JPH0320904Y2 - - Google Patents

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JPH0320904Y2
JPH0320904Y2 JP11700384U JP11700384U JPH0320904Y2 JP H0320904 Y2 JPH0320904 Y2 JP H0320904Y2 JP 11700384 U JP11700384 U JP 11700384U JP 11700384 U JP11700384 U JP 11700384U JP H0320904 Y2 JPH0320904 Y2 JP H0320904Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は磁気記録再生装置に関するものであ
り、特に磁気テ−プに記録された信号トラツクを
正確に追従し得るように設けられたオ−トトラツ
キング装置を備えた磁気記録再生装置に関するも
のである。
(ロ) 従来の技術 コンパクトカセツト方式のテ−プレコ−ダは、
現在最も広く用いられているオ−デイオ信号の磁
気記録再生装置であるが、そのダイナミツクレン
ジは、現在得ることの出来る最高性能のテ−プを
適用しても1KHZで高々70dB程度であり、録音
されるミユ−ジツクソ−スと較べて極めて狭いも
のである。
斯る点に鑑み、オ−デイオ信号を標本化、量子
化してデジタル信号に変換し、斯るデジタル信号
を磁気テ−プに記録することにより磁気記録再生
に伴う信号の劣化を避けるようにした所謂PCM
(パルス符号変調)方式の磁気記録再生方法及び
装置が最近提案されている 扨、オ−デイオ信号等のアナログ信号をデジタ
ル信号化した場合、その情報量は従来の磁気記録
再生装置の記録系では到底記録できない程度に増
大するので、一般に磁気テ−プにPCM信号を高
密度記録するにはデジタル信号を複数コアのマル
チチヤンネル固定ヘツドを用いて並列化に分散す
る方法が用いられている。
ところで、斯るマルチチヤンネル固定ヘツド
(例えば、薄膜磁気ヘツド)のトラツク巾は50〜
90μmであり、従来のアナログ用磁気ヘツドのト
ラツク巾と比較して約1/10と非常に狭い為、斯る
マルチチヤンネル磁気ヘツドを用いてPCM信号
を記録再生するにはトラツキング制御が重要なも
のとなる。
然し乍ら、従来の磁気記録再生装置におけるト
ラツキング制御は、調整ビス・バネ等による磁気
ヘツドの姿勢調整のみで行つている為、すくない
ものでも20〜30μm巾方向への変動を生じていた。
これは、トラツクの1/2〜1/3程度にもなり記録
再生に支障をきたすものであつた。
そこで、本願出願人は、磁気ヘツドの複数のコ
アのうち少なくとも一つのコアより再生された信
号に基づき駆動手段(例えば、ボイスコイル等の
動電型機構や圧電素子)にて磁気ヘツドを駆動
し、トラツキング制御を行うようにした磁気記録
再生装置を開発した。
そのサ−ボ系を第1図に示す。
即ち、第1図は一対のトラツキング制御用コア
を用いてサ−ボをかける場合を示すもので、コア
A1,A2の再生出力を差動増幅器Bに印加し、
その誤差出力とトラツキングエラ−が零の時コア
A1,A2にて再生されるべき電圧(基準電圧)
とを加算し、この加算出力を駆動回路Cを介して
駆動手段に印加するようにしている。
ところで、斯る磁気記録再生装置において、必
要に応じてテ−プの走行速度を切換える場合があ
る。
然し乍ら、斯様にテ−プ速度を切換えた場合、
コアより再生される出力レベルが増大或は減少す
るとともに補償せべき周波数特性が変化するた
め、上記したトラツキング制御を得ることが出来
なかつた。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 ところで、トラツキング制御を行うものとして
は、例えば特開昭58−196653号公報に開示された
ものが知られている。
然し乍ら、斯る装置では、磁気ヘツド近傍にお
いてコ字状のテ−プガイドを用い、直接テ−プを
動かすようにしている為、テ−プエツジの損傷を
生じる惧れがあり、トラツキングに対する再現性
を損ねるという問題があるとともにテ−プ走行速
