JP2006059472A - リニアテープドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 磁気テープのテープ走行案内手段50を構成する、磁気ヘッドを挟んでテープ走行方向の前方側及び後方側に近接して位置する第1及び第2の固定テープガイド11及び12を、一端側にのみフランジ33を配置した構成とし、更に、磁気ヘッド2と第1及び第2の固定テープガイド11及び12をフランジ33の配置側とは反対側の側縁を、磁気テープ1に向かって、突き出るように傾けて、磁気テープ1の幅方向移動が、その走行に伴ってフランジ33側に向かう方向に作用するようにして、リニア型磁気テープ1の幅方向の移動を、フランジ33によって磁気テープ1の損耗をきたすことなく規制するものである。
【選択図】 図2
Description
このようなデータストレージシステム等に用いられるリニアテープシステムにおける磁気テープ1は、図2に模式的に示すように、その長手方向の走行方向に沿って直線的にデータの記録再生が行われる多数のデータバンドDB(DB1,DB2,DB3・・・)が、テープの幅方向に並置配列される。
データバンドDBには、それぞれ磁気テープの長手方向に沿って延長するデータ記録トラック(図示せず)が多数本、幅方向に並置形成される。
このサーボバンドSBは、リニア型磁気テープの一側縁を基準エッジ1SEとして、これに対して所要の間隔を保持して平行に形成される。
すなわち、磁気テープに対する、記録または/および再生に使用するリニアテープドライブ装置における基本性能を決定する1つの要素は、上述したLTMの抑制である。
現在実用化されているテープドライブの多くは、直径が10mm以上の回転枢支されたローラガイド、半径が数10mm以上の静圧型(エア噴き出し)型(以下EM2型という)、動圧(固定)型でテープガイド全長にわたってLTM規制の、ばね型や(特許文献1参照)や、固定ひさし型のテープ押さえ方式を採用したものの提案がある。
この5μm〜10μmのLTMは、トラックピッチが20μm以上のテープで許容される。
しかし、近年の大情報化時代に見合った大量の情報記録がなされる磁気テープにあっては、トラックピッチが5μm以下、例えば2μm、1μmへと、より狭いトラックピッチ化が要求されるものであり、これに伴って、LTMを数μm以下に抑えることが必要となる。
これについて図9及び図10を参照して更に詳細に説明する。
この場合、磁気テープ101のテープ走行方向に関して、それぞれ磁気ヘッド102を挟んで2対のローラガイド、すなわち第1及び第2のローラガイド111及び112と、第3及び第4のローラガイド113及び114とが配置された構成による。
各ローラガイド111〜114は、それぞれその両端にフランジ103が配置されて成る。これらローラガイド111〜114の両端のフランジ103の間隔は、磁気テープ101の幅より大に選定されている。
また、そのヘッド突き出し量:PA≧1.2mmであることから、磁気ヘッドによる磁気テープへの負荷が大きい。このため、高性能の蒸着型磁気テープにあっては、多数回の走行で磁性面が損傷するという問題が発生している。
そして、この場合、第1及び第2のテープガイド211及び212は、一端にフランジ203が設けられ、第3及び第4のテープガイド213及び214には、両端にテープ幅より大なる間隔をもってフランジ203が設けられて成る。
しかし、この場合、テープガイド211〜214を固定テープガイドとすると、磁気テープの全幅に渡って一様に大きな摩擦が生じ、テープの損耗が大となる。
これに対し、本発明構成によれば、一端にのみフランジを設け、このフランジ位置を基準エッジ1SEの位置とするものであることから、その製造が容易となるものであり、しかも、上述したように、型磁気テープの幅方向移動の抑制を効果的にできるものである。
同図Cは磁気ヘッドの側面図、同図D、同図E及び同図Fは、それぞれテープガイド11及び12,13及び14,15の側面図である。
データバンドDBには、それぞれ磁気テープの長手方向に沿って延長するデータ記録トラック(図示せず)が多数本、幅方向に並置形成される。
