拠したフォーマットのデータを記録することができる磁気ヘッドで構成されている。ガイドローラー3及び4は、磁気テープ5が磁気ヘッド2における所定の位置に当接するように、磁気テープ5の幅方向の位置を規制するものである。
磁気テープカートリッジ10は、磁気テープ5、リール12、ピン13、コイルバネ14がカートリッジ11に収容されて構成されている。カートリッジ11は、リール12から巻き出された磁気テープ5をカートリッジ11外へ引き出すための開口部11aを備えている。
磁気テープ5は、ベースフィルムの一方の面に非磁性層を介して磁性層が形成され、他方の面にバックコート層が形成されて構成されている。本実施の形態では、磁気テープ5における磁性層側の面を「表面」と定義し、バックコート層側の面を「裏面」と定義する。なお、本実施の形態の磁気テープ5は、LTO規格に準拠した仕様となっている。
リール12は、磁気テープ5が巻き回され、矢印Cまたはその逆方向へ回転自在に配されている。リール12は、磁気テープ装置に配されたリール台(不図示)に嵌合し、モータなどの駆動手段によってリール台が回転駆動されることにより、リール12が回転するように構成されている。なお、本実施の形態では、磁気テープ5は磁性面側が外側となるようにリール12に巻き回されているが、バックコート層側が外側となるようにリール12に巻き回される構成としてもよい。
ピン13は、コイルバネ14の一方の端部に固定されている。また、ピン13は、略円筒形状に形成され、その軸方向の長さ寸法は少なくとも磁気テープ5の幅寸法よりも大きく形成されている。また、ピン13は、その軸方向の上端及び下端がガイド部15によって位置規制されている。なお、本実施の形態では、ピン13は略円筒形状としたが、この形状に限定するものではなく、少なくとも磁気テープ5の表面または裏面に当接可能な形状であればよい。また、ピン13は、本実施の形態では樹脂で形成したが、少なくとも磁気テープ5が当接する面にウレタンやスポンジなどの弾性材を備えてもよい。
コイルバネ14は、図1及び図3に示すように一端がピン13に固定され、他端がカートリッジ11の内面に固定されている。また、コイルバネ14は、矢印D及びEに示す方向へ伸縮自在に配されている。また、コイルバネ14は、ピン13が図1における実線位置にある時にほぼ自由長となるように構成されている。また、コイルバネ14は、その弾性変形方向(矢印D及びEに示す方向)が磁気テープ5の例えば表面に対して略直交するように配されているが、磁気テープ5は可撓性を有し、図1に示すように巻き付け角を持ってピン13に当接することもある。本実施の形態では、巻き付け角を持ってピン13に当接している状態も「略直交」の範囲に含むものとする。なお、本実施の形態では、本発明の付勢手段の一例としてコイルバネ14を備えたが、少なくとも矢印D及びEに示す方向へ伸縮自在であればコイルバネに限らず、板バネなどの他の種類のバネや、スポンジやウレタンなどの弾性材料で構成してもよい。スポンジやウレタンなどの弾性材料は、金属製のバネに比べて経年変化による弾性力の劣化が少ないため好ましい。
ガイド部15は、図2及び図3に示すように、ピン13の上端側を位置規制するガイド部15a及び15b、およびピン13の下端側を位置規制するガイド部15c及び15dで構成されている。ガイド部15a及び15bは、カートリッジ11の上側内面に形成され、ガイド部15c及び15dは、カートリッジ11の下側内面に形成されている。また、ガイド部15a〜15dは、少なくともピン13の移動可能範囲に亘って連続的に形成されている。また、ガイド部15aとガイド部15cとの間隔e1(ガイド部15bとガイド部15dとの間隔も同様)は、磁気テープ5の幅寸法e2よりも大きく形成されていることにより、ガイド部15a〜15dが磁気テープ5の移送を妨げないように構成されている。
以下、動作について説明する。
