JP6664060B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯動作中に発生する蒸気と、蒸気に含まれる「おねば」とを分離して、蒸気から分離した「おねば」を炊飯動作中の米に戻すおねば循環機構を有する炊飯器に関する。
炊飯器においては、炊飯動作中の鍋内の圧力を大気圧以上に昇圧して高圧で炊飯動作を行い、高圧炊飯の途中において鍋内の圧力を急激に大気圧近傍まで一気に低下させて、鍋内に激しい沸騰現象、いわゆる突沸現象を発生させることにより、炊飯むらのない美味しいご飯を炊き上げることが知られている。
このような、突沸現象を利用して炊飯動作中の米を攪拌し、炊き上げる炊飯器においては、炊飯動作中に高熱で大量の蒸気が発生する。この蒸気には、加熱した米から溶け出したうま味成分である「おねば」が含まれている。したがって、大量の蒸気からうま味成分である「おねば」を分離して炊飯動作中の米に戻し、「おねば」が除かれた蒸気は低温化して、炊飯器の外部に排出する構成が望ましい。このような構成としては、特許文献1に記載の圧力式炊飯器が提案されている。
特開2012−81304号公報
前述のように、炊飯器においては、炊飯動作中の鍋内部の圧力を一気に抜いて米を攪拌させるための機構、加熱した米から溶け出す「おねば」を蒸気から分離して、炊飯動作中の米に「おねば」を戻し、蒸気を低温化して排出する機構が設けられている。しかしながら、突沸現象を利用して炊飯動作中の米を攪拌し、炊き上げる炊飯器においては、炊飯動作中に高熱で大量の蒸気が発生するため、蒸気から「おねば」を分離して、「おねば」を炊飯動作中の米に戻し、蒸気を低温化して排出するためには、機構が大型化し、炊飯器において大きなスペースを確保する必要があった。
また、近年の炊飯器においては、多種多様な炊飯モードが組み込まれており、そのような炊飯モードを実行させるための機構が内蔵されているため、炊飯器全体としては、大型化せざるを得ない構成となっていた。
さらに、炊飯器においては、一般家庭において常時使用するものであるため、小型化して配置スペースの制約を少なくすることは勿論、使用者にとって使いやすい構成であることが重要な課題である。また、炊飯器においては、例えば、一合または二合などの炊き上げ量が少ない小型の炊飯器の需要が大きくなってきており、更なる小型化が求められてきている。
本発明においては、炊飯動作中に発生する蒸気から「おねば」を分離して、分離した「おねば」を炊飯動作中の米に戻すおねば循環機構を小型化し、且つ使用者にとって使い勝手が良い炊飯器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る一態様の炊飯器は、
内鍋を収容する炊飯器本体、および
前記炊飯器本体に収容された前記内鍋の内部空間を密閉する蓋本体、を有する炊飯器であって、
前記蓋本体は、炊飯動作状態において、前記内鍋から流入した蒸気から「おねば」を分離して、分離された「おねば」を前記内鍋に戻し、「おねば」の分離された蒸気を当該蓋本体の外部へ排出する蒸気タンク部を備え、
前記蒸気タンク部は、前記蓋本体に着脱可能な蒸気タンクケースと、
前記蒸気タンクケースの内部に形成された蒸気保持空間を覆い、前記蒸気タンクケースに対して脱着可能な蒸気タンク蓋と、
前記蒸気タンクケースの内部の前方側縁近傍に突設され、炊飯動作状態において前記内鍋からの蒸気が流入する蒸気流入口と前記蒸気保持空間に放出する蒸気放出口とを有する蒸気パイプと、を備え、
前記蒸気タンク蓋は、前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に放出された蒸気に直接的に接触し、当該蒸気から「おねば」を分離するする蒸気当接板と、前記蒸気保持空間に保持された蒸気を前記蒸気タンク部から外部に排出するための蒸気排出口と、を有し、
前記蒸気排出口は、前記蒸気タンク蓋の後方側において左右方向に延びる開口で構成され、
前記蒸気当接板は、前記蒸気放出口からの蒸気を直接的に受ける面が蒸気の放出方向に対して斜めである当接面と、前記当接面に連続して、蒸気の放出方向に平行であり、前記蒸気排出口と平行な平行面と、を含み、
前記蓋本体に装着される前記蒸気タンクケースは、前記蓋本体に対向する面に前記蓋本体に形成された蒸気・おねば通路口に挿入する突起部を有し、
前記突起部は前記蒸気・おねば通路口への挿入方向に直交する断面が楕円形状を有しており、
前記突起部の内部には、前記蒸気放出口から放出された蒸気から分離して前記蒸気保持空間に保持された「おねば」を前記内鍋の内部空間に戻すためのおねば排出口と、前記蒸気流入口が配設されており、
前記内鍋からの蒸気は、前記蒸気・おねば通路口に挿入された前記突起部における前記蒸気流入口から流入し、前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に放出されるよう構成され、前記蒸気保持空間の「おねば」は、前記おねば排出口と前記蒸気・おねば通路口とを介して前記内鍋の内部空間に戻されるよう構成されている。
