JPWO2007094257A1 - 磁気テープ装置 - Google Patents
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Abstract
基準エッジからの距離が一定な正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタや、トラックずれによる読み取りエラーのない磁気テープドライブ等の、磁気テープ装置を提供する。磁気テープを送出する送出部と、磁気テープを巻き取る巻取部と、前記送出部から前記巻取部までの磁気テープの走行経路における前記送出部の下流側で且つ前記巻取部の上流側に配置され、走行する磁気テープが当接する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに対し前記走行経路を走行する磁気テープの走行方向の上流側および下流側の少なくとも一方に前記磁気ヘッドに隣接して設置され、磁気テープと当接して磁気テープを走行経路へ案内する固定ガイド部と、前記固定ガイド部に設置され、磁気テープの走行をテープ幅方向に規制する規制部と、を備える磁気テープ装置において、前記固定ガイド部の前記磁気テープと当接する当接面に、走行する磁気テープと前記当接面との間にある同伴する空気を排除するための空間である空気通路が設けられていることを特徴とする。
Description
本発明は、磁気テープ装置に関し、さらに詳しくは、磁気テープの走行を幅方向に規制する規制部を有する固定ガイド部と、磁気ヘッドとを備える磁気テープ装置に関する。
近年のコンピュータ用データストレージとして利用されている磁気テープは、記録容量を増大させるために記録密度を向上させている。そのため、長手方向にデータトラックを有する磁気テープでは、データが記録されるデータトラックのトラック幅は極めて狭くなっており、例えば、トラック幅が20μm以下の記録フォーマットが提案されている。このようにデータトラックの幅が狭くなると、磁気テープ上のデータトラックと、磁気ヘッドの信号読取素子との位置を合わせるのは極めて困難であることから、磁気テープに予め位置基準となるサーボ信号を書き込み、磁気テープドライブ上で磁気テープが走行する際のテープの幅方向の変動をそのサーボ信号を読み取ることで検出し、その変動に応じてドライブの磁気ヘッドユニットをアクチュエーターでテープの幅方向に動かすことで、フィードバック制御を行い、狭トラック幅であっても、磁気ヘッドの信号読取素子がデータトラックからはみ出すことのないようになっている。
磁気テープに記録されるサーボ信号は、磁気テープへのデータ信号の記録、再生の基準となる位置であることから、生産工程において磁気テープに正確に書き込まれる必要がある。そのため、磁気テープの生産工程では、磁気ヘッドに隣接して磁気テープを幅方向に規制する規制部を有する固定ガイドが配設され、幅方向の振れがほとんど無い状態で固定された磁気ヘッドを用いてサーボ信号を記録する専用のサーボライタが用いられている。そして、このようにサーボ信号が記録された磁気テープをカートリッジケース内に収納してコンピュータ用磁気テープカートリッジを製造している。
ところが、一般に使用される磁気テープドライブは、コスト及び磁気テープの繰返し使用耐久性の観点から、通常サーボライタほどの正確な走行系を有しておらず、サーボ信号が正確に書き込まれていてもドライブでの走行時の磁気テープの幅方向の揺れによりサーボ制御が追従できず、データの読み取りエラーが生じる場合がある。
前述の、サーボライタの具体例は特許文献1(特開2005−92938号公報)に記載されており、磁気テープドライブの具体例は特許文献2(特許第2729031号)に記載されている。
しかしながら、従来のこの種のサーボライタや磁気テープドライブなどに代表される磁気テープ装置では、データトラック幅が20μm以下の磁気テープに対しては、サーボ信号の記録時のサーボトラックの正確性、データ信号を記録したテープから信号を再生する際のテープ走行の安定性が不十分となってきた。