まず、基本動作について説明する。磁気テープ装置において、図1に示すテープパスが形成された状態でモータ(不図示)が動作してドライブリール1が矢印Aに示す方向に回転駆動されると、磁気テープ5は矢印Bに示す方向へ移送される。磁気テープカートリッジ10内のリール12から巻き出された磁気テープ5は、ピン13に当接した後、カートリッジ11の開口部11aから引き出される。カートリッジ11から引き出された磁気テープ5は、ガイドローラー4、磁気ヘッド2、ガイドローラー3の順に当接し、ドライブリール1に巻き回される。この時、磁気ヘッド2を通電状態にすることで、磁気ヘッド2に含まれるデータヘッドで磁気テープ5におけるデータトラックにデータ信号を記録したり、データトラックに記録されているデータ信号を再生したりすることができる。また、データヘッドによるデータ記録または再生時は、磁気ヘッド2に含まれるサーボヘッドにより、磁気テープ5に記録されているサーボ信号が再生され、トラッキングサーボが実行されている。
具体的なトラッキングサーボの方法は、まずサーボヘッドが磁気テープに記録されたサーボ信号を再生して、テープ幅方向における現在の磁気ヘッド2の位置を検出する。次に制御部(不図示)が、現在の磁気ヘッド2に位置と正規の位置とのずれ量(オフトラック量)を算出し、そのずれ量がゼロに近づくようにアクチュエータの動作を制御して、磁気ヘッド2をテープ幅方向へ移動させる。これにより、磁気ヘッド2におけるデータヘッドが、所定のデータトラック上をトレースできるように制御することができる。
次に、磁気テープ5のテンション変動が生じた際の動作について説明する。
磁気テープ5の磁性面の表面平滑化に伴い、磁気テープ5のリール12からの巻き出し位置では、リール12に巻かれた磁気テープ5のうちの最外周部に位置する磁気テープ5(巻き出し直前の磁気テープ)の裏面と、最外周部に位置する磁気テープ5に面当接している磁気テープ5の表面との貼り付きが生じることがある。このように磁気テープ5の表面と裏面とが貼り付いた場合、磁気テープ5を矢印Bに示す方向へ移送させている時に表面と裏面との剥離位置が変動し、磁気テープ5のテンションが変動してしまう。磁気テープ5のテンションが急激に変動すると、磁気ヘッド2のテープ摺動面における磁気テープ5の移送速度が変動してしまう。
本実施の形態では、リール12からの巻き出し位置の近傍にピン13とコイルバネ14とを備えて、磁気テープ5のテンション変動を緩やかにしている。具体的には、磁気テープ5は、符号5aに示す位置にある時に、リール12からの巻き出し位置において剥離が生じた場合、テンションが一時的に低くなる。磁気テープ5のテンションが低くなると、リール12とガイドローラー4との間に位置する磁気テープ5には、ドライブリール1における矢印Aに示す方向への回転駆動力により矢印Bに示す方向への力がかかり、矢印Dに示す方向へ変位しようとする。この時、コイルバネ14のバネレート(矢印Eに示す方向への力)よりも大きな力が矢印Dに示す方向にかかると、ピン13は磁気テープ5により押圧されてコイルバネ14を圧縮させながら矢印Dに示す方向へ移動する。すなわち、ピン13は、コイルバネ14の矢印Eに示す方向への反発力に抗して移動するため、低い速度で矢印Dに示す方向へ移動する。この時、ピン13は、カートリッジ11の内面に形成されたガイド部15a〜15dにより案内されながら、矢印Dに示す方向へ移動する。これにより磁気テープ5は、符号5aに示す位置から符号5bに示す位置へ移動する。磁気テープ5が符号5bに示す位置に移動した時、ピン13は符号13aに示す位置にある。
磁気テープ5において、リール12からの巻き出し位置において再び貼り付き現象が生じた場合は、磁気テープ5が符号5bに示す位置から符号5aに示す位置へ移動する。これに伴い、ピン13は、コイルバネ14によって矢印Eに示す方向へ付勢されているため、磁気テープ5に当接しながら符号13aに示す位置から符号13に示す位置へ移動する。
