JPH09237448A - 記録再生装置 - Google Patents
記録再生装置Info
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- JPH09237448A JPH09237448A JP8045730A JP4573096A JPH09237448A JP H09237448 A JPH09237448 A JP H09237448A JP 8045730 A JP8045730 A JP 8045730A JP 4573096 A JP4573096 A JP 4573096A JP H09237448 A JPH09237448 A JP H09237448A
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- tape
- magnetic tape
- magnetic head
- magnetic
- stabilizing plate
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドの近傍位置では磁気テープの振動
を十分抑える。 【解決手段】 磁気テープTの一方面側に磁気ヘッド1
5を配置し、磁気テープTの他方面側で、且つ、磁気ヘ
ッド15の対向位置に安定化板6を設け、この安定化板
6のテープ接触面6aで、且つ、磁気ヘッド15の位置
よりテープ走行上流側とテープ走行下流側とのそれぞれ
の位置に複数の球面凹部20aから成る窪み部20を設
ける。
を十分抑える。 【解決手段】 磁気テープTの一方面側に磁気ヘッド1
5を配置し、磁気テープTの他方面側で、且つ、磁気ヘ
ッド15の対向位置に安定化板6を設け、この安定化板
6のテープ接触面6aで、且つ、磁気ヘッド15の位置
よりテープ走行上流側とテープ走行下流側とのそれぞれ
の位置に複数の球面凹部20aから成る窪み部20を設
ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープを記録
媒体とし、この磁気テープと磁気ヘッド間で信号の伝達
を行う記録再生装置に関する。
媒体とし、この磁気テープと磁気ヘッド間で信号の伝達
を行う記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8には従来の記録再生装置の要部構成
図が示されている。図8において、磁気テープTは複数
のガイド30(図示せず)によって規制されたテープ走
行路を通って走行するよう構成されている。一対のガイ
ド30間には磁気ヘッド31が配置され、この磁気ヘッ
ド31は磁気テープTに圧接している。磁気ヘッド31
は磁気テープTのテープ幅以上の幅広で、且つ、テープ
幅方向に移動可能に構成されている。
図が示されている。図8において、磁気テープTは複数
のガイド30(図示せず)によって規制されたテープ走
行路を通って走行するよう構成されている。一対のガイ
ド30間には磁気ヘッド31が配置され、この磁気ヘッ
ド31は磁気テープTに圧接している。磁気ヘッド31
は磁気テープTのテープ幅以上の幅広で、且つ、テープ
幅方向に移動可能に構成されている。
【0003】上記構成において、磁気テープTが走行す
ると、磁気ヘッド31上を磁気テープTが通過し、この
通過の際に記録信号又は再生信号の伝達が行われる。そ
して、磁気ヘッド31をテープ幅方向に移動することに
よってトラックサーボがかけられる。
ると、磁気ヘッド31上を磁気テープTが通過し、この
通過の際に記録信号又は再生信号の伝達が行われる。そ
して、磁気ヘッド31をテープ幅方向に移動することに
よってトラックサーボがかけられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、一対のガイド30間に磁気ヘッド31
が配置されているため、一対のガイド30間で磁気テー
プTの振動が生じると、磁気テープTの振動が磁気ヘッ
ド31の近傍位置にも伝達され、この磁気テープTの振
動によって適正な記録再生に支障をきたすという欠点が
あった。
来例においては、一対のガイド30間に磁気ヘッド31
が配置されているため、一対のガイド30間で磁気テー
