JP3228199B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP3228199B2
JP3228199B2 JP30291797A JP30291797A JP3228199B2 JP 3228199 B2 JP3228199 B2 JP 3228199B2 JP 30291797 A JP30291797 A JP 30291797A JP 30291797 A JP30291797 A JP 30291797A JP 3228199 B2 JP3228199 B2 JP 3228199B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、蓋部のロック手
段を備えた電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気炊飯器は、例えば図14に示
すように、上部が開口し、内底部にヒータ等の加熱手段
を具備した外装用の外ケース1aと内ケース1bとから
なる炊飯器本体内に内容器(飯器)2を取り出し可能に
収納するとともに、上記炊飯器本体の上部側開口部に蓋
3を開閉可能に設けて構成されている。
【0003】そして、上記蓋3は、その外周面を構成す
る合成樹脂製の外カバー部3aと、該外カバー部3aの
内側における内枠部4aと、該内枠部4aの下面側に着
脱可能に設けられた放熱板3cとによって図示のような
中空構造に形成されている。この蓋3は、上記外ケース
1aおよび内ケース1bの上部に設けた肩部材5の図示
しない後端側に対してヒンジ機構およびバネ部材を介し
て常時開方向に付勢された状態で上下方向に回動自在に
取り付けられており、その開放端側(炊飯器本体前面部
側)には、該蓋3前端側のロック片係合凹部6に一端側
ロック片20aを係合して該蓋3の閉状態を維持すると
ともに、必要に応じて他端側ロック解除片20bを押圧
することによりロック解除操作可能なロック解除レバー
20を備えたロック機構7が設けられている。
【0004】このロック機構7は、図示のように、上記
肩部材5の内周縁部5aの上部側にボックス状のロック
機構収納凹部50を形成し、該凹部50内に断面逆U字
状のロック解除レバー20を設け、同凹部50の左右両
側壁51,51に形成した枢支軸嵌合孔に上記ロック解
除レバー20の左右両側壁部外方に突出させて設けた枢
支軸21,21を遊嵌状態で嵌合させることによって上
記ロック解除レバー20を回転可能に支持するととも
に、その前端側ロック解除片20b下面にコイルスプリ
ング22を介設することによって上記ロック解除レバー
20後端側のロック片20aが常時蓋3側のロック片係
合部6を押圧するように付勢して構成されている。
【0005】したがって、上記ロック解除レバー20の
前端側ロック解除片(押圧操作部)20bを下方に押し
てロック解除レバー20後端側のロック片20aと蓋3
側ロック片係合凹部6との係合を解除しない限り蓋3は
閉状態に維持される。
【0006】一方、上記ロック解除レバー20前端側の
ロック解除片20b部分を上記コイルスプリング22の
上方への付勢力に抗して下方に押し下げると、上記後端
側のロック片20aが上方に回動して上記蓋3側ロック
片係合凹部6との係合が外れ、蓋3はヒンジ機構側バネ
部材の開方向の付勢力により上方に開かれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
電気炊飯器では、ロック解除レバー20のロック解除片
20bを下方に押圧操作しさえすれば、ロック状態にあ
る蓋3が自動的に開いてしまう。
【0008】しかし、これは便利である反面、例えば炊
飯又は保温中に幼児等が不必要にロックレバー20を解
操作する問題がある。
【0009】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記ロック機構のロック状態、又
はロック機構によるロックとは別に蓋の閉状態を二重に
ロックするようにすることによって上述のような問題を
解消した電気炊飯器を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0011】(1) 請求項1の発明 この発明はの電気炊飯器は、付勢手段により常時開方向
に付勢された蓋と、該蓋を閉状態にロックするとともに
ロック解除レバーによりロック解除可能な蓋ロック手段
と、上記蓋閉状態におけるロック解除レバーのロック解
除方向への移動を阻止することによってロック解除操作
をできなくするサブロック手段とを備えてなる電気炊飯
器において、上記サブロック手段は、炊飯器本体側にあ
って上記ロック解除レバーを回転可能に収納支持するロ
ック解除レバー収納凹部と、上記ロック解除レバー収納
凹部に設けられた係合穴と、上記ロック解除レバー内側
にあってスライド可能に保持され、上記炊飯器本体側ロ
ック解除レバー収納凹部の係合穴と係合した時に上記ロ
ック解除レバーのロック解除方向への移動を阻止するス
ライダーと、上記ロック解除レバーに形成されたガイド
穴から外部に遊嵌状態で突出し、外部から手動操作され
るスライダー操作部とから構成されている。
【0012】したがって、該構成では、蓋ロック手段に
より蓋をロックした状態においてロック解除レバー内側
に設けられたサブロック手段のスライダーを、外部から
スライダー操作部を介して摺動操作することにより、炊
飯器本体側ロック解除レバー収納凹部の係合穴に係合さ
せると、ロック解除レバーのロック解除方向への移動が
阻止され、蓋を開けることができなくなる。
【0013】その結果、蓋を開けるためには、サブロッ
ク手段のロック状態の解除操作とロック解除レバーのロ
ック解除操作との2つの操作が必要となり、幼児等によ
る不必要な蓋の開放に対する安全性、信頼性が向上す
る。
【0014】(2) 請求項2の発明 この発明の電気炊飯器は、上記請求項1の発明の構成に
おいて、上記スライダー操作部およびスライダーは、炊
飯器本体の左右方向に摺動されるように構成されてい
る。
【0015】したがって、該構成では、スライダー操作
部によりスライダーを、上記ロック解除レバーのロック
解除方向とは異なる炊飯器本体の左右方向に摺動操作す
ることにより、上記ロック解除レバーをロック解除方向
に作動させることなく、上記ロック解除レバーのロッ
ク、アンロックを行うことができる。
【0016】(3) 請求項3の発明 この発明の電気炊飯器は、付勢手段により常時開方向に