以上のように本実施の形態によれば、カートリッジ11内に、リール12から巻き出された磁気テープ5が当接可能な位置に配されたピン13と、ピン13を矢印Eに示す方向(磁気テープ5の例えば表面に対して略直交する方向)に付勢するコイルバネ14とを備えたことにより、リール12に巻かれた磁気テープ5の表面と裏面とが貼り付いている状態から剥離した際に、一時的に磁気テープ5のテンションが低くなり符号5aに示す位置から符号5bに示す位置へ移動しようとするが、磁気テープ5が当接しているピン13をコイルバネ14により移動方向(矢印Dに示す方向)とは反対方向に付勢しているため、ピン13は矢印Dに示す方向へ急激には移動しない。すなわち、磁気テープ5の矢印Dに示す方向への移動を、コイルバネ14で吸収する構成である。したがって、磁気ヘッド2のテープ摺動部において磁気テープ5の速度変動が発生しないため、図9に示すようなサーボ信号の再生タイミングが正規のタイミングよりも早くなる現象も発生しにくい。よって、LTMと誤認識することによる磁気ヘッド2のテープ幅方向への誤動作を防ぐことができ、PESの悪化を抑えることができる。
また、本実施の形態のように当接部材であるピン13と付勢部材であるコイルバネ14とが別体で構成されている場合は、ピン13の当接面が長期間の使用により摩耗したり、コイルバネ14の弾性力が長期間の使用や経年変化により低下した際に、ピン13またはコイルバネ14を選択的に新しい部品に交換することができる。すなわち、当接部材と付勢部材とが一体形成された部品であれば、例えばピン13の当接面がまだ十分に使用できる状態(あまり摩耗していない状態)にもかかわらず、コイルバネ14の弾性力が低下し交換が必要である場合は、ピン13及びコイルバネ14を含む一体部品を交換しないといけない。これに対して、当接部材と付勢部材とが別体で構成されている場合は、コイルバネ14のみを交換することができ、ピン13を廃棄しなくて済む。したがって、廃棄物を削減することができる。
なお、本実施の形態では、ピン13はコイルバネ14の端部に固定されている構成としたが、回転自在に支持した構成としてもよい。図4は、回転自在に支持されたピン17を備えた構成を示す断面図である。ピン17は、略円筒形状で形成され、その軸方向の上端に突起部17aが形成され、下端に突起部17bが形成されている。突起部17aは、枠体16に形成された凹部16aに遊嵌し、突起部17bは、枠体16に形成された凹部16bに遊嵌している。枠体16は、コイルバネ14の端部に固定されている。また、枠体16は、その上端側がガイド部15a及び15b(詳細構成は図1に図示)で位置規制され、下端側がガイド部15c及び15d(詳細構成は図1に図示)で位置規制されている。これにより、ピン17は、磁気テープ5の移送に伴って回転可能に枠体16に保持される。また、枠体16がコイルバネ14を介してカートリッジ11に固定されていることにより、磁気テープ5のテンション変動に伴って、枠体16及びピン17を矢印D及びEに示す方向へ移動させることができるため、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらには、ピン17が磁気テープ5の移送に伴って回転可能であるため、磁気テープ5にかかる走行負荷を低減させることができる。
また、本実施の形態では、磁気テープ5に当接させる当接部材(実施の形態におけるピン13)と、磁気テープ5のテンション変動に伴って弾性変形する付勢部材(実施の形態におけるコイルバネ14)とを、各々別部材で構成したが、一つの部材で形成してもよい。図5は、磁気テープカートリッジの要部拡大平面図を示し、図1に示すピン13及びコイルバネ14に代えて弾性材18を備えた構成である。図6は、図5におけるX−X部の断面図である。弾性材18は、例えばスポンジやウレタンなどのように弾力性を有する材料で形成されている。また、弾性材18は、略長方体状に形成され、一方の端部がカートリッジ11の内面に固定されている。また、弾性材18は、他方の端部18aは円弧状に形成されている。円弧状の端部18aは、磁気テープ5が当接する部分である。また、弾性材18は、図5及び図6に示すようにガイド部15a〜15dによって位置が規制されていてもよいし、規制されていなくてもよい。