JP2013067274A - 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サブフレーム8Rの斜め後下方であって、シートフレーム5Rの下方に配置される後輪WRの前斜め上方に、サブフレーム8Rに沿って延びて後輪WRを前方から覆う前部リヤフェンダ29Fを配置し、キャニスタ55を、エアクリーナ45の後方に位置する左右のサブフレーム8Rの間で、これらサブフレーム8Rに沿うように配置する。そしてキャニスタ55がエアクリーナ45によって前方から覆われるとともに、前部リヤフェンダ29Fによって後方から覆われるようにする。
【選択図】図2
Description
特許文献1に開示される自動二輪車では、車体フレームが、前部にヘッドパイプを有すると共に後部にピボットプレートを有するメインフレームと、このメインフレームの前部から下げたダウンチューブと、メインフレームの後部からタンデムシートを支えるために後方へ延ばされるシートレールと、このシートレールの撓みを防止するためにシートレールの途中からピボットプレートへ前下がり斜めに延ばされるサブフレームと、で構成されている。そして、この自動二輪車では、サブフレームに後下方に延びるステー(フレーム)が取付けられ、このステーに同乗者が脚を載せるピリオンステップが取付けられている。そして、この自動二輪車では、上記ピリオンステップ取付けのためのステーよりも車幅方向内側であって、上記シートレールよりも車幅方向外側の位置に、キャニスタが配置され、このキャニスタが上記ステーに取付けられる構造が採用されている。
請求項1に記載の発明は、ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延出するメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後斜め下方へ延出する左右一対のセンタフレーム(7L,7R)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方へ延出する左右一対のシートフレーム(5L,5R)と、前方から後斜め上方に延出し、前記センタフレーム(7L,7R)及び前記シートフレーム(5L,5R)を連結する左右一対のサブフレーム(8L,8R)と、を備える車体フレーム(2)と、クランク軸を収容するクランクケース(25)と、該クランクケース(25)の前部に設けられるシリンダ部(26)と、該シリンダ部(26)に設けられるシリンダヘッド(27)と、を備え、前記車体フレーム(2)の前記メインフレーム(4)の下方に配置されるエンジン(12)と、前記エンジン(12)の上方に配置される燃料タンク(10)と、前記燃料タンク(10)の内部で生じた蒸発燃料を、チャージ管(65)を通して吸着するキャニスタ(55)を有し、該キャニスタ(55)で吸着した燃料を、該キャニスタ(55)からパージ管(64)を通して前記エンジン(12)の吸気系に供給する蒸発燃料処理装置と、前記センタフレーム(7L,7R)と、前記シートフレーム(5L,5R)と、前記サブフレーム(8L,8R)と、で囲まれる領域に配置されるエアクリーナ(45)と、を備える鞍乗型車両のキャニスタ配置構造において、前記サブフレーム(8L,8R)の斜め後下方であって、前記シートフレーム(5L,5R)の下方に配置される後輪(WR)の前斜め上方に、前記サブフレーム(8L,8R)に沿って延びて前記後輪(WR)を前方から覆うリヤフェンダ(29F)が配置され、前記キャニスタ(55)は、前記エアクリーナ(45)の後方に位置する左右の前記サブフレーム(8L,8R)の間で、該サブフレーム(8L,8R)に沿って配置され、前記エアクリーナ(45)によって前方から覆われるとともに、前記リヤフェンダ(29F)によって後方から覆われる、ことを特徴とする鞍乗型車両のキャニスタ配置構造を提供する。
請求項2に記載の発明によれば、キャニスタの後部がリヤフェンダに形成される凹部に収容されることで、キャニスタ及びリヤフェンダが車両前後方向にかさ張るのを防ぐことができ、またキャニスタの後部を効果的に保護することができる。
請求項3に記載の発明によれば、キャニスタの前部がエアクリーナの外壁に形成される凹部に収容されることで、エアクリーナ及びキャニスタが車両前後方向にかさ張るのを防ぐことができる。また、キャニスタの前部を効果的に保護することができる。
請求項4に記載の発明によれば、凹部が筒状部に沿って形成されることで、配管の配索を容易なものにできる。また、キャニスタの筒状部廻りを効果的に保護することができる。
請求項5に記載の発明によれば、側面視でチャージ管及びパージ管が見えにくくなり、外観性を向上できる。また、チャージ管及びパージ管を左右のシートフレームで保護できる。
請求項6に記載の発明によれば、新気導入管が車体カバーの内側で開放するので、比較的汚れの少ない車体カバー内の空気をキャニスタ内に取り込むことができる。
請求項7に記載の発明によれば、側面視で逆止弁が見えにくくなり、外観性を向上できる。また、逆止弁を左右のシートフレームで保護できる。
請求項8に記載の発明によれば、逆止弁のパージ管との接続部を車幅方向に向けることで逆止弁が車両前後方向に広範に配置されるのを防ぎ、シートフレームの間に逆止弁をコンパクトに配置できる。さらに、パージ管が接続される吸気系の車幅方向における一方側に対する他方側に位置するシートフレームに沿ってパージ管を配索する場合において、逆止弁のパージ管との接続部を車幅方向に向けることで、吸気系及び逆止弁の接続に際してのパージ管の屈曲を少なくしやすくなるので、パージ管の配索をコンパクトにすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、逆止弁のパージ管との接続部を車両前後方向に向けることで逆止弁が車幅方向に広範に配置されるのを防ぎ、シートフレームの間に逆止弁をコンパクトに配置できる。さらに、パージ管が接続される吸気系の車幅方向における一方側に位置するシートフレームに沿ってパージ管を配索する場合において、逆止弁のパージ管との接続部を車両前後方向に向けることで、吸気系及び逆止弁との接続に際してのパージ管の屈曲を少なくしやすくなるので、パージ管の配索をコンパクトにすることができる。