付勢された蓋と、該蓋を閉状態にロックするとともにロ
ック解除レバーによりロック解除可能な蓋ロック手段
と、上記蓋閉状態におけるロック解除レバーのロック解
除方向への移動を阻止する電磁係止機構よりなるサブロ
ック手段とを備えてなる電気炊飯器において、上記電磁
係止機構よりなるサブロック手段は、炊飯工程への移行
に対応して自動的に作動して上記ロック解除レバーのロ
ック解除方向への移動を阻止するようになっていること
を特徴としている。
【0017】したがって、該構成では、炊飯工程に移行
すると、それに対応してサブロック手段を構成する電磁
係止機構が作動して蓋ロック手段のロック解除レバーの
ロック解除方向への移動操作ができなくなり、炊飯工程
が終了するまでは、ロック解除レバーをロック解除操作
して蓋を開けることができないことになる。
【0018】その結果、蓋を開けるためには、上記サブ
ロック手段のロック解除レバーのロック状態の解除操作
とロック解除レバーの蓋のロック解除操作との2つの操
作が必要となり、幼児等による不必要な蓋の開放に対す
る安全性、信頼性が向上する。
【0019】(4) 請求項4の発明 この発明の電気炊飯器は、付勢手段により常時開方向に
付勢された蓋と、蓋を閉状態にロックするとともにロッ
ク解除レバーによりロック解除可能な蓋ロック手段と、
上記蓋閉状態において上記ロック解除レバーとは別に蓋
を閉状態にロックする電磁係止機構よりなるサブロック
手段とを備えてなる電気炊飯器において、上記電磁係止
機構よりなるサブロック手段は、炊飯工程への移行に対
応して自動的にロック作動して上記ロック解除レバーと
は別に蓋を閉状態にロックするようになっていることを
特徴としている。
【0020】したがって、該構成では、炊飯工程に移行
すると、それに対応してサブロック手段がロック作動
し、上記蓋ロック手段のロック解除レバーのロック解除
操作如何に関係なく、蓋の開放ができなくなり、該サブ
ロック手段のロック状態を解除しない限り、ロック解除
レバーをロック解除操作しても蓋を開けることができな
いことになる。
【0021】その結果、蓋を開けるためには、サブロッ
ク手段のロック状態の解除操作とロック解除レバーのロ
ック解除操作との2つの操作が必要となり、幼児等によ
る不必要な蓋の開放に対する安全性、信頼性が向上す
る。
【0022】(5) 請求項5の発明 この発明の電気炊飯器は、上記請求項3又は4記載の発
明の構成における電磁係止機構が、手動操作可能なリセ
ットスイッチを備え、ユーザのリセットスイッチのON
操作によりリセットできるようになっている一方、一旦
リセットされても所定時間が経過すると再び自動的にロ
ック作動するようになっている。
【0023】したがって、例えば保温中などにおいて、
ご飯をつぐのに必要な所定の時間内はリセットして置く
ことができ、ご飯をつぐのに必要な所定の時間が経過す
るとロック操作することなく自動的にロック状態に戻す
ことができる。
【0024】(6) 請求項6の発明 この発明の電気炊飯器は、上記請求項3又は4記載の発
明の構成における電磁係止機構が、手動操作可能なリセ
ットスイッチおよびロックスイッチを備え、保温工程に
おいては当該リセットスイッチによるリセット後、ロッ
クスイッチを押すことにより再びロック作動するように
なっている。
【0025】したがって、例えば保温中において、ご飯
をつぐのに必要な所定の時間内はリセットスイッチを押
してリセットして置くことができ、ご飯をつぐのに必要
な所定の時間が経過するとロックスイッチを操作するこ
とによって再び任意にロック状態に戻すことができる。
【0026】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の電気炊飯器によ
ると、不用意な蓋の開放を防止することができ、安全
性、信頼性の高い電気炊飯器を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(実施の形態1) 図1および図2は、本願発明の実施の形態1に係る電気
炊飯器の蓋ロック機構部分の構成を示している。
【0028】先ず図1は、同電気炊飯器の蓋ロック機構
部の平面図、図2は同機構の要部の断面図である。図
中、符号3は当該電気炊飯器の蓋であり、この蓋3の外
カバー10は、前述の従来例の場合と同様に外ケースお
よび内ケースの上部に設けた肩部材5の図示しない後端
側に対してヒンジ機構およびバネ部材を介して常時開方
向に付勢された状態で上下方向に回動自在に取り付けら
れており、その開放端側(炊飯器本体前面部側)には、
図示のように当該外カバー10の前端側前縁部10a上
部のロック片係合凹部11に対して係合して当該蓋3の
閉状態を維持するロック解除レバー20を備えたロック
機構70が設けられている。
【0029】このロック機構70は、図示のように、上
記肩部材5の内周縁部5aの上部側にボックス状のロッ
ク機構収納凹部50を形成し、該凹部50の左右両側壁
に形成した枢支軸嵌合孔に略断面逆U字状のロック解除
レバー20の左右両側壁部下端外方に突出させて設けた
枢支軸21,21を遊嵌状態で嵌合させることによって
当該ロック解除レバー20を回転可能に支持するととも
に、その前端側ロック解除片20b下面にコイルスプリ
ング22を介設することによって上記ロックレバー20
後端側のロック片20aが常時上記蓋3側外カバー10
の前縁部10a上部に設けたロック片係合凹部11を下
方に押圧するように付勢して構成されている。
【0030】したがって、上記ロック解除レバー20の
前端側ロック解除片20bを押してロック解除レバー2
0後端側のロック片20aと上記蓋3側外カバー10の
ロック片係合凹部11との係合を解除しない限り蓋3は
閉状態に維持される。
【0031】一方、上記ロック解除レバー20前端側の
ロック解除片20b部分を上記コイルスプリング22の
上方への付勢力に抗して図示a方向(下方)に押し下げ
ると、上記後端側のロック片20aが上方に回動して上
記蓋3側外カバー10のロック片係合凹部11との係合
が外れ、上記蓋3はヒンジ機構側バネ部材の開方向への
付勢力により自動的に上方に開かれる。
【0032】一方、上記肩部材5の外周縁部5b裏側に
は、サブロック手段として、上記ロック解除レバー20
のロック解除片20bによるロック解除操作をできなく
するためのレバーロック手段13が前後方向に摺動自由
に設けられている。
【0033】すなわち、このレバーロック手段13は、
