JPH0765455A - 磁気記録再生装置およびテープカセット - Google Patents

磁気記録再生装置およびテープカセット

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JPH0765455A
JPH0765455A JP5209169A JP20916993A JPH0765455A JP H0765455 A JPH0765455 A JP H0765455A JP 5209169 A JP5209169 A JP 5209169A JP 20916993 A JP20916993 A JP 20916993A JP H0765455 A JPH0765455 A JP H0765455A
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tape
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head
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JP5209169A
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Inventor
Hideo Okada
英生 岡田
Hiroaki Takeuchi
博明 竹内
Masanobu Furukawa
正信 古川
Shigemi Asai
重美 浅井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テープカセットにおけるプライマリーガイドピ
ンなどの影響を受けることなく、良好なヘッドタッチが
行え、テープ走行を安定性のあるものとする。 【構成】磁気ヘッド39は移動シャーシ84に取り付け
られ、テープカセット40内にその開口部45を介して
出入りする。磁気ヘッド39の両側において固定シャー
シ85に一対の第1のテープガイド32,33が設けら
れ、テープカセット40の装填時にガイド挿入孔43,
44から直角に挿入される。第1のテープガイド32,
33は磁気テープ41に関して磁気ヘッド39とは反対
側に位置する状態で磁気テープ41の走行を案内する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチトラック磁気ヘ
ッドを使用した固定ヘッド方式の磁気記録再生装置、お
よびその磁気記録再生装置に好適なテープカセットに関
する。
【0002】
【従来の技術】マルチトラック磁気ヘッドを備えた固定
ヘッド方式の磁気記録再生装置においては、高密度の記
録を行うため、トラックピッチは通常のアナログオーデ
ィオ記録に比べてはるかに狭くなっている。したがっ
て、磁気ヘッドに対する磁気テープの相対位置関係がき
わめてきびしい精度を求められるものとなっており、幅
方向の位置がわずかにずれてもトラッキングエラーを生
じる。
【0003】従来、固定ヘッド方式の磁気記録再生装置
に搭載されている磁気ヘッドと磁気テープとの相対位置
に関する規制方法としては、図11から図13に示すテ
ープガイド方式を採用しているのが一般的である。
【0004】すなわち、図11におけるテープガイド方
式は、磁気ヘッド1の片面に直接に取り付けられてコの
字状に切り欠かれた板状のテープガイド2と、磁気ヘッ
ド1とは別支持されている他のテープガイド3とによ
り、磁気テープの走行を規制している(特開昭59−2
2260号公報で紹介)。この種の方式の場合、テープ
ガイド2の磁気テープ規制部の幅は磁気テープ幅よりも
広く設定してあり、磁気テープと磁気ヘッド1の相対位
置の変動(いわゆるウェービング)は100μm以上許
容せざるを得ない。
【0005】図12におけるテープガイド方式は、磁気
ヘッド5と、磁気ヘッド5の両側に設けられた傾斜部付
きのほぼコの字状に切り欠いたテープガイド6,7とに
より磁気テープの走行を規制している(特開昭61−1
87150号公報で紹介)。
【0006】この種の方式の場合、テープガイド6,7
のコの字の傾斜部8,9で磁気テープを押し下げること
により、テープガイド6,7のコの字の他端の規制部1
0,11に磁気テープのエッジを規制させて磁気テープ
の走行を規制している。
【0007】図13は特開昭59−22260号公報で
紹介されたテープガイド方式である。ここで、12は段
付き磁気ヘッド、13,14は傾斜付きテープガイド、
15は段部である。このテープガイド方式は、基本的に
は図12に示した方式と同様で、磁気テープを傾斜付き
テープガイド13,14にて押し下げることと、磁気ヘ
ッド12に設けられた段部15に磁気テープのエッジを
規制させることの力のバランスにより磁気テープの走行
を規制している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術におい
てはそれぞれ次のような問題があった。
【0009】すなわち、図11に示す方式においては、
磁気テープと磁気ヘッド1の幅方向の位置ずれ(ウェー
ビング)は100μmを超えることがあるため、高トラ
ック密度が要求される記録再生時においてトラッキング
エラーを生じさせ、磁気ヘッド1は誤った情報を読み込
むことがあった。
【0010】また、図12に示す方式においては、磁気