プTの振動が生じると、磁気テープTの振動が磁気ヘッ
ド31の近傍位置にも伝達され、この磁気テープTの振
動によって適正な記録再生に支障をきたすという欠点が
あった。
【0005】また、走行する磁気テープTに対して磁気
ヘッド31を略接触状態で配置するためには、磁気テー
プTが柔軟であることから磁気ヘッド31を強い押圧力
で磁気テープTに圧接させなければならなかった。特
に、磁気テープTを高速走行させる場合には非常に大き
な押圧力を作用させなければならない。従って、従来の
構成では、磁気ヘッド31が磁気テープTに及ぼすダメ
ージが大きく、又、磁気ヘッド31の摩耗も激しいた
め、長時間における安定した高密度の記録再生ができな
いという欠点があった。
ヘッド31を略接触状態で配置するためには、磁気テー
プTが柔軟であることから磁気ヘッド31を強い押圧力
で磁気テープTに圧接させなければならなかった。特
に、磁気テープTを高速走行させる場合には非常に大き
な押圧力を作用させなければならない。従って、従来の
構成では、磁気ヘッド31が磁気テープTに及ぼすダメ
ージが大きく、又、磁気ヘッド31の摩耗も激しいた
め、長時間における安定した高密度の記録再生ができな
いという欠点があった。
【0006】そこで、本発明は磁気ヘッドの近傍装置で
は磁気テープの振動が十分抑えられる記録再生装置を提
供することを課題とする。また、磁気ヘッドが磁気テー
プに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気ヘッドの摩耗
も少なく、長時間安定した高密度の記録再生が可能であ
る記録再生装置を提供することを課題とする。
は磁気テープの振動が十分抑えられる記録再生装置を提
供することを課題とする。また、磁気ヘッドが磁気テー
プに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気ヘッドの摩耗
も少なく、長時間安定した高密度の記録再生が可能であ
る記録再生装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明の記録再生装置は、磁気テープの一方面側に磁
気ヘッドを配置し、前記磁気テープの他方面側で、且
つ、前記磁気ヘッドの対向位置に安定化板を設け、この
安定化板のテープ接触面で、且つ、前記磁気ヘッドの位
置よりテープ走行上流側とテープ走行下流側とのそれぞ
れの位置に窪み部を設けたものである。又、前記磁気ヘ
ッドは、前記磁気テープ側に押圧力を加えられ、且つ、
前記磁気テープの接触面側にスライダー面を有する構成
とする。
の本発明の記録再生装置は、磁気テープの一方面側に磁
気ヘッドを配置し、前記磁気テープの他方面側で、且
つ、前記磁気ヘッドの対向位置に安定化板を設け、この
安定化板のテープ接触面で、且つ、前記磁気ヘッドの位
置よりテープ走行上流側とテープ走行下流側とのそれぞ
れの位置に窪み部を設けたものである。又、前記磁気ヘ
ッドは、前記磁気テープ側に押圧力を加えられ、且つ、
前記磁気テープの接触面側にスライダー面を有する構成
とする。
【0008】即ち、磁気テープが走行を始めると、磁気
テープ近傍に空気流が発生し、この空気流が磁気テープ
と安定化板との間に入り込み、この流入空気流の気圧を
一定とするべく磁気テープが走行し、又、安定化板と磁
気テープ間の流入空気流はさらに安定化板の窪み部に入
り込んで安定化板と磁気テープ間の圧力を小さくする方
向に働き、上記双方の作用によって磁気テープは安定化
板に対して微小のクリアランス位置で、且つ、安定化板
に沿うよう安定して走行するため、磁気テープの振動は
安定化板の位置では十分抑えられる。また、磁気ヘッド
は磁気テープ側に押圧力を加えられるが、磁気テープの
反対側には安定化板が配置されているため、磁気ヘッド
は従来に較べて小さい押圧力で、走行する磁気テープに
対して略接触状態に配置できるため、磁気ヘッドが磁気
テープに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気ヘッドの
摩耗も少ない。
テープ近傍に空気流が発生し、この空気流が磁気テープ
