JP2015214253A - 自動二輪車のキャニスター配置構造 - Google Patents

自動二輪車のキャニスター配置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】デッドスペースを有効に利用し、キャニスターの性能低下を抑制する自動二輪車のキャニスター配置構造を提供する。【解決手段】本発明の自動二輪車1のキャニスター30の配置構造は、ヘッドパイプ10から後方に延びるメインフレーム11と、ヘッドパイプ10から下方に延びるダウンチューブ12と、を含む車体フレーム2と、車体フレーム2に搭載され、クランクケース20から上方に延びるシリンダー21を含むエンジン3と、エンジン3に供給される燃料を貯留する燃料タンク4と、燃料タンク4内で発生した蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスター30と、を備え、燃料タンク4は、下面4aから上方に向けて窪む凹部4bにおいてメインフレーム11を跨いで配置され、キャニスター30は、ダウンチューブ12とシリンダー21との間で、且つ、燃料タンク4の凹部4bの内側に配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、自動二輪車のキャニスター配置構造に関する。
従来から、自動二輪車の燃料タンク内で気化した燃料(蒸発燃料)を吸着し、内燃機関の作動による吸気系の負圧を利用して、吸着した蒸発燃料を内燃機関に供給するキャニスターが知られている。キャニスターは、燃料タンクからの蒸発燃料の漏出を抑制して燃料の無駄な消失や大気汚染等を防止している。
例えば、特許文献1には、メインフレームおよびダウンチューブを具備した車体フレームと、車体フレームに支持された内燃機関と、メインフレーム上に配置された燃料タンクと、ダウンチューブの上部後方で燃料タンクの下方、且つ、内燃機関のシリンダーの前方の空間内に配置されたキャニスターと、を備えた自動二輪車が開示されている。キャニスターは、円筒形状に形成され、燃料タンクに連通するチャージ管と、内燃機関に連通するパージ管と、大気に連通する吸気管およびドレン管と、を備えている。吸気管は、キャニスターの左側面から斜め下前方に延びている。ドレン管は、キャニスターの左側面から下方に延びている。
特開2013−071486号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、例えば、車体フレーム、内燃機関および燃料タンクの配置、形状、大きさ等によって、キャニスターを配置する空間(デッドスペース)の容積を一定以上確保できない場合があった。このため、特許文献1に記載の技術は、当該空間にキャニスターを配置することができず、デッドスペースを有効に利用することができない虞を有していた。
また、特許文献1に記載の技術は、吸気管が前方に開放されているため、車両の走行中に埃や水等の異物が吸気管からキャニスター内に侵入するという問題を有していた。このため、特許文献1に記載の技術は、キャニスターの性能を維持することが困難であった。
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、デッドスペースを有効に利用し、キャニスターの性能低下を抑制する自動二輪車のキャニスター配置構造を提供することを目的とする。
本発明の自動二輪車のキャニスター配置構造は、ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンチューブと、を含む車体フレームと、前記車体フレームに搭載され、クランクケースから上方に延びるシリンダーを含む内燃機関と、前記内燃機関に供給される燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスターと、を備え、前記燃料タンクは、下面から上方に向けて窪む凹部において前記メインフレームを跨いで配置され、前記キャニスターは、前記ダウンチューブと前記シリンダーとの間で、且つ、前記燃料タンクの前記凹部の内側に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、燃料タンクの下面に凹部が凹設されているため、ダウンチューブとシリンダーとの間における上部空間は大きく確保されている。キャニスターは、ダウンチューブとシリンダーと凹部とで囲まれて生じる空間に配置されている。これにより、本来デッドスペースになる空間をキャニスターの配置空間として有効に利用することができる。
この場合、前記キャニスターは、前記内燃機関の作動時に外気を内部に導入する大気導入口を有し、前記大気導入口は、下方から後方までの範囲にて開放され、前記凹部の内側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、大気導入口は、下方から後方までの範囲にて開口していると共に凹部内に位置しているため、車両の走行中においてキャニスター内への異物の侵入が抑制される。これにより、キャニスターの機能である蒸発燃料の吸着性能および離脱性能を適切に維持することができる。
