JP2004022099A - 磁気テープドライブ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁気ヘッドからの再生出力に応じて磁気ヘッドの突き出し量を自動調整し、磁気ヘッドや磁気テープ等の磨耗を抑制することができる磁気テープ再生装置を提供する。
【解決手段】磁気ヘッドHから読み取られる再生出力に応じて磁気ヘッドHの突き出し量を調整して磁気ヘッドHと磁気テープMTの接触状態を調整すると共に、2つのガイドローラ1,2を移動させて磁気ヘッドHの突き出しによる負荷を軽減させることで常時安定して高い出力の再生出力を検出することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】磁気ヘッドHから読み取られる再生出力に応じて磁気ヘッドHの突き出し量を調整して磁気ヘッドHと磁気テープMTの接触状態を調整すると共に、2つのガイドローラ1,2を移動させて磁気ヘッドHの突き出しによる負荷を軽減させることで常時安定して高い出力の再生出力を検出することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオテープレコーダ(VTR)やコンピュータ等の磁気テープ等のデータを記録及び/又は再生する磁気テープドライブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気テープは、高密度記録化が進んでおり、コンピュータのバックアップ用では100ギガバイト程度の記憶容量を有するものがある。そのために、磁気テープには、幅方向に数100本のデータトラックが形成されている。したがって、データトラックの幅は非常に狭くなっており、隣接するデータトラック間も非常に狭くなっている。
【0003】
このような高密度記録化が進んだ磁気テープに信号(データ)を記録/再生するために、磁気テープドライブは、幅の狭い多数のデータ信号記録再生素子を有する磁気ヘッドを備えている。そして、磁気テープドライブは、磁気テープを走行させつつ、磁気ヘッドを磁気テープの幅方向に微少量移動させてデータ信号記録再生素子を各データトラック上に移動させることによって、各データトラックの本数分の記録/再生に対応している。
【0004】
今後、磁気テープは、数10テラバイト程度まで高密度記録化が進むことが予測され、磁気テープは、データトラック数が増え、データトラックの幅および隣接するデータトラック間は一層狭くなるとともに、線記録密度の向上に伴って磁性層が薄層化する。
【0005】
そのため、従来の磁気テープドライブでは、増加したデータトラックの本数に対応して、磁気テープから信号(データ)を確実に検出するために、再生時に磁気テープに磁気ヘッドを突き出す(押し付ける)ことが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の磁気テープドライブでは、磁気テープに対して磁気ヘッドを突き出す量が多い程、磁気ヘッドからの再生出力が大きくなるが、磁気テープに対して磁気ヘッドを突き出す量が多すぎると、磁気ヘッドやガイドローラが磨耗したり、磁気テープを損傷させるおそれがある。つまり、従来の磁気テープドライブでは、磁気テープに対して磁気ヘッドを突き出す量が適切な量となるように調整することができないため、良好な再生出力を安定して得ることができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、磁気テープの再生時に、磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる磁気テープドライブを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明の磁気テープドライブは、磁気テープが巻回された送出リールと、この送出リールから送出された磁気テープを巻き取る巻取リールと、前記送出リールと前記巻取リールの間に配置され、磁気テープの走行を案内する2つのガイドローラと、前記2つのガイドローラ間に張られた状態で走行する前記磁気テープに接触し、前記磁気テープから信号を読み取る磁気ヘッドとを備えて構成された磁気テープドライブであって、前記磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて前記磁気ヘッドを前記磁気テープの膜厚方向に移動させ、前記磁気ヘッドが前記2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整するように構成したことを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、磁気ヘッドで読み取られた磁気テープの信号の出力の大きさに応じて、磁気ヘッドを磁気テープの膜厚方向に移動させ、磁気ヘッドが2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整することにより、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0010】
なお、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが、磁気ヘッドで読み取った信号の最大出力の75〜90%となるように磁気ヘッドが2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整すると、より確実に、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0011】
また、本発明の磁気テープドライブは、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて、前記2つのガイドローラの少なくとも一方を、磁気テープMTの走行方向及び/又は膜厚方向に移動させ、前記磁気ヘッドが前記2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整するように構成することもできる。