本発明によれば、炊飯動作中に発生する蒸気から「おねば」を分離して、分離した「おねば」を炊飯動作中の米に戻すおねば循環機構を小型化することが可能となり、使用者にとって使い勝手の良い炊飯器を提供することができる。
本発明に係る本実施形態の炊飯器の外観を示す斜視図 本実施形態の炊飯器における主要な構成を示す断面図 本実施形態の炊飯器の外観図であり、蒸気タンク部が外れた状態を示す斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク部を示す図であり、蒸気タンクケースに対して蒸気タンク蓋が開いた状態を示す斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンクケースの斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンクケースの平面図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンクケースの裏面図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンクケースの左側面図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンクケースの右側面図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク蓋の平面図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク蓋を斜め上方から上面を見た斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク蓋の裏面図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク蓋を斜め下方から裏面を見た斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク部の左側面が見える斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク部の右側面が見える斜視図 本実施形態の炊飯器における蒸気タンク部が外れた状態の炊飯器の平面図
本発明に係る第1の態様の炊飯器は、
内鍋を収容する炊飯器本体、および
前記炊飯器本体に収容された前記内鍋の内部空間を密閉する蓋本体、を有する炊飯器であって、
前記蓋本体は、炊飯動作状態において、前記内鍋から流入した蒸気から「おねば」を分離して、分離された「おねば」を前記内鍋に戻し、「おねば」の分離された蒸気を当該蓋本体の外部へ排出する蒸気タンク部を備え、
前記蒸気タンク部は、前記蓋本体に着脱可能な蒸気タンクケースと、
前記蒸気タンクケースの内部に形成された蒸気保持空間を覆い、前記蒸気タンクケースに対して脱着可能な蒸気タンク蓋と、
前記蒸気タンクケースに設けられ、炊飯動作状態において前記内鍋からの蒸気が流入する蒸気流入口と前記蒸気保持空間に放出する蒸気放出口とを有する蒸気パイプと、を備え、
前記蒸気タンク蓋は、前記蒸気保持空間に保持された蒸気を前記蒸気タンク部から外部に排出するための蒸気排出口を有し、
前記蓋本体に装着される前記蒸気タンクケースは、前記蓋本体に対向する面に前記蓋本体に形成された蒸気・おねば通路口に挿入する突起部を有し、
前記突起部は前記蒸気・おねば通路口への挿入方向に直交する断面が楕円形状を有しており、
前記突起部の内部には、前記蒸気放出口から放出された蒸気から分離して前記蒸気保持空間に保持された「おねば」を前記内鍋の内部空間に戻すためのおねば排出口と、前記蒸気流入口が配設されており、
前記内鍋からの蒸気は、前記蒸気・おねば通路口に挿入された前記突起部における前記蒸気流入口を介して前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に放出され、前記蒸気保持空間の「おねば」は、前記おねば排出口と前記蒸気・おねば通路口とを介して前記内鍋の内部空間に戻されるよう構成されている。
本発明に係る第2の態様の炊飯器は、第1の態様の前記突起部における前記蒸気・おねば通路口への挿入方向に直交する断面の楕円形状において、略半分の領域に略半円形状の開口を有する前記蒸気流入口が配設され、残りの領域に略環状の開口を有する前記おねば排出口が配設されている。
本発明に係る第3の態様の炊飯器は、第2の態様において、前記蒸気パイプには、前記おねば排出口の略環状の開口を下方から塞ぎ、弾性体で構成された負圧弁が設けられている。
本発明に係る第4の態様の炊飯器は、第1から第3の態様のいずれかの態様における前記蒸気タンクケースにおいて、前記蒸気保持空間の内部に突設された前記蒸気パイプの突出端に形成された前記蒸気放出口の放出方向の直下に前記おねば排出口が形成されている。