と安定化板との間に入り込み、この流入空気流の気圧を
一定とするべく磁気テープが走行し、又、安定化板と磁
気テープ間の流入空気流はさらに安定化板の窪み部に入
り込んで安定化板と磁気テープ間の圧力を小さくする方
向に働き、上記双方の作用によって磁気テープは安定化
板に対して微小のクリアランス位置で、且つ、安定化板
に沿うよう安定して走行するため、磁気テープの振動は
安定化板の位置では十分抑えられる。また、磁気ヘッド
は磁気テープ側に押圧力を加えられるが、磁気テープの
反対側には安定化板が配置されているため、磁気ヘッド
は従来に較べて小さい押圧力で、走行する磁気テープに
対して略接触状態に配置できるため、磁気ヘッドが磁気
テープに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気ヘッドの
摩耗も少ない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1から図5には本発明の一実施形
態が示されている。図2(a)には記録再生装置の要部
概略斜視図、図2(b)にはその要部概略平面図がそれ
ぞれ示されている。図2(a),(b)において、記録
再生装置はドライブ装置とこのドライブ装置の装置本体
に対して着脱自在に構成されたテープカートリッジTK
とから構成されている。テープカートリッジTKのケー
ス1内には一対のリール2,3が回転自在に収納され、
この一対のリール2,3には磁気テープTがそれぞれ巻
回されている。又、ケース1内の一側面側には左右一対
のガイド4,5とこの左右一対のガイド4,5間に配置
された安定化板(ベルヌーイ・プレート)6とが設けら
れ、磁気テープTはこの一対のガイド4,5と安定化板
6によって規制されたテープ走行路を通って一対のリー
ル2,3間を走行するよう構成されている。
を用いて説明する。図1から図5には本発明の一実施形
態が示されている。図2(a)には記録再生装置の要部
概略斜視図、図2(b)にはその要部概略平面図がそれ
ぞれ示されている。図2(a),(b)において、記録
再生装置はドライブ装置とこのドライブ装置の装置本体
に対して着脱自在に構成されたテープカートリッジTK
とから構成されている。テープカートリッジTKのケー
ス1内には一対のリール2,3が回転自在に収納され、
この一対のリール2,3には磁気テープTがそれぞれ巻
回されている。又、ケース1内の一側面側には左右一対
のガイド4,5とこの左右一対のガイド4,5間に配置
された安定化板(ベルヌーイ・プレート)6とが設けら
れ、磁気テープTはこの一対のガイド4,5と安定化板
6によって規制されたテープ走行路を通って一対のリー
ル2,3間を走行するよう構成されている。
【0010】さらに、ケース1の一側面中央部分、すな
わち、安定化板6の周囲部分には開口部7が形成され、
この開口部7はシャッタ8によって開閉される。シャッ
タ8はドライブ装置の装置本体に装着された状態で開位
置に位置し(図2(a),(b)の状態)、それ以外で
は閉位置に位置する。
わち、安定化板6の周囲部分には開口部7が形成され、
この開口部7はシャッタ8によって開閉される。シャッ
タ8はドライブ装置の装置本体に装着された状態で開位
置に位置し(図2(a),(b)の状態)、それ以外で
は閉位置に位置する。
【0011】一方、ドライブ装置側にはピンチローラ
9,10とキャプスタン11,12の組が左右一対設け
られ、この左右一対の組が装着されたテープカートリッ
ジTKの開口部7内に位置される。ピンチローラ9,1
0とキャプスタン11,12の各組は、記録再生時には
選択的に磁気テープTを挾持する位置に配置され、いず
れか一方のキャプスタン11,12の回転によって磁気
テープTが走行される。
9,10とキャプスタン11,12の組が左右一対設け
られ、この左右一対の組が装着されたテープカートリッ
ジTKの開口部7内に位置される。ピンチローラ9,1
0とキャプスタン11,12の各組は、記録再生時には
選択的に磁気テープTを挾持する位置に配置され、いず
れか一方のキャプスタン11,12の回転によって磁気
テープTが走行される。
【0012】また、ドライブ装置側にはボイスコイルモ