このサーボバンドSBは、リニア型磁気テープ1の一側縁を基準エッジ1SEとして、これに対して所要の間隔を保持して平行に形成される。
少なくとも第1及び第2の固定テープガイド11及び12、また好ましくは、その外側の第3及び第4の固定テープガイド13及び14は、これらの、磁気テープ1の上述した基準エッジ1SE側に対応する各一端側にのみリニア型磁気テープ1の一側縁1SEの位置規制を行うフランジ33が配置されて成る。
また、この付加テープガイド15は、その両端にフランジ43が配置された構成とすることができる。
しかし、これら付加テープガイド15は、磁気ヘッド2に対する磁気テープの位置規制に寄与しないことから、磁気ヘッド2におけるLTMへの影響は殆どなく、このため、両端のフランジ43の間隔は、高い精度を必要とせずに、テープ幅よりやや大に選定すればよいものである。
そして、特に、第1〜第4の固定テープガイド11〜14は、その本体は、直径3〜10mm、例えば5mmの円筒型あるいは円柱状、または角柱状ないしは角筒状とすることができ、フランジ部33、43の磁気テープと接触する面を含めてその表面の中心平均粗さRa≦0.05mmとされ磁気テープとの、摩擦係数μが低くい(0.2≦μ)、且つテープ面とエッジに損傷を与えない条件とする。
すなわち、磁気ヘッド2のテープ走行面と、第1〜第4の固定テープガイド11〜14の磁気テープ1との摺接面とが、それぞれ上述した磁気テープ1の基準エッジ1SE側のフランジ33を有する側とは反対側の端部が、磁気テープ1に向かって突き出るように、本来の軸心方向に対してそれぞれ所要の角度θをもって傾けられて磁気テープ1がフランジ33に向かって幅方向に移動する適度の幅方向作用力が生じるようになされる。
しかし、付加テープガイド15については、図1Fに示すように、なんら傾ける必要はないものである。
このように、磁気ヘッド2とその両側の固定テープガイド11及び12とを近接させることによって、磁気ヘッドの突き出し量の減少が図られる。すなわち、磁気ヘッド2と磁気テープ1のコンタクト条件は、磁気ヘッド2に対する磁気テープ1の入射角PθXが大きく影響する。この磁気ヘッドに対する磁気テープの最適条件は、テープテンションや磁気テープのベース材によって最適角が異なるものの、例えば、テープテンションを1Nとし、磁気テープのベース材がPET(ポリエチレンテレフタレート)で、そのベース厚tがt≦8μmであるとしてPθX=1°の場合、ヘッド突き出し量PXは、PX=0.23mmとなる。
したがって、例えば図9における磁気ヘッド102の、これに隣接する第1及び第2のローラガイドからの突き出し量PAの、PA≧1.2mmに比較して約1/5となり、テープの表面損傷とヘッド摩耗の改善が図られる。
この場合のリニアテープドライブ装置としては、図3にその概略平面図を示すように、リニア型磁気テープ1の往復移行において、いずれか一方を供給側、他方を巻き取り側とする第1及び第2のリール21及び22と、磁気ヘッド2と、これらリール21及び22間にリニア型磁気テープ1を、磁気ヘッド2のテープ走行面に磁気テープ1を摺動案内しつつ磁気テープ1を往復走行させる磁気テープ走行案内手段50とを有する。
そして、この例においては、図1で示した各第1及び第2の固定テープガイド11及び12と、第3及び第4の固定テープガイド13及び14との間に、円弧状のエア噴出し型のテープガイド24を配置した場合である。
また、図1で示す例においては、第1のリール21を囲んで、他の対の円弧状のエア噴出し型のテープガイド24とこれらを挟んで付加テープガイド15が配置された構成とした。
この場合、LTM測定は、磁気ヘッド2とこれに隣接する第1のテープガイド11との間において、フォトニックセンサによって測定した。
各測定は、1Nの張力でテープ速度8m/sをもって、一方向移行(EOTと呼称する)と逆方向移行(BOTと呼称する)について測定した。
また、図8A及びBは、従来装置の、塗布型テープについての測定結果を示す。
図4及び図5によって明らかなように、本発明装置によるときは、EOT、B0Tの走行方向に関わらず、塗布型、蒸着型を問わず、LTMが良好に抑制されている。