本発明に係る第5の態様の炊飯器は、第1から第4の態様のいずれかの態様における前記蒸気タンク蓋が、前記蒸気パイプの前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に拡散放出された蒸気が当接し、蒸気から「おねば」を分離すると共に直線的に前記蒸気排出口に到達しないように形成された蒸気当接板を有する。
本発明に係る第6の態様の炊飯器は、第1から第5の態様のいずれかの態様における前記蒸気タンク蓋が、前記蒸気パイプの前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に拡散放出された蒸気を前記蒸気保持空間において蒸気排出口を含む蒸気排出空間に導く複数の蒸気ガイト板を有する。
本発明に係る第7の態様の炊飯器は、第1から第6の態様のいずれかの態様における前記蒸気タンク部が、前記蒸気タンク部の後方を持ち上げて前記蓋本体から外すよう構成されており、前記蓋本体から外された前記蒸気タンク部における前記蒸気タンク蓋と前記蒸気タンクケースの左右端いずれか一方にヒンジ機構を設けて、前記蒸気タンク蓋が前記蒸気タンクケースに対して左又は右の方向に回動するよう構成されている。
以下、本発明の炊飯器に係る実施形態としては、誘導加熱(IH)を加熱源とし、加圧と減圧とを繰り返す可変圧力式の炊飯器について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の炊飯器は、以下の実施の形態に記載した可変圧力式の炊飯器の構成に限定されるものではなく、以下の実施形態において説明する技術的思想と同等の技術的思想に基づく炊飯器の構成を含む。
以下、本発明に係る本実施形態の炊飯器について添付の図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の炊飯器の外観を示す斜視図である。図2は、本実施形態の炊飯器における主要な構成を示す断面図である。
本実施の形態の炊飯器は、内鍋11を収納する炊飯器本体1と、炊飯器本体1に収容された内鍋11の内部空間である炊飯空間を密閉可能な蓋本体2とを有して構成されている。
炊飯器本体1の内部には有低筒状に形成された鍋収容部12を有し、この鍋収容部12に内鍋11が収容可能に構成されている。蓋本体2は、炊飯器本体1に形成された鍋収容部12の上部開口部を開閉可能に取り付けられている。蓋本体2の外観上面には、炊飯器本体1に対して蓋本体2を開成状態とするためのフックボタン3が設けられている。フックボタン3を押圧することにより、炊飯器本体1に対して開成方向に付勢されている蓋本体2を炊飯器本体1に係止している係止部が外れて、炊飯器本体1の鍋収容部12(内鍋11)が開放される構成である。蓋本体2における内鍋11の上部開口部に対向する面側には、内鍋11の上部開口部を塞ぐことが可能な略円板状の内蓋13が着脱可能に取り付けられている。
また、蓋本体2の外観上面には、当該炊飯器の炊飯条件を設定するための操作部4、選択された炊飯メニュー、炊飯動作状態などを示す表示部5、および炊飯動作時に蒸気を放出する蒸気排出口7を有する蒸気タンク部6が設けられている。蒸気タンク部6については後で詳細に説明するが、蒸気タンク部6は蓋本体2から脱着可能に構成されている。
図2の断面図に示すように、炊飯器本体1に設けられている鍋収容部12の外周面には内鍋11を誘導加熱するための複数の加熱コイル14が配設されている。本実施の形態においては、鍋収容部12の底面領域、側面領域、および底面と側面とを繋ぐ曲面領域(コーナー部分)に加熱コイル14がそれぞれ設けられている。また、本実施の形態においては、蓋本体2における内蓋13が蓋加熱板となるように、蓋本体2の内部に加熱コイル(図示省略)が設けられている。
鍋収容部12における底部の中央には内鍋11の温度を検出するための鍋温度センサ15が設けらている。鍋温度センサ15は、鍋収容部12に収容されて加熱される内鍋11の底部に当接するように配設されている。本実施の形態の炊飯器における温度検知センサとしては、蓋本体2の内部に設けられて内蓋13の温度を検出する内蓋温度センサ(図示省略)がある。
炊飯器本体1の内部には、前述の加熱コイル14を加熱駆動するための駆動部、および当該炊飯器において実行される複数の炊飯プログラムを記憶する記憶部、選択された炊飯プログラムを実行するための制御部が設けられている。制御部は、選択された炊飯プログラムに基づき設定条件、および複数の温度検知センサからの温度情報などに応じて各種の炊飯動作を制御する。
[蒸気タンク部の構成]
図3は、本実施形態の炊飯器における蒸気タンク部6が蓋本体2から外された状態を示している。なお、図3においては炊飯器の後方側を手前側となるように表示している。以後の説明においては、炊飯器のフックボタン3が設けられた側を炊飯器の前方側とし、炊飯器の蒸気タンク部6が設けられた側を炊飯器の後方側としてそれぞれ定義し、炊飯器を前方から見た炊飯器の右側を単に右側と称し、炊飯器を前方から見た炊飯器の左側を単に左側と称する。