本発明はこのような従来技術の欠点を解決し、磁気テープの走行が極めて安定であるため、基準エッジからの距離が一定な正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタや、トラックずれによる読み取りエラーのない磁気テープドライブ等の、磁気テープ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタでサーボ信号を書き込みする磁気テープの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、磁気テープを送出する送出部と、磁気テープを巻き取る巻取部と、前記送出部から前記巻取部までの磁気テープの走行経路における前記送出部の下流側で且つ前記巻取部の上流側に配置され、走行する磁気テープが当接する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに対し前記走行経路を走行する磁気テープの走行方向の上流側および下流側の少なくとも一方に前記磁気ヘッドに隣接して設置され、磁気テープと当接して磁気テープを走行経路へ案内する固定ガイド部と、前記固定ガイド部に磁気テープの走行をテープ幅方向に規制する規制部とを備える磁気テープ装置について鋭意検討した結果、該磁気テープ装置を下記の構成とすることにより前記磁気テープの走行が極めて安定な磁気テープ装置を得ることができたことで、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の磁気テープ装置は、前記固定ガイド部の前記磁気テープと当接する当接面に、走行する磁気テープと当接面の間にある同伴する空気を排除するための空間である空気通路が設けられていることを特徴とする。
本発明の磁気テープ装置において、前記空気通路が前記当接面に沿って設けられており、前記空気通路を通じて前記磁気テープ同伴する空気が排除されてもよい。
また、本発明の磁気テープ装置において、前記固定ガイド部の空気通路は溝状であってもよい。
また、本発明の磁気テープ装置において、前記空気通路が前記固定ガイド部の前記当接面から前記固定ガイド部の内部を貫通して設けられ、前記空気通路を通じて前記磁気テープに同伴する空気が排除されてもよい。
また、本発明の磁気テープ装置において、前記固定ガイド部が、前記磁気ヘッドに対して、前記磁気テープの走行方向上流側および下流側の両方に配設されていてもよい。
また、本発明の磁気テープ装置では、前記磁気テープの走行経路上において、前記磁気ヘッドの上流側の前記固定ガイド部に設けられた前記規制部の下流側端部と前記磁気ヘッドの下流側の前記固定ガイド部に設けられた前記規制部の上流側端部との距離が25mm以下であることが好ましい。
また、本発明の磁気テープ装置において、前記規制部の前記磁気テープ走行方向の長さが3mm以上10mm以下であることが好ましい。
また、本発明の磁気テープ装置において、前記規制部の材質がセラミックであってもよい。
また、本発明の磁気テープ装置において、前記磁気テープ装置がサーボライタであってもよい。
さらに、本発明は、磁気テープ装置であるサーボライタでサーボ信号を書き込みすることを特徴とする磁気テープの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、磁気テープを送出する送出部と、磁気テープを巻き取る巻取部と、前記送出部から前記巻取部までの磁気テープの走行経路における前記送出部の下流側で且つ前記巻取部の上流側に配置され、走行する磁気テープが当接する磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに対し前記走行経路を走行する磁気テープの走行方向の上流側および下流側の少なくとも一方に前記磁気ヘッドに隣接して設置され、磁気テープと当接して磁気テープを走行経路へ案内する固定ガイド部と、前記固定ガイド部に磁気テープの走行をテープ幅方向に規制する規制部とを備える磁気テープ装置において、前記固定ガイド部の磁気テープと当接する当接面に、走行する磁気テープと当接面の間にある同伴する空気を排除するための空間である空気通路が設けられていることにより、走行する磁気テープに同伴する空気層が前記空気通路を介して逃げるために負圧が発生して磁気テープが前記固定ガイド部に吸着され、その結果、該固定ガイド部上で磁気テープが浮上しないためにテープ幅方向の揺れが生じない。
また、前記磁気テープに同伴する空気が、前記当接面に沿って設けられるか、または、固定ガイド部の内部を貫通して設けられる空気通路を介して排除されれば、より安定してテープ幅方向の揺れを少なくすることができる。
また、前記空気通路が溝状であると、固定ガイド部の製造工程が簡易になり、製造コストが安価で済む。
また、前記固定ガイド部を前記磁気ヘッドに対し、前記磁気テープの走行方向の上流側および下流側の両側に配設することにより、前記磁気テープの走行方向にかかわらず、より安定して前記磁気テープの幅方向の揺れを少なくすることができる。