すなわち、図8で示されるように、従来装置においては、LTMが大で、また、LTM振動周期は60mm以上を示す。また、テープ走行方向の依存性が大で、その走行方向によって3μm程度に及ぶシフトが生じる。
これに対し、図4で示すように、本発明装置によるときは、従来装置で、LTMが数μm生じていた同一塗布型テープについて、本発明装置によるときは、LTMを約1/4の1μm程度に抑制でき、またテープの走行方向の依存性の改善が格段に図られている。
すなわち、本発明装置の走行系において、10,000パス(往復約2秒のいわゆるシューシャイン:Shoe shineモードによるテープ耐久性の一般試験法)による確認を行った。
この試験によれば、その初期、途中経緯も含めてMP、ME両テープ共に、LTMの変化は、ほとんど生じることがない。
このことから、本発明装置によれば、リニア型磁気テープ1のエッジが、テープガイドのフランジに接触走行させる構成によることによってLTMの改善が図られものであるにも拘わらず、エッジの損傷、テープ表面の損傷を増大させるような不都合が生じないことが確認された。
そして、上述したように、この損耗の減少によって塗布型磁性層による磁気テープを用いた場合においても、粉落ちの低減化が図られこれにより、磁気ヘッドのヘッドクロッグ(目詰まり)の改善が図られるなど多くの利益をもたらすものである。
Claims (2)
- 磁気テープの長手方向に沿って記録トラックが形成されるリニア型磁気テープが用いられるリニアテープドライブ装置であって、
磁気ヘッドと、
該磁気ヘッドの磁気テープ走行面に上記リニア型磁気テープを走行案内する磁気テープ走行案内手段とを有し、
該磁気テープ走行案内手段は、上記磁気ヘッドを挟んでテープ走行方向の前方側及び後方側に位置して第1及び第2の固定テープガイドを有し、
該第1及び第2の固定テープガイドは、対応する各一端側にのみ上記磁気テープの一側縁の位置規制を行うフランジが配置されて成り、
上記磁気ヘッドと、上記第1及び第2の固定テープガイドは、上記磁気ヘッドの磁気テープ走行面と、上記第1及び第2の固定テープガイドの磁気テープ摺接面が、上記磁気テープの上記一側縁とは反対側において、上記磁気テープの走行面に向かって、突き出るように傾けられ、
該傾きによって、上記磁気テープの幅方向移動が、その走行に伴って上記フランジ側に向かう方向に作用するようになされたことを特徴とするリニアテープドライブ装置。 - 上記磁気テープ走行案内手段が、上記磁気ヘッド及び上記第1及び第2の固定テープガイドの配置部を挟んで更にその外側に、第3及び第4の固定テープガイドを有し、
該第3及び第4の固定テープガイドにおいても、上記第1及び第2の固定テープガイドの上記フランジの配置側に対応する各一端側にのみ上記磁気テープの上記一側縁の位置規制を行うフランジが配置されて成り、
上記第3及び第4の固定テープガイドの磁気テープ摺接面が、上記磁気テープの上記一側縁とは反対側において、上記磁気テープの走行面に向かって、突き出るように傾けられ、
該傾きによって、上記磁気テープの幅方向移動が、その走行に伴って上記フランジ側に向かう方向に作用するようになされたことを特徴とする請求項1に記載のリニアテープドライブ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004241485A JP2006059472A (ja) | 2004-08-20 | 2004-08-20 | リニアテープドライブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006059472A true JP2006059472A (ja) | 2006-03-02 |
Family
ID=36106813
Family Applications (1)
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2004
- 2004-08-20 JP JP2004241485A patent/JP2006059472A/ja active Pending
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