図3に示すように、本実施形態の炊飯器においては、蒸気タンク部6が蓋本体2の後方部分に形成された蒸気タンク取付部8に装着されるように構成されている。蒸気タンク取付部8は凹部形状を有しており、装着される蒸気タンク部6の外観形状に対応しており、蒸気タンク取付部8に蒸気タンク部6が密着して装着される。
本実施の形態において、蒸気タンク取付部8の後方部分には切欠け部が32が形成されている。使用者は、蒸気タンク取付部8の後方にある切欠け部32に指先を挿入して蒸気タンク部6を引き上げることにより、蒸気タンク部6が蒸気タンク取付部8から外れる構成である。
図4は、蒸気タンク取付部8から外れた蒸気タンク部6を示す斜視図である。蒸気タンク部6は、蒸気タンク取付部8に装着される蒸気タンクケース10と、蒸気タンクケース10の内部空間を覆い、蒸気タンクケース10に対して脱着可能な蒸気タンク蓋9を備えている。蒸気タンク蓋9は、蒸気タンクケース10に対して係合部分(ヒンジ機構)を中心として回動可能であり、蒸気タンクケース10の内部空間が開放される構成である。その係合部分であるヒンジ機構は開放状態において取り外せるように構成されている。
蒸気タンクケース10の内部には、蒸気タンクケース10の底面から突設した蒸気パイプ16が形成されている。蒸気パイプ16は、筒形状を有して底面から突出しており、突出方向に直交する断面が略半円形状であり、特に円弧部分が略放物線形状を有している。蒸気パイプ16の突出端(上端部分)には蒸気放出口23が形成されている。蒸気パイプ16は、蒸気タンクケース10の裏面に開口した後述する蒸気流入口25(図6参照)から流入した蒸気を蒸気放出口23から蒸気タンク部6の内部空間である蒸気保持空間Aに拡散放出するよう構成されている。蒸気放出口23の蒸気放出方向は、略水平方向に拡散放出するように形成されている。
また、蒸気タンクケース10には、脱着被検出部26が設けられている。この脱着被検出部26は、磁石を内蔵しており、蒸気タンク部6が蒸気タンク取付部8に装着されたとき、蓋本体2に設けられた蒸気タンク脱着検出機構の検出部が脱着被検出部26の磁石に反応して、蒸気タンク部6が蒸気タンク取付部8に装着されたことを示す装着信号を制御部に送信する。これにより、本実施形態の炊飯器においては、蒸気タンク部6が蒸気タンク取付部8に装着されたことを検出した後に、炊飯動作が開始可能となる。
図5は、蒸気タンク蓋9が外れた状態の蒸気タンクケース10を示す斜視図であり、図6は図5に示した蒸気タンクケース10の平面図である。なお、図5に示す蒸気タンクケース10は右側面と後方の面である背面を示しており、図6に示す蒸気タンクケース10においては紙面の上側が炊飯器の後方側を示している。
蒸気タンクケース10の内部に突設された蒸気パイプ16は、炊飯器本体1に収容された内鍋11において炊飯動作時に発生した蒸気が流れる蒸気排出経路上に設けられている。内鍋11から発生した蒸気は蒸気パイプ16の内部通路を通る構成である。従って、蒸気パイプ16の下端部分である基端部分には開口が形成されており、この開口が蒸気流入口25となる。蒸気流入口25から流入した蒸気は、蒸気パイプ16の突出端に形成された蒸気放出口23から蒸気タンク部6の内部空間である蒸気保持空間Aに放出される。蒸気タンク部6の蒸気保持空間Aは、蒸気放出口23から放出された蒸気を一旦保持する機能を有する。
図5に示すように、蒸気パイプ16の突出端に形成された蒸気放出口23は、蒸気タンクケース10の内部空間である蒸気保持空間Aにおいて、脱着被検出部26が配設されている方向(左側の方向)とは反対側に向かって蒸気が放出される構成である。本実施形態の構成においては、蒸気放出口23の蒸気放出方向は、蒸気保持空間Aにおける右側の方向となっている。
図6に示すように、蒸気タンクケース10は、その上方端開口が略四角形状を有している。但し、上方端開口のコーナー部分は曲面にて構成されている。蒸気タンクケース10の底面において、蒸気パイプ16の蒸気放出口23の放出方向の直下にはおねば排出口24の開口が形成されている。即ち、蒸気パイプ16の基端部分にある開口である蒸気流入口25と、おねば排出口24は隣接して配置されている。また、蒸気タンク部6が蒸気タンク取付部8に装着された状態において、蒸気タンクケース10の底面は傾斜しており、おねば排出口24が蒸気タンクケース10の底面における最下端位置となるよう形成されている。
図6の蒸気タンクケース10の平面図(蒸気タンク蓋9が外れた状態の図)に示すように、蒸気パイプ16の形成位置と、おねば排出口24の形成位置は、楕円形状の蒸気流入・おねば排出領域Bの中において隣接するように配置されている。楕円形状の蒸気流入・おねば排出領域Bにおいて、おねば排出口24は、略円形に形成されており、略環状の開口を有する。おねば排出口24は、具体的には、複数の円弧状の開口が円環状に配置されて構成されている。