テープをテープガイド6,7の規制部10,11に押し
付ける必要があるため、テープガイド6,7の傾斜部
8,9の付け根と規制部10,11との磁気テープ幅方
向の距離は磁気テープの取り得る幅よりも小さく設定さ
れている。したがって、磁気テープはテープガイド6,
7の傾斜部8,9または規制部10,11で強制的に曲
げられて走行することになり、磁気テープのエッジが損
傷することがあった。そして、このようにエッジが損傷
した磁気テープを使用すると、磁気テープと磁気ヘッド
5との間に隙間(スペーシング)を生じさせ、記録再生
過程においていわゆるスペーシング損失が起こり、再生
出力の劣化が発生するという問題があった。
【0011】また、図13に示す方式においては、磁気
テープの走行を規制する磁気ヘッド12の段部15と磁
気テープを磁気ヘッド段部15に押し付ける傾斜付きテ
ープガイド13,14とのテープ走行方向での位置がず
れているために、図12に示される方式に比べて磁気テ
ープの損傷が少なくなっている。
【0012】図14は図13に示したテープガイド方式
を使用した走行系をプレイ(PLAY)状態にして上方
から見ている断面図である。図中、前述したのと同一部
材には同一符号を付けている。このような走行系の場
合、磁気テープ16は、傾斜付きテープガイド13,1
4と磁気ヘッド段部15との3点での微妙な力のバラン
スで支持されている。一方、傾斜付きテープガイド1
3,14は独立して調整されるようになっているため
に、一方の傾斜付きテープガイド13と他方の傾斜付き
テープガイド14のテープ幅方向の位置が相違している
場合には、磁気テープ16は傾斜をもって走行するいわ
ゆるアジマスずれを生じる。磁気ヘッド段部15は磁気
テープ16のエッジに対して広い範囲で接触しておら
ず、そのアジマスずれを充分には吸収し切れない。さら
に、段付き磁気ヘッド12と傾斜付きテープガイド1
3,14の間に、テープカセットに一体成形で設けられ
たテープガイド軸すなわちプライマリーガイドピン2
0,21が介在している。通常、このプライマリーガイ
ドピン20,21はテープカセットの製造時に射出成形
によってテープカセットで一体で設けられることが多
く、そのための抜き勾配や、磁気テープの走行による摩
耗等によって形状精度は良いものではなかった。したが
って、磁気テープ16の走行ガイドについては、プライ
マリーガイドピン20,21を通過する際に走行方向が
歪められることになり、傾斜付きテープガイド13,1
4そのものの本来的な機能が充分には発揮できないもの
となっていた。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、ウェービングによるトラッキングエ
ラーをできるだけ軽減し、テープエッジ損傷によるスペ
ーシング損失をできるだけ軽減し、走行性の充分な安定
性を確保することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
磁気記録再生装置は、固定シャーシに対して移動する移
動シャーシに取り付けられその突出移動によりテープカ
セットの開口部を通してテープカセット内に入りテープ
カセット内の磁気テープに対して記録再生を行う磁気ヘ
ッドと、この磁気ヘッドの両側で前記固定シャーシに取
り付けられテープカセットの装填時にテープカセットに
形成されている一対のガイド挿入孔からテープカセット
内にほぼ直角に挿入される一対の第1のテープガイドと
を備え、前記第1のテープガイドは磁気テープに関して
磁気ヘッドとは反対側の位置に挿入されかつ磁気テープ
の走行を案内するように構成されていることを特徴とす
るものである。
【0015】本発明の請求項2に係る磁気記録再生装置
は、請求項1に記載の磁気記録再生装置において、磁気
ヘッドとこの磁気ヘッドの両側近傍に位置して磁気テー
プを摺動案内する一対の円柱状の第2のテープガイドと
これら第2のテープガイドの稜線にほぼ垂直で磁気テー
プの上端エッジを位置規制する一対の基準平面部とがヘ
ッドガイド一体型ユニットとして移動シャーシに設けら
れ、このユニットが一対の第1のテープガイドの間で出
退自在に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項3に係る磁気記録再生装置
は、請求項2に記載の磁気記録再生装置において、一対
の第1のテープガイドはそれぞれ磁気テープを摺動案内
する円柱部とこの円柱部の下端に続く円錐台部とを有
し、円柱部と円錐台部との交線部から一対の第2のテー
プガイドの基準平面部までの寸法が磁気テープの幅より
も小さく設定されていることを特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項4に係る磁気記録再生装置
は、請求項2または請求項3に記載の磁気記録再生装置
において、一対の第2のテープガイドの基準平面部が互
いに同一平面状に形成されかつ磁気ヘッドの摺動面の稜
線に対してほぼ直角に配置されていることを特徴とする
ものである。
【0018】本発明の請求項5に係る磁気記録再生装置
は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の
磁気記録再生装置において、一対の第2のテープガイド
の摺動部は磁気ヘッドの摺動面の曲率半径よりも大きい