この場合、前記車体フレームの下部には、車幅方向一方にサイドスタンドが設けられ、前記ダウンチューブは、前記ヘッドパイプから後方に向けて下方に傾斜して設けられ、前記キャニスターは、直方体状に形成され、前記ダウンチューブと平行な傾斜姿勢で設けられるケースと、前記ケースの内部と外部とを連通させる排出口と、を有し、前記排出口は、前記ケースの前記サイドスタンド側で最も下方に位置する角部周辺に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、直方体状のキャニスター(ケース)は、ダウンチューブに沿って後方に向けて下り勾配に配置される。このため、側方(車幅方向)から見て、ケースの前方下部の角部が最下点となる。例えば、駐車時にサイドスタンドを使用すると車両はサイドスタンド側に傾く。このため、サイドスタンド側で最下点となるケースの角部は、更に下方に位置することになる。そして、排出口は、サイドスタンド側で最下点となる角部周辺に設けられている。これにより、キャニスター(ケース)の内部に溜まった水や液化した燃料を効率良く外部に排出することができる。
この場合、前記キャニスターは、車幅方向に長く形成され、長手方向中央と前記ダウンチューブとが重なる状態で前記車体フレームに支持されていることが好ましい。
この構成によれば、キャニスターは、ダウンチューブの軸心に対して車幅方向に略均等に配置されている。このため、自動二輪車の車幅方向の重量バランスを略均等にすることができる。
本発明によれば、デッドスペースをキャニスター配置空間として有効に利用することができる。また、キャニスターの性能低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車の車体フレーム、燃料タンクおよびキャニスター等を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のキャニスターを模式的に示すものであって、(A)は背面図であり、(B)は左側面図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のキャニスターを用いた蒸発燃料の捕集・供給経路を示す系統図である。 本発明の一実施形態に係る自動二輪車のキャニスターの配置構造を示す側面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1および図2を参照して、自動二輪車1の全体構成について説明する。ここで、図1は自動二輪車1を示す側面図である。図2は車体フレーム2、燃料タンク4およびキャニスター30等を示す正面図である。なお、以下の説明では、各図に矢印で示すように、各方向を設定する。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、を備えて概略構成されている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ10と、メインフレーム11と、ダウンチューブ12と、左右一対のシートレール13と、左右一対のボディチューブ14と、左右一対のサイドチューブ15と、を含んで構成されている。メインフレーム11は、ヘッドパイプ10から後下方に延設されている。ダウンチューブ12は、ヘッドパイプ10から下方に延設されている。左右一対のシートレール13は、それぞれ、メインフレーム11の後部から後上方に延設されている。左右一対のボディチューブ14は、メインフレーム11の後端部から下方に延設されている。左右一対のサイドチューブ15は、ボディチューブ14とシートレール13とに連結されている。
ヘッドパイプ10には、前輪16を軸支する左右一対のフロントフォーク10aが左右操舵可能に支持されている。フロントフォーク10aの上端には、ハンドルバー17が固定されている。メインフレーム11の上側には、燃料タンク4が設けられている。左右一対のシートレール13の上側には、ライダーシート5が設けられている。
燃料タンク4は、エンジン3に供給される燃料(例えばガソリン)を貯留している。燃料タンク4は、前後方向に長い略鞍型に形成されている。図2に示すように、燃料タンク4の下面4aには、上方に向けて窪む凹部4bが形成されている。燃料タンク4は、凹部4bにおいてメインフレーム11を跨いで配置されている。なお、燃料タンク4の最下端部4cは、下面4aよりも下方に位置している。
図1に示すように、ダウンチューブ12は、ヘッドパイプ10から後方に向けて下方に傾斜して設けられている。ダウンチューブ12の下部および各ボディチューブ14の下部には、エンジン3を固定するためのエンジン懸架ブラケット12a,14aが設けられている。エンジン懸架ブラケット14aには、後輪19を軸支するスイングアーム18が、ピボットボルトB1によってエンジン3と共締めされている。スイングアーム18は、ピボットボルトB1を中心として上下方向に揺動可能に支持されている。
