JP2013094627A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋開きの防止を任意に選択できる炊飯器を提供する。
【解決手段】蓋体3が閉じられたときに本体2に設けられたフック2aに係合し、蓋体3の閉状態を保持する蓋ロック機構部6と、蓋ロック機構部6によるフック2aとの係合を解除し、蓋体3を開状態にするための蓋開きボタン5と、制御部により駆動されて蓋開きボタン5の操作を阻止し、蓋ロック機構部6によるフック2aとの係合を保持させる蓋開き防止手段とを備え、制御部は、操作パネルにより設定された期間、蓋開き防止手段を駆動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、本体に開閉自在に設けられた蓋体の閉状態を任意にロックすることができる炊飯器に関するものである。
圧力式の炊飯器では、炊飯器内の内圧が高まったときに炊飯器の蓋体が開かないように、調圧弁の動きに連動する蓋開きロック機構が採用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001−137110号公報(要約書、図3) 特開2005−40396号公報(要約書、図3)
しかし、圧力式でない炊飯器においては、炊飯中であっても蓋開きボタンを押すだけで蓋体を開放することができ、そのため、子供等が誤って蓋開き操作を行った場合には、特に沸騰中に蓋体が開いた場合には火傷する虞があった。また、炊飯開始直後では安全性に問題はないが、誤った操作で蓋体が開いたままの状態で炊飯が行われた場合、正常な炊飯が行われず、生炊きの状態となってしまう課題があった。
ソレノイド等により自動的に蓋体が開かないようにロックした場合、ソレノイドによる電力の消費が多くなり、そのようなロック機構を必要としない家庭では、ロック機構の使用を任意に選択できることが望ましかった。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、蓋開きの防止を任意に選択できる炊飯器を提供することを目的とする。
本発明に係る炊飯器は、内釜が着脱自在に収納され、その内釜を加熱するための加熱手段を有する本体と、本体の上部に開閉自在に取り付けられ、内釜を密閉状態で覆う蓋体と、本体あるいは蓋体の何れかに設けられた操作パネルと、加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、蓋体が閉じられたときに本体に設けられたフックに係合し、その蓋体の閉状態を保持する蓋ロック機構部と、蓋ロック機構部によるフックとの係合を解除し、蓋体を開状態にするための蓋開きボタンと、制御手段の制御により駆動したときに、蓋開きボタンの操作を阻止し、蓋ロック機構部によるフックとの係合を保持させる蓋開き防止手段とを備え、制御手段は、操作パネルにより設定された期間、蓋開き防止手段を駆動する。
本発明によれば、操作パネルにより設定された期間、蓋ロック機構部によるフックとの係合を保持させる蓋開き防止手段を駆動するようにしているので、特に子供等が不用意に炊飯器の蓋体を開けてしまうことを防止でき、安全性の高い炊飯器を提供できる。
実施の形態に係る炊飯器の正面図及び側面図。 実施の形態に係る炊飯器の蓋体を開けて示す側面図。 実施の形態に係る炊飯器の蓋体に設けられた蓋開きボタンの周辺を拡大して示す縦断面図。 図3蓋体を裏面から見て示す蓋開きボタン、蓋ロック機構部及び蓋開き防止手段の平面図。 実施の形態に係る炊飯器の電気的な概略構成を示すブロック図。
図1は実施の形態に係る炊飯器の正面図及び側面図、図2は実施の形態に係る炊飯器の蓋体を開けて示す側面図である。
図1、2において、炊飯器1は、本体2と、本体2の上部に開閉自在に取り付けられた蓋体3と、本体2の前方に着脱自在に装着された蒸気回収タンク4とを備えている。本体2は、内釜2bが着脱自在に収納され、内部には内釜2bを誘導加熱する加熱コイル、内釜2bの外周や上方から加熱するヒーターが設けられている。また、本体2には、後述する蓋ロック機構部と係合するフック2aが設けられている。蓋体3は、内釜2bの開口を密閉する内蓋3aを有し、正面には蓋開きボタン5が設けられている。
蓋開きボタン5は、押されたときに、前述の蓋ロック機構部によるフック2aへの係合を解除し、蓋体3を開状態にする。なお、蓋開きボタン5の押圧による蓋体3の開放は、後述する蓋開き防止手段が駆動していないときである。
蒸気回収タンク4は、水が注入されており、その水の中に挿入されたタンク側蒸気導管が取り付けられたタンク蓋を有している。蒸気回収タンク4は、蓋体3の内側に設けられた本体側蒸気導管を介してタンク側蒸気導管に流入し、炊飯中に内釜2b内に発生する蒸気を水により復水させて回収する。