度を切換えた場合の対策が全くなされていないと
いう問題があつた。
(ニ) 問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために、テ−プ走行速度
切換手段と、トラツキングエラ−零の時前記駆動
手段に印加される基準電圧と、前記駆動手段を駆
動する為の駆動回路とを備え、前記テ−プ走行速
度切換手段の切換えに応答して前記基準電圧及び
前記駆動回路の増幅度、サ−ボ系補償特性を切換
えるように構成したものである。
(ホ) 作用 上記の手段によりテ−プ走行速度を切換えた場
合でも、良好なトラツキング制御を行なうことが
出来るものである。
(ヘ) 実施例 第2図〜第4図は本考案の一実施例を示す図
で、1はカセツトハ−フ、2はカセツトハ−フ1
に設けられたテ−プガイド、3はカセツトハ−フ
1内に収納された磁気テ−プ、4,5はキヤプス
タン、6,7はピンチロ−ラ、は磁気テ−プ3
に信号を記録若しくは磁気テ−プ3に記録された
信号を再生する為の録再コンビネ−シヨン磁気ヘ
ツド、9は磁気テ−プ3に記録された信号を消去
する為の消去ヘツドで、消去動作時通電される型
式のものとする。10は消去ヘツド9が取付けら
れる固定板で、ヘツド基板(図示せず)に取付け
られた支持部材11に対して軸12を中心に回転
自在に取付けられている。13は一端が固定板1
0に取付けられると共に他端がヘツド基板に固定
された取付部材14に取付けられた圧電素子で、
消去ヘツド9を駆動する駆動手段となる。15は
ピンチロ−ラ6のテ−プ供給側(上流)に配置さ
れたテ−プガイド装置、16は録再コンビネ−シ
ヨン磁気ヘツドのテ−プ巻取側(下流)に配置
されたテ−プガイド装置である。
次に、斯る装置におけるトラツキング制御動作
について説明する。
扨、本考案では第5図に示す如く録再コンビネ
−シヨン磁気ヘツドにおいて再生ヘツド部8b
のトラツキング制御用コア8b−1、8b−2を
記録ヘツド部8aのコア8a−1、8a−2にて
記録されたトラツクの半分を検出するように配置
し、このコア8b−1、8b−2にて再生される
出力の大小によりテ−プ変動方向を検知するよう
にしている。
即ち、再生時、第5図においてテ−プ3が矢印
A方向へ変動したとすると、再生ヘツド部8bの
コア8b−1による再生出力Vaがコア8b−2
による再生出力Vbより大となる為、コア8b−
1、8b−2からの再生信号を二入力とする差動
増幅器17〔利得k〕が能動状態となり、斯る差
動増幅器17の出力k(Va−Vb)が基準電圧V1
(尚、消去ヘツドの機械的な初期設定が確実であ
ればV1は零でもよい)に加算され、駆動回路1
8を通じて圧電素子13に印加され、固定板10
に取付けられた消去ヘツド9を軸12を中心に矢
印B方向へ回動させ、消去ヘツド9のテ−プ3に
対するあおり角を可変する(第6図参照)。
斯様に消去ヘツド9のテ−プ3に対するあおり
角を可変すると、テ−プ3のテ−プガイド2に対
する巾方向の接触圧分布が変化する。
ところで、テ−プ3は接触圧が高い方向へ移動
し得るものであるから、例えば前述した如く消去
ヘツド9を矢印B方向へ回動させると、テ−プ3
下端の接触圧が高くなる為、テ−プ3は第5図に
おいて矢印C方向へ移動する。
斯るテ−プ3の矢印C方向移動は、コア8b−
1、8b−2による再生出力の誤差出力を零にす
る方向(即ち、トラツキングエラ−を是正する方
向)である為、消去ヘツド9のあおり角を可変す
ることによりテ−プ3を移動させ、トラツキング
制御を達成出来る。尚、テ−プ3が矢印C方向へ
変動した場合には、消去ヘツド9を矢印D方向へ
駆動するようにすればよい。
ところで、テ−プの走行速度をv0cm/secから
2v0cm/secに切換えたとすると、コア8b−1、
8b−2で再生される信号レベルは上昇すること
となる。したがつてテ−プ速度v0cm/secで再生
中にxμmのトラツキングエラ−を生じたとする
と、差動増幅器17からの出力は、前述したよう
にk(Va−Vb)となり、駆動回路18を通じて
駆動手段13に印加される電圧は、k{V1−k
(Va−Vb)}となる。
但し、kは駆動回路18における増幅度であ
る。