車体フレーム2の左側下部には、サイドスタンド6が設けられている。サイドスタンド6は、左側のボディチューブ14の下端部に回転可能に支持されている。サイドスタンド6は、路面に接地可能な起立位置と接地不能な格納位置との間で回動する。起立位置にあるサイドスタンド6は、車両を左側に傾けることで路面に接地して、自動二輪車1を起立状態で支持する(図1参照)。
内燃機関としてのエンジン3は、各ブラケット12a,14aを介して車体フレーム2に搭載されることによって車体フレーム2の構造部材として機能する。エンジン3は、クランクケース20と、シリンダー21と、を含んで構成されている。
シリンダー21は、クランクケース20から上方に延設されている。クランクケース20の内部には、クランクシャフト(図示せず)が回転可能に設けられている。シリンダー21の内部には、コネクティングロッド(図示せず)を介してクランクシャフトに連結されるピストン(図示せず)が上下動可能に設けられている。
シリンダー21は、シリンダーブロック21aと、シリンダーヘッド21bと、ヘッドカバー21cと、によって構成されている。シリンダーブロック21aは、クランクケース20の前部上面から前側に僅かに傾斜して立設されている。シリンダーヘッド21bは、シリンダーブロック21aの上部に設けられ、ヘッドカバー21cは、シリンダーヘッド21bの上部に設けられている。
シリンダーヘッド21bの後部には、吸気ポート22が設けられている。吸気ポート22には、燃料供給装置23を介して燃料タンク4およびエアークリーナー24が連結されている。エアークリーナー24は、内部に導入した外気を清浄化する。燃料供給装置23は、清浄化された外気と燃料とを混合した混合気をシリンダー21内に供給する。
一方、シリンダーヘッド21bの前部には、排気管26が接続される排気ポート25が設けられている。排気管26は、下方にUターンするように湾曲してクランクケース20の下側を通って後方に延設されている。排気管26の後端部には、排気マフラー(図示せず)が接続されている。
エンジン3は、燃料供給装置23から吸気ポート22を介して供給された混合気をシリンダー21内で燃焼させてピストンを往復運動させる。ピストンの往復運動は、クランクシャフトの回転運動に変換され、ドライブチェーン等(図示せず)を介して後輪19を回転駆動させる。燃焼後の排気ガスは、排気ポート25および排気管26を通って排気マフラーから外部に排気される。
ところで、例えば、駐車中の自動二輪車1では直射日光等の影響によって、燃料タンク4に貯留された燃料が、気化して燃料タンク4内に滞留することがある。気化した燃料(蒸発燃料)が大気中に漏れ出すと、燃料が無駄に消失する共に環境への悪影響も懸念される。このため、自動二輪車1は、燃料タンク4内で発生した蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスター30を備えている。
まず、図2ないし図4を参照して、キャニスター30の構造について説明する。図3はキャニスター30を模式的に示すものであって、(A)は背面図であり、(B)は左側面図である。図4はキャニスター30を用いた蒸発燃料の捕集・供給経路を示す系統図である。なお、図4で破線矢印は空気の流れを示し、実線矢印は蒸発燃料の流れを示している。なお、キャニスター30は、自動二輪車1(車体フレーム2)から取り外された状態であるものとする。
図2および図3に示すように、キャニスター30は、ケース31と、インレットパイプ32と、アウトレットパイプ33と、大気導入口34と、排出口35と、を有している。
ケース31は、車幅方向(左右方向)に長い中空の直方体状(矩形筒状)に形成されている(図2等参照)。ケース31は、側面視で略正方形状に形成されている(図3(b)参照)。ケース31の内部には、吸着材としての活性炭36が密に詰められている(図3(a)参照)。
インレットパイプ32は、ケース31の右側面31Rの上部に配置され、ケース31の内部に連通している。インレットパイプ32は、インレットチューブ40を介して燃料タンク4に接続されている(図4参照)。アウトレットパイプ33は、ケース31の右側面31Rの中央部に配置され、ケース31の内部に連通している。アウトレットパイプ33は、アウトレットチューブ41を介して燃料供給装置23に接続されている(図4参照)。
大気導入口34は、導入凸部34aと、導入パイプ34bと、を有している。導入凸部34aは、ケース31の左側面31Lの上部後方の角部C1近傍に凸設されている(図3(b)参照)。導入凸部34aは、側面視で下面が平坦になる略半円形状に形成されている。導入パイプ34bは、中空円筒状に形成され、導入凸部34aの下面から下方に延出している。導入パイプ34bの先端部は、大気に開放されている。導入パイプ34bは、導入凸部34aを介してケース31の内部と外部とを連通させている。
排出口35は、ケース31の左側面31Lの下部前方の角部C2近傍に配置されている(図3(b)参照)。詳細には、排出口35は、左側面31Lに凸設される排出凸部35aの下面に開口している。排出口35には、ドレンチューブ42の一端部が接続されている。ドレンチューブ42は、ダウンチューブ12に沿ってエンジン3の下部まで延出して他端部を大気に開放している(図1参照)。排出口35は、ドレンチューブ42を介してケース31の内部と外部とを連通させている。