さらに、前記磁気ヘッドの上流側の固定ガイド部に設けた前記磁気テープを規制する規制部の下流側端部と前記磁気ヘッドの下流側の固定ガイド部に設けた前記磁気テープを規制する規制部の上流側端部との距離を25mm以下と短くすることにより、前記磁気ヘッド上での前記磁気テープの幅方向の動きをより確実に規制することができる。加えて、前記磁気テープを規制する規制部の前記磁気テープの走行方向の長さを3mm以上10mm以下としたり、前記規制部の材質をセラミックとすることにより、前記磁気テープのエッジダメージを小さくすることができるとともに、規制部の摩耗を小さくすることができる。
またさらに、上述したような磁気テープ装置がサーボライタであると、磁気テープに正確なサーボ信号を書き込むことができ、磁気テープの製造時にサーボライタでサーボ信号を書き込みをすれば、トラックずれによる読み取りエラーの無い磁気テープを製造することができる。
10 磁気テープ装置(サーボライタ)
11 送出部
12 巻取部
13 磁気ヘッド
14 固定ガイド部
14a 空気通路
14b フランジ(規制部)
14c 当接面
15 取付け部
MT 磁気テープ
t 接触部
nt 非接触部
11 送出部
12 巻取部
13 磁気ヘッド
14 固定ガイド部
14a 空気通路
14b フランジ(規制部)
14c 当接面
15 取付け部
MT 磁気テープ
t 接触部
nt 非接触部
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態の磁気テープ装置の一例であるサーボライタ10の構成図である。図1に示すように、サーボライタまたは磁気テープ装置10では、磁気テープMTを送り出すための送出部11と、送出部11から磁気テープMTを巻き取るための巻取部12とが備えられている。磁気テープMTの走行方向Rに関して送出部11の下流側でかつ巻取部12の上流側に、例えばハの字型のサーボ信号を書き込むための磁気ヘッド13が配置され、磁気ヘッド13の上流側と下流側とに磁気テープMTの走行をテープ幅方向に規制することで磁気テープの位置決めをする一対のフランジ14b(規制部)を設けたガイドブロック(固定ガイド部)14が配置されている。
ここで、磁気テープ装置における“ガイド”とは、磁気テープが送出部から巻取部まで走行する走行経路を案内する役割を果たすものである。また、固定ガイドとはガイドそのものが回転したりや移動したりしないガイドを意味し、固定ガイド部は一つの固定ガイド(図2参照)または複数の固定ガイド(図5参照)で構成されることができる。
図2ないし図4は、前記サーボライタ10の要部を拡大して示す上面図および正面図である。図2に示すように本装置のガイドブロック14は、磁気テープMTと当接する表面である当接面14cを有するとともに、当接面14cの適切な位置に、磁気テープに同伴する空気を排除するための溝状の空気通路14aが当接面14cに沿って設けられている。これにより、走行する磁気テープMTに同伴する空気層が空気通路14aを通じて排気されるため、ガイドブロック14の磁気テープMTとの当接部に負圧が発生して磁気テープMTがガイドブロック14に吸着され、その結果、ガイドブロック14上で磁気テープMTが浮上しないために磁気テープMTにテープ幅方向の揺れが生じないようになっている。なお、この空気通路14aを構成する溝について、その方向(例えば、縦、横、斜め、らせん状等)、形状、幅、深さ、本数は磁気テープMTの走行速度、剛性、表面粗さ等によって適切に決定される。
図3は磁気テープMTの幅方向に沿って、また、図4は磁気テープMTの長手方向または走行方向Rに沿って、空気通路14aが設けられる例を示している。図3(b)における斜線部tは、図2に示すように磁気テープMTが走行したときに、当接面14cと磁気テープMTとが接触している部分を示し、符号ntは空気通路14aに対応する非接触部を示す。空気通路14aが溝状であると、ガイドブロック14の製造が安易になり製造コストが安価になるうえ、走行する磁気テープMTに同伴する空気がより逃げやすくなるので好ましい。ガイドブロック14の別形態として、図6に示す形態も挙げられる。この場合、空気通路14aは、溝状ではなく、ガイドブロック14の当接面14cに形成された開口部から、ガイドブロック14の内部を貫通して、当接面14cではないガイドブロック14の別の表面(例えば側面14dや上下面14e)へと同伴空気を逃がしており、これにより磁気テープMTが浮上するのを防いでいる。
ガイドブロック14の内部を貫通する空気通路14aについて、図6では上流側のガイドブロック14と下流側のガイドブロック14とで異なっているように示しているが、これは単に2種類の異なる形状の空気通路14aを例示したに過ぎないものであり、同じ形状をなすように形成されてもよいことは勿論である。また、空気通路14aは、ガイドブロック14の磁気テープMTとの当接面14cの比較的上流側に設けられると、より良好に磁気テープMTがガイドブロック14に吸着するので好ましい。