図3は実施の形態に係る炊飯器の蓋体に設けられた蓋開きボタンの周辺を拡大して示す縦断面図、図4は図3の蓋体を裏面から見て示す蓋開きボタン、蓋ロック機構部及び蓋開き防止手段の平面図である。なお、図3(a)は蓋体3が閉じている状態を示し、同図(b)は蓋開きボタン5の押圧により蓋ロック機構部によるフック2aへの係合が解除された状態を示す。図4(a)は蓋開きボタン5が蓋開き防止手段によりロックされた状態を示し、同図(b)はそのロックが解除された状態を示す。
蓋開きボタン5は、裏面に蓋体3の内側に延びる例えば2本の丸棒状の突出部5aと、各突出部5aの下部に突出部5aと同一方向に延びる板状の案内板5bが設けられている。突出部5aの先端部は、円錐状に形成されている。
前述の蓋ロック機構部は、例えば、板状のラッチ6と、ラッチ6の蓋体3の幅方向の両端にそれぞれ設けられた軸6aと、各軸6aの外周にそれぞれ巻回されてなる渦巻状のバネ6bと、各軸6aを回動自在に支持する支持部7とで構成されている。ラッチ6は、蓋開きボタン5と対向する面の反対側の面に蓋体3の内側に突出する突出片6dを有し、さらに、下部にフック2aと係合するL字形状の係合片6cを有している。その突出片6dの両端に、前述の軸6aが設けられている。ラッチ6は、図3(a)に示すように、バネ6bの弾性力により、係合片6cがフック2aに係合し、蓋開きボタン5の突出部5aにより押されたときに、軸6cを支点として蓋体3の内側に傾いて、係合片6cによるフック2aとの係合を解除する。
蓋開き防止手段は、例えば、蓋体3の幅方向に移動させる軸8aを有するソレノイド8と、その軸8aの移動に連動して蓋開きボタン5の突出部5aを直交するボタンストッパ9とで構成されている。ボタンストッパ9は、移動方向の断面形状が略四辺形に形成され、その上面に2つの溝9aが設けられている。その溝9aの間隔は、蓋開きボタン5に設けられた2本の突出部5aの間隔と略同じである。
前述のソレノイド8が駆動していないときに、蓋開きボタン5を押した場合、突出部5aの下部に設けられた案内板5bがボタンストッパ9の溝9a内に入る。これに伴って蓋開きボタン5の突出部5aが移動し、ラッチ6を押して係合片6cによるフック2aへの係合を解除する。一方、ソレノイド8が駆動したときには、蓋体3を裏側から見て、軸8aが右側へ移動しボタンストッパ9を連動させる。この時、ボタンストッパ9の溝9aが同一方向に移動するので、この状態においては、蓋開きボタン5を押しても案内板5bがボタンストッパ9の側面に当たり、突出部5aの移動を阻止する。つまり、蓋開きボタン5の操作を阻止し、蓋ロック機構部によるフック2aとの係合を保持させる。
次に、本実施の形態の炊飯器の電気的なブロック構成について、図5を用いて説明する。
図5は実施の形態に係る炊飯器の電気的な概略構成を示すブロック図である。
操作パネル10は、例えば蓋体3の上面に設けられ、炊飯キースイッチ11a、図示していないが保温、予約、炊飯メニュー等を選択する各種のキースイッチを有している。また、操作パネル10は、炊飯キースイッチ11aや、その他のキースイッチの操作に基づいて制御部13に信号を入力するキー入力部11、液晶表示部12等を備えている。本実施の形態においては、炊飯キースイッチ11aで、炊飯の他に、ソレノイド8の駆動及び停止を行えるようにしている。
なお、操作パネル10が蓋体3の上面に設けられていることを述べたが、本体2側に設けても良い。また、炊飯キースイッチ11aでソレノイド8の駆動及び停止を行えるようにしたが、保温、予約等のキースイッチで行えるようにしても良い。
制御部13は、炊飯キースイッチ11aがON操作されると、炊飯工程に入り、炊飯量に応じて予熱・沸騰・蒸らしの各工程において加熱部14の通電制御を行う。また、制御部13は、例えば炊飯キースイッチ11aのON操作が所定時間以上継続して行われたときには、液晶表示部12にソレノイド8を駆動させる期間を表示する。
例えば、制御部13は、「炊飯工程」、「予熱」、「沸騰」、「蒸らし」及び「保温工程」の何れかにおいてソレノイド8を駆動させるかを液晶表示部12に表示し、使用者に選択を促す。制御部13は、その後、炊飯キースイッチ11aにより、例えば「予熱」と「沸騰」が選択されたときには、炊飯開始時にソレノイド8に電源を供給して駆動させ、沸騰が終了するまでその状態を保持する。
また、制御部13は、「炊飯工程」が選択されたときには、炊飯開始時にソレノイド8に電源を供給して駆動させ、蒸らしが終了するまでその状態を保持する。さらに、制御部13は、「保温工程」が選択されたときには、保温開始時にソレノイド8に電源を供給して駆動させ、その状態を保持する。