ここで、図4を参照して、キャニスター30の作用について説明する。燃料タンク4内の燃料が温められて発生した蒸発燃料は、インレットチューブ40を通ってインレットパイプ32からケース31内に送られる。ケース31内に送られた蒸発燃料は、活性炭36に吸着される。つまり、蒸発燃料が一時的に捕集される。
次に、エンジン3が作動すると、ピストンの下降動作によってシリンダー21内が負圧になる。このため、活性炭36に捕集された蒸発燃料は、ケース31内からアウトレットパイプ33およびアウトレットチューブ41を通って燃料供給装置23に向かって吸引される。また、この吸引作用によってケース31内は負圧になるため、大気導入口34からケース31内に外気が導入される。大気導入口34から導入される外気によって、蒸発燃料の吸引作用が促進される。なお、ケース31内が正圧になった場合、ケース31内に溜まった気体(空気)、水および液化した燃料等は、排出口35からドレンチューブ42を通って外部に排出される。これにより、例えば、車両転倒時や風雨等によってケース31内に進入した燃料(液体)や水を排出することができ、キャニスター30の性能低下を防止することができる。
次に、図2および図5を参照して、キャニスター30の配置構造について説明する。図5は自動二輪車1のキャニスター30の配置構造を示す側面図である。
図2に示すように、燃料タンク4の下面4aに凹部4bが凹設されているため、ダウンチューブ12とシリンダー21(ヘッドカバー21c)との間における上部空間は大きく確保されている。
キャニスター30は、ダウンチューブ12と、ヘッドカバー21cと、燃料タンク4の凹部4bとで囲まれて生じる空間Sに配置されている(図1参照)。すなわち、キャニスター30は、ダウンチューブ12とシリンダー21との間で、且つ、燃料タンク4の凹部4bの内側に配置されている。正確には、キャニスター30の上側略半分が凹部4bの内側(燃料タンク4の最下端部4cよりも上側)に位置している(図5参照)。
図5に示すように、キャニスター30は、ヘッドパイプ10とメインフレーム11とダウンチューブ12とを連結する補強フレーム50に取り付けられている。キャニスター30のケース31は、側面視で後方に屈曲した固定ブラケット51を介して補強フレーム50に支持されている。キャニスター30(ケース31)は、ダウンチューブ12の後側で、ダウンチューブ12と平行な傾斜姿勢で設けられている。すなわち、ケース31の前面は、ダウンチューブ12の後面に対して平行に対向している。
図2に示すように、キャニスター30は、長手方向中央とダウンチューブ12とが重なる状態で車体フレーム2(補強フレーム50)に支持されている。つまり、キャニスター30は、正面視でダウンチューブ12の軸心に対して略左右均等に配置されている。このため、自動二輪車1の車幅方向の重量バランスを略均等にすることができる。
図5に示すように、キャニスター30は上部を前方に傾けた姿勢であるため、各パイプ32,33、大気導入口34および排出口35も同様に傾斜する。したがって、大気導入口34は、ケース31の左側面31Lで最も上方に位置する角部C1周辺に位置することとなる。大気導入口34の導入パイプ34bは、下後方に向けて開放される。また、大気導入口34は、凹部4bの内側に配置されている。正確には、大気導入口34の導入パイプ34bは、燃料タンク4の最下端部4cと略同一高さになるように配置されている。なお、大気導入口34(導入パイプ34b)は、鉛直下方から水平後方までの範囲にて開放されていればよい。
一方、排出口35は、ケース31の左側面31Lで最も下方に位置する角部C2周辺に位置することとなる。排出口35は、下後方に向けて開放される。また、排出口35は、凹部4bの下側(燃料タンク4の最下端部4cよりも下側)に配置されている。
以上説明した本実施形態に係る自動二輪車1のキャニスター30の配置構造によれば、本来、デッドスペースになる空間Sをキャニスター30の配置空間として有効に利用することができる。また、大気導入口34は、下側後方に向けて開口していると共に凹部4b内(燃料タンク4の最下端部4c以上)に位置している。このため、車両の走行中においてキャニスター30内への異物(埃や水等)の侵入が抑制される。これにより、キャニスター30の機能である蒸発燃料の吸着性能および離脱性能を適切に維持することができる。
また、従来、異物の侵入対策として大気導入口34(導入パイプ34b)にホースを接続することが一般的であった。これに対し、本実施形態に係るキャニスター30の大気導入口34は、車両の走行中に異物が進入し難い態様であるため、従来、必要であったホースを省略することができる。これにより、キャニスター30の周辺構成を簡略化することができ、コスト削減を図ることができる。