このような構成とすることで、磁気テープ5のテンション変動に伴って、弾性材18を矢印D及びEに示す方向へ変形させることができるため、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらには、本構成によれば、部品点数を削減することができるため、コストダウンを実現することができる。また、弾性材18をスポンジやウレタンなどで形成することで、金属製のバネに比べて経年変化による弾性力の低下が少ないため、磁気テープ5の安定した走行性を長期に亘って維持することができる。また、当接部材と付勢部材とを一体形成することにより、それらを含む付勢手段を製造する際に製造工程を削減することができる。
また、本実施の形態におけるピン13とコイルバネ14とからなる部品,枠体16とピン17とコイルバネ14からなる部品、および弾性材18は、本発明の付勢手段の一例である。また、本実施の形態におけるピン13,枠体16,ピン17は、本発明の当接部材の一例である。また、本実施の形態におけるコイルバネ14は、本発明の付勢部材の一例である。また、本実施の形態のピン13とピン17と弾性材18とにおいて、磁気テープ5が当接する部位は、本発明の当接部の一例である。また、本実施の形態のコイルバネ14、弾性材18において弾性変形する部位は、本発明の付勢部の一例である。また、本実施の形態におけるカートリッジ11は、本発明の筐体の一例である。
(実施の形態2)
図7は、磁気テープ装置に付勢手段を備えた構成を示す模式図である。図7において、実施の形態1に示す構成と同様の構成については、同一符号を付与して詳しい説明は省略する。
図7に示すように、ドライブリール1とガイドローラー3との間に付勢手段を備えている。付勢手段は、実施の形態1に示す付勢手段と同様に、ピン23,コイルバネ24、およびガイド部25を備えている。ガイド部25は、磁気テープ装置における磁気ヘッド2やガイドローラー3及び4などを搭載している基台(不図示)の主平面から突出して形成されている。コイルバネ24は、一端がガイド部25に固定され、他端にピン23を備え、矢印F及びGに示す方向に弾性変形可能である。ピン23は、略円筒形状に形成されている。
次に、磁気テープ5を矢印Kに示す方向に移送させている時に、テンション変動が生じた際の動作について説明する。
磁気テープ5の磁性面の表面平滑化に伴い、磁気テープ5のドライブリール1からの巻き出し位置では、ドライブリール1に巻かれた磁気テープ5のうちの最外周部に位置する磁気テープ5(巻き出し直前の磁気テープ)の裏面と、最外周部に位置する磁気テープ5に面当接している磁気テープ5の表面との貼り付きが生じることがある。このように磁気テープ5の表面と裏面とが貼り付いた場合、磁気テープ5を矢印Kに示す方向へ移送させている時に表面と裏面との剥離位置が変動し、磁気テープ5のテンションが変動してしまう。磁気テープ5のテンションが急激に変動すると、磁気ヘッド2のテープ摺動面における磁気テープ5の移送速度が変動してしまう。
本実施の形態では、ドライブリール1からの巻き出し位置の近傍にピン23とコイルバネ24とを備えて、磁気テープ5のテンション変動を緩やかにしている。具体的には、磁気テープ5は、符号5cに示す位置にある時に、ドライブリール1からの巻き出し位置において剥離が生じた場合、テンションが一時的に低くなる。磁気テープ5のテンションが低くなると、ドライブリール1とガイドローラー3との間に位置する磁気テープ5には、リール12における矢印Lに示す方向への回転駆動力により矢印Kに示す方向への力がかかり、矢印Fに示す方向へ変位しようとする。この時、コイルバネ24のバネレート(矢印Gに示す方向への力)よりも大きな力が矢印Fに示す方向にかかると、ピン23は磁気テープ5により押圧されてコイルバネ24を圧縮させながら矢印Fに示す方向へ移動する。すなわち、ピン23は、コイルバネ24の矢印Gに示す方向への反発力に抗して移動するため、低い速度で矢印Fに示す方向へ移動する。この時、ピン23は、ガイド部25により案内されながら、矢印Fに示す方向へ移動する。これにより磁気テープ5は、符号5cに示す位置から符号5dに示す位置へ移動する。磁気テープ5が符号5dに示す位置に移動した時、ピン23は符号23aに示す位置にある。