蒸気パイプ16の基端部分(蒸気流入口25に略相当する部分)は、蒸気流入・おねば排出領域Bにおける略半分の領域を占めるように配設されている。即ち、楕円形状の蒸気流入・おねば排出領域Bの中において、楕円形状の右側の略半分の領域におねば排出口24が形成されており、楕円形状の左側の略半分の領域に蒸気パイプ16の基端部分が形成されている。従って、蒸気パイプ16の突出方向に直交する断面は、左側が放物線形状であり、右側(おねば排出口24が形成されている側)が直線又は円弧形状(本実施形態においては半径の大きな円弧形状)となっている。
図7は蒸気タンクケース10の裏面図である。図7において紙面の上側が炊飯器の後方側である。図8は蒸気タンクケース10の左側面図であり、図9は蒸気タンクケース10の右側面図である。蒸気タンクケース10においては、蒸気流入口25とおねば排出口24が形成されている楕円形状の蒸気流入・おねば排出領域Bが、突起部30として蒸気タンクケース10の裏面側に突設されている。即ち、蒸気タンクケース10の裏面に突設された突起部30は、その突出方向に直交する断面形状が楕円形状を有している。突起部30における蒸気・おねば通路口20への挿入方向(突出方向)に直交する断面の楕円形状の領域において、略半分の領域に略半円形状の開口を有する蒸気流入口25が配設され、残りの領域に略環状の開口を有するおねば排出口24が配設されている。
本発明において、楕円形状とは、直交する長軸と短軸を有する閉曲線を有する形状であり、長軸に対して略対称の形状を含む。本発明の楕円形状には、楕円形は勿論、長円形、卵形などのオーバル形状を含むものとする。
蒸気流入・おねば排出領域Bの突起部30の内部に形成されているおねば排出口24には、通常は開口を閉鎖状態とする膜体で構成された負圧弁31が設けられている。負圧弁31は弾性体、例えばゴム体により構成されており、負圧弁31より炊飯器本体1の内鍋側の蒸気排出経路が負圧になったとき、蒸気タンク部6の内部に貯留していた「おねば」がその重量により負圧弁31を開放して落下する構成である。本実施形態においては、おねば排出口24は一部が繋がった環状の開口で構成されており、その中心に負圧弁31の中心が固定されている。負圧弁31はおねば排出口24の環状の開口を下方から塞ぐように構成されている。従って、負圧弁31より内鍋側の蒸気排出経路の内部が、蒸気タンク部6の内部の蒸気保持空間Aより負圧になったとき、負圧弁31においてはおねば排出口24の環状の開口が「おねば」の重量により開放状態となる。
蒸気タンクケース10の後方(炊飯器の後方側)には把手27が形成されている。この把手27は、使用者が蓋本体2から蒸気タンク部6を引き上げて蒸気タンク取付部8から取り外すときに、使用者の指先を引っ掛けるものである。このとき、使用者は、蓋本体2の蒸気タンク取付部8における切欠け部32に指先を挿入して蒸気タンク部6を後方側から引き上げて、蒸気タンク部6が蒸気タンク取付部8から外される。図7に示すように、使用者が指先を引っ掛ける把手27は、蒸気タンク部6の後方に配設されており、蒸気タンク部6における蒸気タンクケース10の前方に位置する蒸気流入・おねば排出領域Bの突起部30とは、最も離れた逆の位置に形成されている。
図8に示すように、蒸気タンクケース10の左側面には、ヒンジ部28の引掛け部28bが形成されている。蒸気タンクケース10の引掛け部28bは、蒸気タンク蓋9の左側面に形成されたヒンジ部28の開口28aに係止して回動可能であり、且つ取り外せる構成である。なお、蒸気タンク部6における蒸気タンク蓋9と蒸気タンクケース10の左右端いずれか一方にヒンジ機構を設けて、蒸気タンク蓋9が蒸気タンクケース10に対して左の方向又は右の方向のいずれか一方の方向に回動させて、分離することが可能な構成としてもよい。
図9に示すように、蒸気タンクケース10の右側面には、係合部29の突起29bが形成されている。蒸気タンクケース10の突起29bは、蒸気タンク蓋9の右側面に形成されたフック29aと係合可能に構成されている。蒸気タンクケース10の突起29bは、収縮可能に構成されており、使用者が突起29bを収縮させることによりフック29aから外れる構成である。
図10は蒸気タンク蓋9の平面図であり、図11は蒸気タンク蓋9を斜め上方から上面見た斜視図である。図12は蒸気タンク蓋9の裏面図であり、図13は蒸気タンク蓋9を斜め下方から裏面を見た斜視図である。
図10および図11に示すように、蒸気タンク蓋9の上面においては、蒸気タンク蓋9の後方側に左右方向に細長い開口で構成された蒸気排出口7が設けられている。蒸気排出口7の開口縁部は盛り上がって形成されており、蒸気排出口7から放出する蒸気が蒸気排出口7の周りの蒸気タンク蓋9の領域に直接接触しないように構成されている。