ータ13が固定され、このボイスコイルモータ13の駆
動軸には、図1(a),(b)に詳しく示す如く、ジン
バル支持板14が固定されている。このジンバル支持板
14には板バネ体にて構成されたジンバル16が固定さ
れ、このジンバル16に磁気ヘッド15が固定されてい
る。この磁気ヘッド15は安定化板6の対向位置で磁気
テープTに圧接するよう配置されている。即ち、磁気ヘ
ッド15はジンバル16によって磁気テープTの双方向
のいずれの移動に際しても同様の条件で磁気テープTに
圧接され、又、ボイスコイルモータ13の駆動力により
磁気ヘッド15がテープ幅方向に移動する。
ータ13が固定され、このボイスコイルモータ13の駆
動軸には、図1(a),(b)に詳しく示す如く、ジン
バル支持板14が固定されている。このジンバル支持板
14には板バネ体にて構成されたジンバル16が固定さ
れ、このジンバル16に磁気ヘッド15が固定されてい
る。この磁気ヘッド15は安定化板6の対向位置で磁気
テープTに圧接するよう配置されている。即ち、磁気ヘ
ッド15はジンバル16によって磁気テープTの双方向
のいずれの移動に際しても同様の条件で磁気テープTに
圧接され、又、ボイスコイルモータ13の駆動力により
磁気ヘッド15がテープ幅方向に移動する。
【0013】図1(a),(b)には上記磁気ヘッド1
5と上記安定化板6の詳しい構成が示されている。図1
(a),(b)において、磁気ヘッド15は、磁気テー
プTの一方面側に配置され、ジンバル16のバネ力によ
る押圧力によって磁気テープTに圧接されていると共に
磁気テープTの接触面側にスライダー面15aを有す
る。このスライダー面15aには、図3に詳しく示す如
く、ヘッドギャップ15bが臨むよう配置されていると
共に凹部15cが設けられている。この実施形態の凹部
15cは四方向全てにスライダー面15aを有する位置
に配置されているが、少なくとも磁気テープTの走行方
向上流側にスライダー面15aの一部を構成する面15
a1が位置する箇所に凹部15cを設ければ良い。又磁
気ヘッド15は磁気テープTのテープ幅より小さく、上
述の如くテープ幅方向に移動することによって複数トラ
ック(例えば100〜200トラック)の記録再生が可
能となっている。
5と上記安定化板6の詳しい構成が示されている。図1
(a),(b)において、磁気ヘッド15は、磁気テー
プTの一方面側に配置され、ジンバル16のバネ力によ
る押圧力によって磁気テープTに圧接されていると共に
磁気テープTの接触面側にスライダー面15aを有す
る。このスライダー面15aには、図3に詳しく示す如
く、ヘッドギャップ15bが臨むよう配置されていると
共に凹部15cが設けられている。この実施形態の凹部
15cは四方向全てにスライダー面15aを有する位置
に配置されているが、少なくとも磁気テープTの走行方
向上流側にスライダー面15aの一部を構成する面15
a1が位置する箇所に凹部15cを設ければ良い。又磁
気ヘッド15は磁気テープTのテープ幅より小さく、上
述の如くテープ幅方向に移動することによって複数トラ
ック(例えば100〜200トラック)の記録再生が可
能となっている。
【0014】また、安定化板6は、磁気テープTの他方
面側で、且つ、磁気ヘッド15の対向位置に配置されて
いる。この安定化板6は、磁気テープT及び磁気ヘッド
15からの圧力によって変形しない程度の硬度を少なく
とも有する長方形状のプレートであり、そのテープ接触
面6aは摩擦係数の非常に小さい面として構成されてい
る。又、テープ接触面6aには磁気ヘッド15の位置よ
りテープ走行上流側とテープ走行下流側との各位置に窪
み部20がそれぞれ設けられている。この左右一対の窪
み部20は、それぞれ縦1列に配された複数の球面凹溝
20aにて構成されている。
面側で、且つ、磁気ヘッド15の対向位置に配置されて
いる。この安定化板6は、磁気テープT及び磁気ヘッド
15からの圧力によって変形しない程度の硬度を少なく
とも有する長方形状のプレートであり、そのテープ接触
面6aは摩擦係数の非常に小さい面として構成されてい
る。又、テープ接触面6aには磁気ヘッド15の位置よ
りテープ走行上流側とテープ走行下流側との各位置に窪