2 車体フレーム
4 メインフレーム
5L,5R シートフレーム
6L,6R ダウンフレーム
7L,7R センタフレーム
8L,8R サブフレーム
10 燃料タンク
12 エンジン
25 クランクケース
26 シリンダ部
27 シリンダヘッド
29F 前部リヤフェンダ(リヤフェンダ)
38L,38R センタカバー
45 エアクリーナ
55 キャニスタ
56 筒状部
57 上端ガード部
58 下端ガード部
64 パージ管
65 チャージ管
66 逆止弁
66A 上流側接続部
66B 下流側接続部
68 新気導入管
69 ドレイン管
75 凹部
WR 後輪
Claims (9)
- ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延出するメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後斜め下方へ延出する左右一対のセンタフレーム(7L,7R)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方へ延出する左右一対のシートフレーム(5L,5R)と、前方から後斜め上方に延出し、前記センタフレーム(7L,7R)及び前記シートフレーム(5L,5R)を連結する左右一対のサブフレーム(8L,8R)と、を備える車体フレーム(2)と、
クランク軸を収容するクランクケース(25)と、該クランクケース(25)の前部に設けられるシリンダ部(26)と、該シリンダ部(26)に設けられるシリンダヘッド(27)と、を備え、前記車体フレーム(2)の前記メインフレーム(4)の下方に配置されるエンジン(12)と、
前記エンジン(12)の上方に配置される燃料タンク(10)と、
前記燃料タンク(10)の内部で生じた蒸発燃料を、チャージ管(65)を通して吸着するキャニスタ(55)を有し、該キャニスタ(55)で吸着した燃料を、該キャニスタ(55)からパージ管(64)を通して前記エンジン(12)の吸気系に供給する蒸発燃料処理装置と、
前記センタフレーム(7L,7R)と、前記シートフレーム(5L,5R)と、前記サブフレーム(8L,8R)と、で囲まれる領域に配置されるエアクリーナ(45)と、を備える鞍乗型車両のキャニスタ配置構造において、
前記サブフレーム(8L,8R)の斜め後下方であって、前記シートフレーム(5L,5R)の下方に配置される後輪(WR)の前斜め上方に、前記サブフレーム(8L,8R)に沿って延びて前記後輪(WR)を前方から覆うリヤフェンダ(29F)が配置され、
前記キャニスタ(55)は、前記エアクリーナ(45)の後方に位置する左右の前記サブフレーム(8L,8R)の間で、該サブフレーム(8L,8R)に沿って配置され、前記エアクリーナ(45)によって前方から覆われるとともに、前記リヤフェンダ(29F)によって後方から覆われる、
ことを特徴とする鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記キャニスタ(55)の少なくとも後部が、前記リヤフェンダ(29F)の前部に形成される凹部(75)に収容される、
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記キャニスタ(55)の少なくとも前部が、前記エアクリーナ(45)の後部に形成される凹部(76)に収容される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記キャニスタ(55)は、筒状部(56)と、該筒状部(56)の両端を覆う端部(57,58)と、を備え、
前記キャニスタ(55)の前記端部(57,58)のうちの一方側に、前記チャージ管(65)及び前記パージ管(64)が接続され、
前記エアクリーナ(45)又は前記リヤフェンダ(29F)に形成される前記凹部は、前記筒状部(56)に沿って形成される、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記センタフレーム(7L,7R)及び前記サブフレーム(8L,8R)を側方から覆うカバー部材(38L,38R)が設けられ、
前記チャージ管(65)及び前記パージ管(64)は、前記カバー部材(38L,38R)の内側において左右の前記シートフレーム(5L,5R)の間を通るように配策される、
ことを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記キャニスタ(55)の前記端部(57,58)のうちの他方側に、該キャニスタ(55)を大気に連通させる新気導入管(68)が接続され、
該新気導入管(68)は、前記カバー部材(38L,38R)の内側に配索されて、該カバー部材(38L,38R)の内側で開放する、
ことを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記パージ管(64)は、逆止弁(66)を通して前記吸気系に接続され、
該逆止弁(66)は、左右の前記シートフレーム(5L,5R)の間に配置される、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記パージ管(64)は、前記吸気系の車幅方向における一方側から該吸気系に接続されるとともに、前記一方側に対する他方側に位置する前記シートフレーム(5L,5R)に沿って配索され、
前記逆止弁(66)は、前記パージ管(64)が接続される接続部(66A,66B)を車幅方向に向けるようにして配置される、
ことを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記パージ管(64)は、前記吸気系の車幅方向における一方側から該吸気系に接続されるとともに、前記一方側に位置する前記シートフレーム(5L,5R)に沿って配索され、
前記逆止弁(66)は、前記パージ管(64)が接続される接続部(66A,66B)を車両前後方向に向けるようにして配置される、
ことを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両のキャニスタ配置構造。
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