図示のように前後方向に長いスライダー部13aと該ス
ライダー部13aから上方に所定高さ突出して外部操作
可能な操作部13bとからなり、該スライダー部13a
を上記肩部材5の外周縁部5b裏側に設けた保持部材1
4により肩部材5側の開口部19を介して前後方向にス
ライド可能に保持している一方、上記操作部13bを、
上記肩部材5の外周縁部5b上端部分に前後方向に長く
延設して形成したガイド穴12に遊嵌突出させて外から
操作できるように構成されている。そして、同操作部1
3bを図示b方向に操作して上記ガイド穴12の最前端
位置まで移動させた時に上記スライダー部13aの先端
が上記ロック解除レバー20のロック解除片20bの下
方部に侵入せしめられて、当該ロック解除片20bの下
方への押圧操作をできないように係止する一方、図示c
方向に操作して上記ガイド穴12の最後端位置まで移動
させた時には上記スライダー部13a先端の上記ロック
解除片20bとの係合が解かれて、上記ロック解除片2
0bを下方側ロック解除方向に押圧操作できるようにな
っている。
【0034】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器では、ヒンジ機構側バネ部材等の付勢手段により常時
開方向に付勢された蓋3と、この蓋3を閉状態にロック
するロック解除レバー20によりロックおよびロック解
除可能なロック機構70とを備え、上記蓋3の閉状態に
おけるロック解除レバー20のロック解除操作をできな
くするレバーロック手段13を設けて構成されている。
【0035】したがって、該構成ではレバーロック手段
13がロック操作されると、上記ロック機構70のロッ
ク解除レバー20のロック解除操作ができなくなり、レ
バーロック手段13のロック状態を解除しない限り、ロ
ック解除レバー20をロック解除操作して蓋3を開ける
ことができないことになる。
【0036】その結果、蓋3を開けるためには、レバー
ロック手段13のロック状態の解除操作とロック解除レ
バー20のロック解除操作との2つの操作が必要とな
り、幼児等による不必要な蓋の開放に対する安全性、信
頼性が向上する。
【0037】(実施の形態2) 図3および図4は、本願発明の実施の形態2に係る電気
炊飯器の蓋ロック機構部分の構成を示している。
【0038】先ず図3は、同電気炊飯器の蓋ロック機構
部の断面図、図4は同機構の要部の正面図である。図
中、符号3は当該電気炊飯器の蓋であり、この蓋3の外
カバー10は、前述の従来例の場合と同様に外ケースお
よび内ケースの上部に設けた肩部材5の図示しない後端
側に対してヒンジ機構およびバネ部材を介して常時開方
向に付勢された状態で上下方向に回動自在に取り付けら
れており、その開放端側(炊飯器本体前面部側)には、
図示のように該外カバー10の前端側前縁部10a上部
のロック片係合凹部11に対して係合して当該蓋3の閉
状態を維持するロック解除レバー20を備えたロック機
構70が設けられている。
【0039】このロック機構70は、図示のように、上
記肩部材5の内周縁部5aの上部側にボックス状のロッ
ク機構収納凹部50を形成し、該凹部50の左右両側壁
に形成した枢支軸嵌合孔に略断面逆U字状のロック解除
レバー20の左右両側壁部下端外方に突出させて設けた
枢支軸21,21を遊嵌状態で嵌合させることによって
当該ロック解除レバー20を回転可能に支持するととも
に、その前端側ロック解除片20b下面にコイルスプリ
ング22を介設することによって上記ロックレバー20
後端側のロック片20aが常時上記蓋3側外カバー10
の前縁部10a上部に設けたロック片係合凹部11を下
方に押圧するように付勢して構成されている。
【0040】したがって、上記ロック解除レバー20の
前端側ロック解除片20bを押してロックレバー20後
端側のロック片20aと上記蓋3側外カバー10のロッ
ク片係合凹部11との係合を解除しない限り蓋3は閉状
態に維持される。
【0041】一方、上記ロックレバー20前端側のロッ
ク解除片20b部分を上記コイルスプリング22の上方
への付勢力に抗して図示a方向(下方)に押し下げる
と、上記後端側のロック片20aが上方に回動して上記
蓋3側外カバー10のロック片係合凹部11との係合が
外れ、上記蓋3はヒンジ機構側バネ部材の開方向への付
勢力により自動的に上方に開かれる。
【0042】一方、上記肩部材5の外周縁部5b裏側に
は、サブロック手段として、上記ロック解除レバー20
のロック解除片20bによるロック解除操作をできなく
するためのレバーロック手段13が前後方向に摺動自由
に設けられている。
【0043】すなわち、このレバーロック手段13は、
図示のように前後方向に長いスライダー部13aと該ス
ライダー部13aから上方に所定高さ突出して外部操作
可能な操作部13bとからなり、該スライダー部13a
を上記肩部材5の外周縁部5b裏側に設けた保持部材1
4により肩部材5側の開口部19を介して前後方向にス
ライド可能に保持している一方、上記操作部13bを、
上記肩部材5の外周縁部5b上端部分に前後方向に長く
延設して形成したガイド穴12に遊嵌突出させて外から
操作できるように構成されている。そして、同操作部1
3bを図示b方向に操作して上記ガイド穴12の最前端
位置まで移動させた時に上記スライダー部13aの先端
が上記ロック解除レバー20のロック解除片20bの下
方部に侵入せしめられて、当該ロック解除片20bの下
方への押圧操作をできないように係止する一方、図示c
方向に操作して上記ガイド穴12の最後端位置まで移動
させた時には上記スライダー部13a先端の上記ロック
解除片20bとの係合が解かれて、上記ロック解除片2
0bを下方側ロック解除方向に押圧操作できるようにな
っている。
【0044】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器では、ヒンジ機構側バネ部材等の付勢手段により常時
開方向に付勢された蓋3と、この蓋3を閉状態にロック
するロック解除レバー20によりロックおよびロック解
除可能なロック機構70とを備え、上記蓋3の閉状態に
おけるロック解除レバー20のロック解除操作をできな
くするレバーロック手段13を設けて構成されている。
【0045】したがって、該構成ではレバーロック手段
13がロック操作されると、上記ロック機構70のロッ
ク解除レバー20のロック解除操作ができなくなり、レ
バーロック手段13のロック状態を解除しない限り、ロ