【0012】
このように構成することにより、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、磁気ヘッドで読み取られた磁気テープの信号の出力の大きさに応じて、2つのガイドローラの少なくとも一方を、磁気テープMTの走行方向及び/又は膜厚方向に移動させ、磁気ヘッドが2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整することにより、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0013】
また、本発明の磁気テープドライブは、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて、前記磁気ヘッドを回転させて、前記磁気ヘッドが前記磁気テープと当たる角度を調整するように構成することもできる。
【0014】
このように構成することにより、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、磁気ヘッドで読み取られた磁気テープの信号の出力の大きさに応じて、前記磁気ヘッドを回転させて、前記磁気ヘッドが前記磁気テープと当たる角度を調整することにより、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る磁気ヘッドを、適宜図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の係る磁気テープドライブを概念的に示した正面図であり、図2は、図1に示した磁気テープドライブにおける磁気ヘッド及びガイドローラ付近を拡大した正面図である。また、図3、磁気ヘッド及びガイドローラを移動させた状態を示す正面図であり、図4は、磁気ヘッドを回転させた状態を示す正面図である。
【0016】
磁気テープドライブは、図1及び図2に示すように、磁気テープMTが巻回された送出リールR1と、磁気テープMTを巻き取る巻取リールR2と、磁気テープMTの走行を案内する2つのガイドローラ1,2と、磁気テープMTに記録/再生を行う磁気ヘッドHと、この磁気ヘッドHから検出される再生出力に応じて図示しない駆動機構を制御して、ガイドローラ1、2及び磁気ヘッドHを移動又は回転させる制御部3とを備えて構成されている。また、本実施の形態では、ガイドローラ1,2における磁気テープMTがかけられた部分を結ぶ線を基準線Bとする。
【0017】
ガイドローラ1,2は、磁気テープMTの走行方向を制御するとともに、磁気テープMTの幅方向の位置を規定するように構成されている。また、ガイドローラ1,2は、図3に示すように、図示しない駆動機構によって、磁気テープMTの走行方向及び膜厚方向に移動できるように構成されている。
【0018】
磁気ヘッドHは、図3に示すように、図示しない駆動機構によって、磁気テープMTの膜厚方向に移動できるように構成されている。また、磁気ヘッドHは、図4に示すように、図示しない駆動機構によって、軸4を中心にして回転できるように構成されている。
【0019】
制御部3は、図3に示すように、磁気ヘッドHから検出される再生出力に応じて図示しない駆動機構を制御して、ガイドローラ1,2及び磁気ヘッドHを移動させて、磁気ヘッドHが磁気テープMTに対して突き出す量(以下、「突き出し量」という)を調整する。なお、ここでいう「突き出し量」とは、磁気ヘッドHと前記した基準線B(図1参照)との距離のことである。
【0020】
具体的には、磁気テープMTの走行中に磁気ヘッドHから検出された再生出力が、最大出力の75〜90%の範囲内で安定していないと判断すると、ガイドローラ1,2及び磁気ヘッドHを移動させて(図3参照)、磁気ヘッドHの突き出し量を調整する。このとき、図5(a)に示すように、ガイドローラ1,2だけを磁気テープMTの走行方向及び膜厚方向に移動させてもよいし、図5(b)に示すように、磁気ヘッドHだけを磁気テープMTの膜厚方向に移動させてもよい。
【0021】
図6は、磁気ヘッドの突き出し量と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。図6のグラフから、磁気ヘッドHの突き出し量が1〜6mmの範囲では、磁気ヘッドHの突き出し量が多くなるにつれて、再生出力が高くなることがわかる。そして、磁気ヘッドHの突き出し量が6mmを超えると、再生出力は一定となることがわかる。
【0022】
したがって、図3に示すように、ガイドローラ1,2及び磁気ヘッドHを移動させて、磁気ヘッドHの突き出し量が6mmとなるように調整することにより良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0023】
なお、磁気テープMTの突き出し量が大きくなると、磁気テープMTや磁気ヘッドHに負荷がかかり、磁気テープMTや磁気ヘッドHを磨耗させるおそれがあるが、磁気ヘッドHの突き出し量が6mmを超えないように調整することで、磁気テープMTや磁気ヘッドHに余分な負荷がかかることを防ぐことができる。
【0024】
また、制御部3は、図4に示すように、磁気ヘッドHから検出される再生出力に応じて図示しない駆動機構を制御して、磁気ヘッドHを回転させて、磁気ヘッドHが磁気テープMTと当たる角度(以下、「磁気ヘッドの当たり角度」という)を調整することもできる。
【0025】
図7は、磁気ヘッドの当たり角度と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。図7のグラフから、磁気ヘッドの当たり角度が0°の場合に、再生出力が最も高いことがわかる。また、磁気ヘッドの当たり角度が±10°を超えると、再生出力が全く得られないことがわかる。