ガイドブロック14には、磁気テープMTの幅方向の揺れを規制するための一対のフランジ14bが設けられている。フランジ14bは、ガイドブロック14の当接面14cでかつ磁気テープMTとの接触部に設けられると、より良好に磁気テープMTの幅方向の揺れを規制することができるので好ましい。またこのガイドブロック14は磁気テープMTの走行経路上において磁気ヘッド13の上流側および下流側の少なくとも一方に配設され、より好ましくは両側に配設される。両側に配設されると磁気テープMTの走行方向にかかわらず、より安定して磁気テープMTの幅方向の揺れを少なくすることができる。
なお、磁気テープMTの幅方向の揺れを規制するためにガイドブロック14に設けられる規制部は、フランジ形状のものに限らず、同様の機能を果たすものであればその形状はどのようであってもよい。
ガイドブロック14が磁気テープMTの走行経路上において磁気ヘッド13の上流側および下流側の少なくとも一方に配設される場合には、ガイドブロック14のフランジ14bの磁気ヘッド側端部と磁気ヘッド13の中心線Cとの距離は12mm以下であることが好ましい。この範囲が好ましいのは、この範囲から外れるとガイドブロック14による磁気テープMTの幅方向の揺れを規制して、磁気テープの位置決めをする効果が不十分になるからである。ガイドブロック14が磁気テープMTの走行経路上において磁気ヘッド13の上流側および下流側の両方に配設される場合には、磁気ヘッド13の上流側にあるガイドブロック14の磁気テープMTを規制するフランジ14bの下流側端部と磁気ヘッド13の下流側にあるガイドブロック14の磁気テープMTを規制するフランジ14bの上流側端部との距離dGを25mm以下と短くすることにより、磁気ヘッド13上での磁気テープMTの幅方向の動きを効果的に規制して、磁気テープの正確な位置決めをすることができる。なお、この距離dGは15mm以下であるとより好ましく、小さければ小さいほど好ましい。
前述の特許文献1や特許文献2に記載の磁気テープ装置では、磁気ヘッドを固定する取付け部15が比較的大型で、この距離dGを小さくするのに限界があった。このため本装置に用いる磁気ヘッド13はその取付け部15を小型化し、取付け部15の幅を例えば従来幅の30mmから8mm以下と小さくして前記距離dGを小さくすることを可能にした。
加えて、磁気テープMTを規制するフランジ14bの磁気テープMTの走行方向の長さdFを、3mm以上10mm以下とすることが好ましい。この範囲が好ましいのは、この範囲を外れると、規制効果が不十分となったり、フランジ14bが磁気テープMTのエッジを痛める場合があるからである。さらに、フランジ14bの材質をセラミックとすることにより、磁気テープMTのエッジダメージを小さくしたり、フランジ14bの摩耗を小さくし耐久性を向上させることができる。なお、フランジ14bは、磁気テープMTの走行経路上において磁気ヘッド13の上流側および下流側にそれぞれ一つ設けてもよいし、それぞれ複数個設けてもよい。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。
図1に示すサーボライタを用い、表1に記載した各種条件で磁気テープMTを走行させ、磁気テープMTの幅方向の揺れ及びエッジダメージを測定して評価を行った。評価に使用した磁気テープMTは、可撓性支持体の一方の面に非磁性下塗層、磁性層の順に形成し、他方の面にバックコート層を設けたもので、図1に示すサーボライタ10で、データ信号が記録される面(磁性層面)に、サーボ信号の書き込みを行った。
〈幅方向の揺れ〉
磁気ヘッド13と磁気ヘッド13の上流側の固定ガイド部14との間の測定位置16に磁気テープMTの上エッジの幅方向の位置を検知する透過型光学センサを設置し、走行中の磁気テープMTの上エッジの位置を検出することにより磁気テープMTの幅方向の揺れを測定した。磁気テープMTを所定の速度(5m/s)で1分間走行させ、得られた揺れ波形(100Kサンプル/秒)0.5秒ごとの最大最小値の差(peak to peak)を1分間分平均して幅方向の揺れ量とした。
磁気ヘッド13と磁気ヘッド13の上流側の固定ガイド部14との間の測定位置16に磁気テープMTの上エッジの幅方向の位置を検知する透過型光学センサを設置し、走行中の磁気テープMTの上エッジの位置を検出することにより磁気テープMTの幅方向の揺れを測定した。磁気テープMTを所定の速度(5m/s)で1分間走行させ、得られた揺れ波形(100Kサンプル/秒)0.5秒ごとの最大最小値の差(peak to peak)を1分間分平均して幅方向の揺れ量とした。