図12および図13に示すように、蒸気タンク蓋9の裏面には、蒸気タンクケース10の上方開口端が当接する部分に弾性体、例えばゴム体で構成されたパッキン33が設けられている。パッキン33は、蒸気タンクケース10の上方開口端の形状に合わせて略四角形状である。
また、蒸気タンク蓋9の裏面には、蒸気タンクケース10に設けられた蒸気パイプ16の蒸気放出口23から拡散放射された蒸気が、その直後に直接的に接触し、蒸気から「おねば」を分離する蒸気当接板17が設けられている。蒸気当接板17においては、蒸気放出口23に対向する面17aが蒸気の実質的な放出方向に対して斜めに形成されている。その斜めの当接面17aが蒸気放出口23から拡散放射された蒸気を直接的に受けるよう構成されている。また、蒸気当接板17には、斜めの当接面17aに連続して平行面17bが形成されている。この平行面17bは、蒸気の実質的な放出方向に対して略平行であり、蒸気タンク蓋9に形成されている細長い蒸気排出口7の長手方向に実質的に平行に形成されている。従って、蒸気当接板17は、蒸気パイプ16の蒸気放出口23から蒸気保持空間Aに拡散放出された蒸気が当接するため、蒸気から「おねば」を分離する機能を有すると共に、蒸気放出口23から拡散放出された蒸気を直線的に蒸気排出口7に到達しないように形成されている。
さらに、図12および図13に示すように、蒸気タンク蓋9の裏面には、細長い蒸気排出口7の周りに2つの蒸気ガイド板18、19が形成されている。蒸気排出口7の前方側には前方蒸気ガイド板18が形成されており、蒸気排出口7の後方側には後方蒸気ガイド板19が形成されている。前方蒸気ガイド板18は、細長い蒸気排出口7の前方側を囲むように形成されており、後方蒸気ガイド板19に比べて高さ(鉛直方向の長さ)が長く構成されている。後方蒸気ガイド板19は、蒸気排出口7の後方側に設けられており、蒸気排出口7の長手方向の長さと略同じに形成されている。
上記のように、蒸気タンク蓋9における前方蒸気ガイド板18と後方蒸気ガイド板19が蒸気排出口7を取り囲むように構成されており、前方蒸気ガイド板18と後方蒸気ガイド板19により囲まれた空間を蒸気排出空間Cとする。
図14および図15は、蒸気タンクケース10に蒸気タンク蓋9を取り付けた蒸気タンク部6を示す斜視図である。図14は蒸気タンク部6の左側面が見える斜視図であり、図15は蒸気タンク部6の右側面が見える斜視図である。図14および図15に示すように、蒸気タンク部6は、蒸気タンクケース10に対して蒸気タンク蓋9が密着して装着されるように構成されている。
前述のように、蒸気タンク蓋9が蒸気タンクケース10に対して回動して開閉できるように、蒸気タンク部6にはヒンジ部28が設けられている。一方、蒸気タンク部6におけるヒンジ部28の反対側には、係合部29が設けられている。ヒンジ部28と係合部29は、蒸気タンク部6の左右方向の対向する位置にあり、蒸気タンク部6における把手27と蒸気流入・おねば排出領域Bの突起部30の前後方向の位置とは異なる方向の位置に設けられている。なお、本実施形態における係合部29は、蒸気タンクケース10に形成された収縮可能な突起29bに蒸気タンク蓋9に形成されたフック29aが係合する構成である。使用者が蒸気タンクケース10の突起29bを蒸気タンクケース10の内部に収納させることにより、蒸気タンク蓋9のフック29aとの係合が外れて、蒸気タンク蓋9が開放状態となる構成である。なお、ヒンジ部28は係止状態で回動可能であり、蒸気タンク蓋9が開放状態のとき蒸気タンク蓋9と蒸気タンクケース10とを係止しているヒンジ部28は分離可能に構成されている。
本実施形態においては、ヒンジ部28は、蒸気タンク蓋9に形成された2つの開口28aと、蒸気タンクケース10に形成された2つの引掛け部28bにより構成されている。なお、本実施の形態においては、ヒンジ部28と係合部29を上記のように構成したが、上記の構成に限定されるものではなく、同等の機能を有するヒンジ機構および係合機構にて対応可能である。
図16は、本実施形態の炊飯器において、蒸気タンク部6が蓋本体2の蒸気タンク取付部8から外れた状態を示す平面図である。図16に示すように、蒸気タンク取付部8には、楕円形状の開口である蒸気・おねば通路口20が形成されている。蒸気・おねば通路口20は、蒸気タンク部6の裏面に突設された突起部30が密着して装着される部位である。突起部30は、蓋本体2における蒸気タンク取付部に形成された蒸気・おねば通路口20に挿入嵌合するよう構成されている。従って、蒸気タンク部6が蓋本体2の蒸気タンク取付部8に装着されたとき、蒸気タンク部6の突起部30にある蒸気流入・おねば排出領域Bにおける蒸気流入口25およびおねば排出口24が確実に蒸気タンク取付部8の蒸気・おねば通路口20の内部に配置される。
[炊飯動作時の蒸気タンク部]
次に、本実施形態の炊飯器における蒸気タンク部6の機能、動作について説明する。