【0026】
したがって、図4に示すように、磁気ヘッドHを回転させて、磁気ヘッドの当たり角度が0°となるように調整することにより、良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁気テープの再生時に、磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる磁気テープドライブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の係る磁気テープドライブを概念的に示した正面図である。
【図2】図1に示した磁気テープドライブにおける磁気ヘッド及びガイドローラ付近を拡大した正面図である。
【図3】ガイドローラ及び磁気ヘッドを移動させた状態を示す正面図である。
【図4】磁気ヘッドを回転させた状態を示す正面図である。
【図5】(a)はガイドローラだけを移動させた状態を示す正面図であり、(b)は磁気ヘッドだけを移動させた状態を示す正面図である。
【図6】磁気ヘッドの突き出し量と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。
【図7】磁気ヘッドの当たり角度と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 ・・・ガイドローラ
2 ・・・ガイドローラ
3 ・・・制御部
4 ・・・軸
B ・・・基準線
R1 ・・・送出リール
R2 ・・・巻取リール
H ・・・磁気ヘッド
MT ・・・磁気テープ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオテープレコーダ(VTR)やコンピュータ等の磁気テープ等のデータを記録及び/又は再生する磁気テープドライブに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気テープは、高密度記録化が進んでおり、コンピュータのバックアップ用では100ギガバイト程度の記憶容量を有するものがある。そのために、磁気テープには、幅方向に数100本のデータトラックが形成されている。したがって、データトラックの幅は非常に狭くなっており、隣接するデータトラック間も非常に狭くなっている。
【0003】
このような高密度記録化が進んだ磁気テープに信号(データ)を記録/再生するために、磁気テープドライブは、幅の狭い多数のデータ信号記録再生素子を有する磁気ヘッドを備えている。そして、磁気テープドライブは、磁気テープを走行させつつ、磁気ヘッドを磁気テープの幅方向に微少量移動させてデータ信号記録再生素子を各データトラック上に移動させることによって、各データトラックの本数分の記録/再生に対応している。
【0004】
今後、磁気テープは、数10テラバイト程度まで高密度記録化が進むことが予測され、磁気テープは、データトラック数が増え、データトラックの幅および隣接するデータトラック間は一層狭くなるとともに、線記録密度の向上に伴って磁性層が薄層化する。
【0005】
そのため、従来の磁気テープドライブでは、増加したデータトラックの本数に対応して、磁気テープから信号(データ)を確実に検出するために、再生時に磁気テープに磁気ヘッドを突き出す(押し付ける)ことが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の磁気テープドライブでは、磁気テープに対して磁気ヘッドを突き出す量が多い程、磁気ヘッドからの再生出力が大きくなるが、磁気テープに対して磁気ヘッドを突き出す量が多すぎると、磁気ヘッドやガイドローラが磨耗したり、磁気テープを損傷させるおそれがある。つまり、従来の磁気テープドライブでは、磁気テープに対して磁気ヘッドを突き出す量が適切な量となるように調整することができないため、良好な再生出力を安定して得ることができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、磁気テープの再生時に、磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる磁気テープドライブを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明の磁気テープドライブは、磁気テープが巻回された送出リールと、この送出リールから送出された磁気テープを巻き取る巻取リールと、前記送出リールと前記巻取リールの間に配置され、磁気テープの走行を案内する2つのガイドローラと、前記2つのガイドローラ間に張られた状態で走行する前記磁気テープに接触し、前記磁気テープから信号を読み取る磁気ヘッドとを備えて構成された磁気テープドライブであって、前記磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて前記磁気ヘッドを前記磁気テープの膜厚方向に移動させ、前記磁気ヘッドが前記2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整するように構成したことを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、磁気ヘッドで読み取られた磁気テープの信号の出力の大きさに応じて、磁気ヘッドを磁気テープの膜厚方向に移動させ、磁気ヘッドが2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整することにより、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0010】
なお、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが、磁気ヘッドで読み取った信号の最大出力の75〜90%となるように磁気ヘッドが2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整すると、より確実に、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0011】