み部20がそれぞれ設けられている。この左右一対の窪
み部20は、それぞれ縦1列に配された複数の球面凹溝
20aにて構成されている。
【0015】次に、上記構成の作用を説明する。記録再
生モード時にはキャプスタン11,12の回転により磁
気テープTが走行する。この走行中の磁気テープTが磁
気ヘッド15上を連続的に通過し、この通過の際に記録
信号又は再生信号の伝達がなされる。
生モード時にはキャプスタン11,12の回転により磁
気テープTが走行する。この走行中の磁気テープTが磁
気ヘッド15上を連続的に通過し、この通過の際に記録
信号又は再生信号の伝達がなされる。
【0016】磁気テープTが走行を始めると、磁気テー
プT近傍に磁気テープTと共に流れる空気流が発生し、
この空気流が磁気テープTと安定化板6との間に入り込
み、この流入空気流の気圧を一定とするべく磁気テープ
Tが走行する。即ち、磁気テープTが振動等により安定
化板6より離れる方向に変位しようとすると磁気テープ
Tと安定化板6間の気圧が減少して磁気テープTを安定
化板6に近づけるべく力が働き、又、磁気テープTが振
動等により安定化板6に近づく方向に変位しようとする
と磁気テープTと安定化板6間の気圧が増加して磁気テ
ープTを安定化板6より遠ざけるべく力が働く。また、
安定化板6と磁気テープT間の流入空気流は、さらに安
定化板6の各窪み部20に入り込んで安定化板6と磁気
テープT間の圧力を小さくするよう作用する。このよう
な双方の相乗作用によって、図1(b)に示す如く、磁
気テープTは安定化板6に対して一定で、且つ、微小の
クリアランスを保持した状態で走行する。このように、
磁気テープTは安定化板6との間の気圧を一定とするべ
く安定化板6に沿うよう安定して走行するため、磁気テ
ープTの振動は安定化板6の位置では十分抑えられる。
プT近傍に磁気テープTと共に流れる空気流が発生し、
この空気流が磁気テープTと安定化板6との間に入り込
み、この流入空気流の気圧を一定とするべく磁気テープ
Tが走行する。即ち、磁気テープTが振動等により安定
化板6より離れる方向に変位しようとすると磁気テープ
Tと安定化板6間の気圧が減少して磁気テープTを安定
化板6に近づけるべく力が働き、又、磁気テープTが振
動等により安定化板6に近づく方向に変位しようとする
と磁気テープTと安定化板6間の気圧が増加して磁気テ
ープTを安定化板6より遠ざけるべく力が働く。また、
安定化板6と磁気テープT間の流入空気流は、さらに安
定化板6の各窪み部20に入り込んで安定化板6と磁気
テープT間の圧力を小さくするよう作用する。このよう
な双方の相乗作用によって、図1(b)に示す如く、磁
気テープTは安定化板6に対して一定で、且つ、微小の
クリアランスを保持した状態で走行する。このように、
磁気テープTは安定化板6との間の気圧を一定とするべ
く安定化板6に沿うよう安定して走行するため、磁気テ
ープTの振動は安定化板6の位置では十分抑えられる。
【0017】図4(a)には一対の窪み部を有さない安
定化板6を用いた場合のテープ走行状態、図4(b)に
は一対の窪み部20を有する安定化板6を用いた場合の
テープ走行状態がそれぞれ示されている。図4(a)に
おける安定化板6と磁気テープT間のクリアランスd1
に対して、図4(b)における安定化板6と磁気テープ
T間のクリアランスd2の方が窪み部20による減圧効
果によって非常に小さくなる。そして、テープスピード
を2m/s、記録波長を0.8μmとして上記2者の磁
気ヘッド15のRF再生出力を検出すると、図5
(a)、図5(b)のような波形が得られた。即ち、R
F出力波形のモジュレーションは一対の窪み部を有さな
い場合(図5(a))に較べて一対の窪み部20を有す
る場合の方が小さい(2dB以内)ことがわかる。
定化板6を用いた場合のテープ走行状態、図4(b)に
は一対の窪み部20を有する安定化板6を用いた場合の
テープ走行状態がそれぞれ示されている。図4(a)に
おける安定化板6と磁気テープT間のクリアランスd1
に対して、図4(b)における安定化板6と磁気テープ
T間のクリアランスd2の方が窪み部20による減圧効
果によって非常に小さくなる。そして、テープスピード