ック解除レバー20をロック解除操作して蓋3を開ける
ことができないことになる。
【0046】その結果、蓋3を開けるためには、レバー
ロック手段13のロック状態の解除操作とロック解除レ
バー20のロック解除操作との2つの操作が必要とな
り、幼児等による不必要な蓋の開放に対する安全性、信
頼性が向上する。
【0047】一方、本実施の形態の場合、上記ロック片
係合凹部11が形成されている外カバー10の前縁部1
0aには、図4に示すような形状のスリット(すり割
部)15が形成され、それによって上部側が若干前方側
に突出して傾斜変形され、後方向に弾性変形可能なスト
ッパ部材17が設けられ、該ストッパ部材17の上部側
に上記ロック片係合凹部11が設けられている。
【0048】したがって、上記外カバー10の前縁部1
0aを若干後方に寄せて形成しても上記ストッパ部材1
7によって十分なストッパ機能を果たすことが可能なロ
ック片係合凹部11を設けることができ、もし上記蓋3
が開かれている状態において上記レバーロック手段13
がロック方向に操作され、スライダー部13aの先端が
上記ロック解除レバー20のロック解除片20bをロッ
ク解除できないように係止している状態において、誤っ
て上方側から下方側に蓋3が閉じられたような場合に
も、上記ロック解除レバー20のロック片20aに対し
て蓋3側外カバー10の前縁部10aが無理な状態で当
接するようなことがなく、ストッパ部材17の後方への
弾性変形により比較的スムーズな蓋3の閉操作が可能と
なる。
【0049】そのため、上記蓋3の下降時にロック解除
レバー20のロック片20aの損傷を招くようなことも
なくなる。
【0050】(実施の形態3) 図5および図6は、本願発明の実施の形態3に係る電気
炊飯器の蓋ロック機構部分の構成を示している。
【0051】先ず図5は、同電気炊飯器の蓋ロック機構
部の平面図、図6は同機構の要部の断面図である。図
中、符号3は当該電気炊飯器の蓋であり、この蓋3の外
カバー10は、前述の従来例の場合と同様に外ケースお
よび内ケースの上部に設けた肩部材5の図示しない後端
側に対してヒンジ機構およびバネ部材を介して常時開方
向に付勢された状態で上下方向に回動自在に取り付けら
れており、その開放端側(炊飯器本体前面部側)には、
前述の図2のものと同様に該外カバー10の前端側前縁
部10a上部のロック片係合凹部(図示省略)に対して
係合して当該蓋3の閉状態を維持するロック解除レバー
20を備えたロック機構70が設けられている。
【0052】このロック機構70は、図示のように、上
記肩部材5の内周縁部5aの上部側にボックス状のロッ
ク機構収納凹部50を形成し、該凹部50の左右両側壁
51,51に形成した枢支軸嵌合孔52,52に略断面
逆U字状のロック解除レバー20の左右両側壁部下端外
方に突出させて設けた枢支軸21,21を遊嵌状態で嵌
合させることによって当該ロック解除レバー20を回転
可能に支持するとともに、その前端側ロック解除片20
b下面にコイルスプリング22を介設することによって
上記ロック解除レバー20後端側のロック片20aが常
時上記蓋3側外カバー10の前縁部10aに設けたロッ
ク片係合凹部(図示省略)を下方に押圧するように付勢
して構成されている。
【0053】したがって、上記ロック解除レバー20の
前端側ロック解除片20bを押してロックレバー20後
端側のロック片20aと上記蓋3側外カバー10のロッ
ク片係合凹部との係合を解除しない限り蓋3は閉状態に
維持される。
【0054】一方、上記ロックレバー20前端側のロッ
ク解除片20b部分を上記コイルスプリング22の上方
への付勢力に抗して図示a方向(下方)に押し下げる
と、上記後端側のロック片20aが上方に回動して上記
蓋3側外カバー10のロック片係合凹部との係合が外
れ、上記蓋3はヒンジ機構側バネ部材の開方向への付勢
力により自動的に上方に開かれる。これらの構成および
作用は、上記実施の形態1のものと略同様である。
【0055】一方、上記ロック機構収納凹部50側方部
における肩部材5の外周縁部5b裏側には、サブロック
手段として、上記ロック解除レバー20のロック解除片
20bによるロック解除操作をできなくするためのレバ
ーロック手段13が左右方向に摺動自由に設けられてい
る。
【0056】すなわち、このレバーロック手段13は、
図示のように左右方向に長いスライダー部13aと該ス
ライダー部13aから上方に所定高さ突出して外部操作
可能な操作部13bとからなり、該スライダー部13a
を上記肩部材5の外周縁部5b裏側に設けた保持部材1
4により肩部材5側の開口部19を介して左右方向にス
ライド可能に保持している一方、上記操作部13bを、
上記肩部材5の外周縁部5b上端部分に前後方向に長く
延設して形成したガイド穴12に遊嵌突出させて外から
操作できるように構成されている。そして、同操作部1
3bを図示b方向(図示右方向)に操作して上記ガイド
穴12の右端位置まで移動させた時に上記スライダー部
13aの先端が上記ロック解除レバー20の左側壁部2
0cの係合穴24内に侵入せしめられて、当該ロック解
除レバー20のロック解除片20bの下方への押圧操作
をできないように係止する一方、図示c方向に操作して
上記ガイド穴12の左端位置まで移動させた時には上記
スライダー部13a先端の上記ロック解除レバー20左
側壁部20cとの係合が解かれて、上記ロック解除レバ
ー20のロック解除片20bを下方側ロック解除方向に
押圧操作できるようになっている。
【0057】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器では、ヒンジ機構側バネ部材等の付勢手段により常時
開方向に付勢された蓋3と、この蓋3を閉状態にロック
するロック解除レバー20によりロックおよびロック解
除可能なロック機構70とを備え、上記蓋3の閉状態に
おけるロック解除レバー20のロック解除操作をできな
くするレバーロック手段13を設けて構成されている。
【0058】したがって、該構成ではレバーロック手段
13がロック操作されると、上記ロック機構70のロッ
ク解除レバー20のロック解除操作ができなくなり、レ
バーロック手段13のロック状態を解除しない限り、ロ
ック解除レバー20をロック解除操作して蓋3を開ける
ことができないことになる。
【0059】その結果、蓋3を開けるためには、レバー
ロック手段13のロック状態の解除操作とロック解除レ