また、本発明の磁気テープドライブは、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて、前記2つのガイドローラの少なくとも一方を、磁気テープMTの走行方向及び/又は膜厚方向に移動させ、前記磁気ヘッドが前記2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整するように構成することもできる。
【0012】
このように構成することにより、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、磁気ヘッドで読み取られた磁気テープの信号の出力の大きさに応じて、2つのガイドローラの少なくとも一方を、磁気テープMTの走行方向及び/又は膜厚方向に移動させ、磁気ヘッドが2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整することにより、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0013】
また、本発明の磁気テープドライブは、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて、前記磁気ヘッドを回転させて、前記磁気ヘッドが前記磁気テープと当たる角度を調整するように構成することもできる。
【0014】
このように構成することにより、磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、磁気ヘッドで読み取られた磁気テープの信号の出力の大きさに応じて、前記磁気ヘッドを回転させて、前記磁気ヘッドが前記磁気テープと当たる角度を調整することにより、磁気テープの再生時に磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る磁気ヘッドを、適宜図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の係る磁気テープドライブを概念的に示した正面図であり、図2は、図1に示した磁気テープドライブにおける磁気ヘッド及びガイドローラ付近を拡大した正面図である。また、図3、磁気ヘッド及びガイドローラを移動させた状態を示す正面図であり、図4は、磁気ヘッドを回転させた状態を示す正面図である。
【0016】
磁気テープドライブは、図1及び図2に示すように、磁気テープMTが巻回された送出リールR1と、磁気テープMTを巻き取る巻取リールR2と、磁気テープMTの走行を案内する2つのガイドローラ1,2と、磁気テープMTに記録/再生を行う磁気ヘッドHと、この磁気ヘッドHから検出される再生出力に応じて図示しない駆動機構を制御して、ガイドローラ1、2及び磁気ヘッドHを移動又は回転させる制御部3とを備えて構成されている。また、本実施の形態では、ガイドローラ1,2における磁気テープMTがかけられた部分を結ぶ線を基準線Bとする。
【0017】
ガイドローラ1,2は、磁気テープMTの走行方向を制御するとともに、磁気テープMTの幅方向の位置を規定するように構成されている。また、ガイドローラ1,2は、図3に示すように、図示しない駆動機構によって、磁気テープMTの走行方向及び膜厚方向に移動できるように構成されている。
【0018】
磁気ヘッドHは、図3に示すように、図示しない駆動機構によって、磁気テープMTの膜厚方向に移動できるように構成されている。また、磁気ヘッドHは、図4に示すように、図示しない駆動機構によって、軸4を中心にして回転できるように構成されている。
【0019】
制御部3は、図3に示すように、磁気ヘッドHから検出される再生出力に応じて図示しない駆動機構を制御して、ガイドローラ1,2及び磁気ヘッドHを移動させて、磁気ヘッドHが磁気テープMTに対して突き出す量(以下、「突き出し量」という)を調整する。なお、ここでいう「突き出し量」とは、磁気ヘッドHと前記した基準線B(図1参照)との距離のことである。
【0020】
具体的には、磁気テープMTの走行中に磁気ヘッドHから検出された再生出力が、最大出力の75〜90%の範囲内で安定していないと判断すると、ガイドローラ1,2及び磁気ヘッドHを移動させて(図3参照)、磁気ヘッドHの突き出し量を調整する。このとき、図5(a)に示すように、ガイドローラ1,2だけを磁気テープMTの走行方向及び膜厚方向に移動させてもよいし、図5(b)に示すように、磁気ヘッドHだけを磁気テープMTの膜厚方向に移動させてもよい。
【0021】
図6は、磁気ヘッドの突き出し量と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。図6のグラフから、磁気ヘッドHの突き出し量が1〜6mmの範囲では、磁気ヘッドHの突き出し量が多くなるにつれて、再生出力が高くなることがわかる。そして、磁気ヘッドHの突き出し量が6mmを超えると、再生出力は一定となることがわかる。
【0022】
したがって、図3に示すように、ガイドローラ1,2及び磁気ヘッドHを移動させて、磁気ヘッドHの突き出し量が6mmとなるように調整することにより良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0023】
なお、磁気テープMTの突き出し量が大きくなると、磁気テープMTや磁気ヘッドHに負荷がかかり、磁気テープMTや磁気ヘッドHを磨耗させるおそれがあるが、磁気ヘッドHの突き出し量が6mmを超えないように調整することで、磁気テープMTや磁気ヘッドHに余分な負荷がかかることを防ぐことができる。
【0024】