磁気テープ5において、ドライブリール1からの巻き出し位置において再び貼り付き現象が生じた場合は、磁気テープ5が符号5dに示す位置から符号5cに示す位置へ移動する。これに伴い、ピン23は、コイルバネ24によって矢印Gに示す方向へ付勢されているため、磁気テープ5に当接しながら符号23aに示す位置から符号23に示す位置へ移動する。
以上のように本実施の形態によれば、磁気テープ装置に、ドライブリール1から巻き出された磁気テープ5が当接可能な位置に配されたピン23と、ピン23を矢印Gに示す方向(磁気テープ5の例えば表面に対して略直交する方向)に付勢するコイルバネ24とを備えたことにより、ドライブリール1に巻かれた磁気テープ5の表面と裏面とが貼り付いている状態から剥離した際に、一時的に磁気テープ5のテンションが低くなり符号5cに示す位置から符号5dに示す位置へ移動しようとするが、磁気テープ5が当接しているピン23をコイルバネ24により移動方向(矢印Fに示す方向)とは反対方向に付勢しているため、ピン23は矢印Fに示す方向へ急激には移動しない。すなわち、磁気テープ5の矢印Fに示す方向への急激な移動エネルギーを、コイルバネ14で吸収する構成である。したがって、磁気ヘッド2のテープ摺動部において磁気テープ5の速度変動が発生しないため、図9に示すようなサーボ信号の再生タイミングが正規のタイミングよりも早くなる現象も発生しにくい。よって、LTMと誤認識することによる磁気ヘッド2のテープ幅方向への誤動作を防ぐことができ、PESの悪化を抑えることができる。
また、本実施の形態のように当接部材であるピン23と付勢部材であるコイルバネ24とが別体で構成されている場合は、ピン23の当接面が長期間の使用により摩耗したり、コイルバネ24の弾性力が長期間の使用や経年変化により低下した際に、ピン23またはコイルバネ24を選択的に新しい部品に交換することができる。すなわち、当接部材と付勢部材とが一体形成された部品であれば、例えばピン23の当接面がまだ十分に使用できる状態(あまり摩耗していない状態)にもかかわらず、コイルバネ24の弾性力が低下し交換が必要である場合は、ピン23及びコイルバネ24を含む一体部品を交換しないといけない。これに対して、当接部材と付勢部材とが別体で構成されている場合は、コイルバネ24のみを交換することができ、ピン23を廃棄しなくて済む。したがって、廃棄物を削減することができる。
なお、本実施の形態では、ピン23はコイルバネ24の端部に固定されている構成としたが、回転自在に支持した構成としてもよい。このような構成とすることで、本実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、ピン23が磁気テープ5の移送に伴って回転可能であるため、磁気テープ5にかかる走行負荷を低減させることができる。
また、本実施の形態では、磁気テープ5に当接させる当接部材(実施の形態におけるピン23)と、磁気テープ5のテンション変動に伴って弾性変形する付勢部材(実施の形態におけるコイルバネ24)とを、各々別部材で構成したが、一つの部材で形成してもよい。このような構成とすることで、部品点数を削減することができるため、コストダウンを実現することができる。
また、付勢部材をスポンジやウレタンなどの弾性材で形成することで、金属製のバネに比べて経年変化による弾性力の低下が少ないため、磁気テープ5の安定した走行性を長期に亘って維持することができる。また、当接部材と付勢部材とを一体形成することにより、それらを含む付勢手段を製造する際に製造工程を削減することができる。
また、本実施の形態の磁気テープ装置は、図7に示すように付勢手段を備えた磁気テープカートリッジ10の他、付勢手段を備えていない磁気テープカートリッジも使用することができる。