バー20のロック解除操作との2つの操作が必要とな
り、幼児等による不必要な蓋の開放に対する安全性、信
頼性が向上する。
【0060】(実施の形態4) 図7および図8は、本願発明の実施の形態4に係る電気
炊飯器の蓋ロック機構部分の構成を示している。
【0061】先ず図7は、同電気炊飯器の蓋ロック機構
部の平面図、図8は同機構の要部の断面図である。図
中、符号3は当該電気炊飯器の蓋であり、この蓋3の外
カバー10は、前述の従来例の場合と同様に外ケースお
よび内ケースの上部に設けた肩部材5の図示しない後端
側に対してヒンジ機構およびバネ部材を介して常時開方
向に付勢された状態で上下方向に回動自在に取り付けら
れており、その開放端側(炊飯器本体前面部側)には、
前述の図2のものと同様に該外カバー10の前端側前縁
部10a上部のロック片係合凹部(図示省略)に対して
係合して当該蓋3の閉状態を維持するロック解除レバー
20を備えたロック機構70が設けられている。
【0062】このロック機構70は、図示のように、上
記肩部材5の内周縁部5aの上部側にボックス状のロッ
ク機構収納凹部50を形成し、該凹部50の左右両側壁
51,51に形成した枢支軸嵌合孔52,52に略断面
逆U字状のロック解除レバー20の左右両側壁部下端外
方に突出させて設けた枢支軸21,21を遊嵌状態で嵌
合させることによって当該ロック解除レバー20を回転
可能に支持するとともに、その前端側ロック解除片20
b下面にコイルスプリング22を介設することによって
上記ロックレバー20後端側のロック片20aが常時上
記蓋3側外カバー10の前縁部10aに設けたロック片
係合凹部を下方に押圧するように付勢して構成されてい
る。
【0063】したがって、上記ロック解除レバー20の
前端側ロック解除片20bを押してロックレバー20後
端側のロック片20aと上記蓋3側外カバー10のロッ
ク片係合凹部との係合を解除しない限り蓋3は閉状態に
維持される。
【0064】一方、上記ロックレバー20前端側のロッ
ク解除片20b部分を上記コイルスプリング22の上方
への付勢力に抗して下方に押し下げると、上記後端側の
ロック片20aが上方に回動して上記蓋3側外カバー1
0のロック片係合凹部との係合が外れ、上記蓋3はヒン
ジ機構側バネ部材の開方向への付勢力により自動的に上
方に開かれる。これらの構成および作用は、上記実施の
形態1のものと略同様である。
【0065】一方、上記ロック機構収納凹部50内の上
記ロック解除レバー20の裏側には、サブロック手段と
して、上記ロック解除レバー20のロック解除片20b
によるロック解除操作をできなくするためのレバーロッ
ク手段13が左右方向に摺動自由に設けられている。
【0066】すなわち、このレバーロック手段13は、
図示のように上下に鉤状に折り曲げられ、左右方向に長
いスライダー部13aと該スライダー部13aの上片部
から上方に所定高さ突出して外部操作可能な操作部13
bとからなり、該スライダー部13aを上記ロック解除
レバー20の裏側に設けた保持部材14により側壁21
側の開口部18を介して左右方向にスライド可能に保持
している一方、上記操作部13bを、上記ロック解除レ
バー20の左右方向に長く延設して形成したガイド穴1
2に遊嵌突出させて外から操作できるように構成されて
いる。そして、同操作部13bを図示b方向(図示左方
向)に操作して上記ガイド穴12の左端位置まで移動さ
せた時に上記スライダー部13a下片の先端が上記ロッ
ク機構収納凹部50の左側壁部51の係合穴24内に侵
入せしめられて、当該ロック解除レバー20のロック解
除片20bの下方への押圧操作をできないように係止す
る一方、図示c方向に操作して上記ガイド穴12の右端
位置まで移動させた時には上記スライダー部13a下片
先端の上記ロック機構収納凹部50の左側壁部51との
係合が解かれて、上記ロック解除レバー20のロック解
除片20bを下方側ロック解除方向に押圧操作できるよ
うになっている。
【0067】以上のように、この実施の形態の電気炊飯
器では、ヒンジ機構側バネ部材等の付勢手段により常時
開方向に付勢された蓋3と、この蓋3を閉状態にロック
するロック解除レバー20によりロックおよびロック解
除可能なロック機構70とを備え、上記蓋3の閉状態に
おけるロック解除レバー20のロック解除操作をできな
くするレバーロック手段13をロック解除レバー20内
に設けて構成されている。
【0068】したがって、該構成ではレバーロック手段
13がロック操作されると、上記ロック機構70のロッ
ク解除レバー20のロック解除操作ができなくなり、レ
バーロック手段13のロック状態を解除しない限り、ロ
ック解除レバー20をロック解除操作して蓋3を開ける
ことができないことになる。
【0069】その結果、蓋3を開けるためには、レバー
ロック手段13のロック状態の解除操作とロック解除レ
バー20のロック解除操作との2つの操作が必要とな
り、幼児等による不必要な蓋の開放に対する安全性、信
頼性が向上する。
【0070】(実施の形態5) 図9〜図13は、本願発明の実施の形態5に係る電気炊
飯器の蓋ロック機構を含む各部の構成を示している。
【0071】先ず図9は、同電気炊飯器の蓋ロック機構
部の平面図、図10は同機構の要部の断面図、図11は
操作パネル部の正面図、図12は制御回路図、図13は
フローチャートである。図中、符号3は当該電気炊飯器
の蓋であり、この蓋3の外カバー10は、前述の従来例
の場合と同様に外ケースおよび内ケースの上部に設けた
肩部材5の図示しない後端側に対してヒンジ機構および
バネ部材を介して常時開方向に付勢された状態で上下方
向に回動自在に取り付けられており、その開放端側(炊
飯器本体前面部側)には、前述の図2のものと同様に該
外カバー10の前端側前縁部10a上部のロック片係合
凹部(図示省略)に対して係合して当該蓋3の閉状態を
維持するロック解除レバー20を備えたロック機構70
が設けられている。
【0072】このロック機構70は、図示のように、上
記肩部材5の内周縁部5aの上部側にボックス状のロッ
ク機構収納凹部50を形成し、該凹部50の左右両側壁
51,51に形成した枢支軸嵌合孔52,52に略断面
逆U字状のロック解除レバー20の左右両側壁部下端外
方に突出させて設けた枢支軸21,21を遊嵌状態で嵌
合させることによって当該ロック解除レバー20を回転
可能に支持するとともに、その前端側ロック解除片20
b下面にコイルスプリング22を介設することによって