を2m/s、記録波長を0.8μmとして上記2者の磁
気ヘッド15のRF再生出力を検出すると、図5
(a)、図5(b)のような波形が得られた。即ち、R
F出力波形のモジュレーションは一対の窪み部を有さな
い場合(図5(a))に較べて一対の窪み部20を有す
る場合の方が小さい(2dB以内)ことがわかる。
【0018】また、磁気ヘッド15は磁気テープT側に
押圧力を加えられるが、磁気テープTの反対側には安定
化板6が配置されているため、磁気ヘッド15は従来に
較べて小さい押圧力で走行する磁気テープTに対して略
接触状態に配置できるため、磁気ヘッド15が磁気テー
プTに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気ヘッド15
の摩耗も少ない。又、磁気ヘッド15がテープ幅方向に
移動しても磁気ヘッド15がスライダー面15aを有す
ること、及び、小型であることも相まって磁気テープT
にはテープ幅方向に変位させる大きな力が作用しない。
従って、高トラック密度のサーボも容易にかかる。
押圧力を加えられるが、磁気テープTの反対側には安定
化板6が配置されているため、磁気ヘッド15は従来に
較べて小さい押圧力で走行する磁気テープTに対して略
接触状態に配置できるため、磁気ヘッド15が磁気テー
プTに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気ヘッド15
の摩耗も少ない。又、磁気ヘッド15がテープ幅方向に
移動しても磁気ヘッド15がスライダー面15aを有す
ること、及び、小型であることも相まって磁気テープT
にはテープ幅方向に変位させる大きな力が作用しない。
従って、高トラック密度のサーボも容易にかかる。
【0019】さらに、磁気テープTと磁気ヘッド15の
スライダー面15aとの間に入り込んだ流入空気流は、
体積の大きい凹部15cに流入することによって減圧状
態となるため、この減圧によって磁気ヘッド15は磁気
テープTに引き付けられる。即ち、磁気ヘッド15はス
ライダー面15aの位置で浮上力が働く一方、凹部15
cの位置で降下力が働くため、磁気テープTが高速走行
されても磁気ヘッド15はほとんど浮上しない。従っ
て、短波長記録が可能となり、線記録密度を上げること
ができる。
スライダー面15aとの間に入り込んだ流入空気流は、
体積の大きい凹部15cに流入することによって減圧状
態となるため、この減圧によって磁気ヘッド15は磁気
テープTに引き付けられる。即ち、磁気ヘッド15はス
ライダー面15aの位置で浮上力が働く一方、凹部15
cの位置で降下力が働くため、磁気テープTが高速走行
されても磁気ヘッド15はほとんど浮上しない。従っ
て、短波長記録が可能となり、線記録密度を上げること
ができる。
【0020】図6には安定化板6の変形例の斜視図が示
されている。図6において、安定化板6は磁気ヘッド1
5の対向位置に配置されるヘッド対向用板部材21と、
両側の窪み部20がそれぞれ設けられた一対の負圧用板
部材22との3部材から構成されている。この安定化板
6においても各板部材21,22と磁気テープT間の流
入空気流は一定圧力となるよう作用し、且つ、流入空気
流は一対の窪み部20に入り込んで一対の負圧用板部材
22と磁気テープT間の圧力を小さくする方向に作用す
るため、上記と略同様に磁気テープTは安定化板6に対
して微小のクリアランス位置で、且つ、安定化板6に沿
うよう安定して走行する。
されている。図6において、安定化板6は磁気ヘッド1
5の対向位置に配置されるヘッド対向用板部材21と、
両側の窪み部20がそれぞれ設けられた一対の負圧用板
部材22との3部材から構成されている。この安定化板
6においても各板部材21,22と磁気テープT間の流
入空気流は一定圧力となるよう作用し、且つ、流入空気
流は一対の窪み部20に入り込んで一対の負圧用板部材
22と磁気テープT間の圧力を小さくする方向に作用す
るため、上記と略同様に磁気テープTは安定化板6に対
して微小のクリアランス位置で、且つ、安定化板6に沿
うよう安定して走行する。
【0021】図7には窪み部20の変形例を示す安定化
板6の斜視図が示されている。図7において、各窪み部