本実施形態の炊飯器においては、炊飯動作時に内鍋内の圧力を大気圧以上に昇圧して高圧で炊飯動作を行い、高圧炊飯の途中において内鍋内の圧力を急激に大気圧近傍まで一気に低下させて、鍋内に激しい沸騰現象、いわゆる突沸現象を発生させる工程を有している。この工程においては、大量の蒸気が内鍋内から蒸気排出経路を通り蒸気タンク部6の蒸気流入口25に導かれる。炊飯動作中の工程においては、米からうま味成分である「おねば」が蒸気とともに排出される。
蓋本体2における蒸気タンク取付部8の蒸気・おねば通路口20から蒸気タンク部6の蒸気流入口25に入った蒸気は、蒸気パイプ16の内部を通り、蒸気パイプ16の突出端に形成された蒸気放出口23から蒸気タンク部6の内部の蒸気保持空間Aに放出される。蒸気放出口23から蒸気保持空間Aに放出された蒸気は、直ぐに蒸気当接板17に接触し、蒸気に含まれているうま味成分である「おねば」の一部が、蒸気当接板17に当たり、蒸気当接板17に付着した「おねば」が蒸気当接板17から滴下する。蒸気放出口23の放出方向の直下にはおねば排出口24が設けられているため、滴下した「おねば」はおねば排出口24に貯留される。おねば排出口24が形成されている領域は凹部に形成されているため、その凹部に「おねば」が貯留される。そのとき、おねば排出口24は、負圧弁31の上流側(内鍋側)が蒸気保持空間Aより高圧であるため、負圧弁31は下方より押圧されておねば排出口24が閉成状態である。このため、おねば排出口24の凹部に貯留される。
炊飯動作中の工程において、負圧弁31の上流側(内鍋側)が蒸気保持空間Aより低圧となり、「おねば」の重量により負圧弁31が開成状態となったとき、おねば排出口24の凹部に貯留されていた「おねば」は、おねば排出口24を通り内鍋11の炊飯動作中の米に戻される。このように、炊飯動作中の工程の米から溶け出したうま味成分である「おねば」は、蒸気タンク部6がうま味循環タンクとして機能して、炊飯動作中の米に戻される循環が構築されている。
一方、上記のように蒸気放出口23から蒸気保持空間Aに放出され、蒸気当接板17に接触した蒸気は、蒸気当接板17を超えて、蒸気当接板17と前方蒸気ガイド板18とに囲まれた蒸気保持空間Aの中間領域に一旦保持される。この中間領域においても、蒸気から「おねば」が分離されて蒸気タンクケース10の底面に前方蒸気ガイド板18などから滴下する。滴下した「おねば」は、蒸気タンクケース10の底面の傾斜に沿って流れ、蒸気タンクケース10の底面の最下位置にあるおねば排出口24の凹部に貯留される。
さらに、蒸気保持空間Aの中間領域に保持された蒸気は、前方蒸気ガイド板18をさらに超えて蒸気保持空間Aの後段領域である蒸気排出空間Cに移動し、蒸気排出口7から炊飯器の外部へ排出される。上記のように、蒸気タンク部6に流入した蒸気は、うま味成分である「おねば」が分離されて炊飯動作中の米に戻されるうま味循環タンクとして機能すると共に、高温度の蒸気が流入した蒸気保持空間Aにおいて、蒸気当接板17、前方蒸気ガイド板18、後方蒸気ガイド板19を超えて流れる経路が構成されている。このため、蒸気タンク部6の内部において蒸気の低温化がなされて、蒸気排出口7から排出される構成となっている。この結果、本実施形態の炊飯器においては、美味しいご飯を炊き上げることができると共に、安全性の高い調理器具となる。
上記のように本発明の炊飯器においては、おねば循環機構を構成する蒸気タンク部(6)が楕円形状の蒸気流入・おねば排出領域(B)を有する構成であるため、幅の狭い領域に蒸気流入口(25)とおねば排出口(24)が配設することが可能となり、且つ蒸気流入口(25)とおねば排出口(24)のそれぞれの開口形状としては必要面積を確保することができる。前述の実施形態の炊飯器においては、蒸気流入・おねば排出領域(B)の楕円形状における短軸の方向を蒸気排出口(7)が形成されている方向(炊飯器の前後方向)であり、長軸の方向が炊飯器の左右方向としている。このため、小さな蒸気タンク部6の内部の蒸気保持空間(A)において、蒸気流入口(25)とおねば排出口(24)のそれぞれの開口形状を必要面積確保しつつ、蒸気パイプ(16)の蒸気放出口(23)から蒸気排出口(7)までの蒸気排出経路を所望の長さに確保することができる。
上記のように、本発明によれば、炊飯動作中において、加熱した米から溶け出す「おねば」を蒸気から分離して、炊飯中の米に戻す小型のおねば循環機構を有して、使用者にとって使い勝手の良い炊飯器を提供することができる。
また、本発明によれば、鍋内部の圧力を一気に抜いて米を攪拌させるための機構と、加熱した米から溶け出す「おねば」を蒸気から分離して、炊飯中の米に戻すおねば循環機構を有する炊飯器を、簡単な構成で小型化することが可能な調理器とすることができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して十分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明の構成は、簡単な構成で小型化を図ることができるため、各種炊飯器に適用可能であり汎用性が高く、且つ使用者にとって使い勝手が良く炊飯器としての商品価値を高めるものである。