上記ロックレバー20後端側のロック片20aが常時上
記蓋3側外カバー10の前縁部10aに設けたロック片
係合凹部を下方に押圧するように付勢して構成されてい
る。
【0073】したがって、上記ロック解除レバー20の
前端側ロック解除片20bを押してロックレバー20後
端側のロック片20aと上記蓋3側外カバー10のロッ
ク片係合凹部との係合を解除しない限り蓋3は閉状態に
維持される。
【0074】一方、上記ロックレバー20前端側のロッ
ク解除片20b部分を上記コイルスプリング22の上方
への付勢力に抗して図示a方向(下方)に押し下げる
と、上記後端側のロック片20aが上方に回動して上記
蓋3側外カバー10のロック片係合凹部との係合が外
れ、上記蓋3はヒンジ機構側バネ部材の開方向への付勢
力により自動的に上方に開かれる。これらの構成および
作用は、上記実施の形態1のものと略同様である。
【0075】一方、上記ロック機構収納凹部50側方部
における肩部材5の外周縁部5b裏側には、サブロック
手段として、上記ロック解除レバー20のロック解除片
20bによるロック解除操作をできなくするための電磁
係止機構よりなるレバーロック手段13が左右方向に設
けられている。
【0076】すなわち、このレバーロック手段13は、
図示のように左右方向に長いプランジャロッド27aと
該プランジャロッド27aを左右方向に突設させる電磁
プランジャ27とからなり、該電磁プランジャ27を上
記肩部材5の外周縁部5b裏側に設けた保持部材25に
より肩部材5側の開口部26を介して左右方向にプラン
ジャロッド27aを突没可能にして保持している。そし
て、プランジャロッド27aが突出した時に該プランジ
ャロッド27aが上記ロック解除レバー20の左側壁部
20cの係合穴24内に侵入せしめられて、当該ロック
解除レバー20のロック解除片20bの下方への押圧操
作をできないように係止する一方、左方向に没入させた
時には上記プランジャロッド27a先端の上記ロック解
除レバー20左側壁部20cとの係合が解かれて、上記
ロック解除レバー20のロック解除片20bを下方側ロ
ック解除方向に押圧操作できるようになっている。
【0077】このように、この実施の形態の電気炊飯器
では、ヒンジ機構側バネ部材等の付勢手段により常時開
方向に付勢された蓋3と、この蓋3を閉状態にロックす
るロック解除レバー20によりロックおよびロック解除
可能なロック機構70とを備え、上記蓋3の閉状態にお
けるロック解除レバー20のロック解除操作をできなく
するレバーロック手段13を設けて構成されている。
【0078】したがって、該構成ではレバーロック手段
13がロック動作すると、上記ロック機構70のロック
解除レバー20のロック解除操作ができなくなり、レバ
ーロック手段13のロック状態を解除しない限り、ロッ
ク解除レバー20をロック解除動作して蓋3を開けるこ
とができないことになる。
【0079】その結果、蓋3を開けるためには、レバー
ロック手段13のロック状態の解除操作とロック解除レ
バー20のロック解除操作との2つの操作が必要とな
り、幼児等による不必要な蓋の開放に対する安全性、信
頼性が向上する。
【0080】さらに、本実施の形態の場合、上記肩部材
5の外周縁部5bにおける前面部中央には、炊飯器操作
部を構成する図11ののような操作パネル29が設けら
れている。この操作パネル29には、例えば図3に示さ
れるように炊飯スイッチSW1、タイマー予約スイッチ
SW2、上述の電磁プランジャ27をOFF作動させる
リセットスイッチSW3、保温スイッチSW5、炊飯メニ
ュー(例えば白米、早炊き、新米、すしめし、炊き込
み、おこわ、玄米、おかゆなど)を指定するメニュース
イッチSW4、取消スイッチSW6、タイマーの時刻時設
定スイッチSW7、タイマーの時刻分設定スイッチS
8、スイッチ操作状態表示用発光ダイオードL1
4、液晶ディスプレイよりなる表示部31等が設けら
れている。なお、符号31aは液晶ディスプレイよりな
る表示部31の表示面における表示時刻、32は上記表
示部31の表示面側方部に印字された白米、早炊き、新
米メニュー等のメニュー表示部、31bは上記表示部3
1の表示面側にあって指定されたメニューのメニュー表
示に対応して任意に移動して対向表示される表示指標で
ある。
【0081】一方、同操作パネル29の裏側には、上記
液晶ディスプレイよりなる表示部31および上記各種ス
イッチSW1〜SW8のスイッチ部品を設けた操作基板お
よび制御基板が設けられている。
【0082】そして、上記制御基板には、例えばマイク
ロコンピュータよりなる炊飯制御ユニット30が設けら
れており、本実施の形態における電気炊飯器は、該炊飯
制御ユニット30を中心として上記制御基板および操作
基板上に例えば図12に示すような炊飯器制御回路が設
けられている。
【0083】そこで、次に図12に基づいて、同炊飯器
制御回路の構成を説明する。
【0084】すなわち、先ず家庭用商用交流電源AC1
00(V)は、温度ヒューズを介して炊飯ヒータH1、保
温ヒータH2および肩ヒータH3に各々供給されるように
なっているとともに、降圧トランスTFで降圧され、且
つ整流器Dで整流されてマイコン炊飯制御ユニット30
に対してその動作電源電圧として供給されるようになっ
ている。なお、マイコン炊飯制御ユニット30の制御内
容については後述する。
【0085】そして、上記炊飯ヒータH1、保温ヒータ
2と電源側アースラインとの間、肩ヒータH3と電源側
アースラインとの間には、それぞれトライアックTRC
1,TRC2がそれぞれ接続されている。そして、これら
トライアックTRC1,TRC2の各ゲート端子には、マ
イコン炊飯制御ユニット30からのON/OFF制御信
号がそれぞれ供給されるようになっている。
【0086】また、炊飯ヒータH1と電源側アースライ
ンとの間には、リレー接点RSが接続され、炊飯制御ユ
ニット30によって励磁制御されるリレーコイルRLに
よってON,OFFされるようになっている。
【0087】上記マイコン炊飯制御ユニット30は、基
準周波数発生回路(OSC)からのクロック信号にづいて
動作し、所定のプログラムに従って上記各トライアック
TRC1,TRC2、リレー接点RSの相互に独立したO
N/OFF制御を行い、これにより上記炊飯ヒータ
1、保温ヒータH2、肩ヒータH3への給電状態を例え
ば所望の炊飯特性に従って適切に制御する。この給電制
御は、炊飯器の内容器底面部の温度を検出するサーミス