曲率半径を有する同一の円柱面の一部分で形成され、そ
れぞれの稜線は磁気ヘッドの稜線とほぼ平行にされてい
ることを特徴とするものである。
【0019】本発明の請求項6に係る磁気記録再生装置
は、請求項5に記載の磁気記録再生装置において、磁気
ヘッドの摺動面の両端部が第2のテープガイドの摺動部
が存する円柱面よりも内側に位置するように構成されて
いることを特徴とするものである。
【0020】本発明の請求項7に係る磁気記録再生装置
は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の
磁気記録再生装置において、第1のテープガイドと第2
のテープガイドとの少なくともいずれか一方にテープ走
行方向に沿った複数の溝が形成されていることを特徴と
するものである。
【0021】本発明の請求項8に係るテープカセット
は、請求項2から請求項7までのいずれか1項に記載の
磁気記録再生装置に装填されるべきテープカセットであ
って、一対の第1のテープガイドを挿入する一対のガイ
ド挿入孔と、ヘッドガイド一体型ユニットを出入りさせ
る前面の開口部と、磁気ヘッドとの間で磁気テープを挟
持するプレッシャーパッドとを備え、前記一対のガイド
挿入孔および前記開口部の近傍において前記プレッシャ
ーパッド以外に磁気テープに摺接する部材が存在してい
ないことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】請求項1の磁気記録再生装置によれば、第1の
テープガイドが磁気テープに関して磁気ヘッドとは反対
側に位置しているので、同一側に存在する場合に比べて
磁気テープが第1のテープガイドに巻き付く作用が大き
くなり、磁気テープの剛性(テープの腰)を強いものと
し、走行の安定性を確保する。
【0023】請求項2の磁気記録再生装置によれば、磁
気ヘッド,一対の第2のテープガイドおよび一対の基準
平面部をヘッドガイド一体型ユニットとして構成したの
で、両基準平面部の平面性が良好となり、この基準平面
部に位置規制される磁気テープが受ける圧力は均一化さ
れ、幅方向の変動少なくスムーズに走行する。
【0024】請求項3の磁気記録再生装置によれば、円
錐台部が磁気テープの下端エッジを押し上げ、一対の第
2のテープガイドの基準平面部へ磁気テープの上端エッ
ジを押し付けるので、磁気テープを安定して走行させ
る。
【0025】請求項4の磁気記録再生装置によれば、磁
気テープにねじれが生じにくくなり、磁気ヘッドに対す
る磁気テープのヘッドタッチが良好になる。又、ヘッド
ガイド一体型ユニットの調整時に一対の基準平面部が常
に同一平面に保たれるため、磁気テープの走行調整が容
易にできる。
【0026】請求項5の磁気記録再生装置によれば、両
第2のテープガイドに対して磁気テープが比較的広い区
間にわたってヘッドタッチの良好な状態で巻き付くこと
になる。テープの腰が強くなり、アジマス方向の変動や
カールを起こしにくくなり、走行が安定する。
【0027】請求項6の磁気記録再生装置によれば、磁
気テープが磁気ヘッドの両側端部に接触することがない
ので、磁気テープの磁性面へのダメージを軽減する。
【0028】請求項7の磁気記録再生装置によれば、メ
タルテープのような表面性のすぐれた磁気テープに対し
てもジッターやスティックスリップの発生を抑制する。
【0029】請求項8のテープカセットによれば、一対
の第1のテープガイドとヘッドガイド一体型ユニットと
の間で、カセット側の部材として磁気テープに摺接する
ものがないから、走行方向を歪ませる現象がなくなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0031】図1は本発明に係る一実施例の磁気記録再
生装置の主要部を示す斜視図である。図1において、3
1はヘッドガイド一体型ユニットであり、移動可能なシ
ャーシ84上に高さ・姿勢調整自在に取り付けられてい
る。ヘッドガイド一体型ユニット31の本体31aに3
本のビス80,81,82が挿通され、それらのビス8
0,81,82が移動シャーシ84に螺合されていると
ともに、ユニット本体31aと移動シャーシ84との間
に付勢手段83が離間付勢状態で介在されている。した
がって、ビス80,81,82を調整することによっ
て、移動シャーシ84に対してヘッドガイド一体型ユニ
ット31の高さおよび傾きの調整が行えるのである。
【0032】32,33は一対の第1のテープガイドで
あり、後述するテープカセット40の下面を支える固定
シャーシ85に固定状態で立設されている。34,35
はキャプスタン軸である。図1は、PLAY状態での位
置関係を示している。
【0033】図2は上記の磁気記録再生装置に好適なテ
ープカセット40を示す透過斜視図である。なお、図2
のテープカセット40においては、内部の主要部を詳細
に図示するため、発明の主旨を制限しない限りにおいて
関連しない部材等は図示を割愛している。
【0034】図2において、40aはテープカセット筐
体、41はテープカセット40内に巻装されている磁気
テープ、42はテープカセット40内に設けられ磁気ヘ
ッド39の挿入により磁気テープ41を磁気ヘッド39
との間で挟持し電磁変換に必要な接触圧を発生させるプ
レッシャーパッド、43,44はテープカセット40の