制御部13は、ソレノイド8を駆動しているときに、例えば、再び炊飯キースイッチ11aのON操作が所定時間以上継続して行われたときには、液晶表示部12に蓋体3の「ロック解除」を表示する。制御部13は、「ロック解除」を表示した後に、炊飯キースイッチ11aにより、「ロック解除」が選択されたときには、電源を遮断してソレノイド8の駆動を停止させる。
ソレノイド8が駆動したときには、前述したように、蓋体3を裏面から見て、軸8aが右側へ移動しボタンストッパ9を連動させる。この時、ボタンストッパ9の溝9aが同一方向に移動するので、この状態においては、蓋開きボタン5を押しても案内板5bがボタンストッパ9の側面に当たり、突出部5aの移動を阻止する(図4(a)参照)。
ソレノイド8が停止させた際、軸8aが復帰しボタンストッパ9を左側へ押し出す。この時、ボタンストッパ9の溝9aが蓋開きボタン5の突出部5aの下方に位置するので、蓋開きボタン5を押した場合、突出部5aの下部に設けられた案内板5bがボタンストッパ9の溝9a内に入る。これに伴って蓋開きボタン5の突出部5aが移動し、ラッチ6を押して係合片6cによるフック2aへの係合を解除する。
以上のように実施の形態においては、蓋体3の開放の防止を任意に設定できるようにしたので、特に子供等が不用意に炊飯器1の蓋体3を開けてしまうことを防止でき、安全性の高い炊飯器1を提供できる。
また、ロックした蓋体3を任意に解除できるようにしているので、炊飯途中において炊き込みご飯の具材を追加することができ、使い勝手の良い炊飯器1を提供できる。
なお、実施の形態では、操作パネル10により設定された期間、蓋開き防止手段を駆動させて、その間、蓋開きボタン5の操作による蓋体3の開放を阻止するようにしたが、その設定が可能な炊飯器とするか否かを任意に選択できるようにしても良い。
例えば、予め制御部13に蓋開き防止手段の駆動を有効にするモードと蓋開き防止手段の駆動を無効にするモードを設定し、操作パネル10の操作により何れかのモードを選択させる。これにより、蓋体3をロックする必要のない家庭でも、本実施の形態の炊飯器1を使用でき、汎用性のある炊飯器を提供できる。
1 炊飯器、2 本体、2a フック、2b 内釜、3 蓋体、3a 内蓋、4 蒸気回収タンク、5 蓋開きボタン、5a 突出部、5b 案内板、6 ラッチ、6a 軸、6b バネ、6c 係合片、6d 突出片、7 支持部、8 ソレノイド、8a 軸、9 ボタンストッパ、9a 溝、10 操作パネル、11a 炊飯キースイッチ、12 液晶表示部、13 制御部、14 加熱部。

Claims (5)

  1. 内釜が着脱自在に収納され、該内釜を加熱するための加熱手段を有する本体と、
    前記本体の上部に開閉自在に取り付けられ、前記内釜を密閉状態で覆う蓋体と、
    前記本体あるいは前記蓋体の何れかに設けられた操作パネルと、
    前記加熱手段の加熱動作を制御する制御手段と、
    前記蓋体が閉じられたときに前記本体に設けられたフックに係合し、当該蓋体の閉状態を保持する蓋ロック機構部と、
    前記蓋ロック機構部による前記フックとの係合を解除し、前記蓋体を開状態にするための蓋開きボタンと、
    前記制御手段により駆動されて前記蓋開きボタンの操作を阻止し、前記蓋ロック機構部による前記フックとの係合を保持させる蓋開き防止手段とを備え、
    前記制御手段は、前記操作パネルにより設定された期間、前記蓋開き防止手段を駆動させることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記蓋開き防止手段を駆動する期間として、予熱、沸騰及び蒸らしの各工程の何れか1工程あるいは2工程以上であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記蓋開き防止手段を駆動する期間として、保温工程であることを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  4. 前記制御手段は、炊飯開始後、前記操作パネルの操作によるロック解除の指示を受けたときに、前記蓋開き防止手段の駆動を停止させ、前記蓋開きボタンの操作による前記蓋体の開放を有効にすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の炊飯器。
  5. 前記制御手段は、前記蓋開き防止手段の駆動を有効にするモード及び当該蓋開き防止手段の駆動を無効にするモードを有し、前記操作パネルの操作に基づいて何れか一方のモードを選択することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の炊飯器。
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