JP2013074952A - 車椅子のフットレスト装置とこれを搭載した車椅子 - Google Patents
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Abstract
本発明の課題は、足を置く床に開いたスペースを確保し、左右のフットレストが一度の操作で前後方向で上下に回転可能であるフットレスト装置とこれを搭載した車椅子を提供することである。
【解決手段】
本発明のフットレスト装置では、左右一対のフットレスト取付用フレームとの間に、左右一対の足を置くためのフットレスト板を回転結合部をもって前後に回転自在に取り付け、フットレスト板の回転結合部より反対側に延長部を設け、左右の延長部を連結したことを特徴としている。
【選択図】図1
Description
このため、搭乗者が足を置く床スペースの確保と同時に、横移動時に邪魔になった取付棒403が邪魔にならない位置に移動して、上記の問題が解決されている。この提案では、改善された点もあるが、構成が複雑になったことや、外側に回転する分、予めベッドなどとの周辺物との距離を取っておかないと回転ができない欠点もある。
4−Eにおいては、トイレ兼用車椅子も見据えて提案されたもので、特許文献3に見ることができる。フットレスト板401は、左右の足を載せるための1枚の板であって、内側が凹んでいてここから床への開いたスペースが確保できる。尚、フットレスト板401は、床に近い横バー405に回転自在に取り付けられ、前後の回転ができるが、図に示す前方に回転した平坦な状態から、後ろに180度回転した状態まで回転することができる。後ろに180度回転した状態では、フットレスト板401の凹みが便器に嵌って位置決めに利用される。
この提案は、フットレスト401は低い位置にあり、取付棒403もないことから、搭乗者が負傷するリスクも軽減されている。フットレスト板401の凹みが便器に嵌って位置決めに利用されることが主目的になるため、足を置くスペースとしては小さくなっていまい、実際には前方に足を伸ばして椅子から立ち上がる必要があり使いにくさがある。
また、トイレで使用することを考慮すると、足を置くフットレスト板401を手で持って回転するのは不衛生に感じるという欠点がある。
横移動に邪魔になる前方にせり出した取付棒もなく、左右のフットレストが一度の操作で前後方向で上下に(前方水平状態からフットレスト取り付けフレームの伸び方向に向いた状態)回転可能であるフットレスト装置とこれを搭載した車椅子を提供することである。
以下、実施例を用い説明する。
フットレスト装置108は、フレーム109に接続した左右一対のフットレスト取付用フレーム201には、左右一対の足を置くためのフットレスト板202が第一の回転結合部203をもって前後に回転自在に取り付け、フットレスト板の第一の回転結合部203より反対側に延長部204を設け、左右の延長部204を連結体205で連結したものである。
従って、2−Aのフットレスト板202が足を載せる略水平の状態から、手でもって延長部204を下に押して回転させると容易に回転して、2−Bのようにフットレスト板202がフットレスト取付用フレーム201の伸びた方向に向いて止まり、搭乗者の移動の邪魔にならない状態が得られる。延長部204によって左右が連結しているので、車椅子の左右のどちら側に立った補助者からも操作が一度で可能であり、また、操作部は、フットレスト板202ではなく延長部204であるので、衛生的にもよい。
略水平の状態と上に向いた状態の2状態を維持するように、フットレスト板202またはその延長部204を止める状態保持のための係止具があると効果的である。係止ピン206は、このような用途でフットレスト取付用フレーム201に付設されている。
尚、2−Bの図に示す状態のように、フットレスト板202の上側の停止状態では、第一の回転結合部203を中心した回転トルクが右回りになるように、フットレスト板202の重心が第一の回転結合部203を通る垂直線207より後ろ側にあるまで回転して止まるようにすれば、係止ピン206の作用と相まって安定した停止状態を得ることができる。
尚、延長部204と連結体205は、フットレスト板202の水平延長の状態より図示のように上に曲がっていると、2−Bのような状態では時計周りの回転モーメントが生じて、停止状態が安定になる。勿論、延長部204と連結体205とフレーム109の間でバネなどの媒体により引き付けて安定状態を保つことも可能である。
車椅子の折りたたみに対応して、折りたためるフットレスト装置になっている。
3−Aにおいて、延長部204と連結体205の間、連結体205の略中央部に第二の回転結合部301、及び、第三の回転結合部302を有し、更に好ましくは、フットレスト板202が回るようにフットレスト板202と第一の回転結合部203の間に第四の回転結合部303を備えている。そのため、折りたたむと、連結体205は、矢印Aの方向に動いて折れ曲がる。また、矢印Bの方向にフットレスト板202を回転して3−Bに示すように折りたためる。尚、矢印Cの方向には折りたたみ可能な方向とは直角なので折りたためず、フットレスト板の202の2−Bに示す回転にはなんら影響がない。
102 背もたれ
103 肘掛
104 後輪
105 前輪
106 取手
107 ブレーキ
108 フットレスト装置
109、402 フレーム
201 フットレスト取付用フレーム
202、401 フットレスト板
203 第一の回転結合部
204 延長部
205 連結体
206 係止ピン
207 垂直線
301 第二の回転結合部
302 第三の回転結合部
303 第四の回転結合部
403 取付棒
404 手動ノブ
405 横バー
Claims (7)
- 車椅子の左右一対のフットレスト取付用フレームとの間に、足を置くための左右一対のフットレスト板を第一の回転結合部をもって前後に回転自在に取り付け、前記フットレスト板の前記第一の回転結合部より反対側に延長部を設け、左右の前記延長部を連結体により連結したことを特徴とする車椅子のフットレスト装置。
- 前記フットレスト板が水平状態から回転して上側の停止状態では、前記第一の回転結合部を中心した前記フットレスト板の回転トルクが後回りになるように、前記フットレスト板の重心が前記第一の回転結合部を通る垂直線より後側にあるまで回転して止まるようにしたことで前記上側の停止状態を安定にしたことを特徴とする請求項1記載の車椅子のフットレスト装置。
- 前記上側の停止状態は、前記フットレスト取付用フレームが伸びた方向と前記フットレスト板の板面が略平行であることを特徴とする請求項2記載の車椅子のフットレスト装置。
- 前記水平状態または/及び上側の停止状態での前記フットレスト板を止めるための係止具を前記フットレスト取付用フレームに備えたことを特徴とする請求項1またから請求項3のいずれか一つに記載の車椅子のフットレスト装置。
- 前記延長部または/及び前記連結体は、前記フットレスト板を水平においた状態で見て、前記フットレスト板を水平にまっすぐ延長した線より上側に曲げられた状態に構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の車椅子のフットレスト装置。
- 前記延長部と前記連結体との間、前記連結体の略中央に各々第二の回転結合部、第三の回転結合部を備えたことで車椅子の折りたたみに対応した折り畳みを可能としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の車椅子のフットレスト装置。
- 搭乗者が座るための座台、背を寄せるための背もたれ、肘を置くための肘掛、これらを運搬するための後輪及び前輪、操作するための取手を有し、これらと前記の車椅子のフットレスト装置をフレームで結合したことを特徴とする請求項1から請求項6記載のフットレスト装置を用いた車椅子。
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2011
- 2011-09-30 JP JP2011215929A patent/JP5796253B2/ja active Active
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