上下面に形成され、テープカセット40が磁気記録再生
装置に装填されるときに前記の第1のテープガイド3
2,33が挿入されるガイド挿入孔、46,47はキャ
プスタン軸34,35の挿入孔、45はテープカセット
40の前面にあって記録再生時にヘッドガイド一体型ユ
ニット31が出入りする開口部である。
【0035】ガイド挿入孔43,44の近傍およびヘッ
ドガイド一体型ユニット31が挿入される箇所の近傍に
おいて、磁気テープ41と摺接するところのテープカセ
ット40側の部材はプレッシャーパッド42だけであ
り、その他は空間部(開口部)となっている。すなわ
ち、前記開口部45は従来のテープカセットの開口部よ
りも広く、プライマリーガイドピンが存在せず、プライ
マリーガイドピンの前面の壁部も存在しておらず、それ
らの部分も含めて開口部となっている。
【0036】48,49はローラーガイド、50,51
はカセット内テープガイドであり、このカセット内テー
プガイド50,51は、通常、テープカセット筐体40
aに一体に形成されている。52,53はテープカセッ
ト40の位置決めをするときの基準孔であり、固定シャ
ーシ85に立設された図示しない基準ピンが基準孔5
2,53に挿入されることによって、テープカセット4
0が支持されるとともに所定の位置に位置決めされるよ
うになっている。
【0037】図3はテープカセット40が磁気記録再生
装置に装填され、ヘッドガイド一体型ユニット31がテ
ープカセット筐体40aにその開口部45から挿入さ
れ、さらに、磁気テープ41を通常の走行状態にしたP
LAY時の状態を上側からみた概略図である。磁気テー
プ41は同図のようなテープパスを形成し、テープカセ
ット40が磁気記録再生装置に装填されると、基準孔5
2,53に図示しない基準ピンが挿入されてテープカセ
ット40を位置決めする。
【0038】これとともに、そのガイド挿入孔43,4
4に第1のテープガイド32,33が挿入され、磁気テ
ープ41の内側に第1のテープガイド32,33が位置
することになる。すなわち、磁気テープ41に関して、
磁気ヘッド39とは反対側の位置に第1のテープガイド
32,33が位置する。磁気ヘッド39は磁気テープ4
1の表側に位置するのに対して、第1のテープガイド3
2,33は磁気テープ41の裏側に位置するからであ
る。この点が本発明の最も重要な特徴であるといえる。
【0039】第1のテープガイド32,33は従来例の
プライマリーガイドピン20,21に一見相当するよう
に見えるが、そうではない。プライマリーガイドピン2
0,21はあくまでテープカセット側のものであったの
に対して、第1のテープガイド32,33は磁気記録再
生装置側のものであるからである。そして、本実施例で
はそのようなプライマリーガイドピンは存在しないし、
プライマリーガイドピンの前面の壁部も存在しない。こ
のような意味で、開口部45は大きなものとなっている
のである。
【0040】さらに、移動シャーシ84(図1参照)の
突出移動によって移動シャーシ84上のヘッドガイド一
体型ユニット31がテープカセット40の開口部45か
らテープカセット40内に挿入され、第1のテープガイ
ド32,33とヘッドガイド一体型ユニット31とは磁
気テープ41を介して対向する位置関係となっている。
これが図3に示す状態である。
【0041】ヘッドガイド一体型ユニット31につい
て、図1および図4〜図6に基づいてさらに説明する。
図4はヘッドガイド一体型ユニット31を上面から見た
断面図、図5はその正面図、図6はその側面図である。
ヘッドガイド一体型ユニット31は、ユニット本体31
aと磁気ヘッド39とから構成されている。磁気ヘッド
39は、トラック方向に複数の磁気ギャップ39aを有
している。37,37は一対で左右対称な第2のテープ
ガイドであり、これらの第2のテープガイド37,37
は、ユニット本体31aと同一材質(アルミ合金または
エポキシ等の耐摩耗性樹脂)からなり、ユニット本体3
1aの加工時に同時に形成されている。第2のテープガ
イド37,37は磁気ヘッド39の両側近傍に位置して
いる。
【0042】一対の第2のテープガイド37,37は、
図4に示すように、磁気ヘッド39の先端部の曲率半径
rよりも大きな曲率半径Rをもつ円柱面の一部より構成
された形状になっており、その前面である磁気テープ4
1との摺動部には磁気テープ41の走行方向に沿った複
数の溝55,55が形成されている。
【0043】一対の第2のテープガイド37,37の上
部においてユニット本体31aから一体的にオーバーハ
ング状に一対の突出部38a,38aが突出形成されて
おり、これらの突出部38a,38aの下面がそれぞれ
基準平面部38,38となっている。基準平面部38,
38と第2のテープガイド37,37とは、ユニット本
体31aの工作機械による連続加工で一体に形成されて
いる。したがって、一対の基準平面部38,38は、図
5に示すように同一平面状になっており、それらの延長
面と第2のテープガイド37,37の円柱面の稜線(母
線)とはほぼ直角になっている。その好ましい角度範囲
は、90度±1度である。
【0044】また、ユニット本体31aと磁気ヘッド3
9とは所定の位置関係になるように予め治具(図示せ
ず)を用いて位置決めされた後、接着固定されている。
すなわち、磁気ヘッド39の磁気ギャップ39aのライ