20は、磁気テープTのテープ走行方向(矢印方向)の
直交方向に延びる長溝20bにて構成されている。この
変形例によっても前記実施形態と略同様の作用・効果が
ある。
板6の斜視図が示されている。図7において、各窪み部
20は、磁気テープTのテープ走行方向(矢印方向)の
直交方向に延びる長溝20bにて構成されている。この
変形例によっても前記実施形態と略同様の作用・効果が
ある。
【0022】尚、安定化板6に設ける窪み部20は、流
入空気流が入り込む形態であれば良く、上記したような
複数の球面凹溝20aや長溝20bの他にも各種形態が
考えられる。
入空気流が入り込む形態であれば良く、上記したような
複数の球面凹溝20aや長溝20bの他にも各種形態が
考えられる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、磁気
テープの一方面側に磁気ヘッドを配置し、前記磁気テー
プの他方面側で、且つ、前記磁気ヘッドの対向位置に安
定化板を設け、この安定化板のテープ接触面で、且つ、
前記磁気ヘッドの位置よりテープ走行上流側とテープ走
行下流側とのそれぞれの位置に窪み部を設けたので、磁
気テープが安定化板に対して微小のクリアランス位置
で、且つ、安定化板に沿うよう安定して走行するため、
磁気ヘッドの近傍位置では磁気テープの振動が十分抑え
られ適正な記録再生ができるという効果がある。
テープの一方面側に磁気ヘッドを配置し、前記磁気テー
プの他方面側で、且つ、前記磁気ヘッドの対向位置に安
定化板を設け、この安定化板のテープ接触面で、且つ、
前記磁気ヘッドの位置よりテープ走行上流側とテープ走
行下流側とのそれぞれの位置に窪み部を設けたので、磁
気テープが安定化板に対して微小のクリアランス位置
で、且つ、安定化板に沿うよう安定して走行するため、
磁気ヘッドの近傍位置では磁気テープの振動が十分抑え
られ適正な記録再生ができるという効果がある。
【0024】また、磁気ヘッドは、前記磁気テープ側に
押圧力を加えられ、且つ、前記磁気テープの接触面側に
スライダー面を有する構成とすることにより、磁気ヘッ
ドが磁気テープに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気
ヘッドの摩耗も少なく、長時間安定した高密度の記録再
生が可能であるという効果がある。
押圧力を加えられ、且つ、前記磁気テープの接触面側に
スライダー面を有する構成とすることにより、磁気ヘッ
ドが磁気テープに及ぼすダメージが小さく、且つ、磁気
ヘッドの摩耗も少なく、長時間安定した高密度の記録再
生が可能であるという効果がある。
【図1】(a)は、磁気ヘッドと安定化板との配置関係
を示す斜視図、(b)はその平面図(実施の形態)。
を示す斜視図、(b)はその平面図(実施の形態)。
【図2】(a)は記録再生装置の概略斜視図、(b)は
その概略平面図(実施の形態)。
その概略平面図(実施の形態)。
【図3】磁気ヘッドの斜視図(実施の形態)。
【図4】(a)は窪み部を有さない安定化板を用いた場
合のテープ走行状態を示す図、(b)は窪み部を有する
安定化板を用いた場合のテープ走行状態を示す図。
合のテープ走行状態を示す図、(b)は窪み部を有する
安定化板を用いた場合のテープ走行状態を示す図。
【図5】(a)は窪み部を有さない安定化板を用いた場
合の磁気ヘッドのRF再生出力特性線図、(b)は窪み
部を有する安定化板を用いた場合の磁気ヘッドのRF再
生出力特性線図。
合の磁気ヘッドのRF再生出力特性線図、(b)は窪み
部を有する安定化板を用いた場合の磁気ヘッドのRF再
生出力特性線図。
【図6】安定化板の変形例の斜視図。
【図7】窪み部の変形例を示す安定化板の斜視図。
【図8】磁気ヘッドと磁気テープの配置関係を示す斜視
図(従来例)。
図(従来例)。
T…磁気テープ、6…安定化板、6a…テープ接触面、
15…磁気ヘッド、15a…スライダー面、20…窪み
部、20a…球面凹部、20b…長溝、21…ヘッド対
向用板部材、22…負圧用板部材。
15…磁気ヘッド、15a…スライダー面、20…窪み
部、20a…球面凹部、20b…長溝、21…ヘッド対
向用板部材、22…負圧用板部材。