タTHからの出力信号に基づいて内容器全体の温度を均
一にするような加熱制御が行われる。
【0088】また、上記マイコン炊飯制御ユニット30
の入出力インタフエイス部には、上記操作パネル部29
の上述した各スイッチSW1〜SW8(SW7,SW8は図
示省略)よりなる操作スイッチ群部および表示部31、
発光ダイオードL1〜L4、炊飯完了を報知するブザーB
Z、サーミスタTH、電磁プランジャ27励磁用の電磁
ソレノイドSL等が各々接続されている。
【0089】上記電磁プランジャ27用の電磁ソレノイ
ドSLは、上記マイコン炊飯制御ユニット30により炊
飯スイッチSW1のON操作がなされたこと、すなわち
炊飯工程に移行したことが判定されると励磁されて上記
電磁プランジャ27のプランジャロッド27aを突出さ
せてロック解除レバー20のロック解除操作を不可能
(レバーロック状態)とする一方、保温工程において上
記リセットスイッチSW3がON操作されると同レバー
ロック状態をリセット(解除)してロック解除可能な状
態とする。
【0090】次に、上記マイコン炊飯制御ユニット30
による本実施の形態の炊飯器制御、特に上述の電磁プラ
ンジャ27を用いてなされるロック機構70のレバーロ
ック制御について図13のフローチャートを参照して説
明する。
【0091】すなわち、先ずステップS1で上記炊飯ス
イッチSW1、リセットスイッチSW3、メニュースイッ
チSW4、保温スイッチSW5、取消スイッチSW6等の
各スイッチその他のセンサの操作、検出データをメモリ
に読み込む。そして、それに基き先ずステップS2で上
記炊飯スイッチSW1がON操作されているか否か、つ
まり炊飯工程に移行したか否かを判定する。
【0092】その結果、YESの時は続いてステップS
3に進み、該炊飯工程への移行に対応して上記図12の
電磁ソレノイドSLに励磁信号を供給して図10の電磁
プランジャ27を駆動し、そのプランジャロッド27a
を突出させて上記ロック解除レバー20のロック解除方
向への操作を禁止し、すなわちレバーロック状態とす
る。そして、該レバーロック状態においてステップS4
に示すように炊飯工程を実行する。該レバーロック状態
は、少なくとも次のステップS5で当該炊飯工程(吸
水、炊き上げ、合数判定、沸騰、むらし)の完了が判定
されるまで継続される。
【0093】したがって、炊飯中において不用意に蓋3
が開かれるようなことが禁止され、安全な炊飯が可能と
なる。
【0094】一方、ステップS5で炊飯工程の完了が判
定されると、続いてステップS6の保温工程に移行し、
該保温工程中において上述のリセットスイッチSW3
ON操作されたか否かをステップS7で判定する。この
時のリセットスイッチSW3のON操作は、上記炊飯工
程への移行に対応してステップS3でレバーロック手段
13がレバーロック状態となっているので、それをリセ
ットする操作となる。
【0095】そして、上記リセットスイッチSW3のO
N操作判定の結果、NOの場合はレバーロック状態を継
続するが、ユーザによる保温の中止や内容器の取出しも
考えられるので、一応ステップS8,S9に進んで取消ス
イッチSW6のON判定、内容器検知センサの出力に基
く内容器有無判定を行ない、保温中止や内容器の取出し
があったYESの時はステップS10でレバーロック状態
を自動的に解除、すなわち上記電磁ソレノイドSLをO
FFにして電磁プランジャ27のプランジャロッド27
aを没入させてロック解除レバー20のロック解除方向
への操作を可能とする一方、ステップS11で上記それま
での入出力データI/Oをリセットして、初期ステップ
1にリターンする。
【0096】他方、それらの状況がなかった時には、ス
テップS6に戻って上記レバーロック状態のまま保温を
継続する。
【0097】また、上記保温中のステップS7でリセッ
トスイッチSW3がONと判定された時は、例えばユー
ザが、ご飯をつごうとしている時であると認識して、ス
テップS12に進み、上記電磁ソレノイドSLをOFFに
することによって上記レバーロック状態を自動的に解除
し、蓋3の開放を可能とする。
【0098】これにより、ユーザは上記ロック解除レバ
ー20をロック解除方向に操作して蓋3を開け、ご飯を
つぐことができる。
【0099】ところで、このご飯をつぐのに必要な時間
は大体決まっており、通常5分位である。したがって、
この制御システムでは、該5分が経過すると再び自動的
にレバーロック状態に復帰させるロジックが採用されて
いる。
【0100】そこで、保温中においては一旦上記のよう
にしてレバーロック状態が解除されると、その後ステッ
プS13で上記必要な時間5分の経過を判断し、その間に
再びリセットスイッチSW3が押されることなく5分が
経過したYESの時は、先ずステップS14で蓋3の閉状
態を確認した上でステップS15に進み、再び電磁ソレノ
イドSLを励磁してレバーロック状態に戻し、保温を継
続する。
【0101】一方、上記ステップS13での5分経過判定
前にステップS16で再びリセットスイッチSW3のON
が判定された時はご飯をつぐ量が多く上記5分では足り
ない状態である判断して再度新たな設定時間5分が経過
するまで上記レバーロック解除状態を継続する。
【0102】このため、該ロック機構制御システムで
は、ゆっくりと、また多人数のご飯をつぐ場合にも十分
に対応することができる。
【0103】(変形例1) なお、以上の実施の形態5の構成では、炊飯工程への移
行を条件(トリガー)として自動的にロック解除レバー
20をロックし、それを保温工程終了まで継続させるこ
とを前提とし、必要に応じてリセットスイッチSW3
ON操作することにより、同レバーロック状態をリセッ
トするように構成した。
【0104】したがって、前述の実施の形態1〜4のも
ののようにユーザの判断による手動操作タイプのものに
比べて操作忘れがなく、安全性、信頼性の高いものとな
る。
【0105】しかし、これは他の形態として例えば上記
リセットスイッチSW3を上記のようなリセット型のも
のではなく、ON操作によって上記電磁ソレノイドSL
を励磁するセット型もの、すなわちロックスイッチと
し、炊飯開始時にユーザがON操作することによってレ
バーロック状態にセットする構成とし、次にON操作し
た時にはレバーロック状態が解除されるON,OFF
(ロック、アンロック)スイッチ構成としても良いこと
は言うまでもない。
【0106】(変形例2) また、上記変形例1の構成を採用する場合、炊飯工程か