ンと基準平面部38,38の延長面とのなす角度をαと
し、磁気ヘッド39の摺動面の稜線(母線)と第2のテ
ープガイド37,37の稜線(母線)との平行度をβと
し、磁気ヘッド39の第1ギャップ中心と基準平面部3
8,38とのテープ幅方向距離をL(図示せず)とし、
磁気ヘッド39の磁気ギャップ39aのテープ走行方向
での位置をOとすると、本実施例の場合には、記録波長
0.7μmにおいて、α=90度±0.2度、β=18
0度±1度、L=200μm±5μm、Oは一対の第1
のテープガイド32,33の中心位置±30μmとなっ
ている。なお、これらの設定値および許容誤差は磁気テ
ープ41に記録される信号の記録波長及びトラックフォ
ーマットによって異なる。
【0045】また、磁気ヘッド39が磁気テープ41に
対して摺動する面の端部39a,39bは、図4に示し
た半径Rの円柱面より内側に位置するように配置され、
磁気テープ41が端部39a,39bに接触しないよう
にしている。
【0046】ここで、ヘッドガイド一体型ユニット31
の加工方法について簡単に説明しておく。一般的に図7
の方法と図8の方法が考えられる。
【0047】図7において、100はユニット本体、1
01は磁気ヘッドである。ユニット本体100におい
て、旋盤により、一対の第2のテープガイド102,1
02と溝103,103と基準平面部104,104を
もつ突出部105,105とを連続加工工程によって切
削した後、ワイヤカットで外形を形成する。次に、磁気
ヘッド取り付け用のスロット106をフライスにて切削
する。磁気ヘッド101はスロット106内の所定の位
置に位置調整した後、接着によってユニット本体100
に固定する。
【0048】図8の場合は、基準平面部について、磁気
テープのエッジに対して耐摩耗性をもたせるために突出
部を別ピースで構成したものである。ユニット本体10
7において、一対の第2のテープガイド108,108
と溝109,109とを形成した後、フライスにて基準
平面部の取り付け面110,110を切削する。次に、
一対の基準平面部111,111をもつ基準平面板11
2を取り付け面110,110に接着固定する。基準平
面板112は、例えば耐摩耗性にすぐれたステンレス鋼
またはセラミックスなどの硬質材料から構成される。な
お、一対の取り付け面110,110の平面度が充分な
精度をもっていることが必要であることはいうまでもな
く、本発明の主旨を満たす他の加工方法(例えば射出成
形)であっても同様である。
【0049】次に、第1のテープガイド32,33のよ
り詳しい説明を図1〜図3および図9によって続ける。
第1のテープガイド32,33は、テープカセット40
を磁気記録再生装置に装填する際に、テープカセット4
0のガイド挿入孔43,44を通って磁気テープ41の
内側に挿入される。このように第1のテープガイド3
2,33が磁気テープ41の内側に挿入されることが本
発明の特徴であることはすでに述べた通りである。図9
は第1のテープガイド32,33と第2のテープガイド
37,37および基準平面部38,38の位置関係を示
す側面図(図3の矢印A方向から見たもの)とその一部
分(円錐台部62)の拡大図である。第1のテープガイ
ド32,33は、それぞれ、磁気テープ41の裏面が摺
動する円柱部61と、円柱部61の下端部において連続
し、磁気テープ41のエッジと摺接して磁気テープ41
をヘッドガイド一体型ユニット31の基準平面部38,
38に押し付ける作用をなす円錐台部62と、円錐台部
62の広がり側下端に連続し、円柱部61の稜線(母
線)と直角をなす平面部63を有する円柱基台64とか
ら構成されている。なお、図3において、65はキャプ
スタン軸35に対して磁気テープ41を押圧して挟持す
るピンチローラである。
【0050】次に、以上のように構成された本実施例の
動作を説明する。
【0051】図3に示すように、テープカセット40内
で所定の経路で巻装されている磁気テープ41はPLA
Y時においてキャプスタン軸35とピンチローラ65に
よって矢印の方向に定速で走行される。このとき、3つ
のビス80,81,82の調整により、ヘッドガイド一
体型ユニット31における第2のテープガイド37,3
7を第1のテープガイド32,33の円柱部61,61
に対して平行になるようにヘッドガイド一体型ユニット
31の全体の姿勢を調整する。同時に、図9に示すよう
に、磁気テープ41の下端のエッジ41aが第1のテー
プガイド32,33の円錐台部62,62上に乗り上
げ、しかも、平面部63,63には接触しないように調
整する。磁気テープ41の下端のエッジ41aが円錐台
部62に乗り上げることで、磁気テープ41は押し上げ
力を受けることになる。磁気テープ41の上端のエッジ
は少し内側に離れた箇所において(図3参照)、ヘッド
ガイド一体型ユニット31の突出部38a,38aの下
面の基準平面部38,38に当接し位置規制され、安定
して走行することになる。
【0052】ここで、安定して走行するための条件につ
いて説明する。
【0053】図9において、基準平面部38から円錐台
部62の上側の付け根までのテープ幅方向の寸法L1
磁気テープ41の取り得る最小幅より短くなっており、
かつ、基準平面部38から円錐台部62の下側の付け根
までのテープ幅方向の寸法L2 は磁気テープ41の取り