また、本実施の形態におけるピン23とコイルバネ24とからなる部品は、本発明の付勢手段の一例である。また、本実施の形態におけるピン23は、本発明の当接部材の一例である。また、本実施の形態におけるコイルバネ24は、本発明の付勢部材の一例である。また、本実施の形態のピン23において、磁気テープ5が当接する部位は、本発明の当接部の一例である。また、本実施の形態のコイルバネ24において弾性変形する部位は、本発明の付勢部の一例である。
本発明の磁気テープカートリッジは、コンピュータ用のデータストレージシステムにおける情報媒体として有用である。
実施の形態1における磁気テープカートリッジが装着された磁気テープ装置の構成を示す模式図 図1におけるY−Y部の断面図 図1におけるZ−Z部の断面図 実施の形態1における付勢手段の他の構成例を示す断面図 実施の形態1における付勢手段の他の構成例を示す平面図 図5におけるX−X部の断面図 実施の形態2における磁気テープ装置の構成を示す模式図 従来の磁気テープカートリッジが装着された磁気テープ装置の構成を示す模式図 (a)は、磁気テープの速度変化を示す図であり、(b)はサーボパターンの構成を示す模式図であり、(c)は(b)に示すサーボパターンに基づき再生されたサーボ信号の波形図 (a)は、磁気テープの速度変化を示す図であり、(b)はサーボパターンの構成を示す模式図であり、(c)は(b)に示すサーボパターンに基づき再生されたサーボ信号の波形図
符号の説明
10 磁気テープカートリッジ
11 カートリッジ
12 リール
13,23 ピン
14、24 コイルバネ
16 枠体
17 ピン
18 弾性材

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に配されたリールと、
    前記リールに巻き回された磁気テープとを備えた磁気テープカートリッジであって、
    前記磁気テープに当接可能な当接部と、前記当接部を付勢する付勢部とを備えた付勢手段を備え、
    前記付勢手段は、
    前記リールから巻き出され前記筐体内に位置している前記磁気テープに対して略直交する方向に前記当接部を付勢する、磁気テープカートリッジ。
  2. 前記付勢手段は、
    前記当接部と前記付勢部とを一体的に備えた、請求項1記載の磁気テープカートリッジ。
  3. 前記付勢手段は、
    前記当接部を備えた当接部材と、
    前記付勢部を備えた付勢部材とを備え、
    前記当接部材は、前記付勢部材に支持されている、請求項1記載の磁気テープカートリッジ。
  4. 前記当接部材は、
    前記磁気テープの移送に伴って回転可能に前記付勢部材に支持されている、請求項3記載の磁気テープカートリッジ。
  5. 磁気テープカートリッジから巻き出された磁気テープを巻き回すドライブリールと、
    前記ドライブリールを回転駆動して前記磁気テープを所定方向に移送させる駆動手段と、
    前記ドライブリールと前記磁気テープカートリッジとの間に配され、前記磁気テープに対して情報を記録または再生可能な磁気ヘッドとを備えた磁気テープ装置であって、
    前記磁気テープに当接可能な当接部と、前記当接部を付勢する付勢部とを備えた付勢手段を備え、
    前記付勢手段は、
    前記ドライブリールと前記磁気ヘッドとの間に配され、
    前記ドライブリールから巻き出された前記磁気テープの磁性面またはその裏面に対して略直交する方向に前記当接部を付勢する、磁気テープ装置。
  6. 前記付勢手段は、
    前記当接部と前記付勢部とを一体的に備えた、請求項5記載の磁気テープ装置。
  7. 前記付勢手段は、
    前記当接部を備えた当接部材と、
    前記付勢部を備えた付勢部材とを備え、
    前記当接部材は、前記付勢部材に支持されている、請求項5記載の磁気テープ装置。
  8. 前記当接部材は、
    前記磁気テープの移送に伴って回転可能に前記付勢部材に支持されている、請求項7記載の磁気テープ装置。
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