1 炊飯器本体
2 蓋本体
3 フックボタン
4 操作部
5 表示部
6 蒸気タンク部
7 蒸気排出口
8 蒸気タンク取付部
9 蒸気タンク蓋
10 蒸気タンクケース
11 内鍋
12 鍋収容部
13 内蓋
14 加熱コイル
15 鍋温度センサ
16 蒸気パイプ
17 蒸気当接板
18 前方蒸気ガイド板
19 後方蒸気ガイド板
20 蒸気・おねば通路口
23 蒸気放出口
24 おねば排出口
25 蒸気流入口
26 脱着被検出部
27 把手
28 ヒンジ部
29 係合部
30 突起部
31 負圧弁
32 切欠け部

Claims (6)

  1. 内鍋を収容する炊飯器本体、および
    前記炊飯器本体に収容された前記内鍋の内部空間を密閉する蓋本体、を有する炊飯器であって、
    前記蓋本体は、炊飯動作状態において、前記内鍋から流入した蒸気から「おねば」を分離して、分離された「おねば」を前記内鍋に戻し、「おねば」の分離された蒸気を当該蓋本体の外部へ排出する蒸気タンク部を備え、
    前記蒸気タンク部は、前記蓋本体に着脱可能な蒸気タンクケースと、
    前記蒸気タンクケースの内部に形成された蒸気保持空間を覆い、前記蒸気タンクケースに対して脱着可能な蒸気タンク蓋と、
    前記蒸気タンクケースの内部の前方側縁近傍に突設され、炊飯動作状態において前記内鍋からの蒸気が流入する蒸気流入口と前記蒸気保持空間に放出する蒸気放出口とをする蒸気パイプと、を備え、
    前記蒸気タンク蓋は、前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に放出された蒸気に直接的に接触し、当該蒸気から「おねば」を分離するする蒸気当接板と、前記蒸気保持空間に保持された蒸気を前記蒸気タンク部から外部に排出するための蒸気排出口と、を有し、
    前記蒸気排出口は、前記蒸気タンク蓋の後方側において左右方向に延びる開口で構成され、
    前記蒸気当接板は、前記蒸気放出口からの蒸気を直接的に受ける面が蒸気の放出方向に対して斜めである当接面と、前記当接面に連続して、蒸気の放出方向に平行であり、前記蒸気排出口と平行な平行面と、を含み、
    前記蓋本体に装着される前記蒸気タンクケースは、前記蓋本体に対向する面に前記蓋本体に形成された蒸気・おねば通路口に挿入する突起部を有し、
    前記突起部は前記蒸気・おねば通路口への挿入方向に直交する断面が楕円形状を有しており、
    前記突起部の内部には、前記蒸気放出口から放出された蒸気から分離して前記蒸気保持空間に保持された「おねば」を前記内鍋の内部空間に戻すためのおねば排出口と、前記蒸気流入口が配設されており、
    前記内鍋からの蒸気は、前記蒸気・おねば通路口に挿入された前記突起部における前記蒸気流入口から流入し、前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に放出されるよう構成され、前記蒸気保持空間の「おねば」は、前記おねば排出口と前記蒸気・おねば通路口とを介して前記内鍋の内部空間に戻されるよう構成された炊飯器。
  2. 前記突起部における前記蒸気・おねば通路口への挿入方向に直交する断面の楕円形状において、略半分の領域に略半円形状の開口を有する前記蒸気流入口が配設され、残りの領域に略環状の開口を有する前記おねば排出口が配設されている請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記蒸気パイプには、前記おねば排出口の略環状の開口を下方から塞ぎ、弾性体で構成された負圧弁が設けられた請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記蒸気タンクケースにおいて、前記蒸気保持空間の内部に突設された前記蒸気パイプの突出端に形成された前記蒸気放出口の放出方向の直下に前記おねば排出口が形成された請求項1から3のいずれか一項に記載の炊飯器。
  5. 前記蒸気タンク蓋の裏面には、前記蒸気排出口の前方側を囲むように形成された前方蒸気ガイド板と、前記蒸気排出口の後方側に形成された後方蒸気ガイド板と、を有し、前記蒸気パイプの前記蒸気放出口から前記蒸気保持空間に拡散放出された蒸気が、前記前方蒸気ガイド板と前記後方蒸気ガイド板とにより囲まれた蒸気排出空間に直線的に到達しないように構成された請求項1から4のいずれか一項に記載の炊飯器。
  6. 前記蒸気タンク部は、前記蒸気タンク部の後方を持ち上げて前記蓋本体から外すよう構成されており、前記蓋本体から外された前記蒸気タンク部における前記蒸気タンク蓋と前記蒸気タンクケースの左右端いずれか一方にヒンジ機構を設けて、前記蒸気タンク蓋が前記蒸気タンクケースに対して左又は右の方向に回動するよう構成された請求項1から5のいずれか一項に記載の炊飯器。
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