得る最大幅よりも長くなっている。すなわち、磁気テー
プ41の下端のエッジ41aは必ず円錐台部62上に存
在することになる。円錐台部62よりも上方にあるとす
れば、磁気テープ41を押し上げる力が働かなくなる
し、平面部63まで延びて存在すればエッジ41aが曲
がり過ぎてエッジ41aが損傷するが、このような不都
合を回避するためである。
【0054】また、第1のテープガイド32,33は磁
気テープ41に関して磁気ヘッド39とは反対側に位置
するようになっているため、同一側に存在する場合に比
べて、磁気テープ41が第1のテープガイド32,33
に巻き付く作用は自ずと大きなものとなり、第1のテー
プガイド32,33の各円錐台部62が磁気テープ41
を押し上げるために必要な磁気テープ41の剛性(いわ
ゆるテープの腰)が強くなっている。
【0055】そして、第2のテープガイド37,37の
基準平面部38,38は前述したようにその平面性が良
いため、磁気テープ41が第2のテープガイド37,3
7と巻き付いている区間(ヘッドガイド一体型ユニット
31の横幅の区間)において、磁気テープ41の上端エ
ッジが基準平面部38,38に対して均一な圧力で接触
することになり、その上端エッジに局部的に集中荷重が
かかるといったことがなく、磁気テープ41は基準平面
部38,38に沿って安定良くスムーズに走行すること
ができる。
【0056】また、第2のテープガイド37,37の曲
率半径Rは磁気ヘッド39の曲率半径rよりも大きくな
っているため、磁気テープ41は比較的広い区間にわた
って一対の第2のテープガイド37,37に巻き付いて
走行することになる(このことは図3を参照すると理解
しやすい)。したがって、これによっても磁気テープ4
1はいわゆる腰が強くなっており、アジマス方向の変動
やカール等を起こすことなく、安定して走行することが
できる。
【0057】さらに、テープカセット40内において第
1のテープガイド32,33とヘッドガイド一体型ユニ
ット31との間には、テープカセット40と一体の部材
(例えば従来例でいうとプライマリーガイドピンなど)
が存在していないため、磁気テープ41の走行がそのよ
うな部材によって従来例のように走行方向の歪みなどの
悪影響を受けることがない。
【0058】また、第2のテープガイド37,37どう
しは同一の円柱面上に形成されており、かつ、磁気ヘッ
ド39の摺動面の稜線(母線)との平行度が良いので、
磁気テープ41は、一方の第2のテープガイド37から
磁気ヘッド39へ至る過程および磁気ヘッド39から他
方の第2のテープガイド37へ至る過程でねじれ等を起
こさずにすみ、磁気テープ41は磁気ヘッド39との間
にスペーシング等の発生がない安定したヘッドタッチが
得られる。
【0059】加えて、図3に示すように、第1のテープ
ガイド32,33の円錐台部62と第2のテープガイド
37,37の基準平面部38,38の位置が磁気テープ
41の走行方向で少し離れているので、磁気テープ41
に対して幅方向で無理な力がかからず、テープエッジの
ダメージが最小限に抑えられる。
【0060】また、図4で説明したように、磁気ヘッド
39の端部39a,39bが第2のテープガイド37,
37が構成する円柱面よりも内側に位置しているため、
磁気テープ41がヘッド端部39a,39bに接触する
ことがなく、磁気テープ41の磁性面へのダメージも最
小限に抑えられる。
【0061】以上のように、本実施例による磁気記録再
生装置において磁気テープ41へのダメージが著しく軽
減され、磁気テープ41の幅方向の規制力は従来のテー
プ走行系に比べて格段に向上しており、磁気テープ41
の外乱に対するマージン(ゆとり)が大きくなり、か
つ、非常に安定したヘッドタッチが得られる。したがっ
て、例えば磁気テープのウェービング等のテープ幅方向
の変動が大きいオートリバース対応の磁気記録再生装置
においても磁気テープと磁気ヘッドのテープ幅方向の相
対位置の変動を数μmオーダーで規制し、しかも安定し
たヘッドタッチを得ることができるのである。
【0062】次に、本実施例において、より高密度記録
を目指した磁気記録再生装置に対応するため、磁気テー
プがメタルテープである場合における対応策を示す。す
なわち、周知のように、メタルテープの磁性面は通常の
酸化物テープに比べて格段に表面性がすぐれている。一
方、磁気テープの表面性の向上は、かえって、摺動部材
との摩擦係数を上げて記録再生時に時間軸方向の変動で
あるジッターを招くことになり、ひどい場合にはスティ
ックスリップやテープ鳴きと呼ばれる現象の発生の原因
ともなる。
【0063】本実施例における上記ジッターに対応する
ため、図5および図9に示すように、第2のテープガイ
ド37,37に複数の溝55,55がテープ走行方向に
形成され、また、第1のテープガイド32,33にも複
数の溝56,56がテープ走行方向に形成されている。
これらの溝55,55または溝56,56の存在によっ
て、磁気テープ41の走行における磁気テープ41との
走行方向での摩擦力が低減され、ジッターの発生を抑制
することができるのである。なお、溝55,56のサイ
ズは、ほぼ、溝幅が50μm、溝深さが3μm、溝ピッ
チが100μmであり、第1のテープガイド32,33
および第2のテープガイド37,37の加工工程中に同
時的に形成するものとする。