Claims (6)
- 【請求項1】 磁気テープの一方面側に磁気ヘッドを配
置し、 前記磁気テープの他方面側で、且つ、前記磁気ヘッドの
対向位置に安定化板を設け、 この安定化板のテープ接触面で、且つ、前記磁気ヘッド
の位置よりテープ走行上流側とテープ走行下流側とのそ
れぞれの位置に窪み部を設けたことを特徴とする記録再
生装置。 - 【請求項2】 前記磁気ヘッドは、前記磁気テープ側に
押圧力を加えられ、且つ、前記磁気テープの接触面側に
スライダー面を有することを特徴とする請求項1に記載
の記録再生装置。 - 【請求項3】 前記安定化板は、前記磁気ヘッドの対向
位置に配置されるヘッド対向用板部材と、前記両側の窪
み部がそれぞれ設けられた一対の負圧用板部材との3部
材から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の記
録再生装置。 - 【請求項4】 前記安定化板は、前記磁気ヘッドの対向
位置に配置されるヘッド対向用板部材と、前記両側の窪
み部がそれぞれ設けられた一対の負圧用板部材との3部
材から構成されたことを特徴とする請求項2に記載の記
録再生装置。 - 【請求項5】 前記窪み部は、複数の球面凹溝から構成
したことを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。 - 【請求項6】 前記窪み部は、前記磁気テープのテープ
走行方向の直交方向に延びる長溝として構成したことを
特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8045730A JPH09237448A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 記録再生装置 |
US08/749,019 US5982592A (en) | 1995-11-20 | 1996-11-14 | Magnetic tape stabilizer for a recording and playback device |
NO964907A NO964907L (no) | 1995-11-20 | 1996-11-19 | Anordning for innspilling og avspilling |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8045730A JPH09237448A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09237448A true JPH09237448A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=12727447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8045730A Pending JPH09237448A (ja) | 1995-11-20 | 1996-03-04 | 記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09237448A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8164856B2 (en) | 2006-02-13 | 2012-04-24 | Hitachi Maxell, Ltd. | Magnetic tape apparatus |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP8045730A patent/JPH09237448A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8164856B2 (en) | 2006-02-13 | 2012-04-24 | Hitachi Maxell, Ltd. | Magnetic tape apparatus |
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