また、制御部3は、図4に示すように、磁気ヘッドHから検出される再生出力に応じて図示しない駆動機構を制御して、磁気ヘッドHを回転させて、磁気ヘッドHが磁気テープMTと当たる角度(以下、「磁気ヘッドの当たり角度」という)を調整することもできる。
【0025】
図7は、磁気ヘッドの当たり角度と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。図7のグラフから、磁気ヘッドの当たり角度が0°の場合に、再生出力が最も高いことがわかる。また、磁気ヘッドの当たり角度が±10°を超えると、再生出力が全く得られないことがわかる。
【0026】
したがって、図4に示すように、磁気ヘッドHを回転させて、磁気ヘッドの当たり角度が0°となるように調整することにより、良好な再生出力を安定して得ることができる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁気テープの再生時に、磁気ヘッドから良好な再生出力を安定して得ることができる磁気テープドライブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の係る磁気テープドライブを概念的に示した正面図である。
【図2】図1に示した磁気テープドライブにおける磁気ヘッド及びガイドローラ付近を拡大した正面図である。
【図3】ガイドローラ及び磁気ヘッドを移動させた状態を示す正面図である。
【図4】磁気ヘッドを回転させた状態を示す正面図である。
【図5】(a)はガイドローラだけを移動させた状態を示す正面図であり、(b)は磁気ヘッドだけを移動させた状態を示す正面図である。
【図6】磁気ヘッドの突き出し量と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。
【図7】磁気ヘッドの当たり角度と、磁気ヘッドで検出された再生出力との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 ・・・ガイドローラ
2 ・・・ガイドローラ
3 ・・・制御部
4 ・・・軸
B ・・・基準線
R1 ・・・送出リール
R2 ・・・巻取リール
H ・・・磁気ヘッド
MT ・・・磁気テープ
Claims (1)
- 磁気テープが巻回された送出リールと、この送出リールから送出された磁気テープを巻き取る巻取リールと、前記送出リールと前記巻取リールの間に配置され、磁気テープの走行を案内する2つのガイドローラと、前記2つのガイドローラ間に張られた状態で走行する前記磁気テープに接触し、前記磁気テープから信号を読み取る磁気ヘッドとを備えて構成された磁気テープドライブであって、
前記磁気ヘッドで読み取られる信号の出力の大きさが所定の範囲内となるように、前記磁気ヘッドで読み取られた信号の出力の大きさに応じて前記磁気ヘッドを前記磁気テープの膜厚方向に移動させ、前記磁気ヘッドが前記2つのガイドローラを結ぶ基準線に対して突き出す量を調整するように構成したことを特徴とする磁気テープドライブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177159A JP2004022099A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 磁気テープドライブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002177159A JP2004022099A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 磁気テープドライブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004022099A true JP2004022099A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31175256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002177159A Pending JP2004022099A (ja) | 2002-06-18 | 2002-06-18 | 磁気テープドライブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004022099A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007213633A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Hitachi Maxell Ltd | リーダーテープをリールハブに連結する装置 |
JP2013122803A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Fujitsu Ltd | 磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法 |
-
2002
- 2002-06-18 JP JP2002177159A patent/JP2004022099A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007213633A (ja) * | 2006-02-07 | 2007-08-23 | Hitachi Maxell Ltd | リーダーテープをリールハブに連結する装置 |
JP2013122803A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Fujitsu Ltd | 磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法 |
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