また、キャニスター30は、燃料タンク4に覆われているため、例えば、車両の駐車時にキャニスター30に直射日光が当たることを防止することができる。さらに、キャニスター30は、路面から上方に離れた位置に設けられているため、路面からの輻射熱による影響を低減することができる。これにより、キャニスター30の内部温度の上昇を抑制し、吸着性能(チャージ効率)の低下を防止することができる。また、キャニスター30は、路面から上方に離れた位置に設けられているため、車両の走行中に跳ね上げられた小石等が衝突するリスクを低下させることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のキャニスター30の配置構造によれば、直方体状のキャニスター30(ケース31)は、ダウンチューブ12に沿って後方に向けて下り勾配に配置される。このため、側面視で、ケース31の前方下部の角部C2が最下点となる。例えば、駐車時にサイドスタンド6を起立位置に回動させて使用すると、車両はサイドスタンド6側(左側)に傾く。このため、ケース31の左側面31Lで最下点となる角部C2は、更に下方に位置することになる。そして、排出口35は、左側面31Lで最下点となる角部C2周辺に設けられている。これにより、キャニスター30(ケース31)の内部に溜まった水や液化した燃料を効率良く外部に排出することができる。
なお、本実施形態に係るキャニスター30の配置構造では、キャニスター30の上側略半分を凹部4bの内側に配置したが、本発明はこれに限定されない。例えば、キャニスター30全体を凹部4bの内側に位置させてもよい。すなわち、キャニスター30は、全部または一部を凹部4bの内側に配置されればよい。好ましくは、大気導入口34が、凹部4bの内側に位置していればよい。正確には、導入パイプ34bが、燃料タンク4の最下端部4cと同一高さ以上に配置されていればよい。
なお、本実施形態に係るキャニスター30では、各パイプ32,33は、ケース31の右側面31Rに設けられ、大気導入口34および排出口35は、ケース31の左側面31Lに設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各パイプ32,33は、ケース31の前後上下いずれかの面の一端部に設け、大気導入口34および排出口35は、ケース31の前後上下いずれかの面の他端部に設けてもよい。この場合でも、排出口35は、ケース31のサイドスタンド6側で最も下方に位置する角部C2周辺に設けられることが好ましい。
なお、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る自動二輪車のキャニスター配置構造における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 エンジン(内燃機関)
4 燃料タンク
4a 下面
4b 凹部
6 サイドスタンド
10 ヘッドパイプ
11 メインフレーム
12 ダウンチューブ
20 クランクケース
21 シリンダー
30 キャニスター
31 ケース
34 大気導入口
35 排出口
C1,C2 角部

Claims (4)

  1. ヘッドパイプから後方に延びるメインフレームと、前記ヘッドパイプから下方に延びるダウンチューブと、を含む車体フレームと、
    前記車体フレームに搭載され、クランクケースから上方に延びるシリンダーを含む内燃機関と、
    前記内燃機関に供給される燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内で発生した蒸発燃料を一時的に捕集するキャニスターと、を備え、
    前記燃料タンクは、下面から上方に向けて窪む凹部において前記メインフレームを跨いで配置され、
    前記キャニスターは、前記ダウンチューブと前記シリンダーとの間で、且つ、前記燃料タンクの前記凹部の内側に配置されることを特徴とする自動二輪車のキャニスター配置構造。
  2. 前記キャニスターは、前記内燃機関の作動時に外気を内部に導入する大気導入口を有し、
    前記大気導入口は、下方から後方までの範囲にて開放され、前記凹部の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のキャニスター配置構造。
  3. 前記車体フレームの下部には、車幅方向一方にサイドスタンドが設けられ、
    前記ダウンチューブは、前記ヘッドパイプから後方に向けて下方に傾斜して設けられ、
    前記キャニスターは、
    直方体状に形成され、前記ダウンチューブと平行な傾斜姿勢で設けられるケースと、
    前記ケースの内部と外部とを連通させる排出口と、を有し、
    前記排出口は、前記ケースの前記サイドスタンド側で最も下方に位置する角部周辺に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車のキャニスター配置構造。
  4. 前記キャニスターは、車幅方向に長く形成され、長手方向中央と前記ダウンチューブとが重なる状態で前記車体フレームに支持されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自動二輪車のキャニスター配置構造。
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