〈エッジダメージ〉
サーボ信号を書き込んだ後の磁気テープのエッジの側面を500倍の光学顕微鏡で観察し、書き込み前のエッジと比較したものを表1に表す。表中のエッジダメージの記号は、書き込み前のエッジとほとんど変わらないものは○、磁性層またはバックコート層が少し削られているものは△、磁性層またはバックコート層がかなり削られて、ベースフイルムにも擦れ傷が認められるものは×とした。
サーボ信号を書き込んだ後の磁気テープのエッジの側面を500倍の光学顕微鏡で観察し、書き込み前のエッジと比較したものを表1に表す。表中のエッジダメージの記号は、書き込み前のエッジとほとんど変わらないものは○、磁性層またはバックコート層が少し削られているものは△、磁性層またはバックコート層がかなり削られて、ベースフイルムにも擦れ傷が認められるものは×とした。
上記表1に示すように、磁気テープの幅方向の揺れが極めて小さく、磁気テープの走行が極めて安定であることが分る。また、エッジダメージも少ない。従って、本発明によれば、基準エッジからの距離が一定な正確なサーボ信号を書き込めるサーボライタや、トラックずれによる読み取りエラーのない磁気テープドライブ等の、磁気テープ装置を提供することができる。
なお、本発明は、本実施例に限られたものではなく、例えばサーボ信号をバックコート側に書き込んでも良い。また、同伴する空気をより積極的に排除するために、吸引を行っても良い。
Claims (10)
- 磁気テープを送出する送出部と、
磁気テープを巻き取る巻取部と、
前記送出部から前記巻取部までの磁気テープの走行経路における前記送出部の下流側で且つ前記巻取部の上流側に配置され、走行する磁気テープが当接する磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドに対し前記走行経路を走行する磁気テープの走行方向の上流側および下流側の少なくとも一方に前記磁気ヘッドに隣接して設置され、磁気テープと当接して磁気テープを走行経路へ案内する固定ガイド部と、
前記固定ガイド部に設置され、磁気テープの走行をテープ幅方向に規制する規制部と、を備える磁気テープ装置において、
前記固定ガイド部の前記磁気テープと当接する当接面に、走行する磁気テープと前記当接面との間にある同伴する空気を排除するための空間である空気通路が設けられていることを特徴とする磁気テープ装置。 - 前記空気通路が前記当接面に沿って設けられており、前記空気通路を通じて前記磁気テープに同伴する空気が排除されることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープ装置。
- 前記固定ガイド部の空気通路が溝状であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気テープ装置。
- 前記空気通路が前記固定ガイド部の前記当接面から前記固定ガイド部の内部を貫通して設けられ、前記空気通路を通じて前記磁気テープに同伴する空気が排除されることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープ装置。
- 前記固定ガイド部が、前記磁気ヘッドに対して、前記磁気テープの走行方向上流側および下流側の両方に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気テープ装置。
- 前記磁気テープの走行経路上において、前記磁気ヘッドの上流側の前記固定ガイド部に設けられた前記規制部の下流側端部と前記磁気ヘッドの下流側の前記固定ガイド部に設けられた前記規制部の上流側端部との距離が25mm以下であることを特徴とする請求項5に記載の磁気テープ装置。
- 前記規制部の前記磁気テープ走行方向の長さが、3mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の磁気テープ装置。
- 前記規制部の材質がセラミックであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の磁気テープ装置。
- 前記磁気テープ装置がサーボライタであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の磁気テープ装置。
- 請求項9に記載のサーボライタでサーボ信号を書き込みすることを特徴とする磁気テープの製造方法。
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