一方、テ−プの走行速度を2倍にした2V0cm/
secでの再生中にXμmのトラツキングエラ−を生
じたとすると、差動増幅器17からの出力は、
k・α(Va−Vb)となり、駆動回路18を通じ
て駆動手段13に印加される電圧は、k{V1
k・α(Va−Vb)}となり、同一のトラツキング
エラ−に対して駆動手段13に印加される電圧が
変化するため不都合である。
又、速度を増加(例えば2倍速)させることに
よつて、フイ−ドバツクサ−ボ系で補償すべき利
得及び位相が変化してくる。フイ−ドバツクサ−
ボ系では必ず何等かの利得及び位相補償回路を付
加させているが、テ−プ速度の増加(例えば2倍
速)に対し何の対策もとらない場合サ−ボ系の安
定を得ることが不可能となる。尚、サ−ボ系の安
定度はナイキストの安定判別法から位相余裕及び
ゲイン余裕から判定が可能であり、一般のサ−ボ
系では位相余裕40〜60゜、ゲイン余裕10〜20dB以
上が適当とされている。
そこで、本考案は例えばテ−プ速度切換部19
のテ−プ速度の切換(V0cm/sec→2V0cm/sec)
に応答して、基準電圧をV1からαV1に、駆動回
路18の増幅度をkからk/αに切換えると共に
サ−ボ系補償特性を同時に切換えるようにしたも
のである。
(ト) 考案の効果 本考案に依れば、テ−プ速度の切換えに応答し
て基準電圧、駆動回路の増幅度及びサ−ボ系補償
特性を切換えるようにしたもので、いかなるテ−
プ速度においてもテ−プを損傷することなく良好
なトラツキング制御を得ることが出来るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のサ−ボ系を示す図、第2図は本
考案に係る磁気記録再生装置のテ−プ走行系を示
す要部部分断面図、第3図はその斜視図、第4図
は消去ヘツド近傍を示す図、第5図は磁気ヘツド
のコア部分を示す図、第6図はトラツキングサ−
ボ系の一例を示すブロツク図である。 ……記録ヘツド部8aと再生ヘツド部8bと
を有する録再コンビネ−シヨン磁気ヘツド、9…
…消去ヘツド、13……圧電素子、18……駆動
回路、19……テ−プ速度切換部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数コアを有し、少なくとも磁気テ−プに記
    録された信号を再生し得る磁気ヘツドと、前記
    磁気テ−プ上に記録された信号を消去する為の
    消去ヘツドと、この消去ヘツドを前記磁気テ−
    プのあおり方向へ駆動する駆動手段とよりな
    り、前記磁気ヘツドの複数のコアのうち少なく
    とも一つのコアより再生された信号に基づき前
    記駆動手段にて前記消去ヘツドを前記磁気テ−
    プのあおり方向へ駆動することにより前記磁気
    テ−プを巾方向へ駆動し、以つてトラツキング
    制御を行うようにした磁気記録再生装置であつ
    て、テ−プ走行速度切換手段と、トラツキング
    エラ−零の時前記駆動手段に印加される基準電
    圧と、前記駆動手段を駆動する為の駆動回路と
    を備え、前記テ−プ走行速度切換手段の切換え
    に応答して前記基準電圧及び前記駆動回路の増
    幅度、サ−ボ系補償特性を切換えるようにした
    ことを特徴とする磁気記録再生装置。 (2) 前記駆動手段が圧電素子であることを特徴と
    した実用新案登録請求の範囲第1項記載の磁気
    記録再生装置。
JP11700384U 1984-07-30 1984-07-30 磁気記録再生装置 Granted JPS6133220U (ja)

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JP11700384U JPS6133220U (ja) 1984-07-30 1984-07-30 磁気記録再生装置

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JPS6133220U JPS6133220U (ja) 1986-02-28
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