【0064】さらに、本実施例におけるテープカセット
40に設けたプレッシャーパッド42について、ジッタ
ー低減への対応について説明する。
【0065】プレッシャーパッド42は図10に示すよ
うな構造になっており、71は摩擦係数の低いフィルム
状部材または動摩擦係数と静止摩擦係数の差が小さいフ
ィルム状部材であり、好ましくはPTFE(4フッ化エ
チレン樹脂),PFA(4フッ化エチレンパーフルオロ
アルコキシエチレン共重合樹脂),FEP(4フッ化エ
チレン6フッ化プロピレン共重合樹脂)などがある。7
2は弾性変形部材であり、例えば発泡性樹脂,ゴム,ス
ポンジ状のゴム,フェルトなどの低弾性率の材料で作ら
れるものである。73は板バネであり、弾性変形部材7
2を取り付けてテープカセット40において弾性的に支
持しており、磁気ヘッド39の挿入により磁気テープ4
1を磁気ヘッド39との間で挟持し、電磁変換に必要な
接触圧を発生させるようになっている。
【0066】このようなプレッシャーパッド42を使用
することにより、弾性変形部材72はこのパッド42が
磁気テープ41を挟んで磁気ヘッド39に押し付けられ
たときフィルム状部材71とともに変形して、磁気ヘッ
ド39の表面形状に沿うようになる。これによって、磁
気テープ41は磁気ヘッド39に均等に押圧され、磁気
ヘッド39と磁気テープ41とのスペーシングが安定な
ものとなり、良好なヘッドタッチが得られる。
【0067】また、磁気テープ41と接触するフィルム
状部材71は摩擦係数が低い材料または動摩擦係数と静
止摩擦係数との差が小さい材料で構成されているため、
磁気テープ41とプレッシャーパッド42との間でステ
ィックスリップが発生することがなく、良好に記録再生
を行うことができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1の磁気記録再生装置によれば、
第1のテープガイドを磁気テープに関して磁気ヘッドと
は反対側に位置させたので、同一側に位置させる場合に
比べて第1のテープガイドに対する磁気テープの巻き付
き性を向上でき、磁気テープの剛性(テープの腰)を強
いものとして、テープ走行の安定性を確保できる。
【0069】請求項2の磁気記録再生装置によれば、磁
気ヘッド,一対の第2のテープガイドおよび一対の基準
平面部をヘッドガイド一体型ユニットとして構成したの
で、両基準平面部の平面性が良好となり、この基準平面
部に位置規制される磁気テープが受ける圧力を均一化で
き、幅方向の変動を少なくしてスムーズに走行させるこ
とができる。
【0070】請求項3の磁気記録再生装置によれば、円
錐台部が磁気テープの下端エッジを押し上げ、一対の第
2のテープガイドの基準平面部へ磁気テープの上端エッ
ジを押し付けるので、磁気テープを安定して走行させる
ことができる。
【0071】請求項4の磁気記録再生装置によれば、磁
気テープにねじれを生じさせず、磁気ヘッドに対する磁
気テープのヘッドタッチを良好にすることができる。
【0072】請求項5の磁気記録再生装置によれば、両
第2のテープガイドに対して磁気テープを比較的広い区
間にわたってヘッドタッチの良好な状態で巻き付かせる
ことができるので、テープの腰を強くして、アジマス方
向の変動やカールを起こしにくくし、テープの走行を安
定化できる。
【0073】請求項6の磁気記録再生装置によれば、磁
気テープが磁気ヘッドの両側端部に接触することがない
ので、磁気テープの磁性面に対するダメージを軽減する
ことができる。
【0074】請求項7の磁気記録再生装置によれば、メ
タルテープのような表面性のすぐれた磁気テープに対し
てもジッターやスティックスリップの発生を抑制するこ
とができる。
【0075】請求項8のテープカセットによれば、一対
の第1のテープガイドとヘッドガイド一体型ユニットと
の間で、カセット側の部材として磁気テープに摺接する
ものをなくしたので、テープの走行方向を歪ませる現象
がなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の主
要部を示す斜視図である。
【図2】実施例の磁気記録再生装置に適するテープカセ
ットの透過斜視図である。
【図3】実施例の磁気記録再生装置にテープカセットを
装填しPLAY状態としたときの上から見た概略図であ
る。
【図4】実施例におけるヘッドガイド一体型ユニットを
上から見た断面図である。
【図5】実施例におけるヘッドガイド一体型ユニットの
正面図である。
【図6】実施例におけるヘッドガイド一体型ユニットの
側面図である。
【図7】実施例のヘッドガイド一体型ユニットの加工方
法の説明図である。
【図8】実施例のヘッドガイド一体型ユニットの別の加
工方法の説明図である。
【図9】実施例においてヘッドガイド一体型ユニットと
第1のテープガイドの位置関係を示す側面図とその一部
分の拡大図である。
【図10】実施例におけるテープカセットに使用される
プレッシャーパッドの斜視図である。
【図11】第1の従来のテープガイド方式を示す斜視図
である。
【図12】第2の従来のテープガイド方式を示す斜視図
である。
【図13】第3の従来のテープガイド方式を示す斜視図
である。
【図14】第3の従来のテープガイド方式を使用したテ
ープ走行系を上から見た断面図である。
【符号の説明】