ら保温工程の全てに亘って同構成を採用するのではな
く、少なくともレバーロック解除の必要性がない炊飯工
程では上記実施の形態5と同様の自動ロック構成を採用
し、保温工程中においてのみ上記変形例1のようなマニ
ュアル・ロック型の構成とすることもできる。
【0107】そのようにした場合、炊飯工程中において
は上記自動ロックによる安全性、信頼性を確保すること
ができるとともに、保温工程中においてマニュアル操作
でのON,OFFによる自由なロック、アンロックが可
能となり、使い勝手がよくなる。
【0108】(他の実施の形態) さらに、以上の各実施の形態のものでは、その何れの場
合にあっても、上記レバーロック手段13が、ロック機
構70の一部を構成するロック解除レバー20のロック
解除方向への作動を係止することにより蓋3の開放を不
可能とするレバーロック構成を採用したが、これは他の
実施の形態として例えば上記従来のロック機構70、ロ
ック解除レバー20とは別に蓋3自体の開放をロックす
るサブロック手段を新たに設け、該サブロック手段を上
記各実施の形態と同様の目的で作動させるようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る電気炊飯器のロ
ック機構部分の構成を示す平面図である。
【図2】同ロック機構部分の断面図である。
【図3】本願発明の実施の形態2に係る電気炊飯器のロ
ック機構部分の構成を示す断面図である。
【図4】同ロック機構部分の要部の正面図である。
【図5】本願発明の実施の形態3に係る電気炊飯器のロ
ック機構部分の構成を示す平面図である。
【図6】同ロック機構部分の断面図である。
【図7】本願発明の実施の形態4に係る電気炊飯器のロ
ック機構部分の構成を示す平面図である。
【図8】同ロック機構部分の断面図である。
【図9】本願発明の実施の形態5に係る電気炊飯器のロ
ック機構部分の構成を示す平面図である。
【図10】同ロック機構部分の断面図である。
【図11】同電気炊飯器の操作パネル部分の構成を示す
平面図である。
【図12】同電気炊飯器の制御回路部分の結線図であ
る。
【図13】同電気炊飯器のレバーロック機構制御回路の
制御内容を示すフローチャートである。
【図14】従来の電気炊飯器のロック機構部分の構成を
示す断面図である。
【符号の説明】
3は蓋、5は肩部材、5aは肩部材の内周縁部、5bは
肩部材の外周縁部、10は外カバー、10aは外カバー
前縁部、11はロック片係合凹部、13はレバーロック
手段、13aはスライダー部、13bは操作部、20は
ロック解除レバー、20aはロック片、20bはロック
解除片、22はコイルスプリング、27は電磁プランジ
ャ、27aはプランジャロッド、SW3はリセットスイ
ッチである。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付勢手段により常時開方向に付勢された
    蓋と、該蓋を閉状態にロックするとともにロック解除レ
    バーによりロック解除可能な蓋ロック手段と、上記蓋閉
    状態におけるロック解除レバーのロック解除方向への移
    動を阻止することによってロック解除操作をできなくす
    るサブロック手段とを備えてなる電気炊飯器において、
    上記サブロック手段は、炊飯器本体側にあって上記ロッ
    ク解除レバーを回転可能に収納支持するロック解除レバ
    ー収納凹部と、上記ロック解除レバー収納凹部に設けら
    れた係合穴と、上記ロック解除レバー内側にあってスラ
    イド可能に保持され、上記炊飯器本体側ロック解除レバ
    ー収納凹部の係合穴と係合した時に上記ロック解除レバ
    ーのロック解除方向への移動を阻止するスライダーと、
    上記ロック解除レバーに形成されたガイド穴から外部に
    遊嵌状態で突出し、外部から手動操作されるスライダー
    操作部とから構成されていることを特徴とする電気炊飯
    器。
  2. 【請求項2】 スライダー操作部およびスライダーは、
    炊飯器本体の左右方向に摺動されるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 付勢手段により常時開方向に付勢された
    蓋と、該蓋を閉状態にロックするとともにロック解除レ
    バーによりロック解除可能な蓋ロック手段と、上記蓋閉
    状態におけるロック解除レバーのロック解除方向への移
    動を阻止する電磁係止機構よりなるサブロック手段とを
    備えてなる電気炊飯器において、上記電磁係止機構より
    なるサブロック手段は、炊飯工程への移行に対応して自
    動的に作動して上記ロック解除レバーのロック解除方向
    への移動を阻止するようになっていることを特徴とする
    電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 付勢手段により常時開方向に付勢された
    蓋と、蓋を閉状態にロックするとともにロック解除レバ
    ーによりロック解除可能な蓋ロック手段と、上記蓋閉状
    態において上記ロック解除レバーとは別に蓋を閉状態に
    ロックする電磁係止機構よりなるサブロック手段とを備
    えてなる電気炊飯器において、上記電磁係止機構よりな
    るサブロック手段は、炊飯工程への移行に対応して自動
    的にロック作動して上記ロック解除レバーとは別に蓋を
    閉状態にロックするようになっていることを特徴とする
    電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 電磁係止機構は、手動操作可能なリセッ
    トスイッチを備え、ユーザのリセットスイッチのON操
    作によりリセットできるようになっている一方、一旦リ
    セットされても所定時間が経過すると再び自動的にロッ
    ク作動するようになっていることを特徴とする請求項3
    又は4記載の電気炊飯器。
  6. 【請求項6】 電磁係止機構は、手動操作可能なリセッ
    トスイッチおよびロックスイッチを備え、保温工程にお
    いてはリセットスイッチによるリセット後、ロックスイ
    ッチを押すことにより再びロック作動するようになって
    いることを特徴とする請求項3又は4記載の電気炊飯
    器。
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