31……ヘッドガイド一体型ユニット 32,33……第1のテープガイド 34,35……キャプスタン軸 37……第2のテープガイド 38……基準平面部 38a…突出部 39……磁気ヘッド 39a,39b…磁気ヘッド端部 40……テープカセット 40a…テープカセット筐体 41……磁気テープ 41a…磁気テープの下端エッジ 42……プレッシャーパッド 43,44……ガイド挿入孔 45……開口部 46,47……キャプスタン軸挿入孔 48,49……ローラーガイド 50,51……カセット内テープガイド 52,53……基準孔 55,56……溝 61……円柱部 62……円錐台部 63……平面部 64……円柱基台 65……ピンチローラ 71……フィルム状部材 72……弾性変形部材 73……板バネ 84……移動シャーシ 85……固定シャーシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 重美 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定シャーシに対して移動する移動シャ
    ーシに取り付けられその突出移動によりテープカセット
    の開口部を通してテープカセット内に入りテープカセッ
    ト内の磁気テープに対して記録再生を行う磁気ヘッド
    と、この磁気ヘッドの両側で前記固定シャーシに取り付
    けられテープカセットの装填時にテープカセットに形成
    されている一対のガイド挿入孔からテープカセット内に
    ほぼ直角に挿入される一対の第1のテープガイドとを備
    え、前記第1のテープガイドは磁気テープに関して磁気
    ヘッドとは反対側の位置に挿入されかつ磁気テープの走
    行を案内するように構成されていることを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録再生装置にお
    いて、磁気ヘッドとこの磁気ヘッドの両側近傍に位置し
    て磁気テープを摺動案内する一対の円柱状の第2のテー
    プガイドとこれら第2のテープガイドの稜線にほぼ垂直
    で磁気テープの上端エッジを位置規制する一対の基準平
    面部とがヘッドガイド一体型ユニットとして移動シャー
    シに設けられ、このユニットが一対の第1のテープガイ
    ドの間で出退自在に構成されていることを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気記録再生装置にお
    いて、一対の第1のテープガイドはそれぞれ磁気テープ
    を摺動案内する円柱部とこの円柱部の下端に続く円錐台
    部とを有し、円柱部と円錐台部との交線部から一対の第
    2のテープガイドの基準平面部までの寸法が磁気テープ
    の幅よりも小さく設定されていることを特徴とする磁気
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の磁気記
    録再生装置において、一対の第2のテープガイドの基準
    平面部が互いに同一平面状に形成されかつ磁気ヘッドの
    摺動面の稜線に対してほぼ直角に配置されていることを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4までのいずれか1
    項に記載の磁気記録再生装置において、一対の第2のテ
    ープガイドの摺動部は磁気ヘッドの摺動面の曲率半径よ
    りも大きい曲率半径を有する同一の円柱面の一部分で形
    成され、それぞれの稜線は磁気ヘッドの稜線とほぼ平行
    にされていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の磁気記録再生装置にお
    いて、磁気ヘッドの摺動面の両端部が第2のテープガイ
    ドの摺動部が存する円柱面よりも内側に位置するように
    構成されていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載の磁気記録再生装置において、第1のテープガ
    イドと第2のテープガイドとの少なくともいずれか一方
    にテープ走行方向に沿った複数の溝が形成されているこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項2から請求項7までのいずれか1
    項に記載の磁気記録再生装置に装填されるべきテープカ
    セットであって、一対の第1のテープガイドを挿入する
    一対のガイド挿入孔と、ヘッドガイド一体型ユニットを
    出入りさせる前面の開口部と、磁気ヘッドとの間で磁気
    テープを挟持するプレッシャーパッドとを備え、前記一
    対のガイド挿入孔および前記開口部の近傍において前記
    プレッシャーパッド以外に磁気テープに摺接する部材が
    存在していないことを特徴とするテープカセット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2007094257A1 (ja) * 2006-02-13 2009-07-02 日立マクセル株式会社 磁気テープ装置
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